JP5617352B2 - 光源装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
現在、露光装置の種類としては、光源とポリゴンモータなどの偏向器を組み合わせた光走査装置と、発光素子を一次元にアレイ状に配列させ、感光体の表面を走査方向に一括露光するアレイ光源装置の2種類がある。
(i)の露光装置の小型化は、画像形成装置全体の小型化に、(ii)の小径ビーム化は、出力画像の高画質化に、そして(iii)の長寿命化は、マシン寿命の伸びおよび露光装置のリサイクル化へと繋がる。
一方、アレイ光源装置の欠点として、焦点位置におけるビーム深度の狭さが挙げられる。具体的には、光走査装置のビーム深度幅(ビーム径が最小となる径の±10%に相当する深度の幅)が±5mm前後であることに対し、アレイ光源装置の深度幅は±40〜50μmと小さい。このビーム径の深度幅の差異は、環境変動(温度)に対するピントの余裕度の差として違いが生じる。環境変動により光源装置が熱膨張すると、アレイ光源と集光レンズ間の距離が変動し、感光体上でのビーム径が広がる(ピントの位置ずれを引き起こす)。またビームが露光される感光体面も、感光体軸を中心に熱膨張し、初期のピント位置から像面が移動する。これらの環境変動によるピントの位置ずれは、最終的に画像の劣化へと繋がる。
特許文献1(特開2003−066306号公報)は、露光装置内に温度測定手段と、温度測定手段の測定値に応じてピント位置を調整する制御手段を有し、温度変動によるピント調整を実施している。しかしこの構成においては、露光装置の部品点数が多くなり、コストの増加へと繋がる。
L1・k1+L4・k4>L2・k2
の条件を満たす光源装置を特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光源装置において、前記間隔部材の線膨張係数をk1、前記支持部材を構成する軸受の線膨張係数をk4とすると、
k1≧k4
であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の光源装置において、前記間隔部材は樹脂、前記軸受は金属でできていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の光源装置において、前記間隔部材の線膨張係数をk1、前記像担持体の線膨張係数をk2とした場合、
k1≧k2
であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の光源装置において、前記間隔部材は、前記光源素子の光束射出方向の距離を調整する調整機構を有することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の光源装置において、前記光源素子から前記像担持体の表面までの距離をL3とした場合、
L1≧(L2+L3)/2
の条件を満たすことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一つに記載の光源装置において、前記間隔部材の前記光源素子の光束射出方向の距離をL1、前記軸受の軸外径と軸内径の差をL4とした場合、
L1≧L4
であることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一つに記載の光源装置において、前記光源素子は一次元または二次元方向に複数配列されているアレイ光源素子であることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか一つに記載の光源装置において、前記光学素子は一次元または二次元方向に複数配列されているアレイ光学素子であることを特徴とする。
L1k1+L4・k4>L2・k2
の条件を満たす画像形成装置を特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項10記載の画像形成装置において、前記間隔部材の線膨張係数をk1、前記支持部材を構成する軸受の線膨張係数をk4とすると、
k1≧k4
であることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項11記載の画像形成装置において、前記間隔部材は樹脂、前記軸受は金属でできていることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項10〜12のいずれか一つに記載の画像形成装置において、前記間隔部材の線膨張係数をk1、前記像担持体の線膨張係数をk2とした場合、
