JP6634702B2 - 打込機 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮空気(高圧空気)を用いて止具部材を打ち込む打込機の構造に関する。
圧縮空気(高圧空気)を動力源とし、板材、例えば、木材、石膏ボード、鋼板等(被締結部材)に係合する釘等(止具部材)を打ち込む打込機が知られている。打込機においては、止具部材を強い打込力で一方向に打ち込む動作が行われる。
この際、圧縮空気は、例えばコンプレッサ等で生成されてタンクに溜められたものを用いることができる。このため、こうした打込機においては、圧縮空気を供給するためのエアホースが装着されるエアプラグが設けられ、エアプラグにエアホースが装着された状態で打込機が使用される。打込機においては、圧縮空気によって移動するピストンにドライバブレードが装着される。ピストンは、円筒形状の内面をもつシリンダ内部に設けられ、上死点と下死点の間を摺動可能とされる。打ち込み動作の開始時には、シリンダ内においてピストンの上側に形成された空間であるピストン上室に圧縮空気が導入され、かつシリンダ内においてピストンの下側に形成された空間であるピストン下室の空気が抜けることによってピストン及びドライバブレードが下降し、ドライバブレードの下端によって止具部材が所定の長さだけ打ち込まれる。止具部材を打ち込む動作が終了した後には、ピストン上室への圧縮空気の供給が止まると共にその内部の圧縮空気が抜け、かつピストン下室に圧縮空気が導入されることによって、ピストンは下死点から上死点まで上昇する。その後、再び上記の打ち込み動作を行うことができる。
打ち込み動作の開始は、打込機本体に装着されたトリガ(トリガレバー)を作業者が引き、かつ、止具部材を先端から出射させるノーズの下端側を被締結部材に当接させることによって行われる。このため、ノーズの下端側には、ノーズの下端側が被締結部材に当接したことを検知するためのプッシュレバーが装着されており、プッシュレバー移動し、かつトリガが操作された場合に、打ち込み動作が開始される。ここで、打込機の使用の態様として、作業者がトリガを引いたままでノーズの下端側を被締結部材における様々な箇所に移動させ、その都度ノーズの下端側を被締結部材と当接させる動作を行う場合には、短い時間間隔で複数の箇所において打ち込み作業を行うことができる(連続打ち動作)。
こうした打込機においては、上記のピストンの動作は、エアホース(外部)から供給された圧縮空気を用いて行われ、供給された圧縮空気は、打込機内部に設けられた蓄圧室に蓄えられてから、上記の動作を行うために各部に流される。上記の動作に際してこの流れを制御するために、複数のバルブが設けられ、このバルブの開閉動作においても、この圧縮空気が用いられる。ここで、エアホースを介して外部から供給される圧縮空気の圧力は一定とは限らない。また、打ち込みの際の衝撃力(打ち込みエネルギー)は圧縮空気の圧力に依存するため、逆に、エアホースを介して供給される圧力が一定であれば、打ち込みエネルギーは一定となる。しかしながら、被締結部材の種類に応じて、この打ち込みエネルギーを調整できることが好ましい。
こうした点を考慮して、特許文献1には、エアホース(エアプラグ)から供給された圧縮空気の圧力を調整するための調圧機構を内部に備え、蓄圧室に溜められる圧縮空気の圧力が調整可能とされた打込機が記載されている。この調圧機構においては、圧力の調整(切替)が特に容易に行われるため、打ち込み作業時において、容易にこの圧力を調整することができ、打ち込みエネルギーの最適化を行うことができる。また、この調圧機構は小型軽量であるため、これによる打込機の重量の増加は僅かである。
特開2008−188741号公報
上記の打込機において、1回の打ち込み動作においては、蓄圧室に溜められた中の相当量の圧縮空気が消耗される。このため、例えば、上記の打込機において調圧機構で蓄圧室内の圧縮空気の圧力を低く設定した場合には、1回の打ち込み動作の終了後に特に大きく低下する。この圧力は、消耗した分の圧縮空気がエアプラグを介して供給されることによって回復するため、打ち込み動作の時間間隔が長い場合には、次回の打ち込み動作を同様に行うことができる。
しかしながら、短い時間間隔で連続打ち動作が行われた場合には、次回の打ち込み動作時に圧力が充分に回復せず、打ち込み動作が適正に行われない場合があった。こうした状況を回避するためには、蓄圧室の容量を十分大きくすることが有効であるが、携帯式の打込機においては、蓄圧室の容量は限定されるため、蓄圧室の容量を大きくすることは困難であった。
すなわち、打ち込み動作に用いられる圧縮空気の圧力が調整可能であり、かつ連続打ち動作を安定して行うことのできる打込機が望まれた。
本発明は、かかる問題点を鑑みてなされたものであり、上記の問題点を解決する発明を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
本発明の打込機は、外部から圧縮空気を供給するためのエアホースが脱着自在に接続されるエアプラグと、前記エアプラグから導入された圧縮空気を蓄える蓄圧室と、上側に設けられたピストン上室に圧縮空気が導入されて下側に駆動されることによって、下側に移動するピストンと、前記ピストン上室への圧縮空気の導入のオン・オフを制御するメインバルブと、前記メインバルブの動作を制御するトリガバルブと、を具備し、前記ピストンが下側に移動する動作によって止具部材の打ち込みを行う打込機であって前記蓄圧室に蓄えられた圧縮空気の圧力を減圧し、前記蓄圧室と前記メインバルブとの間かつ前記トリガバルブと前記メインバルブとの間となる箇所に設けられた調圧機構と、前記調圧機構によって減圧された圧縮空気を蓄えると共に、前記メインバルブと前記調圧機構との間に設けられた駆動用圧縮空気室と、を具備し、前記駆動用圧縮空気室内の前記圧縮空気は前記ピストン上室に供給されることにより前記ピストンの駆動に用いられ、前記メインバルブは、前記調圧機構を介さない前記蓄圧室の前記圧縮空気により動作することを特徴とする
本発明の打込機は、前記調圧機構において減圧される圧縮空気の設定圧力が段階的に切り替えられる構成とされたことを特徴とする。
本発明の打込機は、前記ピストン及び前記メインバルブが内部に設けられたハウジングと、前記エアプラグが設けられ前記ハウジングに連結されたハンドルと、を具備し、前記蓄圧室は、少なくとも前記ハンドルの内部に設けられ、前記調圧機構は、平面視において前記ハンドルと前記メインバルブとの間の領域に設けられたことを特徴とする。
