JP6344310B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮自着火運転を行うことが可能な内燃機関の制御装置に関する。
一般に、火花点火式エンジンは、点火プラグの電極において火花放電を行うことで燃焼室の混合気を点火する。点火プラグの電極は、燃料の未燃成分の付着によりデポジットの堆積量が多くなると、電極の空隙が狭まる等により火花放電ができなくなってしまう。このため、火花点火式エンジンは、点火プラグのデポジットの堆積量が多くなると失火してしまう。
これに対し、従来、特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1に記載のものは、通常の点火時期における点火プラグの火花放電に加え、燃焼性の悪化が判定されたときにも、点火プラグに付着したデポジットを除去することを目的として、点火プラグを火花放電させる(空放電する)ようになっている。
また、特許文献1に記載のものは、失火の頻度が所定値以上になったこと、または成層燃焼が所定時間以上継続していること、または点火プラグの絶縁抵抗が所定値未満に減少したことを条件として、点火プラグの空放電を実施している。
特許第3565059号公報
しかしながら、特許文献1に記載の内燃機関の制御装置は、失火の頻度や点火プラグの絶縁抵抗から点火プラグの空放電を行う場合、デポジットが点火プラグに既に付着しているためにエンジンが失火に至ってしまうおそれがある。また、成層燃焼が所定時間以上継続していることを基に空放電を行うこととしても、点火プラグのデポジットへの付着量は、エンジンへの燃料噴射量などの諸条件により変化するので、適切なタイミングで空放電を行うことができないおそれがある。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので、圧縮自着火運転中に点火プラグに付着したデポジットを適切なタイミングで除去し、圧縮自着火運転から火花点火運転に切換えられたときに、点火プラグの火花放電によって混合気を安定して燃焼させることができる内燃機関の制御装置を提供することを目的としている。
本発明は、燃焼室において混合気を点火プラグの火花放電により点火して燃焼させる火花点火運転と、前記燃焼室内において前記混合気を圧縮することにより自着火させて燃焼させる圧縮自着火運転と、を切換え可能な内燃機関の制御装置であって、前記内燃機関が前記圧縮自着火運転を行っているときに、前記内燃機関の状態に基づいて前記点火プラグのデポジットの堆積量の積算値を推定するデポジット堆積量推定部と、前記デポジット堆積量推定部により推定された前記堆積量の積算値が所定閾値以上であることを条件として、前記内燃機関が前記圧縮自着火運転を行っているときに、前記点火プラグの火花放電を実施する火花放電実施部と、を備えたものから構成される。
本発明によれば、デポジット堆積量推定部により内燃機関の状態に基づいて点火プラグのデポジットの堆積量の積算値が推定される。また、点火プラグに堆積したデポジットの堆積量の積算値が所定閾値以上になる度に、火花放電実施部による点火プラグの火花放電の実施によりデポジットが除去される。このため、圧縮自着火運転中のデポジットの堆積量が所定閾値未満に維持される。
この結果、圧縮自着火運転中に点火プラグに付着したデポジットを適切なタイミングで除去し、圧縮自着火運転から火花点火運転に切換えられたときに、点火プラグの火花放電によって混合気を安定して燃焼させることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る制御装置が適用される内燃機関の概略を示す構成図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る制御装置に記憶される燃料噴射量−エンジン回転数マップを示す図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る制御装置に記憶される水温補正テーブルを示す図である。 図5は、本発明の実施の形態に係る制御装置に記憶されるA/F補正テーブルを示す図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る制御装置により実行される運転状態切換処理の流れを示すフローチャートである。 図7は、図6のステップS2で示したデポジット堆積量積算処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図1〜図7を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る内燃機関としてのエンジン1は、例えば直列4気筒のガソリンエンジンで構成されている。なお、エンジン1の気筒数は4気筒に限られない。また、エンジン1は、ガソリンエンジンに限らず、ディーゼルエンジンであってもよい。
