JP2019022424A - ステータの製造方法、モータの製造方法、ステータの製造装置、ステータ、及びモータ - Google Patents

ステータの製造方法、モータの製造方法、ステータの製造装置、ステータ、及びモータ Download PDF

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JP2019022424A JP2017142094A JP2017142094A JP2019022424A JP 2019022424 A JP2019022424 A JP 2019022424A JP 2017142094 A JP2017142094 A JP 2017142094A JP 2017142094 A JP2017142094 A JP 2017142094A JP 2019022424 A JP2019022424 A JP 2019022424A
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Abstract

【課題】ステータの製造を効率化する。【解決手段】ステータの製造方法において、中心軸に対して放射状に配置される複数のティース部34と、ティース部34間の複数のスロット39とを含むステータコアと、各ティース部34に巻かれるコイル線70と、各スロットに挿入される複数の絶縁シート1とを含むステータを製造する。製造方法は、絶縁シート1を案内する工程と、絶縁シート1の一端部を折り曲げることにより折り曲げ部1aを形成する工程と、スロット39に絶縁シート1を一端部から軸方向に挿入する工程とを含む.【選択図】図2

Description

本発明は、ステータの製造方法、モータの製造方法、ステータの製造装置、ステータ、及びモータに関する。
従来、モータのステータでは、先行文献1に開示されるように、隣り合う相のコイル線とコイル線との間に絶縁シートを挿入し、相間の絶縁を確保していた。
特開2002−171704号公報
ステータに絶縁シートを挿入する場合、コイル線をティース部に巻いた後、ティース部間のスロットに絶縁シートを挿入する。少なくとも一部のスロットには、軸方向の一方側において、コイル線とコイル線とを接続する渡り線が存在する。そのため、一律に絶縁シートを挿入すると、渡り線が存在するスロットでは、絶縁シートの先端部が渡り線に接触し、絶縁シートが軸方向に押し戻される。絶縁シートが軸方向に押し戻されると、コイル線間の絶縁が十分に確保できなかったり、押し戻された絶縁シートが他の部材と干渉してしまうおそれがあった。このため、ステータの製造を効率化するのに限界があった。
本発明は、ステータの製造を効率化するステータの製造方法、モータの製造方法、及びステータの製造装置を提供する。本発明はまた、効率的な製造が可能なステータ及びモータを提供する。
本願の例示的な一実施形態のステータの製造方法は、中心軸に対して放射状に配置される複数のティース部と、ティース部間の複数のスロットとを含むステータコアと、各ティース部に巻かれるコイル線と、スロットに配置される絶縁シートとを含むステータを製造する方法である。ステータの製造方法は、絶縁シートを案内する工程と、絶縁シートの一端部を折り曲げることにより折り曲げ部を形成する工程と、各スロットに絶縁シートを一端部から軸方向一方側から軸方向他方側に挿入する工程と、を含む。
本願の例示的な実施形態によれば、ステータの製造の効率化が可能である。
図1は、実施形態におけるモータの断面図である。 図2は、実施形態におけるステータの下面図である。 図3は、実施形態におけるステータの上面図である。 図4は、実施形態におけるステータの上部を部分的に示す斜視図である。 図5は、実施形態における絶縁シート挿入装置の正面図である。 図6は、実施形態における押し出し装置の正面図である。 図7は、実施形態における押し出し装置及び絶縁シート挿入装置の一部を示す斜視図である。 図8は、実施形態における絶縁シート挿入装置の一部を示す模式図である。 図9は、実施形態におけるステータに挿入される絶縁シートを示す側面図である。 図10Aは、実施形態におけるステータに絶縁シートを挿入している状態を示す模式図である。 図10Bは、実施形態におけるステータに絶縁シートを挿入した状態を示す模式図である。 図11は、実施形態におけるステータの製造方法を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。
