JP5621688B2 - シュリンク包装用グラビア印刷インキ組成物 - Google Patents
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Description
アクリル樹脂/エステル化セルロース樹脂系印刷インキは収縮ポリエチレンテレフタレートフィルムへの接着性が充分でなかった。
ポリウレタン/アクリル共重合樹脂(C)が、
インキ組成物の全樹脂固形分重量比に対して、2〜20重量%
含まれており、かつ、
溶剤(D)が、
全溶剤に対して、炭素数1〜4の低級アルコールを50〜70重量%
含むことを特徴とするシュリンク包装用印刷インキ組成物に関するものである。
前記ポリウレタン/アクリル共重合樹脂(C)を除く、酸価を有するアクリル樹脂 (A)が、
酸価5〜20mgKOH/g、
重量平均分子量40,000〜95,000
および
ガラス転移点(Tg)30〜70℃
であることを特徴とする前記シュリンク包装用印刷インキ組成物に関するものである。
前記カルボン酸によりエステル化されているセルロース樹脂(B)が、
エステル化度35〜50%
であることを特徴とする前記シュリンク包装用印刷インキ組成物に関するものである。
さらに、第4の発明は、
前記ポリウレタン/アクリル共重合樹脂(C)を除く、前記酸価を有するアクリル樹 脂(A)の固形分重量比をW1
および
前記カルボン酸によりエステル化されているセルロース樹脂(B)の固形分重量を
W2
とした時、
W1/W2=50/50〜95/5
であることを特徴とする前記シュリンク包装用印刷インキ組成物に関するものである。
前記ポリウレタン/アクリル共重合樹脂(C)が、
重量平均分子量が30,000〜70,000
および
酸価2〜30mgKOH/g(固形分換算)
であり、かつ、
合成時の仕込み重量比で、ポリウレタン/アクリル共重合樹脂(C)の
ポリウレタン/アクリルの重量固形分の比率を
30/70〜50/50
にしてなることを特徴とする前記シュリンク包装用印刷インキ組成物に関するものである。
炭素原子数2〜18の飽和カルボン酸のエステルなどが挙げられる。
(CAB)樹脂、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)樹脂などが挙げられる。好ましくは
セルロースアセテートブチレート(CAB)樹脂、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)樹脂である。
結合し一液型として使用し得るポリウレタン/アクリルグラフト共重合樹脂、特開平10−001524号開示のエチレン性不飽和二重結合基を両末端に有する高分子直鎖状ポリウレタンプレポリマー(メタ)アクリル酸エステルを含むビニル系モノマーを重合させるポリウレタン/アクリル共重合樹脂などが使用できる。
好ましくはグラビア印刷である。
なお、本発明において特に断りのない限り「部」および「%」は「重量部」および「重量%」である。
アクリル樹脂(重量分子量分子量45,000、Tg点50℃、酸価7.0mgKOH/g、三菱レーヨン(株)製「ダイヤナールBR116」40部をIPA35部、酢酸エチル25部に混合溶解させて、試験用アクリル樹脂ワニス(樹脂ワニスa1、固形分40重量%)を得た。
アクリル樹脂(重量分子量分子量30,000、Tg点75℃、酸価3.5mgKOH/g、三菱レーヨン(株)製「ダイヤナールBR113」40部をIPA35部、酢酸エチル25部に混合溶解させて、試験用アクリル樹脂ワニス(樹脂ワニスa2、固形分40重量%)を得た。
セルロースアセテートプロピオネート樹脂(エステル化度39〜44%、イーストマンケミカルジャパン製「CAP−504−0.2」20部をIPA50部、酢酸エチル30部に混合溶解させて、試験用CAP樹脂ワニス(樹脂ワニスb1、固形分20重量%)を得た。
樹脂ワニスc1:ポリウレタン(ポリエステル系)/アクリル=50/50、固形分40%、酢酸エチル60%、酸価6.2mgKOH/g、重量平均分子量30,000
樹脂ワニスc2:ポリウレタン(ポリエーテル系)/アクリル=50/50、固形分50%、酢酸エチル30%、IPA20%、酸価22.0mgKOH/g、重量平均分子量40,000
樹脂ワニスc3:ポリウレタン(ポリカーボネート系)/アクリル=30/70、固形分35%、MEK13%、酢酸エチル50.7%、IPA1.3%、酸価5.7mgKOH/g、重量平均分子量30,000
<顔料> リオノールブルー7358(東洋インキ製造(株)製)