本発明の打込機において、前記調圧機構は、前記ハウジング内における前記ハンドル側に設けられたことを特徴とする。
本発明の打込機は、前記設定圧力を切り替える際に操作される設定圧力切替操作部が、前記ハンドルと前記ハウジングとの連結部よりも上側における前記ハウジングに設けられたことを特徴とする。
本発明の打込機において、前記設定圧力切替操作部は、一方向に沿った位置に応じて前記設定圧力を切り替えることを特徴とする。
本発明の打込機において、前記設定圧力切替操作部は、一方向の周りの回転角度に応じて前記設定圧力を切り替えることを特徴とする。
本発明の打込機において、前記設定圧力切替操作部は、水平方向と交差する前記ハウジングの側面に設けられたことを特徴とする。
本発明の打込機において、前記設定圧力切替操作部は、前記ハウジングの上面に設けられたことを特徴とする。
本発明の打込機において、前記調圧機構は、前記蓄圧室側と連通した空間である弁室と、ケース内に設けられ、前記駆動用圧縮空気室と連通する空間である調圧用ピストン室と、前記調圧用ピストン室と前記弁室との間に設けられ、前記弁室と前記調圧用ピストン室とを連通させる貫通孔が設けられたセパレータと、前記調圧用ピストン室に設けられ、前記セパレータと近接する方向と前記セパレータから離間する方向との間で移動可能なように設けられた調圧用ピストンと、前記調圧用ピストンの移動に伴い移動可能とされ、前記調圧用ピストンが前記セパレータから離間した際に前記貫通孔を閉塞させる弁体と、を具備し、前記設定圧力切替操作部の操作に応じ、前記調圧用ピストン室に導入された圧縮空気によって前記調圧用ピストンに対して前記セパレータ側に加わる力を切り替えることによって前記設定圧力を切り替える設定圧力切替機構を具備することを特徴とする。
本発明の打込機は、前記調圧機構において、前記ケースには、前記調圧用ピストンと接する空間と前記設定圧力切替機構との間を連通させる複数の連結流路が設けられ、前記設定圧力切替機構は、複数の前記連結流路における圧縮空気の流れを制御することによって、前記調圧用ピストンに対して前記セパレータ側に加わる力を切り替えることを特徴とする。
本発明は以上のように構成したので、打ち込み動作に用いられる圧縮空気の圧力が調整可能であり、かつ連続打ち動作を安定して行うことのできる打込機ができる。
本発明の実施の形態となる打込機の全体の構成を示す断面図である。 従来の打込機の一例の全体の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態となる打込機において用いられる調圧機構の構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態となる打込機における、3種類の設定圧力に対応した設定圧力切替機構及び調圧機構の状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態となる打込機における設定圧力切替機構の第1の変形例の構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態となる打込機の全体の構成を示す斜視図(a)、上面図(b)である。 設定圧力切替機構の第2の変形例が用いられた調圧機構の構造を示す断面図である。 3種類の設定圧力に対応した設定圧力切替機構の第2の変形例及び調圧機構の状態を示す断面図である。 設定圧力切替機構の第2の変形例が用いられる打込機におけるハウジングの2種類の形態の上面図である。
本発明の実施の形態となる打込機の構成について説明する。図1は、打込機1の全体の構成を示す断面図である。この打込機1によって、止具部材は下側に載置された板材等(被締結部材)に打ち込まれ、図1は、止具部材が打ち込まれる軸方向に沿った断面図を示している。ここでは、この打ち込み方向は上下方向としている。図中に示された上下方向、前後方向は、通常の作業時における作業者から見た方向に対応する。
この打込機1においては、打ち込み方向(上下方向)を中心軸とした略円筒形状のハウジング10内に、止具部材に対して下側に向かって打込力を印加して打ち込み動作を行うための機構が設けられている。この動作の動力源として、外部から供給された圧縮空気が用いられる。また、この動作を行わせるための圧縮空気の流れを制御するバルブの動作も、この圧縮空気を利用して行われる。
ハウジング10の後方には、後方に向かって延伸し、作業者が把持するハンドル60が固定されている。ハンドル60の後端(図1における右端)には、圧縮空気を外部から供給するためのエアホース(図示せず)を装着するためのエアプラグ61が固定されている。エアプラグ61を介して供給された圧縮空気は、ハンドル60からハウジング10にかけて設けられた蓄圧室62に溜められ、各種の動作に使用されるためにハウジング10内の各部に流される。また、ハウジング10内における動作に用いられた後の圧縮空気を外部に排出することが必要となり、このための通路となる排気通路(図示せず)もハンドル60内において蓄圧室62と分離されて設けられている。排気通路を通った圧縮空気は、ハンドル60の端部に設けられた排気口から外部に排出される。
ハウジング10においては、中心軸が上下方向とされた円筒形状の内面をもつシリンダ11が設けられ、その中に、ピストン12が上死点と下死点の間で上下方向に摺動可能に設けられる。ピストン12の下面側には、上下方向に延伸するドライバブレード13が固定され、ピストン12が下側に移動する際に、ドライバブレード13の下端によって止具部材(図示せず)が大きな衝撃力で下側に向かって打ち込まれる。図1においては、ピストン12は上死点に位置している。一方、シリンダ11の下側には、打ち込み動作の際にピストン12を下死点側で係止し、その衝撃エネルギーを吸収するバンパ14が設けられている。
打ち込み動作に際しては、ドライバブレード13の下端側の部分は、ハウジング10から下側に向かって突出するノーズ15の内部を移動する。ノーズ15には、内部に多くの止具部材を溜めることのできるマガジン70が固定され、打ち込み動作が行われるに際しては、マガジン70から止具部材が1本ずつノーズ15の内部に装填される。止具部材がノーズ15の内部に装填された状態で上側からドライバブレード13が移動することによって、止具部材は、ノーズ15の下端の射出口15Aから下側に打ち込まれる。また、ノーズ15の下端側には、ノーズ15に沿って上下方向に移動可能なプッシュレバー16が装着されている。プッシュレバー16は、バネ(図示せず)によって下側に付勢され、外力が加わらない状態では、射出口15Aよりも下側に突出する。
