JP5627965B2 - エア工具 - Google Patents
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ところで、このようなエア工具にあっては、下記特許文献1にて開示されているような、木屑や粉塵等を吹き飛ばすエアダスタと称される機構を付加されて構成されるものが知られている。この特許文献1にて開示されるエア工具は、蓄圧室の上流側に逆止弁が設けられており、この逆止弁により区画された上流側の通気路にエアダスタ開閉弁が設けられている。このため、このエアダスタ開閉弁が閉じている場合には、外部の圧縮エア源から圧縮エアは逆止弁を経て蓄圧室に供給されるものとなっている。これに対して、このエアダスタ開閉弁が開いている場合には、逆止弁によって蓄圧室からの逆流を防止した状態で、上流側の通気路に接続される吹出し口から圧縮エアが吹き出されるようになっている。この特許文献1にて開示されるエア工具によれば、エアダスタ開閉弁を開いて吹出し口から圧縮エアを吹き出せるにあたり、逆止弁の存在によって蓄圧室の圧力低下を招くことがなくなる。
すなわち、本発明の第1の発明に係るエア工具は、圧縮エアを駆動源として駆動する駆動機構と、該駆動源となる圧縮エアを蓄える蓄圧室と、該蓄圧室に前記圧縮エア源から圧縮エアを供給するにあたり該圧縮エア源から送られる圧縮エアを減圧する調圧弁とを備えたエア工具であって、前記調圧弁の上流側に、エアダスタ用の開閉弁が設けられていることを特徴とする。なお、前記調圧弁の上流側とは、前記調圧弁により区画された上流側の通気路という意味で用いている。
この第1の発明に係るエア工具によれば、調圧弁の上流側にエアダスタ用の開閉弁が設けられているので、エアダスタ用の開閉弁を開いた場合には、この圧縮エアを減圧する調圧弁を自動的に逆止弁として機能させることとなる。つまり、本発明の発明者は、広く利用される、圧縮エア源から送られる高圧(例えば気圧が20kgf/cm2)の圧縮エアを常圧(例えば気圧が8kgf/cm2)に減圧する調圧弁を、逆止弁として利用することができることに着目し、この調圧弁の上流側にエアダスタ用の開閉弁を配設することを創案したのである。
これによって、エアダスタ用の開閉弁を開いた場合には、上流側の通気路とエアダスタ用の吹出し口とが通じ、エアダスタ用の吹出し口から圧縮エア源から送られてくる高圧の圧縮エアを吹き出させることができる。この際、上記したように減圧する調圧弁は逆止弁として機能するので、駆動源となる常圧の圧縮エアを蓄える蓄圧室の圧力低下も招くことがなくなる。もって、この第1の発明に係るエア工具によれば、蓄圧室の圧力低下を招くことなく、逆止弁を設けることのない構造でエアダスタを付加することができる。
この第2の発明に係るエア工具によれば、ビスを打ち出したりビスを螺子回ししたりするビス打ち機として構成されるので、ビス打ち機特有の木屑等の切屑が発生し易い問題に対処することができる。すなわち、ビスを打ち出したりビスを螺子回ししたりする際に生ずる切屑を、付加されたエアダスタによって吹き飛ばすことができる。つまり、このエア工具によれば、エアダスタの機能をより有効的に活用することができる。
第2の発明に係るエア工具によれば、エアダスタの機能をより有効的に活用することができる。
図1は、本発明に係るエア工具としてのビス打ち機10の内部構造を示す断面図である。なお、この図1を含む図2〜図6にあっても共通したものとなるが、図示左側がビスを打ち込む方向と一致する前側(先端側)となっており、図示上側が使用者が握り状態の方向と一致する上側となっている。これに対し、図示右側が後側(後端側)となり、図示下側が下側となる。
このビス打ち機10は、ビスを螺子回し可能に打ち込むものであり、図示するようにピストルを模したピストル形にて構成される。このビス打ち機10は、概略、駆動機構部11と、ノズル部21と、ハンドル部31とを備える。
駆動機構部11は、本発明に係る駆動機構に相当するものであり、ビスを打ち出す機能と、ビスを螺子回しする機能との、2つの機能を備える駆動部12を具備する。また、この駆動機構部11は、駆動部12によりビスを打ち出して螺子回しするドライバ部13と、駆動部12を操作する操作トリガ機構14とを具備する。なお、この駆動部12を含む駆動機構部11は、広く知られた構造と同様に構成されるため、詳しい説明については省略する。
