JP5942236B1 - コイルユニット配列装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のコイルを同一導線により成形する際の加工スペースをコンパクトにするとともに、その後の所用相数のコイルユニットのコイルを渡り線の交差が生じないようにモータ配設順に配列する配列作業が容易で、効率的なコイルユニット配列装置を提供する。【解決手段】複数相に対応する複数のコイルが相毎に渡り線で接続されたコイルユニットの当該各コイルを所定の配列順序で配列して配列コイル群を形成するコイルユニット配列装置28であって、前記コイルユニットを支持する自転可能なコイルユニット支持体33を備えた保持部31aと、前記配列コイル群を支持する配列コイル群支持体35を備え、前記保持部31aに対し相対的に回動する受け部31bと、を備えたコイルユニット配列装置28を構成した。【選択図】図1

Description

本発明は、複数のコイル及び渡り線が構成されたコイルユニットを、必要相数用いて回転機器を製造する工程のうち、コイルユニットを所要配列状態に配列する工程に用いるコイルユニット配列装置に関するものである。
電気自動車やハイブリッド自動車用モータは、小型化、高出力化が求められている。コイル間の結線処理にともなう電気抵抗の上昇を抑えるため、1相分の複数コイルを1本のコイル素線により成形した多連巻きコイルを利用することで、性能向上が見込まれる。多連巻きの製造方法および製造装置に関する従来技術として、特許文献1、特許文献2および特許文献3がある。
特許文献1には、コイル、スロットレスモータ及びコイルの製造方法についての技術が開示されている。
具体的には、導線を固定する固定具と、導線を直角方向に押圧する押圧具とを備えた折り曲げ装置を用い、素材である導線を所定長さ突出させて根元を前記固定具で固定した状態で、前記押圧具で導線の突出部を平面上で直角方向に押圧して当該導線を直角に折り曲げた後、さらに、固定具から導線を所定長さ突出させて直角に折り曲げる操作を順次繰り返すことにより、角形渦巻状の渦巻体を形成することを特徴とするコイルの製造方法が開示されている。
特許文献2には、電動機の突極集中巻ステータの製造方法についての技術が開示されている。
具体的には、渡り部14Tを介して同一の巻線14によって巻回され、1階層L1からn階層Lnまで、高さ位置が次第に低くなるように階段状に配列された複数のコイル13からなる3相分のコイル群18を、各階層において3相の並び順が一致するように配置する。いずれかを基準階層として、基準階層に近いコイル13から順に、基準階層の高さと同じ高さとなるように、他相の渡り部14Tを迂回して移動する作業を、すべてのコイル13が同一の高さになるまで続けて1列に整列させ、ステータコア11のティース11bに挿入するステータの製造方法が開示されている。
特許文献3には、集中巻線式ステータの製造方法及びその製造方法についての技術が開示されている。
具体的には、複数の集中巻線部を同一の導線にて連続成形することでコイルユニットを形成し、所定相とする前記コイルユニットを、他相とする前記コイルユニットが有する前記集中巻線部毎に一回転させて、前記他相のコイルユニットの前記集中巻線部間に、前記所定相のコイルユニットの前記集中巻線部を配置する動作を繰り返すことで、各相の前記コイルユニットの前記集中巻線部を、ステータへの配置順序にしたがって整列配置させ、各相全ての前記コイルユニットを整列配置させることで形成されたコイルユニット群が有する前記集中巻線部に、前記ステータが備えるティース部を嵌装するコイルの製造方法が開示されている。
特開2009−71939号公報 特開2012−19575号公報 特許第5304058号公報
しかし、特許文献1から特許文献3には以下に説明する課題がある。
特許文献1は、線材(導線)を所定長さ突出させ、固定具で線材を固定した状態で押圧具を押圧し、線材を外周面が丸いガイド22に沿うように曲げる。
加工が進むに連れ、既に加工が完了し、コイルを構成する加工済み線材が多くなる。そのため、線材を所定長さ送り出す工程や曲げる工程において、加工済み素線を保持しながら各工程に応じて平行移動あるいは回転運動させる必要がある。これにより、同相のコイル数が多くなるほど加工済み素線が装置等と干渉しないように十分なスペースを確保する必要がある。
特許文献2は、所定相の未配列コイルの位置関係を固定した状態で、他相の渡り線を迂回して移動する作業が必要である。つまり、所定相のコイルユニットの未配列のコイルの位置関係を固定した状態で、他相のコイルユニットの未配列コイルを乗り越える、「各相のコイルユニットの中心軸の相対的移動」が必要となる。
この配列作業は、コイルユニット内のコイル数が増えるほど移動作業が複雑で困難になる。
特許文献3は、コイルユニットを複数相分形成し、所定相とするコイルユニットが他相とするコイルユニットの集中巻線部毎に一回転させられることにより、他相のコイルユニットの集中巻部間に所定相のコイルユニットの集中巻部が配置される。
この方法は、所定相の集中巻線部の動作を統一しなければ、渡り線にネジレが発生する。また、前進動作中において所定相とするコイルユニットの渡り線と他相のコイルユニットの渡り線との干渉が発生する。そのためコイルユニット内のコイル数が多くなるほど、特許文献2以上に作業が複雑で困難となる。
そこで本発明は、このような課題を解決するために、複数のコイルを同一導線により成形する際の加工スペースをコンパクトにするとともに、その後の所用相数のコイルユニットのコイルを渡り線の交差が生じないようにモータ配設順に配列する配列作業が容易で、効率的なコイルユニット配列装置を提供することを目的とする。
(1)複数相に対応する複数のコイルが相毎に渡り線で接続されたコイルユニットの当該各コイルを所定の配列順序で配列して配列コイル群を形成するコイルユニット配列装置であって、
前記コイルユニットを支持する自転可能なコイルユニット支持体を備えた保持部と、
前記配列コイル群を支持する配列コイル群支持体を備え、前記保持部に対し相対的に回動する受け部と、
を備えているコイルユニット配列装置。
(2)前記コイルユニット支持体に支持されたコイルユニットのコイルを、前記配列コイル群支持体へ搬送する搬送部を備えている(1)に記載のコイルユニット配列装置。
(3)前記コイルユニットから前記配列順序に基づいて前記コイルを取り出して配列することで前記配列コイル群を形成する際に、前記配列コイル群と取り出すコイルとの間の前記渡り線が前記配列コイル群と他の前記コイルユニットとの間の前記渡り線に対して同じ側に配置されるように前記保持部、前記受け部および前記搬送部を制御する制御部を備えている(2)に記載のコイルユニット配列装置。
(4)前記コイルユニット支持体が、分割支持体を組み合せて構成されている(1)から(3)のいずれかに記載のコイルユニット配列装置。
(5)前記配列コイル群支持体が、分割支持体を組み合せて構成されている(1)から(4)のいずれかに記載のコイルユニット配列装置。
(6)前記コイルユニット支持体、配列コイル群支持体が、貫通口を備えるとともに、前記搬送部は、前記貫通口を貫通する抜き差し可能なガイドバーを備え、
前記コイルユニット支持体と配列コイル群支持体とを前記ガイドバーにより連接して前記コイルを搬送する(2)から(5)のいずれかに記載のコイルユニット配列装置。
