JP5620437B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

この発明は、半導体装置に関し、特にダイパッド上に搭載されている複数の半導体チップを封止したマルチチップパッケージに用いるリードフレームを備えた半導体装置に関する。
半導体装置、すなわち半導体チップを封止したパッケージについては、様々なパッケージ形態が提案されている。
このようなパッケージ形態の1つに、リードフレーム、すなわちいわゆるリードフレームを用いるマルチチップパッケージがある。
リードフレームを用いるマルチチップパッケージの一例として、ダイパッドを有するリードフレームと、複数のチップのボンディングパッドのそれぞれと電気的に接続される複数の第1のボンディングパッドと、複数の第2のボンディングパッドと、ダイパッドに対して固定されている信号位置変換部とを具えるマルチチップパッケージが知られている(特許文献1参照。)。
このマルチチップパッケージでは、内部に配線された導線を介して第1のボンディングパッドとリードフレームのリードとがそれぞれ一対一に対応して電気的に接続されている。
さらに、上述の第2のボンディングパッドのそれぞれとリードフレームのリードとがワイヤボンディングによって電気的に接続されている。
また、リードフレームを用いるマルチチップパッケージのさらなる例として、基板の対向する第1及び第2の主面の少なくとも一方の主面上に積層された複数のベアチップと、これらベアチップのうち、上下に隣接して位置された2つのベアチップの間に配置されるスペーサと、基板を挟んで水平方向両側に配置され、ベアチップのパッドにボンディングワイヤを介して接続されるインナーリードとを具えるマルチチップパッケージが知られている(特許文献2参照。)。
このマルチチップパッケージでは、スペーサの一端側のベアチップのパッドを対応するインナーリードに接続するボンディングワイヤは、同じスペーサの他端側のベアチップに接触しないように配置されている。
上述した従来のパッケージには、さらなる高性能化、高機能化、及び高密度実装が常に求められている。
特開2001−007277号公報 特開2006−294795号公報
上述したような構成を有する従来のマルチチップパッケージにおいて、基板のダイパッドへの搭載は、ダイパッドの基板搭載面の周端縁に、幅2mm程度の閉環状の接着領域を確保し、この接着領域に従来公知の任意好適な接着材を塗布して互いに接合することにより行われる。
また、上述した特許文献2には、例えばフラッシュメモリチップといった記憶型の半導体チップを複数個封止したマルチチップパッケージが開示されている。
特に記憶型の半導体チップを封止したマルチチップパッケージには、さらなる大容量化が求められる事例が多々ある。
このような場合には封止される半導体チップの外形サイズがより大型化されることが多く、このような大型化された半導体チップを収容するためにマルチチップパッケージのさらなる大容量化を実現する必要がある。このマルチチップパッケージの大容量化に際し、パッケージサイズは不変とすることを要求される場合がある。
例えば、特許文献1が開示する構成でかかる要求を実現するためには、ダイパッドにおいて開口部の占める面積をより大きく拡張する必要がある。
しかしながら、特許文献1が開示するダイパッドの構成において、この開口部の占める面積をより大きくしようとすると、下記のような問題が発生するおそれがある。
すなわち、ダイパッドと基板とを接着するために必要な接着領域をダイパッドに確保することが困難となる。結果として、ダイパッドとこれに搭載される基板との接合強度が不足してしまうため、パッケージの信頼性が損なわれるおそれがある。
また、この接着領域を確保するためにはダイパッド全体の占める面積をより大きくする必要がある。結果として、封止部の体積をより大きくしなければならなくなる。すなわち、この場合にはパッケージ全体のサイズをより大型化せざるを得ない。
さらに、ダイパッドの平面サイズを拡張することなく開口部の占める面積を拡大するとダイパッド自体の強度が不足するため、特にパッケージの製造工程において、リードフレームに歪みや変形が生じてしまうおそれがある。結果として、例えばダイパッドと基板との接合形態、半導体チップと基板との接合形態、及びボンディングワイヤの接続に予期せぬ変形が生じてしまい、パッケージの強度及び電気的特性といったパッケージの信頼性の要因が損なわれるおそれがある。
この発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、パッケージ全体のサイズを大型化することなく、外形サイズ、特にパッケージの上面をみた場合の平面的なサイズのより大きな半導体チップを複数個搭載して封止することができるダイパッドを有するリードフレームを備えた半導体装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、この発明の半導体装置は、下記のような構成上の特徴を有している。
半導体装置は、リードフレームを含む。リードフレームは、その構成部分としてのダイパッドを有している。ダイパッドは、第1主面と、第1主面に対向した第2主面とを有している。第1主面には部材搭載領域が設定されている。また、第2主面には、半導体チップ搭載領域が設定されている。
ダイパッドは、部材搭載領域内であってかつ半導体チップ搭載領域外に、第1主面及び第2主面間を貫通して設けられている1つ又は2つ以上の開口部を有している。
半導体装置は、第1の電極パッドを有し且つ開口部において第1の電極パッドが第2主面側に露出するように部材搭載領域に搭載された部材と、半導体チップ搭載領域に搭載され且つ表面に第2の電極パッドを有する半導体チップと、第1の電極パッドと第2の電極パッドを直接接続するボンディングワイヤと、を含む。
この発明の半導体装置が有するリードフレームの構成によれば、第1主面側の部材搭載領域内であってかつ第2主面側の半導体チップ搭載領域外に、搭載される部材に設けられている第1の電極パッドを露出させる1つ又は2つ以上の開口部を有しているダイパッド有している。従って、このダイパッドに、部材及び半導体チップを搭載することによって、パッケージサイズを大型化することなく平面サイズのより大きな半導体チップを封止して、半導体装置をより高性能化することができる。
