JP3831139B2 - 給じん装置とその運転方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、流動床式焼却炉の給じん装置に係わり、都市ごみまたは各種産業廃棄物(以下、これらを単にごみと言うことがある)の過度の圧密及びブリッジによる給じん不良、ごみ切れを解消し、ごみの安定燃焼を図る装置と方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3に示す都市ごみなどを焼却する流動床式焼却炉におけるスクリュコンベヤ式給じん装置において、ごみピット1から図示しないごみクレーンによってホッパ3に投入されたごみはホッパ3内に設けられた1以上の給じんスクリュ7によって焼却炉9に投入される。ホッパ3内の給じんスクリュ7の端部の上方にスイングゲート11を設け、該スイングゲート11をタイマーを用いて定期的に動かし、未然にごみがホッパ3内で圧密状態になるのを防いでいた。また、スイングゲート11と給じんスクリュ7の端部の間には逆送スクリュ10を設け、スイングゲート11でも防ぎ切れなくて圧密化され始めたごみをホッパ入口側に送り返してゴミの圧密度合が高くならないように調整していた。
【0003】
上記動作でごみの圧密状態を解消できない場合は、給じんスクリュ7を逆転させ、戻りシュート12より給じん装置内のごみをごみピット1へ戻していた。ホッパ3内でのごみの圧密及びブリッジによる給じん不良が発生した場合にスクリュ7を逆転させ、ホッパ3内のごみを戻りシュート12によりごみピット1へ戻すことで、ごみの圧密を解消しているが、スクリュ7を逆転している間は焼却炉9内へごみが供給されないため、炉内温度が下がり、燃焼ガス中のCO発生量の上昇がみられた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術では燃焼ガス中のCOの抑制技術として燃焼空気量の制御を行ってきたが、スクリュ7の逆転でホッパ3内のごみを空にするのに30分程度もかかることもあり、燃焼空気を絞っても炉内温度の低下を抑えられず、焼却炉9内での燃焼ガス中のCOの値は上昇していた。
【0005】
本発明の課題は上記した従来技術の欠点をなくし、給じん不良、ごみ切れによるごみ焼却炉内での燃焼ガス中のCO発生量の上昇を抑えることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために本発明では次の解決手段を採用した。
請求項1記載の発明は、ごみを収納したホッパと、該ホッパからごみ焼却炉にごみを送るために、該ホッパとごみ焼却炉の間に設けた単一のごみ搬送路と、該単一のごみ搬送路に駆動モータにより回転する回転軸を有する給じんスクリュを2以上備えたごみ給じん装置であって、給じんスクリュの回転軸の駆動モータの電流計と、ホッパの歪みを計測する歪み計と、前記電流計の検出値または前記歪み計の検出値により2以上設けた給じんスクリュの回転軸の個々の回転数と正逆方向の回転方向を各々単独に変える制御装置と、前記単一のごみ搬送路の排出口近傍に設けた排出口面積を調節できるダンパと、前記歪み計の検出値によりダンパ開度を調整する制御装置を設けたごみ給じん装置である。
【0007】
請求項2記載の発明は、ごみを収納したホッパと、該ホッパからごみ焼却炉にごみを送るために、該ホッパとごみ焼却炉の間に設けた単一のごみ搬送路と、該単一のごみ搬送路に駆動モータにより回転する回転軸を有する給じんスクリュを2以上備えたごみ給じん装置の運転方法であって、給じんスクリュの回転軸のモータの電流値及びごみを収納したホッパの歪みにより2以上設けた給じんスクリュ回転軸の個々の回転数を各々単独に変えて、ホッパ内の圧密の状態を解消させ、それでもスクリュの電流値が上昇するようであれば、スクリュ回転軸の正逆方向の回転方向を変えることを繰り返し、さらに、ホッパの歪みのしきい値に応じて前記単一のごみ搬送路排出口面積を調節し、ごみの圧密状態またはブリッジの形成を解消させるごみ給じん装置の運転方法である。
【0008】
運転方法としては主軸スクリュの回転軸駆動用モータの電流値の変動、ホッパの歪みや必要に応じて設けられたITVによる監視等により、ホッパ内の状態を検出し、複数のスクリュの内、数本を逆回転あるいは回転数を変えて、ホッパ内の圧密及びブリッジを解消する。
前記した各種の動作と組み合わせてホッパ排出口近傍に設けたダンパ(圧密調整装置)により、ごみの圧密状態に合わせてホッパ排出口の開口面積を調整し、焼却炉内へごみを投入する。
【0009】
また、給じん装置排出口近傍に監視カメラを設けてごみの圧密状態またはブリッジの形成が生じないように監視しても良い。
ダンパ(圧密調整装置)は給じん装置のケーシングの中に収まる構造とし、ダンパ(圧密調整装置)の開閉によりごみが周辺に飛散しない構造とする。
【0010】
【作用】
