JP5619308B2 - 表面熟成軟質チーズのポーションカットする方法 - Google Patents
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Description
また、風味物質が添加された製品をポーションカットまでの期間静置する場合には、通常製品への影響を防ぐために通常製品とは別に静置する室を確保する必要がある。これを解消するために、製造工程上は風味物質を挟み込んでから出来るだけ間をおかずにポーションカット、個包装できる方法が望まれていた。従ってポーションカット後にカードの剥がれを防止するにあたり、出来るだけその工程に要する時間を短縮することが第二の課題となった。
(1)熟成途中のカードをカットすることと;
カットしたカードの間に食品及び/又は風味物質を挟み込んだ後、カットしたカードのカット面を接触合致させることと;
合致させたカード表面又はカード全体温度を7℃以下に冷却することと;
冷却したカードをポーションタイプ製品状態にカットすることと;
を含む、風味物質が添加された、ポーションタイプのカビによる表面熟成軟質チーズのポーションカットする方法。
(2)上記冷却において、緩慢冷却によりカード表面又はカード全体温度を−3℃乃至7℃に冷却することを特徴とする(1)に記載の表面熟成軟質チーズのポーションカットする方法。
(3)上記冷却において、急速冷却によりカード表面温度を−10℃乃至0℃に冷却することを特徴とする(1)に記載の表面熟成軟質チーズのポーションカットする方法。
(4)熟成途中のカードを水平方向にカットすることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1に記載の表面熟成軟質チーズのポーションカットする方法。
(5)熟成途中のカードを水平方向にカットし、カットしたカード間に食品及び/又は風味物質を挟み込んだ後、
ポーションカット時のカード同士の結着の程度が、上部カードを持ち上げた際に下部カードが離れない状態となることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1に記載の表面熟成軟質チーズのポーションカットする方法。
(6)カードをカットする前の熟成(一次熟成)が、13℃乃至18℃の熟成温度で6日間以上行われることを特徴とする(1)〜(5)のいずれか1に記載の表面熟成軟質チーズのポーションカットする方法。
そのため、製造工程数が少なくなり且つその制約条件も減じられ、さらにカード切断面が必要十分な程度に接着することによりポーションカット工程や個包装工程の製造安定性も向上し、結果的に製品の歩留まりが向上する。
個包装に用いられる包装材は通常のポーションカット品と同様の包装材を使用することができる。特に、開封時にポーションカット切断面と包装材との剥がれをより良好にするには日本特許第3610514号明細書に記載のゼラチン等のゲル化剤を塗布した包装材を用いることが好適である。また、個包装において留意すべき条件についても、ポーションカット切断面に包装材が密着するように包装すること等、通常のポーションカット品の個包装と同様の条件で行えばよく、工業的には通常のポーションカット品の包装に使用する包装機をそのまま使用して包装を行うことが出来る。
このようにして得られた製品には、カードカット工程時の冷却に起因する変化は実質的に認められず、通常工程にて得られた製品と外観およびチーズ本体の風味は同等のものである。
一般的なカマンベールチーズの製造方法に従って菌体を付着させたカードを製造した。
一次熟成(13℃、7日間静置)後に白カビが生育したカードを水平にカットして黒胡椒(粗挽き)をカード100gに対して0.5gとなる量でカット面に散布して添加した後、カードのカット面を接触合致させて元の形状に戻した。次いで、庫内温度−20℃に設定した冷凍庫内に保存した。カード温度を測定した後、縦方向に放射状6等分に切断して楔形の6個のチーズ片とした。各チーズ片について、黒胡椒を挟んだ状態にある上部カード及び下部カードの結着状態を評価した。なお、カード温度の測定には、デジタル温度計(横河電機製 MODEL2455)を用いてカード中心部の温度を測定して、この値をカード温度とした。
カット適性の評価は、チーズナイフでカットした際に割れやカットむらが生じないものを良好と判断した。
得られた結果を表1に示す。
冷却工程を除き実施例1と同様の方法で、黒胡椒を挟み込んだカマンベールチーズのポーションカット品を作製した。なお、本実施例における冷却工程では、液体窒素中に所定時間浸漬して冷却した。評価方法等は実施例1と同様に行った。カード温度としては、カード表面温度を測定した。
浸漬時間と得られた結果を表2に示す。
冷却工程を除き実施例1と同様の方法で、黒胡椒を挟み込んだカマンベールチーズのポーションカット品を作製した。冷却工程では、黒胡椒を挟んだカードを冷凍庫内で緩慢冷却して、カード温度が−2℃乃至2℃の範囲となるように調整した。その後、ALPUMA社RT6000を用いて縦方向に6等分に切断して楔形の6個のチーズ片とした。次いで、それぞれの楔形チーズ片を個包装フィルムで各切断面が個包装フィルムと密着するように包装した。個包装されたチーズ片をポリプロピレンのカップに入れ、所定期間、所定条件下にて二次熟成(13℃、7日間静置)を行った。次いで、ナイロンフィルムでシールし、レトルト殺菌処理を施した後に冷蔵温度まで冷却して製品とした。
なお、本出願は、2006年10月16日付けで出願された日本特許出願(特願2006−281650)に基づいており、その全体が引用により援用される。
また、ここに引用されるすべての参照は全体として取り込まれる。
Claims (6)
- 熟成途中のカードをカットすることと;
カットしたカードの間に食品及び/又は風味物質を挟み込んだ後、
カットしたカードのカット面を接触合致させることと;
合致させたカード全体温度を7℃以下に冷却することと;
冷却したカードをポーションタイプ製品状態にカット及び包装し、その後
さらに熟成を所望条件下にて行うことと;
を含み、上記ポーションカット時にカード同士の結着の程度が、上部カードを持ち上げた際に下部カードが離れない状態となり、その評価基準が、上部カードと下部カードとが結着したまま10秒間保持されるものを結着していると評価することを特徴とする、食品及び/又は風味物質が添加された、ポーションタイプのカビによる表面熟成軟質チーズの製造方法。 - 上記冷却において、緩慢冷却によりカード表面又はカード全体温度を−3℃乃至7℃に冷却することを特徴とする請求項1に記載の表面熟成軟質チーズの製造方法。
- 上記冷却において、急速冷却によりカード表面温度を−10℃乃至0℃に冷却することを特徴とする請求項1に記載の表面熟成軟質チーズの製造方法。
- 熟成途中のカードを水平方向にカットすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の表面熟成軟質チーズの製造方法。
- カードをカットする前の熟成(一次熟成)が、13℃乃至18℃の熟成温度で6日間以上行われることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の表面熟成軟質チーズの製造方法。
- 熟成途中のカードをカットし、当該カットしたカードの間に食品及び/又は風味物質を挟み込んだ後、カットしたカードのカット面を接触合致させたカード全体温度を7℃以下に冷却することにより得られるチーズカードであって、カード同士の結着の程度が、上部カードを持ち上げた際に下部カードが離れない状態となり、その評価基準が、上部カードと下部カードとが結着したまま10秒間保持されるものを結着していると評価することを特徴とするチーズカード。
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