また、この発明の半導体装置が有するリードフレームの開口部は、その面積を第1の電極パッドを露出できる最低限の広さにまで縮小させてあるため、この面積の縮小分だけ、導体チップ搭載領域の面積をより拡張して、ダイパッドの全面積に対する半導体チップ搭載領域の割合を大きくすることができる。よって、ダイパッドの強度を確保しつつ平面サイズのより大きな半導体チップを封止することができる。結果として、半導体装置の信頼性を向上させ、さらなる高機能化及び高性能化を図ることができる。
(A)は、半導体装置を上側からみた概略的な平面図であり、(B)は、下側からみた概略的な平面図である。 図1(A)及び(B)に示したI−I’一点鎖線による切り口を示す概略図である。 (A)及び(B)は、製造方法を説明するための工程図である。 (A)及び(B)は、図3に続く工程図である。 半導体装置を切断した切り口を示す概略図である。 (A)、(B)及び(C)は、製造方法を説明するための工程図である。 半導体装置を切断した切り口を示す概略図である。 (A)、(B)及び(C)は、製造方法を説明するための工程図である。
以下、図を参照して、この発明の実施の形態につき説明する。なお、添付の図面は、この発明が理解できる程度に、構成要素の形状、大きさ及び配置が概略的に示されているに過ぎず、これによりこの発明が特に限定されるものではない。また、以下の説明に用いる各図において、同様の構成成分については同一の符号を付して示し、その重複する説明を省略する場合がある。
第1の実施の形態
(1)半導体装置の構成例
図1及び図2を参照して、この発明のリードフレームを具えた半導体装置の構成例につき説明する。
図1(A)は、この半導体装置を上側からみた概略的な平面図であり、図1(B)は、下側からみた概略的な平面図である。
なお、図1(A)及び(B)では、封止部内の構成要素をより分かり易く示すために、この半導体装置の最外層を構成する封止部の図示を省略し、その輪郭のみを点線で示してある。
図2は、図1(A)及び(B)に示したI−I’一点鎖線に沿って取った切り口を示す概略図である。
図1(A)及び(B)に示すように、この半導体装置10は、個片化前にリードフレーム20の一部であった、後述する基材21、デバイスホール22、リード28及び支持リード29を含んでいる。このリードフレーム20自体は、例えば任意好適な材料から形成されている従来公知のリードフレームと同様のものを使用することができる。
この、半導体装置10は、図2に示すように、第1主面24a及びこの第1主面24aに対向している第2主面24bを有しているダイパッド24を含んでいる。ダイパッド24の平面形状はこの例では長方形状である。ダイパッド24には、基板及び半導体チップが搭載される。
このダイパッド24の第1主面24aに基板搭載領域24aaが予め設定されている。また、第2主面24bにはダイパッド側半導体チップ搭載領域25が予め設定されている。
ダイパッド24は、基板搭載領域24aa内であってかつダイパッド側半導体チップ搭載領域25外に、第1主面24a及び第2主面24b間を貫通して設けられている1つ又は2つ以上の開口部26を有している。
開口部26は、後述する説明から明らかなように、基板30の第2主表面30bに設けられている第2電極パッド34を露出させるためのものである。従って、この開口部26は第2電極パッド34を露出させることができることを条件として可能な限り小さい面積となるようにするのがよい。
すなわち、このダイパッド24は、開口部26の面積を基板30の1つ又は2つ以上の第2電極パッド24を露出できる最低限の広さにまで縮小させてある点に特徴を有している。従って、この面積の縮小分だけ、ダイパッド側半導体チップ搭載領域25の面積を拡張することができるため、ダイパッド24の全面積に対するダイパッド側半導体チップ搭載領域25の割合を大きくすることができる。
このようにすれば、より大型の半導体チップを搭載することができる。また、大型の半導体チップを搭載した場合でも、ダイパッド24の強度を従来と比較してより効果的に確保することができる。
上述の第1主面24aには、基板搭載領域24aaより内側、すなわちこの例では第1主面24aの輪郭より内側に最小でも幅2mm程度の環状の接着領域27が予め設定されている。この接着領域27は基板30を搭載するに際して、接着材が設けられて実質的に接着される領域であるいわゆる接着しろである。
上述の開口部26は、この例では2個所に設けられていて、その形状は長方形である。これら開口部26は、互いにダイパッド側半導体チップ搭載領域25を挟んでダイパッド24の短辺に沿ってかつそれぞれの長辺を短辺と平行にして、設けられている。
さらに、このダイパッド24は、支持リード29を一体的に有している。この例では短冊状の2本の支持リード29は、ダイパッド24の長方形の両短辺の中央近傍にそれぞれの一端が一体的に接続されていて、かつ、両短辺の中央を結ぶ線上をダイパッド24から離間する方向に対して一直線状に延在している。
一方、図1(A)、(B)及び図2に示す短冊状の複数のリード28は、リードフレーム20が有していたリード28であり、これらリード28は、半導体装置10の外部端子として機能する。
これらリード28は、図示例では上面側からみた平面形状が長方形をしていて、しかもそれぞれの一端をダイパッド24の端縁に対向させて並置されている。なお、リード28の形状は、選択されたリードフレームの形態、切断位置等の選択により任意好適な形状とすることができる。
従って、これらリード28は、それぞれの支持リード29の両側に、この例では同数ずつ配列して、かつダイパッド24を両側から囲むようにして設けられている。なお、リード28の数、及び配置位置は、リードフレームの選択、搭載される基板及び半導体チップの選択により任意好適なものとすることができる。
この例ではそれぞれのリード28は、長方形のダイパッド24の対向する2本の短辺に沿う方向に、この短辺とは離間して、互いに長尺方向を平行にして配列されている。
