JP3675633B2 - 燃焼装置の廃棄物供給装置 - Google Patents

燃焼装置の廃棄物供給装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃焼装置へ廃棄物を供給する供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ごみ焼却炉の一形式である流動床式ごみ焼却炉にごみを供給するには、通常、スクリュー式フィーダなどのごみ供給装置が用いられている。このようなフィーダを用いてごみを供給する際、上記ごみ焼却炉内でのごみの燃焼を安定させるため、ごみの供給量を一定にする必要があった。しかしながら、ごみ供給時に、ごみの量が急激に増加する「ごみの大量落下(どか落ち)」が発生して、炉床酸素濃度が大幅に変動し、その結果、ごみ焼却炉内でのごみの燃焼が不安定になって、燃焼排ガス中に未燃分が多量に残り、大気中に有害物質を排出するといった問題が生じた。
【0003】
上記のような「ごみの大量落下」を軽減するために、図5に示すように、スクリュー式フィーダ50のごみ出口部51と流動床式ごみ焼却炉52のごみ投入口53とを接続する供給通路54の途中にベルトコンベヤ55を設けたものがある。
【0004】
これによると、上記フィーダ50を用いてごみ56を供給する際、ごみ出口部51から送り出されたごみ56は、供給通路54の上流側からベルトコンベヤ55で一旦受け取られて搬送され、順次供給通路54の下流側へ搬出されて、ごみ投入口53からごみ焼却炉52内へ投入される。
【0005】
上記のようなごみ56の供給において、「ごみの大量落下」が発生して、ごみ出口部51から一度に多量のごみ56が排出された場合、ベルトコンベヤ55の搬送速度を低減することによって、ベルトコンベヤ55で受け取られたごみ56はベルトコンベヤ55の下流端から徐々に搬出されるため、「ごみの大量落下」の程度が軽減され、ごみ投入口53から投入されるごみ56の量の変動をある程度抑制することができた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ごみ56はその性状によって発熱量が異なるため、上記の従来形式のように「ごみの大量落下」を軽減してごみ焼却炉52内へ投入されるごみ56の量の変動をある程度抑制しても、ごみ焼却炉52内でごみ56を燃焼した際の発熱量が一定にならず変動してしまうといった問題があった。
【0007】
本発明は、燃焼装置内で廃棄物を燃焼した際の発熱量が一定になる様に、廃棄物を燃焼装置へ供給することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本第1発明における燃焼装置の廃棄物供給装置は、燃焼装置へ廃棄物を供給する供給装置であって、
廃棄物を送り出す送出し装置と上記燃焼装置とが供給通路を介して接続され、
上記供給通路の途中に、送出し装置から送り出された廃棄物のかさ比重を計測するかさ比重計測手段と、上記廃棄物中に含まれる水分含有率を計測する水分計測手段とが設けられ、
上記かさ比重計測手段で計測されたかさ比重と上記水分計測手段で計測された水分含有率との積に基づいて上記廃棄物の発熱量を演算する発熱量演算部が備えられ、
上記かさ比重計測手段は、送出し装置から送り出された廃棄物の重量を計測する重量計測手段と、上記廃棄物の体積を計測する体積計測手段とで構成されており、
上記重量計測手段として、供給通路の途中に設けられ、かつ送出し装置から送り出された廃棄物を供給通路の上流側から受け取って供給通路の下流側へ搬出するコンベヤスケールが用いられ、
上記体積計測手段として、上記コンベヤスケール上に積載された廃棄物の高さを検出するレベル検出装置と、上記コンベヤスケールの搬送速度を検出する速度検出装置とが用いられ、
上記水分計測手段として、上記コンベヤスケール上に積載された廃棄物中の水分含有率を測定する赤外線水分計が用いられ、
上記発熱量演算部により求められた廃棄物の発熱量に応じて送出し装置の送出し速度と上記コンベヤスケールの搬送速度とを増減する制御部が備えられているものである。
【0009】
これによると、送出し装置から送り出された廃棄物は、供給通路の上流側からコンベヤスケールで一旦受け取られて搬送され、順次供給通路の下流側へ搬出され、燃焼装置内へ投入される。
