JP2003302040A - 焼却灰排出装置およびその制御方法 - Google Patents

焼却灰排出装置およびその制御方法

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JP2003302040A JP2002111105A JP2002111105A JP2003302040A JP 2003302040 A JP2003302040 A JP 2003302040A JP 2002111105 A JP2002111105 A JP 2002111105A JP 2002111105 A JP2002111105 A JP 2002111105A JP 2003302040 A JP2003302040 A JP 2003302040A
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ash
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武 篠原
Hiroyuki Matsumoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼却灰を湿灰にすることなく排出できるとと
もに、焼却炉内への空気の流入も防止でき、瞬時排出量
を抑制でき、それらによって溶融処理前工程の複雑化お
よびそれに伴う設備コスト増の問題、COやダイオキシ
ン、排ガスの増加の問題、焼却灰搬送コンベヤーの容量
大型化の問題を解決する。 【解決手段】 押出し装置7を駆動させプッシャー18
を基底面10上で往復摺動させることにより、貯留部6
に貯留されている焼却灰5を下部から順に貯留部排出口
8の方へ押し出し、連続的に排出通路13および排出通
路14から排出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、焼却炉の排出口に
設けられるシュート下部から焼却灰を排出する焼却灰排
出装置およびその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、焼却炉から排出される焼却灰の排
出装置として、焼却炉の排出口に設けられるシュート下
部をそのシュート下方に配される水槽内の水に浸し、焼
却炉から排出される焼却灰をその水槽内に落下させ、そ
の加湿された焼却灰(以下、「湿灰」という。)をコン
ベヤーなどにより水槽内から排出するようにしたものが
知られている。なお、排出後の湿灰は、乾燥機で乾燥さ
れ、乾燥状態の焼却灰(以下、「乾灰」という。)にさ
れる。その後、この乾灰は溶融炉内に送り込まれ、溶融
処理される。
【0003】ところで、この従来装置によれば、前記排
出装置および排出後の一連の工程において、シュート下
部が水槽内の水に浸されているため、外部から焼却炉内
へ空気が流れ込むことはない。したがって、外部から焼
却炉内へ空気が流入することにより生ずる炉内温度の低
下、排ガス量の増加等の問題点を生じないという点で
は、有効な手段といえる。ところが、焼却炉から排出さ
れる焼却灰が湿灰にされることが、次に述べる問題を生
じる原因となった。
【0004】すなわち、近年、ごみ焼却灰の最終処分の
問題(土地不足や公害問題等)により焼却灰の無害化、
減容化を目的として、焼却灰は溶融処理されるため、当
然、前記湿灰は、溶融処理される必要がある。しかし、
溶融処理される焼却灰は、乾灰であるのが望ましく、湿
灰であると、溶融処理の前工程において、乾燥機で乾燥
させ乾灰とする必要があるため、溶融処理前工程の複雑
化およびそれに伴う設備コスト増の問題が発生する。
【0005】そこで、この問題を解決するために、シュ
ート内部にダンパをそれぞれ上下に並列配置した構成の
二重ダンパ式排出装置が提案されている。この二重ダン
パ式排出装置は、図5に示されるように、焼却炉101
の排出口102に連設されるシュート103内部に、そ
れぞれの回動が干渉しないように、ダンパ104a,1
04bがそれぞれ上下に並列配置された構成のものであ
る。ダンパ104a,104bは、一端部に配される枢
支軸を中心に水平位置から鉛直下方まで回動できるよう
にされるとともに、水平位置においてシュート103内
部の上下空間を仕切る弁形状とされている。そして、ダ
ンパ104a,104bが水平位置にあるときにはその
ダンパ104a,104b上に焼却灰105が堆積さ
れ、その水平位置から下方に向けて、枢支軸を中心に回
動されたときには、焼却灰105が下方のコンベヤー1
06上に落下される。
【0006】こうして、順次コンベヤー106上に落下
された焼却灰105は、コンベヤー106により運搬さ
