JP2013220612A - 光プリントヘッド、プロセスカートリッジ、および画像形成装置 - Google Patents

光プリントヘッド、プロセスカートリッジ、および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013220612A
JP2013220612A JP2012094502A JP2012094502A JP2013220612A JP 2013220612 A JP2013220612 A JP 2013220612A JP 2012094502 A JP2012094502 A JP 2012094502A JP 2012094502 A JP2012094502 A JP 2012094502A JP 2013220612 A JP2013220612 A JP 2013220612A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
print head
light emitting
optical print
holding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012094502A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Shimizu
研一 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2012094502A priority Critical patent/JP2013220612A/ja
Publication of JP2013220612A publication Critical patent/JP2013220612A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】幅狭の光プリントヘッドであっても、温度変化による結像素子と発光素子との距離ずれの発生を抑制し、書込み位置ずれやピントずれによるビームプロファイルの劣化や色ずれを発生させず、画像品質を極めて良好に保つことができる光プリントヘッドを提供する。
【解決手段】基板11と、該基板上に配置された複数の発光素子からなる発光素子アレイ12と、発光素子アレイ12に対向して配置され、前記発光素子からの光を集光するレンズアレイ14と、レンズアレイ14及び基板11を保持する保持部材21とを少なくとも備えた光プリントヘッドであって、
基板11は、保持部材21よりも線膨張係数の大きな材質からなる中間部材15を介して保持部材の基板保持部21aに固定されている光プリントヘッドである。
【選択図】図3

Description

本発明は、光プリントヘッド、プロセスカートリッジ、および画像形成装置に関する。詳しくは、像担持体に静電潜像を書き込む光プリントヘッド、およびこれを備えたプロセスカートリッジ、画像形成装置に関するものである。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機等の画像形成装置として、電子写真方式を利用した画像形成装置が種々考案されており公知技術となっている。その画像形成プロセスは、像担持体である感光体ドラムの表面に静電潜像を形成し、感光体ドラム上の静電潜像を現像剤であるトナー等によって現像して可視像化し、現像された画像を転写装置により記録紙(用紙、記録材、記録媒体ともいう)に転写して画像を担持させ、圧力や熱等を用いる定着装置によって記録紙上のトナー画像を定着する過程により成立している。
このような電子写真方式の画像形成装置において、像担持体に静電潜像を書き込む露光手段として、アレイ状に配列された多数の発光部から選択的に光を発光させる微小発光セグメントアレイを備えた自己走査型の光プリントヘッドを用いることが知られている。
この光プリントヘッドが備える微小発光セグメントアレイは、LEDなどからなる発光素子アレイや液晶シャッタを有しており、発光素子アレイを有する場合は微小で多数のLEDなどの発光素子が発光部として機能し、液晶シャッタを有する場合は液晶セルが発光部として機能する。いずれの場合においても発光部は画素単位でアレイ状に配列されている。
このような発光素子は、所定の点、あるいは所定の面から拡散光を放射するものであるために、像担持体上に潜像を形成するためには発光素子から発せられた拡散光を各々微少なスポットに結像する必要がある。
そこで、光プリントヘッドは、ロッドレンズアレイやルーフプリズムレンズアレイ等の結像素子アレイを設けることによって、良好な光スポットを形成するようにしており、また結像素子の焦点深度は、従来の走査光学系などに用いられるレンズの焦点深度と比較して極度に小さく、またレンズの開口数も低い等の理由から、結像素子と発光素子との距離を高い精度で調整し維持する必要がある。
