JP5625733B2 - 回転電機の相間絶縁紙 - Google Patents

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Description

本発明は三相交流モータなどの回転電機の相間絶縁紙に関する。
三相交流モータのステータはステータコアと、このステータコアのスロットに嵌挿された三相巻線のコイルとを有して成るものである。また、各相のコイルはスロット内に挿入されているコイル辺の部分と、前記スロットから出ているコイルエンドの部分とを有している。
そして、隣り合う異相のコイルエンド間には、この異相のコイルエンド同士を絶縁するために相間絶縁紙が挿入される。コイルエンド間に挿入後の相間絶縁紙は、コイルエンドに紐で縛られること(レーシング)などによって固定される。
従来の相間絶縁紙としては、図12(a)に示すような長方形状の相間絶縁紙1や、図12(b)に示すように一端側を台形状とした相間絶縁紙2などが一般的である。
また、このような単純な形状の相間絶縁紙1,2の問題点を解決するために改良された相間絶縁紙としては、下記の特許文献1,2に開示されているものがある。特許文献1に開示されている相間絶縁紙は、折り重ねてV字状とすることにより、破れに対する強度を増したものである。特許文献2に開示されている相間絶縁紙は、平面部と折曲片部とを有しており、折曲片部の弾性力でコイルエンド間の隙間の変化を吸収することによって、コイルエンド間へ挿入後の位置ずれを防止するものである。
特開2006−262629号公報 特開平7−298530号公報
しかしながら、従来の一般的な相間絶縁紙1,2は、その厚さが薄い場合には柔らかいため、コイルエンド間への挿入作業性が悪い。また、この場合にはレーシング時に相間絶縁紙1,2が破れてコイルエンド同士が接触することにより、絶縁破壊を起こすおそれがあった。
また、従来の一般的な相間絶縁紙1,2は、その厚さが厚い場合には固いため、コイルエンド間への挿入作業性はよいが、コイルエンド間へ挿入後にコイルエンドの形状に馴染みにくく、コイル成形時やレーシング時などの製造作業時に動き易い。このため、相間絶縁紙1,2が本来の挿入位置(コイルエンド同士を絶縁することができる正規の挿入位置)からずれてコイルエンド同士が接触することにより、絶縁破壊を起こすおそれがあった。しかも、コイルエンド同士が重なり合っていると、相間絶縁紙1,2が本来の挿入位置に挿入されているか否かを確認することは難しい。
また、特許文献1に開示されている相間絶縁紙は、V字状に折り重なっているため、破れに強いという点では相間絶縁紙1,2よりも優れているが、厚さが薄い場合にはコイルエンド間に挿入しづらく、厚さが厚いとコイルエンド間に挿入後に動き易いという問題を解決できるものではない。
特許文献2に開示されている相間絶縁紙は、折曲片部の弾性力により、コイルエンド間の隙間の変化を吸収することで位置ずれを防止できるが、コイルエンド間へ容易に挿入できる程度の厚みを有する場合、コイルエンドの形状に馴染みにくいためにコイル成形時やレーシング時などの製造作業時に位置ずれが発生することを完全に防止することはできず、絶縁の信頼性を高めることができないとう問題がある。
従って、本発明は上記の事情に鑑み、異相のコイルエンド間への挿入作業性がよく、コイル成形時やレーシング時などの製造作業時に位置ずれが起こりにくく、レーシング時などに破れにくく、更には、コイルエンド形状が一定でない場合でも確実にコイルエンド同士の絶縁を確保することができるなどの効果が得られる三相交流モータなどの回転電機の相間絶縁紙を提供することを課題とする。
上記課題を解決する第1発明の回転電機の相間絶縁紙は、回転電機のステータコアに設けられている異相のコイルエンド間に挿入されて前記異相のコイルエンド同士を絶縁する相間絶縁紙であって、
固定部と可動部とを有し、且つ、前記可動部は一端側の基部と他端側の鍔部とを有しており、
前記固定部と前記基部は重ね合わされた状態で前記異相のコイルエンド間に挿入されている一方、前記鍔部は前記異相のコイルエンドのうちの一方のコイルエンドの内側を通って当該コイルエンドの絶縁紙挿入側から反絶縁紙挿入側へ引き出されていることを特徴とする。
また、第2発明の回転電機の相間絶縁紙は、第1発明の回転電機の相間絶縁紙において、前記固定部と前記可動部は一体のものであることを特徴とする。
また、第3発明の回転電機の相間絶縁紙は、第1発明の回転電機の相間絶縁紙において、前記固定部と前記可動部は別体のものであることを特徴とする。
また、第4発明の回転電機の相間絶縁紙は、第2発明の回転電機の相間絶縁紙において、前記固定部と、前記可動部における前記基部との間の幅方向両側に幅方向の切れ込みを入れることによって、前記基部は前記固定部に繋がっている中央部と、前記固定部から切り離された側部とを有する形状となっており、
且つ、前記基部における前記中央部と前記側部との間には長さ方向の切れ込みを入れられており、前記中央部と前記側部とがV字状に広がった状態であることを特徴とする。
また、第5発明の回転電機の相間絶縁紙は、第3発明の回転電機の相間絶縁紙において、前記可動部の前記基部における中央部は、固定手段によって前記固定部に固定され、
且つ、前記基部における前記中央部と側部との間には長さ方向の切れ込みを入れられており、前記中央部と前記側部とがV字状に広がった状態であることを特徴とする。
また、第6発明の回転電機の相間絶縁紙は、第5発明の回転電機の相間絶縁紙において、前記基部における前記中央部は、前記固定部に設けられた切れ込み孔に挿通されることによって、前記固定部に固定されていることを特徴とする。
また、第7発明の回転電機の相間絶縁紙は、第4〜第6発明の何れか1つの回転電機の相間絶縁紙において、
前記基部における前記側部は、長さ方向の切れ込みを少なくとも1つ入れられることによって、少なくとも2分割されており、これらの分割部と前記中央部とがV字状に広がった状態であることを特徴とする。
また、第8発明の回転電機の相間絶縁紙は、第1〜第7発明の何れか1つの回転電機の相間絶縁紙において、
前記可動部における前記鍔部には、突起が付けられていることを特徴とする。
また、第9発明の回転電機の相間絶縁紙は、第1〜第8発明の何れか1つの回転電機の相間絶縁紙において、
前記可動部における前記鍔部には、延長鍔部が設けられていることを特徴とする。
第1発明の回転電機の相間絶縁紙によれば、回転電機のステータコアに設けられている異相のコイルエンド間に挿入されて前記異相のコイルエンド同士を絶縁する相間絶縁紙であって、固定部と可動部とを有し、且つ、前記可動部は一端側の基部と他端側の鍔部とを有しており、前記固定部と前記基部は重ね合わされた状態で前記異相のコイルエンド間に挿入されている一方、前記鍔部は前記異相のコイルエンドのうちの一方のコイルエンドの内側を通って当該コイルエンドの絶縁紙挿入側から反絶縁紙挿入側へ引き出されていることを特徴としているため、次のような作用効果が得られる。
(1) 相間絶縁紙は固定部と可動部を重ね合わせた状態で異相のコイルエンド間に挿入することができ、このときに固定部と可動部を重ね合わせているだけであるため、容易にコイルエンド間へ挿入することができる。しかも、相間絶縁紙は固定部と可動部を重ね合わせることによって厚みを確保することができるため、更にコイルエンド間への挿入作業性がよい。
(2) また、相間絶縁紙は固定部と可動部を重ね合わせているため、レーシング時などに破れにくい。
(3) そして更には、鍔部がコイルエンドの内側を通って当該コイルエンドの絶縁紙挿入側から反絶縁紙挿入側へ引き出されているため、鍔部がコイルエンドに係止されて相間絶縁紙の位置ずれを阻止する。このため、コイル成形時やレーシング時などの製造作業時に相間絶縁紙の位置ずれが起こりにくく、コイルエンド間の絶縁を確保することができる。
第2発明の回転電機の相間絶縁紙によれば、第1発明の回転電機の相間絶縁紙において、前記固定部と前記可動部は一体のものであることを特徴としているため、固定手段によって可動部を固定部に固定する必要がなく、単に可動部を固定部に折り重ねるだけでよいため、相間絶縁紙の作製作業が容易である。