れ、選別装置107で溶融処理適用物と不適用物とに選
別された後、溶融処理適用物は、溶融炉108で溶融処
理され、不適用物は、排出される。
【0007】この二重ダンパ式排出装置100によれ
ば、焼却炉101から排出される焼却灰105は、溶融
処理されるまで加湿されることはない。このことは、前
述の排出装置と比較して利点であるといえる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記二
重ダンパ式排出装置100においては次のような問題点
がある。すなわち、ダンパ104a,104bをシュー
ト103内でスムーズに回動させるためにはそのダンパ
104a,104bの周囲に隙間を設ける必要があり、
この隙間から焼却炉101内に不必要な空気が流入して
しまう。このため、炉内温度の低下、燃焼状態の悪化を
招き、ひいては、COやダイオキシン、排ガスの増加
等、焼却や環境に悪影響を来すという問題がある。ま
た、ダンパ104b上に堆積される焼却灰105は前記
コンベヤー106上へ断続的に一気に排出されるため、
瞬時排出量が大きくなり、前記コンベヤー106の容量
を大きくする必要があるという問題がある。
【0009】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、焼却灰を湿灰にすることなく排出
できるとともに、焼却炉内への空気の流入も防止でき、
瞬時排出量を抑制でき、それらによって溶融処理前工程
の複雑化およびそれに伴う設備コスト増の問題、COや
ダイオキシン、排ガスの増加の問題、焼却灰搬送コンベ
ヤーの容量大型化の問題を解決することのできる焼却灰
排出装置およびその制御方法を提供することを目的とす
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述さ
れた目的を達成するために、第1発明による焼却灰排出
装置は、焼却炉の排出口に設けられるシュート下部に焼
却灰の貯留部を形成すると共に、この貯留部の一側に、
その貯留部内に貯留されている焼却灰を下部から順に押
し出して排出する押出し装置を設けることを特徴とする
ものである。
【0011】本発明によれば、焼却炉から排出される焼
却灰は、シュート下部の貯留部に一旦貯留された後、押
出し装置にて押し出されてその貯留部から排出される。
これにより、焼却炉内と外部雰囲気とは、前記貯留部に
貯留される焼却灰により隔絶されることになり焼却炉内
に外部からの空気が流入するのを防ぐことができる。し
たがって、炉内温度の低下、燃焼状態の悪化、ひいては
COやダイオキシン、排ガスの増加等、燃焼や環境への
悪影響を排除することができる。
【0012】また、本発明によれば、従来の二重ダンパ
式排出装置のように焼却灰が断続的に一気に排出される
ことはなく、前記貯留部に貯留されている焼却灰は押出
し装置により下部から順に押し出され排出されるので、
ほぼ連続的に焼却灰を後流側に排出することができ、排
出の脈動を抑制することができる。したがって、シュー
ト下方に配される焼却灰搬送コンベヤーの容量は必要最
小限のものでよく、従来のように、焼却灰搬送コンベヤ
ーの容量が大型化することはない。
【0013】更に、本発明においては、焼却炉から排出
される焼却灰は、加湿されることなく、言い換えれば乾
灰の状態で排出される。したがって、溶融処理前工程と
しての、乾燥工程およびこれに伴う乾燥機等の設備を設
ける必要がなく、従来のような、溶融処理前工程の複雑
化およびそれに伴う設備コスト増の問題を解消すること
ができる。
【0014】第1発明において、前記押出し装置は、水
平方向に順次駆動される複数基のプッシャーが並列配置
されているのが好ましい(第2発明)。このようにすれ
ば、第1発明の作用・効果を得ることができるうえ、複
数基のプッシャーを順次駆動させるように構成されてい
るので、前記貯留部に貯留されている焼却灰を連続して
排出させることができ、焼却灰排出時の脈動を更に抑制
することができる。
【0015】第1発明または第2発明においては、前記
貯留部の排出口の上方に、開閉可能なゲートが設けられ
るのが好ましい(第3発明)。このようにすれば、第1
発明または第2発明の作用・効果を得ることができるう
え、前記貯留部の排出口付近に貯留される焼却灰は前記
ゲートに押さえつけられるため、焼却灰の貯留形状の崩
壊を防ぐことができ、貯留形状が崩壊して空所を埋める
際にその部分の粉体が流動化するというフラッシング現
象を防止することができる。したがって、フラッシング
現象が発生して貯留焼却灰が流動化し、そのために必要
以上に排出されることによる、瞬時排出量の増加および
炉内への外部からの空気の流入を防止することができ
