JP5615426B2 - 流動床ガス化炉 - Google Patents

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Description

本発明は、不燃物排出装置を備えた流動床ガス化炉に関する。
従来、都市ごみを始めとして不燃ごみ、焼却残渣、汚泥、埋立ごみ等の廃棄物まで幅広く処理できる技術としてガス化溶融システムが知られている。ガス化溶融システムは、廃棄物を熱分解してガス化するガス化炉と、該ガス化炉の下流側に設けられ、ガス化炉にて生成された熱分解ガスを高温燃焼し、ガス中の灰分を溶融スラグ化する溶融炉と、該溶融炉から排出される排ガスを燃焼する二次燃焼室とを備えており、廃棄物の資源化、減容化及び無害化を図るために、溶融炉からスラグを取り出して路盤材等の土木資材として再利用したり、二次燃焼室から排出される排ガスから廃熱を回収して発電を行うなどしている。
このようなガス化溶融システムのガス化炉には、流動床ガス化炉が多く用いられている。流動床ガス化炉は、炉底に燃焼空気の供給により流動媒体を流動化させた流動層が形成され、該流動層内に投入した廃棄物を部分燃焼させ、該燃焼熱により高温に維持される流動層内で廃棄物を熱分解する装置である。
流動床ガス化炉においては、流動媒体の流動の安定化が求められている。流動媒体の流動の安定化を図るため、特許文献1には、炉内に設けられた複数の温度センサの検知結果に基づいて流動不良箇所を特定し、この流動不良箇所に対して燃焼空気をより多く供給する流動床ガス化炉が記載されている。
特許4295291号公報
しかしながら、特許文献1に記載された流動床ガス化炉においては、流動不良部位を特定し燃焼空気量を増大させることによって、流動の安定化を図る場合においても、不燃物の排出が十分でないと、流動不良が解消されないという問題がある。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、流動媒体の流動に応じて不燃物を速やかに系外に排出し、流動不良を解消することができる流動床ガス化炉を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る流動床ガス化炉は、複数並設された風箱と、前記風箱を介して炉内に供給される燃焼空気により流動媒体を流動化させて形成された流動層と、前記流動層内の互いに異なる位置の温度を検出する複数の温度センサと、前記流動層の下方に設けられ、該流動層から排出された前記流動媒体及び混入した不燃物を排出する押出機と、前記押出機の前進方向に向かって漸次高くなるように形成された傾斜面を具備し前記流動層から排出された前記流動媒体及び前記不燃物を支持する底面と、を有する不燃物排出装置と、流動床ガス化炉本体と前記不燃物排出装置との間に設けられた通路と、該通路において前記不燃物を冷却して、前記傾斜面とともに前記底面における前記不燃物の安息角度の低下を防止する冷却手段と、前記複数の温度センサが検出した温度分布に基づいて前記流動層の流動不良部位を特定し、特定された前記流動不良部位下方に位置する前記風箱への燃焼空気供給量を一時的に増大させると共に、前記押出機による前記流動媒体及び前記不燃物の排出速度を増大させる制御装置と、を備えたことを特徴とする。
この発明に係る流動床ガス化炉によれば、流動媒体の流動状態を活発にすると共に、不燃物の排出速度を増速することで、流動媒体の流動不良を解消することができる。
また、本発明によれば、堆積した不燃物の安息角の低下による意図しない不燃物の排出を防止することができる。
また、本発明によれば、不燃物が冷却されることによって、不燃物が高温となることによる安息角の低下を抑制することができ、不燃物排出装置内での安息角を安定させることができる。
また、前記複数の温度センサは、前記流動床ガス化炉の立ち上げ時に前記流動層内に位置する少なくとも一の温度センサを含み、前記流動層の深さ方向に複数設置された温度センサからなる第1の温度センサ群と、前記風箱の並び方向に複数設置された温度センサからなる第2の温度センサ群とからなり、前記制御装置は、第1の温度センサ群による検出結果に基づいた前記深さ方向の温度分布と、前記第2の温度センサ群による検出結果に基づいた前記風箱の並び方向の温度分布とに基づいて流動不良部位を特定することが好ましい。