ノズル部21は、マガジン25からのビスが供給される部分である。このノズル部21の内部は、供給されたビスを先端に配置した状態で上記したドライバ部13が通過する。このため、ノズル部21の先端部分は、ビスを含むドライバ部13が突き出す打出し口23が形成されている。なお、マガジン25に収容されているビスは、ノズル部21の下部に形成される供給路22から自動的に供給される。
この蓄圧室32に蓄えられる常圧の圧縮エアは外部から供給されるものとなっている。すなわち、この外部から供給される圧縮エアは、駆動機構部11が配設されるハンドル部31の上側とは反対側のハンドル部31の下側にて配設される接続口35に連結された不図示の外部ホースを介して外部から供給されるものとなっている。なお、この接続口35は、圧縮エアを送るための外部ホースを連結可能な形状にて形成されている。また、この接続口35には、外部のコンプレッサー(圧縮エア源)により圧縮された高圧の圧縮エアが連結ホースを介して送られる。ちなみに、この外部のコンプレッサーにより圧縮される高圧の圧縮エアとしては、例えば気圧が20kgf/cm2となる高いエア圧(以下、『高圧』という)の圧縮エアである。このため、次に詳述するが、接続口35と蓄圧室32との間には調圧弁40が配設されており、この調圧弁40により上記した高圧の圧縮エアから常圧の圧縮エアへと減圧するものとなっている。また、この接続口35の近くには、木屑や粉塵を吹き飛ばすエアダスタ60が配設されている。これら調圧弁40およびエアダスタ60に関しては、以下に詳述する。なお、このように圧縮エア源から送られる高圧の圧縮エアとしては、コンプレッサー(圧縮エア源)から直接的に送られるものであってもよいし、リザーブタンク(圧縮エア源)を介して間接的に送られるものであってもよいものである。
図2は、調圧弁40およびエアダスタ60に関する拡大断面図である。図2に示すように、調圧弁40は、ハンドル部31の下部に設けられる接続口35の隣接上側に配設される。具体的には、接続口35の上側に位置するハンドル部31の下部には、調圧弁40を配設する配設スペース37が設けられている。この配設スペース37に、調圧弁40を構成する各部材が配設される。この調圧弁40は、上記したように外部から送られる高圧の圧縮エアを減圧して蓄圧室32に送るためのものである。つまり、この調圧弁40は、高圧の圧縮エアを常圧の圧縮エアに減圧するように機能する。
図3は、図2に示す調圧弁をさらに拡大した拡大断面図である。図4は、図3に示す調圧弁が作動して開き状態となっている拡大断面図である。なお、図3に示す調圧弁40はバルブ閉じ状態を示しており、図4に示す調圧弁40はバルブ開き状態を示している。また、図3および図4に示す白抜き矢印は、圧縮エアの進行方向を示している。
支持基体41は、上記したハンドル部31の下部の配設スペース37に対して螺子係合により固定されている。この支持基体41は、次に説明するバルブ本体50の移動をガイドしつつバルブ本体50を支持するものであり、次に説明するバルブ本体50のバルブ基体51を挿し抜きできるように、内部上下には貫通する貫通孔42が形成されている。この貫通孔42には、バルブ基体51(バルブ本体50)の筒状部52が挿し込まれている。また、この支持基体41とバルブ基体51との間には、この支持基体41に対するバルブ基体51(バルブ本体50)の相対距離を変更できるように付勢空間室44が設けられている。この付勢空間室44には、支持基体41に対してバルブ基体51(バルブ本体50)を離間する方向へ付勢する第1付勢ばね47が配設されている。具体的には、第1付勢ばね47は、コイルスプリングで形成されており、上端側が支持基体41に当接し、下端側がバルブ基体51に当接している。なお、支持基体41は、配設スペース37に対して螺子回しすることにより、バルブ本体50との相対距離を決めることができるようになっており、この相対距離により支持基体41とバルブ本体50との間に配置される第1付勢ばね47の付勢力を決めることができるものとなっている。
また、この付勢空間室44には、支持基体41に対するバルブ基体51(バルブ本体50)の相対位置によって付勢空間室44内の気圧が変わることがないように外部連通孔43が設けられている。この外部連通孔43はハンドル部31外部と連通させるものであり、支持基体41に対するバルブ基体51(バルブ本体50)の相対位置にかかわらず、付勢空間室44内の気圧が外気圧を保つようになっている。また、この支持基体41の内周部分および外周部分には、上記したハンドル部31の内部の蓄圧室32からの圧力漏れが無いように、適宜のシール部材(Oリング)49が介装されている。