エンジン1は、後述する点火プラグ10によらず、燃焼室7内において混合気を圧縮することにより自着火させて燃焼させる圧縮自着火運転(以下、「HCCI(Homogeneous Charge Compression Ignition)運転」という)が可能な圧縮自着火式内燃機関である。
また、エンジン1は、点火プラグ10からの火花放電により点火して強制的に混合気を燃焼させる火花点火運転(以下、「SI(Spark Ignition)運転」という)も可能な構成となっている。エンジン1は、エンジン回転数Neやエンジン負荷などに応じてHCCI運転とSI運転とを切換えることが可能となっている。
エンジン1は、シリンダブロック2と、シリンダブロック2の上部に締結されたシリンダヘッド3と、シリンダブロック2の下部に締結されたオイルパン4とを含んで構成されている。オイルパン4には、図示しないエンジンオイルが貯留されている。
シリンダブロック2には、気筒としてのシリンダ5が形成されている。シリンダ5には、シリンダ5内を上下に往復動可能なピストン6が収納されている。また、シリンダ5の上部には、燃焼室7が設けられている。
エンジン1は、シリンダ5内でピストン6が2往復する間に、吸気行程、圧縮行程、膨張行程および排気行程からなる一連の4行程を行う、いわゆる4サイクルのガソリンエンジンである。
ピストン6は、コネクティングロッド8を介してクランクシャフト9に連結されている。コネクティングロッド8は、ピストン6の往復運動をクランクシャフト9の回転運動に変換する。なお、クランクシャフト9は、図示しないクランクジャーナルを介してシリンダブロック2に回転可能に支持されている。
また、エンジン1は、インジェクタ13を備えている。インジェクタ13は、図示しない燃料タンクから燃料ポンプによって圧送された燃料を燃焼室7内に直接噴射する、直噴式の燃料噴射弁である。なお、インジェクタ13は、直噴式に限らず、吸気ポート11内に燃料を噴射する、ポート噴射式の燃料噴射弁であってもよい。
シリンダヘッド3には、点火プラグ10と、吸気ポート11と、排気ポート12とが設けられている。点火プラグ10は、燃焼室7内に電極を突出させた状態でシリンダヘッド3に設けられ、図示しないイグナイタによってその点火時期が調整される。
吸気ポート11は、燃焼室7と後述する吸気通路16aとを連通する。吸気ポート11には、吸気バルブ14が設けられている。排気ポート12は、燃焼室7と後述する排気通路26aとを連通する。排気ポート12には、排気バルブ24が設けられている。
また、シリンダヘッド3の吸気ポート11側には、吸気管16が接続されている。吸気管16の内部には、吸気ポート11と連通する吸気通路16aが形成されている。吸気通路16aには、電子制御式のスロットルバルブ18と、エアフロセンサ19とが設けられている。スロットルバルブ18は、後述するECM100に電気的に接続されている。
スロットルバルブ18は、ECM100からの指令信号に応じてスロットル開度が制御されることで、エンジン1の吸入空気量を調整する。エアフロセンサ19は、吸入空気量を検知する。
一方、シリンダヘッド3の排気ポート12側には、排気管26が接続されている。排気管26の内部には、排気ポート12と連通する排気通路26aが形成されている。排気通路26aには、排気浄化装置27が設けられている。排気浄化装置27は、燃焼室7から排出された排気ガス、すなわち既燃ガスを浄化する。
また、エンジン1は、吸気側可変動弁機構15および排気側可変動弁機構25を備えている。吸気側可変動弁機構15および排気側可変動弁機構25としては、例えばバルブタイミングを調整する可変バルブタイミング機構、バルブリフト量を調整する可変バルブリフト機構等を用いることができる。なお、これらを組み合わせたものを吸気側可変動弁機構15および排気側可変動弁機構25として用いてもよい。
本実施の形態では、吸気側可変動弁機構15および排気側可変動弁機構25として可変バルブリフト機構を用いることとした。吸気側可変動弁機構15および排気側可変動弁機構25は、ECM100に電気的に接続され、ECM100からの指令信号に応じて作動する。
