JPH11270828A - 燃焼装置の廃棄物供給装置および供給方法 - Google Patents

燃焼装置の廃棄物供給装置および供給方法

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JPH11270828A
JPH11270828A JP7635398A JP7635398A JPH11270828A JP H11270828 A JPH11270828 A JP H11270828A JP 7635398 A JP7635398 A JP 7635398A JP 7635398 A JP7635398 A JP 7635398A JP H11270828 A JPH11270828 A JP H11270828A
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和喜 腰山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ごみ焼却炉内でごみを燃焼した際の発熱量が
一定になる様に、ごみをごみ焼却炉へ供給する。 【解決手段】 スクリュー式フィーダ15によりごみ2
をごみ焼却炉1側へ送り出す途中で、コンベヤスケール
26とレベル検出装置27と速度検出装置28と赤外線
水分計24とを用いてごみ2のかさ比重と水分含有率と
を計測し、計測されたかさ比重と水分含有率との積に基
づいてごみ2の低発熱量を求め、求められたごみ2の低
発熱量に応じてスクリュー式フィーダ15の送出し速度
とコンベヤスケール26の搬送速度とを増減させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼装置へ廃棄物
を供給する供給装置および供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ごみ焼却炉の一形式である流動
床式ごみ焼却炉にごみを供給するには、通常、スクリュ
ー式フィーダなどのごみ供給装置が用いられている。こ
のようなフィーダを用いてごみを供給する際、上記ごみ
焼却炉内でのごみの燃焼を安定させるため、ごみの供給
量を一定にする必要があった。しかしながら、ごみ供給
時に、ごみの量が急激に増加する「ごみの大量落下(ど
か落ち)」が発生して、炉床酸素濃度が大幅に変動し、
その結果、ごみ焼却炉内でのごみの燃焼が不安定になっ
て、燃焼排ガス中に未燃分が多量に残り、大気中に有害
物質を排出するといった問題が生じた。
【0003】上記のような「ごみの大量落下」を軽減す
るために、図5に示すように、スクリュー式フィーダ5
0のごみ出口部51と流動床式ごみ焼却炉52のごみ投
入口53とを接続する供給通路54の途中にベルトコン
ベヤ55を設けたものがある。
【0004】これによると、上記フィーダ50を用いて
ごみ56を供給する際、ごみ出口部51から送り出され
たごみ56は、供給通路54の上流側からベルトコンベ
ヤ55で一旦受け取られて搬送され、順次供給通路54
の下流側へ搬出されて、ごみ投入口53からごみ焼却炉
52内へ投入される。
【0005】上記のようなごみ56の供給において、
「ごみの大量落下」が発生して、ごみ出口部51から一
度に多量のごみ56が排出された場合、ベルトコンベヤ
55の搬送速度を低減することによって、ベルトコンベ
ヤ55で受け取られたごみ56はベルトコンベヤ55の
下流端から徐々に搬出されるため、「ごみの大量落下」
の程度が軽減され、ごみ投入口53から投入されるごみ
56の量の変動をある程度抑制することができた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ごみ5
6はその性状によって発熱量が異なるため、上記の従来
形式のように「ごみの大量落下」を軽減してごみ焼却炉
52内へ投入されるごみ56の量の変動をある程度抑制
しても、ごみ焼却炉52内でごみ56を燃焼した際の発
熱量が一定にならず変動してしまうといった問題があっ
た。
【0007】本発明は、燃焼装置内で廃棄物を燃焼した
際の発熱量が一定になる様に、廃棄物を燃焼装置へ供給
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本第1発明における燃焼装置の廃棄物供給装置は、
燃焼装置へ廃棄物を供給する供給装置であって、廃棄物
を送り出す送出し装置と上記燃焼装置とが供給通路を介
