JP5627660B2 - 圧縮自己着火内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Description
たとえば、高温の燃焼ガスの燃焼室内への残留量は、前述のように、吸気弁および排気弁の開閉タイミングまたはバルブリフト量を制御することにより、比較的容易に変更することができるが、この場合、複数存在する各気筒別に微調整することはできず、比較的大まかな制御のみとなる。
具体的には、前サイクルの高温の燃焼ガスの一部を排気せずに、燃焼室内に残留させた燃焼ガスの温度の違いを、燃焼予反応の状態または筒内圧力上昇の程度から検出し、検出情報から自己着火時期を予測して、予測時期と目標自己着火時期との差異に基づいて燃料噴射時期を制御することにより、圧縮自己着火燃焼の安定性を向上させている。
しかし、燃料の成分組成によって変化する自己着火温度および燃焼速度特性を考慮せずに、燃焼ガス温度から推測した自己着火時期のみに基づいて燃料噴射時期を制御すると、標準的な燃料よりも自己着火温度が低く燃焼速度が高い傾向の燃料では、自己着火時期が進角化してノッキングが発生し、逆に、標準的な燃料よりも自己着火温度が高い傾向の燃料では、燃料の遅角噴射により必要以上に混合気温度が低下することによって、失火を発生させる可能性がある。
図8において、横軸は燃焼時期(遅角、進角)に対応し、縦軸は軸出力(大小)に対応している。図8においては、複数の特性線に関連させて、ノッキング領域および失火領域(ハッチング部)とともに、ノッキング領域と失火領域とのほぼ中間に位置する目標自己着火時期(破線)が示されている。なお、1つの特性線での燃料噴射量は一定である。
図8内の目標自己着火時期は、特許文献1に示された目標自己着火時期に相当する。
図9において、横軸は圧縮上死点付近での燃料噴射時期(遅角、進角)に対応し、縦軸は軸出力(大小)に対応している。
また、失火が生じやすい成分組成の燃料の場合には、失火領域の境界が進角側(矢印および破線参照)に変化するので、圧縮上死点付近の燃料噴射時期が進角側に制限される。
よって、予反応特性または筒内圧力上昇特性から推定される燃焼ガス温度に連動した自己着火時期のみに基づいて燃料噴射を制御すると、燃料の成分組成が変化した場合に、ノッキング領域または失火領域に達してノッキングまたは失火を招くことになる。
図1はこの発明の実施の形態1に係る圧縮自己着火内燃機関の制御装置を概略的に示すブロック構成図である。
なお、一般に、車両駆動用の内燃機関は複数個の燃焼室を有しているが、ここでは、説明を簡素化するために、複数個のうちの1つの燃焼室のみの構成を示している。
なお、電極20は、火花点火燃焼時に用いられる点火プラグで代用することができる。また、ここでは、燃焼状態検出部33のセンサ手段として、筒内圧力センサ18およびイオン電流検出回路21の両方を用いたが、いずれか一方のみを用いてもよい。
失火予測部35は、燃焼時期のサイクル変動(クランク角度のサイクル変動幅)を検出する燃焼時期サイクル変動検出部36を備えている。
なお、後述するように、ノッキング検出部34は、ノッキング発生時の燃料噴射進角限界値Lfの更新設定に寄与し、燃焼時期サイクル変動検出部36は、失火発生時の燃料噴射遅角限界値Lrの更新設定に寄与している。
燃焼時期サイクル変動検出部36は、燃焼遅角限界検出手段として機能し、センサ検出信号の最大値から求めた燃焼時期の燃焼サイクルごとの変動量(≧許容値)により失火を判定する。
周知のように、基本的動作は、「吸気」、「圧縮」、「膨張(燃焼)」、「排気」の4行程内燃機関の動作からなる。
このとき、燃焼室5の容積は、クランク軸1の回転およびコネクティングロッド2の作用により、ピストン3がシリンダ4に沿って往復移動することによって変化する。
燃料は、燃料供給管9を介して燃料噴射弁8に供給されるとともに、燃料昇圧ポンプ(図示せず)により200気圧程度に加圧される。
燃料噴射制御装置11は、燃料噴射制御値算出部31で決定された噴射量および噴射時期の情報を受け取って、燃料噴射弁8に駆動エネルギーを供給することにより、燃料噴射弁8から燃焼室5への燃料の噴射供給を制御する。
この結果、燃焼室5内に供給された空気および燃料は、ピストン3の移動にともない、混合状態を継続しながら圧縮される(圧縮行程)。
その後、ピストン3が最も押し戻される付近から排気弁12が徐々に開き始め、燃焼ガス(燃焼後の排ガス)が燃焼室5内から排気される(排気行程)。
