JP5619944B2 - 機関室換気システム - Google Patents

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Description

本発明は、船舶の機関室換気システムに関するものである。
従来、船舶の機関室内への燃焼用空気の供給と、機関室内の熱気の排出のために、例えば、図11に示すような機関室換気システムが用いられている。図11は、従来例に係る機関室換気システムの働きを示す側面図である。なお図11中、「FORE」は船首方向、「AFT」は船尾方向を示している。
船舶の上甲板5上には、操舵室や船員の居室等を有する居住区2と、居住区2よりも船尾側に位置する煙突3が設けられている。また、船舶の内部には機関室1が設けられ、主機関6、発電機7、ボイラー8等の各種機器が設置されている。機関室1の内部は、複数のデッキにより階層化されている。
機関室1に空気を供給するために、機関室上方の船尾側に給気ファン100が設けられ、外部の空気を取り入れるようになっている。取り入れられた空気は、機関室1内の隅々まで張り巡らされた給気ダクト200を経由して機関室1内の各デッキへと運ばれて、各種機器に燃焼用空気として供給される。そして、各種機器の稼働により機関室1内に発生した熱気を含む空気は、煙突3の開口部4から船外後方に排出される。
一方、特許文献1には、船舶の走行風を効率よく機関室へ導入するために、船首方向の空気導入部2から通風ダクト4を経由して、機関室に外気を取り入れるようにした発明が記載されている。また、特許文献2には、機関室に最適な空気量を通風し、機関室内の過冷却による凍結等の低温障害を防止し、かつ、機関室内の温度上昇抑止を適切に行うことができるように、燃焼系機器の作動状況や機関室内の温度状況により、通風機の回転数を制御するようにした発明が記載されている。
特開昭58−174081号公報 特開2002−274492号公報
しかしながら、図11に示す従来例に係る機関室換気システムにおいては、給気と排気をともに船尾側で行うため、空気の流れが悪くなってしまう。そして、取り入れた空気を機関室1内の各デッキへと運んで各種機器に燃焼用空気として供給するために、機関室1内に給気ダクト200を隅々まで張り巡らす必要がある。また、給気ファン100が故障すると主機関6の運行ができなくなってしまう。さらに、停泊中においても給気ファン100が常に起動しており、消費電力量や騒音の問題もある。
一方、特許文献1に記載された発明は、十分な風量がない場合や、停泊中の対応が不明であり、外気を取り入れた後の空気の流れについても改善の余地がある。また、特許文献2に記載された発明は、通風機の故障、消費電力量、騒音の問題がある。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、機関室内の空気の流れを良くしてダクトを簡素化するとともに、航行中と停泊中とで換気方法を効率的に切り替えることの可能な、機関室換気システムを提供するものである。
上記課題を解決するため、本発明の機関室換気システムは、機関室の船首側に沿って上下方向に設けられ、上甲板よりも上方に位置する船首側に向けた第1の開口部と、前記第1の開口部よりも下方に位置する機関室側に向けた第2の開口部とを有する船首側ダクトと、機関室の船尾側に沿って上下方向に設けられ、上甲板よりも上方に位置する船尾側に向けた第3の開口部と、前記第3の開口部よりも下方に位置する機関室側に向けた第4の開口部とを有する船尾側ダクトと、前記第4の開口部に取り付けられた正逆回転可能な通風ファンとを備え、船舶航行中においては、前方から受ける風により前記第1の開口部から空気を導入し前記第2の開口部を経由して機関室内へと供給するとともに、機関室内の空気を前記第4の開口部から前記第3の開口部を経由して船外後方へ排出し、さらに自然の外気導入だけでは機関室内の必要空気量を満たさない場合には前記通風ファンを機関室内の空気を排出する方向に回転させて空気の流れを増加させ、船舶停泊中においては、前記通風ファンを機関室内に空気を導入する方向に回転させ、前記第3の開口部から空気を導入し前記第4の開口部を経由して機関室内へと供給するとともに、機関室内の空気を前記第2の開口部から前記第1の開口部を経由して船外前方へ排出するようにしたことを特徴とする。
