JP7043771B2 - 打込み工具 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮空気等の流体で駆動される打込み工具に関する。
圧縮空気等の流体を動力源として打込機構でピストンを作動させ、ピストンに結合したドライバを駆動してノーズに供給された釘等のファスナーを打ち込むようにした釘打機と称す打込み工具が知られている。このような釘打機では、ハンドルに設けられたトリガを引く一の操作と、ノーズの先端に突出させて往復移動可能に設けられたコンタクトアームを被打込材へ押し付ける他の操作の2つの部材の操作により打込機構を作動させて、釘を打ち込むように構成されている。
以下の説明で、一の操作でトリガが引かれた状態をトリガのON、一の操作が解除されてトリガが引かれていない状態をトリガのOFFと称す。また、他の操作でコンタクトアームが押し付けられた状態をコンタクトアームのON、他の操作が解除されてコンタクトアームが押し付けられていない状態をコンタクトアームのOFFと称す。
釘打機では、例えば、コンタクトアームをONとした後、コンタクトアームをONとした状態でトリガをONとすることで打込機構が作動し、釘の打ち込みが行われる。
釘の打ち込み後、トリガ及びコンタクトアームをOFFにし、上述したようにトリガ及びコンタクトアームを再びONとすることで打込機構が作動し、次の釘の打ち込みが行われる。このように、釘の打込み毎に、トリガ及びコンタクトアームをOFFにした後、トリガ及びコンタクトアームをONにすると、次の釘の打ち込みが行われる動作を単発打ちモードと称す。
これに対し、釘の打ち込み後、トリガをONの状態としたままコンタクトアームをOFFにし、トリガをONの状態としたままコンタクトアームを再びONとすることで打込機構が作動し、次の釘の打ち込みが行われるようにした技術も提案されている。このように、トリガをONの状態としたままコンタクトアームのONとOFFを繰り返すことで、連続的な釘の打ち込みが行われる動作を連続打ちモードと称す。
連続打ちモードでは、釘の打ち込み後、トリガを引いたままでコンタクトアームを被打込材へ押し付ける毎に連続的に釘の打込みが行えるので、素早い作業に向いている。一方、単発打ちモードでは、釘の打ち込み後、トリガ及びコンタクトアームの操作を解除し、再びコンタクトアームを被打込材へ押し付けてからトリガを引く操作をすることで次の釘の打ち込みが行われるので、不用意な動作を規制する効果はあるが、素早い作業には不向きである。そこで、コンタクトアームを被打込材に押し付け、次にトリガを引く操作をすることで1回目の釘の打ち込みを行った後、一定時間はトリガの操作を解除することなく、コンタクトアームを被打込材へ押し付ける動作のみで釘の連続打ち動作を可能とした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2016-179526号公報
トリガの操作を解除することなく、コンタクトアームを被打込材へ押し付ける動作のみで釘等の連続打ちを行えるようにした構成では、一定時間連続打ち動作を可能とする制御を、電気的なタイマを使用して行うことで、計時を安定して行うことができる。しかし、圧縮空気で駆動される釘打機は、電気の供給源を備えていない。このため、電気的なタイマを使用するためには、電源及び回路が必要となる。
本発明は、このような課題を解決するためなされたもので、装置の動力源となる流体を使用し、連続打ち動作を実行可能な時間の計時を行えるようにした打込み工具を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、ノーズ部に供給されたファスナーを打込機構によって打込む打込み工具であって、打込機構を作動させる一の操作を受けるトリガと、打込機構を作動させる他の操作を受けるコンタクトアームと、トリガ及びコンタクトアームの動作によって移動可能に設けられ、打込機構の作動の有無を切り替えるコンタクトレバーと、他の操作が解除されたコンタクトアームの移動に伴うコンタクトレバーの移動を規制する規制部とを備え、打込機構は、ファスナーを打ち込むドライバが設けられたピストンを備え、規制部は、打込動作後のピストンを復帰させる流体が充填されるブローバックチャンバから供給される流体によって作動可能に構成され、規制部が作動することで流れる流体の流量を規制することで、所定時間の間、コンタクトレバーの位置を、コンタクトアームの操作で作動させることが可能な作動待機位置で維持する打込み工具である。
また、本発明は、ノーズ部に供給されたファスナーを打込機構によって打込む打込み工具であって、打込機構を作動させる一の操作を受けるトリガと、打込機構を作動させる他の操作を受けるコンタクトアームと、トリガ及びコンタクトアームの動作によって移動可能に設けられ、打込機構の作動の有無を切り替えるコンタクトレバーと、他の操作が解除されたコンタクトアームの移動に伴うコンタクトレバーの移動を規制する規制部とを備え、規制部は、打込機構を作動させるための流体によって作動可能なシリンダと、シリンダから流出する流体の流れを阻害して、シリンダの移動速度を制御する流量制御部とを備え、流量制御部は、流体が透過すると共に、透過する流体の流量を規制する多孔質材料を備え、流量制御部でシリンダの作動速度が制御されることにより、コンタクトレバーの移動が規制され、所定時間の間、コンタクトレバーの位置を、コンタクトアームの操作で作動させることが可能な作動待機位置で維持する打込み工具である。