第3発明の回転電機の相間絶縁紙によれば、第1発明の回転電機の相間絶縁紙において、前記固定部と前記可動部は別体のものであることを特徴としているため、固定部や可動部の形状を自由に設定することができ、コイルエンド形状にフィットした形状の固定部や可動部を製作することも容易である。
第4発明の回転電機の相間絶縁紙によれば、第2発明の回転電機の相間絶縁紙において、前記固定部と、前記可動部における前記基部との間の幅方向両側に幅方向の切れ込みを入れることによって、前記基部は前記固定部に繋がっている中央部と、前記固定部から切り離された側部とを有する形状となっており、且つ、前記基部における前記中央部と前記側部との間には長さ方向の切れ込みを入れられており、前記中央部と前記側部とがV字状に広がった状態であることを特徴としているため、次のような作用効果が得られる。
(1) 鍔部をコイルエンドの絶縁紙挿入側から反絶縁紙挿入側へ引き出す際、可動部の基部における中央部と側部がV字状(扇状)に広がるため、鍔部の引き出し作業を容易に行うことができる。
(2) コイル成形時やレーシング時などに可動部の基部における側部や鍔部が動いたとしても、基部の中央部や固定部は動かないため、コイルエンド間の絶縁を確保することができる。
(3) 可動部の基部における側部や鍔部が自由に動くため、コイルエンド形状が一定でない場合でも、コイルエンド間の絶縁を確保することができる。
第5発明の回転電機の相間絶縁紙によれば、第3発明の回転電機の相間絶縁紙において、前記可動部の前記基部における中央部は、固定手段によって前記固定部に固定され、且つ、前記基部における前記中央部と側部との間には長さ方向の切れ込みを入れられており、前記中央部と前記側部とがV字状に広がった状態であることを特徴としているため、第4発明の回転電機の相間絶縁紙と同様に次のような作用効果が得られる。
(1) 鍔部をコイルエンドの絶縁紙挿入側から反絶縁紙挿入側へ引き出す際、可動部の基部における中央部と側部がV字状(扇状)に広がるため、鍔部の引き出し作業を容易に行うことができる。
(2) コイル成形時やレーシング時などに可動部の基部における側部や鍔部が動いたとしても、基部の中央部や固定部は動かないため、コイルエンド間の絶縁を確保することができる。
(3) 可動部の基部における側部や鍔部が自由に動くため、コイルエンド形状が一定でない場合でも、コイルエンド間の絶縁を確保することができる。
第6発明の回転電機の相間絶縁紙によれば、第5発明の回転電機の相間絶縁紙において、前記基部における前記中央部は、前記固定部に設けられた切れ込み孔に挿通されることによって、前記固定部に固定されていることを特徴としているため、可動部の基部における中央部を、容易に固定部に固定することが可能な固定手段を実現することができる。
第7発明の回転電機の相間絶縁紙によれば、第4〜第6発明の何れか1つの回転電機の相間絶縁紙において、前記基部における前記側部は、長さ方向の切れ込みを少なくとも1つ入れられることによって、少なくとも2分割されており、これらの分割部と前記中央部とがV字状に広がった状態であることを特徴としているため、第4〜第6発明の相間絶縁紙に比べて、より効果的なものとなる。即ち、次のような作用効果が得られる。
(1) 鍔部をコイルエンドの絶縁紙挿入側から反絶縁紙挿入側へ引き出す際、可動部の基部における中央部と側部の分割部がV字状(扇状)に広がるため、鍔部の引き出し作業を、更に容易に行うことができる。
(2) コイル成形時やレーシング時などに可動部の基部における側部の分割部や鍔部が動いたとしても、基部の中央部や固定部は動かないため、より確実にコイルエンド間の絶縁を確保することができる。
(3) 可動部の基部における側部の分割部や鍔部が自由に動くため、コイルエンド形状が一定でない場合でも、より確実にコイルエンド間の絶縁を確保することができる。
第8発明の回転電機の相間絶縁紙によれば、第1〜第7発明の何れか1つの回転電機の相間絶縁紙において、前記可動部における前記鍔部には、突起が付けられていることを特徴としているため、コイルエンドの内側を通って当該コイルエンドの絶縁紙挿入側から反絶縁紙挿入側へ鍔部を引き出す際、作業者は突起を持って鍔部を引き出すことができるため、鍔部の引き出し作業が容易になる。
第9発明の回転電機の相間絶縁紙によれば、第1〜第8発明の何れか1つの回転電機の相間絶縁紙において、前記可動部における前記鍔部には、延長鍔部が設けられていることを特徴としているため、コイルエンドへの鍔部の巻き付けを確実に行うことができる。
(a)は本発明の実施例1に係る三相交流モータの相間絶縁紙の固定部と可動部を重ね合わせる(折り重ねる)前の状態を示す正面図、(b)は(a)のA1方向矢視の側面図、(c)は前記相間絶縁紙の固定部と可動部を重ね合わせた状態を示す正面図、(d)は(c)のA2方向矢視の側面図、(e)は前記相間絶縁紙の鍔部を折り曲げた状態を示す正面図、(f)は(e)のA3方向矢視の側面図である。 (a)は本発明の実施例1に係る三相交流モータの相間絶縁紙を異相のコイルエンド間に挿入するときの状態を示す正面図、(b)は(a)のB1方向矢視の側面図、(c)は前記相間絶縁紙を前記異相のコイルエンド間に挿入した状態を示す正面図、(d)は(c)のB2方向矢視の側面図、(e)は(c)のB3−B3線矢視の断面図である。 (a)は本発明の実施例2に係る三相交流モータの相間絶縁紙の固定部と可動部を重ね合わせる(折り重ねる)前の状態を示す正面図、(b)は(a)のC1方向矢視の側面図、(c)は前記相間絶縁紙の固定部と可動部を重ね合わせた状態を示す正面図、(d)は(c)のC2方向矢視の側面図、(e)は前記相間絶縁紙の鍔部を折り曲げた状態を示す正面図、(f)は(e)のC3−C3線矢視の断面図である。 (a)は本発明の実施例2に係る三相交流モータの相間絶縁紙を異相のコイルエンド間に挿入するときの状態を示す正面図、(b)は(a)のD1方向矢視の側面図、(c)は前記相間絶縁紙を前記異相のコイルエンド間に挿入した状態を示す正面図、(d)は(c)のD2方向矢視の側面図、(e)は(c)のD3−D3線矢視の断面図である。 (a)は本発明の実施例3に係る三相交流モータの相間絶縁紙の固定部と可動部を重ね合わせる(折り重ねる)前の状態を示す正面図、(b)は(a)のE1方向矢視の側面図、(c)は前記相間絶縁紙の固定部と可動部を重ね合わせた状態を示す正面図、(d)は(c)のE2方向矢視の側面図、(e)は前記相間絶縁紙の鍔部を折り曲げた状態を示す正面図、(f)は(e)のE3−E3線矢視の断面図である。 (a)は本発明の実施例3に係る三相交流モータの相間絶縁紙を異相のコイルエンド間に挿入するときの状態を示す正面図、(b)は(a)のF1方向矢視の側面図、(c)は前記相間絶縁紙を前記異相のコイルエンド間に挿入した状態を示す正面図、(d)は(c)のF2方向矢視の側面図、(e)は(c)のF3−F3線矢視の断面図である。 本発明の実施例3に係る三相交流モータの他の相間絶縁紙の固定部と可動部を重ね合わせる(折り重ねる)前の状態を示す正面図である。 (a)は本発明の実施例4に係る三相交流モータの相間絶縁紙の固定部と可動部を重ね合わせる前の状態を示す正面図、(b)は(a)のG1方向矢視の側面図、(c)は前記相間絶縁紙の固定部と可動部を重ね合わせた状態を示す正面図、(d)は(c)のG2方向矢視の側面図、(e)は前記相間絶縁紙の鍔部を折り曲げた状態を示す正面図、(f)は(e)のG3−G3線矢視の断面図である。 (a)は本発明の実施例5に係る三相交流モータの相間絶縁紙の固定部と可動部を重ね合わせる前の状態を示す正面図、(b)は(a)のH1方向矢視の側面図、(c)は前記相間絶縁紙の固定部と可動部を重ね合わせた状態を示す正面図、(d)は(c)のH2方向矢視の側面図、(e)は前記相間絶縁紙の鍔部及び延長鍔部を折り曲げた状態を示す正面図、(f)は(e)のH3−H3線矢視の断面図である。 (a)は本発明の実施例6に係る三相交流モータの相間絶縁紙の固定部と可動部を重ね合わせる(折り重ねる)前の状態を示す正面図、(b)は(a)のI1方向矢視の側面図、(c)は前記相間絶縁紙の固定部と可動部を重ね合わせた状態を示す正面図、(d)は(c)のI2方向矢視の側面図、(e)は前記相間絶縁紙の鍔部を折り曲げた状態を示す正面図、(f)は(e)のI3−I3線矢視の断面図である。 (a)は本発明の実施例6に係る三相交流モータの相間絶縁紙を異相のコイルエンド間に挿入するときの状態を示す正面図、(b)は(a)のJ1方向矢視の側面図、(c)は前記相間絶縁紙を前記異相のコイルエンド間に挿入した状態を示す正面図、(d)は(c)のJ2方向矢視の側面図、(e)は(c)のJ3−J3線矢視の断面図である。 (a)は従来の三相交流モータの相間絶縁紙を示す正面図、(b)は従来の三相交流モータの他の相間絶縁紙を示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づき詳細に説明する。
