JP6992554B2 - コイル組付装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コイル組付装置に関する。
従来、この種のコイル組付装置としては、ステータコアの内径側に設けられた複数のティースにそれぞれ集中巻コイルを組み付け、最後の集中巻きコイルをななめ形状に変形させてティースに組み付けるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このコイル組付装置は、集中巻コイルの巻軸方向の一方の端を保持する第1の台座と集中巻コイルの巻軸方向の他方の端を保持する第2の台座とを有する保持機構と、互いに対向する第1の台座と第2の台座との少なくとも一方を巻き軸と交わる方向に移動させる駆動機構と、を備えている。
特開2016-123211号公報
上述したコイル組付装置では、保持機構はコイルの形状に合わせて設計されているため、ステータコアの径方向における寸法が異なる複数種類のコイルを保持することができない。このため、コイルの形状が変わると、保持機構の交換や装置全体の交換が必要となり、生産効率を低下させてしまう。
本発明のコイル組付装置は、寸法が異なる複数種類のコイルをステータコアの複数のティースに組み付けることが可能なコイル組付装置を提供することを主目的とする。
本発明のコイル組付装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のコイル組付装置は、
平角線を矩形状かつ複数段に巻回してなるコイルを、電動機のステータコアの内径側に形成された複数のティースに組み付けるコイル組付装置であって、
前記コイルの前記ステータコアの径方向における最外周側を支持する第1支持部材と、前記コイルの前記ステータコアの径方向における最内周側を支持する第2支持部材と、を有する組付ハンドと、
前記組付ハンドを移動させる移動装置と、
前記第1支持部材と前記第2支持部材とに支持された前記コイルが前記複数のティースに組み付けられるよう前記移動装置とを制御する制御手段と、
前記組付ハンドの移動可能領域内に固定された被当接部材と、
を備え、
前記組付ハンドは、回動部材の回動動作により前記第1支持部材と前記第2支持部材との前記ステータコアの径方向における間隔を調整する間隔調整機構を有し、
前記制御手段は、異なる種類のコイルを組み付ける際には、前記回動部材が前記被当接部材に当接すると共に該被当接部材からの反力によって前記回動部材が回動するように前記組付ハンドが移動するよう前記移動装置を制御する、
ことを要旨とする。
この本発明のコイル組付装置は、コイルのステータコアの径方向における最外周側を支持する第1支持部材と最内周側を支持する第2支持部材とを有する組付ハンドと、組付ハンドを移動させる移動装置と、移動装置とを制御する制御手段とを備えて構成される。また、組付ハンドに、回動部材の回動動作により第1支持部材と第2支持部材とのステータコアの径方向における間隔を調整する間隔調整機構を設け、組付ハンドの移動可能領域内に被当接部材を固定する。異なる種類のコイルを組み付ける際には、回動部材が被当接部材に当接すると共に被当接部材からの反力によって回動部材が回動するよう移動装置を制御して組付ハンドを移動させる。このように、第1支持部材と第2支持部材とのステータコアの径方向における間隔を調整することにより、組付ハンドを交換することなく、寸法が異なる複数種類のコイルをステータコアの複数のティースに組み付けることができる。また、組付ハンドを移動させて回動部材を回動させるだけで、第1支持部材と第2支持部材との間隔を調整することができるため、組付対象のコイルを短時間で切り替えることができ、生産効率をより向上させることができる。さらに、コイルの組み付けの際に組付ハンドを移動させるための移動装置により、組付ハンドに設けられた回動部材を被当接部材に当接させ当該被当接部材からの反力により回動させるため、専用の駆動源を必要とせず、組付ハンドをよりコンパクトにすることができる。