以下の説明においては、モータにおけるロータの回転の中心軸をCとする。中心軸Cが延びる方向を軸方向とする。また、軸方向に沿った一方を上側、他方を下側とする。ただし、本明細書における上下方向は、位置関係を特定するために用い、実際の方向や位置関係を限定しない。重力方向は必ずしも下方向ではない。また、本明細書では、モータの回転軸に直交する方向は「径方向」と呼ぶ。モータの回転軸を中心とする円弧に沿う方向を「周方向」と呼ぶ。
以下の説明で用いる図面は、特徴部分を強調する目的で、便宜上特徴となる部分を拡大して示す場合がある。よって、各構成要素の寸法及び比率は実際のものと必ずしも同じではない。また、同様の目的で、特徴とならない部分を省略して図示する場合がある。
<1.実施形態1>
<1−1.モータ>
図1に示すように、モータ10は、ハウジング11、ベアリングホルダ13、ロータ20、ステータ30、コイル支持部材50、バスバー60、及びコイル線70を備える。
<ハウジング>
ハウジング11は、中心軸Cを中心とするほぼ円筒形状である。ハウジング11は、内部にロータ20、ステータ30、ベアリングホルダ13等を収容する。なお、ハウジング11の形状は、円筒形状以外にも、直方体、又は直方体と円筒とを組み合わせた形状等であってもよく、特に限定されない。ハウジング11は、例えば、アルミニウムのダイカスト加工により形成されるが、切削加工、鍛造、樹脂を用いた塑性加工、又はその他の方法によって形成してもよい。ハウジング11の材料は、アルミニウム以外にも、鉄等の他の金属材料であってもよく、特に限定されるものではない。
ベアリングホルダ13は、ステータ30の上側に配置される。ベアリングホルダ13は、円盤形状であり、中心軸Cの周囲に開口部13aを有する。開口部13aは、シャフト21が貫通する孔である。ベアリングホルダ13は、周方向に沿って複数の貫通部13bを有する。貫通部13bは、軸方向に貫通する孔である。貫通部13bには、後述するコイル支持部材50の円筒部53が挿入される。
ベアリングホルダ13は、上側ベアリング15を支持する。上側ベアリング15はベアリングホルダ13に保持される。下側ベアリング16は、ハウジング11の底部に保持される。上側ベアリング15及び下側ベアリング16は、ロータ20を回転可能に支持する。
<ロータ>
図1に示すように、ロータ20は、シャフト21と、ロータコア23と、を含む。シャフト21は、軸方向に延びる中心軸Cを中心とする円柱形状である。ロータコア23は、シャフト21に固定される。ロータコア23は、シャフトの径方向外側を包囲する。ロータコア23は、シャフト21とともに回転する。ロータ20は、ステータ30の径方向内側に対向する。
<ステータ>
図1に示すように、ステータ30は、ステータコア31と、インシュレータ36と、コイル線70と、絶縁シート1とを含む。
ステータコア31は、複数枚の磁性鋼板を軸方向に積層して形成される。
図2に示すように、ステータコア31は、周方向に環状に組立てられた複数の分割コア部37を有する。各分割コア部37は、弧状のコアバック33と、ティース部34と、インシュレータ36と、コイル線70とを有する。
ティース部34は、コアバック33の内側面から径方向内側に向かって延びる。ステータコア31において、複数のティース部34は、中心軸CLに対して放射状に配置される。インシュレータ36は、ステータコア31とコイル線70との間に配置される。インシュレータ36は、例えば合成樹脂材で構成される。コイル線70は、集中巻きにより、インシュレータ36を挟んでティース部34に巻かれてコイル部70aを形成する。
絶縁シート1は、図2に示すように、隣接するティース部34上のコイル部70a間に形成されたスロット39に挿入される。これにより、絶縁シート1は、コイル部70a間を絶縁する。絶縁シート1は、短冊状であり、アラミド紙やPET材等からつくられる。なお、図9に示すように、絶縁シート1の挿入側端部には、折り曲げ部1aが設けられる。
図1に示すように、ステータ30はさらに、コイル引出線71を有する。コイル引出線71は、径方向内側に折り曲げられ、さらに上方へ折り曲げられて、上方に延びる。コイル引出線71は、ステータ30の上方に配置されるコイル支持部材50を介してバスバー60に接続される。なお、コイル引出線71は、コイル支持部材50を介して取り付けられた後、回路基板(図示省略)に接続されてもよい。
