JP5622857B2 - 座位姿勢矯正座具 - Google Patents

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Description

本発明は、着座時の骨盤と背骨との正しい位置および角度を保持し、着座姿勢そのものを矯正することにより、座ることにより顎関節症の改善などができる整体機能を備えた座位姿勢矯正座具に関する。
背骨は体の軸であり、上端は頭蓋骨や顎関節につながり、下端は骨盤につながっているため、顎関節−背骨−骨盤の関係を正しい位置および角度に保持せしめることは重要であり、これらの関係が崩れると、顎関節症、ヘルニア、腰痛などの諸症状を引き起こす原因ともなる。
現代人は椅子に座ることが多く、従来の考え方では、長時間座っても腰や背骨を傷めないように座り心地を追求するのみであり、座り心地の向上を中心とした椅子の形状・材質を論じてきた。つまり、身体の負荷をできるだけ小さくし、椅子の方を身体の形に沿わせるという工夫が中心であり、単に人が平面の椅子に腰掛けたときの臀部や太ももの形状に沿うような凹凸を設けたに過ぎないものが多く、そういう椅子に座ったとしても使用者が単に平面上の椅子に座ったような姿勢になるだけで姿勢矯正効果は出ず、単に収まりが良いという椅子用座を備えた椅子に過ぎない。
従って、着座姿勢そのものを矯正することより、着座により積極的に顎関節−背骨−骨盤の関係を正しい位置および角度に保持し、整体を行うという認識はなかった。
例えば、特開2000−79135号公報に開示された腰椎座位簡易矯正具、特開2003−116894号公報に開示された座位姿勢矯正クッション体など、着座姿勢そのものを矯正することを目的としたものがあるが、着座により積極的に顎関節−背骨−骨盤の関係を正しい位置および角度に保持するという整体理論に基づく矯正を目的とした製品はなかった。
特開2000−79135号公報に開示された腰椎座位簡易矯正具は、断面を楔形とすることによって傾斜面を有するほぼ棒状の本体部によって構成し、その長手方向を椅子の座面の幅方向に合わせると共に楔形の先端縁を前方にして座面上に載せて使用者が着座した時、傾斜面が使用者の骨盤下端の坐骨結節と尾骨を押し上げて骨盤を前傾位置に保ち、腰椎の歪みを矯正することを目的としたものである。
また、特開2003−116894号公報に開示された座位姿勢矯正クッション体は、椅子類の座面に載置して使用するクッションであって、使用者の臀部・腰椎部を環状に支持する壁面を持ち、坐骨中心位置を平面として坐骨位置を押し上げ、坐骨の安定的角度及び位置の保持をはかるものであり、脊椎の左右の歪みや、ねじれ(回旋)などの脊椎の歪みを矯正することを目的としたものである。
上記の2つの従来の座位姿勢矯正クッションなどは、要点は、概ね座面の中央より後方の坐骨位置に対応する部分の座面を高くするものであり、使用者がこの椅子に腰掛けた時、坐骨が当接する位置の座面が傾斜しており坐骨位置を押し上げられるため、骨盤は前傾するというものである。座面の後部が前傾すると利用者は前方に落ちてしまうため、前傾部分を座面の後部に限定し、座面の大部分を占める中央から前方は、使用者の大退部が載る部分として略水平になっていた。
特開2000−79135号公報 特開2003−116894号公報
古来、日本人は、正しい姿勢で正座することにより心身が整えられ、顎関節−背骨−骨盤の関係を正しい位置および角度に保持せしめることができた。"正しい正座の姿勢"というものは武道に通ずるところがあり、例えば、合気道での正座の姿勢と顎関節−背骨−骨盤の角度は理想的なものと言える。合気道での正座の姿勢は次の動作がスムーズに行えるものであり、例えば、正座姿勢の状態から立ち姿勢の状態へスムーズに移行できる。また、合気道での正座の姿勢は、介護の現場などで近年注目されている古武術身体操法(老人を起こす際、力を入れないで相手の力を使って立たせるなどの操法)をとる直前の姿勢でもある。このように、正しい姿勢で正座することは、顎関節−背骨−骨盤の関係を正しい位置および角度に保持せしめることができる。