k1≧k2
であることを特徴とする画像形成装置。
請求項14に記載の発明は、請求項10〜13のいずれか一つに記載の画像形成装置おいて、前記間隔部材は、前記光源素子の光束射出方向の距離を調整する調整機構を有することを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項10〜14のいずれか一つに記載の画像形成装置において、前記光源素子から像担持体表面までの距離をL3とした場合、 L1≧(L2+L3)/2
の条件を満たすことを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、請求項10〜15のいずれか一つに記載の画像形成装置において、前記間隔部材の前記光源素子の光束射出方向の距離をL1、前記軸受の軸外径と軸内径の差をL4とした場合、
L1≧L4
であることを特徴とする。
請求項17に記載の発明は、像担持体と、前記像担持体を回転支持する支持部材と、光源素子と前記光源素子からの発光を前記像担持体上に集光するための光学素子とを有し前記像担持体を露光することにより該像担持体に画像を書き込む光源装置と、を有する画像形成装置において、前記支持部材は回転軸と軸受により構成されており、前記支持部材と前記光源素子との距離を規定する間隔部材を有し、前記像担持体を回転支持する前記支持部材は、回転軸を支持する軸受と軸受を支持する軸受支持部材により構成され、前記間隔部材は前記軸受支持部材に直接当接され、前記間隔部材の前記光源素子の光束射出方向の距離をL1、前記回転軸の外径から像担持体表面までの距離をL2、前記軸受の軸外径と軸内径の差をL4とし、前記間隔部材の線膨張係数をk1、前記像担持体の線膨張係数をk2、前記軸受の線膨張係数をk4とした場合、
L1k1+L4・k4>L2・k2
の条件を満たすことを特徴とする。
L1≧(L2+L3)/2
の条件を満たすことを特徴とする。
請求項19に記載の発明は、請求項17または18記載の画像形成装置において、前記軸受から、前記間隔部材と前記軸受支持部材の当接面までの距離をL5とした場合、
L1≧L4+L5
であることを特徴とする。
請求項20に記載の発明は、請求項17〜19のいずれか一つに記載の画像形成装置において、前記軸受支持部材の線膨張係数をk5とすると、
L1・k1+L4・K4+L5・k5>L2・k2
の条件を満たすことを特徴とする。
請求項21に記載の発明は、請求項17〜20のいずれか一つに記載の画像形成装置において、前記間隔部材は、前記光源素子の光束射出方向の距離を調整する調整機構を有することを特徴とする。
請求項22に記載の発明は、請求項17〜21のいずれか一つに記載の画像形成装置において、前記軸受支持部材は前記像担持体を回転支持するだけでなく、前記像担持体および光源装置以外の部材を当接または回転支持することを特徴とする。
請求項23に記載の発明は、請求項22記載の画像形成装置において、前記回転部材は現像ローラであることを特徴とする。
請求項24に記載の発明は、請求項10〜23のいずれか一つに記載の画像形成装置において、前記光源素子は一次元または二次元方向に複数配列されているアレイ光源素子であることを特徴とする。
請求項25に記載の発明は、請求項10〜24のいずれか一つに記載の画像形成装置において、前記光学素子は一次元または二次元方向に複数配列されているアレイ光学素子であることを特徴とする。
まず、本発明の技術思想を採り入れることができる光源装置および画像形成装置の例を、図1、図2を参照しながら説明する。
図1は本発明にかかる光源装置の一実施形態を概略的に示している。光源装置30は、光源素子である発光素子アレイ(LEDアレイ)1、発光素子アレイ(LEDアレイ)1を構成する発光素子(LED)11、発光素子(LED)11を駆動するためのドライバIC(駆動ドライバ)12、光学素子である結像素子アレイ2により構成される。
