JP3661292B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、FAX等の画像形成装置で、像形成体の周辺に帯電手段、像露光手段と現像手段を配置して画像形成を行う電子写真方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、多色のカラー画像を形成する方法としては、画像形成に必要な色と同数の像形成体、帯電手段、現像手段等を備え、それぞれの像形成体に形成した単色のトナー像を転写材に重ね合わせてカラー画像とするカラー画像形成装置や、像形成体を複数回回転して各色毎の帯電、像露光ならびに現像を繰り返してカラー画像を形成するカラー画像形成装置、或いは、同じく像形成体の一回転以内に各色毎の帯電、像露光ならびに現像を順次行ってカラー画像を形成するカラー画像形成装置等が知られている。
【0003】
しかし前記の各画像形成装置において、画像形成に必要な色と同数の像形成体、帯電手段、現像手段等を備え、それぞれ感光体に形成した単色のトナー像を転写材に重ね合わせてカラー画像とするカラー画像形成装置は、複数の像形成体や転写材の搬送を要するため装置の容積が大型化する欠点があり、一方、像形成体を複数回回転して各色毎の帯電、像露光ならびに現像を繰り返してカラー画像を形成するカラー画像形成装置は、容積は小型化されるものの、形成される画像のサイズが感光体の表面積以下に限定されると云う制約がある。
【0004】
その点、像形成体の一回転以内に各色毎の帯電、像露光ならびに現像を順次行ってカラー画像を形成するカラー画像形成装置は、画像のサイズに制約がなく、しかも高速の画像形成を可能とする等の利点がある。
【0005】
また、装置の小型化のため、露光素子として複数の発光素子、例えばLEDをアレイ状に配設したものと、発光素子よりの発光光を結像する結像素子として光集束性光伝送体(商品名:セルフォックレンズ)とを使用した像露光手段が用いられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の提案による装置では中心軸を併せて配置される像露光手段を支持する支持部材と像形成体とが高精度で位置決めされて維持される必要があるが、環境温度の上昇や像露光手段に設けられた露光素子の像露光光の光源としての発光素子、例えばLEDの発熱により、円筒状の像形成体に用いられる基体や像露光手段を支持する支持部材が像形成体の中心軸の放射方向に熱膨張し、それぞれの直径が変化する。また、支持部材に取付けられ像露光手段に設けられる保持部材に保持される結像素子(セルフォックレンズ)の位置も、保持部材の熱膨張により変化し、それぞれの部材の熱膨張により、セルフォックレンズの焦点が焦点深度を外れてしまいピントずれが生じ、画像ボケが起こるという問題が生じる。
【0007】
上記熱膨張によるセルフォックレンズのピントずれに関して本願発明者らが実験したところ、図12に像露光手段の露光光学系を、また図13にセルフォックレンズを用いた露光光学系のMTFの変化を示すが、像露光手段の露光光学系の発光素子511とセルフォックレンズ512との距離b、セルフォックレンズ512と像形成体510との距離aの両方の距離が共に増加或いは減少する方向に熱膨張する場合には、セルフォックレンズ512による像形成体510上でのMTFの変化は少なく、即ち焦点深度が深くピントずれが生じにくいが、何れか一方が増加し他方が減少するような場合には、セルフォックレンズ512による像形成体510上でのMTFの変化が激しく、焦点深度が浅くピントずれが大きいことが確認された。
【0008】
何れか一方が増加し他方が減少するような場合に比べ、両方の距離が共に増加或いは減少する場合は焦点深度が5〜10倍程度深い。
【0009】
本発明は上記問題点と現象とをとらえ、像露光手段に用いられる露光素子からの発熱による温度変化が生じても、結像素子のピントずれの生じにくい画像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、複数の発光素子をアレイ状に配設した露光素子と前記発光素子よりの発光光を結像する結像素子とを保持する保持部材を有する像露光手段を、前記像露光手段を支持する支持部材に設けて円筒状の像形成体の内側に配置し、前記像露光手段より前記像形成体に対し、前記像形成体の中心軸に垂直に像露光を行う画像形成装置において、前記支持部材の線膨張係数をα11、前記保持部材の線膨張係数をα12、前記像形成体の線膨張係数をα13とするとき、α13<α11、且つ、α12<α11とすることを特徴とする画像形成装置によって達成される(第1の発明)。
【0012】
また、上記目的は、複数の発光素子をアレイ状に配設した露光素子と前記発光素子よりの発光光を結像する結像素子とを保持する保持部材を有する像露光手段を、前記像露光手段を支持する支持部材に設けて円筒状の像形成体の外側に配置し、前記像露光手段より前記像形成体に対し、前記像形成体の中心軸に垂直に像露光を行う画像形成装置において、前記支持部材の線膨張係数をα21、前記保持部材の線膨張係数をα22、前記像形成体の線膨張係数をα23とするとき、α21>α23、且つ、α22>α23とすることを特徴とする画像形成装置によって達成される(第の発明)。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、本願の記載は請求項の技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
