JP6620463B2 - 打込み工具 - Google Patents

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Description

この発明は、圧縮空気によってピストンを作動させてファスナーを打ち出す打込み工具に関し、特に、ヘッドバルブチャンバの排気構造に特徴を有する打込み工具に関する。
この種の打込み工具は、シリンダ内への圧縮空気の流入を制御するヘッドバルブを備えており、このヘッドバルブはヘッドバルブチャンバに貯留された圧縮空気によって付勢されている。打込み工具のトリガを操作すると、パイロットバルブと呼ばれるバルブが作動してヘッドバルブチャンバの圧縮空気が大気に放出される。圧縮空気が放出されることでヘッドバルブが作動し、これによりシリンダ内へ圧縮空気が流入してピストンが作動し、ファスナーが打ち込まれる。
こうした打込み工具において、高出力を得るためにはヘッドバルブのレスポンスを向上させる必要があるが、特に高圧の圧縮空気を使用する打込み工具の場合には、圧縮空気の量や流速が大きいので、ヘッドバルブのレスポンスを向上させるために圧縮空気の排気経路を十分に確保する必要がある。
しかしながら、高圧の圧縮空気を外部へ直接排気すると、作業者に掛かって不快であったり、周辺の埃を巻き上げてしまうといった問題が存在する。
また、単純に排気室や排気口を大きくすると、パイロットバルブが外部に露出した状態になってしまい、パイロットバルブを直接触ったり異物が混入したりといったことが理由で、パイロットバルブが誤作動を起こすという危険性もある。
こうした問題を回避するためには、例えば特許文献1に示すように、ヘッドバルブチャンバの排気経路をメイン圧(シリンダ)の排気経路に接続するようにしてもよい。このように構成すれば、メイン圧の排気経路を使用できるので、排気経路を大きくとることができる。また、パイロットバルブを通過した圧縮空気がメイン圧の排気経路を経由して大気に放出されるので、パイロットバルブが排気口から触れないような配置となる。よって、パイロットバルブを直接触ることはできず、また異物が混入することも防止できる。
特開2013−215870号公報
しかしながら、ヘッドバルブチャンバの排気経路をメイン圧の排気経路に接続するようにした場合、接続するための管路を機械内部に設けなければならず、部品が増加・拡大したり、機械重量が増加したりといった問題があった。
そこで、本発明は、ヘッドバルブチャンバの排気量を確保しつつ、排気経路への異物混入を防止でき、機械重量の増加などの問題も発生しない打込み工具を提供することを課題とする。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、以下を特徴とする。
請求項1記載の発明は、ファスナーを打ち出すためのドライバと、前記ドライバの一端側に設けられたピストンと、前記ピストンを往復動可能に配置したシリンダと、前記シリンダ内への圧縮空気の流入を制御するヘッドバルブと、前記ヘッドバルブを付勢するための圧縮空気を貯留するヘッドバルブチャンバと、前記ヘッドバルブチャンバに貯留された圧縮空気を外部へ排出するためのサブ排気経路と、前記シリンダ内に流入した圧縮空気を外部へ排出するためのメイン排気経路と、を備え、前記サブ排気経路を前記メイン排気経路とは独立して設け、前記サブ排気経路上には、圧縮空気を減圧するためのサブ排気室と、外部からの異物の侵入を防止するための異物侵入防止部と、が設けられており、前記サブ排気室は、前記ヘッドバルブチャンバと連通する接続口と、外部と連通する排気口と、を備えており、前記異物侵入防止部は、前記接続口と前記排気口との間に設けられた壁部であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、前記異物侵入防止部は、フィルタであることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、ファスナーを打ち出すためのドライバと、前記ドライバの一端側に設けられたピストンと、前記ピストンを往復動可能に配置したシリンダと、前記シリンダ内への圧縮空気の流入を制御するヘッドバルブと、前記ヘッドバルブを付勢するための圧縮空気を貯留するヘッドバルブチャンバと、前記ヘッドバルブチャンバに貯留された圧縮空気を外部へ排出するためのサブ排気経路と、前記シリンダ内に流入した圧縮空気を外部へ排出するためのメイン排気経路と、を備え、前記サブ排気経路を前記メイン排気経路とは独立して設け、前記サブ排気経路上には、外部からの異物の侵入を防止するための異物侵入防止部が設けられており、前記異物侵入防止部は、排出される圧縮空気によって開閉される弁であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、上記した請求項1〜のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、前記サブ排気経路の排気口を覆うようにプロテクタが取り付けられ、前記プロテクタには、前記排気口から排出された空気を誘導する流路が形成されていることを特徴とする。
発明は上記の通りであり、ヘッドバルブチャンバに貯留された圧縮空気を外部へ排出するためのサブ排気経路を備え、サブ排気経路上には、外部からの異物の侵入を防止するための異物侵入防止部が設けられている。このような構成によれば、異物侵入防止部によって異物侵入が防止されているため、ヘッドバルブチャンバの排気量を確保するために排気室や排気口を大きくした場合でも、外部から異物が入り込むことを防止することができる。
また、前記サブ排気経路をメイン排気経路とは独立して設けたため、サブ排気経路をメイン排気経路に接続するための管路などを設ける必要がない。よって、部品が大きくなったり、機械重量が増加したりといった問題も発生しない。
また、請求項2に記載の発明は上記の通りであり、異物侵入防止部として、前記サブ排気経路上にフィルタを設けた。このような構成によれば、フィルタによって異物侵入が防止されているため、ヘッドバルブチャンバの排気量を確保するために排気室や排気口を大きくした場合でも、外部から異物が入り込むことを防止することができる。
さらに、多孔質材料で形成されたフィルタを使用すれば、フィルタの気孔率を調整することで、ヘッドバルブチャンバの圧力の抜けを制御することができる。すなわち、フィルタを変えるだけでヘッドバルブのレスポンスの制御が可能となる。例えば、用途ごとにフィルタを変えて、釘打ち機の出力を変えることも可能である。
また、請求項に記載の発明は上記の通りであり、前記サブ排気経路上に、圧縮空気を減圧するためのサブ排気室が設けられているので、サブ排気室によって減圧することで排気圧を下げることができる。
また、記サブ排気室は、前記ヘッドバルブチャンバと連通する接続口と、外部と連通する排気口と、を備え、前記接続口と前記排気口との間に壁部を設けた。このような構成によれば、壁部によって更に外部からの異物の侵入を防止することができる。
また、異物侵入防止部としてフィルタを使用した場合には、フィルタを壁部の隙間に装着することができる。このようにフィルタを装着すれば、排気がフィルタを通過する面積が増えるので、排気に含まれるオイルなどが外部に噴出することを防止できる。
なお、異物侵入防止部としてフィルタを使用する場合には、フィルタは壁部の排気口側に設けることが望ましい。フィルタを壁部の排気口側に設けるようにすれば、接続口から流れてきた排気がフィルタに直接当たらないので、排気効率を悪化させたり、フィルタが飛ばされたりといった問題が発生しにくい。
また、請求項に記載の発明は上記の通りであり、前記異物侵入防止部は、排出される圧縮空気によって開閉される弁である。このような構成とした場合でも、外部から異物が入り込むことを防止することができる。
また、請求項に記載の発明は上記の通りであり、前記サブ排気経路の排気口を覆うようにプロテクタが取り付けられ、前記プロテクタには、前記排気口から排出された空気を誘導する流路が形成されている。このような構成によれば、排気の方向を任意に設定することができ、作業者の邪魔にならない方向に排気することができる。
打込み工具の側面図である。 打込み工具の断面図である。 打込み工具の一部拡大断面図であって、トリガがオフの状態の図である。 打込み工具の一部拡大断面図であって、トリガがオンの状態の図である。 打込み工具の一部拡大断面図であって、ヘッドバルブが作動した状態の図である。 プロテクタ及び樹脂カバーを取り外した状態を示す打込み工具の斜視図である。 プロテクタの外観斜視図であって、(a)斜め上から見た図、(b)斜め下から見た図である。 プロテクタに設けられたリブを説明するための打込み工具の一部拡大断面図である。 プロテクタに設けられたリブを説明するための打込み工具の一部拡大断面図であって、(a)A−A線断面図、(b)B−B線断面図である。 変形例1に係る打込み工具の一部拡大断面図である。 変形例2に係る打込み工具の一部拡大断面図である。 変形例3に係る打込み工具の一部拡大断面図である。 変形例4に係る打込み工具の一部拡大断面図である。 変形例5に係る打込み工具の一部拡大断面図である。