また、発光素子は、通電によりその駆動回路が発熱するため、周囲の部材の熱膨張等により結像素子と発光素子との距離が変化し、焦点ずれを生じさせる問題がある。
これに対し、温度変化による焦点ずれを防止する技術が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特許文献1には、温度上昇による発光点とレンズとの相対位置変動を抑制するために、図8に示すような、レンズアレイ53の片側側面に、ハウジング54とは線膨張係数の異なる部材52を配置した光プリントヘッド140の例が開示されている。
特許文献2には、装置内部の温度変化によるピント位置のずれを抑制するために、図9に示すような、ステージ37及びガイドレール38により移動可能とされたレンズ32と、熱膨張率の異なる部材を組み合わせたピント補償手段40とを有する画像露光装置の例が開示されている。
近年、画像形成装置の小型化に伴い感光体が小径化し、光プリントヘッドの極端な幅狭化が求められており、またコストダウンも求められている。また、カラー画像形成装置においては、各色の光プリントヘッドについて発光素子とレンズアレイとの位置や距離を高精度で合わせ、色ずれを防止する必要がある。
しかしながら、狭い幅の光プリントヘッドでは、感光体を支持する支持台に対する受けの幅も狭くなり、光プリントヘッドの倒れが発生しやすくなり、書込み位置ずれや、ピントずれによるビームプロファイルの劣化が発生し、画像品質が悪化するという問題がある。
特許文献1の構成では、光プリントヘッドの幅方向(短手方向)に位置変動を抑制するための部材が追加されるために、幅が広くなってしまうことに加え、線膨張によりレンズアレイの光軸が光プリントヘッドの幅方向にずれが生じ、感光体上での光スポット位置がずれてしまうという問題がある。また、レンズアレイが片持ちであるため、光プリントヘッドの倒れが発生しやすく、倒れによる感光体上での光スポット位置のずれが生じる可能性もある。
一方、特許文献2の構成では、レンズを移動可能な構成とするために構造が複雑になり、光プリントヘッドが大きくなるとともに、コストダウンが難しくなるという問題がある。
そこで、本発明は上記課題を鑑み、幅狭の光プリントヘッドであっても、温度変化による結像素子と発光素子との距離ずれの発生を抑制し、書込み位置ずれやピントずれによるビームプロファイルの劣化や色ずれを発生させず、画像品質を極めて良好に保つことができる光プリントヘッド、およびこれを備えたプロセスカートリッジ、画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る光プリントヘッドは、基板と、該基板上に配置された複数の発光素子からなる発光素子アレイと、前記発光素子アレイに対向して配置され、前記発光素子からの光を集光するレンズアレイと、前記レンズアレイ及び前記基板を保持する保持部材とを少なくとも備えた光プリントヘッドであって、前記基板は、前記保持部材よりも線膨張係数の大きな材質からなる中間部材を介して前記保持部材の基板保持部に固定されていることを特徴とする光プリントヘッドである。
本発明によれば、幅狭の光プリントヘッドであっても、温度変化による結像素子と発光素子との距離ずれの発生を抑制し、書込み位置ずれやピントずれによるビームプロファイルの劣化や色ずれを発生させず、画像品質を極めて良好に保つことができる光プリントヘッドを提供することができる。
本発明に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 光プリントヘッドおよび感光体の一例を示す模式図である。 光プリントヘッドの構造の一例を示す断面図である。 光プリントヘッドの構造の他の例を示す断面図である。 光プリントヘッドの構成の一例を示す分解斜視図である。 光プリントヘッドの構成の他の例を示す分解斜視図である。 従来の光プリントヘッドの構造の断面図である。 従来の光プリントヘッドの構成例である。 従来の画像露光装置の概略構成例である。
以下、本発明に係る光プリントヘッド、プロセスカートリッジ、および画像形成装置について図面を参照して説明する。なお、本発明は以下に示す実施例の実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
図1に、本発明に係る光プリントヘッドを備えた画像形成装置の一実施形態であるカラー画像形成装置100の要部の概略構成を示す。なお、以下、Y,M,C,Kの各符号は、Y(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色に対応する部分として区別する。
本発明に係る光プリントヘッドを備えたプロセスカートリッジは、各色の感光体1の周りを一体化してなる部材として、7Y,7M,7C,7Kで示している。