このような特徴を有する本発明のコイルユニット配列装置は以下のような作用、効果が得られる。複数のコイル及び渡り線を順次配列した相毎のコイルユニットから固定子の配列順序に基づいてコイルを取り出して配列するようにしているので、様々な配列順序の固定子に対応することができる。
また、コイルユニットからコイルを一旦取り出して配列しているので、コイルの数が増加しても同じ配列処理を繰り返して行うことで確実に固定子の配列順序で配列することができる。
コイルを取り出して配列する際に、配列コイル群と取り出すコイルとの間の渡り線が配列コイル群と他のコイルユニットとの間の渡り線に対して同じ側に配置されるようにコイルを取り出すコイルユニットを他のコイルユニットに対して配置するようにしているので、渡り線を交差させることなく配列コイル群にコイルを追加して配列することができる。
また、コイルユニット同士を配置しなおすことで渡り線を交差しないようにしているので、取り出すコイルを配列コイル群に追加する処理が単純化でき、作業効率の向上を図ることが可能となる。
従来は、1本の導体で複数のコイルおよび渡り線からなるコイルユニットを成形する際に、成形済みコイルユニットを成形加工に応じて回転する必要がある。成形済みコイルユニットが回転する回転軸から最大コイルユニット長さだけ作業スペースを確保する必要があった。本発明によれば、回転軸方向に成形済みコイルが進展するため作業スペースをコンパクトにできる。
また、必要相数のコイルユニットを各相の渡り先同士が交差することなく配列するためには、従来では、所定相のコイルユニット内のコイル毎に、所定相のコイルユニットの中心軸を他相のコイルユニットの中心軸に対して相対的に移動させる必要があった。本発明によれば、コイルユニット中心軸を相対的に移動させることなく、回転電機への配設順に従ってコイルを配列した配列コイル群を得ることもできる。これにより装置を簡素化するとともに作業効率を大幅に向上させることができる。
本発明に係るコイルユニット配列装置の(a)ブロック図、(b)斜視図および(c)YZ平面図である。 コイルの加工部のXY平面図である。 加工中の加工部の(a)斜視図および(b)XY平面図である。 ガイドを備えた加工部の斜視図である。 コイルユニットの斜視図である。 コイルユニットの平面図である。 本発明に係る第1実施形態のコイルユニット支持体の動きの概要を示すXY平面図である。 本発明に係る第1実施形態の保持部の動きを示すXY平面図である。 本発明に係る第1実施形態の保持部の回動テーブルの回動角度0度でコイル配設前の斜視図である。 本発明に係る第1実施形態の保持部の回動テーブルの回動角度0度でコイル配設後の斜視図である。 本発明に係る第1実施形態の保持部の回動テーブルの回動角度120度でコイル配設前の斜視図である。 本発明に係る第1実施形態の保持部の回動テーブルの回動角度120度でコイル配設後の斜視図である。 本発明に係る第1実施形態の保持部の回動テーブルの回動角度240度でコイル配設前の斜視図である。 本発明に係る第1実施形態の保持部の回動テーブルの回動角度240度でコイル配設後の斜視図である。 本発明に係る第1実施形態の保持部の回動テーブルの回動角度360度でコイル配設前の斜視図である。 本発明に係る第1実施形態の保持部の回動テーブルの回動角度360度でコイル配設後の斜視図である。 本発明に係る第1実施形態の保持部の回動テーブルの回動角度360度でコイル配設後のYZ平面図である。 本発明に係るコイルユニット配列装置で配列後の配列コイル群の(a)ZX平面図および(b)斜視図である。 分割固定子コアおよび絶縁物を例示した斜視図である。 配列コイル群に対する後工程である嵌装工程の全体概要図である。 嵌装工程の概要図である。 嵌装工程後の直線状に配列した固定子の斜視図である。 インナーロータ用固定子の例示で、(a)斜視図および(b)平面図である。 アウターロータ用固定子の例示で、斜視図である。 インナーロータ用固定子の断面図である。 第1実施形態の他の配列工程1に係る配列対象となるコイルユニットの(a)斜視図および(b)YZ平面図である。 第1実施形態の他の配列工程1に係る配列対象となるコイルユニットのZX平面図である。 本発明に係る第1実施形態の他の配列工程1に係る配列部の斜視図である。 本発明に係る第1実施形態の他の配列工程1に係る保持部の動きを示すXY平面図である。 本発明に係る第1実施形態の他の配列工程1に係る保持部の初期状態の斜視図である。 本発明に係る第1実施形態の他の配列工程1に係る保持部の回動テーブルの回動角度0度のときの斜視図である。 本発明に係る第1実施形態の他の配列工程1に係る保持部の回動テーブルの回動角度120度のときの斜視図である。 本発明に係る第1実施形態の他の配列工程1に係る保持部の回動テーブルの回動角度240度のときの斜視図である。 本発明に係る第1実施形態の他の配列工程1に係る保持部の回動テーブルの回動角度360度のときの斜視図である。 第1実施形態の他の配列工程2に係る配列対象となるコイルユニットの(a)斜視図および(b)YZ平面図である。 第1実施形態の他の配列工程2に係る配列対象となるコイルユニットのZX平面図である。 本発明に係る第1実施形態の他の配列工程2に係る配列部の斜視図である。 本発明に係る第1実施形態の他の配列工程2に係る保持部の動きを示すXY平面図である。 本発明に係る第1実施形態の他の配列工程2に係る保持部の初期状態の斜視図である。 本発明に係る第1実施形態の他の配列工程2に係る保持部の回動テーブルの回動角度0度のときの斜視図である。 本発明に係る第1実施形態の他の配列工程2に係る保持部の回動テーブルの回動角度120度のときの斜視図である。 本発明に係る第1実施形態の他の配列工程例2に係る保持部の回動テーブルの回動角度240度のときのコイル挿入前の斜視図である。 本発明に係る第1実施形態の他の配列工程2に係る保持部の回動テーブルの回動角度240度のときのコイル挿入前のZX平面図である。 本発明に係る第1実施形態の他の配列工程2に係る保持部の回動テーブルの回動角度240度のときのコイル挿入後の斜視図である。 拘束具を用いないときの保持部の回動テーブルの回動角度240度のときのコイル挿入前の斜視図である。 拘束具を用いないときの保持部の回動テーブルの回動角度240度のときのコイル挿入前のZX平面図である。 拘束具を用いないときの保持部の回動テーブルの回動角度240度のときのコイル挿入後の斜視図である。 本発明に係る第2実施形態のコイルユニット支持体に用いる分割支持体の斜視図である。 本発明に係る第2実施形態の配列部の斜視図である。 本発明に係る第2実施形態の配列部の動きを示す斜視図である。 第3実施形態の配列対象となるコイルユニットおよび本発明に係るコイルユニット支持体の斜視図である。 第3実施形態の配列対象となるコイルユニットおよび本発明に係るコイルユニット支持体の斜視図である。 本発明に係る第4実施形態の配列部の(a)斜視図、(b)YZ平面図および(c)XY平面図である。 本発明に係る第4実施形態の保持体およびカップリングの斜視図である。 本発明に係る第4実施形態の回動テーブルが1回転したときのコイルユニット支持体の位置関係を示す概略図である。 本発明に係る第4実施形態の回動テーブルが1回転したときの貫通バーの位置関係を示すYZ平面である。 本発明に係る第4実施形態の回動テーブル1回転毎のコイルユニットの位置関係を示す概略図である。