しかし、上記従来の座位姿勢矯正クッションなどでは、本発明が目的とする、顎関節−背骨−骨盤の関係を正しい位置および角度に保持せしめるという、"正しい正座の姿勢"に整えられるものではなく、坐骨を前傾に保つという効果しかない。つまり、上記従来の座位姿勢矯正クッションなどは、従来の椅子に腰かける姿勢において坐骨の姿勢のみを前傾に矯正するものであり、決して"正しい正座の姿勢"に着座姿勢を整体するようなものではない。
また、上記従来の座位姿勢矯正クッションなどでは、背骨と坐骨の関係は考慮しているものの、背骨と顎関節との関係に注目したものではなかった。現代日本において顎関節症で悩む人は多く、それら顎関節症患者は、顎関節症専門の病院や医院において顎関節そのものを治療することで治癒を図る人が多いが、椅子の着座姿勢を矯正することで顎関節−背骨−骨盤の関係を正しい位置および角度に整え、顎関節症を改善できる可能性に注目することがほとんどない。つまり、一般には、椅子とは座ることのみを目的とするものと捉えられるのみであり、椅子の座面を、顎関節−背骨−骨盤の関係を正しい位置および角度に整え、顎関節症の緩和を図る一種の整体具として捉える人はほとんどいない。
本発明の座位姿勢矯正座具が提供する着座姿勢である、日本の合気道などに通じる"正しい正座の姿勢"とは、以下のようなものである。
"正しい正座の姿勢"とは、決して現代の子供などによく見られる尻を床に付けて座るいわゆる"アヒル座り"のように平面的な姿勢ではなく、足先はいわゆる蹲踞(そんきょ)の姿勢で足の指を床面に付け、踵で坐骨を押し上げて高く保ち、腰の付け根も高く保たれ、太ももが腰の付け根から膝までスラッと前傾しているという、凛とした美しい姿勢である。この姿勢状態において、積極的に顎関節−背骨−骨盤の関係を正しい位置および角度に保持されるのである。
本発明は、単なる椅子用座ではなく、座ることで着座姿勢そのものを矯正することより積極的に顎関節−背骨−骨盤の関係を正しい位置および角度に保持し、整体を行うことができる座位姿勢矯正座具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の座位姿勢矯正座具は、単独で使用するあるいは椅子類の座面に載置して使用する座位姿勢矯正座具であって、使用者の坐骨・恥骨付近が位置する坐骨・恥骨座面部分と、使用者の太腿が位置する太腿座面部分と、使用者の股間が位置する股間座面部分を備え、前記坐骨・恥骨座面部分から前記太腿座面部分の先端にかけて滑らかに前傾した形状を備え、前記坐骨・恥骨座面部分の傾斜よりも前記太腿座面部分の傾斜が大きくなるように成型され、前記股間座面部分は、前記坐骨・恥骨座面部分から滑らかに高くなるように成型されるとともに、前記股間座面部分の側面形状が、前記太腿の内側から前記膝頭の内側に沿った形状であり、前記使用者が着座状態において、前記太腿から前記膝頭により前記股間座面部分の側面を締めて座る姿勢を取ることができる座位姿勢矯正座具である。
上記構成とすることにより、本発明の座位姿勢矯正座具は、着座するだけで積極的に顎関節−背骨−骨盤の関係を正しい位置および角度に保持し、整体を行うことができる。つまり、単に使用者が平面に腰掛けたときに自然にできる臀部や太ももの形状に沿うように凹凸を設けたような椅子用座ではなく、着座すると坐骨・恥骨座面部分および太腿座面部分によって股関節から太腿の姿勢が"正しい姿勢"の状態となり、顎関節−背骨−骨盤の関係を"正しい姿勢"同様の正しい位置と角度に整体することができる一方、実際の床面上の正座では膝で床面を捉えて体重を支えることができるが椅子に着座した状態では膝の支えがないためそのまま前にずれ落ちてしまうので、それを防止するために股間座面部分によってしっかりと体重を受け止めて姿勢が安定するように配慮されたものとなっている。