ステータコア31は、図3に示すように、周方向に延び、複数の分割コア部37間のコイル部70aを接続する渡り線72を有する。図4に示すように、渡り線72は、絶縁チューブ73に被覆される。絶縁チューブ73は、例えば合成樹脂で形成される。絶縁チューブ73は、渡り線72間を絶縁し、且つ渡り線72とコイル部70a間を絶縁する。ただし、実際上は、渡り線72は必ずしも絶縁チューブに覆われていなくてもよく、他の部材によって絶縁されていてもよい。なお、以下の説明において、「渡り線72」は、絶縁チューブ73に被覆された渡り線を意味する。本実施形態においては、渡り線72は、図3に示すようにステータ30の下面側、すなわち絶縁シート1の挿入側と反対側に配置される。各スロット39において、渡り線72は、軸方向又は径方向に複数重なって配置されるか、1本のみ配置されるか、或いは全く配置されていない。
本実施形態において、絶縁シート1の挿入側端部に折り曲げ部1aが設けられることにより、ステータ30への挿入後の押し戻しを防止することができる。すなわち、折り曲げ部1aがコイル線70の上端に引っ掛かることによって、絶縁シート1全体が下側に移動することを防止することができる。よって、製造の自動化が容易になり、製造を効率化できるステータ30及びモータ10を実現できる。
なお、図1に示すモータ10においては、コイル線70は、U相、V相及びW相の組を2組有する2系統で構成される。この系統数は変更可能である。すなわち、モータ10は1系統の構成とすることも可能であるし、3系統以上の構成とすることも可能である。
<コイル支持部材>
図1に示すように、コイル支持部材50は、ステータ30の上部に配置され、コイル引出線71に取り付けられる。コイル支持部材50は、絶縁材料で形成され、ステータ30とベアリングホルダ13とを電気的に絶縁する。
<バスバー>
図1に示すように、バスバー60は、ベアリングホルダ13の上方に配され、バスバーホルダ61により保持される。バスバー60は、導電性の部材である。バスバー60は、コイル線70と外部接続端子18とを接続し、電流を供給する配線である。なお、バスバー60は、回路基板(図示省略)を介して、コイル線70や外部接続端子18と接続されてもよい。
なお、本実施形態に係るモータ10は、一例であり、他のタイプのモータであってもよい。
<1−2.ステータ製造装置>
ステータ30は、図5〜図7に示すステータ製造装置100により製造される。ステータ製造装置100は、図6に示す押し出し装置130と、図5に示す案内部材120と、を備える。
押し出し装置130は、図7に示すように、案内部材120の上方に軸方向に対向する。押し出し装置130は、図6に示す中心軸CLを中心に回転可能であり、下方に移動可能である。押し出し装置130は、図6に示すように軸方向に延び、平面視で放射状に配置された複数の押し出し部材131を備える。押し出し部材131は、ステータ30のスロット39と同数である。各押し出し部材131は、絶縁シート1と同様に、ストリップ状である。
図8に示すように、押し出し装置130は、内部に、押し出し部材131を挿入可能な案内路133を有する。絶縁シート1は案内路133の下端より、D1方向に供給される。案内路133の下端には、絶縁シート1が案内路133内に入りやすいように案内する第1ガイド部135が設けられる。案内路133の上側には、吸引機構(図示省略)が設けられ、絶縁シート1を上側に吸引する。この吸引により、絶縁シート1が案内路133内に配置される。
押し出し装置130は、図6に示す中心軸CLを中心に回転し、各案内路133の下端が後述する第1案内部材120aの第1移送路121aに軸方向に対向する位置で停止する。そして、押し出し部材131が案内路133内を下方に移動し、内部に保持された絶縁シート1を下方に押し出す。絶縁シート1は、押し出し部材131により、案内路133内を軸方向に移動する。そして、絶縁シート1の下端(一端部)は、図7に示すように、押し出し装置130の下方に押し出される。
なお、案内路133は溝状であってもよい。
案内部材120は、図5に示すように、第1案内部材120aと、第2案内部材120bとを備える。第1案内部材120aは、図7に示すように、平坦な環状板の形状を有し、軸方向に延びる複数の第1移送路121aを備える。第1移送路121aは、ステータ30をステータ製造装置100にセットした状態において、ステータ30の中心軸に対して放射状に配置され、軸方向に延びる貫通孔である。第1移送路121aは、ステータ30のスロット39と同数であり、径方向及び周方向においてスロット39と同じ位置に配置される。図8に示すように、第1案内部材120aの上端には、絶縁シート1が第1移送路121a内に入りやすいように案内する第2ガイド部125が設けられる。