【0010】
上記のような廃棄物の供給において、「廃棄物の大量落下(どか落ち)」が発生して、送出し装置から一度に多量の廃棄物が送り出された場合、この廃棄物は、一旦コンベヤスケールで受け取られてコンベヤスケールの下流端から徐々に搬出されるため、「ごみの大量落下」の程度が軽減され、燃焼装置内へ投入されるごみの量の変動をある程度抑制することができる。
【0011】
また、廃棄物の発熱量は廃棄物のかさ比重と水分含有率との積に対して比例することに着目して、かさ比重計測手段および水分計測手段で送出し装置から送り出された廃棄物のかさ比重および水分含有率が計測される。
【0012】
すなわち、コンベヤスケールで搬送されている廃棄物の重量が計測されるとともに、レベル検出装置で検出された廃棄物の高さと速度検出装置で検出された搬送速度とに基づいて廃棄物の体積が測定され、上記計測された廃棄物の重量を廃棄物の体積で除算することによって、廃棄物のかさ比重が求められる。また、廃棄物中の水分含有率は赤外線水分計によって測定される。
【0013】
このようにして計測されたかさ比重と水分含有率との積に基づいて廃棄物の発熱量が発熱量演算部で求められる。
上記発熱量演算部で求められた廃棄物の発熱量が増大した場合、制御部が送出し装置の送出し速度とコンベヤスケールの搬送速度とを低減させ、これにより、廃棄物の供給量が減少して、燃焼装置内で廃棄物を燃焼した際の発熱量が増大することなくほぼ一定に維持される。
【0014】
反対に、上記発熱量演算部で求められた廃棄物の発熱量が減少した場合、制御部が送出し装置の送出し速度とコンベヤスケールの搬送速度とを増加させ、これにより、廃棄物の供給量が増加して、燃焼装置内で廃棄物を燃焼した際の発熱量が低減することなくほぼ一定に維持される。
【0019】
本第発明における燃焼装置の廃棄物供給装置は、燃焼装置として流動床式ごみ焼却炉が用いられ、送出し装置としてスクリュー式フィーダが用いられているものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図1〜図3に基づいて説明する。
図1に示すように、1は燃焼設備に設けられた流動床式ごみ焼却炉(燃焼装置の一例)であり、内部にけい砂等の耐熱性粉粒体が流動媒体(図示せず)として充填されており、高圧空気により流動化された上記流動媒体の中でごみ2(廃棄物の一例)の乾燥および燃焼を行うものである。
【0022】
上記流動床式ごみ焼却炉1のごみ投入口(図示せず)には、ごみ2を供給する供給装置4が設けられている。上記供給装置4は、ごみ2を一時貯留するごみホッパ5と、このごみホッパ5に貯留されたごみ2を押し出すプッシャ式の給じん機6と、この給じん機6から押し出されたごみ2を破砕する2軸破砕機7と、この2軸破砕機7で破砕されたごみ2を送り出す送出し装置8と、この送出し装置8と上記ごみ焼却炉1との間に接続された供給通路9とで構成されている。
【0023】
上記給じん機6には、ごみ2を押し出す出退自在なプッシャ11と、このプッシャ11を出退させるシリンダ装置12とが備えられている。
上記送出し装置8は、2軸破砕機7で破砕されたごみ2を一時貯留するホッパ部14と、上記ごみ2をホッパ部14から供給通路9へ送り出す2軸のスクリュー式フィーダ15とで構成されている。また、上記スクリュー式フィーダ15は、一対の平行に並設された回転軸16と、両回転軸16を中心にして回転するねじ状羽根17と、両回転軸16を回転駆動させる回転駆動装置18(モータなど)とを備えている。
【0024】
上記供給通路9は、スクリュー式フィーダ15のごみ出口部19から下方へ垂下する上部供給通路20と、ごみ焼却炉1のごみ投入口(図示せず)へ連通する下部シューター21と、上部供給通路20の下端と下部シューター21の上端との間に水平に形成された中間部供給通路22とで構成されている。
【0025】
上記中間部供給通路22内には、スクリュー式フィーダ15から送り出されたごみ2のかさ比重を計測するかさ比重計測手段23と、上記ごみ2中に含まれる水分含有率を計測する赤外線水分計24(水分計測手段の一例)とが設けられている。
【0026】
上記かさ比重計測手段23は、重量計測手段の一例であるコンベヤスケール26と、体積計測手段に相当するレベル検出装置27ならびに速度検出装置28とで構成されている。
