JP2000108996A - 機関室の室圧制御方法およびその装置 - Google Patents

機関室の室圧制御方法およびその装置

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JP2000108996A
JP2000108996A JP10284108A JP28410898A JP2000108996A JP 2000108996 A JP2000108996 A JP 2000108996A JP 10284108 A JP10284108 A JP 10284108A JP 28410898 A JP28410898 A JP 28410898A JP 2000108996 A JP2000108996 A JP 2000108996A
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Hisanao Miyake
久直 三宅
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Keihin Dock Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 船舶が機関室の室圧を、外部の圧力よりも若
干高めに保持することができるようにする。 【解決手段】 機関室1に、2台のディーゼル主機2
a,2bを配設するとともに、3台の送風機3a,3
b,3cを設置する。各ディーゼル主機2a,2bに設
置されている過給機5a,5bの給気圧力を、給気圧力
検出ライン6a,6bを介して検出し、これを給気圧力
演算装置7で加算する。そして、その結果に応じた制御
信号を送風機制御装置8に送り、各送風機3a,3b,
3cの回転制御あるいは運転台数制御により送風量を制
御する。これにより、各ディーゼル主機2a,2bで燃
焼空気として消費した量に対応する空気が、送風機3
a,3b,3cから機関室1内に送風されることにな
る。このため、機関室1の室圧を、常に外部の圧力より
も若干高めに保持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船舶における機関
室の室圧を制御する機関室の室圧制御方法およびその装
置に係り、特に室圧を外部の圧力よりも若干高めに保持
することができる機関室の室圧制御方法およびその装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に船舶の機関室には、任意数の主機
関が配設されるとともに、複数台の送風機が設置されて
いるのが通例である。
【0003】ところで、このような船舶においては、航
海中のように各主機関が全速で運転されている際には、
すべての送風機がフル回転で運転されるとともに、時化
の際のように主機関の減速運転時には、送風機の運転台
数を減らすようにしているが、これらはすべて、乗組員
の手動操作で行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の船舶におい
て、港に出入港する際には、原則としてすべての送風機
を運転するのが通例であるが、この状態で主機関の運転
を停止した際には、機関室の室圧が外部の圧力に比較し
て極めて高い圧力となり、機関室に出入りするドアの開
放が容易でないとともに、ドアを閉める際に手を挾む等
の危険がある。
【0005】一方、停泊時には、機関室内で発生した熱
を吸ってくれる主機関が停止しているため、熱が室内に
籠って機関室内が相当高温になる。このため、1〜2台
の送風機を逆転させて機関室内を換気するようにしてい
るが、この際には機関室の室圧が外部の圧力に比較して
低圧となる。また、冬場における航海等の場合には、機
関室内が寒くなるので送風機の運転台数を減らすことが
あるが、この場合にも、機関室の室圧が外部の圧力に比
較して低圧となる。そして、機関室の室圧が外部の圧力
に比較して低圧となった場合には、主機関等の内部の油
が機関室内に飛散して機関室内が汚れるとともに、主機
関の過給機の能力が低下して所期の馬力を得ることがで
きず、また油分を含む空気を乗組員が吸うことになるた
め、乗組員の健康上からも好ましくない。
【0006】また、ボイラ等の燃焼装置の初期調整は、
一般に停泊中,すなわち機関室の室圧が高い際に調整さ
れるのが通例である。このため、寒い海域を航行して送
風機の運転台数を変化させた場合には、機関室の室圧が
外部の圧力に比較して低圧となり、燃焼装置の微妙なセ
ットが狂って燃焼不良を起こすおそれがある。そして最
近では、機関室に常時乗組員がいるとは限らないので、