第2案内部材120bは、図5に示すように環状に形成され、図7に示すように第1案内部材120aの下側に軸方向に対向して配置される。第2案内部材120bは、軸方向に延びる複数の第2移送路121b(図8)を備える。第2移送路121bは、第1移送路121aの下側に配置され軸方向に延びる貫通孔である。第2移送路121bは、第1移送路121aと同数である。第2移送路121bは、絶縁シート1が第2移送路121bに挿入されるとき、径方向及び周方向において第1移送路121aと同じ位置に配置される。
第1案内部材120aは、第2案内部材120bと軸方向に対向する下端面を有する。第1案内部材120aは、図8に示すように、第1移送路121a側における下端面の縁部に、第1角部122aを有する。第2案内部材120bは、第1案内部材120aと対向する上端面を有する。第2案内部材120bは、図8に示すように、第2移送路121b側における上端面の縁部に、第2角部122bを有する。
第2案内部材120bの下方には、図8に示すように、ステータ30が配置される。各第2移送路121bは、ステータ30の各スロット39に対し軸方向に対向して配置される。
動作においては、図8に示す押し出し部材131の案内路133から押し出された絶縁シート1は、第1移送路121a内に軸方向に案内され、絶縁シート1の一端部(以下、先端部と呼ぶ)は下方に押し出される。押し出された絶縁シート1の先端部が第2移送路121b内に挿入されたとき、押し出し装置130による駆動が停止する。そして、第2案内部材120bは、図5に示す中心軸CLを中心に、周方向一方側に回動される。つまり、第2案内部材120bは、第1案内部材120aに対して図8に示すD2方向の一方側に回動される。これにより、周方向に変位した第1案内部材120aの第1角部122aと第2案内部材120bの第2角部122bとにより絶縁シート1の先端部に力が加えられ、図9に示すような折り目が付けられる。その後、第2案内部材120bは、第1案内部材120aとの位置が径方向および周方向に同じ位置になるように、周方向他方側、つまり図8に示すD2方向の他方側に回動される。
以上の動作の結果、絶縁シート1には、図9に示すような折り曲げ部1aが形成される。その後、絶縁シート1は、押し出し装置130により、第2移送路121b内をさらに案内され、第2移送路121bから押し出され、ステータ30のスロット39に挿入される。
なお、第1移送路121a及び第2移送路121bは溝状であってもよい。また、第2案内部材120bの代わりに第1案内部材120aを回動させてもよい。この場合、第1案内部材120aとともに押し出し装置130も回動される。或いは、第1案内部材120aと第2案内部材120bを逆方向に回動させてもよい。
上記ステータ製造装置100においては、絶縁シート1は、案内されながら先端部に折り曲げ部1aが形成され、ステータ30に挿入される。この折り曲げ部1aの形成により、ステータ30への挿入後の絶縁シート1の押し戻しを防止することができる。このため、製造の自動化が容易になる。また、絶縁シート1の折り曲げ部1aの形成からステータ30への挿入まで連続的に実行できるため、ステータの製造工数を少なくすることができ、製造設備も簡素化できる。
<1−3.ステータの製造方法>
図11を参照しながら、本実施形態におけるステータ30の製造方法について説明する。組立て対象のステータ30が所定の位置に配置される(S101)。この所定の位置は、ステータ30のスロット39の位置と、第2案内部材120bの第2移送路121bの径方向及び周方向の位置とが一致する位置である。
次に、絶縁シート1が押し出し装置130の案内路133内に配置される(S102)。このとき、絶縁シート1は、例えばエア吸引力により所定の保持装置によって保持される。押し出し装置130は、ステータ製造装置100にセットされたステータ30の中心軸を中心に回転する。この結果、押し出し装置130は、各案内路133の下端が第1案内部材120aの第1移送路121aに軸方向に対向する位置で停止する。そして、押し出し装置130の駆動によって、押し出し部材131が案内路133を下方に移動して絶縁シート1を押し出す。このため、絶縁シート1は、案内路133内を軸方向に移動する。そして、絶縁シート1の先端部は、図7に示すように、案内路133の下方に押し出される。
押し出された絶縁シート1は、第1移送路121a内に挿入され、第1移送路121a内をさらに下方に移動する(S103)。そして、絶縁シート1の先端部が第2移送路121bに挿入される。さらに、絶縁シート1の先端部は、第2案内部材120bの上端よりも下方に案内される。