発光素子アレイ901と結像素子アレイ903はそれぞれ光源保持部材902、光学素子保持部材904に保持され、光学素子保持部材904は、光源保持部材902に固定されている。発光素子アレイ901と感光体910の距離は、間隔部材911と感光体910への当接部材912により間隔が調整されている。放熱性の観点から、光源保持部材902はアルミニウムでできている。発光素子アレイ901が点灯または光源装置内の温度が変化すると、熱伝導性の良い光源保持部材902に熱が伝わり、光学素子保持部材904および間隔部材911が暖められる。ここで、光学素子保持部材904が暖められると、光学素子保持部材904が熱膨張し、発光素子アレイ901と結像素子アレイ903の間隔が広がり、ピントずれを引き起こす。具体的には、30℃の温度上昇時に光源装置900は29μmのピントずれが確認されているのに対し、間隔部材911と当接部材912の膨張の和は6μm程度である。温度上昇による光源装置900のピントのずれる方向と、間隔部材911の膨張方向は逆方向に移動するため、感光体910表面において、初期から29μm−6μm=23μmのピントずれを引き起こす。また、感光体910と当接部材912の間には、クリーナ部60で清掃されなかったトナーが入り込むこともあり、光源装置のピントずれ量は更に増大する。この結果ビーム径が広がり、画像品質の劣化へと繋がる。
L1・k1+L4・k4>L2・k2
の条件を満たすことにより、環境変動による光源装置のピントの位置ずれおよび感光体の位置変動を相殺し、画像の劣化を抑制することができる。
L1・k1+L4・k4>L2・k2
の条件を満たすことにより、環境変動による光源装置のピントの位置ずれおよび感光体の位置変動を相殺し、画像の劣化を抑制することができる。
L1・k1・ΔT+L4・k4・ΔT
であり、一方、感光体の膨張量と光源装置のピント移動量ΔMの和は、
L2・k2・ΔT+ΔM
となる。
両者の変動量が同一になった場合、ピント位置は保たれるため、
L1・k1・ΔT+L4・k4・ΔT=L2・k2・ΔT+ΔM>L2・k2・ΔT
∴L1・k1+L4・k4>L2・k2
が成立すれば、画像劣化の抑制を図ることができる。
k1≧k4
であることにより、環境変動による光源装置のピントの位置ずれおよび感光体の位置変動を相殺し、画像の劣化を抑制することができる。
ここで、感光体と光源装置の間隔を所望の距離膨張させるためには、支持部材の膨張も考慮する必要がある。感光体の回転中心を規定する支持部材は、その部材の役割上、熱変動の小さい材質を選定することが望ましい(熱膨張により感光体中心位置が不定となるため)。即ち、支持部材の熱膨張量よりも間隔部材の熱膨張量の方が大きい必要がある。
すなわち、本発明では、感光体の回転中心を規定する支持部材として、線膨張係数(1.0E−5/℃)が小さく形状精度の高い軸受(特に玉軸受け)を用いることで、感光体の回転中心位置が初期および温度上昇時においても定まる様にしている。なお、上記の線膨張係数の記載に用いた「E−5」は「×10−5」を意味しており、以下同様である。
k1≧k2
であることにより、環境変動による光源装置のピントの位置ずれおよび感光体の位置変動を相殺し、画像の劣化を抑制することができる。
ここで、光源素子の光束射出方向を「+」、反対方向を「−」として説明する。感光体は、環境温度上昇時において感光体軸を中心に熱膨張する。この時、光源装置に対して感光体は「−」方向に膨張する。一方、光源装置は、環境温度上昇時においてピント位置が「+」方向へ移動する(ロッドレンズアレイは物体と像面が共役の関係にあるため、熱変動により物体位置がΔR1変動した場合、像面位置もΔR1だけ物体の変動方向と反対方向に移動する。故に、全体としてピント位置は2ΔR1だけ初期から変動することになる)。故に、環境変動時においても感光体表面上に露光のピントが合うためには、環境変動時に感光体表面の変動量と光源装置のピント変動量の和の分だけ、感光体と光源装置の間の間隔部材が膨張する必要がある。即ち、感光体の熱膨張量よりも間隔部材の熱膨張量の方が大きい必要がある。そこで本構成を採用することで、間隔部材に所望の熱変動量を発生させることが可能となり、環境変動時においても、ピント位置を保つことが可能となる。
すなわち、感光体と光源装置の位置関係を初期、経時共に精度良く位置合わせするには、形状精度が高い軸受に間隔部材を当接することが望ましい。
すなわち、発光素子から感光体表面上の距離を精度良く位置決めするためには、間隔部材に間隔調整機構を設けることが望ましい。本発明では調整機構として、例えば偏心カムを設けた。
L1≧(L2+L3)/2