<実施の形態例1>
まず、図1(a)〜図1(f)に基づき、本発明の実施の形態例1に係る三相交流モータの相間絶縁紙11の構成について説明する。
図1(a)及び図1(b)に示すように、本実施の形態例1の相間絶縁紙11は1枚の矩形状のものであり、中央部の折り曲げ線(仮想線:実際に記載された線でもよい)12の上側(一端側)が固定部13、折り曲げ線12の下側(他端側)が可動部14となっている。即ち、相間絶縁紙11は固定部13と可動部14が一体のものである。また、可動部14は中央部の折り曲げ線(仮想線:実際に記載された線でもよい)15の上側(一端側)が基部14A、折り曲げ線15の下側(他端側)が鍔部14Bとなっている。
図1(c)及び図1(d)に示すように、相間絶縁紙11は、折り曲げ線12で折り曲げられる(山折りされる)ことにより、固定部13と可動部14とが重ね合わされた状態となる。図中の12Aが折り曲げ線12で相間絶縁紙11を折り曲げたことによって生じた折り目である。
更に、図1(e)及び図1(f)に示すように、可動部14における基部14Aは接着剤、絶縁テープ、両面テープ、熱溶着などの固定手段によって固定部13に固定される一方、可動部14における鍔部14Bは折り曲げ線15で折り曲げられる(谷折りされる)ことにより、固定部13から離れた状態となる。図中の15Aが折り曲げ線15で相間絶縁紙11を折り曲げたことによって生じた折り目である。なお、相間絶縁紙11は固定部13と可動部14が一体のものであるため、可動部14の基部14Aは前記固定手段によって固定部13に固定せず、固定部13に折り重なっているだけでもよい。
次に、図2(a)〜図2(e)に基づき、異相のコイルエンド23b間への相間絶縁紙11の挿入について説明する。
図2(a)に示すように、三相交流モータのステータ21は、ステータコア22と、このステータコア22のスロット22aに嵌挿された三相巻線のコイル23とを有して成るものである。各相のコイル23はスロット22a内に挿入されているコイル辺23aの部分と、スロット22aから出ているコイルエンド23bの部分とを有して成るものである。そして、本実施の形態例1では、このステータ21において隣り合う異相のコイルエンド23b同士を絶縁するため、このコイルエンド23b間に相間絶縁紙11を挿入する。
図2(a)及び図2(b)に示すように、隣り合う異相のコイルエンド23b間に相間絶縁紙11を挿入する際、相間絶縁紙11は折り曲げ線12(折り目12A)で折り曲げて固定部13と可動部14を重ね合わせ、且つ、前記固定手段で基部14Aを固定部13に固定した状態とする(但し、前述のとおり基部14Aは固定しなくてもよい)。また、鍔部14Bは折り曲げ線15で折り曲げて折り目15Aを付けた後、再び延ばす。鍔部14Bを折り曲げたままでは、相間絶縁紙11をコイルエンド23b間に挿入し難いため、挿入時には固定部13に可動部14全体(基部14A、鍔部14B)を重ね合わせて、相間絶縁紙11を薄くする。
そして、このような重ね合わせ状態の相間絶縁紙11を、異相のコイルエンド23b間に挿入する。
コイルエンド23b間に相間絶縁紙11を挿入後、図2(c)〜図2(e)に示すように、鍔部14Bを、異相のコイルエンド23bのうちの一方のコイルエンド23bの内側23cを通って、当該コイルエンド23bの絶縁紙挿入側(固定部13及び基部14Aが挿入されている側)から反絶縁紙挿入側(前記絶縁紙挿入側の反対側)へ引き出す。即ち、このとき相間絶縁紙11は、固定部13と基部14Aは重ね合わされた状態で異相のコイルエンド23b間に挿入されている一方、鍔部14Bはコイルエンド23bの内側23cを通って当該コイルエンド23bの絶縁紙挿入側から反絶縁紙挿入側へ引き出された構造となる。
図示は省略するが、その後、相間絶縁紙11の固定部13及び可動部14(基部14A,鍔部14B)は、コイルエンド23bに紐で縛られること(レーシング)などによって固定される。
なお、固定部13は図示例のような長方形状に限らず、適宜の形状とすることができ、例えば辺の中央部や角部をカットして、よりコイルエンド23bの形状にフィットする形状としてもよい。また、鍔部14Bは図示例のような長方形状に限らず、適宜の形状とすることができ、例えば台形状などであってもよい。
以上のように、本実施の形態例1の相間絶縁紙11によれば、ステータコア22に設けられている異相のコイルエンド23b間に挿入されて異相のコイルエンド23b同士を絶縁する相間絶縁紙11であって、固定部13と可動部14とを有し、且つ、可動部14は一端側の基部14Aと他端側の鍔部14Bとを有しており、固定部13と基部14Aは重ね合わされた状態で異相のコイルエンド23b間に挿入されている一方、鍔部14Bは異相のコイルエンド23bのうちの一方のコイルエンド23bの内側23cを通って当該コイルエンド23bの絶縁紙挿入側から反絶縁紙挿入側へ引き出されていることを特徴としているため、次のような作用効果が得られる。
(1) 相間絶縁紙11は固定部13と可動部14を重ね合わせた状態で異相のコイルエンド23b間に挿入することができ、このときに固定部13と可動部14を重ね合わせているだけであるため、容易にコイルエンド23b間へ挿入することができる。しかも、相間絶縁紙11は固定部13と可動部14を重ね合わせることによって厚みを確保することができるため、更にコイルエンド23bへの挿入作業性がよい。
(2) また、相間絶縁紙11は固定部13と可動部14を重ね合わせているため、レーシング時などに破れにくい。
(3) そして更には、鍔部14Bがコイルエンド23bの内側23cを通って当該コイルエンド23bの絶縁紙挿入側から反絶縁紙挿入側へ引き出されているため、鍔部14Bがコイルエンド23bに係止されて相間絶縁紙11の位置ずれを阻止する。このため、コイル成形時やレーシング時などの製造作業時に相間絶縁紙11の位置ずれが起こりにくく、コイルエンド23b間の絶縁を確保することができる。
また、本実施の形態例1の相間絶縁紙11によれば、固定部13と可動部14は一体のものであることを特徴としているため、固定手段によって可動部14を固定部13に固定する必要がなく、単に可動部14を固定部13に折り重ねるだけでよいため、相間絶縁紙11の作製作業が容易である。
<実施の形態例2>
まず、図3(a)〜図3(f)に基づき、本発明の実施の形態例2に係る三相交流モータの相間絶縁紙31の構成について説明する。
図3(a)及び図3(b)に示すように、本実施の形態例2の相間絶縁紙31は1枚の矩形状のものであり、中央部の折り曲げ線(仮想線:実際に記載された線でもよい)32の上側(一端側)が固定部33、折り曲げ線32の下側(他端側)が可動部34となっている。即ち、相間絶縁紙31は固定部33と可動部34が一体のものである。また、可動部34は中央部の折り曲げ線(仮想線:実際に記載された線でもよい)35の上側(一端側)が基部34A、折り曲げ線35の下側(他端側)が鍔部34Bとなっている。