打ち込み動作は、シリンダ11の上部に設けられたメインバルブ17が閉状態から開状態となることによって開始される。ピストン12が上死点にある状態(図1の状態)において、メインバルブ17が開状態となった場合に、シリンダ11内におけるピストン12の上側の空間(ピストン上室)に圧縮空気が導入されることによってピストン12が下側に駆動され、打ち込み動作が行われる。また、メインバルブ17の開閉動作も圧縮空気の流れを用いて行われ、この流れを制御するためのトリガバルブ18が、ハンドル60とハウジング10の連結部付近に設けられる。トリガバルブ18がオン状態とされた場合にはメインバルブ17側から圧縮空気が抜かれることによってメインバルブ17が開状態となり、トリガバルブ18がオフ状態とされた場合にはメインバルブ17側に圧縮空気が供給されることによってメインバルブ17が閉状態となる設定とされる。
トリガバルブ18は、ハンドル60のハウジング10との連結部分付近の下側に設けられたトリガ(トリガレバー)63を作業者が上側に引き、かつプッシュレバー16が上側に移動することによってオンとなる。ここで、プッシュレバー16は、作業者がノーズ15(射出口15A)の下端側を止具部材を打ち込むべき被締結部材に当接させることによって、ノーズ15に沿って上側に移動する。このため、作業者がノーズ15の下端側を被締結部材に当接させた状態でトリガ63を上側に引くことによって、打ち込み動作を行わせることができる。あるいは、作業者がトリガ63を引いた状態で、ノーズ15を被締結部材に当接させることによって、打ち込み動作を行わせることができる。後者の場合には、作業者がトリガ63を引いたままの状態で、ノーズ15を被締結部材に当接させる動作を繰り返すことによって止具部材を打ち込む動作を繰り返す連続打ち動作を行わせることができる。この場合には、短い時間間隔で打ち込み動作を繰り返すことが可能である。
上記の構成、動作については、特許文献1、特開2005−262381号公報等に記載されているものと同様である。
ここで、この際の打ち込みエネルギーは、ピストン12を押し下げる圧縮空気(ピストン上室に供給される圧縮空気)の圧力に依存する。この圧縮空気はエアプラグ61を介して外部から供給され、蓄圧室62中に溜められる。その後、蓄圧室62からハウジング10の上方においてシリンダ11の上部と隣接する駆動用圧縮空気室20に供給される。打ち込み動作時のピストン上室への圧縮空気の供給は、駆動用圧縮空気室20から行われる。また、ハンドル60内に設けられた蓄圧室62と駆動用圧縮空気室20の間には、調圧機構30が設けられている。蓄圧室62とエアプラグ61は直結されているため、定常状態では蓄圧室62内の圧縮空気の圧力は等しい。これに対し、調圧機構30には、蓄圧室62内の圧縮空気がトリガバルブ18を介して入力し、これを減圧側して駆動用圧縮空気室20に出力する。この際、出力側の圧力を複数段階で調整することができる。このため、駆動用圧縮空気室20内の圧縮空気の圧力を、エアホースから供給される圧縮空気の圧力以下の範囲で調整することができ、これによって、打ち込みエネルギーを調整することができる。
このため、上記の打込機1においては、調圧機構30によって、打ち込みエネルギーを調整することができる。この点については、特許文献1に記載の打込機と同様である。しかしながら、特許文献1に記載の打込機とは異なり、この打込機1は連続打ち動作を安定して行うことができる。
図2は、特許文献1に記載の打込機101の構造を図1に対応させて示す図である。この構成において、シリンダ11、ピストン12及びこれに連結された構造、トリガバルブ18及びこれに関わる構造等は、前記の打込機1と同様である。ただし、この構造においては、調圧機構130はエアプラグ61と直結されているため、蓄圧室162内の圧力が調圧機構130によって制御される。また、蓄圧室162は、ハンドル60の内部からハウジング110内にかけて形成され、この蓄圧室162内の圧縮空気がピストン上室に供給される。
なお、前記の打込機1においては、ハウジング10の上面(ハウジング上面10a)側には作業者に操作される構造物は設けられていなかったのに対し、この打込機101においては、ハウジング上面110a側には、エアダスタスイッチ111が装着されている。エアダスタスイッチ111を作業者が押すことにより、蓄圧室162内の圧縮空気をハウジング110の上部のエア排出口(図示せず)から外部に放出させることができ、この部分をエアガンとして、例えば埃を吹き飛ばすために用いることができる。
この打込機101において、低い打ち込みエネルギーで打ち込み作業を行う場合には、調圧機構130を調整することによって、蓄圧室162中の圧縮空気の圧力を低下させることができる。この打込機101においてこの圧力を低く設定した場合には、蓄圧室162内に溜められた空気の容量が少なくなる。1回の打ち込み動作が終了した後では、圧縮空気が相当量消耗するため、蓄圧室162内の空気の量は、エアプラグ61を介して圧縮空気が再び供給されない場合には更に大きく低下し、圧力が大きく低下する。エアホース側からエアプラグ61を介して不足分の圧縮空気は供給されるが、不足を解消する程度の圧縮空気を調圧機構130を介して蓄圧室162に供給するには、ある一定以上の時間を要する。このため、短い間隔で打ち込み動作を繰り返し行う連続打ち動作を行った場合には、蓄圧室162内の圧力が不足した状態で打ち込み動作が開始され、打ち込み動作が適正に行われない場合があった。
また、蓄圧室162中の圧縮空気は、ピストン12を押し下げる打ち込み動作に直接用いられるだけでなく、この打込機101の動作を制御するために用いられる複数のバルブの動作にも用いられる。上記の場合には、各バルブの動作が適切に行われず、打込機101の動作が適正に行われない場合があった。
これに対して、上記の打込機1においては、蓄圧室62には、減圧されない状態の圧縮空気が充分な量で溜められ、この圧縮空気が減圧されてから駆動用圧縮空気室20に溜められる。駆動用圧縮空気室20内の減圧後の圧縮空気を用いて打ち込み動作が行われる。なお、打ち込み動作後に駆動用圧縮空気室20内の圧力は低下するが、駆動用圧縮空気室20の容積は小さく、かつ蓄圧室62内には充分な量の高圧空気が溜められるため、打ち込み動作後の駆動用圧縮空気室20内の圧力の回復は速い。このため、連続打ち動作において、打ち込み動作が不適正に行われることが抑制される。
また、打込機1の動作において用いられる複数のバルブの動作には、蓄圧室62中に溜められた減圧前の圧縮空気を用いることができる。このため、低い打ち込みエネルギーで打ち込み作業を行う場合にも、各バルブの動作を適正に行わせることができる。