なお、上記構成において、前記坐骨・恥骨座面部分のうち使用者の恥骨付近が位置する部分は略水平面、前記坐骨・恥骨座面部分のうち使用者の坐骨付近が位置する部分は前記太腿座面部分に向けて滑らかに傾斜しているように成型されていることが好ましい。
また、上記構成において、座位姿勢矯正座具の太腿座面部分の前傾角度は、正座のときに見られる太腿の前傾角度と略同一となるような角度であり、前記使用者が着座状態において、顎関節−背骨−骨盤の関係を正座同様の正しい位置と角度に整体することができることが好ましい。その角度は概ね8度から20度の角度であれば良い。
上記構成とすることにより、本発明の座位姿勢矯正座具は、着座姿勢そのものを"正しい日本の正座姿勢"と同様の姿勢に矯正することができ、着座するだけで積極的に顎関節−背骨−骨盤の関係を正しい正座時と同様の正しい位置および角度に保持し、整体を行うことができる。つまり、単に使用者が平面に腰掛けたときに自然にできる臀部や太ももの形状に沿うように凹凸を設けたような椅子用座ではなく、着座すると坐骨・恥骨座面部分および太腿座面部分によって股関節から太腿の姿勢が"正しい日本の正座の姿勢"の状態となり、顎関節−背骨−骨盤の関係を"正しい日本の正座の姿勢"同様の正しい位置と角度に整体することができる。
次に、本発明の座位姿勢矯正座具は、股間座面部分の側面形状が、太腿の内側から膝頭の内側に沿った形状であり、単に座面が前傾した椅子ではなく、使用者が着座状態において、体重がかかることにより自然と太腿から膝頭により股間座面部分の側面を締めて座る姿勢を取ることができる。つまり、意識せずにまた疲労を伴わずに膝頭を内側に締めるという効果が得られる。膝頭を内側に締めるということは、着座するだけで積極的に顎関節−背骨−骨盤の関係を正しい位置および角度に保持し、整体を行うことができる。
なお、股間座面部分の先端が太腿座面部分の先端よりも前に突出していることが好ましい。また、股間座面部分の先端の高さが坐骨・恥骨座面部分の高さよりも高いものであることが好ましい。このように、股間座面部分の先端において太腿の部分よりも前に突出した大きく滑らかな突起物が存在することにより、体重をかけても体重をしっかりと受け止め、かつ、自然と意識せずにまた疲労を伴わずに膝頭を内側に締めるという効果が得られる。
本発明の座位姿勢矯正座具は、材質は特に問わず、様々な材質で提供することができる。例えば、着座による姿勢矯正効果を発揮するためには、座面の特徴的な形が維持される程度の硬度があった方が良い。例えば、JISK6400による密度40Kg/立方メートル以上、硬度100N以上のポリウレタンフォームにより成型する。また、例えば、JISK6400による密度30Kg/立方メートル以上、硬度14N以上、かつ反発弾性率19%以下である低弾性のポリウレタンフォームにより成型したものとすることができる。
本発明の座位姿勢矯正座具は、単なる椅子用座ではなく、着座姿勢そのものを"正しい正座姿勢"と同様の姿勢に矯正することができ、着座するだけで積極的に顎関節−背骨−骨盤の関係を正しい位置および角度に保持し、整体を行うことができる。このように、着座するだけで積極的に顎関節−背骨−骨盤の関係が矯正できるため、顎関節症の改善にもつながる。