更に、本発明は、ノーズ部に供給されたファスナーを打込機構によって打込む打込み工具であって、打込機構を作動させる一の操作を受けるトリガと、打込機構を作動させる他の操作を受けるコンタクトアームと、トリガ及びコンタクトアームの動作によって移動可能に設けられ、打込機構の作動の有無を切り替えるコンタクトレバーと、他の操作が解除されたコンタクトアームの移動に伴うコンタクトレバーの移動を規制する規制部とを備え、規制部は、打込機構を作動させるための流体によって作動可能なシリンダと、シリンダから流出する流体の流れを阻害して、シリンダの移動速度を制御する流量制御部と、シリンダへ流体が流入する際には流路を開放し、シリンダからの流体の逆流を抑制する逆止弁を備え、逆止弁は、流路を開閉するシール材を備え、シール材に流量制御部を備え、流量制御部でシリンダの作動速度が制御されることにより、コンタクトレバーの移動が規制され、所定時間の間、コンタクトレバーの位置を、コンタクトアームの操作で作動させることが可能な作動待機位置で維持する打込み工具である。
本発明では、他の操作を受けて被打込材に押し付けられるコンタクトアームの動作でコンタクトレバーが作動し、一の操作を受けたトリガの動作でコンタクトレバーにより打込機構が作動する。
コンタクトアームの他の操作とトリガの一の操作で打込機構を作動させたコンタクトレバーは、コンタクトアームの他の操作が解除され、コンタクトアームが被打込材から離れると、打込機構を非作動とし、かつ、コンタクトアームの他の操作で作動することが可能な作動待機位置へ向かう方向へ移動する。
打込機構を作動させるための流体によって作動した規制部は、他の操作が解除されたコンタクトアームが移動することでコンタクトレバーが作動待機位置へ移動する時に、流体の流れを規制する。これにより、コンタクトアームの他の操作が解除された後も、所定時間の間、コンタクトレバーの位置が作動待機位置で維持され、コンタクトアームでコンタクトレバーを作動させることが可能である。これにより、トリガの一の操作が継続している状態で、所定時間の間、コンタクトアームを被打込材に押し付ける他の操作で連続打ち動作が行われる。
本発明では、トリガの一の操作が継続している状態でのコンタクトアームの他の操作によるコンタクトレバーの作動の有無を、流体の流量を制御する機械的な構成で切り替えて、打込機構の作動の有無を切り替えることができる。従って、装置の動力源となる流体を使用し、連続打ち動作を実行可能とする時間の計時を行うことができ、連続打ちが可能な状態と連続打ちが不可能な状態を所定のタイミングで切り替えることができる。
第1の実施の形態の釘打機の一例を示す要部構成図である。 第1の実施の形態の釘打機の一例を示す全体構成図である。 第1の実施の形態の釘打機の動作の一例を示す説明図である。 第1の実施の形態の釘打機の動作の一例を示す説明図である。 第1の実施の形態の釘打機の動作の一例を示す説明図である。 第1の実施の形態の釘打機の動作の一例を示す説明図である。 第1の実施の形態の釘打機の動作の一例を示す説明図である。 第1の実施の形態の釘打機の動作の一例を示す説明図である。 第2の実施の形態の釘打機の一例を示す要部構成図である。 第3の実施の形態の釘打機の一例を示す要部構成図である。
以下、図面を参照して、本発明の打込み工具の一例である釘打機の実施の形態について説明する。
<第1の実施の形態の釘打機の構成例>
図1は、第1の実施の形態の釘打機の一例を示す要部構成図、図2は、第1の実施の形態の釘打機の一例を示す全体構成図である。
第1の実施の形態の釘打機1Aは、動力源である流体としての圧縮空気で作動するエアシリンダ等で構成され、打撃動作を行う打込機構2と、図示しない外部のエアコンプレッサから供給された圧縮空気が貯留されるエアチャンバ3を備える。釘打機1Aは、一の方向に延伸する形状のハウジング10の内部に打込機構2が設けられ、ハウジング10から他の方向に延伸するハンドル11の内部にエアチャンバ3が設けられる。また、釘打機1Aは、ハウジング10の内部で打込機構2の下部の周囲に、ブローバックチャンバ31が設けられる。
打込機構2は、図示しない釘等を打ち出すドライバ20と、ドライバ20が設けられたピストン21を備え、ピストン21が摺動可能に設けられる。打込機構2は、ピストン21が圧縮空気で押圧されることでピストン21が移動し、ドライバ20を駆動する。
エアチャンバ3は、ハンドル11の端部に設けたエアプラグ30を介して、エアコンプレッサ等の圧縮空気源から圧縮空気が供給される。ブローバックチャンバ31は、打込動作後のピストン21を初期位置にリターン駆動させるための圧縮空気が供給される。
釘打機1Aは、ハウジング10の一方の端部に、ドライバ20が入るノーズ12を備えると共に、ノーズ12に図示しない釘を供給するマガジン13を備える。ノーズ12は、ドライバ20の移動方向に沿って延伸する。なお、釘打機1Aの使用形態を考慮して、ノーズ12を備える側を下方向とする。