上述のように構成されたエンジン1は、図2に示すように、ECM(Engine Control Module)100によってその運転状態が制御されるようになっている。ECM100は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えるマイクロコンピュータを含んで構成されている。
CPUは、RAMの一時記憶機能を利用するとともにROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うようになっている。ROMには、各種制御定数や各種マップ等が予め記憶されている。
ECM100の入力側には、前述したエアフロセンサ19、水温センサ28、スロットル開度センサ29、カム角センサ30、31、アクセル開度センサ32およびクランク角センサ33等の各種センサ類、さらにイグニッションスイッチ34が接続されている。
水温センサ28は、エンジン1の冷却水の温度、すなわち冷却水温を検知する。スロットル開度センサ29は、スロットル開度を検知する。カム角センサ30、31は、それぞれ吸気側および排気側のカムシャフト(図示省略)のカム角を検知する。
アクセル開度センサ32は、図示しないアクセルペダルの操作量開度であるアクセル開度を検知する。クランク角センサ33は、クランクシャフト9の回転角度を検知する。ECM100は、クランク角センサ33から入力される検知結果に基づきエンジン回転数Neを算出する。また、イグニッションスイッチ34はエンジン1の始動操作の有無を検知する。
一方、ECM100の出力側には、前述した点火プラグ10、インジェクタ13、スロットルバルブ18、吸気側可変動弁機構15および排気側可変動弁機構25等の各種装置が接続されている。
ECM100は、エンジン回転数Neやエンジン負荷に基づき、エンジン1においてHCCI運転が可能となるHCCI運転領域にエンジン1の運転領域が含まれるか否かを判定するようになっている。
具体的には、ECM100は、エンジン回転数Neおよびエンジン負荷をパラメータとする図示しない運転領域マップを参照することにより、エンジン1の運転領域が、SI運転に適したSI運転領域、またはHCCI運転に適したHCCI運転領域のいずれにあるかを判定するようになっている。
運転領域マップは、エンジン回転数Neおよびエンジン負荷に応じて、エンジン1をどのような燃焼形態により運転すべきかを規定したものであり、予め実験的に求めてROMに記憶されている。
ECM100は、上述の運転領域の判定の結果、HCCI運転領域にエンジン1の運転領域が含まれる場合にHCCI運転を行い、SI運転領域にエンジン1の運転領域が含まれる場合にSI運転を行うようになっている。
言い換えると、ECM100は、HCCI運転領域からSI運転領域にエンジン1の運転領域が変化した場合、エンジン1の運転をHCCI運転からSI運転に切換えるようになっている。
また、ECM100は、SI運転領域からHCCI運転領域にエンジン1の運転領域が変化した場合、エンジン1の運転をSI運転からHCCI運転に切換えるようになっている。
ここで、HCCI運転が可能となるためには、燃焼室壁温が所定温度以上である必要がある。このため、例えば、SI運転からHCCI運転への切換えが可能か否かは、燃焼室壁温に基づき判断されるようになっている。燃焼室壁温は、直接検出してもよいし、冷却水温やエンジン油温、または燃料噴射量の積算値から推定してもよい。
また、ECM100は、エンジン1がHCCI運転を行っているときに、エンジン1の状態に基づいて点火プラグ10のデポジットの堆積量を推定する、すなわちデポジット堆積量推定処理を実行するデポジット堆積量推定部101としての機能を有する。
ここで、点火プラグ10のデポジットの堆積量は、図3に示すように、燃料噴射量およびエンジン回転数と相関がある。このため、ECM100のデポジット堆積量推定部101は、デポジット堆積量推定処理で点火プラグ10のデポジットの堆積量を推定するにあたって、図3に示す「燃料噴射量−エンジン回転数マップ」を参照することにより、1サイクルにおけるデポジットの堆積量を、デポジットベース堆積量Qdp_baseとして演算するようになっている。