以下、本発明に係るコイルユニット配列装置の実施形態について3相12コアの固定子の製造を例に詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するにあたって好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に本発明を限定する旨明記されていない限り、これらの形態に限定されるものではない。
(第1実施形態)
図1から図25を参照しながら第1実施形態のコイルユニット配列装置28について説明する。
図1にコイルユニット配列装置のブロック図、斜視図およびYZ平面図を示す。
コイルユニット配列装置28は、制御部29と配列部30を備える。配列部30は、
コイルユニットを支持する自転可能なコイルユニット支持体33を備えた保持部31aと、
配列コイル群を支持する配列コイル群支持体35を備え、保持部に対し相対的に回動する受け部31bと、
コイルユニット支持体33に支持されたコイルユニットのコイルを、配列コイル群支持体35へ搬送する搬送部31cと、
を備える。
制御部29は、
コイルユニットから配列順序に基づいてコイルを取り出して配列することで配列コイル群を形成する際に、配列コイル群と取り出すコイルとの間の渡り線が配列コイル群と他のコイルユニットとの間の渡り線に対して同じ側に配置されるように保持部31a、受け部31bおよび搬送部31cの動作を制御する。
保持部31aは、必要相数のコイルユニット支持体33と、コイルユニット支持体33が接続する回動テーブル34とを備える。コイルユニット支持体33はそれぞれが自転することができる。
受け部31bは、保持部31aと対向配置され、配列コイル群支持体35と配列コイル群支持体35が接続される回動テーブル36とを備える。保持部31aと同様に、配列コイル群支持体35は回転することができる。また、配列コイル群支持体35と回動テーブル36との接続箇所は、回動テーブル36の径方向に調整可能となっている。
配列コイル群支持体35とコイルユニット支持体33とは、渡り線22が通過できるようZ方向にギャップを有している。
コイルユニット支持体33、配列コイル群支持体35、回動テーブル34、36の回転および回動の軸方向は、z方向である。 本実施例では、Z方向は後述するコイルの中心軸TTと概ね一致する。
以上のように、回動テーブル34および回動テーブル36の少なくともどちらかが回動することで、保持部31aと受け部31bは相対的に回動する。保持部31aのコイルユニット支持体33および配列コイル群支持体35は任意の回転方向および回転速度で回転することができる。
保持部31aは、例えば、遊星歯車の内歯ギアを固定し、遊星歯車キャリアの回転を回動テーブル34の回動に、遊星歯車の自転をコイルユニット支持体33の回転に用いることで保持部31aを構成することができる。そのほか、コイルユニット支持体33と回動テーブル34それぞれに独立したモータにより駆動させてもよい。
搬送部31cは、コイルを把持するための複数の爪32を備えたており、少なくとも一つの爪32は、その他の爪32との間隔を調整可能となっている。また図1(c)の一点鎖線矢印で示すように、搬送部31cはY方向およびZ方向の2方向に移動可能な機構を備える。これにより、搬送部31cは、保持部31aのコイルユニット支持体33に支持されたコイルを把持し、受け部31bの配列コイル群支持体35に搬送することができる。また、必要に応じて配列コイル群支持体35に被嵌されたコイルをZ方向へ送り出すことができる。図1(c)では、1個のみ記載しているが、2個以上備えるのが望ましい。
このほか、例えば多間接ロボットにより搬送部31cを構成してもよい。
以下、第1実施形態のコイルユニット配列装置による配列工程について説明する。まず、配列対象となるコイルユニットの例として、図2から図6に空芯コイルのコイルユニットおよびコイルユニットの成形工程を示す。
空芯コイルの成形工程では、加工部においてコイル素線を設計形状となるように曲げ加工を行う。加工部10は、図2に示すように、送り部3、変形部4を備えている。送り部3は、駆動ロール12aおよび駆動ロール12aに対向配置された従動ロール12bを有し、コイル素線2を駆動ロール12aおよび駆動ロール12bの間に狭持して駆動ロール12aを回転駆動することで、コイル素線2を図示せぬ供給部から繰り出していき、長手方向に直線状になるように整形しながら変形部4へ搬送する。
変形部4は、押さえロール13、支持ロール14および押込みロール15を備えている。支持ロール14は、コイル素線2の搬送経路の一方の側に配置され、押込みロール15はコイル素線2の搬送経路の他方の側に配置されて搬送経路に交差する方向に移動するようになっている。そして、押込みロール15によりコイル素線2を押圧する押込み動作によりコイル素線2を所望の曲率に変形させる。
図3に示すように、変形部4を通過したコイル素線2は成形体17となる。成形体17と各ロールとの干渉を防ぐため、図4に示すように、適宜ガイド16を設置することが望ましい。成形体17は、ガイド16に案内されながら、Z軸方向に螺旋状に進展していく(図2の斜視図では螺旋形状を強調して描画している。)。
上述した加工部を用いて、成形体17が所要数のコイル21と渡り線22を順次配列したコイルユニット20を形成するように加工を行う。コイル21が中心軸TT方向に広がらないようにするとともに、コイル21を構成する渡り線22近傍のコイル素線2が変形しないようにするため、コイル部21の少なくとも2箇所以上を仕付けテープPで拘束しておくことが望ましい。
図5に示すように、3相12コアの固定子の場合は、コイルユニット20は4個の集中巻きコイル21と5個の渡り線22で構成される。コイル21は、直線部と曲線部を交互に成形した多層α巻コイルである。
コイルユニットの渡り線22はコイル21の中心軸TTを周回するように形成される。渡り線22はコイル21をモータに配設したときに同相のコイル21間を接続するために必要な長さを有するように設計する。また、コイルユニット20を支持・回転するために、コイルユニット支持体33が中心軸TTを貫通できるように、渡り線22は、コイル21の空芯部を交差しないように形成することが望ましい。
渡り線22の中心軸TTに対する望ましい周回はコイル21の内周形状の対称性に依存し、具体的にはコイル21が概長方形の場合は1/2周の整数倍、コイル21が概正方形の場合は1/4周の整数倍である。これに限らず渡り線22の中心軸TTに対する周回を任意に設定してもよい。
このようにして、コイルユニット20を3相分用意する。多層α巻に限らず、通常のボビン巻きによりコイルユニット20を形成してもよい。
以降の工程の説明では図5に示すように渡り線22が中心軸TTを360度周回しているコイルユニット20の場合で説明する。
また、3相をU相、V相、W相とし、図6に示すように、U相のコイルユニットを20U、コイルを紙面下側から順番に21U1、21U2、21U3、21U4、コイル間の渡り線を22U1、22U2、22U3と記述する。V相、W相も同様に記述する。
単にコイルと記載した場合は、21U1から21WU4の少なくとも一つ以上のコイル21を指すか、もしくは全部のコイル21を指す。