ホッパ内の主軸スクリュの回転軸駆動用モータの電流値の上昇、ホッパの歪みや必要に応じて設けられたITVによる監視等によりごみの圧密状態及びブリッジの形成を検出し、複数の隣合うスクリュ軸の回転方向を逆転あるいは回転速度を変えることにより、給じん装置排出口近傍に圧密状態となったりブリッジを形成したごみを崩すとともに、排出口近傍に設けたダンパの開度の調整することで適度な圧密状態にして、マテリアルシールを確保しつつ、正転するスクリュ軸により送られたごみを焼却炉内へ排出する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、図面と共に説明する。
図1には本発明の実施の形態のごみ焼却設備の構成図を示し、図2に斜視図を示す。
ごみピット1からごみクレーン2によってホッパ3に投入されたごみは給じんスクリュ7によってロータリシール装置8を介して焼却炉9に投入される。給じん装置のホッパ3内でごみが圧密状態になったりあるいはブリッジを形成させて給じん不良を起こした場合、その状況を給じんスクリュ7のモータ6の電流値の変動、排出口16近傍のホッパ3の歪み、ITV4による監視等により判断し、給じんスクリュ7を軸毎単独に正逆回転あるいは回転速度を変化させることと、給じん装置排出口近傍に設けたダンパ(圧密調整装置)5の開閉を行い、排出口面積を調整することでホッパ3内で圧密状態となったごみ、またはブリッジを形成したごみのバランスを崩し、定量供給状態に戻す。
【0012】
図2に示すように給じんスクリュ7は複数設けられていて、スクリュ7の回転軸駆動用モータ6の電流値の変動は電流計13から制御装置14に送信され、設定されたしきい値に応じて複数のスクリュ7のうち、個々のスクリュ7の回転数を変えることによりごみの圧密状態を解消することを可能にした。また、それでもごみの圧密状態が解消されず、スクリュ7の電流値が上昇するようであれば、スクリュの回転方向を変える(正逆回転)ことを繰り返すことにより、圧密状態を解消する。
【0013】
また、排出口16近傍のホッパ3の歪みは歪み計15で測定されて制御装置14に送信され、設定されたしきい値に応じてホッパ3の排出口面積を調節できるダンパ(密圧調整装置)5のダンパ開度を調整し、ごみが圧密状態となり、排出口を閉塞する前に排出できるようにした。
【0014】
また、ホッパ排出口16近傍に設けたダンパ(圧密調整装置)5を給じん装置本体のケーシング内に収めることでダンパ開閉時に周辺にごみが飛散することを防止する。
【0015】
【発明の効果】
本発明によれば、ホッパ内に圧密状態で山となったごみ及びブリッジを形成したごみのバランスを崩すとともに、ホッパ排出口面積の調整と組み合わせることにより、正転している給じんスクリュで焼却炉内にごみを排出し、給じん不良、ごみ切れによる、ごみ焼却時の燃焼ガス中のCO発生量の上昇を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のごみ焼却設備の構成図を示す。
【図2】 図1の斜視図を示す。
【図3】 従来技術のごみ焼却設備の構成図を示す。
【符号の説明】
1 ごみピット 2 ごみクレーン
3 ホッパ 4 ITV
5 ダンパ(圧密調整装置) 6 モータ
7 給じんスクリュ 8 ロータリシール装置
9 焼却炉 10 逆送スクリュ
11 スイングゲート 12 戻りシュート
13 電流計 14 制御装置
15 歪み計 16 排出口
Claims (2)
- ごみを収納したホッパと、該ホッパからごみ焼却炉にごみを送るために、該ホッパとごみ焼却炉の間に設けた単一のごみ搬送路と、該単一のごみ搬送路に駆動モータにより回転する回転軸を有する給じんスクリュを2以上備えたごみ給じん装置であって、
給じんスクリュの回転軸の駆動モータの電流計と、
ホッパの歪みを計測する歪み計と、
前記電流計の検出値または前記歪み計の検出値により2以上設けた給じんスクリュの回転軸の個々の回転数と正逆方向の回転方向を各々単独に変える制御装置と、
前記単一のごみ搬送路の排出口近傍に設けた排出口面積を調節できるダンパと、
前記歪み計の検出値によりダンパ開度を調整する制御装置を設けたことを特徴とするごみ給じん装置。 - ごみを収納したホッパと、該ホッパからごみ焼却炉にごみを送るために、該ホッパとごみ焼却炉の間に設けた単一のごみ搬送路と、該単一のごみ搬送路に駆動モータにより回転する回転軸を有する給じんスクリュを2以上備えたごみ給じん装置の運転方法であって、
給じんスクリュの回転軸のモータの電流値及びごみを収納したホッパの歪みにより2以上設けた給じんスクリュ回転軸の個々の回転数を各々単独に変えて、ホッパ内の圧密の状態を解消させ、それでもスクリュの電流値が上昇するようであれば、スクリュ回転軸の正逆方向の回転方向を変えることを繰り返し、さらに、ホッパの歪みのしきい値に応じて前記単一のごみ搬送路排出口面積を調節し、ごみの圧密状態またはブリッジの形成を解消させることを特徴とするごみ給じん装置の運転方法。
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