本実施形態に係る画像形成装置は、複数の感光体1Y,1M,1C,1Kを並列に配置したタンデム型のカラー画像形成装置であり、中間転写ベルト101に対して各色に対応した感光体1Y,1M,1C,1Kが並列順に等間隔で配設されている。なお、感光体1Y,1M,1C,1Kは同一径に形成され、その周囲には電子写真プロセスに従い各部材が順に配設されている。
感光体1Yを例に説明する。感光体1Yの周囲には、帯電器(帯電装置)2Y、画像データに基づく出射光を出射する露光装置としての光プリントヘッド3Y、現像器(現像装置)4Y、転写ローラ5Y、クリーニング手段(クリーニング装置)6Yが順に配設されている。
他の感光体1M,1C,1Kに対しても同様である。即ち、本実施形態では、感光体1Y,1M,1C,1Kを各色に設定された被露光面とするものであり、各々に対して光プリントヘッド3から出射光が各々に対応するように設けられている。
帯電器2Yにより表面を均一に帯電された感光体1Yは、矢印方向に回転することによって出射光LYを副走査し、感光体1Y上に静電潜像が形成される。なお、図1に示す例では、帯電器2Yとして帯電ローラを用いているが、これに限られるものではない。
また、光プリントヘッド3Yによる出射光LYの照射位置よりも感光体1Yの回転方向下流側には、感光体1Yにトナーを供給する現像器4Yが配設され、現像器4Yからイエローのトナーが供給される。
現像器4Yから供給されたトナーは、静電潜像が形成された部分に付着し、トナー像が形成される。同様に感光体1M,1C,1Kには、それぞれマゼンタ、シアン、ブラックの単色トナー像が形成される。
各感光体1の現像器4の配設位置よりもさらに回転方向下流側には、中間転写ベルト101が配置されている。中間転写ベルト101は、両端にある複数の搬送ローラ105に巻付けられ、図示しないモータの駆動により矢印方向に移動搬送されるようになっている。
転写ローラ5Y,5M,5C,5Kは、各感光体1で現像された各々単色画像を順次重ねあわせて中間転写ベルト101に転写し、中間転写ベルト101上にカラー画像を形成する。
さらに、2次転写ローラ103にバイアスを印加して、搬送ベルト102により搬送された被記録媒体(用紙)に4色のトナー像を一括して転写する。カラー画像が形成された用紙は、定着器104により定着処理が行われた後、カラー画像として排紙される。
図2は、本実施形態に係る光プリントヘッド3および感光体1を示す模式図である。
光プリントヘッド3の基板11には、光源としての複数のLED素子が配列され、LEDアレイチップ12として感光体1の長手方向に沿うようにライン状に実装される。また、LED素子を駆動するための駆動IC13も複数実装されている。
基板11上には、LEDアレイチップ12が書込幅に対応して数十〜数百個程度実装される。また、各LEDアレイチップ12内には、LED素子が数十〜数百個程度配列され、隣り合うLEDアレイチップ12は、その端部に位置するLED素子の隣接間隔が、所定間隔になるように基板11上に実装される。
例えば、600dpi、A4幅(210mm)では、LED素子が全数で42.3μm間隔で4960個配列する必要があり、LED素子が100個からなるLEDアレイチップ12であれば、50個実装されることとなる。同様に、1200dpi、A3幅(297mm)ではLED素子が全数14000個程度配列する必要があり、LED素子が100個からなるLEDアレイチップ12の場合、140個実装されることになる。
なお、LED素子は、所定の点または所定の面から拡散光を放射するものであるため、感光体面上に潜像を形成するためにはLED素子から発せられた拡散光を各々微少なスポットに結像する必要がある。このための結像光学素子としては、例えばマイクロレンズアレイや、屈折率分布型ロッドレンズアレイ等を用いることができる。
本実施形態では、屈折率分布を有するロッドレンズ14aを束ねたロッドレンズアレイ14を用い、拡散光を感光体表面に結像させている。
図2中の拡大図に示すように、ロッドレンズアレイ14は、半径方向に2次曲線分布状の屈折率分布を有する円柱状の屈折率分布型ロッドレンズ14aを2列千鳥配列状に束ねたものである。また、各ロッドレンズ14aの隙間には、不透明樹脂(黒色樹脂)が充填、硬化されており、ロッドレンズ14a間を漏れるフレア光を抑えている。また、ロッドレンズ14a両側からレンズと同等の線膨張係数をもつガラスを分散させた樹脂製の部材によりロッドレンズ14aを保持している。
以下、光プリントヘッドの構造について図3から図6を参照して、詳細に説明する。図3及び図4は光プリントヘッド3の主走査方向端部からみた断面図であり、図5及び図6は分解斜視図である。