【0015】
実施形態1
本発明の画像形成装置の第1の実施形態の画像形成プロセス及び構成を図1〜図8により説明する。図1は、画像形成装置の第1の実施形態のカラー画像形成装置の断面構成図であり、図2は、図1の像露光手段の要部拡大断面図であり、図3は、図2の斜視図であり、図4は、第1の実施形態の像形成体と像露光手段との熱膨張の状態を示す図であり、図4(A)は、像形成体の線膨張係数が像露光手段の支持部材の線膨張係数以上の場合を示す図であり、図4(B)は、像形成体の線膨張係数が像露光手段の支持部材の線膨張係数より小さい場合を示す図であり、図5は、像形成体の支持構造を示す正面図であり、図6は、像形成体の支持構造を示す断面図であり、図7は、中間転写ベルトの支持構造を示す正面図であり、図8は、中間転写ベルトの支持構造を示す側面図である。
【0016】
図1ないし図4、及び図6によれば、円筒状の像形成体である感光体ドラム10は、例えば、ガラス材や透光性アクリル樹脂の透光性部材によって形成される円筒状の透光性基体上に、透光性の導電層及び有機感光体層(OPC)を該基体の外周に形成したものであり、導電層を接地された状態で図1の矢印で示す反時計方向に回転される。
【0017】
本実施形態では、像露光光に対し感光体ドラムの光導電体層は適切なコントラストを生成できる露光感度を有していればよい。従って、本実施形態における感光体ドラムのガラスや透光性樹脂を用いた基体の光透過率は、100%である必要はなく、露光ビームの透過時にある程度の光が吸収されるような特性であっても構わない。透光性基体の素材としては、ガラス材の他にアクリル樹脂、特にメタクリル酸メチルエステルモノマーを用い重合したものが、透明性、強度、精度、表面性等において優れており好ましく用いられるが、その他一般光学部材などに使用されるフッ素、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレートなどの各種透光性樹脂が使用可能である。また、透光性基体は露光光に対し透光性を有していれば、着色していてもよい。これらの樹脂の屈折率はほぼ1.5である。
【0018】
透光性樹脂による基体の製造方法としては遠心重合法で高精度の素筒をつくることができる。この製造法は、プラスチック材料モノマーを合成し、重合させるための触媒を添加した後、円筒状の型に注ぎ、側板にて密封して固定し、これを回転させると共に、適度に加熱することにより均一な重合を促進させる。重合終了後は冷却し、得られた透光性樹脂基体を型より取り出し、切断し、必要ならば仕上げ工程を経て画像形成装置の感光体ドラム用の基体が製造される(遠心重合法)。
【0019】
遠心重合によって成型される透光性のプラスチックの基体の素材としては、上記のごとくメタクリル酸メチルエステルモノマーを用い重合したものが、透明性、強度、精度、表面性等において最も良いが、その他ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸ブチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル、ポリスチレン、ポリイミド、ポリエステル或いはポリ塩化ビニル等、又はこれらの共重合体などが使用され得る。遠心重合法では真円度が成型に用いられる型で決まるので、高精度の基体を得ることができる。また、偏肉は重合時の回転ムラや粘度や重合時の加熱条件で変化する。
【0020】
上記の製造方法によって造られたプラスチックの円筒状の透光性樹脂基体を用いることにより、肉厚が均一で、円筒状の基体の円筒度、真円度に優れ、ガラス材よりも製造が容易でコストが易い感光体ドラムが提供される。
【0021】
次に、透光性導電層の成膜法としては、真空蒸着法、活性反応蒸着法、各種スパッタリング法、各種CVD法を用いて、インジウム・スズ・酸化物(ITO)、アルミナ、酸化錫、酸化鉛、酸化インジウム、ヨウ化銅や、Au、Ag、Ni、Al等からなる透光性を維持した薄膜が用いられる。また、好ましくは、浸漬塗工法やスプレー塗布法等を用いて上記透明の導電性(例えばITO)の微粒子とバインダー樹脂とからなる導電性樹脂層等が用いられる。この場合、透光性を高めるためには、層を構成する微粒子を光散乱がほとんどないレイリー散乱(露光波長の1/10以下の大きさの微粒子による散乱)領域の、500オングストローム程度以下に制御することが好ましい。特に、主構成材料として、1次粒子径が400オングストローム以下の導電性微粒子を用い、かつ、粒子半径の分布を±100オングストローム以下に制御したものを好ましく用いることができる。
【0022】
また、光導電体層としては、電荷発生層と電荷輸送層とからなる二層構成や単層構成の各種有機感光体層(OPC)が使用可能である。
【0023】
11はコロナ放電用の帯電器としてのスコロトロン帯電器であり、感光体ドラム10の前述した有機感光体層に対し所定の電位に保持されたグリッドと放電電極によるコロナ放電とによって帯電作用を行い、感光体ドラム10に対し一様な電位を与える。