単に渡り線と記載した場合は、22U1から22WU3の少なくとも一つ以上の渡り線22を指すか、もしくは全部の渡り線22を指す。
単にコイルユニットと記載した場合は、U相、V相、W相の少なくとも一つ以上のコイルユニット20を指すか、もしくは全部のコイルユニット20を指す。
コイルユニット両端の渡り線22の一方は電源への接続線に、もう一方は中性点への接続線となるため必要な構成部分である。しかし、これ以後の図では見やすくするために、コイルユニット両端の渡り線22の描画は省略する。
次に、第1実施形態のコイルユニット配列装置28の動作について図7から図17を参照しながら説明する
図7に受け部31bから初期状態の保持部31aを見たXY平面図を示す。
コイルユニット支持体33の中心軸は、回動テーブル34を時計とみなしたとき、0時、4時、8時の位置にあり、概ね120度間隔となっている。また、0時の位置にあるコイルユニット支持体33の角度を90度とすると、4時は30度、8時は150度の関係で回動テーブル34と接続されている。
図7の2点鎖線矢印で示すように コイルユニット支持体33と回動テーブル34との接続箇所は、回動テーブル34の径方向に調整可能となっている。
受け部31bの配列コイル群支持体35および回動テーブル36を固定し、保持部31aのコイルユニット支持体33を回転させつつ回動テーブル34を回動させる場合を例に説明する。相対的関係が同じであれば、例えば、保持部31aの回動テーブル34を固定しコイルユニット支持体33を回転させ、受け部31bの回動テーブル36を回動させてもよい。
最初に保持部31aのみの動きを説明する。図8に、受け部31bから動作中の保持部31aをZ方向に見たXY平面図の変化を示す。動作を分かりやすくするためにコイルユニット支持体33に△印を記入している。コイルユニット支持体33は一点鎖線矢印で示す反時計方向に回転速度ω2で回転し、回動テーブル34は破線矢印で示す時計方向に回動速度ω1で回動する。ω1とω2の関係は、ω2=−2×ω1に設定されている。
そのため回動テーブル34が90度回動したとき、初期状態において0時の位置にあったコイルユニット支持体33に注目すると、コイルユニット支持体33は3時の位置に移動する。このとき、△印は回動テーブル34の中心側にくる。
回動テーブル34が120度回動すると、初期状態において0時の位置にあったコイルユニット支持体33は4時の位置にくる。このとき初期状態の4時の位置のコイルユニット支持体33と角度が一致する。
このように、回動テーブル34が120度回動するごとに、コイルユニット支持体33の位置が異なるものの初期状態と同じ配置となる。また、回動テーブル34が時計回りに1回転すると、コイルユニット支持体33は反時計回りに2回転するが、見かけ上は公転(回動テーブル34の回動)の1回転を差し引いた反時計回りに1回転する。
3相分のコイルユニット20を、保持部31aのコイルユニット支持体33にセットした初期状態を図9に示す。図5のy軸+側のコイルエンドが図8の△印側となるように、また、各相の順番は、回動テーブル34が時計周りに回動したとき0時の位置を配列順序であるU相→V相→W相の順序で通過するように設置する。
渡り線22同士の交差が生じることなく、渡り線22が他相の渡り線22に対して同じ側となる配列コイル群を得る動作について図10から図18を参照しながら説明する。
図10に示すように、図9の状態から、コイルユニット20Uのコイル21U1を搬送部31cにより把持および搬送することで配列コイル群支持体35に被嵌させる。次に図11に示すように、図10の状態から、回動テーブル34を時計回りに120度回転させて回転角度120度の位置にする。次に図12に示すように、図11の状態からコイルユニット20Vのコイル21V1を配列コイル群支持体35に被嵌させる。このとき渡り線22U1は、コイル21V1の上側(Y軸のプラス方向側)を通過してコイル21U1とコイル21U2を繋ぐ状態となる。
図13に示すように、図12の状態から、回動テーブル34を時計回りにさらに120度回動させて回動角度240度の位置にする。次に図14に示すように、図13の状態からコイルユニット20Wのコイル21W1を配列コイル群支持体35に被嵌させる。図12から回動テーブル34が120度回動しても渡り線22U1は配列コイル群支持体35からみて、+X側を経由して、コイル21U2に接続される。
図15に示すように、図14の状態から、回動テーブル34を時計回りにさらに120度回動させて回動角度360度の位置にする。次に図16に示すように、図15の状態から配列コイル群支持体35に被嵌させたコイル21U1をZ方向におくり、コイルユニット20Uのコイル21U2を配列コイル群支持体35に被嵌させる。
回動テーブル34の回動角度が240度から360度になる過程で、渡り線22U1は、保持部31aの回動テーブル34の回動およびコイルユニット支持体33の回転により、コイル21W1の−Z側を通過し、さらに、コイルユニット支持体33と配列コイル群支持体35のZ方向のギャップを通過する。
図17に示すように、回動テーブル34の回動角度が360度になったとき、渡り線22U1は、渡り線22V1および渡り線22W1に対して−Y方向側をくぐる。
これにより、全てのコイル21を上述の作業を繰り返して配列コイル群支持体35へ被嵌させると、図18に示す配列コイル群23を得る。図18(a)に示すように配列コイル群23の渡り線22は渡り線22同士が交差することなく、他相の渡り線22に対して同じ側に位置することになる。具体的には、
渡り線22U(n)は渡り線22W(n−1)と渡り線22V(n)の間にあり、
渡り線22V(n)は渡り線22U(n)と渡り線22W(n)の間にあり、
渡り線22W(n)は渡り線22V(n)と渡り線22V(n+1)の間にある。
このように、配列順序に一列に配列され、かつ、渡り線22同士が交差することなく、他相の渡り線22に対して同じ側に配置した配列コイル群23を得ることができる。
従来技術では、コイルユニットの中心軸同士を相対移動させる必要があったが、第1実施例によれば、コイルユニット支持体33の中心軸同士の相対的位置関係が一定となる。そのため、装置の構造を簡略化できるとともに、主要な運動は回転運動であるため運転を高速化しやすいというメリットがある。
次に、コイルユニット配列装置により得た配列コイル群23を、回転機器に組立てるまでの組立工程について図19から図25を参照しながら説明する。
組立工程は、固定子のティース部にコイル21を嵌装して一体化する嵌装工程と、一体化したコイルをモータ形状に円環状に配設して固定する配設工程とを有する。
嵌装工程では、コイルユニット配列装置により得た配列コイル群23を、モータの固定子のティース部に絶縁部材を介して嵌装する。
図19は、回転子が内側にあるモータの固定子を構成する分割固定子コア811の斜視図である。分割固定子コア811はプレス等で成形した電磁鋼板を積層して形成されており、一部がカシメ加工あるいは溶接されることで一体となっている。また、コイル21を配設するティース部811(a)とヨーク部811(b)で構成され、図19(b)に示すように、コイル21をティース部811(a)に配設する前に、絶縁部材812を予め被嵌させる。