そして更に本実施の形態例2の相間絶縁紙31では、固定部33と可動部34における基部34Aとの間の幅方向(相間絶縁紙31の幅方向:図3(a)の左右方向)の両側に幅方向の切れ込み36,37が入れられている。このため、基部34Aは固定部33に繋がっている中央部34A−1と、固定部33から切り離された側部34A−2,34A−3とを有する形状となっている。また、基部34Aにおける中央部34A−1と側部34A−2,34A−3との間には、長さ方向(相間絶縁紙31の長さ方向:図3(a)の上下方向)の切れ込み38,39が入れられている。即ち、側部34A−2,34A−3は、切れ込み36,37により、長さ方向において固定部33から分離され、且つ、切れ込み38,39により、幅方向において中央部34A−1から分離されている。
更に、側部34A−2は、長さ方向の切れ込み40を入れられることによって、第1分割部34A−2aと第2分割部34A−2bとに2分割されている。同様に、側部34A−3は、長さ方向の切れ込み41を入れられることによって、第1分割部34A−3aと第2分割部34A−3bとに2分割されている。なお、側部34A−2,34A−3は、2分割に限定するものではなく、長さ方向の切れ込みを2つ以上入れることによって、3分割以上にしてもよい。
図3(c)及び図3(d)に示すように、相間絶縁紙31は、折り曲げ線32で折り曲げられる(山折りされる)ことにより、固定部33と可動部34とが重ね合わされた状態となる。図中の32Aが折り曲げ線32で相間絶縁紙31を折り曲げたことによって生じた折り目である。
更に、図3(e)及び図3(f)に示すように、可動部34の基部34Aにおける中央部34A−1は接着剤、絶縁テープ、両面テープ、熱溶着などの固定手段によって固定部33に固定される一方、可動部34における鍔部34Bは折り曲げ線35で折り曲げられる(谷折りされる)ことにより、固定部33から離れた状態となる。図中の35Aが折り曲げ線35で相間絶縁紙31を折り曲げたことによって生じた折り目である。なお、相間絶縁紙31は固定部33と可動部34が一体のものであるため、基部34Aの中央部34A−1は前記固定手段によって固定部33に固定せず、固定部33に折り重なっているだけでもよい。
次に、図4(a)〜図4(e)に基づき、異相のコイルエンド23b間への相間絶縁紙31の挿入について説明する。
図4(a)に示す三相交流モータのステータ21の構成については、前述の図2(a)に示す三相交流モータのステータ21と同様であるため、ここでの具体的な説明は省略する。そして、本実施の形態例2では、このステータ21において隣り合う異相のコイルエンド23b同士を絶縁するため、このコイルエンド23b間に相間絶縁紙31を挿入する。
図4(a)及び図4(b)に示すように、隣り合う異相のコイルエンド23b間に相間絶縁紙31を挿入する際、相間絶縁紙31は折り曲げ線32(折り目32A)で折り曲げて固定部33と可動部34を重ね合わせ、且つ、前記固定手段で基部34Aの中央部34A−1を固定部33に固定した状態とする(但し、前述のとおり中央部34A−1は固定しなくてもよい)。また、鍔部34Bは折り曲げ線35で折り曲げて折り目35Aを付けた後、再び延ばす。鍔部34Bを折り曲げたままでは、相間絶縁紙31をコイルエンド23b間に挿入し難いため、挿入時には固定部33に可動部34全体(基部34A、鍔部34B)を重ね合わせて、相間絶縁紙31を薄くする。
そして、このような重ね合わせ状態の相間絶縁紙31を、異相のコイルエンド23b間に挿入する。
コイルエンド23b間に相間絶縁紙31を挿入後、図4(c)〜図4(e)に示すように、鍔部34Bを、異相のコイルエンド23bのうちの一方のコイルエンド23bの内側23cを通って、当該コイルエンド23bの絶縁紙挿入側(固定部33及び基部34Aが挿入されている側)から反絶縁紙挿入側(前記絶縁紙挿入側の反対側)へ引き出す。即ち、このとき相間絶縁紙31は、固定部33と基部34Aは重ね合わされた状態で異相のコイルエンド23b間に挿入されている一方、鍔部34はコイルエンド23bの内側23cを通って当該コイルエンド23bの絶縁紙挿入側から反絶縁紙挿入側へ引き出された構造となる。
また、鍔部34Bをコイルエンド23bの内側23cから引き出し、コイルエンド23bの内側23cの曲線形状に沿って曲げると、これに伴って基部34Aでは中央部34A−1と側部34A−2の第1分割部34A−2a及び第2分割部34A−2bと側部34A−3の第1分割部34A−3aと第2分割部34A−3bとがV字状(扇状)に広がった状態となる。
図示は省略するが、その後、相間絶縁紙31の固定部33及び可動部34(基部34A,鍔部34B)は、コイルエンド23bに紐で縛られること(レーシング)などによって固定される。
なお、固定部33は図示例のような長方形状に限らず、適宜の形状とすることができ、例えば辺の中央部や角部をカットして、よりコイルエンド23bの形状にフィットする形状としてもよい。また、鍔部34Bは図示例のような長方形状に限らず、適宜の形状とすることができ、例えば台形状などであってもよい。
以上のように、本実施の形態例2の相間絶縁紙31によれば、ステータコア22に設けられている異相のコイルエンド23b間に挿入されて異相のコイルエンド23b同士を絶縁する相間絶縁紙31であって、固定部33と可動部34とを有し、且つ、可動部34は一端側の基部34Aと他端側の鍔部34Bとを有しており、固定部33と基部34Aは重ね合わされた状態で異相のコイルエンド23b間に挿入されている一方、鍔部34Bは異相のコイルエンド23bのうちの一方のコイルエンド23bの内側23cを通って当該コイルエンド23bの絶縁紙挿入側から反絶縁紙挿入側へ引き出されていることを特徴としており、また、固定部33と可動部34は一体のものであることを特徴としているため、上記実施の形態例1の相間絶縁紙11と同様の作用効果が得られる。
そして更に本実施の形態例2の相間絶縁紙31によれば、固定部33と、可動部34における基部34Aとの間の幅方向両側に幅方向の切れ込み36,37を入れることによって、基部34Aは固定部33に繋がっている中央部34A−1と、固定部33から切り離された側部34A−2,34A−3とを有する形状となっており、且つ、基部34Aにおける中央部34A−1と側部34A−2,34A−3との間には長さ方向の切れ込み38,39を入れられており、中央部34A−1と側部34A−2,34A−3とがV字状に広がった状態であることを特徴としているため、次のような作用効果が得られる。
(1) 鍔部34Bをコイルエンド23bの絶縁紙挿入側から反絶縁紙挿入側へ引き出す際、可動部34の基部34Aにおける中央部34A−1と側部34A−2,34A−3がV字状(扇状)に広がるため、鍔部34Aの引き出し作業を容易に行うことができる。
(2) コイル成形時やレーシング時などに可動部34の基部34Aにおける側部34A−2,34A−3や鍔部34Bが動いたとしても、基部34Aの中央部34A−1や固定部33は動かないため、コイルエンド23b間の絶縁を確保することができる。
(3) 可動部34の基部34Aにおける側部34A−2,34A−3や鍔部34Bが自由に動くため、コイルエンド23bの形状が一定でない場合でも、コイルエンド23b間の絶縁を確保することができる。
しかも、本実施の形態例2の相間絶縁紙31によれば、基部34Aにおける側部34A−2,34A−3は、長さ方向の切れ込み40,41を入れられることによって、2分割されており、これらの分割部34A−2a,34A−2b,34A−3a,34A−3bと中央部34A−1とがV字状に広がった状態であることを特徴としているため、側部34A−2,34A−3を分割しない場合に比べて、より効果的なものとなる。
<実施の形態例3>
まず、図5(a)〜図5(f)に基づき、本発明の実施の形態例3に係る三相交流モータの相間絶縁紙51の構成について説明する。
図5(a)及び図5(b)に示すように、本実施の形態例3の相間絶縁紙51は1枚の矩形状のものであり、中央部の折り曲げ線(仮想線:実際に記載された線でもよい)52の上側(一端側)が固定部53、折り曲げ線52の下側(他端側)が可動部54となっている。即ち、相間絶縁紙51は固定部53と可動部54が一体のものである。また、可動部54は中央部の折り曲げ線(仮想線:実際に記載された線でもよい)55の上側(一端側)が基部54A、折り曲げ線55の下側(他端側)が鍔部54Bとなっている。