このとき、圧縮時の混合気の温度を適正な目標到達温度に制御するために、吸気弁6および排気弁12の開弁時期または開弁期間を変更する制御が行われる。
このように、吸気弁6および排気弁12の動作の変更制御を行うことにより、混合気の到達温度を変更することができる。
具体的には、内燃機関の燃焼室5を形成するシリンダ4の壁面(燃焼室側壁)およびピストン3が常に冷却されているので、燃焼室側壁またはピストン3の近くに存在する混合気は、常に熱を奪われている。
上記挙動を繰り返すことにより、燃焼室側壁やピストン3に熱を直接奪われないはずの燃焼室5の中心付近の混合気も含めて、燃焼室内のすべての混合気の温度は、やがてほぼ等しくなる。
図2は圧縮行程の進行にともなう燃焼室5内の混合気の温度分布の変化を示す説明図であり、図2(a)は吸気行程の終了時期の状態、図2(b)は圧縮行程の初期の状態、図2(c)は圧縮行程の進行期の状態、をそれぞれ示している。
また、図2(b)、図2(c)において、燃焼室5内の複数の矢印は熱の移動方向を示し、破線領域は、高温化した混合気を示している。
このときの混合気間の熱の移動の活発化の遅れに起因して、燃焼室5の中心付近の混合気の温度は、その周辺の混合気の温度よりも高くなる。
すなわち、比較的少量の燃料を、高温化している燃焼室5の中心部分に向けて噴射することにより、燃料の気化熱を利用して混合気を局所的に冷却することができる。
なお、筒内圧力センサ18の検出情報に基づく燃料噴射進角限界値Lfおよび燃料噴射遅角限界値Lrの具体的な抽出処理については、後述する。
図3は圧縮自己着火内燃機関における筒内圧力(実線)およびイオン電流(1点鎖線)の出力パターンを示す説明図であり、横軸はクランク角度に対応し、縦軸は各々の検出強度に対応している。
図3から明らかなように、イオン電流値は、筒内圧力値と同様に、燃焼が活発となって燃焼室5の圧力が最大となる時期(圧縮上死点の直後)とほぼ同期して最大値となる。
なお、燃焼が最も活発になる時期は、自己着火時期とも連動するので、言い換えると、イオン電流値が最大となる時期を検出することにより、自己着火時期を検出することができる。
図4はこの発明の実施の形態1による燃料噴射時期の進角補正および遅角補正の制御処理を示すフローチャートであり、演算処理回路30の処理手順を示している。
また、エンジン制御装置10内の燃料噴射制御値算出部31によって決定された燃料噴射制御値Tfを抽出するか、または、燃料噴射制御値Tfにより決定する燃料噴射量Gfを算出する(ステップS102)。
このとき、予反応時期推定部32は、予反応期間において筒内圧力値が最大となるクランク角度を、予反応時期Ctとして検出する。なお、予反応による筒内圧力の変化が検出可能な範囲であれば、燃料噴射量Gfについては特に限定しない。
一方、ステップS106において、|Ct−Cts|<許容値(すなわち、NO)と判定されれば、ステップS107は実行されないので、燃料噴射時期Tbは補正されず、補正前の燃料噴射時期Tbがそのまま制御値として用いられる。
なお、ステップS108、S109は、ノッキングの発生を防止するための制御処理である。
なお、ステップS110、S111は、失火の発生を防止するための制御処理である。
または、電極20に高電位を印加することにより取得されるイオン電流に含まれる固有周波数の電流強度を、イオン電流検出回路21を介して検出してもよく、筒内圧力信号に基づく処理と同様にノッキングの有無を判定することができる。
さらに、ステップS113での燃料噴射時期Tbの遅角補正に用いられる一定量とは、たとえばクランク角度で2度程度である。
なお、ステップS115における進角補正の一定量とは、たとえばクランク角度で2度程度である。
図5においては、4回の連続サイクルでの筒内圧力またはイオン電流の検出強度の最大位置のサイクル変動値Vt(最進角値と最遅角値との差分)が示されている。
図5内のサイクル変動値Vtが許容値以上を示す場合に、失火発生条件を満たしたことを判定することになる。
ただし、ステップS113で補正された燃料噴射進角限界値Lfと、ステップS115で補正された燃料噴射遅角限界値Lrとが、近接したクランク角度である場合、または燃料噴射進角限界値Lfと燃料噴射遅角限界値Lrとの時間差が小さい場合には、実際の燃料噴射時期が、制御上の変動によって燃料噴射進角限界値Lfまたは燃料噴射遅角限界値Lrを越えて、燃焼状態が不安定化する可能性がある。