このため、上記の蓄圧室62の容量は、駆動用圧縮空気室20の容量よりも充分大きく、1回の打ち込み動作において使用される圧縮空気量よりも充分に多くの圧縮空気を確保できる程度とすることが好ましい。例えば、エアプラグ61からの圧縮空気の供給がない場合において、打ち込みエネルギーを大きく設定した場合の1回の打ち込み動作が終了した場合における蓄圧室62内の圧力の低下量が、再度の打ち込み動作が可能となる程度に小さくなるようにすることが好ましい。駆動用圧縮空気室20の容量も大きいことが好ましいが、その容量は蓄圧室62よりも小さくすることができ、蓄圧室62に充分な量の高圧の圧縮空気が溜められていれば、駆動用圧縮空気室20には、1回の打ち込み動作に使用される程度の量が溜められていればよい。
上記の打込機1においては、調圧機構30としては、上記のように駆動用圧縮空気室20内の圧縮空気の圧力の調整が可能であることが要求される。更に、調圧機構30は、エアプラグ61からメインバルブ17(シリンダ11)に至る前の圧縮空気の流れにおける下流側、すなわち、ハウジング10の上部においてシリンダ11の上部近傍に設けられるため、小型であることも要求される。こうした構成の調圧機構30の具体的構造について説明する。図3は、この調圧機構30を含む周囲の構造を示す断面図である。図3は、図1の構成を反時計回りに90°回転させて拡大した構造に対応している。前記の通り、調圧機構30には蓄圧室62から圧縮空気が入力されるが、この圧縮空気はトリガバルブ18を介して入力する。その後、この圧縮空気の圧力が所定の圧力とされてから駆動用圧縮空気室20に流される。図3においては、この流れが矢印で示されている。
この調圧機構30においては、ケース31とキャップ32とが、その間にセパレータ33を介して組み合わされて構成される。これらが組み合わされた際に、セパレータ33を挟んでキャップ32側(図3における右側)には入力側の圧縮空気(圧力調整前の圧縮空気)が流される空間である弁室32Aが形成される。セパレータ33の左側には、ピストン(調圧用ピストン)36が、ピストン36とセパレータ33との間にピストン室(調圧用ピストン室)31Aが、ピストン36の左側とケース31の左側面との間にバネ室31Bがそれぞれ形成されるように設けられる。セパレータ33には、これを弁室32A側とピストン室31A側との間で貫通する貫通孔33Aが設けられている。ピストン36における右側には、細長い形状で右側に向かって突出するピストン軸部361が、貫通孔33Aを貫通するように設けられている。弁室32Aには、バネ34によって右側から支持された弁体35が設けられる。弁体35にはピストン軸部361と嵌合する凹部が設けられ、この凹部とピストン軸部361とが嵌合することによって弁体35はピストン36と一体化される。
バネ室31Bにおいては、その一端がケース31の左側面に係止され、その他端がピストン36で係止されるバネ37が設けられる。バネ34の弾性力はバネ37の弾性力と比べて無視できる程度に小さく設定されるため、ピストン36及び弁体35は、バネ37によって右側(セパレータ33側)に付勢される。また、弁体35とピストン36が一体化された構造は、ケース31等に対して左右方向に移動可能に設けられる。弁室32Aにはトリガバルブ18から圧縮空気が供給され、その圧力は、蓄圧室62に溜められた圧縮空気の圧力と常に等しい。ピストン軸部361と貫通孔33Aの内面との間の隙間は、圧縮空気が弁室32Aとピストン室31Aとの間を障害なく流れる程度に広く設定されるため、ピストン室31Aには、この貫通孔33Aを介して弁室32Aから圧縮空気が流入する。この流入のオン・オフは弁体35及びピストン36の図中左右方向の動きで制御される。
図3においては、ピストン室31Aにおいて、ピストン36の右側端部がセパレータ33と当接している状態が示されている。一方、弁体35は、セパレータ33からは離間しているため、図3においては、弁体35の上下、貫通孔33Aを通り、弁室32Aに流入した圧縮空気は、ピストン室31Aに流れる。ピストン室31Aはこの調圧機構30における出力側となり、図3において、ピストン室31Aに流れた圧縮空気は、図示の範囲外の経路(点線矢印)を通り、駆動用圧縮空気室20側へ流れる。このため、図3に示された状態において、圧縮空気は上流側の弁室32Aから下流側の駆動用圧縮空気室20に向かって流れる。また、ピストン36及び弁体35が図3の状態よりも左側に移動した場合には、弁体35が右側からセパレータ33と当接する。この場合、貫通孔33Aは弁体35によって閉塞されるため、弁室32Aからピストン室31A(駆動用圧縮空気室20)側への空気の流れは遮断される。
ピストン36と弁体35の左右方向における位置は、主にピストン36が受ける図3中の左右方向に沿った力のバランスで定まる。ピストン36が全体として受けるこの力が右側に向かう場合には、貫通孔33Aは弁体35によって閉塞されず、弁室32Aからピストン室31A側へ空気が流れる。逆にこの力が左側に向かう場合には、貫通孔33Aは弁体35によって閉塞される。ここで、ピストン36が受ける力は、バネ37と、ピストン36が圧縮空気によって受ける力で定まる。バネ37は、ピストン36を右側(貫通孔33Aを閉塞させない側)に付勢し、その力はほぼ一定である。また、ピストン36は、ピストン室31A中の圧縮空気によって主にその右向きの側面(セパレータ33と対向する側の面)が左向き(貫通孔33Aを閉塞させる側)の力を受ける。この力は、圧縮空気の圧力によって定まる。
この左向きの力は、ピストン室31A(駆動用圧縮空気室20)中の圧縮空気の圧力によって変動し、例えば、ピストン室31A側の圧力が低い状態から貫通孔33Aを介して圧縮空気が流入しピストン室31A側の圧力が徐々に高まる場合には、左向きの力は徐々に増大する。すなわち、この場合には、貫通孔33Aを介して圧縮空気が流入するにつれてピストン36を左向きに付勢する力が強まる。これによって、弁体35が貫通孔33Aを閉塞させる。なお、弁体35も同様に圧縮空気によって力を受けるが、弁体35はピストン36縒りも小さく、かつ弁室32A内の圧力は蓄圧室62に溜められた圧縮空気の圧力と等しいため、弁体35が圧縮空気によって受ける力は一定である。
このため、ピストン室31A(駆動用圧縮空気室20)側の圧力に閾値を設定し、ピストン室31A側の圧力がこの閾値を超えたら、ピストン36及び弁体35が左側に移動し、弁体35が貫通孔33Aを閉塞させるように設定することができる。すなわち、上記の構成によって駆動用圧縮空気室20側の圧力を設定することができる。上記の動作については、特許文献1に記載されたものと同様である。