また、固定部53と可動部54における基部54Aとの間の幅方向(相間絶縁紙51の幅方向:図5(a)の左右方向)の両側には、幅方向の切れ込み56,57が入れられている。このため、基部54Aは固定部53に繋がっている中央部54A−1と、固定部53から切り離された側部54A−2,54A−3とを有する形状となっている。また、基部54Aにおける中央部54A−1と側部54A−2,54A−3との間には、長さ方向(相間絶縁紙51の長さ方向:図5(a)の上下方向)の切れ込み58,59が入れられている。即ち、側部54A−2,54A−3は、切れ込み56,57により、長さ方向において固定部53から分離され、且つ、切れ込み58,59により、幅方向において中央部54A−1から分離されている。
更に、側部54A−2は、長さ方向の切れ込み60を入れられることによって、第1分割部54A−2aと第2分割部54A−2bとに2分割されている。同様に、側部54A−3は、長さ方向の切れ込み61を入れられることによって、第1分割部54A−3aと第2分割部54A−3bとに2分割されている。なお、側部54A−2,54A−3は、2分割に限定するものではなく、長さ方向の切れ込みを2つ以上入れることによって、3分割以上にしてもよい。
そして更に本実施の形態例3の相間絶縁紙51では、鍔部54Bに三角形状の突起62が付けられている。
図5(c)及び図5(d)に示すように、相間絶縁紙51は、折り曲げ線52で折り曲げられる(山折りされる)ことにより、固定部53と可動部54とが重ね合わされた状態となる。図中の52Aが折り曲げ線52で相間絶縁紙51を折り曲げたことによって生じた折り目である。
更に、図5(e)及び図5(f)に示すように、可動部54の基部54Aにおける中央部54A−1は接着剤、絶縁テープ、両面テープ、熱溶着などの固定手段によって固定部53に固定される一方、可動部54における鍔部54Bは折り曲げ線55で折り曲げられる(谷折りされる)ことにより、固定部53から離れた状態となる。図中の55Aが折り曲げ線55で相間絶縁紙51を折り曲げたことによって生じた折り目である。なお、相間絶縁紙51は固定部53と可動部54が一体のものであるため、基部54Aの中央部54A−1は前記固定手段によって固定部53に固定せず、固定部53に折り重なっているだけでもよい。
次に、図6(a)〜図6(e)に基づき、異相のコイルエンド23b間への相間絶縁紙51の挿入について説明する。
図6(a)に示す三相交流モータのステータ21の構成については、前述の図2(a)に示す三相交流モータのステータ21と同様であるため、ここでの具体的な説明は省略する。そして、本実施の形態例3では、このステータ21において隣り合う異相のコイルエンド23b同士を絶縁するため、このコイルエンド23b間に相間絶縁紙51を挿入する。
図6(a)及び図6(b)に示すように、隣り合う異相のコイルエンド23b間に相間絶縁紙51を挿入する際、相間絶縁紙51は折り曲げ線52(折り目52A)で折り曲げて固定部53と可動部54を重ね合わせ、且つ、前記固定手段で基部54Aの中央部54A−1を固定部53に固定した状態とする(但し、前述のとおり中央部54A−1は固定しなくてもよい)。また、鍔部54B及び突起62は折り曲げ線55で折り曲げて折り目55Aを付けた後、再び延ばす。鍔部54B及び突起62を折り曲げたままでは、相間絶縁紙51をコイルエンド23b間に挿入し難いため、挿入時には固定部53に可動部54全体(基部54A、鍔部54B、突起62)を重ね合わせて、相間絶縁紙51を薄くする。
そして、このような重ね合わせ状態の相間絶縁紙51を、異相のコイルエンド23b間に挿入する。
コイルエンド23b間に相間絶縁紙51を挿入後、図6(c)〜図6(e)に示すように、鍔部54B及び突起62を、異相のコイルエンド23bのうちの一方のコイルエンド23bの内側23cを通って、当該コイルエンド23bの絶縁紙挿入側(固定部53及び基部54Aが挿入されている側)から反絶縁紙挿入側(前記絶縁紙挿入側の反対側)へ引き出す。即ち、このとき相間絶縁紙51は、固定部53と基部54Aは重ね合わされた状態で異相のコイルエンド23b間に挿入されている一方、鍔部54B及び突起62はコイルエンド23bの内側23cを通って当該コイルエンド23bの絶縁紙挿入側から反絶縁紙挿入側へ引き出された構造となる。そして、このときに作業者は突起62を持って容易に鍔部54Bを引き出すことができる。
また、鍔部54Bをコイルエンド23bの内側23cから引き出し、コイルエンド23bの内側23cの曲線形状に沿って曲げると、これに伴って基部54Aでは中央部54A−1と側部54A−2の第1分割部54A−2a及び第2分割部54A−2bと側部54A−3の第1分割部54A−3aと第2分割部54A−3bとがV字状(扇状)に広がった状態となる。
図示は省略するが、その後、相間絶縁紙51の固定部53及び可動部54(基部54A、鍔部54B、突起62)は、コイルエンド23bに紐で縛られること(レーシング)などによって固定される。
また、突起62は上記のような三角形状に限定するものではなく、適宜の形状とすることができる。例えば、図7に示すように鍔部54Bに矩形状の突起62を付けてもよい。
また、固定部53は図示例のような長方形状に限らず、適宜の形状とすることができ、例えば辺の中央部や角部をカットして、よりコイルエンド23bの形状にフィットする形状としてもよい。また、鍔部54Bは図示例のような長方形状に限らず、適宜の形状とすることができ、例えば台形状などであってもよい。
以上のように、本実施の形態例3の相間絶縁紙51によれば、ステータコア22に設けられている異相のコイルエンド23b間に挿入されて異相のコイルエンド23b同士を絶縁する相間絶縁紙51であって、固定部53と可動部54とを有し、且つ、可動部54は一端側の基部54Aと他端側の鍔部54Bとを有しており、固定部53と基部54Aは重ね合わされた状態で異相のコイルエンド23b間に挿入されている一方、鍔部54Bは異相のコイルエンド23bのうちの一方のコイルエンド23bの内側23cを通って当該コイルエンド23bの絶縁紙挿入側から反絶縁紙挿入側へ引き出されていることを特徴としており、また、固定部53と可動部54は一体のものであることを特徴としているため、上記実施の形態例1の相間絶縁紙11と同様の作用効果が得られる。
また、本実施の形態例3の相間絶縁紙51によれば、固定部53と、可動部54における基部54Aとの間の幅方向両側に幅方向の切れ込み56,57を入れることによって、基部54Aは固定部53に繋がっている中央部54A−1と、固定部53から切り離された側部54A−2,54A−3とを有する形状となっており、且つ、基部54Aにおける中央部54A−1と側部54A−2,54A−3との間には長さ方向の切れ込み58,59を入れられており、中央部54A−1と側部54A−2,54A−3とがV字状に広がった状態であることを特徴としており、また、基部54Aにおける側部54A−2,54A−3は、長さ方向の切れ込み60,61を入れられることによって、2分割されており、これらの分割部54A−2a,54A−2b,54A−3a,54A−3bと中央部54A−1とがV字状に広がった状態であることを特徴としているため、上記実施の形態例2の相間絶縁紙31と同様の作用効果が得られる。
そして更に本実施の形態例3の相間絶縁紙51によれば、可動部54における鍔部54Bには、突起62が付けられていることを特徴としているため、コイルエンド23bの内側23cを通って当該コイルエンド23bの絶縁紙挿入側から反絶縁紙挿入側へ鍔部54Bを引き出す際、作業者は突起62を持って鍔部54Bを引き出すことができるため、鍔部54Bの引き出し作業が容易になる。
<実施の形態例4>
図8(a)〜図8(f)に基づき、本発明の実施の形態例4に係る三相交流モータの相間絶縁紙71の構成について説明する。