また、本発明の機関室換気システムは、機関室の船首側に沿って上下方向に設けられ、上甲板よりも上方に位置する船首側に向けた第1の開口部と、前記第1の開口部よりも下方に位置する機関室側に向けた第2の開口部とを有する船首側ダクトと、機関室の船尾側に沿って上下方向に設けられ、上甲板よりも上方に位置する船尾側に向けた第3の開口部と、前記第3の開口部よりも下方に位置する機関室側に向けた第4の開口部とを有する船尾側ダクトと、前記第4の開口部に取り付けられた正逆回転可能な通風ファンと、前記機関室内の両舷側に設置された機関室内の空気を中央寄りに集める整流ファンとを備え、船舶航行中においては、前方から受ける風により前記第1の開口部から空気を導入し前記第2の開口部を経由して機関室内へと供給するとともに、機関室内の空気を前記第4の開口部から前記第3の開口部を経由して船外後方へ排出し、さらに自然の外気導入だけでは機関室内の必要空気量を満たさない場合には前記通風ファンを機関室内の空気を排出する方向に回転させて空気の流れを増加させ、船舶停泊中においては、前記通風ファンを機関室内に空気を導入する方向に回転させ、前記第3の開口部から空気を導入し前記第4の開口部を経由して機関室内へと供給するとともに、機関室内の空気を前記第2の開口部から前記第1の開口部を経由して船外前方へ排出するようにしたことを特徴とする。
本発明においては、機関室の船首側に沿って上下方向に船首側ダクトが設けられ、機関室の船尾側に沿って上下方向に船尾側ダクトが設けられている。そして、船首側ダクトの上甲板よりも上方の位置には船首側に向けた第1の開口部が設けられ、第1の開口部よりも下方の位置には機関室側に向けた第2の開口部が設けられている。また、船尾側ダクトの上甲板よりも上方の位置には船尾側に向けた第3の開口部が設けられ、第3の開口部よりも下方の位置には機関室側に向けた第4の開口部が設けられている。さらに、第4の開口部には正逆回転可能な通風ファンが取り付けられている。
以上の構成により本発明によれば、船舶航行中は、前方からの風を受けて船首側ダクトの第1の開口部から第2の開口部を経由して空気が機関室内に供給される。また、機関室内に発生した熱気を含む空気は、船尾側ダクトの第4の開口部から第3の開口部を経由して船外に排出される。このようにして、船首側から船尾側へとスムーズな空気の流れを形成することができ、従来例のように機関室内に給気ダクトを隅々まで張り巡らす必要はない。
また、船舶の速度や風向き等により、自然の外気導入だけでは機関室内の必要空気量を満たさない場合には、補助的に第4の開口部に取り付けた通風ファンを逆回転(機関室内の空気を排出する方向)させて空気の流れを増加させて、必要空気量を満たすことができる。なお、基本的には自然の外気導入によるため、仮に通気ファンが故障したとしても、主機関の運行への影響は小さい。
一方、船舶停泊中は、主機関が停止しているため機関室内の必要空気量も航行中に比べて少ないことから、第4の開口部に取り付けた通風ファンを正回転(機関室内に空気を導入する方向)させて、船尾側ダクトの第3の開口部から第4の開口部を経由して空気が機関室内に供給される。また、機関室内に発生した熱気を含む空気は、船首側ダクトの第2の開口部から第1の開口部を経由して船外に排出される。このようにして、船尾側から船首側へとスムーズな空気の流れを形成することができ、従来例のように機関室内に給気ダクトを隅々まで張り巡らす必要はない。また、停泊中における通風ファンの起動は最小限でよいので、消費電力量や騒音を低減することができる。
このように、航行中と停泊中の換気方法を切り替えることで、航行中には自然の外気導入を活用しながら、停泊中の換気も効率的に行うことができる。
また本発明によれば、機関室内の空気の流れを整える整流ファンを備えることにより、機関室内の気流から外れた部分を対象に熱気溜まりを解消し、機関室内の空気の流れをさらにスムーズにすることができる。
以上、本発明によれば、機関室内の空気の流れを良くしてダクトを簡素化するとともに、航行中と停泊中とで換気方法を効率的に切り替えることの可能な、機関室の換気システムを提供することができる。
本発明の実施形態に係る機関室換気システムの構成を示す側面図である。 機関室換気システムの構成を示す平面図である。 船首側ダクトを示す正面図である。 船尾側ダクトを示す背面図である。 船舶航行中の機関室換気システムの働きを示す側面図である。 船舶航行中の機関室換気システムの働きを示す平面図である。 船舶停泊中の機関室換気システムの働きを示す側面図である。 船舶停泊中の機関室換気システムの働きを示す平面図である。 他の実施形態に係る船首側ダクトの第1の開口部の位置を示す正面図である。 他の実施形態に係る船首側ダクトの第1の開口部の位置を示す正面図である。 従来例に係る機関室換気システムの働きを示す側面図である。