燃焼不良を起こすと機関室で火災が発生するおそれがあ
る。
【0007】そこで、このような危険を防止するため、
機関室には火災探知装置の設置が義務づけられている
が、主機関内から飛散したオイルミストが機関室内に充
満し、光電子式センサやイオン式センサ内に侵入して誤
作動することがしばしある。このため、これらのセンサ
の電源をOFFにしてしまうことがあり、極めて危険で
ある。
【0008】本発明は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、乗組員が送風機を手動で操作することなく、機関室
の室圧を、外部の圧力よりも若干高めに保持することが
できる機関室の室圧制御方法およびその装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】本発明の他の目的は、機関室内を清潔に保
つことができるとともに、乗組員の健康が害されるおそ
れもなく、また省エネルギを図りつつ、主機関の馬力低
下や各種装置の誤作動を防止することができるようにす
ることにある。
【0010】本発明の他の目的は、装置構成を簡素化し
て既存の船舶にも容易に適用できるようにすることにあ
る。
【0011】本発明のさらに他の目的は、船舶が高気圧
や低気圧の海域を航行している場合や、強風の海域を航
行している場合等であっても、機関室の室圧を、常に外
部の圧力よりも若干高めに保持することができるように
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、任意数の主機関が配設された船舶における機
関室の室圧を、送風機を用いた給排気により制御する機
関室の室内制御方法において、前記主機関の出力にほぼ
比例する信号を検出し、この検出信号に基づき前記送風
量を制御して、機関室の室圧を外部の圧力よりも若干高
めに保持するようにしたことを特徴とする。
【0013】ところで、主機関の出力にほぼ比例する信
号を検出することにより、主機関がどの程度の燃焼空気
を必要としているかを知ることができる。そして、この
情報に基づき送風機の送風量を制御することにより、機
関室の室圧を、容易に外部の圧力よりも若干高めに保持
することが可能となる。
【0014】本発明はまた、主機関の出力にほぼ比例す
る信号として、主機関の給気圧力信号,主機関の操縦ハ
ンドルからの出力信号または主機関の燃料ポンプからの
出力信号のうちの少なくともいずれか1つの信号を用い
るようにしたことを特徴とする。そしてこれらの信号
は、いずれも主機関の出力にほぼ比例して変化するの
で、機関室の室圧を安定に制御することが可能となり、
またこれらの信号は、いずれも検出が容易である。
【0015】本発明はまた、任意数の主機関が配設され
た船舶における機関室の室圧を、送風機を用いた給排気
により制御する機関室の室圧制御方法において、前記機
関室内の圧力と外部の圧力との差圧を検出し、この差圧
に基づき前記送風機の送風量を制御して、機関室の室圧
を外部の圧力よりも若干高めに保持するようにしたこと
を特徴とする。そして、機関室内の圧力と外部の圧力と
の差圧に基づき、送風機の送風量を制御することによ
り、船舶が高気圧や低気圧の海域を航行している場合あ
っても、機関室の室圧を、常に外部の圧力よりも若干高
めに保持することが可能となる。
【0016】本発明はまた、送風機の送風量を、送風機
の回転制御または運転台数制御のうちの少なくともいず
れか一方で制御するようにしたことを特徴とする。そし
てこれにより、送風量を容易に制御することが可能とな
る。
【0017】本発明はまた、任意数の主機関が配設され
た船舶における機関室の室圧を、送風機を用いた給排気
により制御する機関室の室圧制御装置において、前記主
機関の出力にほぼ比例する信号を検出する出力検出手段
と、この出力検出手段からの検出信号に基づき前記送風
機の送風量を制御する送風量制御手段とを設けるように
したことを特徴とする。
【0018】ところで、主機関の出力にほぼ比例する信
号を検出することにより、主機関がどの程度の燃焼空気
を必要としているかを知ることができる。そして、この
情報に基づき送風機の送風量を制御することにより、機
関室の室圧を、容易に外部の圧力よりも若干高めに保持
することが可能となる。
【0019】本発明はまた、出力手段において、主機関
の給気圧力信号,主機関の操縦ハンドルからの出力信号
または主機関の燃料ポンプからの出力信号のうちの少な
くともいずれか1つの信号を、主機関の出力にほぼ比例
する信号として検出するようにしたことを特徴とする。
そしてこれにより、信号の検出が容易であるとともに、
機関室の室圧を安定に制御することが可能となる。