を満たすことにより、環境変動による光源装置のピントの位置ずれおよび感光体の位置変動を相殺し、画像の劣化を抑制することができる。
環境変動によるピントずれを緩和するためには、間隔部材と支持部材の熱膨張を考慮すれば良いが、感光体の回転中心を規定する支持部材は、その部材の役割上、熱変動の小さい材質を選定することが望ましい(熱膨張により感光体中心位置が不定となるため)。すなわち、支持部材の熱膨張量よりも間隔部材の熱膨張量の方が大きい必要がある。そのためには、間隔部材として、(1)支持部材(軸受)より線膨張係数の大きい材質を選定する他、(2)支持部材よりも光源素子の光束射出方向の距離が大きい部材を選定した方が良い。感光体周りの構成として、間隔部材の光源素子の光束射出方向の距離をL1、回転軸の外径から感光体表面までの距離をL2、光源素子から感光体表面までの距離をL3、前記軸受の軸外径と軸内径の差をL4とすると、
L1+L4=L2+L3
が成立する。
また、(2)の条件を満たすためには、
L1≧L4
すなわち、
L1≧(L2+L3)/2
が成立すれば良い。
(∵L1=L1/2+L1/2≧(L1+L4)/2=(L2+L3)/2)
L1≧L4
であることにより、環境変動による光源装置のピントの位置ずれおよび感光体の位置変動を相殺し、画像の劣化を抑制することができる。
すなわち、支持部材の別の方式として、間隔部材を軸受支持部材(例えば後述する面板)に突き当てる方式がある。また、感光体の軸受に線膨張係数の小さい材質(例えばPPS材:1.0E−5/℃)を用いることで、感光体の回転中心位置が初期および温度上昇時においても定まる。
すなわち、感光体と光源素子の位置関係を初期、経時共に精度良く位置合わせするには、形状精度が高い軸受支持部材に間隔部材を当接することが望ましい。
L1≧(L2+L3)/2
を満たすことにより、環境変動による光源装置のピントの位置ずれおよび感光体の位置変動を相殺し、画像の劣化を抑制することができる。
環境変動によるピントずれを緩和するためには、間隔部材と支持部材の熱膨張を考慮すれば良いが、感光体の回転中心を規定する支持部材は、その部材の役割上、熱変動の小さい材質を選定することが望ましい(熱膨張により感光体中心位置が不定となるため)。すなわち、支持部材の熱膨張量よりも間隔部材の熱膨張量の方が大きい必要がある。そのためには、間隔部材として、(1)支持部材(軸受)より線膨張係数の大きい材質を選定する他、(2)支持部材よりも光源素子の光束射出方向の距離が大きい部材を選定した方が良い。感光体周りの構成として、間隔部材の光源素子の光束射出方向の距離をL1、回転軸の外径から感光体表面までの距離をL2、光源素子から感光体表面までの距離をL3、前記軸受の軸外径と軸内径の差をL4、軸受から、間隔部材と軸受支持部材の当接面までの距離をL5とすると、
L1+L4+L5=L2+L3
が成立する。
また、(2)の条件を満たすためには、
L1≧L4+L5
すなわち、
L1≧(L2+L3)/2
が成立すれば良い。
(∵L1=L1/2+L1/2≧(L1+L4+L5)/2=(L2+L3)/2)
L1≧L4+L5
であることにより、環境変動による光源装置のピントの位置ずれおよび感光体の位置変動を相殺し、画像の劣化を抑制することができる。
L1・k1+L4・K4+L5・k5>L2・k2
を満たすことにより、環境変動による光源装置のピントの位置ずれおよび感光体の位置変動を相殺し、画像の劣化を抑制することができる。
ここで、ΔT温度変動時の感光体と光源素子の距離を規定する部材の膨張量は、
L1・k1・ΔT+L4・K4ΔT+L5・k5・ΔT
であり、一方、感光体の膨張量と光源装置のピント移動量ΔMの和は、
L2・k2・ΔT+ΔM
となる。
両者の変動量が同一になった場合、ピント位置は保たれるため、
L1・k1・ΔT+L4・K4・ΔT+L5・k5・ΔT=L2・k2ΔT+ΔM
∴L1・k1+L4・K4+L5・k5>L2・k2
が成立すれば良い。
すなわち、発光素子から感光体表面上の距離を精度良く位置決めするためには、間隔部材に間隔調整機構を設けることが望ましい。本発明では調整機構として、例えば偏心カムを設けた。
画像形成装置の一連の画像形成機構(帯電→露光→現像→定着)の中で、感光体表面との位置精度が求められている機構として、現像機構が挙げられる。本発明では、例えば現像機構として、現像ローラを採用しているので、感光体の回転軸と現像ローラの回転軸を共通の軸受支持部材(例えば後述する面板)により精度良く位置決めすれば、一つの部材(面板)を用いて、感光体−現像ローラ間および感光体−光源装置間の距離を規定することができる。