なお、図3に示すように、光プリントヘッドの長手方向であるZ方向を主走査方向、光プリントヘッドの幅方向であるX方向を副走査方向、光の出射方向であるY方向をピント方向と呼ぶ。
まず本発明の光プリントヘッドの第1の実施態様について、図3及び図5により説明する。
第1の実施態様の光プリントヘッド3は、基板11と、該基板11上に配置された複数の発光素子からなる発光素子アレイ12と、発光素子アレイ12に対向して配置され、前記発光素子からの光を集光するレンズアレイ14と、レンズアレイ14及び基板11を保持する保持部材21とを少なくとも備えた光プリントヘッドであって、基板11は、保持部材21よりも線膨張係数の大きな材質からなる中間部材15を介して保持部材21の基板保持部21aに固定されている。
光プリントヘッド3は、図3に示すように、LEDアレイチップ12や駆動IC(図示せず)が搭載されたLEDA基板(以下、単に「基板」ともいう)11が内蔵されており、光プリントヘッド3の保持部材21の本体フレーム21bの下面には、レンズアレイ14が接着剤23により固定されている。
保持部材21は、本体フレーム21bが、上部が開口のコの字型に折り曲げられた板金の二重構造になっており、上部開口部を塞ぐように基板保持部21aが取り付けられている。
また、光プリントヘッド3は図5に示すように、基板11及び中間部材15を保持部材21の基板保持部21aに付勢する加圧手段22と、基板11及び中間部材15に設けられた一対の穴部25と基板保持部21aに設けられ穴部25に挿入されるピン24からなる保持手段とを備え、穴部25の一方が長手方向に延在する長穴25bである。
ピン24と穴部25とが嵌合するように、中間部材15と基板11とを本体フレーム21bに装着し、この状態で基板保持部21aを本体フレーム21bに挿入すると、図5に示す本体フレーム21bの内部に設けられた加圧手段22により、中間部材15及び基板11は隙間無く基板保持部21aに押し付けられる。
ここでLEDアレイ12を点灯させ、治具を用いて、レンズアレイ14から出射されるスポット光の焦点位置を確認し、理想の焦点位置となるように基板保持部21aの位置調整を行い、基板保持部21aを本体フレーム21bに接着固定する。
この接着固定された状態を示した断面図が図3である。
図7に従来の光プリントヘッド30を示し、ピントずれの発生について説明する。
なお、従来の光プリントヘッド30には、中間部材15は設けられていない。
レンズアレイ14の焦点距離を10mm、保持部材21の材質をアルミニウム、発光素子を点灯させた時の温度上昇が50℃とした場合、アルミニウムの線膨張係数が2.3×10−5なので、10mmの距離に設定してあったレンズアレイ14と発光素子との間隔fは11.5μm広がってしまい、ピントずれによるビームプロファイルの劣化が発生する。
図3に示す本実施態様では、線膨張係数が7.0×10−5の樹脂からなる厚みt=4.9mmの中間部材15を配置している。これにより、アルミニウムの線膨張によるLの値の変化が、中間部材15の樹脂の線膨張によるtの値の変化で相殺され、fの値が一定に保たれ、温度変化によるピントずれの発生が防止される。
これを数式で表すと、保持部材21の線膨張係数をA、中間部材15の線膨張係数をB、前記発光素子の発光面からレンズアレイ14のレンズ表面までの距離をf、中間部材15の厚みをtとして、
t=f×A/(B−A)
となる。
なお、f×A/(B−A)の値は、有効数字を2桁として少数点以下2桁目を四捨五入した値を用いて計算した値であり、tの値は小数点以下2桁目を四捨五入した値である。
中間部材15は、基板11の裏面のピント方向(Y方向)に均一の厚みを有しているので、線膨張により発光素子の位置が副走査方向(X方向)にずれることもない。
しかし、上記のとおり温度変化に起因する副走査方向のピントずれは防止できるが、保持部材21、中間部材15、および基板11はいずれも、主走査方向(Z方向)にも線膨張が発生する。
基板11の材質としては、一般にガラスエポキシなどの繊維強化樹脂が用いられ、その線膨張係数はアルミニウムと同程度である。よって、線膨張係数の異なる中間部材15を介して基板保持部21aと基板11が加圧手段22により付勢されて密着していると、線膨張の違いから内部応力が発生し、光プリントヘッドに反りが生じ、主走査位置ずれによるピントずれがおきてしまう。
これを防止する構成を以下に説明する。
図5に示すように、基板保持部21aには、2本のピン24が光プリントヘッド3内部に向けて突出するように設けられている。基板11及び中間部材15には、2本のピン24がそれぞれ挿入される穴部25が設けられており、該穴部の一方は長手方向に延在する長穴25bであり、他方は丸穴25aである。