図20に嵌装工程の概要図を示す。絶縁部材812を被嵌された分割固定子コア811を、配列コイル群23の空芯部を貫通する配列コイル群支持体35の端面に当接させ、配列コイル群23のコイル21を分割固定子コア811に嵌装する。コイル21が嵌装された分割固定子コアは、配列コイル群23を支持する配列コイル群支持体35軸方向と交差する方向へスライドさせることで、連続して嵌装工程を行うことができる。
1個のコイル21に着目してコイル21を分割固定子コア811に嵌装する詳細な工程を図21に示す。図21(a)の初期状態から図21(b)に示すように、絶縁部材812を被嵌された分割固定子コア811と配列コイル群23を支持する配列コイル群支持体35とを当接さる。その後、図21(c)に示すように、配列コイル群支持体35および分割固定子コア811が一体となるように、また、絶縁部材812の少なくとも一部を含むようにガイドテープ71を巻きつけ、図21(d)に示すようにコイル21を分割固定子コア811に嵌装する。
以上の作業を繰り返えして配列コイル群23の全てのコイル21を分割固定子コア811に嵌装することで、図22に示すような直線状の固定子810を得る。
配設工程では、嵌装工程で得た直線状の固定子810を円環状に並べて焼きバメリング等により固定することで、図23に示すような固定子を得る。
図24に示すような回転子が外側にくるアウターロータタイプの固定子820につても、固定子コア821を1コイル毎に回転させながら嵌装工程を行うことで組み立てることができる。
図25(a)は図23の固定子を断面図であるが、隣接するコイル形状の断面を図25(b)に示すようにコイル24→コイル25と交互に変えることで占積率を高めることができる。
(第1実施形態のコイルユニット配列装置による他の配列工程1)
次に、第1実施形態のコイルユニット配列装置による他の配列工程1について図26から図34を参照しながら説明する。第1実施形態のコイルユニット配列装置による他の配列工程1で配列対象とするコイルユニットは、渡り線の中心軸TTの周回数が1/2周である他は第1実施形態と同様の構成を備えている。渡り線の長さが短く、中心軸TTに対して1周させることが困難な場合に有効である。なお、搬送部31cは、第一実施形態と同様のため、説明を省略する。
図26に第1実施形態のコイルユニット配列装置による他の配列工程1に用いるコイルユニット120を示す。コイルユニット120は、4個のコイル121と、中心軸TTを1/2周回する5個の渡り線122がコイル素線2により構成される。コイル121は、コイル121が中心軸TT方向に広がらないようにするとともに、コイル121を構成する渡り線122近傍のコイル素線2が変形しないようにするため、コイル部121と渡り線121が接続する近傍2箇所を仕付けテープPで拘束している。渡り線122の前後のコイル121同士は、中心軸TTを軸に180度回転した位置関係で接続される。
このようにして、コイルユニット120を3相分用意する。また、3相をU相、V相、W相とし、図27に示すように、U相のコイルユニットを120U、コイルを紙面下側から順番に121U1、121U2、121U3、121U4、コイル間の渡り線を122U1、122U2、122U3と記述する。V相、W相も同様に記述する。
次に、本発明に係るコイルユニット配列装置の動作について図28から図34を参照しながら説明する。
図28に第1実施形態のコイルユニット配列装置の配列部の斜視図を示す。また、図29に受け部31bから動作中の保持部31aをZ方向に見たXY平面図の変化を示す。
図29の左図に示すように、コイルユニット支持体33の中心軸は、回動テーブル34を時計とみなしたとき、0時、4時、8時の位置にあり、概ね120度間隔となっている。また、回動テーブル34の回動角度が0度のとき、0時の位置にあるコイルユニット支持体33の角度を90度とすると、4時は150度、8時は30度の関係で回動テーブル34と接続されている。
コイルユニット支持体33は一点鎖線矢印で示す反時計方向に回転速度ω2で回転し、回動テーブル34は破線矢印で示す時計方向に回動速度ω1で回動する。ω1とω2の関係は、ω2=−1.5×ω1に設定されている。
そのため回動テーブル34が90度回動したとき、初期状態において0時の位置にあったコイルユニット支持体33に注目すると、コイルユニット支持体33は3時の位置に移動する。このとき、コイルユニット支持体33は−135度回転するため見かけ上は−45度半時計回りに回転する。
回動テーブル34が120度回動すると、初期状態において0時の位置にあったコイルユニット支持体33は4時の位置にくる。このとき初期状態の4時の位置のコイルユニット支持体33と角度が一致する。回動テーブル34が時計回りに1回転すると、コイルユニット支持体33は反時計回りに3/2回転する。このとき見かけ上は、公転(回動テーブル34の回動)の1回転を差し引いて反時計回りに1/2回転する。
3相分のコイルユニット120を、保持部31aのコイルユニット支持体33に、3相分のコイルユニット120をセットした初期状態を図30に示す。各コイルユニット120の初期状態は次のとおりである。
コイルユニット120Uを0時の位置にあるコイルユニット支持体33に、コイル121U1の渡り線122が接続されるコイルエンドが回動テーブル34の外径側になるように設置する。コイルユニット120Vを8時の位置にあるコイルユニット支持体33に、コイル121V1の渡り線122が接続されるコイルエンドが回動テーブル34の中心側になるように設置する。コイルユニット120Wを4時の位置にあるコイルユニット支持体33に、コイル121W1の渡り線122が接続されるコイルエンドが回動テーブル34の外径側になるように設置する。
渡り線122同士の交差が生じることなく、渡り線122が他相の渡り線22に対して同じ側となる配列コイル群を得る動作について図31から図34を参照しながら説明する。
第1実施形態同様、図31に示すように、図30の初期状態から、コイルユニット120Uのコイル121U1を搬送部31cにより把持および搬送することで配列コイル群支持体35に被嵌させる。次に図32に示すように、図31の状態から、回動テーブル34を時計回りに120度回動させて回動角度120度の位置にし、コイルユニット120Vのコイル121V1を配列コイル群支持体35に被嵌させる。このとき次に配列コイル群支持体35に被嵌することになるコイルユニット120Vのコイル121V1および4時の位置にあるコイルユニット支持体33の先端に位置するコイル121U2は、渡り線122が接続される側のコイルエンドが回動テーブル34の外径側となる。また、8時の位置にあるコイルユニット支持体33の先端にあるコイル121W1は、渡り線122が接続される側のコイルエンドが回動テーブル34の中心側となる。また、渡り線122U1は、コイル121V1の上側(Y軸のプラス方向側)を通過してコイル121U1とコイル121U2を繋ぐ状態となる。
次に図33に示すように、図32の状態から、回動テーブル34を時計回りにさらに120度回動させて回動角度240度の位置にし、コイルユニット120Wのコイル121W1を配列コイル群支持体35に被嵌させる。このとき渡り線122U1がコイル121W1の背面側(Z方向のマイナス側)を経由して、コイル121U2に接続される。
次に図34に示すように、図33の状態から、回動テーブル34を時計回りにさらに120度回動させて回動角度360度の位置にし、配列コイル群支持体35に被嵌させたコイル121U1をZ方向に送り、コイルユニット120Uのコイル121U2を配列コイル群支持体35に被嵌させる。