釘打機1Aは、エアチャンバ3内の圧縮空気の流入・流出を規制してピストン21を往復移動させるメインバルブ4と、メインバルブ4を作動させる起動バルブ5を備える。メインバルブ4は、エアチャンバ3から打込機構2内への圧縮空気の流入、打込機構2内から外部への圧縮空気の排出を切り替えることで、ピストン21を往復移動させる。起動バルブ5は、往復移動可能に設けられるバルブステム50を備え、バルブステム50が所定量移動することで流路40を開閉し、メインバルブ4を作動させてピストン21を1往復させる。
釘打機1Aは、起動バルブ5を作動させる一の操作を受けるトリガ6と、釘が打たれる被打込材に押し付けられる他の操作を受けて移動するコンタクトアーム8と、一の操作を受けたトリガ6の動作及び他の操作を受けたコンタクトアーム8の動作で作動可能に設けられ、起動バルブ5の作動の有無を切り替えることで、打込機構2の作動の有無を切り替えるコンタクトレバー7を備える。また、釘打機1Aは、コンタクトアーム8の往復移動に伴うコンタクトレバー7の移動、移動速度または移動量を所定の時間の間規制して、コンタクトアーム8によるコンタクトレバー7の作動の有無を、本例では、コンタクトレバー7とコンタクトアーム8との係止の有無で切り替える規制部9を備える。
トリガ6は、ノーズ12が設けられる側であるハンドル11の一の側に設けられる。トリガ6は、ハウジング10に近い側である一方の端部側が軸60により回転可能に支持される。また、トリガ6は、軸60で支持される側と反対側、すなわち、ハウジング10から遠い側である他方の端部側が、軸60を支点とした回転動作で、ノーズ12が備えられている側に移動する方向にバネ61で付勢される。
トリガ6は、軸60を支点とした回転動作による移動範囲が、本例では、ハウジング10及びハンドル11に形成された突き当て部にトリガ6が突き当たることで規制される。トリガ6は、操作が解除された状態では、バネ61に付勢されて、軸60を支点とした回転動作で初期位置に移動する。トリガ6は、引く操作により、軸60を支点とした回転動作で、初期位置から、コンタクトレバー7で起動バルブ5を作動させることが可能な操作位置まで移動する。
コンタクトレバー7は、一方の端部にコンタクトアーム8が係止可能な係止部70を備え、他方の端部が軸71によりトリガ6に回転可能に支持される。また、係止部70と軸71の間に、起動バルブ5のバルブステム50を押圧可能な押圧部72を備える。更に、コンタクトレバー7は、軸71で支持される側と反対側、すなわち、係止部70が備えられる一方の端部側が、軸71を支点とした回転動作で、ノーズ12が備えられている側に移動する方向に、捩じりコイルばね等のバネ73で付勢される。
コンタクトレバー7は、コンタクトアーム8に押されることで、軸71を支点とした回転動作で、初期位置からトリガ6の位置に応じて打込機構2を作動させることが可能な位置、本例では、バルブステム50を押して起動バルブ5を作動させることが可能な作動可能位置まで移動する。また、コンタクトレバー7は、トリガ6が操作されると、軸60を支点としたトリガ6の回転動作で、トリガ6と共に移動する。
これにより、コンタクトレバー7の初期位置及び作動可能位置は、トリガ6の位置に応じて変化する相対的な位置であり、コンタクトレバー7の係止部70及び押圧部72の位置は、トリガ6が初期位置にあるか操作位置にあるか、及び、コンタクトレバー7が初期位置にあるか作動可能位置にあるかに応じて変化する。
コンタクトレバー7は、コンタクトアーム8の動作で初期位置から作動可能位置へ移動し、また、コンタクトアーム8と規制部9の動作で作動可能位置から初期位置へ移動する。コンタクトレバー7が初期位置と作動可能位置との間を移動する動作の詳細については後述する。
トリガ6及びコンタクトレバー7が初期位置に移動した状態では、コンタクトレバー7の押圧部72が起動バルブ5のバルブステム50に接しない。また、コンタクトレバー7が初期位置に移動した状態では、トリガ6が操作位置に移動しても、コンタクトレバー7の押圧部72が起動バルブ5のバルブステム50に接しない。これに対し、コンタクトレバー7が作動可能位置に移動した状態では、トリガ6が操作位置に移動すると、コンタクトレバー7の押圧部72が起動バルブ5のバルブステム50を押し、コンタクトレバー7で起動バルブ5を作動させることが可能となる。
コンタクトアーム8は、ノーズ12の延伸方向に沿って移動可能に設けられ、ノーズ12の先端側に、被打込材に突き当てられる突き当て部80を備える。また、コンタクトアーム8は、コンタクトレバー7を作動させる押圧部81を備える。コンタクトアーム8は、バネ83でノーズ12の先端側から突出する方向に付勢される。
コンタクトアーム8は、被打込材に突き当て部80が突き当てられて押されることで、初期位置から、押圧部81でコンタクトレバー7を作動させる作動位置まで移動する。
コンタクトアーム8は、初期位置から作動位置に移動する動作で、押圧部81がコンタクトレバー7の係止部70と係止すると、コンタクトアーム8の動作でコンタクトレバー7を作動させ、コンタクトレバー7を初期位置から作動可能位置に移動させる。また、コンタクトアーム8は、コンタクトレバー7の位置に応じて、コンタクトレバー7の係止部70とコンタクトアーム8の押圧部81の係止の有無が切り替えられる。
すなわち、トリガ6が初期位置に移動している状態で、コンタクトアーム8が作動位置に移動すると、コンタクトアーム8の押圧部81がコンタクトレバー7の係止部70と係止し、コンタクトレバー7が作動可能位置に移動する。これにより、トリガ6が操作位置に移動すると、コンタクトレバー7の押圧部72が起動バルブ5のバルブステム50を押し、コンタクトレバー7で起動バルブ5を作動させることが可能となる。