【0020】本発明はまた、任意数の主機関が配設され
た船舶における機関室の室圧を、送風機を用いた給排気
により制御する機関室の室圧制御装置において、前記機
関室内の圧力と外部の圧力との差圧を検出する差圧検出
手段と、この差圧検出手段からの検出信号に基づき前記
送風機の送風量を制御する送風量制御手段とを設けるよ
うにしたことを特徴とする。そして、機関室内の圧力と
外部の圧力との差圧に基づき、送風機の送風量を制御す
るようにしているので、船舶が高気圧や低気圧の海域を
航行している場合であっても、機関室の室圧を、常に外
部の圧力よりも若干高めに保持することが可能となり、
また装置構成も簡単で既存の船舶にも容易に適用するこ
とが可能となる。
【0021】本発明はまた、差圧検出手段の外部圧力検
出部に、風等の外乱を防止するための外乱防止機構を設
けるようにしたことを特徴とする。そしてこれにより、
船舶が強風の海域を航行している場合であっても、機関
室の差圧を、常に外部の圧力よりも若干高めに保持する
ことが可能となる。
【0022】本発明はさらに、送風量制御手段による送
風機の送風量制御を、送風機の回転制御または運転台数
制御のうちの少なくともいずれか一方により行なうよう
にしたことを特徴とする。そしてこれにより、各種船舶
の構造に合わせて送風量を容易に制御することが可能と
なる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して説
明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る機関
室の室圧制御装置を示すもので、図中、符号1は船舶の
機関室であり、この機関室1内には、例えば2台のディ
ーゼル主機2a,2bが配設されているとともに、例え
ば3台の送風機3a,3b,3cが設置されている。そ
して、室圧制御装置4は、これら各送風機3a,3b,
3cを制御することにより、機関室1の室圧を外部の圧
力よりも若干高めに保持することができるようになって
いる。
【0024】すなわち、前記室圧制御装置4は、図1に
示すように、前記各ディーゼル主機2a,2bに設置さ
れている過給機5a,5bへの給気圧力を検出する給気
圧力検出ライン6a,6bを備えており、これら両検出
ライン6a,6bからの検出信号は給気圧力演算装置7
に入力され、この給気演算装置7において、給気圧力の
合計値が演算されるようになっている。
【0025】この給気圧力演算装置7からは、図1に示
すように、演算結果に対応する制御信号が送風機制御装
置8に対し出力されるようになっており、送風機制御装
置8は、入力された制御信号に基づき、前記各送風機3
a,3b,3cの回転数あるいは運転台数を制御し、機
関室1への送風量を最適値に調節するようになってい
る。そしてこれにより、機関室1の室圧が外部の圧力よ
りも若干高めに保持されるようになっている。
【0026】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。各ディーゼル主機2a,2bを起動すると、各ディ
ーゼル主機2a,2bの過給機5a,5bへの給気圧力
が、給気圧力検出ライン6a,6bを介して検出され、
検出された各検出信号は、給気圧力演算装置7に入力さ
れる。そして、この給気圧力演算装置7において、給気
圧力の合計値が演算される。
【0027】この給気圧力演算装置7からは、送風機制
御装置8に対して、前記演算結果に対応する制御信号が
出力され、送風機制御装置8は、入力された制御信号に
基づき、各送風機3a,3b,3cの回転数あるいは運
転台数を制御する。これにより、機関室1への送風量が
制御される。
【0028】ところで、各過給機5a,5bの給気圧力
は、各ディーゼル主機2a,2bの出力にほぼ比例して
いる。したがって、給気圧力演算装置7で給気圧力の合
計値が演算されたということは、取りも直さず両ディー
ゼル主機2a,2bで必要な燃焼空気の合計値が演算さ
れたことになる。このため、機関室1への送風量は、両
ディーゼル主機2a,2bで必要な燃焼空気量の変化に
応じて制御されることになり、結果として機関室1の室
圧を、外部の圧力よりも若干高めに保持することが可能
となる。
【0029】例えば、1台のディーゼル主機2aがアイ
ドル運転で、残り1台のディーゼル主機2bがフル運転
されている場合、3台の各送風機3a,3b,3cは丁
度中間のスピードで運転されることになり、機関室1の
室圧を、容易に外部の圧力よりも若干高めに保持するこ
とが可能となる。
【0030】しかして、簡単な装置構成で、機関室1の
室圧を、外部の圧力よりも若干高めに保持することがで