本発明の実施形態について、図を参照しながら説明する。
本実施形態にかかる打込み工具10は、圧縮空気を利用してファスナーを打ち込む空気圧式の打込み工具10であり、図1に示すように、ノーズ部13を備えた工具本体11と、工具本体11に連設されたマガジン19と、を備えている。マガジン19には、連結ファスナーが収容されており、この連結ファスナーがノーズ部13の方向へ引き出されて打ち込みに使用される。
工具本体11は、図1及び図2に示すように、ボデーハウジング12と、ボデーハウジング12に略直角に連設されたグリップハウジング16と、ボデーハウジング12の先端側(ファスナーの打ち込み方向)に一体的に固定されたノーズ部13と、ボデーハウジング12の後端側(ファスナーの打ち込み方向の反対方向)に一体的に固定されたキャップハウジング20と、を備えている。
ボデーハウジング12及びキャップハウジング20の内部には、図2に示すように、シリンダ31が配置されており、このシリンダ31内にはピストン32が往復動可能に収容されている。ピストン32の下面にはファスナーを打撃するためのドライバ33が結合して設けられており、圧縮空気の空気圧でピストン32が作動したときにドライバ33がピストン32と一体的に下動してファスナーを打ち込むようになっている。なお、ピストン32を作動させるための圧縮空気はエアコンプレッサ等の外部機器から供給される。こうした外部機器は、グリップハウジング16後端に設けられたエンドキャップ部18に接続される。外部機器から供給された圧縮空気は、グリップハウジング16内を通過してシリンダ31へと供給可能となっている。
ノーズ部13は、ファスナーを射出するために設けられており、前記したドライバ33はノーズ部13の方向へと摺動可能に案内されている。なお、ノーズ部13の後方にはファスナー供給機構が設けられている。このファスナー供給機構は、打込み動作に連動して送り動作を実行する。この送り動作によって、マガジン19に収容されたファスナーがノーズ部13へと順番に送られる。
ノーズ部13の先端には、被打ち込み材に押し付けられるコンタクト部14がノーズ部13に対して摺動可能に取り付けられている。このコンタクト部14は、被打ち込み材に押し付けたときにノーズ部13に対して上方に摺動するようになっており、このようにコンタクト部14が摺動することで打ち込み動作の安全機構が作動するようになっている。安全機構は周知であるため詳述しないが、安全機構が作動することで、グリップハウジング16に設けられたトリガ17の操作が有効となり、ファスナーの打ち込みが可能となる。
コンタクト部14を被打ち込み材に押し付けた状態でトリガ17を操作すると(またはトリガ17を操作した状態でコンタクト部14を被打ち込み材に押し付けると)、外部機器から供給された圧縮空気がシリンダ31内に流入し、この圧縮空気がピストン32に作用してピストン32が駆動する。ピストン32が駆動することで、ピストン32に結合されたドライバ33が先頭ファスナーを打撃し、ファスナーが打ち出される。
なお、ファスナーが打ち出される射出口15はコンタクト部14の先端に形成されており、この射出口15までのコンタクト部14の内周面が、ファスナーの射出経路を形成している。ファスナーを打ち出すときに、このコンタクト部14の内周面によってドライバ33及びファスナーが姿勢を安定的にガイドされるようになっている。
上記した打ち込み動作に係る構成について、更に詳しく説明する。
本実施形態に係る打込み工具10は、図3に示すように、シリンダ31内への圧縮空気の流入を制御するヘッドバルブ34と、ピストン32を上死点に停止させるピストンストップ35と、ピストンストップ35の周縁部を支持する筒状ガイド36と、筒状ガイド36によって固定されたスイーパ部材37と、ピストン32を付勢するための圧縮空気を貯留するメインチャンバ41と、シリンダ31内に流入した圧縮空気を外部へ排出するためのメイン排気経路42と、ヘッドバルブ34を付勢するための圧縮空気を貯留するヘッドバルブチャンバ46と、ヘッドバルブチャンバ46に貯留された圧縮空気を外部へ排出するためのサブ排気経路47と、ヘッドバルブチャンバ46を大気に対して開閉するためのパイロットバルブ40と、を内部に備えている。