なお、リード28は、銅、又はアルミニウムといった導電性材料による従来公知の構成を有している。
この半導体装置10は基板30を含んでいる。この例では基板30はプリント配線基板である。このプリント配線基板は、平面形状が長方形状の板状部材である。基板30は、この例ではその表面、裏面及び/又は厚み内に1層又は2層以上の配線層を含む。複数層の配線層を有するプリント配線基板は、例えば埋込みヴィア、スルーホールを埋め込む貫通電極といった構成によりこれらが互いに電気的に接続された配線構造を有する。
基板30は、好ましくは例えば後述する各種の電極パッドに入力される信号を任意好適な他の電極パッドに位置変換して出力する機能を有している。
基板30は、第1主表面30a及びこの第1主表面30aと対向している第2主表面30bを有している。
この第1主表面30aには、基板側半導体チップ搭載領域30aaが予め設定されている。第1主表面30aの、この基板側半導体チップ搭載領域30aa外の領域には、半導体チップ接続用第1電極パッド32が設けられている。半導体チップ接続用第1電極パッド32は複数個、すなわちこの例では4つが基板30の短辺に沿って配列されている。
さらに、第1主表面30aには、リード接続用電極パッド36が設けられている。リード接続用電極パッド36は複数個、この例では4つが半導体チップ接続用第1電極パッド32の配列より外側の領域に基板30の短辺に沿って、配列されている。
一方、第2主表面30bは、基板30がダイパッド24の基板搭載領域24aaに搭載される面である。この第2主表面30bには、複数の半導体チップ接続用第2電極パッド34が設けられている。
既に説明したとおり、ダイパッド24には、互いに平行な2つの開口部26が設けられているので、半導体チップ接続用第2電極パッド34は、基板30がダイパッド24に搭載されると、第2主表面30bの、ダイパッド24の開口部26から露出する。この実施の形態例では、基板30の短辺に沿って4つ互いに平行に配列されている半導体チップ接続用第2電極パッド34全てを一組として各開口部26に露出するようにそれぞれ搭載されている。
この開口部26は、基板30の電極パッドの配置によって、任意好適な形状及び個数とすることができる。例えば基板30が、一方の短辺のみに沿って配列されている複数の半導体チップ接続用第2電極パッド34を有している場合には、これらの電極パッド34を一括して露出させる開口部26を1つ形成すればよい。
搭載に際しては、ダイパッド24の接着領域27に、従来公知の任意好適な例えばエポキシ樹脂といった接着材を塗布することによって、ダイパッド24と基板30とを接着する。
この例では、基板30の上面側からみた輪郭サイズとダイパッド24の上面側からみた輪郭形状及びサイズとを実質的に同一形状及び同一サイズに揃えてある。すなわち、ダイパッド24と搭載されている状態の基板30の輪郭は、突出する支持リード29部分を除き一致している。なお、基板30の上面側からみた輪郭サイズとダイパッド24の輪郭形状及びサイズとは必ずしも一致させなくともよい。パッケージ全体のバランス、利点を損なわない範囲で、例えば基板30の端縁がダイパッド24の端縁から若干突出する態様とすることもできる。
なお、リード接続用電極パッド36は、基板30の第2主表面30b側に設けることもできる。この場合には、開口部26を半導体チップ接続用第2電極パッド34及びリード接続用電極パッド36をともに露出させる構成とするのがよい。
半導体装置10は、第1半導体チップ40Aを含んでいる。この第1半導体チップ40Aは、ダイパッド24のダイパッド側半導体チップ搭載領域25に搭載されている。
第1半導体チップ40Aは、表面40Aa及びこの表面40Aaと対向する裏面40Abを有する直方体状の形状を有している。第1半導体チップ40Aの表面40Aa及び裏面40Abは、略正方形として示してあるがこれに限定されない。
第1半導体チップ40Aは、ダイパッド24のダイパッド側半導体チップ搭載領域25に、裏面40Abを対向させて搭載されている。
第1半導体チップ40Aは、表面40Aa側から露出して設けられている複数のチップ電極パッド42Aを有している。
複数のチップ電極パッド42Aは、対向する2辺それぞれに沿って各辺と平行に配列されている。
第1半導体チップ40Aは、チップ電極パッド42Aが配列されている辺が、ダイパッド24の開口部26から露出している基板30の半導体チップ接続用第2電極パッド34の配列に対して略平行となるように、ダイパッド24に搭載されている。
第1半導体チップ40Aは、好ましくは例えばフラッシュメモリチップといった任意好適な所望の機能を有する半導体チップとすることができる。
半導体装置10は、第1ボンディングワイヤ50Aを具えている。第1ボンディングワイヤ50Aは、半導体チップ接続用第2電極パッド34及び第1半導体チップ40Aのチップ電極パッド42A間を接続している。
半導体装置10は、第2半導体チップ40Bを含んでいる。第2半導体チップ40Bは、基板30の半導体チップ接続用第1電極パッド32に挟まれた基板側半導体チップ搭載領域30aaに搭載されている。
第2半導体チップ40Bは、表面40Ba及びこの表面40Baと対向する裏面40Bbを有し、第1半導体チップ40Aと同様の外形を有している。
第2半導体チップ40Bは、基板側半導体チップ搭載領域30aaに裏面40Bbを対向させて搭載されている。
第2半導体チップ40Bは、複数のチップ電極パッド42Bを有している。チップ電極パッド42Bは、表面40Baから露出して設けられている。
この例では複数のチップ電極パッド42Bは、対向する2辺それぞれに沿って配列されている。
第2半導体チップ40Bは、チップ電極パッド42Bが配列されている辺が基板30の半導体チップ接続用第1電極パッド32の配列に対して略平行となるように、基板30に搭載されている。
半導体装置10は、第2ボンディングワイヤ50Bを具えている。第2ボンディングワイヤ50Bは、半導体チップ接続用第1電極パッド32及び第2半導体チップ40Bのチップ電極パッド42B間を接続している。