次に、図1乃至図8を参照して、本発明の実施形態に係る機関室換気システムについて説明する。最初に、図1乃至図4を参照して、本実施形態に係る機関室換気システムの全体構成について説明する。図1及び図2は、本実施形態に係る機関室換気システムの構成を示す側面図及び平面図である。また、図3は船首側ダクトを示す正面図であり、図4は船尾側ダクトを示す背面図である。なお図中、「FORE」は船首方向、「AFT」は船尾方向を示している。
図1に示すように、船舶の上甲板5上には、操舵室や船員の居室等を有する居住区2と、居住区2よりも船尾側に位置する煙突3が設けられている。また、船舶の内部には機関室1が設けられ、主機関6、発電機7、ボイラー8等の各種機器が設置されている。機関室1の内部は、3つのデッキにより階層化されている。
機関室1の船首側には、上下方向に沿って船首側ダクト10が配置されている。船首側ダクト10には、上甲板5よりも上方の位置に、第1の開口部11が設けられている。第1の開口部11は、上部構造物である居住区2の前面において船首側に向けて開口している。また、第1の開口部11よりも下方の位置に、第2の開口部12,12,12が設けられている。第2の開口部12,12,12は、機関室1の3つのデッキそれぞれの高さで機関室側に向けて開口している。
機関室1の船尾側には、上下方向に沿って船尾側ダクト20が配置されている。船尾側ダクト20には、上甲板5よりも上方の位置に、第3の開口部21が設けられている。第3の開口部21は、上部構造物の後面において船尾側に向けて開口している。また、第3の開口部21よりも下方の位置に、第4の開口部22,22,22が設けられている。第4の開口部22,22,22は、機関室1の3つのデッキそれぞれの高さで機関室側に向けて開口している。
また、第4の開口部22,22,22には、それぞれ通風ファン23,23,23,が取り付けられている。通風ファン23は、正逆回転可能であり、正回転では第4の開口部22から機関室1内に空気を導入する方向に回転し、逆回転では第4の開口部22から機関室1内の空気を排出する方向に回転するようになっている。
また、図3に示すように、船首側ダクト10は上下方向の垂直部10aと、垂直部10aに接続された船幅方向の水平部10b,10b,10bから構成されている。水平部10b,10b,10bは、それぞれ各デッキにおいて船幅方向に延びるようにして配置されており、それぞれのデッキごとに第2の開口部12が複数設けられている。
また、図3に示すように、船尾側ダクト20は2本の垂直部20a,20bから構成されている。
図2の平面図は、機関室1の3つのデッキのうち、主機関6と発電機7が設置された上から2番目のデッキを示している。機関室1の両舷側には、整流ファン9,9,9,9が設置されている。整流ファン9は、機関室1内の空気の流れを整えるためのものである。
次に、図5乃至図8を参照して、本実施形態に係る機関室換気システムの働きについて説明する。図5及び図6は、船舶航行中の機関室換気システムの働きを示す側面図及び平面図である。また、図7及び図8は、船舶停泊中の機関室換気システムの働きを示す側面図及び平面図である。
まず、図5及び図6に示すように、船舶航行中においては、前方から受ける風により船首側ダクト10の第1の開口部11から空気が導入されて、ダクト10の垂直部10a、水平部10b、第2の開口部12を経由して、機関室1内へと供給される。供給された空気は、機関室1内を後方に向けて流れながら、主機関6や発電機7の燃焼用空気として使用される。
一方、主機関6や発電機7の稼働により機関室1内に発生した熱気を含む空気は、船尾側ダクト20の第4の開口部22、第3の開口部21を経由して、船外後方へ排出される。なお、自然の外気導入だけでは機関室1内の必要空気量を満たさない場合には、補助的に第4の開口部22に取り付けた通風ファン23を逆回転(機関室1内の空気を排出する方向)させて空気の流れを増加させて、必要空気量を満たすようにする。
また、このとき機関室1の両舷側に設置した整流ファン9を回転させて、機関室1内の空気を中央寄りに集めることにより、機関室1内の気流から外れた部分を対象に熱気溜まりを解消する。