【0027】
上記コンベヤスケール26は、スクリュー式フィーダ15から送り出されたごみ2を上部供給通路20から受け取って下部シューター21へ搬出するとともに、搬送されるごみ2の重量を計測するものであり、上記中間部供給通路22内に設置されている。また、上記コンベヤスケール26は、前後一対のプーリー38,39と、これら両プーリー38,39間に巻回された搬送用ベルト30と、前後いずれかのプーリー38を回転駆動させる回転駆動装置40(モータ等)と、搬送用ベルト30上に積載されたごみ2の重量を検出するロードセル(図示せず)などを有している。
【0028】
上記レベル検出装置27は、図2に示すように、上記コンベヤスケール26の搬送用ベルト30上に積載されたごみ2の高さHを検出するものであり、超音波式や光センサ式(レーザ光式を含む)等の非接触レベル計であり、中間部供給通路22の天井部31に取付けられている。すなわち、上記レベル検出装置27によって中間部供給通路22の天井部31からごみ2の上端までの距離Dが計測され、中間部供給通路22の底部から上記天井部31までの全高をHa(一定値)、中間部供給通路22の底部からコンベヤスケール26の搬送用ベルト30までの高さをHb(一定値)とすると、以下の式に基づいてごみ2の高さHを検出することができる。
H=Ha−D−Hb
また、上記速度検出装置28は、コンベヤスケール26の搬送速度を検出するものである。
【0029】
これによると、上記搬送用ベルト30の幅は常に一定で既知の値であるため、上記レベル検出装置27でごみ2の高さHを検出することによって、搬送用ベルト30上に積載されたごみ2の搬送経路41に直交するおおよその断面積が求められ、このごみ2の断面積と上記速度検出装置28で検出された搬送速度とを乗算することによって、コンベヤスケール26で搬送されるごみ2の体積が算出される。また、ごみ2の重量はコンベヤスケール26で計測されるため、計測されたごみ2の重量を算出されたごみ2の体積で除算することによって、ごみ2のかさ比重が求められる。尚、上記赤外線水分計24は中間部供給通路22の天井部31に取付けられている。
【0030】
上記供給装置4には、上記コンベヤスケール26とレベル検出装置27と速度検出装置28とによって計測されたごみ2のかさ比重と、上記赤外線水分計24で計測されたごみ2の水分含有率との積に基づいてごみ2の発熱量を演算する発熱量演算部32が備えられ、さらに、この発熱量演算部32により求められた発熱量に応じて上記スクリュー式フィーダ15の回転駆動装置18を制御してごみ2の送出し速度を増減させるとともに上記コンベヤスケール26の回転駆動装置40を制御してごみ2の搬送速度を増減させる制御部33が備えられている。
【0031】
また、上記上部供給通路20の上端部には、スクリュー式フィーダ15のごみ出口部19から送り出されたごみ2を解砕する(ほぐす)解砕機34が設けられている。この解砕機34は、上部供給通路20の上端部内に下向きに垂設された回転軸35と、この回転軸35を中心にして回転するねじ状羽根36と、回転軸35を回転駆動させる回転駆動装置37とで構成されている。
【0032】
以下に、上記構成における作用を説明する。
ごみ2の低発熱量はごみ2のかさ比重と水分含有率との影響を受けるため、これらごみ2の低発熱量とかさ比重と水分含有率との関係を調べたところ以下の関係式(1)が得られた。
低発熱量=−A×(かさ比重×水分含有率)+B ・・・(1)
尚、上記AとBとはそれぞれごみ焼却炉1を有する燃焼設備やこの設備の設置場所または季節によって定められる固有の係数である。また、低発熱量(真発熱量)は、ボンブ熱量計によって計測された総発熱量から水蒸気の凝縮熱を差し引いた数値である。
【0033】
例えば、下記の表1は、採集日時a〜gを変えて採集したごみ2についての平均かさ比重と水分含有率と低発熱量とかさ比重に水分含有率を乗じた値とのデータを示しており、この表1に基づいて、図3に示すような、ごみ2のかさ比重に水分含有率を乗じた値とごみ2の低発熱量との関係を示すグラフが得られる。
【0034】
【表1】
Figure 0003675633
【0035】