ここで、この調圧機構30においては、ピストン36が図3における右向きに受ける力が3種類に切替可能とされる。この切替を行うため、上記の調圧機構30においては、ケース31の側面(図3における上面)側に、設定圧力切替機構40が設けられている。ケース31内の空間(ピストン室31A等)、あるいはバネ室31Bと設定圧力切替機構40側とを連通させる3つの連結流路が設けられる。一方、設定圧力切替機構40においては、図3における左右方向の位置に応じて 閾値を切り替えることのできるスライドスイッチ(設定圧力切替操作部)41が設けられる。また、スライドスイッチ41の図中左右方向の位置に応じて、これらの連結流路のオン、オフを切り替えるための、弾性体で形成されたダイヤフラム42がダイヤフラム室40A中に設けられる。3つの連結流路は、ダイヤフラム室40A中においてダイヤフラム42で仕切られて構成され図3中の左右方向における異なる位置に形成された空間と連通するように形成される。設定圧力切替機構40は、ピストン36が圧縮空気によって図3における右側(貫通孔33Aを閉塞させない側)に付勢する力を切り替えることによって、上記の閾値を切り替える。
図3に示されるように、上記の連結流路として、最も右側(セパレータ33に近い側)に設けられた第1連結流路31C、中間に位置する第2連結流路31D、最も左側に位置する第3連結流路31Eが、ケース31に設けられる。また、ダイヤフラム42においては、図3における下側(ケース31側)に突出し、ケース31との間を封止することによってダイヤフラム室40A中において閉じた空間を形成することのできる封止部として、右側の第1封止部42A、左側の第2封止部42Bが設けられている。また、ケース31の内面及びピストン36の外周面には、図3における左側でその外周が小さくなるような段差部が設けられ、ケース31の内面における段差とピストン36の外周面における段差の間で、ピストン36の外周面とケース31の内面とで画成されて調圧室36Bが形成される。調圧室36Bは、第2連結流路31Dのみと連通し他の連結流路とは連通せず、調圧室36Bの容積(図3における左右方向の長さ)はピストン36の位置によって変動するが、図3に示されるように弁体35が貫通孔33Aを閉塞させない状態(弁室32Aからピストン室31Aに圧縮空気が流れる状態)において、調圧室36Bは形成される。図3においてはピストン36の中心軸(図中左右方向)に沿った断面が示されているが、調圧室36Bは、この中心軸周りの全周にわたるピストン36の外周面に形成されている。
また、第1連結流路31Cは、ピストン室31Aとダイヤフラム室40Aとを連通させ、第3連結流路31Eは、ピストン36よりも左側におけるバネ室31Bとダイヤフラム室40Aとを連通させる。なお、図3における調圧室36Bの左右両側においてピストン36の外周にはOリングが装着されており、これによってピストン36の外周面とケース31の内面との間は封止される。このため、ピストン室31A、調圧室36B、バネ室31Bは、上記の連結流路を介してのみ連通している。
図4(a)〜(c)は、それぞれ3種類の閾値に対応した設定圧力切替機構40の状態を、拡大して示す図である。これらの状態では、いずれも弁体35が右側に位置しているため、弁室32Aからピストン室31A側に圧縮空気が流れる。
図4(a)は、閾値を最も低く設定した場合であり、図3に示された状態を拡大して示している。この場合には、スライドスイッチ41は、ダイヤフラム42における第1封止部42Aを下側に押圧する箇所に位置する。これにより、第1封止部42とケース31の外面との間は封止されるため、ダイヤフラム室40A中において、第1封止部42Aとダイヤフラム室40Aの右側側面で仕切られた空間が形成される。この空間は、第1連結流路31Cを介してピストン室31Aと連通するため、図4(a)中における点線矢印で示されるように、この空間にピストン室31A内の圧縮空気が流入する。
ただし、ここでこの空間に流れた圧縮空気はピストン36の右向きの側面以外の面とは接さない。このため、図4(a)の状態において、この空間に流れた圧縮空気が直接的にピストン36を右側に押し付ける力を及ぼすことはない。この状態(第1の状態)でピストン36が右側に向かって受ける力をF0とする。F0は、前記の通り、バネ37によってピストン36が右側に向かって受ける力と、ピストン室31A中におけるピストン36の右向きの側面が圧縮空気によって左側に向かって受ける力との差となる。一方、図4(a)の状態では、ピストン36が左側に向かって受ける力G0は、ピストン36の右向きの側面に加わる圧縮空気の圧力によって生じる力である。ここで、ピストン室31Aに圧縮空気が供給される前は、F0>G0となるように設定されているため、図4(a)の状態では弁体35は右側に位置する。ピストン室31A(駆動用圧縮空気室20)中に充分な量の圧縮空気が流入すると、ピストン36の右向きの側面が圧縮空気によって左側に向かって受ける力が増大し、F0<G0となった場合にはピストン36は左側に移動し、貫通孔33Aはピストン36と一体化された弁体35によって閉塞される。この際のピストン室31A(駆動用圧縮空気室20)側の圧力は、バネ37の弾性係数等(バネ荷重)によって設定することができる。すなわち、図4(a)の場合における閾値はF0となり、F0の値はバネ37等によって設定することができる。
一方、図4(b)においては、スライドスイッチ41は、左側の第2封止部42Bを下側に押圧する箇所に位置する。これにより、第1封止部42Aとケース31の外面との間は封止されず、かつ第2封止部42Bとケース31の外面との間が封止される。このため、ダイヤフラム室40A中において、第2封止部42Bとダイヤフラム室40Aの右側側面で仕切られた空間が形成される。図4(a)の場合と同様に、この空間は、第1連結流路31Cを介してピストン室31Aと連通する。更に、この空間は、第2連結流路31Dを介して調圧室36Bと連通する。このため、図4(b)中における点線矢印で示されるように、調圧室36Bにピストン室31A内の圧縮空気が流入する。