ヘッドバルブ34は、シリンダ31の外側に配設される筒状部材であり、シリンダ31に対して軸方向に摺動可能となっている。このヘッドバルブ34は、パイロットバルブ40が作動していない状態(トリガ17が操作されていない状態)では、図3に示すように、ヘッドバルブチャンバ46に貯留された圧縮空気と圧縮ばねによって上方に押し上げられている。このとき、ヘッドバルブ34には、メインチャンバ41の圧縮空気によって下方へと押し下げられる力も働いているが、圧縮空気が作用する面積がメインチャンバ41側よりもヘッドバルブチャンバ46側の方が大きいため、その差圧によってヘッドバルブ34は上方に押し上げられている。上方に押し上げられたヘッドバルブ34の上端縁は、ピストンストップ35に設けられたシール部35aに押し当てられ、シリンダ31の周囲を密閉するようになっている。これにより、メインチャンバ41の圧縮空気がシリンダ31内へ流入しないようにシールされている。
一方、図4に示すようにパイロットバルブ40が作動した状態となると、サブ排気経路47が開くことでヘッドバルブチャンバ46に貯留された圧縮空気が外部へと排出され、ヘッドバルブ34を上方に押し上げていた圧縮空気が外部へと排出される。このため、図5に示すように、メインチャンバ41の圧縮空気によってヘッドバルブ34が下方へと押し下げられる。ヘッドバルブ34が下方に移動して作動すると、ヘッドバルブ34とシール部35aとの密閉状態が解除されるため、メインチャンバ41の圧縮空気がシリンダ31内へと流入してピストン32が駆動する。
ピストンストップ35は、上死点まで移動したピストン32を受け止めるためのものであり、キャップハウジング20の天井部に固定されている。このピストンストップ35は、ピストン32の衝撃を受けるために、例えばゴムなどの弾性材料で形成されている。このピストンストップ35の外周縁付近には、ヘッドバルブ34と係合してシリンダ31の周囲を密閉するためのシール部35aが形成されている。
筒状ガイド36は、ピストンストップ35の外周縁付近を支持するための部材であり、シール部35aのやや外周側を支持することでピストンストップ35の垂れ下がりを防止している。この筒状ガイド36は圧縮空気のシールを目的とはしていないので、外周部には複数の通気口が穿設されている。
スイーパ部材37は、ヘッドバルブ34の周面に臨むように固定されたリング状の部材である。このスイーパ部材37は、ヘッドバルブ34が摺動したときに、ヘッドバルブ34の周面を擦るように作用して、ヘッドバルブ34の表面に付着した氷などをそぎ落とすためのものである。
メインチャンバ41は、コンプレッサ等の外部機器から供給された圧縮空気を貯留するための空間である。このメインチャンバ41は、エンドキャップ部18に接続された外部機器から常に圧縮空気の供給を受けるようになっている。
メイン排気経路42は、シリンダ31内の圧縮空気を外部へ排出するためのものであり、本実施形態においては、ヘッドバルブ34の外周に形成された排気孔34aにより、シリンダ31と連通するように設けられている。これにより、シリンダ31内の圧縮空気は、ヘッドバルブ34の排気孔34aを通ってメイン排気経路42へと導入され、外部へと排気される。このメイン排気経路42上には、圧縮空気を減圧するためのメイン排気室(図示せず)が設けられている。メイン排気室は、ボデーハウジング12の側部を樹脂製カバー22で覆うことにより形成されている。すなわち、図6に示すように、ボデーハウジング12の側部にはメイン排気室へ圧縮空気を流入させる流入口43aが開口しており、この流入口43aを覆うように樹脂製カバー22を取り付けることで、ボデーハウジング12の側部にメイン排気室が形成されている。樹脂製カバー22の表面には、図1に示すような複数のスリットが設けられ、このスリットによってメイン排気室の圧縮空気を外部へ排出する排出口43bが形成されている。
ヘッドバルブチャンバ46は、ヘッドバルブ34を待機状態に付勢するための圧縮空気を貯留する空間である。このヘッドバルブチャンバ46は、パイロットバルブ40によって外気やメインチャンバ41と開閉されるようになっている。すなわち、図3に示すように、パイロットバルブ40が作動していない状態では、ヘッドバルブチャンバ46はメインチャンバ41と連通しており、コンプレッサなどから供給された圧縮空気を貯留している。このとき、ヘッドバルブチャンバ46は外気に対して閉塞された状態となっている。