回動テーブル34の回動角度が240度から360度になる過程で、渡り線122U1は、保持部31aの回動テーブル34の回転およびコイルユニット支持体33の回転により、コイル121W1の背面側(Z方向のマイナス側)を通過し、さらに、コイルユニット支持体33と配列コイル群支持体35のZ方向のギャップを通過する。
回動テーブル34が1回転するごとに、コイルユニット120は見かけ上反時計回りに1/2回転するため、配列コイル群支持体35に被嵌するコイル121は全て同じ向きとなる。そのため、全てのコイル121を上述の作業を繰り返して配列コイル群支持体35へ被嵌させることで、図18と同様な、渡り線122が交差することなく、固定子への配列順に一列に配列された配列コイル群23を得ることができる。
(第1実施形態のコイルユニット配列装置による他の配列工程2)
次に、第1実施形態のコイルユニット配列装置による他の配列工程2について図35から図44を参照しながら説明する。第1実施形態のコイルユニット配列装置による他の配列工程2で配列対象とするコイルユニットは、渡り線の中心軸TTの周回数が1/2周で、かつ、コイルユニットのコイルが同じ向きである。また、配列部は渡り線を拘束する拘束具を備えている。なお、搬送部31cは、第一実施形態と同様のため、説明を省略する。
図35に第1実施形態のコイルユニット配列装置による他の配列工程2に用いるコイルユニット220を示す。コイルユニット220は、4個のコイル221と、中心軸TTを1/2周回する5個の渡り線222がコイル素線2により構成される。コイル221は、コイル221が中心軸TT方向に広がらないようにするとともに、コイル221を構成する渡り線222近傍のコイル素線2が変形しないようにするため、コイル部221と渡り線221が接続する近傍2箇所を含む3箇所を仕付けテープPで拘束している。渡り線222の前後のコイル221同士は、中心軸TTを軸に同じ位置関係で接続される。これ以後の図では見やすくするために、仕付けテープPの描画は省略する。
このようにして、コイルユニット220を3相分用意する。また、3相をU相、V相、W相とし、図36に示すように、U相のコイルユニットを220U、コイルを紙面下側から順番に221U1、221U2、221U3、221U4、コイル間の渡り線を222U1、222U2、222U3と記述する。V相、W相も同様に記述する。
次に、本発明に係るコイルユニット配列装置の動作について図37から図44を参照しながら説明する。
図37に第1実施形態のコイルユニット配列装置の配列部の斜視図を示す。図38に受け部31bから動作中における第1実施形態のコイルユニット配列装置による他の配列工程2の保持部31aをZ方向に見たXY平面図の変化を示す。
図38の左図に示すように、コイルユニット支持体33の中心軸は、回動テーブル34を時計とみなしたとき、0時、4時、8時の位置にあり、概ね120度間隔となっている。また、コイルユニット支持体33は全て同じ角度で回動テーブル34と接続されている。
コイルユニット支持体33は一点鎖線矢印で示す反時計方向に回転速度ω2で回転し、回動テーブル34は破線矢印で示す時計方向に回動速度ω1で回動する。ω1とω2の関係は、ω2=−ω1に設定されている。
そのため回動テーブル34が90度回動したとき、初期状態において0時の位置にあったコイルユニット支持体33に注目すると、コイルユニット支持体33は3時の位置に移動する。このとき、コイルユニット支持体33は−90度回転するため見かけ上は同じ角度を維持する。
回動テーブル34が120度回動すると、初期状態において0時の位置にあったコイルユニット支持体33は、初期状態において4時の位置にあったコイルユニット支持体33の位置が一致することになる。回動テーブル34が時計回りに1回転すると、コイルユニット支持体33は反時計回りに1回転するため見かけ上は同じ向きを維持しつづける。
このような動きをする保持部31aのコイルユニット支持体33に、3相分のコイルユニット220をセットした初期状態を図39に示す。各コイルユニット220の初期状態は次のとおりである。
コイルユニット220Uを0時の位置にあるコイルユニット支持体33に、コイル221U1の渡り線222が接続されるコイルエンドが回動テーブル34の外径側になるように設置する。コイルユニット220Uと同じ向きとなるように、コイルユニット220Vを8時、コイルユニット220Wを4時の位置にあるコイルユニット支持体33に設置する。
渡り線222同士の交差が生じることなく、渡り線222が他相の渡り線22に対して同じ側となる配列コイル群を得る動作について図40から図44を参照しながら説明する。
第1実施形態同様、図40に示すように、図39の初期状態から、コイルユニット220Uのコイル221U1を搬送部31cにより把持および搬送して配列コイル群支持体35に被嵌させる。次に図41に示すように、図40の状態から、回動テーブル34を時計回りに120度回動させて回動角度120度の位置にし、コイルユニット220Vのコイル221V1を配列コイル群支持体35に被嵌させる。このとき渡り線222U1は、コイル221V1の上側(Y軸のプラス方向側)を通過してコイル221U1とコイル221U2を繋ぐ状態となる。
次に図42に示すように、図41の状態から、回動テーブル34を時計回りにさらに120度回動させて回動角度240度の位置にし、拘束具39を用いてコイル221U1とコイル221U2をつなぐ渡り線222U1を拘束する。図43に示すように、拘束具39に拘束された渡り線222U1はコイル221W1に対してX方向プラス側を周回することになる。これにより図44に示すように、コイル221W1を配列コイル群支持体35に被嵌させるとき、渡り線222U1はコイル221W1の背面側(Z方向のマイナス側)を経由して、コイル221U2に接続される。
次に図44の状態から、回動テーブル34を時計回りにさらに120度回動させて回動角度360度の位置にする過程で、渡り線222U1は、保持部31aの回動テーブル34の回動およびコイルユニット支持体33の回転により、コイル221W1の背面側(Z方向のマイナス側)を通過し、さらに、コイルユニット支持体33と配列コイル群支持体35のZ方向のギャップを通過する。
全てのコイル221を上述の作業を繰り返して配列コイル群支持体35へ被嵌させることで、図18と同様な、渡り線222が交差することなく、ステータへの配列順に一列に配列された配列コイル群23を得ることができる。
拘束具39を用いず渡り線同士の交差が生じる例を図45から図47で示す。図45は、回動テーブル34の回動角度が240度でコイル221W1を配列コイル群支持体35に挿入前の斜視図である。拘束具39に拘束されないため渡り線222U1は、図43に示したような大きな円弧を描くことなく、配列コイル群支持体35の紙面上側(Y方向プラス側)を通過してコイル221U2に接続する。
図46に示すように、この状態でコイル221W1を配列コイル群支持体35に被嵌させると図47に示すように、渡り線222U1は渡り線222W1の前面(Z方向プラス側)を経由してコイル221U2に接続する状態となる。