まず、ステップS115に続いて、燃料噴射進角限界値Lfと燃料噴射遅角限界値Lrとのクランク角度差または時間差を求めて、クランク角度差または時間差が許容値以下であるか否かを判定する(ステップS116)。
ステップS117の禁止設定により、燃料噴射時期の不安定化を回避した安定的な圧縮自己着火燃焼が得られる。
なぜなら、主に回転速度Neまたは燃焼負荷が高いほど混合気が高温化しやすく、ノッキングをともなう燃焼が発生しやすいので、これを回避するために燃料噴射進角限界値Lfがより遅角化補正されるからである。
これにより、燃費または乗り心地の悪化要因となる、運転状態の変化に起因した圧縮自己着火燃焼制御と火花点火燃焼制御との頻繁な切替えを回避することができる。
また、燃費または乗り心地の悪化要因となる、運転状態の変化に起因した圧縮自己着火燃焼制御と火花点火燃焼制御との頻繁な切替えを回避することができる。
なお、上記実施の形態1(図4)では、圧縮自己着火燃焼制御の禁止解除条件について考慮しなかったが、図6に示すように、燃料タンクへの燃料補給から一定時間経過後に、各限界値Lf、Lrを初期化するとともに圧縮自己着火燃焼制御の禁止を解除することにより、圧縮自己着火燃焼制御が可能な領域を拡大してもよい。
以下、図1とともに、図6を参照しながら、この発明の実施の形態2による制御動作について説明する。図6はこの発明の実施の形態2による燃料補給時の制御動作を示すフローチャートであり、前述(図4)の処理と平行に実行される処理ルーチンである。
なお、燃料補給の検出方法としては種々考えられるが、たとえば燃料タンク内に設けられたフロート式液面検出手段を用いて液面上昇を検出する方法がある。
一方、ステップS203において、一定時間が経過した(すなわち、YES)と判定されれば、その時点で、圧縮自己着火燃焼制御の禁止設定を初期化するとともに(ステップS204)、燃料噴射進角限界値Lfおよび燃料噴射遅角限界値Lrの設定値を初期化して(ステップS205)、ステップS201に戻る。
まず、燃料補給開始時点では、燃料タンク内および燃料供給管9内に燃料補給前の燃料が残留しているので、燃料タンク内で燃料補給前後の燃料が十分混合する時間と、十分混合した燃料が燃料供給管9内を完全に満たすまでの時間を求める必要がある。
たとえば、残留燃料量に対して5倍以上の量の新規燃料を補給した場合には、燃料補給にともなう燃料タンク内の強い攪拌が得られるので、燃料補給後の車両の走行や燃料循環の有無によらず、補給直後に混合完了と判定することができる。
なお、上記実施の形態2(図6)では、燃料タンクへの燃料補給から一定時間経過後に各限界値Lf、Lrを初期化(ステップS205)したが、図6内のステップS205に代えて、一定時間経過後の所定期間においては、前述(図6)の処理ルーチン内の一部を変更した図7の処理ルーチンを実行することにより、燃料補給による燃料性状変化時に高い燃費を得るように構成してもよい。
以下、図1とともに、図7を参照しながら、この発明の実施の形態3による動作について説明する。
なお、ステップS313における進角補正用の一定量も、たとえばクランク角度で2度程度である。
なお、ステップS315における遅角補正用の一定量も、たとえばクランク角度で2度程度である。
また、所定期間の経過後は、図4の処理ルーチンに復帰するので、各限界値Lf、Lrの更新頻度を抑制して制御を安定化することができる。
Claims (4)
- 内燃機関の燃焼室に向けて高圧の燃料を噴射する燃料噴射弁と、
前記燃料噴射弁を駆動制御して1回の燃焼サイクル中に複数回の燃料噴射を行う燃料噴射制御装置と、
前記燃焼室の内部での燃焼状態を検出するための燃焼状態検出部を有する演算処理回路と、を備え、
前記燃料噴射弁から前記燃焼室への燃料噴射の一部を前記内燃機関の圧縮行程で行うように構成された圧縮自己着火内燃機関の制御装置であって、
前記燃焼状態検出部は、
筒内圧力センサおよびイオン電流検出回路の少なくとも一方からなるセンサ手段と、
前記センサ手段からの検出信号に含まれる特定周波数成分の信号強度からノッキングの発生有無を判定するノッキング検出部と、
前記検出信号の出力レベルが1回の燃焼サイクル中で最大となるクランク角度の複数回の連続サイクルにおける変動幅から失火を予測する失火予測部と、を含み、