丸穴25aの径はピン24が嵌合するようにピンの外径と略同一であり、嵌合したピンの移動を拘束する。一方の長穴25bは、副走査方向の幅はピン24の外径と略同一であるが、主走査方向はピン24の外径よりも長く、ピン24が穴部25b内で移動可能である。このため、中間部材15と基板11は温度変化による熱膨張または収縮があっても、主走査方向の伸縮を固定により制限されることがなく、反りの発生が防止される。
次に、本発明の第2の実施態様の光プリントヘッド3について、図4及び図6により説明する。
図4に示すように、第1の実施態様と同様、基板11と、基板11上に配置された複数の発光素子からなる発光素子アレイ12と、発光素子アレイ12に対向して配置され、前記発光素子からの光を集光するレンズアレイ14と、レンズアレイ14及び基板11を保持する保持部材21とを少なくとも備える。
基板11は、保持部材21よりも線膨張係数の大きな材質からなり、前記発光素子が配置された面の裏側の面が保持部材21の基板保持部21aに固定される。
一方、保持部材21の本体フレーム21bの下面には、レンズアレイ14が接着剤23により固定されている。
また、光プリントヘッド3は、図6に示すように、基板11を保持部材21の基板保持部21aに付勢する加圧手段22と、基板11に設けられた一対の穴部25と基板保持部21aに設けられ穴部25に挿入される複数のピン24からなる保持手段とを備え、穴部25の少なくとも一つが長手方向に延在する長穴25bである。
ピン24と穴部25とが嵌合するように基板11を本体フレーム21bに装着し、この状態で基板保持部21aを本体フレーム21bに挿入すると、本体フレーム21bの内部に設けられた加圧手段22により、基板11は隙間無く基板保持部21aに押し付けられる。
ここでLEDアレイ12を点灯させ、治具を用いて、レンズアレイ14から出射されるスポット光の焦点位置を確認し、理想の焦点位置となるように基板保持部21aの位置調整を行い、基板保持部21aを本体フレーム21bに接着固定する。
この接着固定された状態を示した断面図が図4である。
図4に示す例では、線膨張係数が7.0×10−5の樹脂からなる厚みt=4.9mmの基板11とした。これにより、アルミニウムの線膨張によるLの値の変化が、基板11の樹脂の線膨張によるtの値の変化で相殺され、fの値が一定に保たれ、温度変化によるピントずれの発生が防止される。
これを数式で表すと、保持部材21の線膨張係数をA、基板11の線膨張係数をB、前記発光素子の発光面からレンズアレイ14のレンズ表面までの距離をf、基板11の厚みをtとして、
t=f×A/(B−A)
となる。
なお、f×A/(B−A)の値は、有効数字を2桁として少数点以下2桁目を四捨五入した値で計算した値であり、tの値は小数点以下2桁目を四捨五入した値である。
基板11は、ピント方向(Y方向)に均一の厚みを有しているので、線膨張により発光素子の位置が副走査方向にずれることもない。
また第1の実施態様と同様に、線膨張の違いから内部応力が発生し、光プリントヘッドに反りが生じるのを防ぐため、図6に示すように、基板11には、2本のピン24がそれぞれ挿入される長穴25bと丸穴25aが設けられている。
丸穴25aはピン24の外径と略同径であり、嵌合したピンの移動を拘束する。一方の長穴25bは、副走査方向の幅はピン24の外径と略同一であるが、主走査方向はピン24の外径よりも長く、ピン24が穴部内で移動可能である。このため、基板11は温度変化による熱膨張または収縮があっても、主走査方向の伸縮が固定により制限されることがなく、反りの発生が防止される。
上記の光プリントヘッドによれば、幅狭の光プリントヘッドであっても、温度変化による結像素子と発光素子との距離ずれの発生を抑制し、書込み位置ずれやピントずれによるビームプロファイルの劣化や色ずれを発生させず、画像品質を極めて良好に保つことができる光プリントヘッドを提供することができ、該光プリントヘッドを備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置によれば、書込み位置ずれやピントずれによるビームプロファイルの劣化や色ずれを発生させず、画像品質を極めて良好に保つことができる。
1,1Y,1M,1C,1K 感光体
2,2Y,2M,2C,2K 帯電器
3,3Y,3M,3C,3K 光プリントヘッド
4,4Y,4M,4C,4K 現像器
5,5Y,5M,5C,5K 転写ローラ
6,6Y,6M,6C,6K クリーニング手段
7,7Y,7M,7C,7K プロセスカートリッジ
11 基板
12 LEDアレイチップ(発光素子)
14 レンズアレイ
14a レンズ
15 中間部材
21a 基板保持部(保持部材)
21b 本体フレーム(保持部材)
22 加圧手段
23 接着剤
24 ピン(移動拘束手段)
25a 穴部
25b 穴部(長穴)
100 画像形成装置
101 中間転写ベルト