第2半導体チップ40Bの形状は、第1半導体チップ40Aの形状とは同一であっても又は異なっていてもよい。さらに、第2半導体チップ40Bの機能は、第1半導体チップ40Aの機能とは同一であってもよく、又は異なっていてもよい。
半導体装置10は、第3ボンディングワイヤ50Cを具えている。第3ボンディングワイヤ50Cは、基板30のリード接続用電極パッド36及びリード28間を接続している。
半導体装置10は、封止部60を具えている。封止部60は、ダイパッド24、基板30、第1半導体チップ40A、第2半導体チップ40B、第1ボンディングワイヤ50A、第2ボンディングワイヤ50B及び第3ボンディングワイヤ50Cを覆い、かつリード28の一部分を露出させている。
この半導体装置の構成によれば、ダイパッドには、このダイパッドに搭載される基板の電極パッドを露出させるための最小限度の広さ、すなわち面積の開口部を設けてあるので、基板に対するダイパッドの接着領域を確保することができる。従って、平面サイズのより大きな半導体チップを封止した場合であっても封止部の外形サイズ、すなわち半導体装置の外形サイズを大型化することなくマルチチップパッケージを得ることができる。
また、開口部は、電極パッドのみを露出させるために必要最小限度の広さ、すなわち面積でダイパッドに設けられているので、ダイパッド全体としての残存する面積が従来よりも著しく大きい、その結果として、ダイパッドの強度を維持しつつ平面サイズのより大きな半導体チップを封止することができる。このように、半導体装置をより大型の高性能な半導体チップの搭載により高機能化しつつその信頼性を維持することができる。
(2)半導体装置の製造方法例
次に、図3及び図4を参照して、この半導体装置の製造方法の実施の形態例につき説明する。
図3(A)及び(B)は、この半導体装置の製造方法を説明するための工程図である。
図4(A)及び(B)は、図3に続く、工程図である。
まず、リードフレーム20を準備する。リードフレーム自体は種々の形態のものが市場にて入手可能である。
なお、この半導体装置は、製造工程においてリードフレームから切り出される、すなわち個片化されることにより完成するが、ダイパッド24以外の個片化工程前のリードフレーム20の構成については従来用いられているリードフレームと何ら変わるところはないので、ここでは基本的な形状につき簡単に説明する。
リードフレーム20は、従来公知の任意好適な例えば銅といった素材により形成された長尺のいわゆるベース(図示せず。)を含んでいる。
ベースには長尺辺の延在方向に沿って複数のデバイスホール22が順次に配列されて設けられている。各デバイスホール22内にはダイパッド24が支持リード29により、吊られて支持されている。
なお、リードフレーム20は、ベースの長尺方向に直列に配置されたデバイスホール22を具えているが、1つのデバイスホール22、すなわち1つのダイパッド24のみを示して製造工程につき説明する。
この半導体装置の製造工程に適用して好適なリードフレーム20は、既に説明したとおり、半導体チップ搭載領域25外の領域に開口部26が形成されているダイパッド24を有している点に構成上の特徴を有している。
このダイパッド24の構成例については、図1(A)、(B)及び図2を参照して既に説明したので、その詳細な説明は省略する。
図3(A)に示すように、基板30を既に説明した構成を有するリードフレーム20のダイパッド24の基板搭載領域24aaに搭載する。この搭載工程は、エポキシ樹脂といった従来公知の接着材を用いて常法に従って行うことができる。
接着は、リードフレーム20の基板搭載領域24aaの一部分である接着領域27を接着しろとして用いる。すなわち接着領域27に接着材を塗布することにより行えばよい。
図1(A)、(B)及び図2を参照して、既に説明したように、搭載される基板30は、第1主表面30a側に基板側半導体チップ搭載領域30aaを有している。加えて、基板30は、基板側半導体チップ搭載領域30aa外に複数の半導体チップ接続用第1電極パッド32を有している。なお、この基板30についての詳細な説明は、重複する説明を回避するために省略する。
上述したような構成を有する基板30を、リードフレーム20の基板搭載領域24aaに搭載する。
このとき、基板30は、第2主表面30b側の複数の半導体チップ接続用第2電極パッド34をダイパッド24の開口部26から露出させて搭載する。
次に、図3(B)に示すように、第1半導体チップ40Aを、ダイパッド側半導体チップ搭載領域25に、その裏面40Abを対向させて搭載する。この工程は従来公知のダイボンディング材、すなわち任意好適な接着材を用いて常法に従って行えばよい。
さらに、基板30の半導体チップ接続用第2電極パッド34及び第1半導体チップ40Aのチップ電極パッド42Aを接続する第1ボンディングワイヤ50Aを設ける。この工程は従来公知のいわゆるボンディングツールを用いて行うことができる。
次いで、図4(A)に示すように、第1ボンディングワイヤ50Aの形成までが終了した製造途中の構造体、すなわちリードフレーム20を裏返して、基板30の第1主表面30aを上側に向けて露出させる。
次に、第2半導体チップ40Bを基板30に搭載する。第2半導体チップ40Bは、表面40Ba及びこの表面40Baと対向する裏面40Bbを有している。また、第2半導体チップ40Bは、表面40Ba側に設けられている複数のチップ電極パッド42Bを有している。
第2半導体チップ40Bは、第2半導体チップ40Bの裏面40Bbを基板30の基板側半導体チップ搭載領域30aaに対向させて搭載する。この工程は従来公知のダイボンディング材を用いて常法に従って行えばよい。
次に、第2ボンディングワイヤ50Bを常法に従って設ける。この第2ボンディングワイヤ50Bは、基板30の半導体チップ接続用第1電極パッド32及び第2半導体チップ40Bのチップ電極パッド42Bを接続する。
さらに、図4(B)に示すように、常法に従って、第3ボンディングワイヤ50Cを設ける。第3ボンディングワイヤ50Cは、基板30のリード接続用電極パッド36及びリードフレーム20のリード28を接続する。