本発明の座位姿勢矯正座具100の構成例を示す正面図である。 本発明の座位姿勢矯正座具100の構成例を示す背面図である。 本発明の座位姿勢矯正座具100の構成例を示す右側面図である。 本発明の座位姿勢矯正座具100の構成例を示す左側面図である。 本発明の座位姿勢矯正座具100の構成例を示す平面図である。 本発明の座位姿勢矯正座具100の構成例を示す底面図である。 図5におけるA−A線端面図を示す図である。 図5におけるB−B線端面図を示す図である。 図5におけるC−C線端面図を示す図である。 図5におけるD−D線断面図を示す図である。 布カバーを装着した様子を示す図である。
100 座位姿勢矯正座具
110 坐骨・恥骨座面部分
111 恥骨相当座面部分
112 坐骨相当座面部分
120 太腿座面部分
130 股間座面部分
200 布カバー
以下、図面を参照しつつ、本発明の座位姿勢矯正座具の実施例を説明する。ただし、本発明の範囲は以下の実施例に示した具体的な用途、形状、本数、個数などには限定されないことは言うまでもない。
実施例にかかる本発明の座位姿勢矯正座具の例を示す。本発明の座位姿勢矯正座具は、単独で使用するあるいは椅子類の座面に載置して使用する座位姿勢矯正座具である。
図1から図6は、実施例にかかる座位姿勢矯正座具100の構成例を示す正面図、背面図、右側面図、左側面図、平面図、底面図の6面図を示す図である。さらに、図7は、図5の平面図におけるA−A線端面図、図8は、図5の平面図におけるB−B線端面図、図9は、図5の平面図におけるC−C線端面図、図10は、図5の平面図におけるD−D線端面図となっている。
図1から図10に示すように、本実施例にかかる座位姿勢矯正座具100は、坐骨・恥骨座面部分110、太腿座面部分120、股間座面部分130、後部部分140の各部を備えている。なお、これら坐骨・恥骨座面部分110、太腿座面部分120、股間座面部分130、後部部分140は、はっきりした明確な境界線や境界構造がある訳ではなく、互いに連続的に滑らかに連なっている。
坐骨・恥骨座面部分110は、使用者の股関節が位置する座面部分である。股関節には恥骨部分と坐骨部分があるが、この実施例では、坐骨・恥骨座面部分110のうち使用者の恥骨付近が位置する恥骨相当座面部分111は略水平面、使用者の坐骨付近が位置する坐骨相当座面部分112は後述する太腿座面部分120に向けて滑らかに傾斜しているように成型されている。
図8のB−B線端面図および図9のC−C線端面図を併せ見て分かるように、この実施例では、坐骨・恥骨座面部分110のうち恥骨相当座面部分111は略水平面となっている。ただし、太腿座面部分120が大きく傾斜しているので、坐骨・恥骨座面部分110は座面100全体の中では比較的高い位置にあり、坐骨の位置を高く維持するという効果が得られている。
また、図10のD−D線端面図を見て分かるように、この実施例では、坐骨・恥骨座面部分110のうち坐骨相当座面部分112は太腿座面部分120に向けて滑らかに傾斜しているように成型されている。
次に、太腿座面部分120は、太腿が位置する部分であり、全体が滑らかに前傾した形状を備えている。坐骨・恥骨座面部分110の坐骨相当座面部分112は緩やかに傾斜していたが、それを受けて太腿座面部分120は傾斜しており、坐骨・恥骨座面部分110の坐骨相当座面部分112の傾斜よりも太腿座面部分120の傾斜の方が大きくなるように成型されている。一般の椅子などでは座面全体が略水平であるがゆえに使用者が着座した状態では太腿が略水平であるが、本発明の座位姿勢矯正座具100では、使用者が着座した状態で太腿が所定角度で傾斜するように前傾状態となる。
ここで、太腿座面部分120の前傾角度が、正座のときに見られる太腿の前傾角度と略同一となるような角度に成型されている。一般に正しい正座姿勢のときに見られる太腿の前傾角度は8度から12度の角度であるので、図3の右側面図、図4の左側面図、図10のD−D線端面図を見て分かるように、本実施例では座位姿勢矯正座具100の太腿座面部分120の前傾角度は、正しい正座姿勢に対応して8度から12度の角度に成型している。