この「燃料噴射量−エンジン回転数マップ」は、燃料噴射量と、エンジン回転数と、デポジットの堆積量との相関を予め実験等により求めた3次元マップであり、ECM100のROMに記憶されている。この燃料噴射量−エンジン回転数マップにおいて、デポジットベース堆積量Qdp_baseは、エンジン回転数が高いほど少なく、また、燃料噴射量が多いほど多くなるように定められている。
また、点火プラグ10のデポジットの堆積量は、図4に示すように、冷却水温と相関がある。このため、デポジット堆積量推定部101は、デポジット堆積量推定処理で点火プラグ10のデポジットの堆積量を推定するにあたって、図4に示す「水温補正テーブル」を参照することにより、冷却水温に応じた水温補正係数Kdp_wtを演算し、水温補正係数Kdp_wtをデポジットベース堆積量Qdp_baseに乗算するようになっている。
この水温補正テーブルは、冷却水温と水温補正係数Kdp_wtとの相関を予め実験等により求めたもので、ECM100のROMに記憶されている。この水温補正テーブルにおいて、水温補正係数Kdp_wtは、冷却水温が高いほど大きくなるように定められている。
また、点火プラグ10のデポジットの堆積量は、図5に示すように、空燃比(図中A/Fと記す)と相関がある。このため、デポジット堆積量推定部101は、デポジット堆積量推定処理で点火プラグ10のデポジットの堆積量を推定するにあたって、図5に示す「A/F補正テーブル」を参照することにより、空燃比に応じたA/F補正係数Kdp_A/Fを演算し、A/F補正係数Kdp_A/Fをデポジットベース堆積量Qdp_baseに乗算するようになっている。
このA/F補正テーブルは、空燃比とA/F補正係数Kdp_A/Fとの相関を予め実験等により求めたもので、ECM100のROMに記憶されている。このA/F補正テーブルにおいて、A/F補正係数Kdp_A/Fは、空燃比が所定値より濃くなるほど、または空燃比が所定値より薄くなるほど、小さくなるように定められている。
また、点火プラグ10のデポジットの堆積量は、燃料の噴射タイミングと相関がある。このため、デポジット堆積量推定部101は、デポジット堆積量推定処理で点火プラグ10のデポジットの堆積量を推定するにあたって、図示しない「噴射タイミング補正テーブル」を参照することにより、燃料の噴射タイミングに応じた噴射タイミング補正係数Kdp_θを演算し、噴射タイミング補正係数Kdp_θをデポジットベース堆積量Qdp_baseに乗算するようになっている。
この噴射タイミング補正テーブルは、燃料の噴射タイミングと噴射タイミング補正係数Kdp_θとの相関を予め実験等により求めたもので、ECM100のROMに記憶されている。
本実施形態のエンジン1は、燃料をインジェクタ13により燃焼室7内に直接噴射する直噴(DI:Direct Injection)式のエンジンであるため、噴射タイミング補正係数Kdp_θは、インジェクタ13に対するピストン6の位置が近いほど、すなわち、ピストン6の位置が上死点に近いほど、大きく設定される。
また、エンジン1は、吸気ポート11内に燃料を噴射するポート噴射(PFI:Port Fuel Injection)式のエンジンであってもよく、ポート噴射式である場合は、噴射タイミング補正係数Kdp_θは、燃料噴射時期が排気行程における早い時期であるほど小さく、吸気行程における遅い時期であるほど大きく設定される。
ここで、点火プラグ10のデポジットの堆積量は、上記の燃料噴射量、エンジン回転数、冷却水の水温、空燃比、燃料噴射タイミングの全てを用いずとも、少なくとも1つを用いることで算出することができる。このため、デポジット堆積量推定部101は、燃料噴射量、エンジン回転数、冷却水の水温、空燃比、燃料噴射タイミングの少なくとも1つに基づいて、点火プラグ10のデポジットの堆積量を推定するようにしてもよい。
また、ECM100は、デポジット堆積量推定部101により推定されたデポジットの堆積量の積算値が所定閾値以上であることを条件として、エンジン1がHCCI運転を行っているときに、点火プラグ10の火花放電を実施する、すなわち捨て火点火処理を実行する火花放電実施部102としての機能を有する。
ECM100の火花放電実施部102は、捨て火点火処理において、点火プラグ10に堆積しているデポジットを除去するために、点火プラグ10に通電して火花放電を発生させる。
なお、捨て火点火処理は、混合気の点火を防止しつつデポジットを除去する必要があるため、捨て火点火処理における点火時期は、例えば、膨張行程(燃焼行程ともいう)での上死点後40°(ATDC40deg)から、排気行程での上死点前45°(BTDC45deg)の間とするのが望ましい。