本発明によれば、流動層の深さ方向に設置された第1の温度センサ群により流動層の層高が容易に把握でき、また、風箱の並び方向に設置された第2の温度センサ群により、流動不良の発生部位が容易に特定できるため、簡単な構成で且つリアルタイムで流動層状態を把握することが可能となる。
また、本発明に係る流動床ガス化炉は、前記複数の風箱内のそれぞれの圧力を検出する圧力検出手段をさらに備え、前記制御装置は、前記風箱への前記燃焼空気供給量を一時的に増大させると共に、前記押出機の排出速度を増大した後、前記圧力検出手段による検出結果から前記風箱内の圧力を取得し、該圧力が予め設定された定常運転範囲内となった場合に、前記増大した燃焼空気供給量及び前記押出機の排出速度を元に戻すことが好ましい。
本発明によれば、燃焼空気供給量及び押出機の排出速度を自動的に元に戻すことができ、不燃物の排出過多を防止することができる。
また、本発明に係る前記制御装置は、前記押出機の前進時間及び後退時間を一定とすると共に、停止時間を変化させることにより、前記不燃物の排出速度を制御することが好ましい。
本発明によれば、押出機の前後速度を変化させる必要がないため、速度を変更する手段が必要なくなり、より低コストで押出機を構築することができる。
また、前記冷却手段は、水冷ジャケット構造による間接空冷であることが好ましい。
本発明によれば、不燃物の流れに影響を及ぼすことなく、不燃物を冷却することができる。
本発明に係る流動床ガス化炉によれば、流動媒体の流動状態を活発にすると共に、不燃物の排出速度を増速することで、流動媒体の流動不良を解消することができる。
本発明の実施形態の流動床ガス化炉の構成図である。 本発明の実施形態の不燃物排出装置の模式図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1に示すように、本実施形態の流動床ガス化炉1は、角筒状のガス化炉本体2を有し、このガス化炉本体2の一側壁に廃棄物投入口3が設けられるとともに、この廃棄物投入口3と対面する側壁に配置された流動砂供給口6と、この側壁の下部に設けられた不燃物排出口5と、不燃物排出口5に接続された不燃物排出装置7とを有する。
また、本実施形態の流動床ガス化炉1は、温度センサの入力に基づいて押し込みファン12やプッシャー13を制御する制御装置20を備えている。
ガス化炉本体2の底部8は、廃棄物投入口3側から不燃物排出口5側へ向けて下方に傾斜しており、底部8には複数の散気管(不図示)が設けられている。
底部8の下方には複数の風箱10(10a,10b)が設けられている。風箱10は、底部8の傾斜方向に複数並設されている。本実施形態では2つの風箱10a,10bが配置された構成を示す。各風箱10a,10bには、押し込みファン12により燃焼空気51が供給される。燃焼空気51は、好適には温度約120〜230℃、空気比0.2〜0.7程度とし、必要に応じて水蒸気を加えてもよい。
風箱10a,10bへの燃焼空気流路上にはダンパ11a,11bが設置され、夫々のダンパ11a,11bの開度を調整することにより風箱10a,10bへの燃焼空気供給量(風量)を制御するようになっている。風箱10a,10bに供給された燃焼空気51は、底部8の散気管から炉内に噴出するようになっている。ダンパ11a,11bにより設定される風箱10a,10bへの風量をF1,F2とする。
風箱10a,10bには夫々風箱内圧力を検出する圧力センサ(不図示)が設けられている。風箱10aの圧力をP1、風箱10bの圧力をP2とする。
ガス化炉本体2には、流動砂供給口6から供給された流動砂が充填され、風箱10を介して底部8から供給される燃焼空気51により流動砂が流動化した流動層9が形成されている。稼動時の流動層9は、500〜650℃程度の温度に維持される。また、流動層の層高は、廃棄物の水分蒸発負荷に応じて設定される。なお、本実施形態にて、流動床ガス化炉1の立ち上げ時には燃焼空気51を供給しないこともあるため、立ち上げ時の流動層9は静止状態の場合も含む。図1において、立ち上げ時の流動層9の層高をH0、稼動時の流動層9の層高をH1で示す。
流動床ガス化炉1に投入された廃棄物は流動層9内で乾燥、熱分解される。この間、不燃物が流動砂と共に不燃物排出口5より排出される。熱分解により廃棄物はガス、タール、チャー(炭化物)に分解される。タールは、常温では液体となる成分であるが、流動床ガス化炉1内ではガス状で存在する。チャーは流動床ガス化炉1の流動層9内で徐々に微粉化され、ガス及びタールに同伴して熱分解ガス52として図示しない旋回溶融炉へ導入される。