一方、図4に示すように、パイロットバルブ40が作動した状態では、ヘッドバルブチャンバ46が大気に対して開放され、ヘッドバルブチャンバ46の圧縮空気が排気される。このとき、パイロットバルブ40のシール構造(Oリング)によってヘッドバルブチャンバ46とメインチャンバ41とが遮断されるので、メインチャンバ41の圧縮空気が排気されることはない。
サブ排気経路47は、ヘッドバルブチャンバ46の圧縮空気を外部へ排出するためのものである。このサブ排気経路47は、前記したメイン排気経路42には接続されておらず、メイン排気経路42とは独立して設けられている。
サブ排気経路47は、ヘッドバルブチャンバ46に接続されたサブ排気管路48と、サブ排気管路48よりも下流に設けられたサブ排気室49と、を備える。サブ排気管路48とサブ排気室49とはパイロットバルブ40によって開閉可能となっている。
サブ排気室49は、圧縮空気を減圧するためのものであり、サブ排気管路48よりも断面積が大きくなるように形成されている。このサブ排気室49は、ヘッドバルブチャンバ46と連通する接続口49aと、外部と連通する排気口49bと、接続口49aと排気口49bとの間に設けられた壁部49cと、壁部49cよりも接続口49a側に設けられた空間である拡開部49dと、壁部49cよりも排気口49b側に設けられた空間である排出部49eと、を備える。
壁部49cは、接続口49aと排気口49bとを結んだ直線を遮るように配置されている。言い換えると、この壁部49cが設けられることで、接続口49aから排気口49bが直接的に見えないようになっている。このため、排気口49bから棒状のものを差し込んだとしても、接続口49aにまでは至らず、パイロットバルブ40に触れないように形成されている。このように、本実施形態に係る壁部49cは、外部からの異物の侵入を防止するための異物侵入防止部として機能している。
また、壁部49cが設けられることで、サブ排気室49の内部が2つの空間に区切られており、すなわち、拡開部49dと排出部49eとに区切られている。ただし、拡開部49dと排出部49eとは完全に区切られているわけではなく、互いに連通している。
拡開部49dは、排出部49eよりも大きな空間で形成され、接続口49aに臨むように設けられている。よって、ヘッドバルブチャンバ46からの排気はまず拡開部49dに流入するようになっている。排気は拡開部49dに流入することで減圧される。この拡開部49dには排気口49bが設けられていないため、拡開部49dに流入した空気は排出部49eの方へと流れ、排出部49eを通過して排気口49bから排出される。
なお、本実施形態に係る排出部49eには、外部からの異物の侵入を防止するための異物侵入防止部として、多孔質材料で形成されたフィルタ50が取り付けられている。本実施形態に係るフィルタ50は薄板状であり、厚み方向の側面が接続口49a及び排気口49bに臨むように排出部49eに取り付けられている。このようにフィルタ50を取り付けることで、排気がフィルタ50を通過する面積(距離)が大きくなるようにしている。なお、フィルタ50は、図3等に示すように、二重に折り曲げて排出部49eに挿入してもよい。
なお、本実施形態においては、キャップハウジング20をボデーハウジング12から取り外したときに、排出部49eの内側が露出するようになっている。このため、キャップハウジング20をボデーハウジング12から取り外すことで、フィルタ50を排出部49eに対して容易に着脱することができ、組み付け性やメンテナンス性に優れている。また、排気口49bの断面積が排出部49eの断面積よりも小さくなっており、内側から挿入したフィルタ50が排気口49bから脱落することがない。よって、フィルタ50が排気方向に吹かれても排出部49eから外れにくい構造となっている。
なお、本実施形態に係るサブ排気室49は、パイロットバルブ40の上方(トリガ17の反対側)に設けられているため、排気がグリップハウジング16の方向に流れにくい構造となっている。このため、排気が作業者の手にかからない。
また、このサブ排気室49は、図1に示すように、プロテクタ21で覆われている。