図8(a)及び図8(b)に示すように、本実施の形態例4の相間絶縁紙71における固定部72と可動部73は、分割して個別に成形された別体のものである。
可動部73は中央部の折り曲げ線(仮想線:実際に記載された線でもよい)74の上側(一端側)が基部73A、折り曲げ線74の下側(他端側)が鍔部73Bとなっている。また、基部73Aにおける中央部73A−1と側部73A−2,73A−3との間には、長さ方向(可動部73の長さ方向:図8(a)の上下方向)の切れ込み75,76が入れられている。即ち、側部73A−2,73A−3は、切れ込み75,76により、幅方向において中央部73A−1から分離されている。
更に、側部73A−2は、長さ方向の切れ込み77を入れられることによって、第1分割部73A−2aと第2分割部73A−2bとに2分割されている。同様に、側部73A−3は、長さ方向の切れ込み78を入れられることによって、第1分割部73A−3aと第2分割部73A−3bとに2分割されている。なお、側部73A−2,73A−3は、2分割に限定するものではなく、長さ方向の切れ込みを2つ以上入れることによって、3分割以上にしてもよい。
なお、図示は省略するが、上記実施の形態例3と同様に鍔部73Bに突起を付けてもよい。また、固定部72は図示例のような長方形状に限らず、適宜の形状とすることができ、例えば辺の中央部や角部をカットして、よりコイルエンドの形状にフィットする形状としてもよい。また、鍔部73Bは図示例のような長方形状に限らず、適宜の形状とすることができ、例えば台形状などであってもよい。
図8(c)及び図8(d)に示すように、相間絶縁紙71は、別体の固定部72と可動部73とを重ね合わせた状態とする。更に、図8(e)及び図8(f)に示すように、可動部73の基部73Aにおける中央部73A−1は接着剤、絶縁テープ、両面テープ、熱溶着などの固定手段によって固定部72に固定される一方、可動部73における鍔部73Bは折り曲げ線74で折り曲げられる(谷折りされる)ことにより、固定部72から離れた状態となる。図中の74Aが折り曲げ線74で可動部73を折り曲げたことによって生じた折り目である。
異相のコイルエンド間への相間絶縁紙71の挿入については、別体の固定部72と可動部73(基部73Aの中央部73A−1)とを前記固定手段で固定して重ね合わせること以外は上記実施の形態例2,3と同様であるため(図4(a)〜図4(e),図6(a)〜図6(e)を参照)、ここでの具体的な説明及び図示を省略する。
以上のように、本実施の形態例4の相間絶縁紙71によれば、ステータコア22に設けられている異相のコイルエンド23b間に挿入されて異相のコイルエンド23b同士を絶縁する相間絶縁紙71であって、固定部72と可動部73とを有し、且つ、可動部73は一端側の基部73Aと他端側の鍔部73Bとを有しており、固定部72と基部73Aは重ね合わされた状態で異相のコイルエンド23b間に挿入されている一方、鍔部73Bは異相のコイルエンド23bのうちの一方のコイルエンド23bの内側23cを通って当該コイルエンド23bの絶縁紙挿入側から反絶縁紙挿入側へ引き出されていることを特徴としているため、上記実施の形態例1の相間絶縁紙11と同様の作用効果が得られる。
また、本実施の形態例4の相間絶縁紙71によれば、固定部72と、可動部73における基部73Aとの間の幅方向両側に幅方向の切れ込みを入れることによって、基部73Aは固定部72に繋がっている中央部73A−1と、固定部72から切り離された側部73A−2,73A−3とを有する形状となっており、且つ、基部73Aにおける中央部73A−1と側部73A−2,73A−3との間には長さ方向の切れ込み75,76を入れられており、中央部73A−1と側部73A−2,73A−3とがV字状に広がった状態であることを特徴としており、また、基部73Aにおける側部73A−2,73A−3は、長さ方向の切れ込み77,78を入れられることによって、2分割されており、これらの分割部73A−2a,73A−2b,73A−3a,73A−3bと中央部73A−1とがV字状に広がった状態であることを特徴としているため、上記実施の形態例2の相間絶縁紙31と同様の作用効果が得られる。
そして更に本実施の形態例4の相間絶縁紙71によれば、固定部72と可動部73は別体のものであることを特徴としているため、固定部72や可動部73の形状を自由に設定することができ、コイルエンド形状にフィットした形状の固定部72や可動部73を製作することも容易である。
<実施の形態例5>
図9(a)〜図9(f)に基づき、本発明の実施の形態例5に係る三相交流モータの相間絶縁紙81の構成について説明する。
図9(a)及び図9(b)に示すように、本実施の形態例5の相間絶縁紙81における固定部82と可動部83は、分割して個別に成形された別体のものである。
可動部83は中央部の折り曲げ線(仮想線:実際に記載された線でもよい)84の上側(一端側)が基部83A、折り曲げ線84の下側(他端側)が鍔部83Bとなっている。また、基部83Aにおける中央部83A−1と側部83A−2,83A−3との間には、長さ方向(可動部83の長さ方向:図9(a)の上下方向)の切れ込み85,86が入れられている。即ち、側部83A−2,83A−3は、切れ込み85,86により、幅方向において中央部83A−1から分離されている。
更に、側部83A−2は、長さ方向の切れ込み87を入れられることによって、第1分割部83A−2aと第2分割部83A−2bとに2分割されている。同様に、側部83A−3は、長さ方向の切れ込み88を入れられることによって、第1分割部83A−3aと第2分割部83A−3bとに2分割されている。なお、側部83A−2,83A−3は、2分割に限定するものではなく、長さ方向の切れ込みを2つ以上入れることによって、3分割以上にしてもよい。
そして、固定部82の中央部には、幅方向(固定部82の幅方向:図9(a)の左右方向)の切れ込み孔89が入れられている。この切れ込み孔89は、可動部83の基部83Aにおける中央部83A−1に対応した長さを有している。
なお、図示は省略するが、上記実施の形態例3と同様に鍔部83Bに突起を付けてもよい。また、固定部82は図示例のような長方形状に限らず、適宜の形状とすることができ、例えば辺の中央部や角部をカットして、よりコイルエンドの形状にフィットする形状としてもよい。また、鍔部83Bは図示例のような長方形状に限らず、適宜の形状とすることができ、例えば台形状などであってもよい。
図9(c)及び図9(d)に示すように、相間絶縁紙81は、別体の固定部82と可動部83とを重ね合わせた状態とし、且つ、可動部83の基部83Aにおける中央部83A−1が、固定部82の切れ込み孔89に挿通されることによって、固定部82に固定されている。なお、このような固定手段だけでなく、基部83Aの中央部83A−1を、更に接着剤、絶縁テープ、両面テープ、熱溶着などの固定手段によって固定部82に固定するようにしてもよい。
更に、図9(e)及び図9(f)に示すように、可動部83における鍔部83Bは折り曲げ線84で折り曲げられる(谷折りされる)ことにより、固定部82から離れた状態となる。図中の84Aが折り曲げ線84で可動部83を折り曲げたことによって生じた折り目である。
異相のコイルエンド間への相間絶縁紙81の挿入については、別体の固定部82と可動部83とを、固定部82の切れ込み孔89に可動部83の基部83Aにおける中央部83A−1を挿通することによって重ね合わせること以外は上記実施の形態例2,3と同様であるため(図4(a)〜図4(e),図6(a)〜図6(e)を参照)、ここでの具体的な説明及び図示を省略する。
以上のように、本実施の形態例5の相間絶縁紙81によれば、ステータコア22に設けられている異相のコイルエンド23b間に挿入されて異相のコイルエンド23b同士を絶縁する相間絶縁紙81であって、固定部82と可動部83とを有し、且つ、可動部83は一端側の基部83Aと他端側の鍔部83Bとを有しており、固定部82と基部83Aは重ね合わされた状態で異相のコイルエンド23b間に挿入されている一方、鍔部83Bは異相のコイルエンド23bのうちの一方のコイルエンド23bの内側23cを通って当該コイルエンド23bの絶縁紙挿入側から反絶縁紙挿入側へ引き出されていることを特徴としているため、上記実施の形態例1の相間絶縁紙11と同様の作用効果が得られる。