次に、図7及び図8に示すように、船舶停泊中においては、第4の開口部22に取り付けた通風ファン23を正回転(機関室1内に空気を導入する方向)させることにより、船尾側ダクト20の第3の開口部21から空気が導入されて、ダクト20の垂直部20a、20b、第4の開口部22を経由して、機関室1内へと供給される。供給された空気は、機関室1内を前方に向けて流れながら、発電機7の燃焼用空気として使用される。なお、船舶停泊中のため主機関6は停止しており、燃焼用空気の必要量は船舶航行中と比較して少なく、通風ファン23の回転数は比較的低くてよい。また、通風ファン23は第4の開口部22に取り付けられているので、船舶停泊中においては、逆回転(機関室1内の空気を船尾側ダクト20から排出する方向)させるよりも、正回転(機関室1内に船尾側ダクト20から空気を導入する方向)させる方が、機関室1内への空気の導入をスムーズに行うことができる。
一方、発電機7の稼働により機関室1内に発生した熱気を含む空気は、船首側ダクト10の第2の開口部12、第1の開口部11を経由して、船外前方へ排出される。
また、このとき機関室1の両舷側に設置した整流ファン9を回転させて、機関室1内の空気を中央寄りに集めることにより、機関室1内の気流から外れた部分を対象に熱気溜まりを解消する。ただし、主機関6が停止しているため、整流ファン9の回転数も低くてよい。
なお、航行中及び停泊中ともに、機関室1内の空気は、従来と同様に煙突3の開口部4からも排出される。
本実施形態に係る機関室換気システムにおいては、機関室1の船首側に沿って上下方向に船首側ダクト10が設けられ、機関室1の船尾側に沿って上下方向に船尾側ダクト20が設けられている。そして、船首側ダクト10の上甲板5よりも上方の位置には船首側に向けた第1の開口部11が設けられ、第1の開口部11よりも下方の位置には機関室1側に向けた第2の開口部12が設けられている。また、船尾側ダクト20の上甲板5よりも上方の位置には船尾側に向けた第3の開口部21が設けられ、第3の開口部21よりも下方の位置には機関室1側に向けた第4の開口部22が設けられている。さらに、第4の開口部22には正逆回転可能な通風ファン23が取り付けられている。
以上の構成により本実施形態に係る機関室換気システムによれば、船舶航行中は、前方からの風を受けて船首側ダクト10の第1の開口部11から第2の開口部12を経由して空気が機関室1内に供給される。また、機関室1内に発生した熱気を含む空気は、船尾側ダクト20の第4の開口部22から第3の開口部21を経由して船外に排出される。このようにして、船首側から船尾側へとスムーズな空気の流れを形成することができ、従来例のように機関室1内に給気ダクトを隅々まで張り巡らす必要はない。
また、船舶の速度や風向き等により、自然の外気導入だけでは機関室1内の必要空気量を満たさない場合には、補助的に第4の開口部22に取り付けた通風ファン23を逆回転(機関室1内の空気を排出する方向)させて空気の流れを増加させて、必要空気量を満たすことができる。なお、基本的には自然の外気導入によるため、仮に通気ファン23が故障したとしても、主機関6の運行への影響は小さい。
一方、船舶停泊中は、主機関6が停止しているため機関室1内の必要空気量も航行中に比べて少ないことから、第4の開口部22に取り付けた通風ファン23を正回転(機関室1内に空気を導入する方向)させて、船尾側ダクト20の第3の開口部21から第4の開口部22を経由して空気が機関室1内に供給される。また、機関室1内に発生した熱気を含む空気は、船首側ダクト10の第2の開口部12から第1の開口部11を経由して船外に排出される。このようにして、船尾側から船首側へとスムーズな空気の流れを形成することができ、従来例のように機関室1内に給気ダクトを隅々まで張り巡らす必要はない。また、停泊中における通風ファン23の起動は最小限でよいので、消費電力量や騒音を低減することができる。
このように、航行中と停泊中の換気方法を切り替えることで、航行中には自然の外気導入を活用しながら、停泊中の換気も効率的に行うことができる。
また、機関室1内の空気の流れを整える整流ファン9を備えることにより、機関室1内の気流から外れた部分を対象に熱気溜まりを解消し、機関室1内の空気の流れをさらにスムーズにすることができる。
また、船首側ダクト10を、上下方向の垂直部10aと、垂直部10aに接続された船幅方向の水平部10bから構成することにより、機関室1内の空気導入が偏らないようにすることができる。
なお、上記実施形態においては、船首側ダクト10の第1の開口部11を1つとし、第2の開口部12を複数としたが、各開口部の数は特に限定されるものではなく、例えば第1の開口部11を複数設けてもよい。また、船首側ダクト10を垂直部10aと水平部10bから構成したが、例えば垂直部のみで構成してもよい。