流動床ガス化炉1の立ち上げ時には、予め流動砂供給口6から炉内に流動砂を供給し、少なくとも層高H0まで充填する。そして、昇温しながら流動砂を追加供給していき、最終的に、流動状態において所定の層高H1となるまで流動砂を供給する。
稼動時の流動層9は流動状態にあり、投入した廃棄物50を流動層9内で乾燥、熱分解する。流動層9の層高は、風箱10の圧力P1,P2により求められる。運転に伴い、流動砂が不燃物とともに排出されたり、熱分解ガス52に同伴されて溶融設備である旋回溶融炉へ抜けたりすることがあるため層高が低下する場合がある。従って、風箱10の圧力値が所定値以下となったら流動砂を追加供給する。
また、流動床ガス化炉1は、立ち上げ時に流動層内に位置し、流動層内の互いに異なる位置の温度を検出する少なくとも一の温度センサ23を含み、流動層9の深さ方向に設置された複数の温度センサ23,24,25からなる第1の温度センサ群と、風箱10の並び方向に設置された複数の温度センサ21、24、22からなる第2の温度センサ群と、を備えた構成となっている。温度センサとしては、熱電対等を用いることが好ましい。夫々の温度センサ21〜25により検出される温度をT1〜T5で表す。好適には、第2の温度センサ群は、流動層9を風箱10の並び方向に3つの帯状領域に区分し、夫々の帯状領域に少なくとも一の温度センサが存在するように配設する。
第1の温度センサ群のうち、立ち上げ時の流動層内に存在する温度センサ23は、主として立ち上げ時の流動化開始を検出する。これは、流動化開始後は流動化開始前よりも流動層温度が上昇するため、この温度変化を検出することにより流動化の開始を判断できるものである。
また、第1の温度センサ群23,24,25では、主として流動層9の層高及び深さ方向の流動状態を検出する。流動層9の層高は、上述したように風箱内圧でも検出可能であるが、散気管の閉塞等の流動化不良が生じた場合には風箱内圧から層高を求めることができない。従って、第1の温度センサ群でも同時に層高を検出することにより、正確な層高が得られるようになる。
第2の温度センサ群21,24,22は、流動層9の深さ方向の設置高さは略同一とし、風箱10の並び方向に所定間隔を隔てて複数設置される。第2の温度センサ群により流動層9の水平断面における温度分布が得られる。そして、この温度分布と定常運転時の温度分布を比較することにより局所的な流動不良を検出できる。例えば、得られた温度分布に部分的な低温箇所が存在する場合、この低温箇所に位置する流動層9が流動不良であると判断される。例えば、温度センサ24にて検出された温度T4が他の温度センサにて検出された温度T1,T2より低い値を示した場合には、温度センサ24の近傍が局所的に流動不良を起こしていることがわかる。また、同様に第1の温度センサ群23,24,25においても、流動層の深さ方向の温度分布が得られるため、深さ方向の流動不良を検出することができる。
従って、第2の温度センサ群21,24,22を設置することにより、簡単に且つリアルタイムで流動不良部位を特定することが可能となる。
次に、不燃物排出装置7の詳細について説明する。
不燃物排出装置7は、流動床ガス化炉1の不燃物排出口5と接続される不燃物導入通路14と、不燃物導入通路14と接続される入口29を有するケーシング15と、ケーシング15の底面16に貯留された不燃物を押し出すプッシャー13と、ケーシング15の上面に設けられた排ガス出口18と、不燃物が排出される不燃物排出口19とを有する。以下、プッシャー13のスライド方向の前進方向を前方(図2における右方)といい、後退方向を後方という。また、これらを総称して前後方向という。
不燃物導入通路14は、通路14を形成する壁が中空形状の水冷ジャケット構造であり、不燃物導入通路14の内部には、冷却水が導入されている。
ケーシング15は、前後方向に長さを有する箱形状であり、不燃物導入通路14の延長線上には、不燃物を前方に流すための斜面31が形成されている。斜面31の下部には、プッシャー13が挿通する挿通孔32が形成されている。不燃物排出口19は、ケーシング15の底面16の前端に下方に向かって形成されている。