本発明の一実施例としてのコイル組付装置1の概略構成図である。 コイル組付装置の組付対象となるコイルの斜視図である。 コイル組付装置の組付ハンドの概略構成図である。 組付対象のコイルの種類を例示する説明図である。 コイル保持機構の概略構成図である。 コイルの保持動作を説明する説明図である。 コイル変形機構の概略構成図である。 コイルの変形動作を説明する説明図である。 間隔調整機構の概略構成図である。 カムリングの外観斜視図である。 間隔調整機構を正面から見たときの平面図である。 組付ハンドの切替動作を説明するための部分断面図である。 組付ハンドの切替動作を説明するための部分断面図である。 組付ハンドの切替動作を説明するための部分断面図である。 組付ハンドの切替動作を説明するための部分断面図である。
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのコイル組付装置1の概略構成図であり、図2は、コイル組付装置1の組付対象となるコイルC1の斜視図であり、図3は、コイル組付装置の組付ハンドの概略構成図である。コイルC1は、図2に示すように、1本の平角線Wを2列かつ複数段(例えば10段)にエッジワイズ方向に曲げながら巻回して形成された集中巻式の矩形コイル(カセットコイル)である。また、コイルC1の一端からは、短尺のリード線部(端子部)Lが延出されており、その他端からは、長尺のバスバー部(渡り線)Bが延出されている。
コイルC1は、例えば電気自動車やハイブリッド車両等に搭載される三相交流電動機を構成するものであり、当該電動機のステータコアScの複数のティースTに例えば樹脂製のインシュレータIと共に組み付けられる。また、コイルC1のバスバー部Bは、対応する他のコイルC1のリード線部Lに電気的に接続(溶接)され、それによりU相、V相およびW相のステータコイルが構成される。本実施例では、コイルC1は、長辺部を正面視した際に矩形状を呈し、短辺部を正面視した際に等脚台形状を呈するように巻回されている。すなわち、コイルC1の短辺長は、ステータコアScの径方向における内周側から外周側に向かうにつれて長くなっている。
コイル組付装置1は、図1に示すように、組付ハンド10と、組付ハンド10をx軸,y軸およびz軸方向に移動させる移動機構50と、装置全体を制御する制御装置100と、固定台12にx軸方向に沿って平行に延びるように設置された一対のポールP1,P2と、を備える。組付ハンド10は、移動機構50により図示しないコイルC1の保管箇所とステータコアScが設置される組付箇所との間で移動させられ、コイルC1を保持して当該組付箇所に設置されたステータコアScのティースTに組み付け可能なものである。
移動機構50は、図1に示すように、y軸方向に沿って平行に延びる回転自在の一対のy軸ボールねじシャフト51a,51bと、一対のy軸ボールねじシャフト51a,51bがそれぞれ同期回転するよう回転駆動する一対のy軸モータ52a,52bと、一対のy軸ボールねじシャフト51a,51bにそれぞれ螺合された一対のy軸スライダ53a,53bとを有する。また、移動機構50は、図1に示すように、一対のy軸スライダ53a,53bにx軸方向に沿って延在するように架け渡される回転自在のx軸ボールねじシャフト54と、一方のy軸スライダ53aに設けられx軸ボールねじシャフト54を回転駆動するためのx軸モータ55と、x軸ボールねじシャフト54に螺合されたx軸スライダ56とを有する。更に、移動機構50は、図3に示すように、x軸スライダ56に回転自在に支持されz軸方向に沿って延びるz軸ボールねじシャフト57と、x軸スライダ56に設けられz軸ボールねじシャフト57を回転駆動するためのz軸モータ58と、z軸ボールねじシャフト27に螺合されたz軸スライダ59とを有する。z軸スライダ59には組付ハンド10が固定されており、移動機構50は、制御装置100によりx軸モータ55、y軸モータ52a,52bおよびz軸モータ58が駆動制御されることにより、組付ハンド10をx軸方向,y軸方向およびz軸方向に移動させることができる。また、図示しないが、移動機構50は、組付ハンド10をz軸周りに回転させる図示しない回転駆動機構も有している。