このとき、押し出し装置130の駆動を停止し、第2案内部材120bが回動される。これにより、絶縁シート1の先端部は周方向に捻られ、図9に示すように絶縁シート1の先端部に折り曲げ部1aが形成される(S104)。
この後、押し出し装置130が駆動され、絶縁シート1は、第2移送路121b内を通って、ステータ30の各スロット39内へ挿入される(S105)。
図9に示すように、スロット39に挿入される絶縁シート1は、軸方向に延びる本体部1bと、本体部1bから連続する折り曲げ部1aとを有する。なお、図9は、折り曲げ部1aの形成後の絶縁シート1を単独で示すものである。折り曲げ部1aを形成した絶縁シート1は、第2移送路121b内を案内されステータ30のスロット39に直接移送されるため、実際には図10Aに示した状態でスロット39に挿入される。
図10Aに示すように、折り曲げ部1aを有する絶縁シート1がスロット39に挿入されると、折り曲げ部1aはスロット39の内側部に接触して伸長し、直線により近い状態となる。渡り線72を有するスロットにおいては、さらに絶縁シート1が挿入されて、絶縁シート1の先端部が渡り線72に接触する。すると、図10Bに示すように、折り曲げ部1aが渡り線72に沿って周方向一方側に折り曲がる。このため、絶縁シート1は所定の位置まで挿入される。
絶縁シート1が各スロット39に挿入されたとき、折り曲げ部1aは、図10Bに示すように、本体部1b側から先端部に向けて下方に傾斜する傾斜部1dを含む。この傾斜部1dは、軸方向において渡り線72に対向する。
挿入完了後、押し出し装置130を退避させる。
図3及び図4に示すように、スロット39によっては、渡り線72が軸方向に重なって配置されたり、渡り線72が配置されなかったりする。具体的には、本実施形態においては、図3に示すように、渡り線72が3本重なるスロット39aと、渡り線72が2本重なるスロット39bと、渡り線72が1本あるスロット39cと、渡り線が存在しないスロット39dの4種類が存在する。このため、渡り線72が存在するスロットにおいて、スロット39によって渡り線72の下端の軸方向の位置が異なる。そのため、スロット39に挿入される絶縁シート1間で、先端部が渡り線72に接触する位置がスロット39により異なる。しかし、各絶縁シート1には折り曲げ部1aが形成されている。そのため、各絶縁シート1は、先端部が渡り線72に接触した後、折り曲げ部1aが渡り線72に沿って周方向に折り曲がって挿入される。そのため、絶縁シート1は、挿入方向と反対側に押し戻されにくくなる。これにより、絶縁シート1は挿入後の位置を保つことができる。さらに、折り曲げ部1aにより押し戻されにくくなるため、渡り線72の下端の軸方向の位置が異なるスロット39であっても、同一の位置に折り曲げ部1aを形成した絶縁シートを挿入できる。よって、ステータ30の製造の自動化を容易にし、効率化が可能となる。
<2.その他実施形態>
以上、本発明の実施形態及び変形例について説明を行った。本発明の範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
ステータ製造装置100において、絶縁シート1が移送される第1移送路121a、第2移送路121b、及び押し出し部材131の数は、スロット39よりも少なくてもよい。この場合、絶縁シート1が一部のスロット39に挿入された後、第1案内部材120a、第2案内部材120b、及び押し出し部材131を回転させて、他のスロット39の上方に配置する。そして、同様に絶縁シート1を押し出して、他のスロット39に挿入するようにしてもよい。これにより、第1案内部材120aの第1移送路121a、第2案内部材120bの第2移送路121b、及び押し出し部材131の数を抑えることができるため、製造装置のコストを抑えることができる。
1…絶縁シート、1a…折り曲げ部、1b…本体部、1d…傾斜部、10…モータ、11…ハウジング、13…ベアリングホルダ、13a…開口部、13b…貫通部、15…上側ベアリング、16…下側ベアリング、18…外部接続端子、20…ロータ、21…シャフト、23…ロータコア、30…ステータ、31…ステータコア、33…コアバック、34…ティース部、36…インシュレータ、37…分割コア部、39…スロット、50…コイル支持部材、53…円筒部、60…バスバー、61…バスバーホルダ、70…コイル線、71…コイル引出線、72…渡り線、73…絶縁チューブ、100…ステータ製造装置、120…案内部材、120a…第1案内部材、121a…第1移送路、122a…第1角部、120b…第2案内部材、121b…第2移送路、122b…第2角部、125…第2ガイド部、130…押し出し装置、131…押し出し部材、133…案内路、135…第1ガイド部