したがって、ごみ2のかさ比重と水分含有率とを計測し、これに基づいてごみ2の低発熱量を求めることができる。すなわち、ごみホッパ5内で一時貯留されたごみ2は、プッシャ11の出退によって給じん機6から押し出されて2軸破砕機7で破砕され、送出し装置8のホッパ部14内へ投入される。
【0036】
そして、スクリュー式フィーダ15の回転駆動装置18によって回転軸16が回転駆動し、ねじ状羽根17が回転軸16を中心に回転し、これにより、ごみ2は、ホッパ部14からスクリュー式フィーダ15の内部を通って、ごみ出口部19から上部供給通路20へ送り出される。
【0037】
この際、解砕機34の回転駆動装置37によって回転軸35が回転駆動し、ねじ状羽根36が回転軸35を中心に回転してごみ2を塊らないように解砕する(ほぐす)。上記解砕機34でほぐされたごみ2は、上部供給通路20内を落下して、コンベヤスケール26の搬送用ベルト30で一旦受け取れらて搬送される。
【0038】
この際、ごみ2の重量はコンベヤスケール26で計測され、さらに、ごみ2の高さHがレベル検出装置27で検出されるとともに搬送速度が速度検出装置28で検出され、検出されたごみ2の高さHと搬送速度とに基づいて、コンベヤスケール26で搬送されるごみ2の体積が算出される。このようにして計測されたごみ2の重量を体積で除算することによって、ごみ2のかさ比重が求められる。また、ごみ2の水分含有率は赤外線水分計24によって計測される。
【0039】
そして、発熱量演算部32において、求められたごみ2のかさ比重と水分含有率との積が算出され、上記関係式(1)に基づいてごみ2の低発熱量が求められる。
【0040】
その後、コンベヤスケール26の下流端まで搬送されたごみ2は、順次下部シューター21へ搬出され、下部シューター21内を滑り落ちてごみ投入口(図示せず)からごみ焼却炉1へ供給される。
【0041】
上記発熱量演算部32で求められたごみ2の発熱量が一定値よりも増大した場合、制御部33が、スクリュー式フィーダ15の回転駆動装置18を制御して回転軸16の回転数を低減させるとともに、コンベヤスケール26の回転駆動装置40を制御してプーリー38の回転数を低減させる。これにより、スクリュー式フィーダ15による送出し速度とコンベヤスケール26の搬送速度とが低減して、ごみ焼却炉1へのごみ2の供給量が減少し、ごみ焼却炉1内でごみ2を燃焼した際の低発熱量が増大することなくほぼ一定に維持される。
【0042】
反対に、発熱量演算部32で求められたごみ2の発熱量が一定値よりも減少した場合、制御部33が、回転駆動装置18を制御して回転軸16の回転数を増加させるとともに、回転駆動装置40を制御してプーリー38の回転数を増加させる。これにより、スクリュー式フィーダ15による送出し速度とコンベヤスケール26の搬送速度とが増加して、ごみ焼却炉1へのごみ2の供給量が増加し、ごみ焼却炉1内でごみ2を燃焼した際の低発熱量が低減することなくほぼ一定に維持される。
【0043】
また、上記のようなごみ2の供給において、「ごみ2の大量落下(どか落ち)」が発生して、スクリュー式フィーダ15のごみ出口部19から一度に多量のごみ2が送り出された場合、このごみ2は、一旦コンベヤスケール26の搬送用ベルト30で受け取られて搬送用ベルト30上に広がり、コンベヤスケール26の下流端から徐々に搬出されるため、「ごみ2の大量落下」の程度が軽減され、ごみ焼却炉1内へ投入されるごみ2の量の変動をある程度抑制することができる。
【0044】
上記実施の形態では、レベル検出装置27として、超音波式や光センサ式(レーザ光式を含む)等の非接触レベル計を用いているが、他の実施の形態として、図4に示すように、上下方向へ揺動自在な検出用板体45(フラッパなど)を用いてもよい。この場合、ごみ2の高さHが上昇すると、上記検出用板体45の角度αが減少し、ごみ2の高さHが下降すると、上記検出用板体45の角度αが増加することによって、ごみ2の高さHが求められる。
【0045】
【発明の効果】
本発明によると、送出し装置から送り出された廃棄物は、供給通路の上流側からコンベヤスケールで一旦受け取られて搬送され、順次供給通路の下流側へ搬出され、燃焼装置内へ投入される。
【0046】
上記のような廃棄物の供給において、「廃棄物の大量落下(どか落ち)」が発生して、送出し装置から一度に多量の廃棄物が送り出された場合、この廃棄物は、一旦コンベヤスケールで受け取られてコンベヤスケールの下流端から徐々に搬出されるため、「ごみの大量落下」の程度が軽減され、燃焼装置内へ投入されるごみの量の変動をある程度抑制することができる。