組付ハンド10は、図3に示すように、互いに協働してコイルC1を保持する第1コイル支持部材11、第2コイル支持部材12および第3コイル支持部材13と、これら第1~第3コイル支持部材11~13を支持するベース部材15と、を有する。また、組付ハンド10は、第3コイル支持部材13をベース部材15に対して移動させてコイルC1を変形させるコイル変形機構18と、第1および第2コイル支持部材11,12と第3コイル支持部材13との間隔を調整する間隔調整機構20と、を有する。ベース部材15には、z軸スライダ59が固定されており、組付ハンド10は、移動機構50によりz軸スライダ59がx軸方向,y軸方向およびz軸方向に移動することで、z軸スライダ59と共に移動可能となっている。また、組付ハンド10は、間隔調整機構20を作動させることにより図4に示すようにステータコイルScの径方向における寸法が異なる2種類のコイルC1,C2を保持可能となっている。
第1コイル支持部材11は、ベース部材15に対してz軸方向に沿って移動自在に支持されており、その先端部には、図5に示すように、コーナー支持面11aと、短辺支持面11bと、表面支持部11cとが形成されている。コーナー支持面11aは、コイルC1のステータコアScの径方向における最外周側に位置することになる一方(図5における上側)の短辺部の両端にあるコーナー部を形成する平角線Wの2つの外側面Aco1に当接するように形成されている。また、短辺支持面11bは、上述の一方の短辺部を形成する平角線Wの外側面Bo1に当接するように形成されている。更に、表面支持部11cは、外側面Bo1に沿ったコイルC1の端面(平角線Wの表面)に当接するように形成されている。すなわち、コーナー支持面11a、短辺支持面11bおよび表面支持部11cは、図6に示すようように、短辺支持面11bがコイルC1の外側面Bo1に当接した際に、コーナー支持面11aが外側面Aco1に当接し、かつ表面支持部11cの内面が外側面Bo1に沿ったコイルC1の端面に当接するように第1コイル支持部材11の先端部に形成されている。
第2コイル支持部材12は、ベース部材15によりz軸方向に沿って移動自在に支持されており、その先端部には、図5に示すように、コーナー支持面12aと、短辺支持面12bと、表面支持部12cとが形成されている。コーナー支持面12aは、コイルC1のステータコアScの径方向における最外周側に位置することになる他方(図5における下側)の短辺部の両端にあるコーナー部を形成する平角線Wの2つの外側面Aco2に当接するように形成されている。また、短辺支持面12bは、上述の他方の短辺部を形成する平角線Wの外側面Bo2に当接するように形成されている。更に、表面支持部12cは、外側面Bo2に沿ったコイルC1の端面(平角線Wの表面)に当接するように形成されている。すなわち、コーナー支持面12a、短辺支持面12bおよび表面支持部12cは、図6に示すように、短辺支持面12bがコイルC1の外側面Bo2に当接した際に、コーナー支持面12aが外側面Aco2に当接し、かつ表面支持部12cの内面が外側面Bo2に沿ったコイルC1の端面に当接するように第2コイル支持部材12の先端部に形成されている。
第1および第2コイル支持部材11,12は、図3に示すように、連動機構16を介して互いに連結されている。連動機構16は、第2コイル支持部材12に向けて延在するように第1コイル支持部材11に固定された第1ラックR1と、第1コイル支持部材11に向けて延在するように第2コイル支持部材12に固定された第2ラックR2と、ベース部材15により回転自在に支持されると共に第1および第2ラックR2の双方に噛合する平歯車G0とを有する。更に、第1コイル支持部材11には、制御装置100により制御されるエアシリンダ17が連結されている。エアシリンダ17は、ベース部材15に対して固定されており、第1コイル支持部材11をz軸方向に進退移動させる。