図4(b)に示されるように、調圧室36Bにおいては、ピストン36の外周面の段差部であり図中左向きの面である第1受圧面36Cが露出しており、この第1受圧面36Cは、調圧室36Bに導入された圧縮空気によって右側に向かう力を受ける。この力をF1(F1>0)とすると、結局、図4(b)の状態(第2の状態)においてピストン36が右側に受ける力はF0+F1となる。このため、F0+F1<G0となった場合に、貫通孔33Aは弁体35によって閉塞される。すなわち、図4(b)の状態における閾値はF0+F1となる。このため、図4(a)の場合と比べて、ピストン室31A(駆動用圧縮空気室20)側の圧力がより高くなる場合まで、ピストン室31Aに圧縮空気が供給される。
次に、図4(c)においては、スライドスイッチ41は、更に左側に位置するため、第1封止部42A、第2封止部42Bは共に下側に押圧されない。このため、ダイヤフラム室40A中において、ダイヤフラム室40Aの左側側面とダイヤフラム室40Aの右側側面で仕切られた空間が形成される。図4(b)の場合と同様に、この空間は、第1連結流路31Cを介してピストン室31Aと連通し、かつ、第2連結流路31Dを介して調圧室36Bと連通する。更に、この場合には、この空間は第3連結流路31Eを介してバネ室31Bとも連通する。このため、図4(c)中における点線矢印で示されるように、調圧室36B、及びバネ室31Bにピストン室31A内の圧縮空気が流入する。バネ室31Bには、ピストン36の図中左側の側面である第2受圧面36Dが露出しており、この第2受圧面36Dは、バネ室31Bに導入された圧縮空気によって右側に向かう力を受ける。この力をF2(F2>0)とすると、結局、図4(c)の状態(第3の状態)においてピストン36が右側に受ける力はF0+F1+F2となる。このため、F0+F1+F2<G0となった場合に、貫通孔33Aは弁体35によって閉塞される。すなわち、図4(c)の場合における閾値はF0+F1+F2となる。このため、図4(b)の場合と比べて、ピストン室31A(駆動用圧縮空気室20)側の圧力が更に高くなる場合まで、ピストン室31Aに圧縮空気が供給される。
このため、上記の構成においては、ピストン36がその左向きの面(下流側を向く面)によって右側(上流側)に向かって受ける力、すなわち、貫通孔33Aを閉塞させない側に付勢する力を3種類に切り替えることにより、駆動用圧縮空気室20内の圧縮空気の圧力(閾値)を3種類に設定することができる。すなわち、3種類の閾値をスライドスイッチ41を用いて設定することができる。これらの閾値の具体的な値は、ピストン36の形状(ピストン36における図中右側に向かう面の面積や、第1受圧面36C、第2受圧面36Dの面積等)で設定することができる。
なお、上記の設定圧力切替機構40においては、閾値が3種類に設定されたが、これを2種類とすることによって、更に構造を単純化することができる。図5は、こうした構成の設定圧力切替機構140(第1の変形例)の構成を示す。ここで、ケース31、ピストン36等の側の構造は、図3と同様である。ここでは、単純な平面形状のダイヤフラム142が上記と同様のダイヤフラム室140A中に設けられている。また、図中の左右方向の移動によって閾値(設定圧力)を切り替える前記のスライドスイッチ41の代わりに、図中の上下方向の移動によって閾値を切り替えるプッシュスイッチ(設定圧力切替操作部)141が用いられている。図5においては、プッシュスイッチ141が押された状態が示されている。
この場合においては、プッシュスイッチ141直下におけるダイヤフラム142とケース31の外面との間が封止される。図5においては、この封止される箇所は、第2連結流路31Dと第3連結流路31Eの間となるため、この状態は、図4(b)(第2の状態)と等価である。一方、プッシュスイッチ141が押されない場合は、図4(c)(第3の状態)と等価である。このため、この設定圧力切替機構140においては、上記の第3の状態と第2の状態が、プッシュスイッチ141を押す/押さないという操作により容易に切り替え可能である。
上記の設定圧力切替機構40、140は、ケース31に隣接させてダイヤフラム室40Aを設け、これにスライドスイッチ41、プッシュスイッチ141やダイヤフラム42、142を装着しただけの単純な構造を具備する。このため、これをハウジング10内に設置することは容易である。図6(a)は、上記の設定圧力切替機構40が用いられる調圧機構30を具備する打込機1の構成を示す斜視図であり、図6(b)は、打込機1におけるハウジング10の上面図である。この場合にはスライドスイッチ41を、ハウジング10の側面に設けることができる。特にスライドスイッチ41をハウジング10における斜め後方に設ければ、打ち込み作業時に容易にスライドスイッチ41を操作し、打ち込みエネルギーを調整することができる。また、従来の打込機101と同様に、エアダスタスイッチ111も、ハウジング10におけるスライドスイッチ41と異なる箇所に設けることができる。
上記の設定圧力切替機構40、140においては、ダイヤフラム42、142を用いてピストン36における下流側を向く面に達する圧縮空気の流路が切り替えられた。これに対して、プランジャの移動によって同様に圧縮空気の流路を切り替え、これによって設定圧力を調整することもできる。図7は、こうした構成を具備する設定圧力切替機構240(第2の変形例)が用いられる調圧機構230の構成を図3に対応させて示す図である。この構造においても、前記と同様に、ケース31内の空間(ピストン室31A等)、あるいはバネ室31と設定圧力切替機構240側とを連通させる3つの連結流路(第1連結流路31C、第2連結流路31D、第3連結流路31E)がケース31に設けられる。
この設定圧力切替機構240においては、プランジャケース241の内部を左右方向に移動可能とされたプランジャ242が設けられる。プランジャケース241には、第1連結流路31C、第2連結流路31D、第3連結流路31Eと連通するように、プランジャケース第1連結流路241A、プランジャケース第2連結流路241B、プランジャケース第3連結流路241Cが、それぞれ右側から順に設けられている。プランジャケース第1連結流路241Aは、プランジャケース241におけるプランジャ242の右側に形成された空間であるプランジャケース内空間241Dと連通している。
図8(a)〜(c)は、それぞれ3種類の閾値に対応した設定圧力切替機構240の状態を拡大して示す図である。この図は、前記の設定圧力切替機構40における図4に対応する。これらの状態では、いずれも弁体35が右側に位置しているため、弁室32Aからピストン室31A側に圧縮空気が流れる。