る。
【0016】また、前記ゲートは貯留されている焼却灰
自身の重量によっても押し開けられるため、焼却灰の中
に大型不燃物が含まれている場合には、ゲートは押し開
けられ、焼却灰とともに大型不燃物も排出させることが
できる。
【0017】さらに、焼却炉運転の立ち上げ時などのよ
うに貯留焼却灰が少ない場合には、前記貯留部の排出口
は前記ゲートで塞がれ密閉されるため、貯留焼却灰の量
が少ない場合でも、炉内への外部からの空気の流入を防
ぐことができる。
【0018】次に、第4発明による焼却灰排出装置の制
御方法は、第2発明の焼却灰排出装置を制御する方法で
あって、各プッシャーがそのプッシャーストローク全長
の一部分だけ押し出されるプッシャー動作を順次実行さ
せ、かつそのプッシャー動作をそのプッシャーストロー
ク全長間で繰り返し実行させるように制御することを特
徴とするものである。
【0019】本発明は、第2発明による焼却灰排出装置
の具体的な制御方法に関わるものである。本発明によれ
ば、各プッシャーが隣接する他のプッシャー(およびシ
ュート内側壁)と摺動しつつ押し出される、言い換えれ
ば隣接するプッシャー(およびシュート内側壁)に案内
されて押し出されるので、プッシャーストロークが長く
ても、各プッシャーを押出し方向に対して左右にブレる
ことなく直進させて押し出すことができる。そのため、
各プッシャーの直進性を保つためのガイドレールを設置
する必要が無くなるという効果を奏する。さらに、各プ
ッシャーの停止時間を調節することにより、貯留部に貯
留されている焼却灰の排出スピードを自由に調節するこ
とができる。
【0020】なお、プッシャーストローク全長の一部分
だけ押し出される押出し量が全てのプッシャーで等し
く、また並列配置されたプッシャーの一側から順に前記
プッシャー動作を実行させ、そのプッシャー動作をその
プッシャーストローク全長間で繰り返し実行させるよう
に制御するのが好適な態様である。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明による焼却灰排出装
置およびその制御方法の具体的な実施の形態につき、図
面を参照しつつ説明する。
【0022】図1(a)(b)には、本発明の一実施例
に係る焼却灰排出装置の概略構成を示す正面図およびX
−X視断面側面図がそれぞれ示されている。
【0023】本実施例の焼却灰排出装置1は、焼却炉2
の排出口3に設けられるシュート4下部に設置される。
すなわち、このシュート4の下部には、焼却灰5の貯留
部6が形成され、この貯留部6の一側に押出し装置7が
設けられ、この押出し装置7と対峙して貯留部排出口8
が設けられる。また、この貯留部排出口8の上部には、
開閉ゲート9がその貯留部排出口8を塞ぐように、かつ
上部に設けられた枢支軸周りに揺動可能に設けられてい
る。また、この貯留部排出口8には、焼却灰5の押出し
方向に向けて、貯留部6の基底面10から連なる反り上
がり形状面11が形成されている。また、この貯留部排
出口8には、前記シュート4に連接するようにシュート
12が設けられている。このシュート12は、内部空間
が、押出し方向手前側の第1の排出通路13とその奥側
の第2の排出通路14とに分岐されている。また、前記
反り上がり形状面11の先端側には、第1の排出通路1
3の直上部にバースクリーン15が固定され、このバー
スクリーン15の直下にバイパスダンパー16が揺動可
能に設けられている。
【0024】貯留部6には、貯留焼却灰量の上限位置と
下限位置とに、それぞれレベルセンサー20a,20b
が配されている。なお、レベルセンサー20a,20b
は、貯留される焼却灰5のレベル検知に最適なる状態で
配されるのが好ましい。
【0025】前記押出し装置7は、アクチュエータとし
て例えば油圧シリンダーや電動シリンダー等のような伸
縮力を発揮するシリンダー17とこのシリンダー17の
ロッド先端に取り付けられるプッシャー18とから構成
され、レベルセンサー20a,20bの検知信号に応じ
て作動するようになっている。また、この押出し装置7
は、プッシャー18の下面が基底面10上を往復摺動で
きるように、貯留部6に取り付けられている。なお、こ
の取付けに際しては、気密性を確保して取り付けられる
のが好ましい。
【0026】前記開閉ゲート9は平板形状に形成される
とともに下部におもり19が取付けられてなり、貯留部
6に焼却灰5が貯留されていないときには鉛直向きに垂
下された状態を維持し、貯留部6に焼却灰5が貯留され
ると図1(a)に示されるようにその焼却灰5に押圧さ
れて回動されるように構成されている。
【0027】前記バースクリーン15は、棒状突起物1