エアシリンダ17により第1コイル支持部材11が第2コイル支持部材12側(図3中下方)に移動させられると、第1ラックR1が図中下方に移動し、それに伴って平歯車G0が一方向に回転すると共に、第2ラックR2が図中上方に移動する。これにより、第1および第2コイル支持部材11,12は、エアシリンダ17および連動機構16によりz軸方向に沿って互いに接近するように移動させられる。また、エアシリンダ17により第1コイル支持部材11が第2コイル支持部材12とは反対側(図3中上方)に移動させられると、第1ラックR1が図中上方に移動し、それに伴って平歯車G0が他方向に回転すると共に、第2ラックR2が図中下方に移動する。これにより、第1および第2コイル支持部材11,12は、エアシリンダ17および連動機構16によりz軸方向に沿って互いに離間するように移動させられる。すなわち、第1および第2コイル支持部材11,12は、エアシリンダ17および連動機構16(接近離間機構)によりz軸方向に沿って互いに接近離間させられる。
第3コイル支持部材13は、LMガイド等を介してベース部材15に対してz軸と直交するxy平面に沿って移動自在に支持されている。第3コイル支持部材13は、図7および図8に示すように、コイルC1のステータコアScの径方向における最内周側に位置する平角線Wの端面を受けるコイル受け部13aを有する。
コイル受け部13aには、中子13bが配置されている。中子13bは、図5~図8に示すように、コイルC1の上記径方向における最内周側の一方(図5および図6における左側、図7および図8における右側)の長辺部を形成する平角線の内側面Ai1に当接するようにコイル受け部13aの表面に設置されている。
コイル変形機構18は、図7および図8に示すように、xy平面に沿って延在するように第3コイル支持部材13に固定されたラックR3や、ラックR3に噛合する平歯車G3、ベース部材15に固定されると共に制御装置100により制御されて平歯車G3を回転駆動するモータM等を有する。コイル変形機構18のモータMにより平歯車G3を回転駆動することで、第3コイル支持部材13をラックR3と共にベース部材15に対してxy平面に沿って往復移動させることができる。ここで、組付ハンド10の第1および第2コイル支持部材11,12は、ベース部材15に対してz軸方向以外の方向には移動不能である。従って、コイル変形機構18を作動させることにより、図7および図8に示すように、第1および第2コイル支持部材11,12と第3コイル支持部材13とをコイルC1の短辺部の延在方向に相対移動させることが可能となる。これにより、コイルC1を斜めに変形させることができる。したがって、既にコイルC1等が組み付けられている2つのティースTの間に位置するティースT(最後のティース)に対してコイルC1を円滑に組み付けることができる。
間隔調整機構20は、図9に示すように、第3コイル支持部材13のコイル受け部13aの背面(コイルC1を受ける面とは反対側の面)に対向するように設けられた板状の支持プレート22と、第3コイル支持部材13と支持プレート22との間に配置された複数(2つ)のカムリング21と、第3コイル支持部材13を支持プレート22に近接させる方向に付勢するスプリング25と、を備える。カムリング21は、図10に示すように、薄肉部21aおよび厚肉部21bが周方向に並ぶように形成されると共に両者の間の厚みが徐々に変化するように形成された円環状の部材である。カムリング21は、図11に示すように、第3コイル支持部材13の対角となる2つのコーナー部付近に固定されたカム軸23にそれぞれ回動可能に支持されている。また、カムリング21の外側面には、円弧状の切り欠き部21cが設けられており、図11に示すように、カムリング21は、第3コイル支持部材13の正面から見た平面視において、切り欠き部21cを含む一部が第3コイル支持部材13の外側(左右)に露出するように配置されている。支持プレート22には対角をなす2つのコーナー部付近にそれぞれ表面に対して垂直方向に貫通する貫通孔が設けられ、その貫通孔にはカム軸23が進退可能に挿通されている。また、支持プレート22には中央部に表面に対して垂直方向に貫通する貫通孔が設けられ、その貫通孔には支持軸24が進退可能に挿通されている。支持軸24は、先端部が第3コイル支持部材13(コイル受け部13a)の背面に固定されると共に基端部にスプリング受け26が固定されており、第3コイル支持部材13を支持プレート22に対して近接離間自在に支持する。