ケーシング15の底面16には、前方に向かって漸次高くなる傾斜面17が形成されている。傾斜面17は、平面視において底面16と滑らかに接続される円弧状に形成されている。その円弧の半径は、1m程度が好ましい。傾斜面17の前端は、ケーシング15の出口33となっており、この出口33に不燃物排出口19が接続されている。出口33の底面16からの高さは、600mm程度が好ましい。
プッシャー13は、水平方向に広がる直方体形状のプッシャー本体13aとプッシャー本体13aをスライド駆動する油圧シリンダ34を備えている。プッシャー本体13aは、油圧シリンダ34によって前後移動可能にスライド駆動される。プッシャー13は、所定のストロークで、不燃物排出装置7の底面16を往復運動する。前進速度及び後退速度は一定であり、後退運動後、所定時間停止するように設定されている。本実施形態においては、前後運動及び後退運動は、30秒間、停止時間は30秒間に設定されている。
ケーシング15の上部空間は、排ガス出口18を介してバグフィルタ(不図示)と接続されており、このバグフィルタ後段の誘引ファン(不図示)によりケーシング15上部空間のガスを吸引する構成としている。上部空間より吸引された排ガス54は、バグフィルタにより集塵され、塵埃等を除去された後に大気放出される。
上述した制御装置20は、温度センサ21〜25及び圧力センサと接続されており、温度センサ21〜25が検知した温度、及び圧力P1,P2が入力される。また、制御装置20は、ダンパ11a,11b、及びプッシャー13と接続されており、風箱10a,10bへの風量をF1,F2及び、プッシャー13の動きを制御することができる。制御装置20による制御方法については、後述する。
次に、本実施形態の流動床ガス化炉1の作用について説明する。
まず、廃棄物50が流動床ガス化炉1に投入され、流動層9において分散される。次いで、流動媒体と不燃物とが、ガス化炉本体2の不燃物排出口5から排出され、不燃物導入通路14において冷却された後、不燃物排出装置7の底面16に堆積する。不燃物排出装置7においてはプッシャー13が、往復動することにより不燃物30を排出している。往復動における前進時間及び後退時間は一定の30秒であり、後退後の停止時間は30秒である。
この際、流動層9の深さ方向に設置された第1の温度センサ群23,24,25により流動層9の層高及び流動状態が監視される。ここで、流動媒体の流動不良が生じた場合、風箱10の並び方向に設置された第2の温度センサ群21,24,22により、発生部位が特定される。
流動不良の原因の一つとして、散気管の閉塞などにより圧力損失が大となり、流動化に必要とされる燃焼空気51が供給されないことが考えられる。よって、第2の温度センサにより流動不良部位が特定されたら、その下方に位置する風箱10の風量を定常運転時より増大させ、積極的に流動を生じさせる。具体的には、ダンパ11a,11bの風量バランスを変える操作を行うことによって押し込みファン12からの風量を増大させる。このように流動不良部位の風量を増大させることにより、閉塞物が吹き飛ばされて流動が回復する。
また、流動不良のもう一つの原因として、ガス化炉本体2の底面8に不燃物30が堆積することが考えられる。よって、流動媒体の流動不良が生じた場合、上記のごとく風量を増大させるとともに、不燃物排出装置7のプッシャー13の停止時間を短くすることで、流動媒体および不燃物30の排出速度を増大させ、不燃物排出装置7の底面16に堆積した不燃物30を速やかに排出せしめることで流動不良を回復する。本実施形態においては、定常時の停止時間30秒に対して、停止時間を5秒とすることによって、不燃物30の速やかな排出を促す。
流動が回復したか否かは、風箱10の圧力P1若しくはP2によって判断される。流動不良が発生している時には、その下方に位置する風箱10の圧力が定常運転時より高い値を示す。従って、制御装置20は、回復動作を行いながら風箱圧力を検出し、該風箱圧力が低下したら流動が回復したものと判断する。流動が回復したら、風箱10への風量を定常運転時の値に戻すように制御する。
また、不燃物が高温であると、堆積した不燃物の安息角が低下し、意図しない不燃物の排出の原因になる。本実施形態の流動床ガス化炉1は、不燃物導入通路14の水冷ジャケットにより、不燃物30が堆積前段階において、冷却されるため、堆積する不燃物30の安息角度が安定する。
また、不燃物排出装置7の底面16にプッシャー13の前進方向(ケーシング15の出口33方向)に向かって漸次高くなる傾斜面17を形成したことによって、堆積した不燃物30の安息角の低下が防止される。また、安息角が低下した場合の意図しない不燃物排出装置7からの流出をせき止めることができる。安息角は、例えば、冷却が不十分であったり、不燃物と流動媒体の割合の変化によって低下する。