次に、図6を参照して、本実施の形態に係るECM100によって実行される運転状態切換処理について説明する。なお、運転状態切換処理はECM100によって所定の時間間隔で繰り返し実行される。
図6に示すように、まず、ECM100は、エンジン1がHCCI運転を行っているか否かを判定する(ステップS1)。
ステップS1の判定がYES(HCCI運転を行っている)の場合、ECM100は、図7に示すデポジット堆積量積算処理を実行する(ステップS2)。このデポジット堆積量積算処理において、ECM100は、点火プラグ10へのデポジットの堆積量の積算値を、デポジット堆積量積算値Qdpとして算出する。
ステップS2では、ECM100は、デポジット堆積量積算値Qdpを気筒別に積算する。デポジット堆積量積算処理の詳細については、後述する。
次いで、ECM100は、ステップS2で算出したデポジット堆積量積算値Qdpが所定の閾値Qth以上であるか否かを判定する(ステップS3)。
ステップS3の判定がYES(デポジット堆積量積算値Qdpが所定の閾値Qth以上)の場合、ECM100は、「捨て火点火処理」を実施する(ステップS5)。この捨て火点火処理では、ECM100は、点火プラグ10に通電して火花放電を発生させることで、点火プラグ10に堆積しているデポジットを除去する。
その後、ECM100は、デポジット堆積量積算値Qdpを0にリセットし(ステップS6)、図6のフローチャートを終了する。
一方、ステップS3の判定がNO(デポジット堆積量積算値Qdpが所定の閾値Qth未満)の場合、ECM100は、図6のフローチャートを終了する。
また、ステップS1の判定がNO(HCCI運転を行っていない)の場合、ECM100は、エンジン1がSI運転を行っているか否かを判定する(ステップS4)。
ステップS4の判定がYES(SI運転を行っている)の場合、ECM100は、デポジット堆積量積算値Qdpを0にリセットし(ステップS6)、図6のフローチャートを終了する。一方、ステップS4の判定がNO(SI運転を行っていない)の場合、ECM100は、図6のフローチャートを終了する。
次に、図7を参照して、図6のステップS2で行われるデポジット堆積量積算処理について説明する。なお、本実施の形態では、エンジン1が有する複数の気筒のうち特定の気筒について、デポジット堆積量積算処理を行う例について説明するが、デポジット堆積量積算処理によるデポジット堆積量積算値Qdpの算出は気筒別に行われる。
図7に示すように、ECM100は、サイクル毎のデポジットの堆積量を演算する(ステップS11)。ここでは、ECM100は、吸気行程、圧縮行程、膨張行程および排気行程の4つの行程からなる1サイクルにおけるデポジットの堆積量を、デポジット堆積量Qdp_stとして演算する。
このステップS11において、ECM100は、図3の燃料噴射量−エンジン回転数マップを参照することにより、1サイクルにおけるデポジットの堆積量を、デポジットベース堆積量Qdp_baseとして演算する。
また、ステップS11において、ECM100は、図4の水温補正テーブルを参照することにより、水温補正係数Kdp_wtを演算する。
また、ステップS11において、ECM100は、図5のA/F補正テーブルを参照することにより、A/F補正係数Kdp_A/Fを演算する。
また、ステップS11において、ECM100は、図示しない噴射タイミング補正テーブルを参照することにより、噴射タイミング補正係数Kdp_θを演算する。
そして、ステップS11において、ECM100は、デポジットベース堆積量Qdp_baseに対して、水温補正係数Kdp_wt、A/F補正係数Kdp_A/F、噴射タイミング補正係数Kdp_θを乗算することで、1サイクルにおけるデポジットの堆積量を、デポジット堆積量Qdp_stとして演算する。
次いで、ECM100は、ステップS12に移行し、デポジット堆積量積算値Qdpを演算する。ここでは、ECM100は、1サイクルにおけるデポジット堆積量Qdp_stをサイクル毎に積算することで、複数サイクルにおけるデポジットの堆積量の積算値であるデポジット堆積量積算値Qdpを算出する。
換言すると、ECM100は、既に算出されたデポジット堆積量積算値Qdpに、今回の1サイクルについて算出したデポジット堆積量Qdp_stを加算し、デポジット堆積量積算値Qdpを更新する。