Claims (10)

  1. 中心軸に対して放射状に配置される複数のティース部と、前記ティース部間の複数のスロットとを含むステータコアと、
    各前記ティース部に巻かれるコイル線と、
    前記スロットに配置される絶縁シートと、
    を含むステータの製造方法であって、
    前記絶縁シートの一端部を折り曲げることにより折り曲げ部を形成する工程と、
    各スロットに前記絶縁シートを前記一端部から軸方向一方側から軸方向他方側に挿入する工程と、
    を含む、ステータの製造方法。
  2. 前記絶縁シートの折り曲げ部は、前記絶縁シートの一端部を前記ステータの周方向一方側に折り曲げることにより形成する、
    請求項1に記載のステータの製造方法。
  3. 少なくとも1つのスロットの軸方向他方側において、周方向に延び、コイル線を接続する渡り線が配置される、
    請求項1又は2に記載のステータの製造方法。
  4. 前記ステータコアは、前記渡り線が存在しないスロットと、前記渡り線が1本存在するスロットと、前記渡り線が2本以上存在するスロットとを含む、
    請求項3に記載のステータの製造方法。
  5. 前記スロットにおいて2本以上存在する渡り線は、前記軸方向に重なって配置される、
    請求項4に記載のステータの製造方法。
  6. 前記絶縁シートは、前記軸方向に延びる本体部と、前記本体部から連続する前記折り曲げ部とを含み、
    前記絶縁シートが前記スロットに挿入されるとき、前記折り曲げ部は、前記本体部側から先端部に向けて軸方向に対して傾斜する傾斜部を含み、前記傾斜部は、前記軸方向において前記渡り線に対向する、
    請求項3から5のいずれかに記載のステータの製造方法。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の製造方法によりステータを製造する工程と、
    前記ステータの径方向内側に、前記中心軸を中心とするシャフトを有するロータを配置する工程と、
    を含む、モータの製造方法。
  8. 中心軸に対して放射状に配置される複数のティース部と、前記ティース部間の複数のスロットとを含むステータコアと、
    各ティース部に巻かれるコイル線と、
    各スロットに挿入される複数の絶縁シートと、
    を含むステータの製造装置であって、
    前記ステータを前記ステータの製造装置にセットした状態において、前記中心軸に対して放射状に配置され軸方向に延びる貫通孔又は溝である複数の第1移送路を含み、前記第1移送路に沿って前記絶縁シートを案内する第1案内部材と、
    前記第1案内部材に軸方向に対向して配置され、前記第1移送路の下方に配置され軸方向に延びる貫通孔又は溝である複数の第2移送路を含み、前記第2移送路に沿って前記絶縁シートを案内する第2案内部材と、
    前記絶縁シートを下方に押し出す押し出し部材と、
    を備え、
    前記第2案内部材は、前記第1案内部材に対して周方向に相対移動可能であり、
    前記押し出し部材により前記第1移送路内および前記第2移送路内に前記絶縁シートを押し出し、
    前記第1案内部材及び前記第2案内部材、又は、前記第1案内部材及び前記第2案内部材の一方は、前記中心軸を中心に回転し、前記第1案内部材及び前記第2案内部材の一方は、前記第1案内部材及び前記第2案内部材の他方に対して周方向に移動することにより、前記絶縁シートの一端部に折り曲げ部を形成し、
    前記押し出し部材により前記絶縁シートを押し出し、前記折り曲げ部を有する絶縁シートを各スロットに挿入する、
    ステータの製造装置。
  9. 中心軸に対して放射状に配置される複数のティース部と、前記ティース部間の複数のスロットとを含むステータコアと、
    各ティース部に巻かれるコイル線と、
    少なくとも1つのスロットにおいて、周方向に延び、コイル線を接続する渡り線と、
    各々が、前記ステータコアの周方向一方側に折り曲げられた折り曲げ部を一端部に有する複数の絶縁シートと、
    を備え、
    前記複数の絶縁シートのうち少なくとも一つの絶縁シートの折り曲げ部は、前記渡り線と軸方向に対向する、
    ステータ。
  10. 請求項9に記載のステータと、
    前記中心軸を中心とするシャフトを有し、前記ステータの径方向内側に対向するロータと、
    を備えるモータ。
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