上記実施形態によれば、流動層9の流動不良が検出された場合であっても、風箱10への風量を制御するとともに、プッシャー13の停止時間を短くすることによって、速やかに流動不良を解消し流動状態の安定化を図ることが可能である。
また、流動床ガス化炉1と不燃物排出装置7との間に介在する、不燃物導入通路14を水冷ジャケット構造とし、不燃物排出装置7に流入する不燃物と流動媒体を事前に冷却することによって、不燃物と流動媒体が高温であることによる堆積時の安息角の低下を抑制することができ、不燃物排出装置7内での安息角を安定させることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。例えば、本実施形態では、流動が回復したか否かは、風箱10の圧力によって判断したが、これに限ることはなく、流動の回復を検出せずに、風箱10の風量増大から所定時間経過後に風量を定常運転時の値に戻すようにしてもよい。
また、傾斜面17の形状は、円弧状に限ることはなく、直線的な坂形状としてもよい。
1 流動床ガス化炉
7 不燃物排出装置
9 流動層
10 風箱
13 プッシャー(押出機)
14 不燃物導入通路
16 底面
17 傾斜面
20 制御装置
21 温度センサ
22 温度センサ
23 温度センサ
24 温度センサ
25 温度センサ
30 不燃物

Claims (5)

  1. 複数並設された風箱と、
    前記風箱を介して炉内に供給される燃焼空気により流動媒体を流動化させて形成された流動層と、
    前記流動層内の互いに異なる位置の温度を検出する複数の温度センサと、
    前記流動層の下方に設けられ、該流動層から排出された前記流動媒体及び混入した不燃物を排出する押出機と、前記押出機の前進方向に向かって漸次高くなるように形成された傾斜面を具備し前記流動層から排出された前記流動媒体及び前記不燃物を支持する底面と、を有する不燃物排出装置と、
    流動床ガス化炉本体と前記不燃物排出装置との間に設けられた通路と、
    該通路において前記不燃物を冷却して、前記傾斜面とともに前記底面における前記不燃物の安息角度の低下を防止する冷却手段と、
    前記複数の温度センサが検出した温度分布に基づいて前記流動層の流動不良部位を特定し、特定された前記流動不良部位下方に位置する前記風箱への燃焼空気供給量を一時的に増大させると共に、前記押出機による前記流動媒体及び前記不燃物の排出速度を増大させる制御装置と、を備えたことを特徴とする流動床ガス化炉。
  2. 前記複数の温度センサは、前記流動床ガス化炉の立ち上げ時に前記流動層内に位置する少なくとも一の温度センサを含み、前記流動層の深さ方向に複数設置された温度センサからなる第1の温度センサ群と、前記風箱の並び方向に複数設置された温度センサからなる第2の温度センサ群とからなり、
    前記制御装置は、第1の温度センサ群による検出結果に基づいた前記深さ方向の温度分布と、前記第2の温度センサ群による検出結果に基づいた前記風箱の並び方向の温度分布とに基づいて流動不良部位を特定することを特徴とする請求項1に記載の流動床ガス化炉。
  3. 前記複数の風箱内のそれぞれの圧力を検出する圧力検出手段をさらに備え、
    前記制御装置は、前記風箱への前記燃焼空気供給量を一時的に増大させると共に、前記押出機の排出速度を増大した後、前記圧力検出手段による検出結果から前記風箱内の圧力を取得し、該圧力が予め設定された定常運転範囲内となった場合に、前記増大した燃焼空気供給量及び前記押出機の排出速度を元に戻すことを特徴とする請求項2に記載の流動床ガス化炉。
  4. 前記制御装置は、前記押出機の前進時間及び後退時間を一定とすると共に、停止時間を変化させることにより、前記不燃物の排出速度を制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の流動床ガス化炉。
  5. 前記冷却手段は、水冷ジャケット構造による間接空冷であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の流動床ガス化炉。
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