また、船首側ダクト10の第1の開口部11を居住区2の前面に設けたが、前方からの風により空気を導入できる場所であれば、居住区に限定されるものではない。例えば図9に示すように、居住区2から船幅方向に突出するウィング部30の船首側に第1の開口部11を設けてもよい。また図10に示すように、ウィング部30を下方から支持するウィングピラー部31(サポート部)の船首側に第1の開口部11を設けてもよい。これらの場合には、ウィングピラー部31を船首側ダクト10の一部とし、その内部を空気の通り道として利用することができる。
また、空気の流れを良くするために整流ファン9を設けることが好ましいが、ダクトの配置によって十分な空気の流れができるのであれば、整流ファン9を設けない構成としてもよい。
また、船首側ダクト10の第2の開口部12には通風ファンを取り付けていないが、船尾側ダクト20の第4の開口部22に取り付けた通風ファン23と同様に、船首側ダクト10の第2の開口部12に通風ファンを補助的に取りつけてもよい。
以上、本実施形態に係る機関室換気システムによれば、機関室1内の空気の流れを良くしてダクトを簡素化するとともに、航行中と停泊中とで換気方法を効率的に切り替えることの可能な、機関室の換気システムを提供することができる。
1 機関室
2 居住区
3 煙突
4 開口部
5 上甲板
6 主機関
7 発電機
8 ボイラー
9 整流ファン
10 船首側ダクト
10a 垂直部
10b 水平部
11 第1の開口部
12 第2の開口部
20 船尾側ダクト
20a 垂直部
20b 垂直部
21 第3の開口部
22 第4の開口部
23 通風ファン
30 ウィング部
31 ウィングピラー部
100 給気ファン
200 給気ダクト

Claims (2)

  1. 機関室の船首側に沿って上下方向に設けられ、上甲板よりも上方に位置する船首側に向けた第1の開口部と、前記第1の開口部よりも下方に位置する機関室側に向けた第2の開口部とを有する船首側ダクトと、
    機関室の船尾側に沿って上下方向に設けられ、上甲板よりも上方に位置する船尾側に向けた第3の開口部と、前記第3の開口部よりも下方に位置する機関室側に向けた第4の開口部とを有する船尾側ダクトと、
    前記第4の開口部に取り付けられた正逆回転可能な通風ファンとを備え、
    船舶航行中においては、前方から受ける風により前記第1の開口部から空気を導入し前記第2の開口部を経由して機関室内へと供給するとともに、機関室内の空気を前記第4の開口部から前記第3の開口部を経由して船外後方へ排出し、さらに自然の外気導入だけでは機関室内の必要空気量を満たさない場合には前記通風ファンを機関室内の空気を排出する方向に回転させて空気の流れを増加させ、
    船舶停泊中においては、前記通風ファンを機関室内に空気を導入する方向に回転させ、前記第3の開口部から空気を導入し前記第4の開口部を経由して機関室内へと供給するとともに、機関室内の空気を前記第2の開口部から前記第1の開口部を経由して船外前方へ排出するようにしたことを特徴とする機関室換気システム。
  2. 機関室の船首側に沿って上下方向に設けられ、上甲板よりも上方に位置する船首側に向けた第1の開口部と、前記第1の開口部よりも下方に位置する機関室側に向けた第2の開口部とを有する船首側ダクトと、
    機関室の船尾側に沿って上下方向に設けられ、上甲板よりも上方に位置する船尾側に向けた第3の開口部と、前記第3の開口部よりも下方に位置する機関室側に向けた第4の開口部とを有する船尾側ダクトと、
    前記第4の開口部に取り付けられた正逆回転可能な通風ファンと、
    前記機関室内の両舷側に設置された機関室内の空気を中央寄りに集める整流ファンとを備え、
    船舶航行中においては、前方から受ける風により前記第1の開口部から空気を導入し前記第2の開口部を経由して機関室内へと供給するとともに、機関室内の空気を前記第4の開口部から前記第3の開口部を経由して船外後方へ排出し、さらに自然の外気導入だけでは機関室内の必要空気量を満たさない場合には前記通風ファンを機関室内の空気を排出する方向に回転させて空気の流れを増加させ、
    船舶停泊中においては、前記通風ファンを機関室内に空気を導入する方向に回転させ、前記第3の開口部から空気を導入し前記第4の開口部を経由して機関室内へと供給するとともに、機関室内の空気を前記第2の開口部から前記第1の開口部を経由して船外前方へ排出するようにしたことを特徴とする機関室換気システム。
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