支持軸24における支持プレート22とスプリング受け26との間にはコイル状のスプリング25が挿通されており、これにより、第3コイル支持部材13は、支持プレート22に近接させる方向に付勢される。また、第3コイル支持部材13(コイル受け部13a)の背面には支持プレート22に向かって突出する突出部13cが設けられており、図9(a)に示すように、カムリング21の薄肉部21aが突出部13cと当接しているときには、第3コイル支持部材13は、スプリング25の付勢力により、支持プレート22に近接する方向に引き込まれる。これにより、コイルの最内周側の端面を支持する第1および第2コイル支持部材11,12の表面支持部11c,12cとコイルの最外周側の端面を支持する第3コイル支持部材13のコイル受け部13cとの間隔をコイルC1の保持に適した間隔d1に調整することができる。また、図9(b)に示すように、スプリング25の付勢力に抗してカムリング21の厚肉部21bが突出部13cに乗り上げているときには、第3コイル支持部材13は、カムリング12の厚肉部21bにより支持プレート22と離間する方向に押し出される。これにより、第1および第2コイル支持部材11,12の表面支持部11c,12cと第3コイル支持部材13のコイル受け部13cとの間隔を、コイルC2の保持に適した間隔d2に調整することができる。
次に、こうして構成されたコイル組付装置1の動作について説明する。組付ハンド10によりコイルC1またはC2をステータコアScの複数のティースTに組み付ける際、コイル組付装置1の制御装置100は、図7に示すように、保管箇所のコイルC1またはC2のステータコアScの径方向における最内周側の端面に、第3コイル支持部材13のコイル受け部13aの表面を当接させるように移動機構50を制御する。この際、第3コイル支持部材13の中子13bは、コイルC1またはC2の上記最内周側の一方(図7における右側)の長辺部を形成する平角線の内側面Ai1に当接する。続いて、制御装置100は、第1コイル支持部材11を第2コイル支持部材12側(図3中下方)に移動させるようにエアシリンダ17を制御し、第1および第2コイル支持部材11,12をz軸方向に沿って互いに接近させる。第2コイル支持部材12に対して接近した第1コイル支持部材11は、図6に示すように、コイルC1またはC2の上記径方向における最外周側に位置することになる一方の短辺部(図6中、上側)を形成する平角線Wの外側面Bo1と、その一方の短辺部の両側のコーナー部を形成する平角線Wの外側面Aco1とを支持する。また、第1コイル支持部材11に対して接近した第2コイル支持部材12は、コイルC1またはC2の上記径方向における最外周側に位置することになる他方の短辺部(図6中、下側)を形成する平角線Wの外側面Bo2と、その他方の短辺部の両側のコーナー部を形成する平角線Wの外側面Aco2とを支持する。これにより、第1~第3コイル支持部材11~13によりコイルC1またはC2を保持することが可能となる。
そして、制御装置100は、組付ハンド10が対象となるティースTに接近するように移動機構50を制御すると共に、第1および第2コイル支持部材11,12と第3コイル支持部材13とをコイルC1またはコイルC2の短辺部の延在方向に相対移動させるようにコイル変形機構18のモータMを制御する。コイル変形機構18により第1および第2コイル支持部材11,12に対して第3コイル支持部材13が移動させられると、図8に示すように、コイルC1またはコイルC2の最内周側の一方(図8における右側)の長辺部を形成する平角線Wが中子13bにより押圧されて第3コイル支持部材13と共にxy平面に沿って移動する。これに対して、コイルC1またはコイルC2の最外周側の一方(図8における右側)の長辺部を形成する平角線Wのxy平面に沿った方向の移動は、第1および第2コイル支持部材11,12により規制される。これにより、図8に示すように、コイルC1またはコイルC2を斜めに変形させることができ、既にコイルC1またはコイルC2が組み付けられている2つのティースTの間に位置するティースT(最後のティース)に対してコイルC1またはコイルC2を円滑に組み付けることができる。