次に、封止部60を、常法に従って形成する。封止部60は、ダイパッド24、基板30、第1半導体チップ40A、第2半導体チップ40B、第1ボンディングワイヤ50A、第2ボンディングワイヤ50B及び第3ボンディングワイヤ50Cを覆い、かつリード28の一部分を露出させる形態で形成する。
封止部60は、好ましくは例えば従来公知のモールド樹脂、液状樹脂等の任意好適な材料を用いて、いわゆる封止金型を用いる従来公知の封止工程により形成することができる。
封止部60は、例えば所定の形状及び容積の空間、すなわちキャビティを画成することができる金型を用い、封止樹脂材料をこのキャビティ内に供給してこれを硬化することにより形成することができる。
封止部60の硬化後、金型を取り外して個片化工程を行う。この個片化工程は、例えば回転するブレードを用いて、残存するデバイスホール22内のリード28及び支持リード29を切断することにより行えばよい。
この個片化工程により封止部60から露出したリード28は外部端子として機能できるようになる。このようにしてリードフレーム20から半導体装置10が切り出されて完成する。
第2の実施の形態
(1)半導体装置の構成例
図5を参照して、この半導体装置の第2の実施の形態の構成例につき説明する。
なお、平面図については、既に説明した図1とほぼ同様になるので図示及びその詳細な説明を省略する。
図5は、半導体装置を図1(A)及び(B)に示したI−I’一点鎖線と同じ位置で切断した切り口を示す概略図である。
この第2の実施の形態の半導体装置10は、複数のスペーサ基板、すなわち第1及び第2スペーサ基板70A及び70Bを挟んで搭載される複数の半導体チップが基板及びダイパッドに搭載されている点に構成上の特徴を有している。
なお、スペーサ基板を除いて、ダイパッド、すなわちリードフレーム20、搭載されている基板30及び半導体チップといった半導体装置の構成要素については既に説明した第1の実施の形態と同様であるのでこれらの具体的な構成についての詳細な説明は省略する。
図5に示すように、この半導体装置10は、個片化前にリードフレーム20の一部を構成していたダイパッド24を含んでいる。
このダイパッド24の第1主面24aに基板30が搭載されている。
この例では、基板30の上面側からみた輪郭サイズとダイパッド24の上面側からみた輪郭サイズとを同一サイズに揃えてある。すなわち、ダイパッド24と搭載されている状態の基板30の輪郭は、突出する支持リード29部分(図1(A)及び(B)参照。)を除き一致している。
半導体装置10は、第1半導体チップ40Aを含んでいる。この第1半導体チップ40Aは、ダイパッド24のダイパッド側半導体チップ搭載領域25に搭載されている。
第1半導体チップ40Aは、ダイパッド24のダイパッド側半導体チップ搭載領域25に、裏面40Abを対向させて搭載されている。
第1半導体チップ40Aは、チップ電極パッド42Aが配列されている辺が、ダイパッド24の開口部26から露出している基板30の半導体チップ接続用第2電極パッド34の配列に対して略平行となるようにダイパッド24に搭載されている。
半導体装置10は、第1ボンディングワイヤ50Aを具えている。第1ボンディングワイヤ50Aは、半導体チップ接続用第2電極パッド34及び第1半導体チップ40Aのチップ電極パッド42Aを接続している。
第1半導体チップ40Aの表面40Aa上には、第1スペーサ基板70Aが搭載されている。
第1スペーサ基板70Aは、表面70Aa及びこの表面70Aaと対向する裏面70Abを有している板状部材である。第1スペーサ基板70Aは、複数のチップ電極パッド42Aを露出させて搭載されている。
第1スペーサ基板70Aの平面形状は、第1半導体チップ40Aの平面形状と相似形である。また、第1スペーサ基板70Aの平面形状の大きさは、チップ電極パッド42Aを露出させることができる程度に、第1半導体チップ40Aより小さい面積とされる。
第1スペーサ基板70Aは、好ましくは例えばシリコン基板とするのがよい。なお、シリコン基板のみならず、放熱性等を考慮して、任意好適な他の材料からなる基板を用いることもできる。
第1スペーサ基板70Aの表面70Aa上には、第2半導体チップ40Bが搭載されている。
第2半導体チップ40Bは、この例では第1半導体チップ40Aと同一形状及び同一サイズのチップである。すなわち、第2半導体チップ40Bは、表面40Ba及びこの表面40Baと対向する裏面40Bbを有している。
第2半導体チップ40Bは、その裏面40Bbを第1スペーサ基板70Aの表面70Aaに対向させて搭載されている。
このとき、第2半導体チップ40Bは、その平面的な輪郭を第1半導体チップ40Aの平面的な輪郭に一致するよう重ね合わせて搭載されている。
第2ボンディングワイヤ50Bは、ダイパッド24の開口部26から露出する半導体チップ接続用第2電極パッド34及び第2半導体チップ40Bのチップ電極パッド42Bを接続している。
半導体装置10は、さらに、第3半導体チップ40Cを含んでいる。第3半導体チップ40Cは、基板30の半導体チップ接続用第1電極パッド32に挟まれた基板側半導体チップ搭載領域30aaに搭載されている。
第3半導体チップ40Cは、表面40Ca及びこの表面40Caと対向する裏面40Cbを有しており、第1及び第2半導体チップ40A及び40Bと同様の外形を有している。
第3半導体チップ40Cは、基板側半導体チップ搭載領域30aaに裏面40Cbを対向させて搭載されている。
第3ボンディングワイヤ50Cは、半導体チップ接続用第1電極パッド32及び第3半導体チップ40Cのチップ電極パッド42Cを接続している。
第3半導体チップ40Cの表面40Ca上には、第1スペーサ基板70Aと同様の形態を有している第2スペーサ基板70Bが搭載されている。
第2スペーサ基板70Bは、表面70Ba及びこの表面70Baと対向する裏面70Bbを有している板状部材である。第2スペーサ基板70Bは、第3半導体チップ40Cの複数のチップ電極パッド42Cを露出させて搭載されている。
第2スペーサ基板70Bの表面70Ba上には、第4半導体チップ40Dが搭載されている。