102 搬送ベルト
103 2次転写ローラ
104 定着器
105 搬送ローラ
特開2005−028848公報 特開2003−066305公報

Claims (7)

  1. 基板と、該基板上に配置された複数の発光素子からなる発光素子アレイと、前記発光素子アレイに対向して配置され、前記発光素子からの光を集光するレンズアレイと、前記レンズアレイ及び前記基板を保持する保持部材とを少なくとも備えた光プリントヘッドであって、
    前記基板は、前記保持部材よりも線膨張係数の大きな材質からなる中間部材を介して前記保持部材の基板保持部に固定されていることを特徴とする光プリントヘッド。
  2. 前記保持部材の線膨張係数をA、前記中間部材の線膨張係数をB、前記レンズアレイの焦点距離をf、前記中間部材の厚みをtとしたとき、下記式
    t=f×A/(B−A)
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載の光プリントヘッド。
  3. 基板と、該基板上に配置された複数の発光素子からなる発光素子アレイと、前記発光素子アレイに対向して配置され、前記発光素子からの光を集光するレンズアレイと、前記レンズアレイ及び前記基板を保持する保持部材とを少なくとも備えた光プリントヘッドであって、
    前記基板は、前記保持部材よりも線膨張係数の大きな材質からなり、前記発光素子が配置された面の裏面が前記保持部材の基板保持部に固定されてなり、
    前記保持部材の線膨張係数をA、前記中間部材の線膨張係数をB、前記レンズアレイの焦点距離をf、前記基材の厚みをtとしたとき、下記式
    t=f×A/(B−A)
    を満たすことを特徴とする光プリントヘッド。
  4. 前記基板及び前記中間部材を前記保持部材の前記基板保持部に付勢する加圧手段と、
    前記基板及び前記中間部材に設けられた一対の穴部と、前記基板保持部に設けられ前記穴部に挿入されるピンからなる保持手段とを備え、
    前記一対の穴部の一方が、長手方向に延在する長穴であることを特徴とする請求項1または2に記載の光プリントヘッド。
  5. 前記基板を前記保持部材の前記基板保持部に付勢する加圧手段と、
    前記基板に設けられた一対の穴部と前記基板保持部に設けられ前記穴部に挿入されるピンからなる保持手段とを備え、
    前記一対の穴部の一方が、長手方向に延在する長穴であることを備えることを特徴とする請求項3に記載の光プリントヘッド。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の光プリントヘッドを備えることを特徴とするプロセスカ−トリッジ。
  7. 請求項1から5のいずれかに記載の光プリントヘッドを備えることを特徴とする画像形成装置。
JP2012094502A 2012-04-18 2012-04-18 光プリントヘッド、プロセスカートリッジ、および画像形成装置 Pending JP2013220612A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012094502A JP2013220612A (ja) 2012-04-18 2012-04-18 光プリントヘッド、プロセスカートリッジ、および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012094502A JP2013220612A (ja) 2012-04-18 2012-04-18 光プリントヘッド、プロセスカートリッジ、および画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013220612A true JP2013220612A (ja) 2013-10-28

Family

ID=49591941

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012094502A Pending JP2013220612A (ja) 2012-04-18 2012-04-18 光プリントヘッド、プロセスカートリッジ、および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013220612A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6090519B1 (ja) * 2016-06-30 2017-03-08 富士ゼロックス株式会社 露光装置 画像形成装置
JP6094714B1 (ja) * 2016-06-30 2017-03-15 富士ゼロックス株式会社 露光装置 画像形成装置 露光装置の製造方法