また、本実施の形態例5の相間絶縁紙81によれば、固定部82と、可動部83における基部83Aとの間の幅方向両側に幅方向の切れ込みを入れることによって、基部83Aは固定部82に繋がっている中央部83A−1と、固定部82から切り離された側部83A−2,83A−3とを有する形状となっており、且つ、基部83Aにおける中央部83A−1と側部83A−2,83A−3との間には長さ方向の切れ込み85,86を入れられており、中央部83A−1と側部83A−2,83A−3とがV字状に広がった状態であることを特徴としており、また、基部83Aにおける側部83A−2,83A−3は、長さ方向の切れ込み87,88を入れられることによって、2分割されており、これらの分割部83A−2a,83A−2b,83A−3a,83A−3bと中央部83A−1とがV字状に広がった状態であることを特徴としているため、上記実施の形態例2の相間絶縁紙31と同様の作用効果が得られる。
また、本実施の形態例5の相間絶縁紙81によれば、固定部82と可動部83は別体のものであることを特徴としているため、上記実施の形態例4の相間絶縁紙71と同様の作用効果が得られる。
そして更に本実施の形態例5の相間絶縁紙81によれば、基部83Aにおける中央部83A−1は、固定部82に設けられた切れ込み孔89に挿通されることによって、固定部82に固定されていることを特徴としているため、可動部83の基部83Aにおける中央部83A−1を、容易に固定部82に固定することが可能な固定手段を実現することができる。
<実施の形態例6>
まず、図10(a)〜図10(f)に基づき、本発明の実施の形態例6に係る三相交流モータの相間絶縁紙91の構成について説明する。
図10(a)及び図10(b)に示すように、本実施の形態例6の相間絶縁紙91は1枚の矩形状のものであり、中央部の折り曲げ線(仮想線:実際に記載された線でもよい)92の上側(一端側)が固定部93、折り曲げ線92の下側(他端側)が可動部94となっている。即ち、相間絶縁紙91は固定部93と可動部94が一体のものである。また、可動部94は中央部の折り曲げ線(仮想線:実際に記載された線でもよい)95の上側(一端側)が基部94A、折り曲げ線95の下側(他端側)が鍔部94Bとなっている。なお、図示例では、可動部94の幅を固定部93の幅よりも短く設定しているが、これに限定するものではなく、例えば可動部94と固定部93を同じ幅にしてもよい。
そして更に本相間絶縁紙91では、鍔部94Bに延長の鍔部94Cが設けられており、可動部94(基部94A、鍔部94B、延長鍔部94C)が固定部93よりも長くなっている。図中の102は鍔部94Bと延長鍔部94Cの間の折り曲げ線(仮想線:実際に記載された線でもよい)である。
また、固定部93と可動部94における基部94Aとの間の幅方向(相間絶縁紙91の幅方向:図10(a)の左右方向)の両側には、幅方向の切れ込み96,97が入れられている。このため、基部94Aは固定部93に繋がっている中央部94A−1と、固定部93から切り離された側部94A−2,94A−3とを有する形状となっている。また、基部94Aにおける中央部94A−1と側部94A−2,94A−3との間には、長さ方向(相間絶縁紙91の長さ方向:図10(a)の上下方向)の切れ込み98,99が入れられている。即ち、側部94A−2,94A−3は、切れ込み96,97により、長さ方向において固定部93から分離され、且つ、切れ込み98,99により、幅方向において中央部94A−1から分離されている。
更に、側部94A−2は、長さ方向の切れ込み100を入れられることによって、第1分割部94A−2aと第2分割部94A−2bとに2分割されている。同様に、側部94A−3は、長さ方向の切れ込み101を入れられることによって、第1分割部94A−3aと第2分割部94A−3bとに2分割されている。なお、側部94A−2,94A−3は、2分割に限定するものではなく、長さ方向の切れ込みを2つ以上入れることによって、3分割以上にしてもよい。
図10(c)及び図10(d)に示すように、相間絶縁紙91は、折り曲げ線92で折り曲げられる(山折りされる)ことにより、固定部93と可動部94とが重ね合わされた状態となる。図中の92Aが折り曲げ線92で相間絶縁紙91を折り曲げたことによって生じた折り目である。
更に、図10(e)及び図10(f)に示すように、可動部94の基部94Aにおける中央部94A−1は接着剤、絶縁テープ、両面テープ、熱溶着などの固定手段によって固定部93に固定される一方、可動部94における鍔部94Bは折り曲げ線95で折り曲げられる(谷折りされる)ことにより、固定部93から離れた状態となる。また、可動部94における鍔部94Cも折り曲げ線102で折り曲げられる(谷折りされる)ことにより、固定部93から離れた状態となる。図中の95A,102Aが折り曲げ線95,102で相間絶縁紙91を折り曲げたことによって生じた折り目である。なお、相間絶縁紙91は固定部93と可動部94が一体のものであるため、基部94Aの中央部94A−1は前記固定手段によって固定部93に固定せず、固定部93に折り重なっているだけでもよい。
次に、図11(a)〜図11(e)に基づき、異相のコイルエンド23b間への相間絶縁紙91の挿入について説明する。
図11(a)に示す三相交流モータのステータ21の構成については、前述の図2(a)に示す三相交流モータのステータ21と同様であるため、ここでの具体的な説明は省略する。そして、本実施の形態例6では、このステータ21において隣り合う異相のコイルエンド23b同士を絶縁するため、このコイルエンド23b間に相間絶縁紙91を挿入する。
図11(a)及び図11(b)に示すように、隣り合う異相のコイルエンド23b間に相間絶縁紙91を挿入する際、相間絶縁紙91は折り曲げ線92(折り目92A)で折り曲げて固定部93と可動部94を重ね合わせ、且つ、前記固定手段で基部94Aの中央部94A−1を固定部93に固定した状態とする(但し、前述のとおり中央部94A−1は固定しなくてもよい)。また、鍔部94B及び延長鍔部94Cは折り曲げ線95,102で折り曲げて折り目95A,102Aを付けた後、再び延ばす。鍔部94B及び延長鍔部94Cを折り曲げたままでは、相間絶縁紙91をコイルエンド23b間に挿入し難いため、挿入時には固定部93に可動部94全体(基部94A、鍔部94B、延長鍔部94C)を重ね合わせて、相間絶縁紙91を薄くする。
そして、このような重ね合わせ状態の相間絶縁紙91を、異相のコイルエンド23b間に挿入する。
コイルエンド23b間に相間絶縁紙91を挿入後、図11(c)〜図11(e)に示すように、鍔部94B及び延長鍔部94Cを、異相のコイルエンド23bのうちの一方のコイルエンド23bの内側23cを通って、当該コイルエンド23bの絶縁紙挿入側(固定部93及び基部94Aが挿入されている側)から反絶縁紙挿入側(前記絶縁紙挿入側の反対側)へ引き出す。即ち、このとき相間絶縁紙91は、固定部93と基部94Aは重ね合わされた状態で異相のコイルエンド23b間に挿入されている一方、鍔部94B及び延長鍔部94Cはコイルエンド23bの内側23cを通って当該コイルエンド23bの絶縁紙挿入側から反絶縁紙挿入側へ引き出された構造となる。
また、鍔部94B及び延長鍔部94Cをコイルエンド23bの内側23cから引き出し、コイルエンド23bの内側23cの曲線形状に沿って曲げると、これに伴って基部94Aでは中央部94A−1と側部94A−2の第1分割部94A−2a及び第2分割部94A−2bと側部94A−3の第1分割部94A−3aと第2分割部94A−3bとがV字状(扇状)に広がった状態となる。
図示は省略するが、その後、相間絶縁紙91の固定部93及び可動部94(基部94A、鍔部94B、延長鍔部94B)は、コイルエンド23bに紐で縛られること(レーシング)などによって固定される。