次に、組付対象のコイルC1とコイルC2とを切り替える際の動作について説明する。組付対象のコイルをコイルC1からコイルC2へ切り替える際、コイル組付装置1の制御装置100は、図12に示すように、間隔調整機構20の2つのカムリング21の切り欠き部21cがポールP1,P2と向かい合う位置まで組付ハンド10を移動させるよう移動機構50(y軸モータ52a,52bおよびz軸モータ58)を制御する。続いて、図13に示すように、2つのカムリング21の切り欠き部21cにポールP1,P2の先端部が嵌合されるまでポールP1,P2の延在方向(x軸方向)におけるポールP1,P2の先端側から基端側(図中、左側)に向かって組付ハンド10を移動させるよう移動機構50(x軸モータ55)を制御する。次に、図14に示すように、組付ハンド10を下降させるよう移動機構50(z軸モータ58)を制御する。これにより、2つのカムリング21はポールP1,P2からの反力により一方向に回動し、第3コイル支持部材13の背面に設けられた突出部13cに厚肉部21bが乗り上げられる。このとき、第3コイル支持部材13はスプリング25の付勢力に抗して第1および第2コイル支持部材11,12に近接する方向(図中、左方向)に移動させられるため、第1および第2コイル支持部材11,12と第3コイル支持部材13との間隔は、狭くなり、コイルC2を保持するのに適した間隔d2に調整される。そして、図15に示すように、組付ハンド10がポールP1,P2の延在方向におけるポールP1,P2の基端側から先端側(図中、右側)に向かって組付ハンド10を移動させるよう移動機構50(x軸モータ55)を制御する。これにより、組付対象のコイルをコイルC1からコイルC2へ切り替えることができる。
組付対象のコイルをコイルC2からコイルC1へ切り替える際、コイル組付装置1の制御装置100は、間隔調整機構20の2つのカムリング21の切り欠き部21cがポールP1,P2と向かい合う位置まで組付ハンド10を移動させるよう移動機構50(y軸モータ52a,52bおよびz軸モータ58)を制御する。続いて、2つのカムリング21の切り欠き部21cにポールP1,P2の先端部が嵌合されるまでポールP1,P2の延在方向(x軸方向)におけるポールP1,P2の先端側から基端側に向かって組付ハンド10を移動させるよう移動機構50(x軸モータ55)を制御する。次に、組付ハンド10を上昇させるよう移動機構50(z軸モータ58)を制御する。これにより、2つのカムリング21はポールP1,P2からの反力により他方向に回動し、第3コイル支持部材13の背面に設けられた突出部13cに薄肉部21aが当接される。このとき、第3コイル支持部材13はスプリング25の付勢力により第1および第2コイル支持部材11,12から離間する方向に移動させられるため、第1および第2コイル支持部材11,12と第3コイル支持部材13との間隔は、広くなり、コイルC1を保持するのに適した間隔d1に調整される。そして、組付ハンド10がポールP1,P2の延在方向におけるポールP1,P2の基端側から先端側に向かって組付ハンド10を移動させるよう移動機構50(x軸モータ55)を制御する。これにより、組付対象のコイルをコイルC2からコイルC1へ切り替えることができる。
以上説明した本実施例のコイル組付装置1では、移動機構50によって移動させられる組付ハンド10に、カムリング21の回動動作により、コイルC1,C2のステータコイルScの径方向における最外周側を支持する第1および第2コイル支持部材11,12と最内周側を支持する第3コイル支持部材13との間隔を調整する間隔調整機構20を設ける。また、組付ハンド10の移動可能領域内に被当接部材としてのポールP1,P2を固定する。組付対象のコイルを、ステータコイルScの径方向における寸法が異なる他のコイルに切り替える際には、カムリング21の切り欠き部21cにポールP1,P2が嵌合されると共にポールP1,P2からの反力によってカムリング21が回動するよう移動機構50を制御する。