【0024】
各色毎の像露光手段としての露光ユニット12は、露光系として基板122上に感光体ドラム10の軸と平行な主走査方向に配列された複数の発光素子としてのLED(発光ダイオード)121をアレイ状に並べた線状の露光素子12aと、結像素子としての光集束性光伝送体(商品名、セルフォックレンズ)12bとよりなり、セルフォックレンズ12bが保持部材12cに例えば図2及び図3に黒丸で示す接着剤により固定され、また、露光素子12aが例えば黒丸で示す接着剤により熱伝導性の良好な金属部材としての金属ケーシング12dに固定され、更に露光素子12aとセルフォックレンズ12bとが位置出しされた状態で、金属ケーシング12dに保持部材12cが例えば黒丸で示す接着剤により固定されて露光ユニット12が構成される。
【0025】
発光素子としてはその他、FL(蛍光体発光)、EL(エレクトロルミネッセンス)、PL(プラズマ放電)等が用いられる。
【0026】
各色毎の露光ユニット12は楔状の貼付部材21を用いて、予め治工具等により感光体ドラム10との主走査方向及び感光体ドラム10の回転方向の副走査方向とを位置出しされる状態に調整されて露光ユニット支持部材であり共通支持体としての、例えば取付部が正八角柱の支持部材20に接着剤にて取付けられる。支持部材20は各色毎の露光ユニット12を保持した状態で、支持部材20の中心軸を感光体ドラム10の中心軸に合わせて感光体ドラム10の内側に配置される。従って、感光体ドラム10に対し露光ユニット12による像露光が感光体ドラム10の中心軸に垂直に行われる。
【0027】
感光体ドラム10としては外径60〜180mmのものが用いられ、支持部材20としては差渡し径40〜160mmのものが用いられる。
【0028】
感光体ドラム10上の像露光光の結像位置と露光素子12aのLED121との距離D1との中央位置にセルフォックレンズ12bの中心位置C1−C1が設定される。
【0029】
イメージスキャナにより読込まれたり、外部信号等により入力されて不図示の記憶部、例えばRAM内に記憶された各色の画像信号が装置本体の制御部を通して記憶部より順次読み出されて各色毎の露光ユニット12にそれぞれ電気信号として入力され、LED121が、例えばパルス幅変調方式(PWM方式)により発光される。この実施形態で使用される発光素子の発光波長は600〜900nmの範囲のものである。
【0030】
露光ユニット12の発光素子としてのLED121よりの発熱により、露光ユニット12に設けられた金属ケーシング12d、保持部材12c、露光ユニット12の支持部材20及び像形成体としての感光体ドラム10の基体等が熱膨張される。
【0031】
支持部材20の角柱の半径をD(mm)、線膨張係数をα11、保持部材12cの金属ケーシング12dよりセルフォックレンズ12bの取付位置までの高さをL(mm)、線膨張係数をα12、感光体ドラム10の基体の半径をR1(mm)、線膨張係数をα13とするとき、ΔTの温度上昇に対して、セルフォックレンズ12bの中心位置C1−C1が、
(α13×R1−α11×D)/2=α12×L
であることが好ましく、
ΔT×((α13×R1−α11×D)/2−α12×L)≦±50(μm)であることがピントずれ防止のために好ましい。即ち、中心位置からの変化を50μm以内に押さえることが好ましい。
【0036】
図4(B)に示すように、α13<α11である場合、例えば、前述の如くに感光体ドラム10の基体としてパイレックスガラス(線膨張係数3.0〜3.6×10-6-1)や石英ガラス(線膨張係数0.4×10-6-1)等のガラス材が用いられ、支持部材20としてアルミ材(線膨張係数23〜29×10-6-1)が用いられた場合、支持部材20の熱膨張が感光体ドラム10の熱膨張より大きく膨張され、感光体ドラム10及び支持部材20が矢印方向に点線で示す位置に熱膨張される。
【0037】
支持部材20の熱膨張により露光素子12aのLED121の位置が同じく点線で示す位置に、また保持部材12cに取付けられたC1−C1で示すセルフォックレンズ12bの中心位置が支持部材の熱膨張分上乗せされてC3−C3位置に移動される。
【0038】
保持部材12cの高さLは8〜10mm程度であり、少なくともL≪R1であるので、感光体ドラム10の熱膨張位置とLED121の熱膨張位置間の距離D3の中央位置にセルフォックレンズ12bの中心位置C3−C3が太線矢印方向にくるように、保持部材12cが熱収縮されることが必要とされるが、収縮することは不可能であるので線膨張係数α12がα11より小さい部材を保持部材12cとして用いることが好ましい(α12<α11)。従って、保持部材12cとしては線膨張係数が最も小さいインバ合金(36%ニッケル合金、線膨張係数0〜1×10-6-1)を用いることが特に好ましい。
【0039】
上記により、像形成体や支持部材の熱膨張に対し、結像素子を保持する保持部材が、像形成体と支持部材の中間位置に結像素子の中心を近づけるように熱膨張され、ピントずれが防止される。また、保持部材として線膨張係数が最も小さいインバ合金を用いることにより、結像素子を保持する保持部材の熱膨張が殆どなく、像形成体や支持部材の熱膨張に対し、像形成体と支持部材の中間位置に結像素子の中心を最も近づけるように保持部材が熱膨張され、ピントずれが防止される。