これに対し、コンタクトアーム8が初期位置に移動している状態で、トリガ6が操作位置に移動すると、コンタクトアーム8が移動しても、押圧部81がコンタクトレバー7の係止部70と係止できず、トリガ6が操作位置に移動しても、コンタクトレバー7の押圧部72が起動バルブ5のバルブステム50を押すことができない。
これにより、トリガ6を先に操作し、次にコンタクトアーム8を操作しても、起動バルブ5を作動させることができず、コンタクトアーム8を被打込材に押し付ける操作による連続打ちができない構成としていた。本実施の形態では、規制部9を備えることで、コンタクトアーム8を先に操作し、次にトリガ6を操作すると、所定時間、コンタクトアーム8の操作の有無で、連続打ちを可能としている。
規制部9は、コンタクトレバー7の移動、移動速度または移動量を規制して、コンタクトレバー7の位置を、コンタクトアーム8で作動させることが可能な作動待機位置に規制する規制部材90を備える。作動待機位置は、本例では、コンタクトレバー7がコンタクトアーム8と係止可能な係止可能位置である。また、規制部9は、コンタクトレバー7の位置を係止可能位置に規制する規制部材90の移動を制御して、コンタクトレバー7が係止可能位置にある状態を所定時間保持するダンパ91を備える。規制部9は、一部または全体がハウジング10の外部に設けられる。
コンタクトレバー7の係止可能位置は、コンタクトレバー7がコンタクトアーム8と係止可能な位置または範囲であり、この位置または範囲にコンタクトレバー7がある間は、コンタクトアーム8でコンタクトレバー7を作動させることが可能である。
このため、規制部9は、作動可能位置から移動を開始したコンタクトレバー7が、所定時間の間、係止可能位置を超えないように、コンタクトレバー7の移動、移動速度または移動量を規制する。本例では、コンタクトレバー7の移動量を規制する。
規制部材90は、コンタクトアーム8の移動方向に沿って移動可能に設けられ、移動方向に沿った一方の端部に、コンタクトレバー7を押圧する押圧部90aを備える。また、規制部材90は、ダンパ91と係止可能な被係止部90bを備える。
規制部材90は、バネ90cにより押圧部90aがコンタクトレバー7に近づく方向に付勢される。規制部材90は、押圧部90aがコンタクトアーム8の押圧部81と隣接し、規制部材90がバネ90cで押されて移動する動作で、押圧部90aがコンタクトレバー7の係止部70を押す。
そして、規制部材90は、押圧部90aがコンタクトレバー7と接しない初期位置から、コンタクトアーム8に押されて作動可能位置に移動したコンタクトレバー7を押圧部90aで押圧し、コンタクトレバー7の位置を、コンタクトレバー7とコンタクトアーム8が係止可能な係止可能位置に規制する復帰規制位置に移動する。
ダンパ91は、規制部材90を移動させる移動部材92と、移動部材92の移動速度を制御する制御部93を備える。規制部9は、作動流路14から供給される圧縮空気で作動する。規制部9は、本例では、釘(ファスナー)の打込み後のドライバ20を復帰させるための空気が充填されるブローバックチャンバ31から圧縮空気が供給される。ブローバックチャンバ31は、ドライバ20を復帰させるタイミングで圧縮空気が供給されるので、規制部9は、打込動作の直後にのみ圧縮空気が供給されて作動する。移動部材92は、規制部材90を初期位置に移動させる初期位置から、係止可能位置に移動したコンタクトレバー7の移動、移動速度または移動量、本例では移動量を規制する時間の計時を開始する計時開始位置まで移動する。移動部材92は、規制部材90の移動方向に沿って移動可能に設けられ、規制部材90の被係止部90bに係止する係止部92bを備える。
規制部9は、移動部材92の移動による係止部92bの移動経路に、規制部材90の被係止部90bが設けられる。ダンパ91は、移動部材92が初期位置から計時開始位置まで移動する動作で、移動部材92の係止部92bと規制部材90の被係止部90bの係止が解除される。これにより、規制部材90がバネ90cで押されて、初期位置から復帰規制位置に移動する。
また、ダンパ91は、移動部材92が計時開始位置から初期位置まで移動する動作で、移動部材92の係止部92bと規制部材90の被係止部90bが係止される。これにより、規制部材90が復帰規制位置から初期位置に移動する。
制御部93は、圧縮空気が供給されて作動し、移動部材92を移動させるエアシリンダ94と、エアシリンダ94から作動流路14への空気の逆流を抑制する逆止弁96と、エアシリンダ94から流出する空気の流量を制御する流量制御部97を備える。
エアシリンダ94はシリンダの一例で、ピストン94aと、ピストン94aが設けられるシリンダシャフト94bと、ピストン94aを押圧するバネ94cを備え、シリンダシャフト94bに移動部材92が連結される。
逆止弁96は、流路96aを開閉するボール96bと、ボール96bを流路96aに押圧するバネ96cを備える。流量制御部97は、逆止弁96に並列して設けられ、所定の負荷をもって空気を通し、通過する空気の単位時間当たりの流量を規制する負荷流路97a(絞り)を備える。負荷流路97aは、所定の大きさの少なくとも1つの開口部で構成される。