坐骨・恥骨座面部分110が高い位置に維持され、さらに太腿座面部分120にこのような前傾角度がついていると、座位姿勢矯正座具100に着座すると太腿が太腿座面部分120に沿って前傾し、あたかも坐骨・恥骨の股関節から太腿が"正しい正座"の姿勢と同様の姿勢となる。
次に、股間座面部分130は、腰の付け根から左右太腿さらに左右の膝頭の間までの股間が位置する部分である。本実施例では、図1の正面図、図3の右側面図、図4の左側面図、図5の平面図、図7のA−A端面図、図9のC−C線端面図を併せ見て分かるように、股間座面部分130は、股間の形に合うようにいわゆる"V字"の山が連なっており、その先端部分には大きく盛り上がった"こぶ状の山"があるという形状となっている。
本実施例の股間座面部分130の構成は、側面が太腿の内側の形状に沿いやすいように滑らかに山の裾野が設けられており、滑らかに太腿座面部分120に連なるように成型されている。
また、本実施例の股間座面部分130の構成は、股間の付け根に近い部分131の上面の高さが、坐骨・恥骨座面部分110の高さと略同一となっており、図9に示すように、坐骨・恥骨座面部分110から股間座面部分130は略同一の高さでつながっている。
さらに先の股間座面部分130の先端部分132の高さは、図9の端面図に示すように、座骨座面部分110の高さよりも股間座面部分130の先端部分132のこぶの高さの方が高いものとなっている。このように股間座面部分130の先端部分132の高さを高くすることにより、背骨から骨盤が前傾して体重が前にかかってもしっかりと太腿の内側が股間座面部分130の先端部分132のこぶで支えられ、全体として安定した着座姿勢となる。
座位姿勢矯正座具100が、本実施例に示した坐骨・恥骨座面部分110、太腿座面部分120、股間座面部分130の構成・形状であれば、使用者が座位姿勢矯正座具100に着座するだけで、坐骨・恥骨の股関節から太腿の姿勢が"正しい正座の姿勢"の状態となり、顎関節−背骨−骨盤の関係を"正しい正座の姿勢"同様の正しい位置と角度に整体することができる。
なお、本発明の座位姿勢矯正座具100の凹凸は、単に人が平面の椅子に腰掛けたときの臀部や太ももの形状に沿うような凹凸を設けたものではない。単に人が平面の椅子に腰掛けたときの臀部や太ももの形状に沿うような凹凸では使用者が単に平面上の椅子に座った姿勢になるだけで姿勢を矯正する効果は出ず、単に収まりが良いという椅子用座を備えた椅子に過ぎない。それに比べ、本発明の座位姿勢矯正座具100の凹凸は、着座すると坐骨・恥骨座面部分110および太腿座面部分120によって股関節から太腿の姿勢が"正しい正座の姿勢"の状態となり、顎関節−背骨−骨盤の関係を"正しい正座の姿勢"同様の正しい位置と角度に整体することができる一方、そのまま前にずれ落ちることのないように股間座面部分130によってしっかりと受け止めて姿勢が安定するように配慮されたものとなっている。
次に、座位姿勢矯正座具100の材質について述べる。座位姿勢矯正座具100の材質は特に限定されないが、あまり柔らかく利用者が着座することで基本的形状が変化してしまうものであれば、本発明の目的とする『着座するだけで坐骨・恥骨の股関節から太腿の姿勢が"正しい正座の姿勢"の状態となって顎関節−背骨−骨盤の関係を"正しい正座の姿勢"同様の正しい位置と角度に整体する』という機能が阻害されるため、ある程度の硬度が必要である。
例えば、ポリウレタンフォームを素材として成型する。一例としては、座位姿勢矯正座具100を、JISK6400による密度40Kg/立方メートル以上、硬度100N以上のポリウレタンフォームにより製造したものとすることができる。