図3〜5に本発明の第1の実施例による光源装置100および画像形成装置800を示す。
図3は本発明の第1の実施例における感光体200(図2の感光体10に相当する)の周辺と光源装置100の横視図および、感光体中心を通るA−A’線の横断面図を示したものである。光源装置100(図1、図2の光源装置30に相当する)の光源素子(発光素子アレイ)101と光学素子(結像素子アレイ)103はそれぞれ光源保持部材102と光学素子保持部材104に保持され、光学素子保持部材104は、光源保持部材102に固定されている(図3)。感光体200は、数10μmの感光層(図中不図示)が表面に塗布されたアルミニウム製の感光体素管201と、アルミニウムと同等の線膨張係数(k=2.4E−5/℃)を持つ樹脂で作成した感光体軸支持部材202、および回転軸203により構成されている。回転軸203は支持部材310の軸受312により支持されており、支持部材310の軸受312上に直接、間隔部材320を設けることで、発光素子アレイ101と感光体表面までの距離を調整している。また、支持部材310の軸受312は、軸受支持部材である面板311に圧入されており、支持部材310の軸受312の一部が間隔部材320に当接されるように、面板311に溝が形成されている。
L1・k1・ΔT+L4・k4・ΔT
となる。一方、感光体200の膨張量と光源装置100のピント移動量ΔMの和は、
L2・k2・ΔT+ΔM
となる。
両者の変動量が同一になった場合、ピント位置は保たれるため、
L1・k1・ΔT+L4・k4・ΔT=L2・k2・ΔT+ΔM>L2・k2・ΔT
∴L1k1+L4・k4>L2・k2
が成立すれば、画像劣化の抑制を図ることができる。
k1≧k4
を満たすと良い。具体的には間隔部材320として樹脂、支持部材310の軸受312として金属でできていることが望ましい。本実施例では間隔部材320としてポリカーボネート(PC)材(k1=5.6E−5/℃)を、感光体200の回転中心を規定する支持部材310の軸受312として、線膨張係数(k4=1.0E−5/℃)が小さく形状精度の高いボールベアリングを用いた。
L1+L4=L2+L3
が成立する。ここで、
L1≧L4
となるように、長さの配分を割り振る場合、
L1≧(L2+L3)/2
が成立すれば良い。
(∵L1=L1/2+L1/2≧(L1+L4)/2=(L2+L3)/2)
図6に本発明の第2の実施例による光源装置100および画像形成装置800を示す。
図6は本発明の第2の実施例における感光体200(図2の感光体10に相当する)の周辺と光源装置100の横視図および、感光体中心を通るB−B’線の横断面図を示したものである。
基本的な構成は実施例1と同様であるが、間隔部材320については、光源素子(発光素子アレイ)101の光束射出方向の距離を初期に調整する機構を有している。本実施例では、調整機構として、偏心カム321を設けた。これにより、発光素子アレイ101から感光体表面上の距離を精度良く位置決めすることができ、初期の画像品質を向上することができる。
k1≧k4
を満たすと良い。
本実施例では間隔部材320としてポリカーボネート(PC)材(k1=5.6E−5/℃)を、面板311として、線膨張係数(k4=1.0E−5/℃)が小さいポリフェニレンサルファイド(PPS)材を用いた。また、ボールベアリング312,313については、第1の実施例と同様、形状精度が高く、線膨張係数が小さいステンレス材(k4=1.0E−5/℃)を採用した。
L1+L4+L5=L2+L3
が成立する。ここで、
L1≧L4+L5
となるように、長さの配分を割り振る場合、
L1≧(L2+L3)/2
が成立すれば良い。
(∵L1=L1/2+L1/2≧(L1+L4+L5)/2=(L2+L3)/2)
ΔT温度変動時の感光体200と光源素子(発光素子アレイ)101の距離を規定する部材の膨張量は、
L1・k1・ΔT+L4・k4・ΔT+L5・k5・ΔT
となる。一方、感光体200の膨張量と光源装置(発光素子アレイ)101のピント移動量ΔMの和は、
L2・k2+ΔM
となる。両者の変動量が同一になった場合、ピント位置は保たれるため、
L1・k1・ΔT+L4・k4・ΔT+L5・k5・ΔT=L2・k2・ΔT+ΔM>L2・k2・ΔT