図8(a)は、閾値を最も低く設定した場合であり、図7に示された状態を拡大して示している。この場合には、プランジャ242は、最も左側に位置する。プランジャ242の右側端部は外側に、及びプランジャケース内空間241Dの左側におけるプランジャケース241の内面は内側に向かって突出しており、プランジャ242の右側端部におけるこの突出した部分には、Oリング242Aが装着されている。図8(a)の状態では、Oリング242Aによって、プランジャ242の右側のプランジャケース内空間241Dは封止される。プランジャケース内空間241Dは、プランジャケース第1連結流路241A、第1連結流路31Cを介してピストン室31Aと連通するため、図8(a)中における点線矢印で示されるように、プランジャケース内空間241Dにピストン室31A内の圧縮空気が流入する。ただし、ここでこの空間に流れた圧縮空気はピストン36とは接さない。このため、図8(a)の状態は図4(a)の状態と等価であり、この状態(第1の状態)でピストン36が右側に向かって受ける力はF0となる。
一方、図8(b)においては、プランジャ242は、図8(a)の状態よりも右側に移動する。これにより、プランジャ242の右側端部(Oリング242Aが装着された部分)は、プランジャケース241の内面における内側に向かって突出した部分よりも右側に移動する。このため、プランジャケース内空間241DはOリング242Aで封止されなくなり、プランジャケース内空間241Dに導入された圧縮空気は、その左側のプランジャケース第2連結流路241Bと連通した空間に流れる。
一方、プランジャケース241の内面におけるプランジャケース第3連結流路241Cの左右両側には、Oリング241E(左側)、Oリング241F(右側)が、それぞれ装着されている。また、図8(b)の状態におけるプランジャ242の外径は、Oリング241Fが設けられた箇所よりも左側において、小さく(細く)されている。この外径が細くされた領域は、左側のOリング241Eが設けられた箇所よりも左側まで達する。このため、図8(b)の状態においては、Oリング241Eによる封止はなされないが、Oリング241Fによる封止がなされ、圧縮空気が流された空間はOリング241Fの箇所で封止されている。
このため、この圧縮空気は、プランジャケース第2連結流路241B、第2連結流路31Dを介して調圧室36Bに流れる。調圧室36Bに流れた圧縮空気は、ピストン36の外周面の段差部であり図中左向きの面である第1受圧面36Cに対して右側に向けて力を及ぼす。この状態は、図4(b)と等価であり、結局、図8(b)の状態(第2の状態)においてピストン36が右側に受ける力はF0+F1となる。
次に、図8(c)においては、プランジャ242は、更に右側に位置する。この場合においては、プランジャ242の外径が細くされた領域は、Oリング241Fが設けられた箇所よりも右側に移動する。一方、プランジャ242の外径が細くされた領域は、左側のOリング241Eが設けられた箇所よりも右側に移動する。このため、図8(b)の状態とは逆に、右側のOリング241Fによる封止がなされず、左側のOリング241Eによる封止がなされる。このため、プランジャケース内空間241Dに流れた圧縮空気は、第2連結流路31Dと連通したプランジャケース第2連結流路241B、第3連結流路31Eと連通したプランジャケース第3連結流路241Cに流れる。この状態は、図4(c)と等価である。このため、図8(b)と同様に第1受圧面36Cが右向きの力を受けることに加え、バネ室31Bにおいて第2受圧面36Dも右向きの力を受ける。この状態は、図4(c)の状態(第3の状態)と等価であり、結局、ピストン36が右側に受ける力はF0+F1+F2となる。
上記の構成において、プランジャ242が図7における左右方向に移動することによって、第1から第3の状態の切り替えが行われた。この移動は、図中でプランジャ242の左側に装着されたノブ(設定圧力切替操作部)243のプランジャ242の中心軸(図7における左右方向)の周りの回転角度の設定で行うことができる。この点については、特許文献1に記載の構造と同様である。すなわち、例えばノブ243の回転に伴ってプランジャ242の中心軸から傾斜した面が回転し、この面がプランジャ242を図7における左側からプランジャ242を押すような構成とすればよい。なお、上記の状態において、プランジャケース内空間241Dにはどの状態においても圧縮空気が導入されているため、プランジャ242はこの圧縮空気によって左側に付勢される。このため、左側のノブ243側からプランジャ242を押すような構成とすれば、上記の切り替え動作を行わせることができる。
このような設定圧力切替機構240が用いられる打込機におけるハウジング210の上面図を図9(a)(b)に示す。図9(a)はエアダスタスイッチ111が用いられない場合、図9(b)はエアダスタスイッチ111が用いられる場合の形態をそれぞれ示す。図7は、図9(a)におけるA−A方向の断面図となっている。図9(a)(b)において、ハンドル60はハウジング210の右側において連結されている。このため、調圧機構230は、ハウジング210においてハンドル60側、特にメインバルブ17とハンドル60の間に設けられている。また、ノブ243は小型であるため、図9(b)に示されるように、ノブ243とエアダスタスイッチ111を共にハウジング210の上面(ハウジング上面210a)に装着することもできる。
これらの構成においては、小さなノブ243をハウジング210の上面に設けるだけで、駆動用圧縮空気室20内の設定圧力を切り替えることができ、これによって、打ち込み作業の途中で打ち込みエネルギーの切り替えを容易に行うことができる。
このように、上記のような調圧機構、これに隣接する設定圧力切替機構は小型であるため、調圧機構、設定圧力切替機構を打込機の任意の箇所に設けることができる。ただし、駆動用圧縮空気室はメインバルブに隣接させ、蓄圧室はエアプラグと隣接させることが好ましく、調圧機構は駆動用圧縮空気室と蓄圧室の間に設けることが必要となる。打込機の性能を確保するためには、これらが最短距離で接続され、これらの間で圧縮空気が円滑に流れる構成とすることが好ましい。
ここで、作業時においてエアホースが作業の支障とならないようにするために、一般的には、エアプラグはハンドルの後端に設けられ、蓄圧室はハンドルの内部からハウジングにかけて設けられる。このため、図9に示されたように、調圧機構を、平面視においてハンドル側、特にハンドルとメインバルブとの間に設置する構成が、性能を確保した上で打込機全体を小型化するためには、特に好ましい。