前記演算処理回路は、
前記内燃機関の回転速度および燃焼負荷に基づいて現在の燃焼運転条件を決定するとともに、
前記ノッキング検出部がノッキングの発生を検出した場合には、当該時点の燃焼運転条件での最終の燃料噴射時期を遅角補正し、遅角補正した燃料噴射時期を当該燃焼運転条件での燃料噴射進角限界値として更新設定するとともに、それ以降は当該燃焼運転条件での燃焼運転において前記燃料噴射進角限界値よりも進角側での当該サイクルの最終の燃料噴射を禁止し、
前記失火予測部が失火を予測した場合には、当該時点の燃焼運転条件での最終の燃料噴射時期を進角補正し、進角補正した燃料噴射時期を当該燃焼運転条件での燃料噴射遅角限界値として更新設定するとともに、それ以降は当該燃焼運転条件での燃焼運転において前記燃料噴射遅角限界値よりも遅角側での当該サイクルの最終の燃料噴射を禁止し、
前記燃料噴射進角限界値と前記燃料噴射遅角限界値とのクランク角度差または時間差が所定の許容値以下の場合には、当該時点の燃焼運転条件での圧縮自己着火燃焼制御を禁止する、
圧縮自己着火内燃機関の制御装置。 - 内燃機関の燃焼室に向けて高圧の燃料を噴射する燃料噴射弁と、
前記燃料噴射弁を駆動制御して1回の燃焼サイクル中に複数回の燃料噴射を行う燃料噴射制御装置と、
前記燃焼室の内部での燃焼状態を検出するための燃焼状態検出部を有する演算処理回路と、を備え、
前記燃料噴射弁から前記燃焼室への燃料噴射の一部を前記内燃機関の圧縮行程で行うように構成された圧縮自己着火内燃機関の制御装置であって、
前記燃焼状態検出部は、
筒内圧力センサおよびイオン電流検出回路の少なくとも一方からなるセンサ手段と、
前記センサ手段からの検出信号に含まれる特定周波数成分の信号強度からノッキングの発生有無を判定するノッキング検出部と、
前記検出信号の出力レベルが1回の燃焼サイクル中で最大となるクランク角度の複数回の連続サイクルにおける変動幅から失火を予測する失火予測部と、を含み、
前記演算処理回路は、
前記内燃機関の回転速度および燃焼負荷に基づいて現在の燃焼運転条件を決定するとともに、
前記ノッキング検出部がノッキングの発生を検出した場合には、当該時点の燃焼運転条件での最終の燃料噴射時期を遅角補正し、遅角補正した燃料噴射時期を当該燃焼運転条件での燃料噴射進角限界値として更新設定するとともに、それ以降は当該燃焼運転条件での燃焼運転において前記燃料噴射進角限界値よりも進角側での当該サイクルの最終の燃料噴射を禁止し、
前記失火予測部が失火を予測した場合には、当該時点の燃焼運転条件での最終の燃料噴射時期を進角補正し、進角補正した燃料噴射時期を当該燃焼運転条件での燃料噴射遅角限界値として更新設定するとともに、それ以降は当該燃焼運転条件での燃焼運転において前記燃料噴射遅角限界値よりも遅角側での当該サイクルの最終の燃料噴射を禁止し、
前記燃料噴射進角限界値と前記燃料噴射遅角限界値とのクランク角度差または時間差が所定の許容値以下の場合には、当該時点の燃焼運転条件よりも高い回転速度および燃焼負荷となる燃焼運転条件での圧縮自己着火燃焼制御を禁止する、
圧縮自己着火内燃機関の制御装置。 - 前記演算処理回路は、
前記燃料噴射弁に燃料を供給する燃料タンクへの燃料補給を検出した時点から一定時間の燃焼運転後に、前記内燃機関の回転速度および燃焼負荷の組み合わせで区別される燃焼運転条件ごとに、前記燃料噴射進角限界値および前記燃料噴射遅角限界値を初期値に戻すとともに、圧縮自己着火燃焼制御の禁止を解除する請求項1または請求項2に記載の圧縮自己着火内燃機関の制御装置。 - 前記演算処理回路は、
前記燃料噴射弁に燃料を供給する燃料タンクへの燃料補給を検出した時点から一定時間の燃焼運転後からの所定期間中は、
前記ノッキング検出部がノッキングの発生を検出しなかった場合には、当該時点の燃焼運転条件での最終の燃料噴射時期を進角補正するとともに、補正後の燃料噴射時期を前記燃料噴射進角限界値として更新設定し、
前記失火予測部が失火を予測しなかった場合には、当該時点の燃焼運転条件での最終の燃料噴射時期を遅角補正するとともに、補正後の燃料噴射時期を前記燃料噴射遅角限界値として更新設定する請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の圧縮自己着火内燃機関の制御装置。
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