図47の状態から、回動テーブル34の回動角度が240度から360度になる過程で渡り線222U1はコイル221W1の背面側(Z方向のマイナス側)を通過しない。この方法により作られた配列コイル群では、配列順序どおりにコイル1が配列されるものの、渡り線222U1と渡り線222W1の交差が生じる。
以上のように、3相のコイルユニットの中心軸を維持した状態で単純に回動させるだけでは渡り線同士の交差が生じる。
第1実施形態、第1実施形態のコイルユニット配列装置による他の配列工程1および第1実施形態のコイルユニット配列装置による他の配列工程2で示したように、成形工程で成形したコイルユニットの渡り線の周回に応じて、回動テーブル34の回動およびコイルユニット支持体33の回転を適宜調整することで、配列工程および配置工程により、渡り線の周回を解除し、コイルを搬送部31cにより把持および搬送して配列コイル群支持体35に被嵌させることで、図18に示すような渡り先同士が交差することなく同じ側に配置され、かつ、コイルが配列順序に配列されたコイル群を得ることができる。
本発明に係るコイルユニット配列装置を用いることで、コイルユニットの渡り線が中心軸TTを周回した状態で取り扱いが可能となる。直線状ではないため、配列コイル群を得る際の保持部31aに必要なZ軸方向長さを低減することができる。
また、コイルユニットのコイル数が増えても、保持部31aの回動テーブル34の回動やコイルユニット支持体33の回転と、特定の位置のコイルを搬送部31cにより把持および搬送して配列コイル群支持体35に被嵌させる反復作業とすることができる。さらには、第1実施形態は、コイルユニット同士の中心軸は相対的に移動しない回動運動のため簡単な機構により実施できる。
従来技術では、コイルユニットのコイル数に応じた把持機構が必要であるとともに、工程の進行に応じて、把持するコイル数を減らしていく必要があった。また、コイルユニットの中心軸は相対的に移動させる必要があった。
以上の第1実施形態、第1実施形態のコイルユニット配列装置による他の配列工程1および第1実施形態のコイルユニット配列装置による他の配列工程2の説明では、回動テーブル34が回動し、配列コイル群支持体35および回動テーブル36を固定する場合で説明したが、これに限るものではない。
例えば、回動テーブル34を固定して回動テーブル36を回動させてもよい。また、保持部31aから受け部31bにコイルを被嵌させる特定の位置を0時の場合で説明したが、例えば0時と6時など、複数箇所に設定してもよい。
また、回動テーブル34と回動テーブル36の相対回転の1回転に対して、コイルユニット支持体33の回転割合が維持されていれば、コイルユニット支持体33の回転速度ω1が変動してもよい。
コイルユニットの渡り線の中心軸に対する周回量は、成形工程で任意に設定できるが、コイルユニット内で異なる周回数の渡り線があってもよい。この場合は、配置工程で当該コイルユニットを支持するコイユニット支持体33の回転量を適宜調整することで対応することができる。
(第2実施形態)
本発明に係る第2実施形態のコイルユニット配列装置について、図48から図50を参照しながら説明する。第2実施形態は第1実施形態と比較してコイルユニット支持体および配列コイル群支持体の構成が異なる。また、搬送部31cは、搬送を確実に行うためにガイドバーを備えている。第1実施形態との相違点について説明する。
図48は第2実施形態に用いる分割支持体である。分割支持体37は他の分割支持体37と連続して係合できる構造となっているとともに、少なくとも1つ以上の貫通口を有している。第2実施形態では、図49に示すように分割支持体37を組み合わせることで、コイルユニット支持体33および配列コイル群支持体35を構成する。また、配列コイル群支持体35が接続する回転テーブル36も貫通口を有する。配列コイル群支持体35は、保持部31aが回転したときに、コイルユニット支持体33と0時の位置で対面するように設定されている。
搬送部31cは、分割支持体37および回動テーブル36の貫通口を貫通するガイドバー38を備えている。
図50(a)に示すように、配列コイル群支持体35とコイルユニット支持体33が対面すると、退避していたガイドバー38が実線矢印方向に移動して、コイルユニット支持体33の最先端に位置する分割支持体37の貫通口に到達する。
その後、図50(b)に示すように、ガイドバー38にガイドされながら先端の分割支持体37を白抜き矢印方向移動させて配列コイル群支持体35に接続する。分割支持体37と配列コイル群支持体35との接続が完了すると、ガイドバー38は、保持部31aの回転を妨げないように、実線矢印方向に退避する。
このとき、回動テーブル36は、配列コイル群支持体35と次に対面するコイルユニット支持体33との間隔に応じて、図50(c)の黒塗り矢印方向へ移動する。保持部31aを−Z方向に移動させてもよい。
このようにコイルユニット支持体33および配列コイル群支持体35を分割支持体37で構成することで、次の利点がある。
被嵌対象のコイルを支持している分割支持体37を搬送部31cにより把持および搬送することで、直接コイルを把持する必要がなくなるため、把持による絶縁被膜へのダメージを軽減することができる。また、配列コイル群を支持する配列コイル群支持体35についても、配列コイル群を適宜Z方向にスライドさせる必要があるが、分割支持体37で連結させることで、必要なスライド量が減り、コイル内周側のコイル素線の絶縁被覆へのダメージを軽減することができる。
また、分割支持体37が貫通口を有することで、ガイドバー38に分割支持体37を案内させることで、保持部31aから受け部31bへ安定して確実に移動させることができる。回動テーブル34に貫通口を設けて、ガイドバー38を、保持部31aから支持部31bに向かって貫通させてもよい。
(第3実施形態)
本発明に係る第3実施形態のコイルユニット配列装置について、図51および図52を参照しながら説明する。第3実施形態は第1実施形態と比較して、コイルユニットが分割固定子コアを有する点以外は、第1実施形態と同一の構成を備えている。第1実施形態との相違点について説明する。
図51に第3実施形態に用いるコイルユニット320を示す。コイルユニット320は、4個のコイル321と、中心軸を1周回する5個の渡り線322がコイル素線2により構成されている。コイル321は、図20に示した第1実施形態の嵌装工程と同様の方法をコイルユニットに適用することにより、絶縁部材812を被嵌された分割固定子コア811に嵌装されている。
筒状のコイルユニット支持体333を用いることで、第1実施例と同様に、分割固定子コアを有するコイルユニット320を回動させつつ回転させることができる。
図52に示すように、筒状のコイルユニット支持体333を用いることで、コイルの中心軸がコイルユニット支持体333の長手方向と交差するようにして実施することもできる。
筒状のコイルユニット支持体333は、所定のコイル321を送り出し、もしくは固定することができるように、コイルユニット支持体333の断面は搬送部31cの爪32が通過するための開口部を有することが望ましい。図示しないが配列コイル群支持体35もコイルユニット支持体333と同様な筒状のものを利用することが望ましい。
この他、分割固定子コアの材料が強磁性体であることを利用して、棒状の磁性体によりコイルユニット320を支持および回転させてもよい。
これにより、通常のボビン巻により作られた集中巻であっても空芯部分を有するコイル同様の操作が可能となる。