プロテクタ21は、サブ排気経路47の排気口49b(図6参照)を覆うように取り付けられている。このプロテクタ21は、図7に示すように、キャップハウジング20の外形に合わせて形成されており、表面に複数の開口部21dが貫通形成されている。プロテクタ21の内側には、排気口49bに臨む排気口対向部21aが形成されており、この排気口対向部21aの三方を囲むように後部リブ21bと一対の側部リブ21cが突出形成されている。
後部リブ21bは、図8に示すように、排気口49bよりも後方(グリップハウジング16側)に配置されており、これにより、排気口49bから排出された空気が後方(外周側)に流れることを阻止している。
また、一対の側部リブ21cは、図9に示すように、排気口49bの両側に配置されており、これにより、排気口49bから排出された空気が側方に流れることを阻止している。
これら後部リブ21b及び側部リブ21cが設けられることで、プロテクタ21の内側に空気流路が形成され、サブ排気経路47から排出された空気がこの空気流路に沿って流れるようになっている。すなわち、図7(b)に示すように、排気口49bから排出された空気は排気口対向部21aに当たってプロテクタ21の上方へと流れ、プロテクタ21の開口部21dから外部に排出されるようになっている。このため、サブ排気経路47からの排気がグリップハウジング16の方向に流れないので、作業者に排気がかかることを防げる。特に、作業者の手に排気がかかって冷えるといった問題が生じない。
以上説明したように、本実施形態によれば、ヘッドバルブチャンバ46に貯留された圧縮空気を外部へ排出するためのサブ排気経路47を備え、サブ排気経路47上には、外部からの異物の侵入を防止するための異物侵入防止部50が設けられている。このような構成によれば、異物侵入防止部50によって異物侵入が防止されているため、ヘッドバルブチャンバ46の排気量を確保するためにサブ排気室49や排気口49bを大きくした場合でも、外部から異物が入り込むことを防止することができる。
また、前記サブ排気経路47をメイン排気経路42とは独立して設けたため、サブ排気経路47をメイン排気経路42に接続するための管路などを設ける必要がない。よって、部品が大きくなったり、機械重量が増加したりといった問題も発生しない。
また、異物侵入防止部50として、多孔質材料で形成されたフィルタ50を使用したので、フィルタ50の気孔率を調整することで、ヘッドバルブチャンバ46の圧力の抜けを制御することができる。すなわち、フィルタ50を変えるだけでヘッドバルブ34のレスポンスの制御が可能となる。例えば、用途ごとにフィルタ50を変えて、釘打ち機の出力を変えることも可能である。
また、前記サブ排気経路47上には、圧縮空気を減圧するためのサブ排気室49が設けられ、前記サブ排気室49は、前記ヘッドバルブチャンバ46と連通する接続口49aと、外部と連通する排気口49bと、を備え、前記接続口49aと前記排気口49bとの間に壁部49cを設けた。このような構成によれば、壁部49cによって更に外部からの異物の侵入を防止することができる。
また、異物侵入防止部50としてフィルタ50を使用したので、フィルタ50を壁部49cの隙間に装着することができる。このようにフィルタ50を装着すれば、排気がフィルタ50を通過する面積が増えるので、排気に含まれるオイルなどが外部に噴出することを防止できる。
また、フィルタ50を壁部49cの排気口49b側に設けたので、接続口49aから流れてきた排気がフィルタ50に直接当たらない。よって、排気効率を悪化させたり、フィルタ50が飛ばされたりといった問題が発生しにくい。
また、前記サブ排気経路47の排気口49bを覆うようにプロテクタ21が取り付けられて、前記プロテクタ21の内側に空気流路が形成され、前記サブ排気経路47から排出された空気が前記空気流路に沿って流れるようにした。このような構成によれば、排気の方向を任意に設定することができ、作業者の邪魔にならない方向に排気することができる。
なお、異物侵入防止部50の態様としては、上記した実施形態に示されたものに限らず、種々の態様が考えられる。
例えば、図10に示すように、壁部49cを設けず、サブ排気室49の接続口49aを覆うようにフィルタ50を取り付けてもよい。このようにすれば、シンプルな構成で外部からの異物の侵入を防止することができる。
また、図11に示すように、サブ排気室49の接続口49aを覆うようにフィルタ50を取り付け、このフィルタ50を壁部49cの先端部で押さえるようにしてもよい。このようにすれば、フィルタ50と壁部49cとで外部からの異物の侵入を防止することができる。