また、他の例としては、座位姿勢矯正座具100を、JISK6400による密度30Kg/立方メートル以上、硬度14N以上、かつ反発弾性率19%以下である低弾性のポリウレタンフォームにより製造したものとすることができる。
次に、使用の状態として、布カバー200を被せて装着したものを示す。本発明の座位姿勢矯正座具100に対して布カバー200を被せて使用することも可能である。図11は、本発明の座位姿勢矯正座具100に対して布カバー200を装着した様子を示す図である。図11に示すように、例えば、ゴム紐などを内蔵した装着口のある袋状の布カバー200を本発明の座位姿勢矯正座具100に対して被せる。このように布カバー200を被せることにより、表面に汚れや染みなどが付いても内部の座位姿勢矯正座具100が直接汚れることもなく、洗濯することもできる。
以上、本発明の座位姿勢矯正座具の好ましい実施形態を図示して説明してきたが、本発明の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。
本発明は、単独で座椅子として使用することができる。また、椅子の座面に載せ置いて椅子用座として使用することもできる。

Claims (9)

  1. 単独で使用するあるいは椅子類の座面に載置して使用する座位姿勢矯正座具であって、
    使用者の坐骨・恥骨付近が位置する坐骨・恥骨座面部分と、使用者の太腿が位置する太腿座面部分と、使用者の股間が位置する股間座面部分を備え、
    前記坐骨・恥骨座面部分から前記太腿座面部分の先端にかけて滑らかに前傾した形状を備え、前記坐骨・恥骨座面部分の傾斜よりも前記太腿座面部分の傾斜が大きくなるように成型され、
    前記股間座面部分は、前記坐骨・恥骨座面部分から滑らかに高くなるように成型されるとともに、前記股間座面部分の側面形状が、前記太腿の内側から前記膝頭の内側に沿った形状であり、前記使用者が着座状態において、前記太腿から前記膝頭により前記股間座面部分の側面を締めて座る姿勢を取ることができる座位姿勢矯正座具。
  2. 前記坐骨・恥骨座面部分のうち使用者の恥骨付近が位置する部分は略水平面、前記坐骨・恥骨座面部分のうち使用者の坐骨付近が位置する部分は前記太腿座面部分に向けて滑らかに傾斜しているように成型されている請求項1に記載の座位姿勢矯正座具。
  3. 前記太腿座面部分の前傾角度が、正座のときに見られる太腿の前傾角度と略同一となるような角度であり、前記使用者が着座状態において、顎関節−背骨−骨盤の関係を正座同様の正しい位置と角度に整体することができる請求項1または2に記載の座位姿勢矯正座具。
  4. 前記太腿座面部分の前傾角度が8度から20度の角度である、請求項3に記載の座位姿勢矯正座具。
  5. 前記股間座面部分の側面形状が、前記太腿の内側から前記膝頭の内側に沿った形状であり、前記使用者が着座状態において、前記太腿から前記膝頭により前記股間座面部分の側面を締めて座る姿勢を取ることができる請求項1乃至4に記載の座位姿勢矯正座具。
  6. 前記股間座面部分の先端が、前記太腿座面部分の先端よりも前に突出していることを特徴とする請求項1乃至5に記載の座位姿勢矯正座具。
  7. 前記股間座面部分の先端の高さが前記坐骨・恥骨座面部分の高さよりも高いものであることを特徴とする請求項1乃至6に記載の座位姿勢矯正座具。
  8. 素材としてJISK6400による密度40Kg/立方メートル以上、硬度100N以上のポリウレタンフォームを用いて製造した請求項1乃至7に記載の座位姿勢矯正座具。
  9. 素材としてJISK6400による密度30Kg/立方メートル以上、硬度14N以上、かつ反発弾性率19%以下である低弾性のポリウレタンフォームを用いて製造した請求項1乃至7に記載の座位姿勢矯正座具。
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