きるので、既存の船舶にも容易に適用することができ
る。特に、警戒船や防災船の場合には、機関室の室圧
を、常に外部の圧力よりも高く保持しておくことが要求
されているので、機関室1の室圧を、容易に制御するこ
とができる実用的効果は極めて大きい。
【0031】また、機関室1の室圧が最適値に保持され
るので、機関室1内を清潔に保つことができるととも
に、乗組員の健康が害されるおそれもなく、また省エネ
ルギを図りつつ、ディーゼル主機2a,2bの馬力低下
およびボイラ等の燃焼装置の誤動作を防止することがで
きる。
【0032】なお、前記第1の実施の形態においては、
各ディーゼル主機2a,2bの出力にほぼ比例する信号
として、各過給機5a,5bの給気圧力を検出する場合
について説明したが、各ディーゼル主機2a,2bの操
縦ハンドルからの出力信号や、各ディーゼル主機2a,
2bの燃料ポンプからの出力信号(燃料ポンプの目盛を
ポテンショメータ出力し、これを用いる等)も各ディー
ゼル主機2a,2bの出力にほぼ比例して変化する。し
たがって、これらの出力信号を用いるようにしても、同
様の効果が期待できる。
【0033】図2は、本発明の第2の実施の形態を示す
もので、前記第1の実施の形態における室圧制御装置4
に代え、室圧制御装置14を用いるようにしたものであ
る。
【0034】すなわち、この室圧制御装置14は、図2
に示すように、機関室1内の気圧を検出するための機関
室気圧検出ライン15と、船外の気圧を検出するための
船外気圧検出ライン16とを備えており、これら各気圧
検出ライン15,16の先端は、機関室1内あるいは船
外に開口しているとともに、各気圧検出ライン15,1
6の基端は、差圧検出装置17に接続されている。そし
て、この差圧検出装置17は、機関室1内の気圧と船外
の気圧とに基づき、その差圧を検出するようになってい
る。
【0035】この差圧検出装置17からは、図2に示す
ように、検出された差圧に対応する制御信号が送風機制
御装置18に対し出力されるようになっており、送風機
制御装置18は、入力された制御信号に基づき、各送風
機3a,3b,3cの回転数あるいは運転台数を制御
し、機関室1への送風量を最適値に調節するようになっ
ている。そしてこれにより、機関室1の室圧が、外部の
圧力よりも若干高めに保持されるようになっている。
【0036】一方、前記船外気圧検出ライン16の先端
部には、図2に示すように、外乱防止箱19が設置され
ており、この外乱防止箱19により、船舶が強風の海域
を航行している等の場合であっても、強風等に影響され
て船外気圧が見掛け上変化するのを防止できるようにな
っている。なお、その他の点については、前記第1の実
施の形態と同一構成となっている。
【0037】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。各デイーゼル主機2a,2bを起動すると、各デー
ゼル主機2a,2bは、機関室1内の空気を燃焼空気と
して消費するので、機関室1の室圧はこの燃焼空気の消
費により変化することになる。
【0038】この機関室1内の気圧は、船外気圧ととも
に各気圧検出ライン15,16を介して差圧検出装置1
7で常時検出され、差圧検出装置17は、これら両気圧
の差圧を演算する。
【0039】この差圧検出装置17からは、送風機制御
装置18に対して、前記差圧に対応する制御信号が出力
され、送風機制御装置18は、入力された制御信号に基
づき、各送風機3a,3b,3cの回転数あるいは運転
台数を制御する。これにより、機関室1への送風量が制
御される。
【0040】しかして、本実施の形態に係る室圧制御装
置14においては、機関室の気圧と船外気圧との差圧に
基づき送風量を制御するようにしているので、船舶が高
気圧や低気圧の海域を航行しているような場合であって
も、機関室1の室圧を、常に外部の圧力よりも若干高め
に維持することができる。
【0041】また、船外気圧検出ライン16の先端部に
は、外乱防止箱19が設置されているので、船舶が強風
の海域を航行しているような場合であっても、船外気圧
を正確に検出することができ、これにより機関室1の室
圧を、常に外部の圧力よりも若干高めに保持することが
できる。
【0042】なお、前記両実施の形態においては、各送
風機制御装置8,18によりすべての送風機3a,3
b,3cを制御する場合について説明したが、必ずしも
すべての送風機3a,3b,3cを送風機制御装置8,
18で制御する必要はなく、一部の送風機のみを制御す
るようにしてもよい。
【0043】すなわち、例えばタグボートにおいては、
機関室に通常2台の送風機が設置されている。そして、