5aが多数並列配置されくし形状に形成されている粉体
分別器である。棒状突起物15a間の間隙は、焼却灰5
に含まれる所望の分別物の大きさにより決定される。
【0028】このように構成されている焼却灰押出排出
装置1の作動について図1および図2(a)〜(d)を
参照しつつ説明する。
【0029】焼却炉2の運転立ち上げ時においては、図
2(a)に示されるように、貯留部6には焼却灰5が少
量しか貯留されない。このような場合には、開閉ゲート
9は、図に示されるように鉛直方向に垂下された状態と
なる。このために、開閉ゲート9とその少量だけ貯留さ
れている焼却灰5とで貯留部排出口8を塞ぎ、焼却炉2
内への空気の流入を防ぐことができる。
【0030】通常運転時には、焼却炉2から排出される
焼却灰5は貯留部6に次々と貯留される。このため、焼
却炉2と外部雰囲気とは焼却灰5により隔絶され焼却炉
2内への空気の流入を防ぐことができる。更に貯留部6
に焼却灰5が貯留されていくと、開閉ゲート9はその貯
留される焼却灰5にある程度押し開けられるが、逆にそ
の焼却灰5は開閉ゲート9に押さえつけられるため、そ
の焼却灰5の貯留形状の崩壊を防止することができる。
また、反り上がり形状面11が形成されていることによ
り、貯留部排出口8付近に貯留される焼却灰5の貯留形
状を安定に保つことができる。したがって、貯留形状の
崩壊に起因して焼却灰5が流動化するというフラッシン
グ現象を防止し、フラッシング現象の発生で焼却灰5が
必要以上に排出されることによる瞬時排出量の増加およ
び焼却炉2内への空気の流入も防止することができる。
【0031】次に、図2(b)に示されるように、焼却
灰5が貯留焼却灰量の上限位置すなわちレベルセンサー
20aの位置まで貯留されると、レベルセンサー20a
がそれを検知して、押出し装置7が駆動されプッシャー
18が基底面10上を往復摺動する。このため、貯留部
6に貯留されている焼却灰5が下部から順に貯留部排出
口8の方へ押し出され、焼却灰5をほぼ連続的に排出通
路13および排出通路14から排出させることができ
る。したがって、従来、問題となっていた排出の脈動を
抑制することができる。
【0032】また、開閉ゲート9は、プッシャー18に
押し出された焼却灰5により押圧され、回動されつつ
も、開閉ゲート9に働く重力作用により上方に跳ね上げ
られることはなく、むしろ焼却灰5を押さえつけること
ができる。このため、焼却灰5を排出させるに際して
も、その焼却灰5の貯留形状を維持しつつ排出させるこ
とができる。したがって、排出時にも起こりうる焼却灰
5の流動化現象、すなわち、フラッシング現象を防止
し、フラッシング現象の発生で焼却灰5が必要以上に排
出されることによる瞬時排出量の増加および焼却炉2内
への空気の流入も防止することができる。なお、開閉ゲ
ート9の押圧力は、おもり19の重量を適宜調整するこ
とにより調整される。
【0033】また、開閉ゲート9は貯留されている焼却
灰5自身の重量によっても押し開けられるため、焼却灰
5に大型不燃物が含まれている場合には、開閉ゲート9
は押し開けられ、焼却灰5とともに大型不燃物も排出さ
せることができる。
【0034】前述のように、プッシャー18に押し出さ
れ排出される焼却灰5は、次にバースクリーン15で溶
融処理適用物と不適用物とに選別される。例えば、焼却
灰最大寸法200mmより小さいものを溶融処理適用物
とし、200mm以上のものを溶融処理不適用物とする
場合には、バースクリーン15のバー(棒状突起物15
a)隙間は200mmのものが使用される。このバース
クリーン15の下に設けられるバイパスダンパー16は
通常運転時には鉛直方向に垂下した状態であるため、排
出通路13は開かれている。このため、バースクリーン
15で選別された溶融処理適用物は、排出通路13を通
じて排出され、その下方に配される図示しないコンベヤ
ー上に落下され、搬送され、図示しない溶融炉にて溶融
処理される。一方、溶融処理不適用物は、排出通路14
を通じて別異の場所に排出される。このように、バース
クリーン15を設けることにより、貯留部排出口8から
の排出と同時に溶融処理適用物と不適用物とに選別する
ことができる。また、焼却灰5を所望寸法で選別したい
場合には、バー(棒状突起物15a)隙間を適宜調整す
ることで可能となる。なお、バースクリーン15は固定
式でも可動式でもよい。
【0035】前述のように、貯留部6内の焼却灰5が排
出されていき、図2(c)に示されるように、貯留され
ている焼却灰5の量が下限位置すなわちレベルセンサー
20bの位置より少なくなると、レベルセンサー20b
がそれを検知して、押出し装置7は停止し、焼却灰5は