L1・k1+L4・k4+L5・k5>L2・k2
が成立すれば、画像劣化の抑制を図ることができる。
2、103:光学素子(結像素子アレイ)
10、200:感光体(像担持体)
20:帯電部
30、100:光源装置(露光部)
40:現像部
50:転写部
55:定着部
60:クリーナ部
70:感光体保護層形成部
80:除電部
102:光源保持部材
104:光学素子保持部材
201:感光体素管
202:感光体軸支持部材
203:回転軸
310:支持部材
311:面板(軸受支持部材)
312:軸受(ボールベアリング)
320:間隔部材
321:偏心カム(調整機構)
Claims (25)
- 光源素子と、前記光源素子からの発光を像担持体上に集光するための光学素子とを有し、前記像担持体を露光することにより該像担持体に画像を書き込む光源装置において、
前記像担持体を回転支持する回転軸と軸受により構成されている支持部材に対して、前記光源素子の距離を規定する間隔部材を有し、
前記間隔部材は前記軸受に直接当接され、
前記間隔部材の前記光源素子の光束射出方向の距離をL1、
前記回転軸の外径から前記像担持体表面までの距離をL2、
前記軸受の軸外径と軸内径の差をL4とし、
前記間隔部材の線膨張係数をk1、
前記像担持体の線膨張係数をk2、
前記軸受の線膨張係数をk4とした場合、
L1k1+L4・k4>L2・k2
の条件を満たすことを特徴とする光源装置。 - 請求項1記載の光源装置において、
前記間隔部材の線膨張係数をk1、前記支持部材を構成する軸受の線膨張係数をk4とすると、
k1≧k4
であることを特徴とする光源装置。 - 請求項2記載の光源装置において、
前記間隔部材は樹脂、前記軸受は金属でできていることを特徴とする光源装置。 - 請求項1〜3のいずれか一つに記載の光源装置において、
前記間隔部材の線膨張係数をk1、前記像担持体の線膨張係数をk2とした場合、
k1≧k2
であることを特徴とする光源装置。 - 請求項1〜4のいずれか一つに記載の光源装置において、
前記間隔部材は、前記光源素子の光束射出方向の距離を調整する調整機構を有することを特徴とする光源装置。 - 請求項1〜5のいずれか一つに記載の光源装置において、
前記光源素子から前記像担持体の表面までの距離をL3とした場合、
L1≧(L2+L3)/2
の条件を満たすことを特徴とする光源装置。 - 請求項1〜6のいずれか一つに記載の光源装置において、
前記間隔部材の前記光源素子の光束射出方向の距離をL1、前記軸受の軸外径と軸内径の差をL4とした場合、
L1≧L4
であることを特徴とする光源装置。 - 請求項1〜7のいずれか一つに記載の光源装置において、
前記光源素子は一次元または二次元方向に複数配列されているアレイ光源素子であることを特徴とする光源装置。 - 請求項1〜8のいずれか一つに記載の光源装置において、
前記光学素子は一次元または二次元方向に複数配列されているアレイ光学素子であることを特徴とする光源装置。 - 像担持体と、
前記像担持体を回転支持する支持部材と、
光源素子と前記光源素子からの発光を前記像担持体上に集光するための光学素子とを有し前記像担持体を露光することにより該像担持体に画像を書き込む光源装置と、
を有する画像形成装置において、
前記支持部材は回転軸と軸受により構成されており、前記支持部材と前記光源素子との距離を規定する間隔部材を有し、
前記間隔部材は前記軸受に直接当接され、
前記間隔部材の前記光源素子の光束射出方向の距離をL1、
前記回転軸の外径から像担持体表面までの距離をL2、
前記軸受の軸外径と軸内径の差をL4とし、
前記間隔部材の線膨張係数をk1、
前記像担持体の線膨張係数をk2、
前記軸受の線膨張係数をk4とした場合、
L1k1+L4・k4>L2・k2
の条件を満たすことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項10記載の画像形成装置において、
前記間隔部材の線膨張係数をk1、前記支持部材を構成する軸受の線膨張係数をk4とすると、
k1≧k4
であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項11記載の画像形成装置において、
前記間隔部材は樹脂、前記軸受は金属でできていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項10〜12のいずれか一つに記載の画像形成装置において、