【0040】
上記の露光ユニット12において、セルフォックレンズ12bには線膨張係数0.4〜3.6×10-6-1程度のガラス材が用いられ、LED121の基板122や金属ケーシング12dは厚みが薄いので、熱膨張量としては極めて小さく、相互の部材の熱膨張に入れずに説明したが、セルフォックレンズ12bの熱膨張分を加えてセルフォックレンズ12bの中心位置が決まるようにしたものや、LED121の基板122、金属ケーシング12dの熱膨張分を加えてLED121の位置が決まるようにしたものも、本発明に含まれるものであり、また、保持部材12cと金属ケーシング12dとを一体としたものを保持部材として用い、保持部材の熱膨張としたものも本発明に含まれるものである。
【0041】
殊に、図4(B)にて説明したように、α13<α11である場合は、金属ケーシング12dの素材も線膨張係数が最も小さいインバ合金を用いることが好ましい。これにより、結像素子を保持する保持部材の熱膨張が殆どなく、像形成体や支持部材の熱膨張に対し、像形成体と支持部材の中間位置に結像素子の中心を最も近づけるように保持部材が熱膨張され、ピントずれが防止される。
【0042】
図5に示すように、上記の各露光ユニット12は何れも露光ユニット支持手段として設けた支持部材20に取り付けられて前記感光体ドラム10の基体内部に収容され、また、各露光ユニット12に設けられたLED121のリード線12Aが前面側の支持部材20の孔20B、各窓20Aから外部に引出される。
【0043】
13(Y),13(M),13(C)及び13(K)はイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及び黒色(K)の各現像剤を収容する現像手段としての現像器であり、それぞれ感光体ドラム10の周面に対し所定の間隙を保って現像領域において感光体ドラム10と同方向に回転する現像スリーブ130を備えている。
【0044】
前記の各現像器は、前述したスコロトロン帯電器11による帯電,露光ユニット12による像露光によって形成される感光体ドラム10上の静電潜像を現像バイアス電圧の印加により非接触の状態で反転現像する。
【0045】
原稿画像は本装置とは別体の画像読み取り装置において、撮像素子により読み取られた画像或いはコンピュータで編集された画像を、Y,M,C及びKの各色別の画像信号として一旦メモリに記憶し格納される。
【0046】
画像記録のスタートにより感光体駆動モータの始動により感光体ドラム10を反時計方向へと回転し、同時にスコロトロン帯電器11(Y)の帯電作用により感光体ドラム10に電位の付与が開始される。
【0047】
感光体ドラム10は電位を付与されたあと、前記の露光ユニット12(Y)において第1の色信号即ちイエロー(Y)の画像信号に対応する電気信号による露光が開始されドラムの回転走査によってその表面の感光層に原稿画像のイエロー(Y)の画像に対応する静電潜像を形成する。
【0048】
前記の潜像は現像器13(Y)により現像スリーブ上の現像剤が非接触の状態で反転現像され感光体ドラム10の回転に応じイエロー(Y)のトナー像が形成される。
【0049】
次いで感光体ドラム10は前記イエロー(Y)のトナー像の上に更にスコロトロン帯電器11(M)の帯電作用により電位を付与され、露光ユニット12(M)の第2の色信号即ちマゼンタ(M)の画像信号に対応する電気信号による露光が行われ、現像器13(M)による非接触の反転現像によって前記のイエロー(Y)のトナー像の上にマゼンタ(M)のトナー像が順次重ね合わせて形成していく。
【0050】
同様のプロセスによりスコロトロン帯電器11(C)、露光ユニット12(C)及び現像器13(C)によって更に第3の色信号に対応するシアン(C)のトナー像が、またスコロトロン帯電器11(K)、露光ユニット12(K)及び現像器13(K)によって第4の色信号に対応する黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成され、感光体ドラム10の一回転以内にその周面上にカラーのトナー像が形成される。
【0051】
これ等各露光ユニット12による感光体ドラム10の有機感光層に対する露光はドラムの内部より前述した露光波長に対し透明な基体を通して行われる。従って第2,第3及び第4の色信号に対応する画像の露光は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く受けることなく行われ、第1の色信号に対応する画像と同等の静電潜像を形成することが可能となる。なお各現像器による現像作用に際しては、それぞれ現像スリーブ130に対し直流或いは更に交流を加えた現像バイアスが印加され、現像器の収容する一成分或いは二成分現像剤によるジャンピング現像が行われて、透光性電導層を接地する感光体ドラム10に対して非接触の反転現像が行われるようになっている。
【0052】
かくして感光体ドラム10の周面上に形成されたカラーのトナー像は一旦中間転写手段として設けた中間転写ベルト14の周面に転写される。
【0053】