また、図12に示すように、サブ排気室49の排気口49bを覆うようにフィルタ50を取り付けてもよい。このようにした場合でも、フィルタ50で外部からの異物の侵入を防止することができる。
また、図13に示すように、断面視コ字形のフィルタ50を使用し、このフィルタ50でサブ排気室49の接続口49aを覆うようにしてもよい。このようにした場合でも、フィルタ50で外部からの異物の侵入を防止することができる。なお、断面視コ字形のフィルタ50でサブ排気室49の排気口49bを覆うようにしてもよい。
また、図14に示すように、異物侵入防止部としてゴム弁51を使用し、このゴム弁51でサブ排気室49の接続口49aを覆うようにしてもよい。このゴム弁51は、排気時には排圧で開くようになっている。このようにした場合でも、ゴム弁51で外部からの異物の侵入を防止することができる。
10 打込み工具
11 工具本体
12 ボデーハウジング
13 ノーズ部
14 コンタクト部
15 射出口
16 グリップハウジング
17 トリガ
18 エンドキャップ部
19 マガジン
20 キャップハウジング
21 プロテクタ
21a 排気口対向部
21b 後部リブ
21c 側部リブ
21d 開口部
22 樹脂製カバー
31 シリンダ
32 ピストン
33 ドライバ
34 ヘッドバルブ
34a 排気孔
35 ピストンストップ
35a シール部
36 筒状ガイド
37 スイーパ部材
40 パイロットバルブ
40a ステム
41 メインチャンバ
42 メイン排気経路
43a 流入口
43b 排出口
46 ヘッドバルブチャンバ
47 サブ排気経路
48 サブ排気管路
49 サブ排気室
49a 接続口
49b 排気口
49c 壁部(異物侵入防止部)
49d 拡開部
49e 排出部
50 フィルタ(異物侵入防止部)
51 ゴム弁(異物侵入防止部)

Claims (4)

  1. ファスナーを打ち出すためのドライバと、
    前記ドライバの一端側に設けられたピストンと、
    前記ピストンを往復動可能に配置したシリンダと、
    前記シリンダ内への圧縮空気の流入を制御するヘッドバルブと、
    前記ヘッドバルブを付勢するための圧縮空気を貯留するヘッドバルブチャンバと、
    前記ヘッドバルブチャンバに貯留された圧縮空気を外部へ排出するためのサブ排気経路と、
    前記シリンダ内に流入した圧縮空気を外部へ排出するためのメイン排気経路と、
    を備え、
    前記サブ排気経路を前記メイン排気経路とは独立して設け、
    前記サブ排気経路上には、圧縮空気を減圧するためのサブ排気室と、外部からの異物の侵入を防止するための異物侵入防止部と、が設けられており、
    前記サブ排気室は、前記ヘッドバルブチャンバと連通する接続口と、外部と連通する排気口と、を備えており、
    前記異物侵入防止部は、前記接続口と前記排気口との間に設けられた壁部であることを特徴とする、打込み工具。
  2. 前記異物侵入防止部は、フィルタであることを特徴とする、請求項1に記載の打込み工具。
  3. ファスナーを打ち出すためのドライバと、
    前記ドライバの一端側に設けられたピストンと、
    前記ピストンを往復動可能に配置したシリンダと、
    前記シリンダ内への圧縮空気の流入を制御するヘッドバルブと、
    前記ヘッドバルブを付勢するための圧縮空気を貯留するヘッドバルブチャンバと、
    前記ヘッドバルブチャンバに貯留された圧縮空気を外部へ排出するためのサブ排気経路と、
    前記シリンダ内に流入した圧縮空気を外部へ排出するためのメイン排気経路と、
    を備え、
    前記サブ排気経路を前記メイン排気経路とは独立して設け、
    前記サブ排気経路上には、外部からの異物の侵入を防止するための異物侵入防止部が設けられており、
    前記異物侵入防止部は、排出される圧縮空気によって開閉される弁であることを特徴とする、打込み工具。
  4. 前記サブ排気経路の排気口を覆うようにプロテクタが取り付けられ、前記プロテクタには、前記排気口から排出された空気を誘導する流路が形成されていることを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の打込み工具。
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