これに応じて、設定圧力切替操作部(スライドスイッチ、プッシュスイッチ、ノブ等)の位置も適宜設定される。この際、一般的には作業者はハンドルを上側から把持して作業を行うために、ハウジングにおけるハンドルよりも上側の部分に設定圧力切替操作部を設置することが好ましい。この場合、設定圧力切替操作部を、図6に示されたようにハウジングの側面(水平方向と交差する面)に設ける、あるいは、図9に示されたようにハウジングの上面に設けることによって、作業時における設定圧力切替操作部の操作が特に容易となる。
なお、調圧機構や設定圧力切替機構の構成として、同様の効果を奏する限りにおいて、他の構成のものを用いることができる。また、上記の例は、止具部材を一方向に沿って打ち込む打ち込み動作のみを行う打込機であったが、止具部材を打ち込む動作と共に、これを回転させて締め込む締め込み動作も行うねじ打機においても、圧縮空気が動力源として使用される限りにおいて、上記の構成を適用することができる。
1、101 打込機
10、110、210 ハウジング
10a、110a、210a ハウジング上面
11 シリンダ
12 ピストン
13 ドライバブレード
14 バンパ
15 ノーズ
15A 射出口
16 プッシュレバー
17 メインバルブ
18 トリガバルブ
20 駆動用圧縮空気室
30、130、230 調圧機構
31 ケース
31A ピストン室(調圧用ピストン室)
31B バネ室
31C 第1連結流路(連結流路)
31D 第2連結流路(連結流路)
31E 第3連結流路(連結流路)
32 キャップ
32A 弁室
33 セパレータ
33A 貫通孔
34、37 バネ
35 弁体
36 ピストン(調圧用ピストン)
36B 調圧室
36C 第1受圧面
36D 第2受圧面
40、140、240 設定圧力切替機構
40A、140A ダイヤフラム室
41 スライドスイッチ(設定圧力切替操作部)
42、142 ダイヤフラム
42A 第1封止部
42B 第2封止部
60 ハンドル
61 エアプラグ
62、162 蓄圧室
63 トリガ(トリガレバー)
70 マガジン
111 エアダスタスイッチ
141 プッシュスイッチ(設定圧力切替操作部)
241 プランジャケース
241A プランジャケース第1連結流路(連結流路)
241B プランジャケース第2連結流路(連結流路)
241C プランジャケース第3連結流路(連結流路)
241D プランジャケース内空間
241E、241F、242A Oリング
242 プランジャ
243 ノブ(設定圧力切替操作部)
361 ピストン軸部

Claims (11)

  1. 外部から圧縮空気を供給するためのエアホースが脱着自在に接続されるエアプラグと、
    前記エアプラグから導入された圧縮空気を蓄える蓄圧室と、
    上側に設けられたピストン上室に圧縮空気が導入されて下側に駆動されることによって、下側に移動するピストンと、
    前記ピストン上室への圧縮空気の導入のオン・オフを制御するメインバルブと、
    前記メインバルブの動作を制御するトリガバルブと、
    を具備し、前記ピストンが下側に移動する動作によって止具部材の打ち込みを行う打込機であって
    前記蓄圧室に蓄えられた圧縮空気の圧力を減圧し、前記蓄圧室と前記メインバルブとの間かつ前記トリガバルブと前記メインバルブとの間となる箇所に設けられた調圧機構と、
    前記調圧機構によって減圧された圧縮空気を蓄えると共に、前記メインバルブと前記調圧機構との間に設けられた駆動用圧縮空気室と、
    を具備し、
    前記駆動用圧縮空気室内の前記圧縮空気は前記ピストン上室に供給されることにより前記ピストンの駆動に用いられ、前記メインバルブは、前記調圧機構を介さない前記蓄圧室の前記圧縮空気により動作することを特徴とする打込機。
  2. 前記調圧機構において減圧される圧縮空気の設定圧力が段階的に切り替えられる構成とされたことを特徴とする請求項に記載の打込機。
  3. 前記ピストン及び前記メインバルブが内部に設けられたハウジングと、前記エアプラグが設けられ前記ハウジングに連結されたハンドルと、を具備し、
    前記蓄圧室は、少なくとも前記ハンドルの内部に設けられ、
    前記調圧機構は、平面視において前記ハンドルと前記メインバルブとの間の領域に設けられたことを特徴とする請求項に記載の打込機。
  4. 前記調圧機構は、前記ハウジング内における前記ハンドル側に設けられたことを特徴とする請求項に記載の打込機。
  5. 前記設定圧力を切り替える際に操作される設定圧力切替操作部が、前記ハンドルと前記ハウジングとの連結部よりも上側における前記ハウジングに設けられたことを特徴とする請求項又はに記載の打込機。
  6. 前記設定圧力切替操作部は、一方向に沿った位置に応じて前記設定圧力を切り替えることを特徴とする請求項に記載の打込機。
  7. 前記設定圧力切替操作部は、一方向の周りの回転角度に応じて前記設定圧力を切り替えることを特徴とする請求項に記載の打込機。
  8. 前記設定圧力切替操作部は、水平方向と交差する前記ハウジングの側面に設けられたことを特徴とする請求項又はに記載の打込機。
  9. 前記設定圧力切替操作部は、前記ハウジングの上面に設けられたことを特徴とする請求項又はに記載の打込機。
  10. 前記調圧機構は、
    前記蓄圧室側と連通した空間である弁室と、
    ケース内に設けられ、前記駆動用圧縮空気室と連通する空間である調圧用ピストン室と、
    前記調圧用ピストン室と前記弁室との間に設けられ、前記弁室と前記調圧用ピストン室とを連通させる貫通孔が設けられたセパレータと、前記調圧用ピストン室に設けられ、前記セパレータと近接する方向と前記セパレータから離間する方向との間で移動可能なように設けられた調圧用ピストンと、
    前記調圧用ピストンの移動に伴い移動可能とされ、前記調圧用ピストンが前記セパレータから離間した際に前記貫通孔を閉塞させる弁体と、
    を具備し、
    前記設定圧力切替操作部の操作に応じ、前記調圧用ピストン室に導入された圧縮空気によって前記調圧用ピストンに対して前記セパレータ側に加わる力を切り替えることによって前記設定圧力を切り替える設定圧力切替機構を具備することを特徴とする請求項から請求項までのいずれか1項に記載の打込機。
  11. 前記調圧機構において、前記ケースには、前記調圧用ピストンと接する空間と前記設定圧力切替機構との間を連通させる複数の連結流路が設けられ、
    前記設定圧力切替機構は、複数の前記連結流路における圧縮空気の流れを制御することによって、前記調圧用ピストンに対して前記セパレータ側に加わる力を切り替えることを特徴とする請求項10に記載の打込機。
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