このように、第1および第2コイル支持部材11,12と第3コイル支持部材13とのステータコアScの径方向における間隔を調整することにより、組付ハンド10を交換することなく、寸法が異なる複数種類のコイルC1,C2をステータコアScの複数のティースTに組み付けることができる。また、組付ハンド10を移動させてカムリング21を回動させるだけで、第1および第2コイル支持部材11,12と第3コイル支持部材13との間隔を調整することができるため、組付対象のコイルを短時間で切り替えることができ、生産効率をより向上させることができる。さらに、コイルの組み付けの際に組付ハンド10を移動させるための移動機構50により、組付ハンド10に設けられたカムリング21をポールP1,P2に当接させポールP1,P2からの反力により回動させるため、専用の駆動源を必要とせず、組付ハンド10をよりコンパクトにすることができる。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、第1および第2コイル支持部材11,12が「第1支持部材」に相当し、第3コイル支持部材13が「第2支持部材」に相当し、コイル変形機構18が「駆動装置」に相当し、移動機構50が「移動装置」に相当し、制御装置100が「制御手段」に相当し、ポールP1,P2が「被当接部材」に相当し、カムリング21が「回動部材」に相当し、間隔調整機構20が「間隔調整機構」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本開示の発明は、コイルの製造分野において利用可能である。
1 コイル組付装置、10 組付ハンド、11 第1コイル支持部材、11a,12a コーナー支持面、11b,12b 短辺支持面、11c,12c 表面支持部、12 第2コイル支持部材、13 第3コイル支持部材、13a コイル受け部、13b 中子、15 ベース部材、16 連動機構、17 エアシリンダ、18 コイル変形機構(駆動装置)、20 間隔調整機構、21 カムリング、21a 薄肉部、21b 厚肉部、21c 切り欠き部、22 支持プレート、23 カム軸、24 支持軸、25 スプリング、26 スプリング受け、50 移動機構、51a,51b y軸ボールねじシャフト、52a,52b y軸モータ、53a,53b y軸スライダ、54 x軸ボールねじシャフト、55 x軸モータ、56 x軸スライダ、57 z軸ボールねじシャフト、58 z軸モータ、59 z軸スライダ、100 制御装置、Aco1,Aco2 外側面、Ai1 内側面、Bo1,Bo2 外側面、C1,C2 コイル、I インシュレータ、B バスバー部、G0,G3 平歯車、R1 第1ラック、R2 第2ラック、R3 ラック、W 平角線、Sc ステータコア、T ティース。

Claims (1)

  1. 平角線を矩形状かつ複数段に巻回してなるコイルを、電動機のステータコアの内径側に形成された複数のティースに組み付けるコイル組付装置であって、
    前記コイルの前記ステータコアの径方向における最外周側を支持する第1支持部材と、前記コイルの前記ステータコアの径方向における最内周側を支持する第2支持部材と、を有する組付ハンドと、
    前記組付ハンドを移動させる移動装置と、
    前記第1支持部材と前記第2支持部材とに支持された前記コイルが前記複数のティースに組み付けられるよう前記移動装置とを制御する制御手段と、
    前記組付ハンドの移動可能領域内に固定された被当接部材と、
    を備え、
    前記組付ハンドは、回動部材の回動動作により前記第1支持部材と前記第2支持部材との前記ステータコアの径方向における間隔を調整する間隔調整機構を有し、
    前記制御手段は、異なる種類のコイルを組み付ける際には、前記回動部材が前記被当接部材に当接すると共に該被当接部材からの反力によって前記回動部材が回動するように前記組付ハンドが移動するよう前記移動装置を制御する、
    コイル組付装置。
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