中間転写ベルト14は厚さ0.5〜2.0mmの無端状のゴムベルトで、シリコンゴム或いはウレタンゴムの108〜1012Ω・cmの抵抗値をもつ半導電性基体と、ゴムの基体の外側にトナーフィルミング防止層として抵抗値1010〜1016Ω・cmで、厚さ5〜50μmのフッ素コーティングを行った2層構成とされる。この層も同様な半導電性が好ましい。ゴムベルト基体の代わりに厚さ0.1〜0.5mmの半導電性のポリエステルやポリスチレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等を使用することもできる。中間転写ベルト14がローラ14A,14B,14C及び14Dの間に張架され、ローラ14Dに伝達される動力により感光体ドラム10の周速度に同期して時計方向に循環して搬送される。
【0054】
前記の中間転写ベルト14はローラ14Aとローラ14Bの間のベルト面を感光体ドラム10の周面に接し、一方、ローラ14Cの外周のベルト面を転写部材である転写ローラ15に接していてそれぞれの接点においてトナー像の転写域を形成している。
【0055】
感光体ドラム10周面に付着した状態にあるカラートナー像は、先ず前記の中間転写ベルト14との間の接点においてローラ14Bへのトナーと反対極性のバイアス電圧の印加により順次中間転写ベルト14の周面側に転写される。即ちドラム上のカラートナー像は接地したローラ14Aの案内によりトナーを散らすことなく転写域へと搬送され、ローラ14Bに対する1〜3kVのバイアス電圧の印加によって中間転写ベルト14側に効率良く転写される。
【0056】
一方では給紙カセット(図示せず)の給紙ローラ17の作動により転写材としての転写紙Pが搬出されてタイミングローラ18に給送され、中間転写ベルト14上のカラートナー像の搬送に同期して転写ローラ15の転写域へと給紙される。
【0057】
転写ローラ15は前記中間転写ベルト14の周速度に同期して反時計方向に回動されていて、給紙された転写紙Pは転写ローラ15と前記の接地状態にあるローラ14Cの間のニップ部の形成する転写域において中間転写ベルト14上のカラートナー像に密着され転写ローラ15への1〜3kVのトナーと反対極性のバイアス電圧の印加により順次カラートナー像は転写紙P上に転写される。
【0058】
カラートナー像の転写を受けた転写紙Pは除電され、搬送板19を介して定着装置91に搬送され、熱ローラ91Aと圧着ローラ91Bとの間に挟着搬送して加熱され、トナーを溶着して定着がなされたのち排紙ローラ92を介して装置外部に排出される。
【0059】
前述した感光体ドラム10及び中間転写ベルト14にはそれぞれクリーニング装置100及び140が設置され、それぞれの備えるブレードが常時圧接されていて、残留した付着トナーの除去がなされて周面は常に清浄な状態に保たれている。
【0060】
図5及び図6によれば、前記の支持部材20は感光体ドラム10の支持軸30に固定された前後一対の部材により構成されていて、各露光ユニット12は、それぞれの両端部が楔状の貼付部材21を介し感光面に対する距離が所定の位置関係になるよう調節されて、接着により調節位置に固定されている。
【0061】
一方感光体ドラム10は両端部に備えるフランジ部材10A及び10Bがそれぞれ軸受Bを介して前記の支持部材20に回動自在に支持されていて、フランジ部材10Bの備える歯車10Gの駆動により固定状態にある支持軸30を回転中心として回動される。
【0062】
前記の支持軸30を中心とし感光体ドラム10ならびに各露光ユニット12が同軸上にユニットとして一体化され、支持軸30が該ユニットを支持した状態で、コの字状に形成して一体に接続された対称形の前後の各ドラムサポート板40の間に軸受け支持されて画像形成ユニット300が構成される。
【0063】
前記のドラムサポート板40は前後の接続部に、例えば鉄、アルミ等の金属部材を用いた吊り下げ手段としてのレール部材50を設けていて、前記のレール部材50を装置本体の備えるガイド部材60に挿入し係合して吊り下げ状態にすることにより前記の支持軸30は、従って感光体ドラム10ならびに各露光ユニット12はほぼ所定の設定位置に置かれる。
【0064】
更に前記の支持軸30は正規の位置まで挿入されると、前述した吊り下げ状態から後方のドラムサポート板40より突出する軸端部30Bが装置基板としての後側板71の備える受座72に嵌合し、前方のドラムサポート板40より突出する軸端部30Aがドラム支持基板80の備える受座81に対しテーパー嵌合するネジ部材82に支持されることにより、感光体ドラム10を正規の設定位置に正確に規制して歯車10Gを駆動側の歯車に噛合し、一方、各露光ユニット12が更に軸端部30Bの備える貫通ピンP1を前記の受座72に形成した断面形状V字型の溝に係合されることにより、装置本体に対する所定の角度位置に正確に規制され固定状態となる。
【0065】
しかる後、各露光ユニット12に設けられたLED121のリード線12Aが前面側の支持部材20の孔20B、各窓20Aからドラムサポート板40の切欠部40Aを経て電源部へと接続される。なお、リード線12Aを通す各窓20Aはトナー等が内部に入らないようにシールされている。
【0066】