前記間隔部材の線膨張係数をk1、前記像担持体の線膨張係数をk2とした場合、
k1≧k2
であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項10〜13のいずれか一つに記載の画像形成装置おいて、
前記間隔部材は、前記光源素子の光束射出方向の距離を調整する調整機構を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項10〜14のいずれか一つに記載の画像形成装置において、
前記光源素子から像担持体表面までの距離をL3とした場合、
L1≧(L2+L3)/2
の条件を満たすことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項10〜15のいずれか一つに記載の画像形成装置において、
前記間隔部材の前記光源素子の光束射出方向の距離をL1、前記軸受の軸外径と軸内径の差をL4とした場合、
L1≧L4
であることを特徴とする画像形成装置。 - 像担持体と、前記像担持体を回転支持する支持部材と、光源素子と前記光源素子からの発光を前記像担持体上に集光するための光学素子とを有し前記像担持体を露光することにより該像担持体に画像を書き込む光源装置と、を有する画像形成装置において、
前記支持部材は回転軸と軸受により構成されており、前記支持部材と前記光源素子との距離を規定する間隔部材を有し、
前記像担持体を回転支持する前記支持部材は、回転軸を支持する軸受と軸受を支持する軸受支持部材により構成され、
前記間隔部材は前記軸受支持部材に直接当接され、
前記間隔部材の前記光源素子の光束射出方向の距離をL1、
前記回転軸の外径から像担持体表面までの距離をL2、
前記軸受の軸外径と軸内径の差をL4とし、
前記間隔部材の線膨張係数をk1、
前記像担持体の線膨張係数をk2、
前記軸受の線膨張係数をk4とした場合、
L1k1+L4・k4>L2・k2
の条件を満たすことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項17記載の画像形成装置において、
前記光源素子から像担持体表面までの距離をL3とした場合、
L1≧(L2+L3)/2
の条件を満たすことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項17または18記載の画像形成装置において、
前記軸受から、前記間隔部材と前記軸受支持部材の当接面までの距離をL5とした場合、
L1≧L4+L5
であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項17〜19のいずれか一つに記載の画像形成装置において、
前記軸受支持部材の線膨張係数をk5とすると、
L1・k1+L4・K4+L5・k5>L2・k2
の条件を満たすことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項17〜20のいずれか一つに記載の画像形成装置において、
前記間隔部材は、前記光源素子の光束射出方向の距離を調整する調整機構を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項17〜21のいずれか一つに記載の画像形成装置において、
前記軸受支持部材は前記像担持体を回転支持するだけでなく、前記像担持体および光源装置以外の部材を当接または回転支持することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項22記載の画像形成装置において、
前記回転部材は現像ローラであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項10〜23のいずれか一つに記載の画像形成装置において、
前記光源素子は一次元または二次元方向に複数配列されているアレイ光源素子であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項10〜24のいずれか一つに記載の画像形成装置において、
前記光学素子は一次元または二次元方向に複数配列されているアレイ光学素子であることを特徴とする画像形成装置。
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