制御部93は、エアシリンダ94のバネ94cで移動部材92を計時開始位置から初期位置まで移動させると共に、エアシリンダ94のピストン94aで押される空気が流量制御部97の負荷流路97aを通る際に発生する負荷(流量抵抗)で移動部材92の移動速度を制御する。
これにより、移動部材92が計時開始位置から初期位置まで移動する時間が制御され、規制部材90が復帰規制位置から初期位置に移動する時間が制御される。従って、係止可能位置に移動したコンタクトレバー7が、初期位置に戻るまでの時間が制御される。
<第1の実施の形態の釘打機の動作例>
図3~図8は、第1の実施の形態の釘打機の動作の一例を示す説明図であり、以下に、各図を参照して、第1の実施の形態の釘打機1Aの動作について説明する。
初期状態では、図1に示すように、トリガ6が引かれておらず、初期位置にあり、また、コンタクトアーム8が被打込材に押しけられておらず、初期位置にある。このため、コンタクトレバー7、規制部材90及び移動部材92もそれぞれ初期位置にある。
トリガ6が初期位置、コンタクトレバー7が初期位置にある初期状態では、コンタクトレバー7の係止部70が、コンタクトアーム8の押圧部81の移動経路に位置する。
図1に示す初期状態から、コンタクトアーム8が被打込材に押し付けられて、当該コンタクトアーム8が初期位置から作動位置に移動すると、図3に示すように、コンタクトアーム8の押圧部81が、コンタクトレバー7の係止部70を押す。これにより、コンタクトレバー7が、軸71を支点とした回転動作で、初期位置から起動バルブ5のバルブステム50を押して起動バルブ5を作動させることが可能な作動可能位置に移動する。なお、コンタクトレバー7が作動可能位置に移動しても、トリガ6が操作位置に移動しなければ、コンタクトレバー7でバルブステム50は押されない。
初期状態からコンタクトアーム8が被打込材に押し付けられて作動位置に移動した後、トリガ6が引かれて、当該トリガ6が初期位置から操作位置に移動すると、図4に示すように、作動可能位置にあるコンタクトレバー7の押圧部72が起動バルブ5のバルブステム50を押す。これにより、メインバルブ4が制御されて打込機構2が圧縮空気で作動して、ドライバ20が図示しないファスナー、本例では釘を打ち出す方向に移動し、図示しない釘の打ち込み動作が行われる。
また、釘の打ち込み動作と連動して、規制部9は、ブローバックチャンバ31から圧縮空気の一部がダンパ91の制御部93に供給されることで、逆止弁96のボール96bが押される。
これにより、逆止弁96の流路96aが開き、圧縮空気がエアシリンダ94に送られる。エアシリンダ94は、圧縮空気が供給されることでピストン94aが押圧される。よって、エアシリンダ94のシリンダシャフト94bに設けられた移動部材92が、初期位置から計時開始位置に移動する。
更に、移動部材92が計時開始位置に移動すると、移動部材92の係止部92bと規制部材90の被係止部90bの係止が解除され、規制部材90がバネ90cで押されて、初期位置から復帰規制位置まで移動する。
打ち込み動作後、トリガ6を引いた状態で操作位置としたまま、コンタクトアーム8を押し付ける力が解除されることで、図5に示すように、コンタクトアーム8がバネ83の力で作動位置から初期位置に移動する。
コンタクトアーム8が初期位置に移動すると、押圧部81によるコンタクトレバー7の押圧が解除され、コンタクトレバー7が、バネ73の力による軸71を支点とした回転動作で、作動可能位置から初期位置へ復帰する方向へ移動を開始する。
復帰規制位置に移動している規制部材90は、押圧部90aがコンタクトレバー7の移動軌跡上に位置し、作動可能位置から初期位置へ復帰する方向へ移動するコンタクトレバー7の移動量を規制する。
これにより、コンタクトアーム8が初期位置に移動すると、コンタクトレバー7は、規制部材90の押圧部90aに接するまで移動し、係止可能位置で停止する。そして、係止可能位置に移動したコンタクトレバー7は、係止部70がコンタクトアーム8の押圧部81の移動軌跡上に位置する。
また、作動流路14からの圧縮空気の供給が停止されると、逆止弁96でボール96bがバネ96cで押され、流路96aを塞ぐ。更に、エアシリンダ94のピストン94aがバネ94cで押圧されることで、移動部材92が計時開始位置から初期位置へ復帰する方向へ移動を開始する。
移動部材92の移動速度は、制御部93において、エアシリンダ94のピストン94aが移動することでエアシリンダ94から流出する空気の流量が、負荷流路97aにおける抵抗により制限されることで制御される。これにより、図6に示すように、移動部材92が初期位置へ移動するまでの間、移動部材92の係止部92bと規制部材90の被係止部90bが非係止状態であり、規制部材90は復帰規制位置で停止している。
このため、移動部材92が計時開始位置から初期位置に移動する間、コンタクトレバー7は係止可能位置で停止し、係止部70がコンタクトアーム8の押圧部81の移動軌跡上に位置する。
これにより、トリガ6を引いた状態で操作位置としたまま、コンタクトアーム8が初期位置に移動した後、移動部材92が計時開始位置から初期位置に移動するまでの所定時間が経過するより前に、コンタクトアーム8が再度被打込材に押し付けられて、当該コンタクトアーム8が初期位置から作動位置に移動すると、コンタクトアーム8の押圧部81が、コンタクトレバー7の係止部70を押すことが可能である。