前記のドラム支持基板80は、上下の各基準穴H1が前方の装置基板としての前側板70の備える一対の基準ピンP2に係合してその取付位置が決定された上で複数個所のネジ止メにより前側板70に固定されるもので、更に複数の窓80Aを開口していて前述した棒状をなす各スコロトロン帯電器11をドラム支持基板80の外部より挿入して感光体ドラム10に対して所定の間隔位置に設定すると共に電極を接続した状態でネジ止メにより固定し支持している。
【0067】
従って前記のドラム支持基板80は、各スコロトロン帯電器11を前記の窓80Aを経て取り外した状態で前記のネジ部材82を取り除くと複数個所のネジ止メを解除するのみにして前側板70より分離される。
【0068】
その状態から前記のドラムサポート板40がガイド部材60の案内によりレール部材50をスライドして引出され、感光体ドラム10ならびに各露光ユニット12を一体化した画像形成ユニット300が水平方向に移動し、装置基板としての前側板70の像形成体開口部としての開口孔70Aより装置本体の外部へと取り出すことが可能となる。
【0069】
前記のドラムサポート板40によって支持された感光体ドラム10の装置本体への着脱操作の開始に先立って、感光体ドラム10の周辺に配置される中間転写ベルト14ならびにブレードの各圧接作用が事前に解除されているクリーニング装置100は、1〜10mm程度退避状態とされており、また、感光体ドラム10の周辺に配置される各現像器13は、後述する感光体ドラム10の引出し方向と同方向に現像器13を引出し可能な30〜50mm程度の位置まで退避状態とされており、装着後再び圧接状態に後帰されるものとする。
【0070】
図7及び図8によれば、前記の各ローラ14Aないし14Dは前記の中間転写ベルト14をテンションローラTの付勢により張架した状態で、コの字状に形成して一体に接続された前後の各ベルトサポート板45の間に軸受け支持されている。
【0071】
前記のベルトサポート板45は、更にコの字状に形成して一体に接続された非対称形の前後の各ベルト支持基板85の間に前記のクリーニング装置140と共に挟持して一体とされている。
【0072】
前記の前方のベルト支持基板85は上下の立上り部85Aに吊り下げ手段としての基準穴H2を設け、一方後方のベルト支持基板85は背面に同じく吊り下げ手段としての一対の基準ピンP4を備えていて、前記の基準穴H2を前方の前側板70の備える基準ピンP3に、一方前記の基準ピンP4を後方の装置基板としての後側板71に設けた基準穴H3に係合した上ネジ止メして固定することにより中間転写ベルト14は所定の位置に設定され、感光体ドラム10の周面に圧接して感光体ドラム10から中間転写ベルト14へのトナー像の転写を行う第1の転写域を構成し、更に前記の転写ローラ15の圧接により中間転写ベルト14から転写材に対するトナー像の転写を行う第2の転写域が構成される。
【0073】
前記のベルト支持基板85は前後側板70,71に対し、アキュライドレール(商品名)と呼ばれる2段階に伸縮可能の一対のガイドレール200を介し装置本体の前面側に引き出し可能に支持されている。
【0074】
ベルト支持基板85は、左右の側部に設けたそれぞれ前後一対の案内板86が前記のガイドレール200の可動部200Aを上下方向に摺動可能に挟持していて、引き出し方向に対しては前記の可動部200Aを一体とするが、上下方向に対しては突当板87が可動部200Aに突き当たる迄下降出来るように構成されている。
【0075】
前記のベルト支持基板85はネジ止メを解除した上で装置本体の全面側に僅かに引き出す操作により前述した各基準ピンと各基準穴の係合が解除されて僅かに下方へとさがり、従って前記の各突当板87が前記の可動部200Aに乗った状態でガイドレール200の伸長作動により前側板70の像形成体開口部としての開口孔70Aより装置本体の前面に大きく引き出される。その結果中間転写ベルト14は感光体ドラム10の周面より退避して圧接を解除した状態で引き出され、再度の装着に当たってもガイドレール200の伸長状態からの復帰と各基準ピンのテーパ部の案内により僅かに上方へと移動して感光体ドラム10への圧接状態への復帰動作が自動的かつ確実に行われる。
【0076】
従ってベルト支持基板85の極めて簡単な着脱操作により感光体ドラム10は中間転写ベルト14に干渉することなく取り出しが可能な状態となり、更にベルト支持基板85の引き出しにより搬送路に滞留したジャム紙の取り出し処理や中間転写ベルト14の交換、点検等のメンテナンスも容易に行えることとなる。
【0077】
なおベルト支持基板85は装置本体からの引き出し操作に先立って中間転写ベルト14を張架するローラ14Cに対する前記の転写ローラの圧接作用を前もって解除され、所定の設定位置への復帰後再び圧接状態に置かれる。
【0078】
実施形態2
本発明の画像形成装置の第2の実施形態について図9〜図11を用いて説明する。図9は、画像形成装置の第2の実施形態のカラー画像形成装置の断面構成図であり、図10は、図9の像露光手段の要部拡大断面図であり、図11は、第2の実施形態の像形成体と像露光手段との熱膨張の状態を示す図であり、図11(A)は、像形成体の線膨張係数が像露光手段の支持部材の線膨張係数より大きい場合を示す図であり、図11(B)は、像形成体の線膨張係数が像露光手段の支持部材の線膨張係数以下の場合を示す図である。
【0079】