バルブ基体51は、図示するように、中間部がフランジ状に拡がりつつ、この中間部から上側部分が上下方向に延びる筒状の筒状部52として形成され、この中間部から下側部分が上下方向に延びる柱状のシャフト部53として形成されている。このバルブ基体51の筒状部52は、上記した支持基体41の貫通孔42に挿し込まれる部分となっている。また、バルブ基体51の内部のシャフト部53が形成される部分には、バルブ基体51の内部を上下に連通させる連通孔54が設けられている。なお、上記したように、バルブ基体51と支持基体41との間には、付勢空間室44が形成されている。これとは反対に、バルブ基体51と配設スペース37をなす側壁面との間には、調圧用圧力室59が形成されている。つまり、上記した筒状部52とシャフト部53との間となる、バルブ基体51の中間部は、水平方向フランジ状に拡がって形成されている。ここで、この水平方向フランジ状に拡がって形成されたバルブ基体51の中間部の外周部分には、調圧用圧力室59からの圧力漏れが無いように、適宜のシール部材(Oリング)49が介装されている。すなわち、この調圧用圧力室59は、バルブ基体51の連通孔54を介して調圧弁40の流出開口部45に対して連通するチャンバとして機能するようにようになっている。このため、調圧用圧力室59は、流出開口部45を介して上記した蓄圧室32に対して連通するものとなっており、調圧用圧力室59の圧縮エアの圧力は、蓄圧室32に蓄えられる圧縮エアの圧力と同一の圧力となる。
シャフト部53は、バルブ基体51の一部であり、バルブ基体51の中間部から下側に延在する柱状にて形成される。このシャフト部53の下端は、弁体55と一体連動するように弁体55に対して当接する。なお、上記したように、シャフト部53が形成されるバルブ基体51の内部には、バルブ基体51の内部を上下に連通させる連通孔54が設けられている。
弁体55は、弾性ゴムにて形成される。この弁体55は、弁体55の下側に配置される第2付勢ばね48による上側への付勢力を受けて、上記したシャフト部53の下端と当接するようになっている。より詳しく言えば、バルブ基体51の一部となるシャフト部53は、第1付勢ばね47により下側へ付勢されており、このシャフト部53からの付勢力と第2付勢ばね48の付勢力とにより、弁体55はシャフト部53の下端と密着し、バルブ基体51と一体連動可能な状態となっている。なお、第2付勢ばね48は、コイルスプリングで形成されている。ここで、弁体55は、上面が封止当接面56として形成されている。この封止当接面56は、この封止当接面56に対向配置される座面57と接面可能に形成される部分である。なお、この座面57は、上記した調圧弁40を配設する配設スペース37をなす側壁により形成される。
すなわち、蓄圧室32に蓄えられる圧縮エアが、所望の常圧の圧力となる場合には、この連通孔54により調圧用圧力室59の圧力も常圧の圧力となる。そうすると、第1付勢ばね47の付勢力に調圧用圧力室59の圧力が打ち勝って、調圧用圧力室59の容量が最大化となるように、弁体55を含むバルブ基体51を支持基体41接近側(上側)に移動させることとなる。これにより、バルブ本体50は支持基体41に対して接近し、もって弁体55の封止当接面56を座面57に当接させ、図3に示すバルブ閉じ状態となる。この図3に示すバルブ閉じ状態では、接続口35側から入ってくる高圧の圧縮エアの蓄圧室32への流入を規制する。
逆に、蓄圧室32に蓄えられる圧縮エアが、所望の常圧の圧力よりも小さい圧力となる場合には、この連通孔54により調圧用圧力室59の圧力も常圧の圧力よりも小さい圧力となる。そうすると、調圧用圧力室59の圧力に第1付勢ばね47の付勢力が打ち勝って、調圧用圧力室59の容量が最小化となるように、弁体55を含むバルブ基体51を支持基体41離間側(下側)に移動させることとなる。これにより、バルブ本体50は支持基体41に対して離間し、もって弁体55の封止当接面56を座面57から離間させ、図4に示すバルブ開き状態となる。この図4に示すバルブ開き状態では、接続口35側から入ってくる高圧の圧縮エアの蓄圧室32への流入を可能とする。
図2に示すように、エアダスタ60は、ハンドル部31の下部に設けられる接続口35の隣接上側に配設されるものであり、上記した調圧弁40の略隣接後側に配設されている。具体的には、調圧弁40が配設される配設スペース37の略隣接後側には、エアダスタ60を配設するダスタ配設スペース38が設けられている。このダスタ配設スペース38は、ハンドル部31の下部において、上記した調圧弁40の配設スペース37に対して交差方向に延びるように設けられる。つまり、調圧弁40の配設スペース37と、ダスタ配設スペース38とは、前後方向に並んで設けられている。