従って、トリガ6を引いた状態で操作位置としたまま、コンタクトアーム8を初期位置へ移動させた後、再度コンタクトアーム8を作動位置に移動させると、図4に示すように、コンタクトアーム8の押圧部81でコンタクトレバー7の係止部70が押され、コンタクトレバー7が作動可能位置に移動して、押圧部72が起動バルブ5のバルブステム50を押す。
よって、トリガ6を引いた状態で操作位置としたまま、コンタクトアーム8を被打込材に押し付ける動作で、所定時間の間は、連続的な打ち込み動作が可能となる。
これに対し、トリガ6を引いた状態で操作位置としたまま、コンタクトアーム8が初期位置に移動してから、所定の時間が経過すると、移動部材92がエアシリンダ94により初期位置まで移動する。
移動部材92が初期位置まで移動すると、図7に示すように、移動部材92の係止部92bと規制部材90の被係止部90bが係止される。これにより、エアシリンダ94により移動する移動部材92に押圧されて、規制部材90が復帰規制位置から初期位置まで移動する。
規制部材90が初期位置に移動すると、コンタクトレバー7がバネ73による軸71を支点とした回転動作で、トリガ6が操作位置にある場合における係止可能位置から初期位置まで移動する。トリガ6を操作位置としたまま、コンタクトレバー7が初期位置に移動すると、コンタクトレバー7の係止部70が、コンタクトアーム8の押圧部81の移動経路から退避する。
これにより、コンタクトアーム8が初期位置に移動してから、トリガ6を引いた状態で操作位置としたまま、所定時間が経過すると、図8に示すように、コンタクトアーム8を被打込材に押し付ける動作で、コンタクトアーム8が作動位置に移動しても、コンタクトアーム8の押圧部81がコンタクトレバー7の係止部70と接せず、コンタクトレバー7が押されない。
よって、コンタクトレバー7で起動バルブ5が押されず、打ち込み動作は行われない。従って、トリガ6を引いた状態で操作位置としたままで、コンタクトアーム8を被打込材に押し付けることでの連続的な打ち込み動作を、圧縮空気の流量を規制する機械的な構成を使用して、時間の経過で規制できる。また、圧縮空気の流量を、負荷流路97aを構成する開口部の直径、数等で規制できる。これにより、釘打機1Aの動力源となる圧縮空気を使用し、連続打ち込み動作の実行を可能とする時間の計時を安定して行うことができ、釘の連続打ち込みが可能な状態と連続打ち込みが不可能な状態を、確実に所定のタイミングで切り替えることができる。更に、計時のため流量を規制する圧縮空気の流れを発生させるエアシリンダ94を、計時を開始する状態に圧縮空気で作動させることができ、エアシリンダ94の動力源を別に設ける必要がない。
また、規制部9は、ブローバックチャンバ31からエアシリンダ94に供給される圧縮空気で移動部材92及び規制部材90を作動させ、コンタクトレバー7をコンタクトアーム8で作動可能とする係止可能位置(作動待機位置)で維持するための計時を開始するので、確実に釘(ファスナー)の打込み後から計時を開始することができ、釘の打ち込み前に計時が終了して、コンタクトレバー7が非作動となることを抑制できる。
なお、コンタクトレバーの移動速度を遅くすることで、コンタクトレバーが初期位置に移動するまでの時間を長くし、所定時間の間は、コンタクトレバーとコンタクトアームの係止を保持できるようにした構成も考えられる。
しかし、コンタクトレバーの移動速度を安定して遅延させることが困難で、コンタクトレバーとコンタクトアームの係止の有無を所定のタイミングで安定して切り替えることが困難である。これに対し、コンタクトレバー7の移動量を規制する規制部材90を備え、規制部材90の移動をダンパ91で制御することで、コンタクトレバー7とコンタクトアーム8の係止の有無を、機械的な構成を使用して、所定のタイミングで安定して切り替えることが可能である。
また、コンタクトレバーの移動速度を遅くするため、トリガにダンパを組み込む構成も考えられる。しかし、限られたスペースで機械的な計時機構を組み込む必要があり、例えば、計時のためにコンタクトレバーの移動速度を安定して遅延させることが困難である。これに対し、規制部9をハウジング10の外部に設ける構成とすることで、エアシリンダ94の移動量を大きくする等、計時のための動作を安定して行うための構成を容易に実現することができる。
上述したように、打ち込み動作が終了して所定時間が経過すると、コンタクトレバー7が初期位置に移動する。コンタクトレバー7が初期位置に移動した後、コンタクトアーム8を押し付ける力が解除されることで、当該コンタクトアーム8が初期位置に移動する。また、トリガ6を引く力が解除されることで、当該トリガ6が初期位置に移動する。これにより、図1に示すように初期状態に戻る。初期状態では、コンタクトレバー7の係止部70が、コンタクトアーム8の押圧部81の移動経路に移動する。
これにより、図3に示すように、コンタクトアーム8を被打込材に押し付ける動作で、コンタクトアーム8が作動位置に移動した後、図4に示すように、トリガ6が引かれて操作位置に移動すると、作動可能位置に移動しているコンタクトレバー7で起動バルブ5のバルブステム50が押され、打ち込み動作が行われる。
なお、図1に示す初期状態から、コンタクトアーム8を被打込材に押し付ける前に、トリガ6が引かれて当該トリガ6が操作位置に移動すると、コンタクトレバー7の係止部70が、コンタクトアーム8の押圧部81の移動経路から退避する。