(第4実施形態)
本発明に係る第4実施形態のコイルユニット配列装置について、図53から図55を参照しながら説明する。第4実施形態は、コイルユニット支持体を1本ずつ動かす点が第1実施形態と異なる。第1実施形態との相違点について説明する。
コイルユニットは図5のコイルユニット20を3個用いて、回動テーブル34の回動により0時に位置するコイルユニット20のコイル21のうち、コイルユニット支持体33に支持されるZ軸方向先端側にあるコイル21を配列コイル群支持体35に被嵌させることで、所定の配列順序にコイル21が配列された配列コイル群を得る場合で説明する。
図53に、第4実施形態に用いる配列部の斜視図、YZ平面図およびXY平面図を示す。保持体41は図示せぬ基台に固定されており、コイルユニット支持体33が接続するカップリング42を保持する。保持体41は、図53(c)に示すXY平面図において、カップリング42の保持体41を通過する軌跡と、回動テーブル34の回動にともなう回転体43の回動する軌跡とが一致するように設置することが望ましい。
図54に示すように保持体41は、保持体41に入れられるカップリング42が逆行することを防ぐため、逆行防止具411を備えている。逆行防止具411は、保持具41に固定した軸受け413に軸支される回転軸414を中心に回転する。また、ストッパ412により逆行防止具411は回転を制限される。これにより、逆行防止具411は、カップリング42が保持体41に進入することを妨げないが、逆行することを防止する。
カップリング42および回転体43は、接続バー44が通過するための貫通口を2個以上備えている。貫通バー44は、Z方向に往復可能で、貫通バー44がカップリング42および回転体43を貫通することで、カップリング42と接続しているコイルユニット支持体33を回動および回転させる。
カップリング42は、保持体41に安定して保持されるよう、スリットが設けられていることが望ましい。
以降の図では、逆行防止具411関連の描画は省略する。
コイルユニット支持体33の動きについて説明する。初期状態は、図55(a)に示すようにコイルユニット支持体33を9時の位置を中心に隣り合う状態で3本とも保持体41に保持させる。
図56(a)に示すように、図55(a)の状態から回動テーブル34を回動および回転体43を回転させて、0時の位置に近いほうのカップリング42と回転体43の貫通口を一致させて接続バー44を貫通させる。
コイルユニット支持体33は一点鎖線矢印で示す反時計方向に回転速度ω2で回転し、回動テーブル34は破線矢印で示す時計方向に回動速度ω1で回動する。ω1とω2の関係は、概ねω2=−2×ω1に設定されている。
図55(b)および図55(c)に示すように、図56(a)の状態から貫通バー44を介して回動する回動テーブル34の回動およびコイルユニット支持体33の回転によりコイルユニット20が0時から4時の位置に回動しつつ回転する。その後、保持体41に保持される他のコイルユニット20を押し上げながら、8時の位置まで回動される。
図56(b)は図55(b)の、図56(c)は図55(c)のYZ平面図である。図56(d)は回動するコイルユニット20が他のコイルユニット20を押し上げて8時の位置に回動されたときのXY平面図である。
図56(e)に示すように、8時の位置で貫通バー44を−Z方向に移動させて回動テーブル34との接続を解除する。
その状態で図56(f)に示すように、回動テーブル34を回動および回転体43を回転させて、0時に近いほうのカップリング42に回転体43の貫通口を一致させる。
図55(a)に示すように、0時に近いほうのコイルユニット支持体33からU相、V相、W相の順番でコイルユニット20を設置する。第4実施形態では、図55(a)→図55(b)→図55(c)→図55(a)のように、貫通バー44を介して1本ずつコイルユニット支持体33を回動および回転させる。
このとき回動テーブル34の回動により、0時に位置するコイルユニット20のコイル21のうち、コイルユニット支持体33に支持されるZ軸方向先端側にあるコイル21を配列コイル群支持体35に被嵌させ、所定の配列順序にコイル21が配列された配列コイル群を得る。
第4実施形態は、回動させるコイルユニット支持体33が一つであるため、渡り線の取り扱いが容易となる。そのためモータの相数が多い場合でも、確実に配列コイル群を得ることができる。
2 コイル素線
3 送り部
4 変形部
12 駆動ロールおよび従動ロール
13 押さえロール
14 支持ロール
15 押込みロール
16 ガイド
17 成形体
20 コイルユニット
21 コイル
22 渡り線
23 配列コイル群
28 コイルユニット配列装置
29 制御部
30 配列部
31a 保持部
31b 受け部
31c 搬送部
32 爪
33 コイルユニット支持体
34 回動テーブル
35 配列コイル群支持体
36 回動テーブル
37 分割支持体
38 ガイドバー
39 拘束具
41 保持体
42 カップリング
43 回転体
44 貫通バー
411 逆行防止具
412 ストッパ
413 軸受け
414 回転軸
71 ガイドテープ
120 コイルユニット
121 コイル
122 渡り線
220 コイルユニット
221 コイル
222 渡り線
320 分割固定子コアを含むコイルユニット
321 コイル
322 渡り線
333 コイルユニット支持体
810 固定子
811 分割固定子コア
812 絶縁部材
820 アウターロータ用固定子
821 アウターロータ用固定子コア
P 仕付けテープ
TT 中心軸

Claims (4)

  1. 複数相に対応する複数のコイルが相毎に渡り線で接続されたコイルユニットの当該各コイルを所定の配列順序で配列して配列コイル群を形成するコイルユニット配列装置であって、
    前記コイルユニットを支持する自転可能なコイルユニット支持体を備えた保持部と、
    前記配列コイル群を支持する配列コイル群支持体を備え、前記保持部に対し相対的に回動する受け部と、
    前記コイルユニット支持体に支持されたコイルユニットのコイルを、前記配列コイル群支持体へ搬送する搬送部と、
    前記コイルユニットから前記配列順序に基づいて前記コイルを取り出して配列することで前記配列コイル群を形成する際に、前記配列コイル群と取り出すコイルとの間の前記渡り線が前記配列コイル群と他の前記コイルユニットとの間の前記渡り線に対して同じ側に配置されるように前記保持部、前記受け部および前記搬送部を制御する制御部と、
    を備えているコイルユニット配列装置。
  2. 前記コイルユニット支持体が、分割支持体を組み合せて構成されている請求項1に記載のコイルユニット配列装置。
  3. 前記配列コイル群支持体が、分割支持体を組み合せて構成されている請求項1または請求項2に記載のコイルユニット配列装置。
  4. 前記コイルユニット支持体および配列コイル群支持体が、貫通口を備えるとともに、前記搬送部は、前記貫通口を貫通する抜き差し可能なガイドバーを備え、
    前記コイルユニット支持体と配列コイル群支持体とを前記ガイドバーにより連接して前記コイルを搬送する請求項1から請求項3のいずれかに記載のコイルユニット配列装置。
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