【0047】
また、廃棄物の発熱量は廃棄物のかさ比重と水分含有率との積に対して比例することに着目して、かさ比重計測手段および水分計測手段で送出し装置から送り出された廃棄物のかさ比重および水分含有率が計測される。
【0048】
すなわち、コンベヤスケールで搬送されている廃棄物の重量が計測されるとともに、レベル検出装置で検出された廃棄物の高さと速度検出装置で検出された搬送速度とに基づいて廃棄物の体積が測定され、上記計測された廃棄物の重量を廃棄物の体積で除算することによって、廃棄物のかさ比重が求められる。また、廃棄物中の水分含有率は赤外線水分計によって測定される。
【0049】
このようにして計測されたかさ比重と水分含有率との積に基づいて廃棄物の発熱量が発熱量演算部で求められる。
上記発熱量演算部で求められた廃棄物の発熱量が増大した場合、制御部が送出し装置の送出し速度とコンベヤスケールの搬送速度とを低減させ、これにより、廃棄物の供給量が減少して、燃焼装置内で廃棄物を燃焼した際の発熱量が増大することなくほぼ一定に維持される。
【0050】
反対に、上記発熱量演算部で求められた廃棄物の発熱量が減少した場合、制御部が送出し装置の送出し速度とコンベヤスケールの搬送速度とを増加させ、これにより、廃棄物の供給量が増加して、燃焼装置内で廃棄物を燃焼した際の発熱量が低減することなくほぼ一定に維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における供給装置の構成を示す断面図である。
【図2】同、供給装置のかさ比重計測手段と水分計測手段との構成を示す図である。
【図3】ごみのかさ比重×水分含有率と低発熱量との関係を示すグラフである。
【図4】本発明の他の実施の形態における供給装置のレベル検出装置の図である。
【図5】従来における供給装置の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 流動床式ごみ焼却炉(燃焼装置)
2 ごみ(廃棄物)
4 供給装置
8 送出し装置
9 供給通路
15 スクリュー式フィーダ
23 かさ比重計測手段
24 赤外線水分計(水分計測手段)
26 コンベヤスケール(重量計測手段)
27 レベル検出装置(体積計測手段)
28 速度検出装置(体積計測手段)
32 発熱量演算部
33 制御部
H ごみの高さ

Claims (2)

  1. 燃焼装置へ廃棄物を供給する供給装置であって、
    廃棄物を送り出す送出し装置と上記燃焼装置とが供給通路を介して接続され、
    上記供給通路の途中に、送出し装置から送り出された廃棄物のかさ比重を計測するかさ比重計測手段と、上記廃棄物中に含まれる水分含有率を計測する水分計測手段とが設けられ、
    上記かさ比重計測手段で計測されたかさ比重と上記水分計測手段で計測された水分含有率との積に基づいて上記廃棄物の発熱量を演算する発熱量演算部が備えられ、
    上記かさ比重計測手段は、送出し装置から送り出された廃棄物の重量を計測する重量計測手段と、上記廃棄物の体積を計測する体積計測手段とで構成されており、
    上記重量計測手段として、供給通路の途中に設けられ、かつ送出し装置から送り出された廃棄物を供給通路の上流側から受け取って供給通路の下流側へ搬出するコンベヤスケールが用いられ、
    上記体積計測手段として、上記コンベヤスケール上に積載された廃棄物の高さを検出するレベル検出装置と、上記コンベヤスケールの搬送速度を検出する速度検出装置とが用いられ、
    上記水分計測手段として、上記コンベヤスケール上に積載された廃棄物中の水分含有率を測定する赤外線水分計が用いられ、
    上記発熱量演算部により求められた廃棄物の発熱量に応じて送出し装置の送出し速度と上記コンベヤスケールの搬送速度とを増減する制御部が備えられていることを特徴とする燃焼装置の廃棄物供給装置。
  2. 燃焼装置として流動床式ごみ焼却炉が用いられ、
    送出し装置としてスクリュー式フィーダが用いられていることを特徴とする請求項1記載の燃焼装置の廃棄物供給装置。
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