前記の第1の実施形態においては、像露光手段としての露光ユニット12が像形成体としての感光体ドラム10の内部に設けられるように説明したが、本実施形態においては、像形成体としての感光体ドラム10の外部に像露光手段としての露光ユニット12が設けられて像露光が行われるもので、図1にて説明した前記実施形態と同様な画像形成プロセスが行われる。前記第1の実施形態と同様の機能、形状を有する部材には同一の符号を付した。
【0080】
像形成体である感光体ドラム10aは、例えば、円筒状の基体上に、a−Si層或いは有機感光層(OPC)等の感光層を該基体の外周に形成したものであり、基体や導電層を接地された状態で図9の矢印で示す反時計方向に回転される。
【0081】
各色毎の像露光手段としての露光ユニット12は、露光系として基板122上に感光体ドラム10aの軸と平行な主走査方向に配列された複数の発光素子としてのLED(発光ダイオード)121をアレイ状に並べた線状の露光素子12aと、結像素子としての光集束性光伝送体(商品名、セルフォックレンズ)12bとよりなり、セルフォックレンズ12bが保持部材12cに例えば図10に黒丸で示す接着剤により固定され、また、露光素子12aが例えば黒丸で示す接着剤により熱伝導性の良好な金属部材としての金属ケーシング12dに固定され、更に露光素子12aとセルフォックレンズ12bとが位置出しされた状態で、金属ケーシング12dに保持部材12cが例えば黒丸で示す接着剤により固定されて露光ユニット12が構成される。
【0082】
発光素子としてはその他、FL(蛍光体発光)、EL(エレクトロルミネッセンス)、PL(プラズマ放電)等が用いられる。
【0083】
各色毎の露光ユニット12は楔状の貼付部材21を用いて、予め治工具等により感光体ドラム10aとの主走査方向及び感光体ドラム10aの回転方向の副走査方向とを位置出しされる状態に調整されて共通支持体としての、円筒状の支持部材20aに接着剤にて取付けられる。支持部材20aは各色毎の露光ユニット12を保持した状態で、支持部材20aの中心軸を感光体ドラム10aの中心軸に合わせて感光体ドラム10aの外側に配置される。従って、感光体ドラム10aに対し露光ユニット12による像露光が感光体ドラム10aの中心軸に垂直に行われる。
【0084】
感光体ドラム10aとしては外径60〜180mmのものが用いられ、支持部材20aとしては外径80〜200mmのものが用いられる。
【0085】
感光体ドラム10a上の像露光光の結像位置と露光素子12aのLED121との距離D1との中央位置にセルフォックレンズ12bの中心位置C1−C1が設定される。
【0086】
イメージスキャナにより読込まれたり、外部信号等により入力されて不図示の記憶部、例えばRAM内に記憶された各色の画像信号が装置本体の制御部を通して記憶部より順次読み出されて各色毎の露光ユニット12にそれぞれ電気信号として入力され、LED121が、例えばパルス幅変調方式(PWM方式)により発光される。この実施形態で使用される発光素子の発光波長は600〜900nmの範囲のものである。
【0087】
露光ユニット12の発光素子としてのLED121よりの発熱により、露光ユニット12に設けられた金属ケーシング12d、保持部材12c、露光ユニット12の支持部材20a及び像形成体としての感光体ドラム10aの基体等が熱膨張される。
【0088】
円筒状の支持部材20aの半径をR2(mm)、支持部材20の角柱の半径をR2(mm)、線膨張係数をα11、保持部材12cの金属ケーシング12dよりセルフォックレンズ12bの取付位置までの高さをL(mm)、線膨張係数をα21、感光体ドラム10の基体の半径をR3(mm)、線膨張係数をα23とするとき、ΔTの温度上昇に対して、セルフォックレンズ12bの中心位置C1−C1が、
(α21×R2−α23×R3)/2=α22×L
であることが好ましく、
ΔT×((α21×R2−α23×R3)/2−α22×L)≦±50(μm)
であることがピントずれ防止のために好ましい。即ち、中心位置からの変化を50μm以内に押さえることが好ましい。
【0089】
図11(A)に示すように、α21>α23である場合、例えば、支持部材20としてアルミ材(線膨張係数23〜29×10-6-1)が用いられ、感光体ドラム10の基体として鉄材(線膨張係数11.7〜15×10-6-1)が用いられた場合、支持部材20の熱膨張が感光体ドラム10の熱膨張より大きく膨張され、支持部材20及び感光体ドラム10が矢印方向に点線で示す位置に熱膨張される。
【0090】
支持部材20の熱膨張により露光素子12aのLED121の位置が同じく点線で示す位置に、また保持部材12cに取付けられたC1−C1で示すセルフォックレンズ12bの中心位置が支持部材の熱膨張分に従ってC4−C4位置に移動される。
【0091】
保持部材12cの高さLは8〜10mm程度であり、少なくともL≪R3であるので、感光体ドラム10の熱膨張位置とLED121の熱膨張位置間の距離D4の中央位置にセルフォックレンズ12bの中心位置C4−C4が太線矢印方向にくように、保持部材12cの高さLが熱膨張(熱膨張分がΔT×L×α22)されるよう、線膨張係数α22がα23より大きい部材を保持部材12cとして用いることが好ましい(α22>α23)。
【0092】