<滑剤> ハイフラットT10P4(岐阜セラック製造所(株)製)
<溶剤> イソプロパノール(IPA)
酢酸エチル
顔料10部、樹脂ワニス(a1)38部、樹脂ワニス(b1)19部、樹脂ワニス(c1)2.5部、滑剤0.5部、IPA18.9部、酢酸エチル11.1部を配合し、サンドミルで混練して印刷インキ(1)を得た。
実施例2〜9については、表1の配合に従い、実施例1と同じ方法で印刷インキ組成物(2)〜(9)を得た。
比較例1〜5については、表2の配合に従い、実施例1と同じ方法で印刷インキ組成物(10)〜(14)を得た。
調整した試験用グラビア印刷インキ組成物を収縮フィルムにグラビア校正機を利用して印刷してシュリンク包装用印刷物を得た。収縮フィルムとしては、収縮ポリスチレン(PS)フィルム(三菱樹脂(株)製、DXL−219−45)および収縮ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(三菱樹脂(株)製、ヒシペットLX−10)を使用した。
得られた各シュリンク包装用印刷物について接着性、原反アタック性、耐ブロッキング性の評価を行なった。
<接着性>
各シュリンク包装用印刷物についてインキ皮膜のセロハンテープ剥離試験を行ない、剥離度合を目視評価した。接着性の評価基準を下記に示す。
○:インキが剥離しない。
△:インキが僅かに剥離する。
×:大部分のインキが剥離するか、完全にインキが剥離する。
実用レベルは△以上である。
収縮ポリスチレン(PS)フィルムに印刷したシュリンク包装用印刷物のクラック(亀裂)発生度合を目視評価した。原反アタック性の評価基準を下記に示す。
○:印刷物にクラックが全く生じていない。
△:印刷物に僅かにクラック状態が認められる。
×:印刷物にかなりのクラック状態が認められるか、または印刷物が完全に裂けてい る。
実用レベルは△以上である。
各シュリンク包装用印刷物のインキ印刷面と非印刷面を合せて、29.4×104Pa(3kg/cm2)の荷重下に40℃で24時間放置した後、手で剥がして剥離抵抗の強さとインキ皮膜の剥離程度を評価した。耐ブロッキング性の評価基準を下記に示す。
○:インキの剥離が全くなく、剥離抵抗も感じられない。
△:インキの剥離が僅かにあり、剥離抵抗が感じられる。
×:インキがほとんど剥離し、剥離抵抗が強く感じられる。
実用レベルは△以上である。
Claims (5)
- ポリウレタン/アクリル共重合樹脂(C)を除く、酸価を有するアクリル樹脂(A)、カルボン酸によりエステル化されたセルロース系樹脂(B)、ポリウレタン/アクリル共重合樹脂(C)および溶剤(D)を含有するシュリンク包装用印刷インキ組成物であって、
ポリウレタン/アクリル共重合樹脂(C)が、
インキ組成物中の全樹脂固形分重量比に対して、2〜20重量%
含まれており、かつ
溶剤(D)が、
全溶剤に対して、炭素数1〜4の低級アルコールを50〜70重量%
含むことを特徴とするシュリンク包装用印刷インキ組成物。 - 前記ポリウレタン/アクリル共重合樹脂(C)を除く、酸価を有するアクリル樹脂(A)が、
酸価5〜20mgKOH/g、
重量平均分子量40,000〜95,000
および
ガラス転移点(Tg)30〜70℃
であることを特徴とする請求項1に記載のシュリンク包装用印刷インキ組成物。 - 前記カルボン酸によりエステル化されたセルロース樹脂(B)が、
エステル化度35〜50%
であることを特徴とする請求項1または2に記載のシュリンク包装用印刷インキ組成物。 - 前記ポリウレタン/アクリル共重合樹脂(C)を除く、酸価を有するアクリル樹脂 (A)の固形分重量をW1
および
前記カルボン酸によりエステル化されたセルロース樹脂(B)の固形分重量をW2
とした時、
W1/W2=50/50〜95/5
であることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載のシュリンク包装用印刷インキ組成物。 - 前記ポリウレタン/アクリル共重合樹脂(C)が、
重量平均分子量30,000〜70,000
および
酸価2〜30mgKOH/g(固形分換算)
であり、かつ、
合成時の仕込み重量比で、ポリウレタン/アクリル共重合樹脂(C)のポリウレタ ン/アクリルの重量固形分の比率を
30/70〜50/50
にしてなることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載のシュリンク包装用印刷インキ組成物。
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