排出されなくなる。そして、焼却炉2から排出される焼
却灰5が貯留部6に貯留されていく。
【0036】その後、焼却灰5が上限位置(レベルセン
サー20aの位置)まで貯留されると再び押出し装置7
による排出が始まり、下限位置(レベルセンサー20b
の位置)より少なくなると押出し装置7は停止して上限
位置まで貯留されるという繰り返しにより、焼却炉2か
ら排出され貯留部6に貯留されている焼却灰5は順次排
出されていく。
【0037】ところで、溶融炉停止時などのように排出
通路13からの排出をさせない場合には、図2(d)に
示されているように、バイパスダンパー16を鉛直方向
に垂下した状態からバースクリーン15と平行する位置
まで回動させ排出通路13を塞ぐようにする。これによ
り、焼却灰5を全量、溶融処理不適用物の排出側すなわ
ち排出通路14側に排出させることができる。
【0038】本実施例によれば、焼却灰5は加湿される
ことなく乾灰の状態で排出されるので、溶融処理前工程
としての乾燥工程およびこれに伴う乾燥機等の設備を設
ける必要がなく、従来のような溶融処理前工程の複雑化
およびそれに伴う設備コスト増の問題を解消することが
できる。また、焼却炉2内への空気の流入も防止でき、
炉内温度の低下、燃焼状態の悪化、ひいてはCOやダイ
オキシン、排ガスの増加等、燃焼や環境への悪影響を排
除することができる。また、排出の脈動や瞬時排出量を
抑制できるので、シュート12の下方に配される焼却灰
搬送コンベヤーの容量は必要最小限のものでよく、従来
のように、焼却灰搬送コンベヤーの容量が大型化するこ
とはない。
【0039】本実施例によれば、貯留部の上限位置と下
限位置とにそれぞれレベルセンサー20a,20bを配
し、これらのレベルセンサー20a,20bの検出信号
に応じて押出し装置7を駆動させるように構成されてい
るため、気密性を確保するのに必要な貯留焼却灰5の量
を維持しつつ貯留焼却灰5を順次排出させるように制御
することが可能となる。
【0040】次に、本実施例の変形例として、前述した
実施例における押出し装置7が水平方向に複数基並列配
置される構成を採用することができる。本変形例におい
ては、例として、3基の押出し装置7が並列配置される
ものについての動作説明を、図3を参照しつつ説明す
る。
【0041】図3(a)〜(d)には、本変形例に係る
それぞれの押出し装置7,7,7のプッシャー18a,
18b,18cの動作を上方から見た図が示されてい
る。
【0042】図3(a)には、プッシャー18a〜18
cが初期位置にある状態が示されている。そして、貯留
される焼却灰5が上限位置まで達しそれをレベルセンサ
ー20aが検知すると、まず図3(b)に示されるよう
に、プッシャー18aが押し出され押出し方向前面にあ
る焼却灰5を押し出し排出すると、初期位置に戻りつつ
プッシャー18bが押し出され、図3(c)に示される
ように、プッシャー18bが焼却灰5を排出し、同様に
して、図3(d)に示されるように、プッシャー18c
が焼却灰5を排出する。そして、再びプッシャー18a
が押し出されというふうに押し出し動作が連続して行わ
れる。
【0043】本変形例によれば、前述した実施例の作用
・効果を得ることができるうえ、前述したように、各押
出し装置7を順次駆動させることにより、プッシャー1
8a,18b,18cが順次押し出され、貯留部6に貯
留されている焼却灰5を連続して排出させることができ
る。したがって、焼却灰排出時の脈動を前述した実施例
よりも更に抑制することができる。
【0044】ここで、この変形例に、前述した第4発明
の制御方法を採用した本実施例の他の変形例について図
4を参照しつつ説明する。なお、本実施例の他の変形例
において、その基本構成は本実施例の変形例と変るとこ
ろがないため、その基本構成においては同一符号を用い
ることとする。
【0045】図4(a)〜(e)には、本実施例の他の
変形例に係るそれぞれの押出し装置7,7,7のプッシ
ャー18a,18b,18cの動作を上方から見た図が
示されている。
【0046】本変形例において、図4(a)に示される
ようにプッシャー18a,18b,18cのストローク
全長Lを、3基共同等に、ストロークL1,L2,L
3,L4に等分割する。ここで、3基の初期位置をP0
とし、初期位置P0からL1だけ押し出された位置をP
1とし、P1からL2だけ押し出された位置をP2と
し、P2からL3だけ押し出された位置をP3とし、P
3からL4だけ押し出された位置をP4とする。まず、
図4(b)に示されるようにプッシャー18aを初期位
置P0からL1だけ押し出してP1の位置で停止させ、
続いて図4(c)に示されるようにプッシャー18bを