第4半導体チップ40Dは、この例では第1半導体チップ40Aと同一形状及び同一サイズのチップである。すなわち、第4半導体チップ40Dは、表面40Da及びこの表面40Daと対向する裏面40Dbを有している。
第4半導体チップ40Dは、その裏面40Dbを第2スペーサ基板70Bの表面70Baに対向させて搭載されている。
このとき、第4半導体チップ40Dは、その平面的な輪郭を第3半導体チップ40Cの平面的な輪郭に一致するよう重ね合わせて搭載されている。
第4ボンディングワイヤ50Dは、半導体チップ接続用第1電極パッド32及び第4半導体チップ40Dのチップ電極パッド42Dを接続している。
半導体装置10は、第5ボンディングワイヤ50Eを具えている。第5ボンディングワイヤ50Eは、基板30のリード接続用電極パッド36及びリード28を接続している。
半導体装置10は、封止部60を具えている。封止部60は、ダイパッド24、基板30、第1半導体チップ40A、第2半導体チップ40B、第3半導体チップ40C、第4半導体チップ40D、第1ボンディングワイヤ50A、第2ボンディングワイヤ50B、第3ボンディングワイヤ50C、第4ボンディングワイヤ50D及び第5ボンディングワイヤ50Eを覆い、かつリード28の一部分を露出させている。
この実施の形態の半導体装置の構成によれば、既に説明した第1の実施の形態と同様に、ダイパッドに搭載される基板の電極パッドを露出させるための最小限度の広さ、すなわち面積の開口部を設けてあるので、基板に対するダイパッドの接着領域を確保することができる。従って、平面サイズのより大きな半導体チップを封止した場合であっても封止部の外形サイズ、すなわち半導体装置の外形サイズを大型化することなくマルチチップパッケージを得ることができる。
また、開口部は、電極パッドのみを露出させるために必要最小限度の広さ、すなわち面積でダイパッドに設けられているので、ダイパッド全体としての残存する面積が従来よりも著しく大きい、その結果として、ダイパッドの強度を維持しつつ平面サイズのより大きな半導体チップを封止することができる。このように、半導体装置をより大型の高性能な半導体チップの搭載により高機能化しつつその信頼性を維持することができる。
なお、この例では、同一形状及び同一サイズの複数個の半導体チップを搭載する構成について説明したが、この発明の目的を損なわない範囲でこれに限定されず、搭載される半導体チップは、互いに異なる機能、異なる形状、異なるサイズのいずれか又はこれらの組み合わせにより選択される任意好適な複数個の半導体チップを組み合わせることができる。
また、上述の説明において、4個の半導体チップを搭載する例を説明したが、搭載される半導体チップの個数は例示に過ぎず、例えば基板上に搭載する半導体チップを1個のみとする、すなわち全体として3個の半導体チップを搭載する構成とするか、又は上述した4個の半導体チップを搭載する例に、さらなる半導体チップを、スペーサ基板を介して積層することもできる。
(2)半導体装置の製造方法例
次に、図6を参照して、図5に示した半導体装置の製造方法の実施の形態につき説明する。
図6(A)、(B)及び(C)は、この例の半導体装置の製造方法の一例を説明するための工程図である。
なお、この例の製造工程は、第1の実施の形態で既に説明した図3(B)に示した構造に至る工程までは同様であるため、かかる工程までは説明を省略し、図6(A)以下を図3(B)に続く図として説明する。
まず、リードフレーム20を準備する。リードフレーム自体は種々の形態のものが市場にて入手可能である。
この半導体装置の製造工程に適用して好適なリードフレーム20は、開口部26を具えるダイパッド24を含む点に構成上の特徴を有している。
ダイパッド24は、第1主面24a及びこの第1主面24aに対向している第2主面24bを有している。ダイパッド24には、基板及び半導体チップが搭載される領域が予め設定されている。
このダイパッド24の第1主面24aに基板搭載領域24aaが設けられている。また、第2主面24bにはダイパッド側半導体チップ搭載領域25が設けられている。
ダイパッド24は、基板搭載領域24aa内であってかつダイパッド側半導体チップ搭載領域25外に、第1主面24aから第2主面24bに貫通して設けられている1つ又は2つ以上の開口部26を有している。
第1主面24aには、基板搭載領域24aaより内側、すなわちこの例では第1主面24aの輪郭より内側に最小でも幅2mm程度の環状の接着領域27が予め設定されている。
次いで、図6(A)に示すように、図3(B)に示す第1半導体チップ40Aの表面40Aa上に、第1スペーサ基板70Aを、第1半導体チップ40Aの複数のチップ電極パッド42Aを露出させて搭載する。
この工程は、従来公知のエポキシ樹脂といったダイボンディング材を用いて常法に従って行うことができる。
さらに、この第1スペーサ基板70Aの表面70Aa上に第2半導体チップ40Bを搭載する。このとき、第2半導体チップ40Bの裏面40Bbを第1スペーサ基板70Aの表面70Aaに対向させて搭載する。また、この例では第2半導体チップ40Bの輪郭を第1半導体チップ40Aの輪郭に重ね合わせて一致するよう搭載する。
この工程は、従来公知のエポキシ樹脂といったダイボンディング材を用いて常法に従って行うことができる。
さらに、開口部26から露出している基板30の半導体チップ接続用第2電極パッド34及び第2半導体チップ40Bのチップ電極パッド42Bを、第2ボンディングワイヤ50Bにより接続する。第2ボンディングワイヤ50Bは、第1ボンディングワイヤ50Aと同様にして設けることができる。
次いで、図6(B)に示すように、第2ボンディングワイヤ50Bの形成までが終了した製造途中の構造体、すなわちリードフレーム20を裏返して、基板30の第1主表面30aを上側に向けて露出させる。
次に、第3半導体チップ40Cを、基板30の基板側半導体チップ搭載領域30aaに、常法に従って搭載する。このとき、第3半導体チップ40Cの裏面40Cbを基板側半導体チップ搭載領域30aaに対向させて搭載する。第3半導体チップ40Cは、基板30の半導体チップ接続用第1電極パッド32を露出させて搭載する。