停泊中といえども絶えず発電機が運転されているため、
2台のうちの1台の送風機は、乗組員が適当な回転数に
手動でセットしている。したがって、このような場合に
は、残りの1台を送風機制御装置で制御することにな
る。
【0044】また、前記両実施の形態においては特に説
明しなかったが、各送風機制御装置8,18により送風
機3a,3b,3cの運転台数を制御する場合、運転シ
ーケンスを固定すると、例えば送風機3a,3bのみが
常時運転となり、送風機3cはほとんど運転されること
がないといった事態が生じ、各送風機3a,3b,3c
間で、使用劣化に大幅な差が生じて好ましくない。そこ
でこのような場合には、各送風機3a,3b,3cの運
転順序を自動的に変更できるようにすることが好まし
い。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、主機関の
出力にほぼ比例する信号を検出し、この検出信号に基づ
き送風機の送風量を制御するようにしているので、機関
室の室圧を、容易に外部の圧力よりも若干高めに保持す
ることができる。このため、機関室に出入りするドアの
開放が容易となるとともに、ドアを閉める際に手を挾む
といった危険もない。また、主機関等の内部の油が機関
室内に飛散して機関室内が汚れるおそれがないととも
に、乗組員の健康が害されるおそれもない。また、電気
機器の制御盤等は、防滴構造(密閉されていない構造)
であるため、主機関等の油が飛散すると、そのミストが
長い時間をかけ制御盤に侵入してリレーや接続端子等を
汚損し、制御機器が誤動作するおそれがあるが、これら
の誤動作も未然に防止しすることができる。このため、
省エネルギを図りつつ、主機関の馬力低下や各種装置の
誤作動等を防止することができる。
【0046】本発明はまた、主機関の出力にほぼ比例す
る信号として、主機関の給気圧力信号,主機関の操縦ハ
ンドルからの出力信号または主機関の燃料ポンプからの
出力信号のうちの少なくともいずれか1つの信号を用い
るようにしているので、信号の検出が容易であるととも
に、機関室の室圧を安定に制御することができる。
【0047】本発明はまた、機関室内の圧力と外部の圧
力との差圧に基づき、送風機の送風量を制御するように
しているので、船舶が高気圧や低気圧の海域を航行して
いるような場合であっても、機関室の室圧を、常に外部
の圧力よりも若干高めに保持することができる。
【0048】本発明はまた、送風機の送風量を、送風機
の回転制御または運転台数制御のうちの少なくともいず
れか一方で制御するようにしているので、送風量を容易
に制御することができる。
【0049】本発明はまた、主機関の出力にほぼ比例す
る信号を検出する出力検出手段と、この出力検出手段か
らの検出信号に基づき送風機の送風量を制御する送風量
制御手段とを設けるようにしているので、簡単な装置構
成で、機関室の室圧を、容易に外部の圧力よりも若干高
めに保持することができ、既存の船舶にも容易に適用す
ることができる。特に、警戒船や防災船の場合には、機
関室の室圧を外部の圧力よりも常に高く保持する必要が
あるので、室圧を容易に制御できる実用的効果は極めて
大きい。
【0050】本発明はまた、出力検出手段において、主
機関の給気圧力信号,主機関の操縦ハンドルからの出力
信号または主機関の燃料ポンプからの出力信号のうちの
少なくともいずれか1つの信号を、主機関の出力にほぼ
比例する信号として検出するようにしているので、信号
の検出が容易であるとともに、機関室の室圧を安定に制
御することができる。
【0051】本発明はまた、機関室内の圧力と外部の圧
力との差圧を検出する差圧検出手段と、この差圧検出手
段からの検出信号に基づき送風機の送風量を制御する送
風量制御手段とを設けるようにしているので、船舶が高
気圧や低気圧の海域を航行しているような場合であって
も、機関室の室圧を、常に外部の圧力よりも若干高めに
保持することができ、装置構成も簡単なである。
【0052】本発明はまた、差圧検出手段の外部圧力検
出部に、風等の外乱を防止するための外乱防止機構を設
けるようにしているので、船舶が強風の海域を航行して
いるような場合であっても、外部の圧力を精度よく検出
することができ、結果として機関室の室圧を、常に外部
の圧力よりも若干高めに保持することができる。
【0053】本発明はさらに、送風機制御手段による送
風機の送風量制御を、送風機の回転制御または運転台数
制御のうちの少なくともいずれか一方ににより行なうよ
うにしているので、各種船舶の構造に合わせて、送風量
を容易に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る機関室の室圧