これにより、初期状態からトリガ6を引いた状態で操作位置とした後、コンタクトアーム8を被打込材に押し付ける動作で、コンタクトアーム8が作動位置に移動しても、コンタクトアーム8の押圧部81がコンタクトレバー7の係止部70と接せず、コンタクトレバー7が押されない。
よって、コンタクトレバー7で起動バルブ5のバルブステム50が押されず、打ち込み動作は行われない。従って、トリガ6を引く前に、コンタクトアーム8を被打込材に押し付けるという正規の手順以外での動作による打ち込み動作を規制できる。
<第2の実施の形態の釘打機の構成例>
図9は、第2の実施の形態の釘打機の一例を示す要部構成図である。ここで、第2の実施の形態の釘打機1Bにおいて、第1の実施の形態の釘打機1Aと同じ構成の部位については、同じ番号を付して説明を省略する。
第2の実施の形態の釘打機1Bは、エアシリンダ94から流れる空気の流量を制御する流量制御部97Bを規制部9に備える。流量制御部97Bは、逆止弁96に並列して設けられ、所定の負荷をもって空気を通し、通過する空気の単位時間当たりの流量を規制するフィルタ98を備える。フィルタ98は多孔質部材で構成される。
制御部93は、エアシリンダ94のバネ94cで移動部材92を計時開始位置から初期位置まで移動させると共に、エアシリンダ94のピストン94aで押される空気が流量制御部97Bのフィルタ98を通る際に発生する負荷で移動部材92の移動速度を制御する。
空気の流量を規制して計時を安定して行うためには、空気の流れに適切な負荷を与えて抵抗を生じさせることが重要である。第1の実施の形態のように、流路中に空気の流れの負荷となる開口部を設けて空気の流量を規制する構成では、開口部の大きさ、例えば、開口部の断面形状が円形である場合は開口部の径の寸法管理による流量の管理が、安定した計時を行う上で最も重要な要素である。
しかし、計時の時間を長くするためには、開口部の小径化が必要であるが、直径が1mmに満たないような開口部の加工は、製品ごとに径のばらつきが生じ易い。製品ごとのばらつきが生じないようにするには、加工精度の向上や品質管理の向上が必要で、コストが掛かるため、ばらつきの管理には限界がある。
更に、小径の開口部によって流量を規制する場合、開口部にごみやオイルなどの不純物が付着した場合に流量が大きく変動してしまうため、不純物の除去も必要になる。このため、従来は極端な小径化は行わず、シリンダ内に蓄える空気量を増やすことで対応していた。
これに対して、第2の実施の形態のように、多孔質部材で構成されるフィルタ98を使用する構成では、多数の気孔を空気が通るので、流量の管理が容易になる。また、気孔の大きさが異なる材料の選定や、フィルタ98の厚みの変更により負荷を決定することができるので、一定の流量を得ることが容易であり、簡単に計時の精度を高めることができる。
これにより、流量制御部97Bにおいて、第1の実施の形態のような開口で構成される負荷流路97aより、多孔質材料で構成されるフィルタ98を使用する方が、気孔の大きさ、厚みを変える等により負荷の制御が容易であり、移動部材92の精度良い速度制御が可能になり、さらに時間の設定も容易におこなうことができる。また、シリンダ容積による調整も不要なので、機械本体が大型化することもない。
<第3の実施の形態の釘打機の構成例>
図10は、第3の実施の形態の釘打機の一例を示す要部構成図である。ここで、第3の実施の形態の釘打機1Cにおいて、第1の実施の形態の釘打機1Aと同じ構成の部位については、同じ番号を付して説明を省略する。
第3の実施の形態の釘打機1Cは、エアシリンダ94から作動流路14への空気の逆流を抑制する逆止弁99を備える。逆止弁99は、流路を開閉するシール材99aと、シール材99aを押圧するバネ99bを備える。また、逆止弁99は、所定の負荷をもって空気を通すフィルタ98をシール材99aに備え、逆止弁99で、エアシリンダ94から流れる空気の流量を制御する流量制御部を構成する。フィルタ98は多孔質材料で構成される。
釘の打ち込み動作と連動して、規制部9は、作動流路14を介して圧縮空気がダンパ91の制御部93に供給されることで、逆止弁99のシール材99aが押される。フィルタ98が空気の流れに対する負荷となることで、シール材99aが押されて逆止弁99の流路が開き、空気がエアシリンダ94に送られる。
制御部93は、エアシリンダ94のバネ94cで移動部材92を計時開始位置から初期位置まで移動させると共に、エアシリンダ94のピストン94aで押される空気が逆止弁99のフィルタ98を通る際に発生する負荷で移動部材92の移動速度を制御する。
逆止弁99のシール材99aにフィルタ98を備えることで、逆止弁に流量制御部の機能を持たせることができ、逆止弁と流量制御部を独立して設ける構成と比較して、小型化が可能である。また、流量制御部としてフィルタ98を使用することで、負荷の制御が容易であり、移動部材92の移動速度の制御がより確実に行える。なお、シール材99a全体を、多孔質材料で構成しても良い。
なお、上述した各実施の形態では、規制部9は、釘(ファスナー)の打込み後のドライバ20を復帰させるための空気が充填されるブローバックチャンバ31から供給される圧縮空気で作動する構成とした。これに対し、規制部9は、打込機構2から圧縮空気が供給される構成としても良く、また、起動バルブ5から圧縮空気が供給される構成としても良い。更に、図示しない釘の送り部材を作動させる圧縮空気が供給される構成としても良い。