以上のように、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置は、エンジン1がHCCI運転を行っているときに、エンジン1の状態に基づいて点火プラグ10のデポジットの堆積量の積算値を推定するデポジット堆積量推定部101と、このデポジット堆積量推定部101により推定されたデポジットの堆積量の積算値が所定閾値以上であることを条件として、エンジン1がHCCI運転を行っているときに、点火プラグ10の火花放電を実施する火花放電実施部102と、を備えている。
この構成により、デポジット堆積量推定部101により点火プラグ10のデポジットの堆積量の積算値が推定される。また、点火プラグ10に堆積したデポジットの堆積量の積算値が所定閾値以上になる度に、火花放電実施部102による点火プラグの火花放電の実施によりデポジットが除去される。このため、HCCI運転中のデポジットの堆積量が所定閾値未満に維持される。
この結果、HCCI運転中に点火プラグ10に付着したデポジットを適切なタイミングで除去し、HCCI運転からSI運転に切換えられたときに、点火プラグ10の火花放電によって混合気を安定して燃焼させることができる。
また、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置において、デポジット堆積量推定部101は、燃料噴射量、エンジン回転数、冷却水の水温、空燃比、燃料噴射タイミングの少なくとも1つに基づいて、デポジットの堆積量の積算値を推定している。
このため、デポジット堆積量推定部101により点火プラグ10のデポジットの堆積量の積算値を精度良く推定することができる。
また、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置において、デポジット堆積量推定部101は、気筒別にデポジットの堆積量の積算値を推定し、火花放電実施部102は、デポジットの堆積量の積算値が所定閾値以上となった気筒において点火プラグ10の火花放電を実施している。
このため、気筒別にデポジットの堆積量の積算値の推定と火花放電が実施されることで、気筒別に点火プラグ10のデポジットを除去することができる。
上述の通り、本発明の実施の形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1 エンジン(内燃機関)
7 燃焼室
10 点火プラグ
13 インジェクタ
14 吸気バルブ
15 吸気側可変動弁機構
18 スロットルバルブ
19 エアフロセンサ
24 排気バルブ
25 排気側可変動弁機構
28 水温センサ
29 スロットル開度センサ
30、31 カム角センサ
32 アクセル開度センサ
33 クランク角センサ
34 イグニッションスイッチ
100 ECM
101 デポジット堆積量推定部
102 火花放電実施部

Claims (3)

  1. 燃焼室において混合気を点火プラグの火花放電により点火して燃焼させる火花点火運転と、前記燃焼室内において前記混合気を圧縮することにより自着火させて燃焼させる圧縮自着火運転と、を切換え可能な内燃機関の制御装置であって、
    前記内燃機関が前記圧縮自着火運転を行っているときに、前記内燃機関の状態に基づいて前記点火プラグのデポジットの堆積量の積算値を推定するデポジット堆積量推定部と、
    前記デポジット堆積量推定部により推定された前記堆積量の積算値が所定閾値以上であることを条件として、前記内燃機関が前記圧縮自着火運転を行っているときに、前記点火プラグの火花放電を実施する火花放電実施部と、を備えたことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記デポジット堆積量推定部は、燃料噴射量、エンジン回転数、冷却水の水温、空燃比、燃料噴射タイミングの少なくとも1つに基づいて、前記堆積量の積算値を推定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記デポジット堆積量推定部は、気筒別に前記堆積量の積算値を推定し、
    前記火花放電実施部は、前記堆積量の積算値が前記所定閾値以上となった気筒において前記点火プラグの火花放電を実施することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
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