制御装置を示す構成図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す図1相当図で
ある。
【符号の説明】
1 機関室 2a,2b ディーゼル主機 3a,3b,3c 送風機 4,14 室圧制御装置 5a,5b 過給機 6a,6b 給気圧力検出ライン 7 給気圧力演算装置 8,18 送風機制御装置 15 機関室気圧検出ライン 16 船外気圧検出ライン 17 差圧検出装置 19 外乱防止箱

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意数の主機関が配設された船舶におけ
    る機関室の室圧を、送風機を用いた給排気により制御す
    る機関室の室内制御方法において、前記主機関の出力に
    ほぼ比例する信号を検出し、この検出信号に基づき前記
    送風量を制御して、機関室の室圧を外部の圧力よりも若
    干高めに保持することを特徴とする機関室の室圧制御方
    法。
  2. 【請求項2】 主機関の出力にほぼ比例する信号とし
    て、主機関の給気圧力信号,主機関の操縦ハンドルから
    の出力信号または主機関の燃料ポンプからの出力信号の
    うちの少なくともいずれか1つの信号を用いることを特
    徴とする請求項1記載の機関室の室圧制御方法。
  3. 【請求項3】 任意数の主機関が配設された船舶におけ
    る機関室の室圧を、送風機を用いた給排気により制御す
    る機関室の室圧制御方法において、前記機関室内の圧力
    と外部の圧力との差圧を検出し、この差圧に基づき前記
    送風機の送風量を制御して、機関室の室圧を外部の圧力
    よりも若干高めに保持することを特徴とする機関室の室
    圧制御方法。
  4. 【請求項4】 送風機の送風量は、送風機の回転制御ま
    たは運転台数制御のうちの少なくともいずれか一方で制
    御されることを特徴とする請求項1,2または3記載の
    機関室の室圧制御方法。
  5. 【請求項5】 任意数の主機関が配設された船舶におけ
    る機関室の室圧を、送風機を用いた給排気により制御す
    る機関室の室圧制御装置において、前記主機関の出力に
    ほぼ比例する信号を検出する出力検出手段と、この出力
    検出手段からの検出信号に基づき前記送風機の送風量を
    制御する送風量制御手段とを具備することを特徴とする
    機関室の室圧制御装置。
  6. 【請求項6】 出力手段は、主機関の給気圧力信号,主
    機関の操縦ハンドルからの出力信号または主機関の燃料
    ポンプからの出力信号のうちの少なくともいずれか1つ
    の信号を、主機関の出力にほぼ比例する信号として検出
    することを特徴とする請求項5記載の機関室の室圧制御
    装置。
  7. 【請求項7】 任意数の主機関が配設された船舶におけ
    る機関室の室圧を、送風機を用いた給排気により制御す
    る機関室の室圧制御装置において、前記機関室内の圧力
    と外部の圧力との差圧を検出する差圧検出手段と、この
    差圧検出手段からの検出信号に基づき前記送風機の送風
    量を制御する送風量制御手段とを具備することを特徴と
    する機関室の室圧制御装置。
  8. 【請求項8】 差圧検出手段は、外部圧力検出部に風等
    の外乱を防止するための外乱防止機構を有していること
    を特徴とする請求項7記載の機関室の室圧制御装置。
  9. 【請求項9】 送風量制御手段は、送風機の回転制御ま
    たは運転台数制御のうちの少なくともいずれか一方によ
    り送風機の送風量を制御することを特徴とする請求項
    5,6,7または8記載の機関室の室圧制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011031835A (ja) * 2009-08-05 2011-02-17 Ihi Marine United Inc 船舶機関室通風システム
JP2014184941A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Tsuneishi Shipbuilding Co Ltd 機関室換気システム
KR101920948B1 (ko) * 2014-05-20 2018-11-21 현대중공업 주식회사 이중연료엔진이 마련된 엔진룸의 흡기팬 제어 시스템 및 그 방법

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