1A・・・釘打機(打込み工具)、10・・・ハウジング、11・・・ハンドル、12・・・ノーズ、13・・・マガジン、14・・・作動流路、2・・・打込機構、20・・・ドライバ、21・・・ピストン、3・・・エアチャンバ、30・・・エアプラグ、31・・・ブローバックチャンバ、4・・・メインバルブ、5・・・起動バルブ、50・・・バルブステム、6・・・トリガ、60・・・軸、61・・・バネ、7・・・コンタクトレバー、70・・・係止部、71・・・軸、72・・・押圧部、73・・・バネ、8・・・コンタクトアーム、80・・・突き当て部、81・・・押圧部、83・・・バネ、9・・・規制部、90・・・規制部材、90a・・・押圧部、90b・・・被係止部、90c・・・バネ、91・・・ダンパ、92・・・移動部材、92b・・・係止部、93・・・制御部、94・・・エアシリンダ(シリンダ)、94a・・・ピストン、94b・・・シリンダシャフト、94c・・・バネ、96・・・逆止弁、96a・・・流路、96b・・・ボール、96c・・・バネ、97、97B・・・流量制御部、97a・・・負荷流路、98・・・フィルタ、99・・・逆止弁、99a・・・シール材、99b・・・バネ

Claims (4)

  1. ノーズ部に供給されたファスナーを打込機構によって打込む打込み工具であって、
    前記打込機構を作動させる一の操作を受けるトリガと、
    前記打込機構を作動させる他の操作を受けるコンタクトアームと、
    前記トリガ及び前記コンタクトアームの動作によって移動可能に設けられ、前記打込機構の作動の有無を切り替えるコンタクトレバーと、
    他の操作が解除された前記コンタクトアームの移動に伴う前記コンタクトレバーの移動を規制する規制部とを備え、
    前記打込機構は、ファスナーを打ち込むドライバが設けられたピストンを備え、
    前記規制部は、打込動作後の前記ピストンを復帰させる流体が充填されるブローバックチャンバから供給される流体によって作動可能に構成され、前記規制部が作動することで流れる流体の流量を規制することで、所定時間の間、前記コンタクトレバーの位置を、前記コンタクトアームの操作で作動させることが可能な作動待機位置で維持する
    ことを特徴とする打込み工具。
  2. 前記規制部は、
    前記ブローバックチャンバから供給される流体によって作動可能なシリンダと、
    前記シリンダから流出する流体の流れを阻害して、前記シリンダの移動速度を制御する流量制御部とを備え、
    前記流量制御部で前記シリンダの作動速度が制御されることにより、前記コンタクトレバーの移動が規制される
    ことを特徴とする請求項1に記載の打込み工具。
  3. ノーズ部に供給されたファスナーを打込機構によって打込む打込み工具であって、
    前記打込機構を作動させる一の操作を受けるトリガと、
    前記打込機構を作動させる他の操作を受けるコンタクトアームと、
    前記トリガ及び前記コンタクトアームの動作によって移動可能に設けられ、前記打込機構の作動の有無を切り替えるコンタクトレバーと、
    他の操作が解除された前記コンタクトアームの移動に伴う前記コンタクトレバーの移動を規制する規制部とを備え、
    前記規制部は、
    前記打込機構を作動させるための流体によって作動可能なシリンダと、
    前記シリンダから流出する流体の流れを阻害して、前記シリンダの移動速度を制御する流量制御部とを備え、
    前記流量制御部は、流体が透過すると共に、透過する流体の流量を規制する多孔質材料を備え、前記流量制御部で前記シリンダの作動速度が制御されることにより、前記コンタクトレバーの移動が規制され、所定時間の間、前記コンタクトレバーの位置を、前記コンタクトアームの操作で作動させることが可能な作動待機位置で維持する
    ことを特徴とする打込み工具。
  4. ノーズ部に供給されたファスナーを打込機構によって打込む打込み工具であって、
    前記打込機構を作動させる一の操作を受けるトリガと、
    前記打込機構を作動させる他の操作を受けるコンタクトアームと、
    前記トリガ及び前記コンタクトアームの動作によって移動可能に設けられ、前記打込機構の作動の有無を切り替えるコンタクトレバーと、
    他の操作が解除された前記コンタクトアームの移動に伴う前記コンタクトレバーの移動を規制する規制部とを備え、
    前記規制部は、
    前記打込機構を作動させるための流体によって作動可能なシリンダと、
    前記シリンダから流出する流体の流れを阻害して、前記シリンダの移動速度を制御する流量制御部と、
    前記シリンダへ流体が流入する際には流路を開放し、前記シリンダからの流体の逆流を抑制する逆止弁を備え、
    前記逆止弁は、流路を開閉するシール材を備え、前記シール材に前記流量制御部を備え
    前記流量制御部で前記シリンダの作動速度が制御されることにより、前記コンタクトレバーの移動が規制され、所定時間の間、前記コンタクトレバーの位置を、前記コンタクトアームの操作で作動させることが可能な作動待機位置で維持する
    ことを特徴とする打込み工具。
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