上記により、環境温度の上昇や像露光手段に設けられた露光素子の像露光光の光源としての発光素子の発熱による像形成体や像露光手段を支持する支持部材の熱膨張に対し、像形成体と支持部材との間に配置され結像素子を保持する保持部材が、像形成体と支持部材の中間位置に結像素子の中心を設定するように熱膨張され、ピントずれが防止される。
【0097】
上記の実施形態において、セルフォックレンズ12bには線膨張係数0.4〜3.6×10-6-1程度のガラス材が用いられ、LED121の基板122や金属ケーシング12dは厚みが薄いので、熱膨張量としては極めて小さく、相互の部材の熱膨張に入れずに説明したが、セルフォックレンズ12bの熱膨張分を加えてセルフォックレンズ12bの中心位置が決まるようにしたものや、LED121の基板122、金属ケーシング12dの熱膨張分を加えてLED121の位置が決まるようにしたものも、本発明に含まれるものであり、また、保持部材12cと金属ケーシング12dとを一体としたものを保持部材として用い、保持部材の熱膨張としたものも本発明に含まれるものである。
【0099】
上記第1及び第2の実施形態により、像露光手段に用いられる露光素子からの発熱による温度変化が生じても、発光素子と結像素子、結像素子と像形成体の両距離の熱膨張による差が小さく抑えられ、ピントずれが少なく、画像ボケが生じにくい画像形成装置が提供される。
【0100】
また、上記の実施形態において、図1、図9において中間転写手段を用いず、像形成体から直接転写材に転写を行うことにより画像形成が行われる場合も、本発明に含まれることは勿論である。
【0101】
【発明の効果】
請求項1によれば、像形成体や支持部材の熱膨張に対し、結像素子を保持する保持部材が、像形成体と支持部材の中間位置に結像素子の中心を近づけるように熱膨張され、ピントずれが防止される。
【0103】
請求項によれば、結像素子を保持する保持部材の熱膨張が殆どなく、像形成体や支持部材の熱膨張に対し、像形成体と支持部材の中間位置に結像素子の中心を最も近づけるように保持部材が熱膨張され、ピントずれが防止される。
【0104】
請求項によれば、環境温度の上昇や像露光手段に設けられた露光素子の像露光光の光源としての発光素子の発熱による像形成体や像露光手段を支持する支持部材の熱膨張に対し、像形成体と支持部材との間に配置され結像素子を保持する保持部材が、像形成体と支持部材の中間位置に結像素子の中心を設定するように熱膨張され、ピントずれが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の第1の実施形態のカラー画像形成装置の断面構成図である。
【図2】図1の像露光手段の要部拡大断面図である。
【図3】図2の斜視図である。
【図4】第1の実施形態の像形成体と像露光手段との熱膨張の状態を示す図である。
【図5】像形成体の支持構造を示す正面図である。
【図6】像形成体の支持構造を示す断面図である。
【図7】中間転写ベルトの支持構造を示す正面図である。
【図8】中間転写ベルトの支持構造を示す側面図である。
【図9】画像形成装置の第2の実施形態のカラー画像形成装置の断面構成図である。
【図10】図9の像露光手段の要部拡大断面図である。
【図11】第2の実施形態の像形成体と像露光手段との熱膨張の状態を示す図である。
【図12】像露光手段の露光光学系を示す図である。
【図13】セルフォックレンズを用いた露光光学系のMTFの変化を示す図である。
【符号の説明】
10,10a 感光体ドラム
11 スコロトロン帯電器
12 露光ユニット
12a 露光素子
12b セルフォックレンズ
12c 保持部材
12d 金属ケーシング
13 現像器
14 中間転写ベルト
20,20a 支持部材
121 LED
122 基板

Claims (3)

  1. 複数の発光素子をアレイ状に配設した露光素子と前記発光素子よりの発光光を結像する結像素子とを保持する保持部材を有する像露光手段を、前記像露光手段を支持する支持部材に設けて円筒状の像形成体の内側に配置し、前記像露光手段より前記像形成体に対し、前記像形成体の中心軸に垂直に像露光を行う画像形成装置において、
    前記支持部材の線膨張係数をα11、前記保持部材の線膨張係数をα12、前記像形成体の線膨張係数をα13とするとき、
    α13<α11、且つ、α12<α11とすることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記保持部材は線膨張係数α12が1×10 -6 -1 以下であるインバ合金であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 複数の発光素子をアレイ状に配設した露光素子と前記発光素子よりの発光光を結像する結像素子とを保持する保持部材を有する像露光手段を、前記像露光手段を支持する支持部材に設けて円筒状の像形成体の外側に配置し、前記像露光手段より前記像形成体に対し、前記像形成体の中心軸に垂直に像露光を行う画像形成装置において、
    前記支持部材の線膨張係数をα21、前記保持部材の線膨張係数をα22、前記像形成体の線膨張係数をα23とするとき、
    α21>α23、且つ、α22>α23とすることを特徴とする画像形成装置。
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