さらに、基板30の半導体チップ接続用第1電極パッド32及び第3半導体チップ40Cのチップ電極パッド42Cを接続する第3ボンディングワイヤ50Cを設ける。第3ボンディングワイヤ50Cは、既に説明した他のボンディングワイヤと同様の工程により設けることができる。
次いで、第2スペーサ基板70Bを、第3半導体チップ40Cの表面40Ca上に、第2スペーサ基板70Bの裏面70Bbを対向させて搭載する。このとき、複数の第3半導体チップ40Cのチップ電極パッド42Cが第2スペーサ基板70Bの輪郭から露出するよう第1スペーサ基板70Aの搭載と同様にして搭載する。
次に、第4半導体チップ40Dを、第2スペーサ基板70Bの表面70Ba上に搭載する。このとき、第4半導体チップ40Dの裏面40Dbを第2スペーサ基板70Bの表面70Baに対向させて、他の半導体チップの搭載と同様の工程により搭載する。また、この例では第4半導体チップ40Dの輪郭を第3半導体チップ40Cの輪郭に重ね合わせて一致するよう搭載する。
さらに、基板30の半導体チップ接続用第1電極パッド32及び第4半導体チップ40Dのチップ電極パッド42Dを接続する第4ボンディングワイヤ50Dを設ける。第4ボンディングワイヤ50Dは、既に説明した他のボンディングワイヤと同様の工程により設けることができる。
次いで、基板30のリード接続用電極パッド36及びリードフレーム20のリード28を接続する第5ボンディングワイヤ50Eを、既に説明した他のボンディングワイヤと同様の工程により設ける。
図6(C)に示すように、封止部60を形成する。この封止部60は、ダイパッド24、基板30、第1半導体チップ40A、第2半導体チップ40B、第3半導体チップ40C、第4半導体チップ40D、第1スペーサ基板70A、第2スペーサ基板70B、第1ボンディングワイヤ50A、第2ボンディングワイヤ50B、第3ボンディングワイヤ50C、第4ボンディングワイヤ50D、及び第5ボンディングワイヤ50Eを覆い、かつリード28の一部分を露出させて形成する。
封止部60は、好ましくは例えば従来公知のモールド樹脂、液状樹脂等の任意好適な材料を用いて、既に説明した第1の実施の形態と同様の封止工程により形成することができる。
最後に個片化工程を行う。この個片化工程は、例えば回転するブレードを用いて、残存するデバイスホール22内のリード28及び支持リード29を切断することにより行えばよい。
この個片化工程により封止部60から露出したリード28は外部端子として機能できるようになる。このようにしてリードフレーム20から半導体装置10が切り出されて完成する。
(3)変形例の構成
図7を参照して、上述した第2の実施の形態の半導体装置の変形例につき説明する。
なお、平面図については、既に説明した図1とほぼ同様になるので図示及びその詳細な説明を省略する。
図7は、半導体装置を図1(A)及び(B)に示したI−I’一点鎖線と同じ位置で切断した切り口を示す概略図である。
この例の半導体装置10は、基板30及びダイパッド24に搭載されている最外側の半導体チップ上にさらなるスペーサ基板が搭載されており、かつこれら最外側のスペーサ基板の表面が封止部60から露出している点に構成上の特徴を有している。
これら最外側のスペーサ基板以外の構成は、既に説明した第2の実施の形態の半導体装置の構成例と何ら変わるところがないので、第2の実施の形態と共通の構成要素については同一番号を付して詳細な説明は省略する。
図7に示すように、半導体装置10は第3スペーサ基板70Cを具えている。すなわち、第2半導体チップ40Bの表面40Ba上には、この例では第1スペーサ基板70Aと同一形状の第3スペーサ基板70Cが第1スペーサ基板70Aの輪郭に重なるように、第2半導体チップ40Bの複数のチップ電極パッド42Bを露出させて設けられている。
また、半導体装置10は、第4スペーサ基板70Dをさらに具えている。すなわち、第4半導体チップ40Dの表面40Da上には、この例では第2スペーサ基板70Bと同一形状の第4スペーサ基板70Dが第2スペーサ基板70Bの輪郭に重なるように、第4半導体チップ40Dの複数のチップ電極パッド42Dを露出させて設けられている。
この例の封止部60は、第3スペーサ基板70Cの表面70Caの全面及び第4スペーサ基板70Dの表面70Daの全面を露出させて設けられている。
このように、封止部から最上層のスペーサ基板の表面を露出させる構成とすれば、スペーサ基板の表面が外部環境、すなわち大気に露出する。よって、動作時の半導体チップ及び基板の発生する熱を、スペーサ基板により伝導させて、より効率的に外部環境に放熱させることができる。結果として、放熱性が良好なため、半導体装置の動作、すなわち電気的特性をより安定させることができる。また、発熱こそ大きいがより高性能な半導体チップを採用することができるため、半導体装置全体としての性能をより向上させることができる。
これら、第1スペーサ基板70A、第2スペーサ基板70B、第3スペーサ基板70C及び第4スペーサ基板70Dはいずれも、熱伝導性、放熱性といった観点から好ましくは例えばシリコン基板とするのがよい。
(4)変形例の製造方法
次に、図8を参照して、この例の半導体装置の製造方法につき説明する。
図8(A)、(B)及び(C)は、この例の半導体装置の製造方法を説明するための工程図である。
この例の製造方法における各工程は既に説明した第2の実施の形態と何ら変わるところがないため、その詳細な説明は省略する。
なお、この例の製造工程は、第2の実施の形態で既に説明した図6(A)に示した構造に至る工程までは同様であるため、図8(A)以下を図6(A)に続く図として説明する。
図8(A)に示すように、第2半導体チップ40Bの搭載終了後、さらに第3スペーサ基板70Cを搭載する。
すなわち、第3スペーサ基板70Cを第2半導体チップ40Bの表面40Ba上に、第3スペーサ基板70Cの裏面70Cbを対向させて、他のスペーサ基板と同様の工程により搭載する。
この例では第1スペーサ基板70Aと同一形状の第3スペーサ基板70Cを下側に位置する第1スペーサ基板70Aの輪郭に重なるように、かつ第2半導体チップ40Bの複数のチップ電極パッド42Bを露出するように搭載される。