なお、固定部93は図示例のような長方形状に限らず、適宜の形状とすることができ、例えば辺の中央部や角部をカットして、よりコイルエンド23bの形状にフィットする形状としてもよい。また、延長鍔部94Cは図示例のような台形状に限らず、適宜の形状とすることができ、例えば長方形状などであってもよい。
また、図示は省略するが、相間絶縁紙91は固定部93と可動部94が一体の場合に限定するものではなく、上記実施の形態例4,5と同様に固定部93と可動部94が別体のものであってもよい。
以上のように、本実施の形態例6の相間絶縁紙91によれば、ステータコア22に設けられている異相のコイルエンド23b間に挿入されて異相のコイルエンド23b同士を絶縁する相間絶縁紙91であって、固定部93と可動部94とを有し、且つ、可動部94は一端側の基部94Aと他端側の鍔部94Bとを有しており、固定部93と基部94Aは重ね合わされた状態で異相のコイルエンド23b間に挿入されている一方、鍔部94Bは異相のコイルエンド23bのうちの一方のコイルエンド23bの内側23cを通って当該コイルエンド23bの絶縁紙挿入側から反絶縁紙挿入側へ引き出されていることを特徴としており、また、固定部93と可動部94は一体のものであることを特徴としているため、上記実施の形態例1の相間絶縁紙11と同様の作用効果が得られる。
また、本実施の形態例6の相間絶縁紙91によれば、固定部93と、可動部94における基部94Aとの間の幅方向両側に幅方向の切れ込み96,97を入れることによって、基部94Aは固定部93に繋がっている中央部94A−1と、固定部93から切り離された側部94A−2,94A−3とを有する形状となっており、且つ、基部94Aにおける中央部94A−1と側部94A−2,94A−3との間には長さ方向の切れ込み98,99を入れられており、中央部94A−1と側部94A−2,94A−3とがV字状に広がった状態であることを特徴としており、また、基部94Aにおける側部94A−2,94A−3は、長さ方向の切れ込み100,101を入れられることによって、2分割されており、これらの分割部94A−2a,94A−2b,94A−3a,94A−3bと中央部94A−1とがV字状に広がった状態であることを特徴としているため、上記実施の形態例2の相間絶縁紙31と同様の作用効果が得られる。
そして更に本実施の形態例6の相間絶縁紙91によれば、可動部94における鍔部94Bには、延長鍔部94Cが設けられていることを特徴としているため、コイルエンド23bへの鍔部94B,94Cの巻き付けを確実に行うことができる。
なお、本発明の相間絶縁紙は、三相交流モータへの適用に限定するものではなく、三相交流モータ以外の回転電機(三相交流発電機や、三相以外の多相の交流モータ及び交流発電機)にも適用することができる。
本発明は回転電機の相間絶縁紙に関するものであり、三相交流モータなどのステータコアに設けられている異相のコイルエンド間を絶縁するための相間絶縁紙に適用して有用なものである。
11 相間絶縁紙
12 折り曲げ線
12A 折り目
13 固定部
14 可動部
14A 基部
14B 鍔部
15 折り曲げ線
15A 折り目
21 ステータ
22 ステータコア
22a スロット
23 コイル
23a コイル辺
23b コイルエンド
23c 内側
31 相間絶縁紙
32 折り曲げ線
32A 折り目
33 固定部
34 可動部
34A 基部
34A−1 中央部
34A−2,34A−3 側部
34A−2a,34A−3a 第1分割部
34A−2b,34A−3b 第2分割部
34B 鍔部
35 折り曲げ線
35A 折り目
36,37,38,39,40,41 切れ込み
51 相間絶縁紙
52 折り曲げ線
52A 折り目
53 固定部
54 可動部
54A 基部
54A−1 中央部
54A−2,54A−3 側部
54A−2a,54A−3a 第1分割部
54A−2b,54A−3b 第2分割部
54B 鍔部
55 折り曲げ線
55A 折り目
56,57,58,59,60,61 切れ込み
62 突起
71 相間絶縁紙
72 固定部
73 可動部
73A 基部
73A−1 中央部
73A−2,73A−3 側部
73A−2a,73A−3a 第1分割部
73A−2b,73A−3b 第2分割部
73B 鍔部
74 折り曲げ線
74A 折り目
75,76,77,78 切れ込み
81 相間絶縁紙
82 固定部
83 可動部
83A 基部
83A−1 中央部
83A−2,83A−3 側部
83A−2a,83A−3a 第1分割部
83A−2b,83A−3b 第2分割部
83B 鍔部
84 折り曲げ線
84A 折り目
85,86,87,88 切れ込み
89 切れ込み孔
91 相間絶縁紙
92 折り曲げ線
92A 折り目
93 固定部
94 可動部
94A 基部
94A−1 中央部
94A−2,94A−3 側部
94A−2a,94A−3a 第1分割部
94A−2b,94A−3b 第2分割部
94B 鍔部
94C 延長鍔部
95 折り曲げ線
95A 折り目
96,97,98,99,100,101 切れ込み
102 折り曲げ線
102A 折り目

Claims (9)

  1. 回転電機のステータコアに設けられている異相のコイルエンド間に挿入されて前記異相のコイルエンド同士を絶縁する相間絶縁紙であって、
    固定部と可動部とを有し、且つ、前記可動部は一端側の基部と他端側の鍔部とを有しており、
    前記固定部と前記基部は重ね合わされた状態で前記異相のコイルエンド間に挿入されている一方、前記鍔部は前記異相のコイルエンドのうちの一方のコイルエンドの内側を通って当該コイルエンドの絶縁紙挿入側から反絶縁紙挿入側へ引き出されていることを特徴とする回転電機の相間絶縁紙。
  2. 請求項1に記載する回転電機の相間絶縁紙において、
    前記固定部と前記可動部は一体のものであることを特徴とする回転電機の相間絶縁紙。
  3. 請求項1に記載する回転電機の相間絶縁紙において、
    前記固定部と前記可動部は別体のものであることを特徴とする回転電機の相間絶縁紙。
  4. 請求項2に記載する回転電機の相間絶縁紙において、
    前記固定部と、前記可動部における前記基部との間の幅方向両側に幅方向の切れ込みを入れることによって、前記基部は前記固定部に繋がっている中央部と、前記固定部から切り離された側部とを有する形状となっており、
    且つ、前記基部における前記中央部と前記側部との間には長さ方向の切れ込みを入れられており、前記中央部と前記側部とがV字状に広がった状態であることを特徴とする回転電機の相間絶縁紙。
  5. 請求項3に記載する回転電機の相間絶縁紙において、
    前記可動部の前記基部における中央部は、固定手段によって前記固定部に固定され、
    且つ、前記基部における前記中央部と側部との間には長さ方向の切れ込みを入れられており、前記中央部と前記側部とがV字状に広がった状態であることを特徴とする回転電機の相間絶縁紙。
  6. 請求項5に記載する回転電機の相間絶縁紙において、
    前記基部における前記中央部は、前記固定部に設けられた切れ込み孔に挿通されることによって、前記固定部に固定されていることを特徴とする回転電機の相間絶縁紙。
  7. 請求項4〜6の何れか1項に記載する回転電機の相間絶縁紙において、
    前記基部における前記側部は、長さ方向の切れ込みを少なくとも1つ入れられることによって、少なくとも2分割されており、これらの分割部と前記中央部とがV字状に広がった状態であることを特徴とする回転電機の相間絶縁紙。
  8. 請求項1〜の何れか1項に記載する回転電機の相間絶縁紙において、
    前記可動部における前記鍔部には、突起が付けられていることを特徴とする回転電機の相間絶縁紙。
  9. 請求項1〜8の何れか1項に記載する回転電機の相間絶縁紙において、
    前記可動部における前記鍔部には、延長鍔部が設けられていることを特徴とする回転電機の相間絶縁紙。
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