初期位置P0からL1だけ押し出してP1の位置で停止
させ、続いて図4(d)に示されるようにプッシャー1
8cを初期位置P0からL1だけ押し出してP1の位置
で停止させる。こうして、L1だけ押し出されるプッシ
ャー動作をプッシャー18a、プッシャー18b、プッ
シャー18cの順で実行させ、全てのプッシャー18
a,18b,18cをL1だけ押し出された状態にす
る。そして、次に図4(e)に示されるようにプッシャ
ー18aをP1からL2だけ押し出してP2の位置で停
止させ、以下同様にして、L2だけ押し出されるプッシ
ャー動作、L3だけ押し出されるプッシャー動作、L4
だけ押し出されるプッシャー動作が実行される。このよ
うにして、貯留部6に貯留された焼却灰5を順次排出さ
せる。
【0047】本変形例によれば、隣接するプッシャー
(およびシュート4内側壁)にガイドの機能を持たせる
ことができるので、プッシャー18a,18b,18c
の押出ストロークが長くなっても、特にガイドレールを
設ける必要も無く、プッシャー18a,18b,18c
の動作の直進性を保つことができる。また、プッシャー
18a,18b,18cの停止時間を調節することによ
り、焼却灰5の排出スピードを自由に調節することがで
きるという効果を奏する。
【0048】本変形例においては、各位置間(P0〜P
4)のそれぞれのストロークL1,L2,L3,L4が
3基のプッシャー18a,18b,18cに共通したも
のである例を示した。しかしながら、各プッシャー18
a,18b,18cが直進性を確保できるように、隣接
するプッシャーに対して必要十分な摺動面を得ることが
できる範囲で、各プッシャー18a,18b,18cご
とに全ストローク長Lを適宜分割し、それぞれ異なるス
トローク長にしてもよい。
【0049】なお、前記各変形例においては、例とし
て、3基の押出し装置7を並列配置したものについて述
べたが、押出し装置7の基数は3基に限定する必要はな
く、必要に応じて適宜基数を変更することができる。
【0050】前記実施例および変形例において、押出し
装置7の駆動をマイコン制御やシーケンス制御等の制御
手段で制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)(b)は、本発明の一実施例に係る
焼却灰排出装置の概略構成を示す正面図およびX−X視
断面側面図である。
【図2】図2(a)〜(d)は,本実施例に係る焼却灰
排出装置の作動説明図である。
【図3】図3(a)〜(d)は、本実施例の変形例に係
るそれぞれの押出し装置のプッシャー動作を上方より見
た作動説明図である。
【図4】図4(a)〜(e)は、本実施例の他の変形例
に係るそれぞれの押出し装置のプッシャー動作を上方よ
り見た作動説明図である。
【図5】図5は、二重ダンパ式排出装置に係る焼却灰排
出処理のシステム構成図である。
【符号の説明】
1 焼却灰排出装置 2 焼却炉 3 排出口 4 シュート 5 焼却灰 6 貯留部 7 押出し装置 8 貯留部排出口 9 開閉ゲート 10 基底面 18a,18b,18c プッシャー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 裕幸 兵庫県尼崎市金楽寺町2丁目2番33号 株 式会社タクマ内 Fターム(参考) 3K061 PB05 4K055 AA00 BA05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼却炉の排出口に設けられるシュート下
    部に焼却灰の貯留部を形成すると共に、この貯留部の一
    側に、その貯留部内に貯留されている焼却灰を下部から
    順に押し出して排出する押出し装置を設けることを特徴
    とする焼却灰排出装置。
  2. 【請求項2】 前記押出し装置は、水平方向に順次駆動
    される複数基のプッシャーが並列配置されている請求項
    1に記載の焼却灰排出装置。
  3. 【請求項3】 前記貯留部の排出口の上方に、開閉可能
    なゲートが設けられている請求項1または2に記載の焼
    却灰排出装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の焼却灰排出装置を制御
    する方法であって、各プッシャーがそのプッシャースト
    ローク全長の一部分だけ押し出されるプッシャー動作を
    順次実行させ、かつそのプッシャー動作をそのプッシャ
    ーストローク全長間で繰り返し実行させるように制御す
    ることを特徴とする焼却灰排出装置の制御方法。
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