次いで、図8(B)に示すように、製造途中の構造体、すなわちリードフレーム20を裏返して、基板30の第1主表面30aを上側に向けて露出させる。
次に、第3半導体チップ40Cを、基板30の基板側半導体チップ搭載領域25に、常法に従って搭載する。
さらに、基板30の半導体チップ接続用第1電極パッド32及び第3半導体チップ40Cのチップ電極パッド42Cを接続する第3ボンディングワイヤ50Cを設ける。
次いで、第3半導体チップ40Cの表面40Ca上に、第2スペーサ基板70Bの裏面70Bbを対向させて搭載する。
次に、第4半導体チップ40Dを、第2スペーサ基板70Bの表面70Ba上に搭載する。
さらに、基板30の半導体チップ接続用第1電極パッド32及び第4半導体チップ40Dのチップ電極パッド42Dを接続する第4ボンディングワイヤ50Dを設ける。
次いで、基板30のリード接続用電極パッド36及びリードフレーム20のリード28を接続する第5ボンディングワイヤ50Eを、既に説明した他のボンディングワイヤと同様の工程により設ける。
次に、第4スペーサ基板70Dを、他のスペーサ基板の搭載と同様の工程により第4半導体チップ40D上に搭載する。すなわち、第4半導体チップ40Dの表面40Da上には、この例では第2スペーサ基板70Bと同一形状の第4スペーサ基板70Dを第2スペーサ基板70Bの輪郭に重なるように、第4半導体チップ40Dの複数のチップ電極パッド42Dを露出させて搭載する。
図8(C)に示すように、封止部60を形成する。この封止部60は、ダイパッド24、基板30、第1半導体チップ40A、第2半導体チップ40B、第3半導体チップ40C、第4半導体チップ40D、第1スペーサ基板70A、第2スペーサ基板70B、第1ボンディングワイヤ50A、第2ボンディングワイヤ50B、第3ボンディングワイヤ50C、第4ボンディングワイヤ50D、及び第5ボンディングワイヤ50Eを覆い、かつリード28の一部分を露出させて形成する。
このとき、封止部60は、第3スペーサ基板70Cの表面70Caの全面及び第4スペーサ基板70Dの表面70Daの全面が露出するよう、既に説明した封止工程により形成する。
最後に個片化工程を行う。この個片化工程は、例えば回転するブレードを用いて、残存するデバイスホール22内のリード28及び支持リード29を切断することにより行えばよい。
この個片化工程により封止部60から露出したリード28は外部端子として機能できるようになる。このようにしてリードフレーム20から半導体装置10が切り出されて完成する。
10:半導体装置
20:リードフレーム
21:基材
22:デバイスホール
24:ダイパッド
24a:第1主面
24b:第2主面
24aa:基板搭載領域
25:ダイパッド側半導体チップ搭載領域
26:開口部
27:接着領域
28:リード
29:支持リード
30:基板
30a:第1主表面
30b:第2主表面
30aa:基板側半導体チップ搭載領域
32:半導体チップ接続用第1電極パッド
34:半導体チップ接続用第2電極パッド
36:リード接続用電極パッド
40A:第1半導体チップ
40Aa、40Ba、40Ca、40Da、70Aa、70Ba、70Ca、70Da:表面
40Ab、40Bb、40Cb、40Db、70Ab、70Bb、70Cb、70Db:裏面
42A、42B、42C、42D:チップ電極パッド
40B:第2半導体チップ
40C:第3半導体チップ
40D:第4半導体チップ
50A:第1ボンディングワイヤ
50B:第2ボンディングワイヤ
50C:第3ボンディングワイヤ
50D:第4ボンディングワイヤ
50E:第5ボンディングワイヤ
60:封止部
70A:第1スペーサ基板
70B:第2スペーサ基板
70C:第3スペーサ基板
70D:第4スペーサ基板

Claims (5)

  1. 部材搭載領域が設けられている第1主面及び当該第1主面に対向しており、半導体チップ搭載領域が設けられている第2主面を有していて、前記部材搭載領域内であってかつ前記半導体チップ搭載領域外に、前記第1主面及び前記第2主面間を貫通して設けられている1つ又は2つ以上の開口部を備えたダイパッドを有するリードフレームと、
    第1の電極パッドを有し、前記開口部において前記第1の電極パッドが前記第2主面側に露出するように前記部材搭載領域に搭載された部材と、
    前記半導体チップ搭載領域に搭載され、且つ表面に第2の電極パッドを有する半導体チップと、
    前記第1の電極パッドと前記第2の電極パッドを直接接続するボンディングワイヤと、を含む半導体装置。
  2. 前記開口部は、前記部材搭載領域に搭載される部材に設けられている前記第1の電極パッドを露出させる最低限の面積及び個数として設けられていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置
  3. 前記ダイパッドは、前記第1の電極パッドを露出できる最低限の広さまで、前記開口部の面積を縮小させてあり、前記面積の縮小分だけ前記半導体チップ搭載領域の面積を拡張して、前記ダイパッドの全面積に対する前記半導体チップ搭載領域の割合を大きくしてあることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置
  4. 前記リードフレームは、一端が前記ダイパッドの端縁に向かう方向に延在し、当該ダイパッドを囲んで設けられている複数のリードをさらに有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体装置
  5. 前記ダイパッドは、ベースに設けられているデバイスホール内に支持リードにより吊られており、
    前記複数のリードは、一端が前記ダイパッドの端縁に向かう方向に前記デバイスホール内に突出し、かつ他端側が前記ベース上を延在して設けられていることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置
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