JP6098748B1 (ja) * 2016-06-30 2017-03-22 富士ゼロックス株式会社 露光装置 画像形成装置
JP2018001570A (ja) * 2016-06-30 2018-01-11 富士ゼロックス株式会社 露光装置 画像形成装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6090519B1 (ja) * 2016-06-30 2017-03-08 富士ゼロックス株式会社 露光装置 画像形成装置
JP6094714B1 (ja) * 2016-06-30 2017-03-15 富士ゼロックス株式会社 露光装置 画像形成装置 露光装置の製造方法
JP6098748B1 (ja) * 2016-06-30 2017-03-22 富士ゼロックス株式会社 露光装置 画像形成装置
JP2018001568A (ja) * 2016-06-30 2018-01-11 富士ゼロックス株式会社 露光装置 画像形成装置 露光装置の製造方法
JP2018001569A (ja) * 2016-06-30 2018-01-11 富士ゼロックス株式会社 露光装置 画像形成装置
JP2018001567A (ja) * 2016-06-30 2018-01-11 富士ゼロックス株式会社 露光装置 画像形成装置
JP2018001570A (ja) * 2016-06-30 2018-01-11 富士ゼロックス株式会社 露光装置 画像形成装置
US9869946B1 (en) 2016-06-30 2018-01-16 Fuji Xerox Co., Ltd. Exposure device and image forming apparatus
US9989881B2 (en) 2016-06-30 2018-06-05 Fuji Xerox Co., Ltd. Exposure device and image forming apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8089709B2 (en) Lens array unit, optical head and information processing apparatus
JP2012025130A (ja) 画像形成装置
JP2009051194A (ja) ラインヘッド及びそれを用いた画像形成装置
US20100202800A1 (en) Line Head and Image Forming Apparatus
US8022975B2 (en) Line head and image forming apparatus using the same
JP2013220612A (ja) 光プリントヘッド、プロセスカートリッジ、および画像形成装置
US8194112B2 (en) Line head and image forming apparatus
JP4799138B2 (ja) 光学部品固定機構、光走査装置、及び画像形成装置
US8184140B2 (en) Line head and image forming apparatus
JP5692512B2 (ja) 画像形成装置、光プリントヘッド、およびプロセスカートリッジ
JP2007233211A (ja) 光走査装置および画像形成装置
US8179416B2 (en) Line head and image forming apparatus
EP2270569A2 (en) Optical scanning apparatus
JP5544694B2 (ja) 光学素子固定機構、光走査装置、及び画像形成装置
JP2008105298A (ja) ラインヘッド及びそれを用いた画像形成装置
JP4508996B2 (ja) 光学ユニット、画像形成装置、及び光学部品ユニットの固定方法
JP2013056458A (ja) 光プリントヘッド、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2010162852A (ja) ラインヘッドおよび画像形成装置
US8339434B2 (en) Light scanning unit and electrophotographic image forming apparatus employing the same
JP4930697B2 (ja) ラインヘッド及びそれを用いた画像形成装置
JP2014015000A (ja) 画像形成装置、光プリントヘッド、およびプロセスカートリッジ
JP2010162849A (ja) ラインヘッドおよび画像形成装置
JP6127677B2 (ja) 光プリントヘッドおよび画像形成装置
JP4575987B2 (ja) 多色画像形成装置
JP6222990B2 (ja) 画像形成装置