図5は、図2に示すエアダスタ60をさらに拡大した拡大断面図である。図6は、図5に示すエアダスタ60が作動状態となっている拡大断面図である。なお、図5に示すエアダスタ60は使用者が操作する前となる作動前状態(操作前状態)を示しており、図6に示すエアダスタ60は使用者が操作した作動状態(操作状態)を示している。
開閉弁61は、外部から送られる高圧の圧縮エアを開閉可能に閉止する機能を有するものである。この開閉弁61は、概略、支持基体62と、バルブ本体67とを備える。支持基体62は、上記したダスタ配設スペース38に対して、シール部材(Oリング)69を介装させた状態で固定して配設されている。なお、この支持基体62は、前方の止まる位置まで後側から嵌挿されており、ダスタ配設スペース38内における配置位置は変わらないものとなっている。
この支持基体62は、前後方向に延びた略円筒形状にて形成される。具体的には、支持基体62内部は、次に説明するバルブ本体67との間で開放流入室63が形成されるものとなっている。この開放流入室63は、前端部分の端縁がテーパ形状にて形成され、この前端部分に隣接する部分を座面64として形成されている。この座面64は、次に説明するバルブ本体67に設けられる封止リング71が当接する部分となっている。
開放流入室63の中間部分には次に説明する噴射部80と連通する流出開口部65が設けられている。この流出開口部65により、支持基体62内部と次に説明する噴射部80(破線にて図示)との互いが連通し、常態時の支持基体62内部となる開放流入室63は、圧力が外気圧と同じとなる外気と同等の状態となっている。ここで、支持基体62内部の開放流入室63に高圧の圧縮エアが入る場合には、この高圧の圧縮エアは流出開口部65を通じて噴射部80に流れ、この噴射部80から外部に噴射することとなる。
このバルブ本体67のうち押圧面68の近接部分には、Oリングにて形成される封止リング71がバルブ本体67に掛けられるようにして設けられている。この封止リング71は、弾性変形可能であって押圧面68の外周を拡大した形状にて形成されている。図5を示すように、この封止リング71は、上記した座面64に当接することによってバルブ閉止状態とするものである。なお、図6に示すように、この座面64に対して封止リング71が離間した場合には、この座面64と封止リング71との間に形成された隙間にて、接続口35側からの高圧の圧縮エアを上記した開放流入室63に入れることができるものとなる。
また、バルブ本体67のうち、上記した支持基体62の流出開口部65に対して相対的に後側に位置する部分には、Oリングにて形成される堰き止めリング72がバルブ本体67に掛けられるようにして設けられている。この堰き止めリング72は、上記した封止リング71と同様、弾性変形可能であってバルブ本体67の外周を拡大した形状にて形成されている。この堰き止めリング72は、上記した開放流入室63に入ってきた高圧の圧縮エアが外部に漏れてしまわないように機能するものである。
図示破線個所となる噴射部80は、上記したように支持基体62内部の開放流入室63に高圧の圧縮エアが入った場合に、流出開口部65を通じて高圧の圧縮エアが流れてくる部分である。この噴射部80は、図2に示すように、流出開口部65と通じる噴射通路81と、外部に向けての噴き出し口となる噴射口(吹出し口)82とを備える。噴射通路81は、流出開口部65から前側に延びる細い管状にて形成されている。噴射口82は、この噴射通路81の開口した出口であり、流れてきた高圧の圧縮エアが出る部分である。なお、この噴射部80から噴射される高圧の圧縮エアの噴出し力は、この噴射通路81および噴射口82の内径の大きさにて設定されるものとなっている。
すなわち、図5に示すように、上記した接続口35から入った高圧の圧縮エアは、分岐した分岐流入通路74(エア流入口73)に入っていく。この分岐流入通路74(エア流入口73)から入った高圧の圧縮エアは、上記したバルブ本体67の押圧面68を押圧する。これに対して、開放流入室63のエア圧は、外気圧となっている。これによって、エアダスタ60のバルブ本体67は、支持基体62に対して後側(図示右側)に向けて相対的に移動させるように作用することとなる。そうすると、上記した座面64に封止リング71が当接することとなってバルブ閉止状態となる。つまり、接続口35からの高圧の圧縮エアは、分岐流入通路74(エア流入口73)から開放流入室63への流入は規制され、噴射部80から高圧の圧縮エアが噴射されることもない。
これに対して、図6に示すように、バルブ本体67の押圧面68に対しての高圧の圧縮エアの作用力に抗して、使用者が操作部75を前側(図示左側)に向けて押下した場合には次のように作動することとなる。すなわち、操作部75の前側に向けた押下により、バルブ本体67も前側(図示左側)に移動することとなる。そうすると、上記したバルブ本体67に設けられる封止リング71は、座面64との当接状態を解除するように座面64から離間するように位置することとなる。これにより、この座面64と封止リング71との間には隙間が生ずることとなり、この隙間から接続口35からの高圧の圧縮エアは開放流入室63へ流入することとなる。その後、開放流入室63に流入した高圧の圧縮エアは、流出開口部65から噴射部80へと流出していく。このようにして、高圧の圧縮エアは、流出開口部65と通じる噴射通路81を通じて、噴射口82から外部に向けての噴き出すこととなる。
すなわち、上記したビス打ち機10によれば、調圧弁40の上流側にエアダスタ60用の開閉弁61が設けられているので、エアダスタ60用の開閉弁61を開いた場合には、この圧縮エアを減圧する調圧弁40を自動的に逆止弁として機能させることとなる。これによって、エアダスタ60用の開閉弁61を開いた場合には、上流側の通気路とエアダスタ60用の噴射口82とが通じ、エアダスタ60用の噴射口82から接続口35から送られてくる高圧の圧縮エアを吹き出させることができる。この際、上記したように減圧する調圧弁40は逆止弁として機能するので、駆動源となる常圧の圧縮エアを蓄える蓄圧室32の圧力低下も招くことがなくなる。もって、このビス打ち機10によれば、蓄圧室32の圧力低下を招くことなく、逆止弁を設けることのない構造でエアダスタ60を付加することができる。
また、上記したエアダスタ60は、ビスを打ち出したりビスを螺子回ししたりするビス打ち機10に対して設けられているので、ビス打ち機特有の木屑等の切屑が発生し易い問題に対処することができる。すなわち、ビスを打ち出したりビスを螺子回ししたりする際に生ずる切屑を、付加されたエアダスタ60によって吹き飛ばすことができる。つまり、エアダスタ60の機能をより有効的に活用することができる。
例えば、上記した実施の形態の調圧弁40の構成は単なる一例に過ぎず、本発明に係る調圧弁としては、外部から送られる高圧の圧縮エアを減圧して蓄圧室に送るように構成されるものであれば、適宜の構成が採用されるものであってよい。
また同様に、上記した実施の形態の開閉弁61の構成も単なる一例に過ぎず、本発明に係る逆止弁としては、外部から送られる高圧の圧縮エアを止めておくように構成されるものであれば、適宜の構成が採用されるものであってよい。
また、操作部75の構成に関しても、上記した実施の形態に限定されることなく、適宜の構成が採用されるものであってよい。
11 駆動機構部
12 駆動部
13 ドライバ部
14 操作トリガ機構
21 ノズル部
22 供給路
23 打出し口
25 マガジン
31 ハンドル部
32 蓄圧室
35 接続口
37 配設スペース
38 ダスタ配設スペース
40 調圧弁
41 支持基体
42 貫通孔
43 外部連通孔
44 付勢空間室
45 流出開口部
47 第1付勢ばね
48 第2付勢ばね
50 バルブ本体
51 バルブ基体
52 筒状部
53 シャフト部
54 連通孔
55 弁体
56 封止当接面
57 座面
59 調圧用圧力室
60 エアダスタ
61 開閉弁
62 支持基体
63 開放流入室
64 座面
65 流出開口部
67 バルブ本体
68 押圧面
71 封止リング
72 堰き止めリング
73 エア流入口
74 分岐流入通路
75 操作部
80 噴射部
81 噴射通路
82 噴射口(吹出し口)
90 保護リブ
Claims (2)
- 圧縮エアを駆動源として駆動する駆動機構と、該駆動源となる圧縮エアを蓄える蓄圧室と、該蓄圧室に圧縮エア源から圧縮エアを供給するにあたり該圧縮エア源から送られる圧縮エアを減圧する調圧弁とを備えたエア工具であって、
前記駆動機構の下部には、内部に前記蓄圧室が形成されるハンドル部が配設されており、
前記ハンドル部の最下部には、前記圧縮エア源と接続される接続口が配設されており、
前記蓄圧室の下部に設けられる前記調圧弁と前記接続口との間に、エアダスタ用の開閉弁が設けられていることを特徴とするエア工具。 - 請求項1に記載のエア工具において、
前記駆動機構は、ビスを打ち出す機能と、ビスを螺子回しする機能とを有して構成されることを特徴とするエア工具。
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