して接続され、上記供給通路の途中に、送出し装置から
送り出された廃棄物のかさ比重を計測するかさ比重計測
手段と、上記廃棄物中に含まれる水分含有率を計測する
水分計測手段とが設けられ、上記かさ比重計測手段で計
測されたかさ比重と上記水分計測手段で計測された水分
含有率との積に基づいて上記廃棄物の発熱量を演算する
発熱量演算部と、上記発熱量演算部により求められた廃
棄物の発熱量に応じて上記送出し装置の送出し速度を増
減させる制御部とが備えられているものである。
【0009】これによると、廃棄物の発熱量は廃棄物の
かさ比重と水分含有率との積に対して比例することに着
目して、かさ比重計測手段および水分計測手段で送出し
装置から送り出された廃棄物のかさ比重および水分含有
率が計測され、計測されたかさ比重と水分含有率との積
に基づいて廃棄物の発熱量が発熱量演算部で求められ
る。
【0010】上記発熱量演算部で求められた廃棄物の発
熱量が増大した場合、制御部が送出し装置の送出し速度
を低減させ、これにより、廃棄物の供給量が減少して、
燃焼装置内で廃棄物を燃焼した際の発熱量が増大するこ
となくほぼ一定に維持される。
【0011】反対に、上記発熱量演算部で求められた廃
棄物の発熱量が減少した場合、制御部が送出し装置の送
出し速度を増加させ、これにより、廃棄物の供給量が増
加して、燃焼装置内で廃棄物を燃焼した際の発熱量が低
減することなくほぼ一定に維持される。
【0012】本第2発明における燃焼装置の廃棄物供給
装置は、かさ比重計測手段は、送出し装置から送り出さ
れた廃棄物の重量を計測する重量計測手段と、上記廃棄
物の体積を計測する体積計測手段とで構成されているも
のである。
【0013】これによると、重量計測手段で計測された
廃棄物の重量を体積計測手段で計測された廃棄物の体積
で除算することによって、廃棄物のかさ比重を求めてい
る。本第3発明における燃焼装置の廃棄物供給装置は、
重量計測手段として、供給通路の途中に設けられ、かつ
送出し装置から送り出された廃棄物を供給通路の上流側
から受け取って供給通路の下流側へ搬出するコンベヤス
ケールが用いられ、体積計測手段として、上記コンベヤ
スケール上に積載された廃棄物の高さを検出するレベル
検出装置と、上記コンベヤスケールの搬送速度を検出す
る速度検出装置とが用いられ、水分計測手段には、上記
コンベヤスケール上に積載された廃棄物中の水分含有率
を測定する赤外線水分計が用いられ、制御部は、発熱量
演算部により求められた廃棄物の発熱量に応じて送出し
装置の送出し速度と上記コンベヤスケールの搬送速度と
を増減するものである。
【0014】これによると、送出し装置から送り出され
た廃棄物は、供給通路の上流側からコンベヤスケールで
一旦受け取られて搬送され、順次供給通路の下流側へ搬
出され、燃焼装置内へ投入される。
【0015】上記のような廃棄物の供給において、「廃
棄物の大量落下(どか落ち)」が発生して、送出し装置
から一度に多量の廃棄物が送り出された場合、この廃棄
物は、一旦コンベヤスケールで受け取られてコンベヤス
ケールの下流端から徐々に搬出されるため、「ごみの大
量落下」の程度が軽減され、燃焼装置内へ投入されるご
みの量の変動をある程度抑制することができる。
【0016】また、コンベヤスケールで搬送されている
廃棄物の重量が計測されるとともに、レベル検出装置で
検出された廃棄物の高さと速度検出装置で検出された搬
送速度とに基づいて廃棄物の体積が測定され、さらに、
赤外線水分計で廃棄物中の水分含有率が測定される。
【0017】そして、発熱量演算部で求められた廃棄物
の発熱量が増大した場合、制御部が送出し装置の送出し
速度とコンベヤスケールの搬送速度とを低減させ、これ
により、廃棄物の供給量が減少して、燃焼装置内で廃棄
物を燃焼した際の発熱量が増大することなくほぼ一定に
維持される。
【0018】反対に、上記発熱量演算部で求められた廃
棄物の発熱量が減少した場合、制御部が送出し装置の送
出し速度とコンベヤスケールの搬送速度とを増加させ、
これにより、廃棄物の供給量が増加して、燃焼装置内で
廃棄物を燃焼した際の発熱量が低減することなくほぼ一
定に維持される。
【0019】本第4発明における燃焼装置の廃棄物供給
装置は、燃焼装置として流動床式ごみ焼却炉が用いら
れ、送出し装置としてスクリュー式フィーダが用いられ
ているものである。
【0020】本第5発明における燃焼装置の廃棄物供給
方法は、燃焼装置へ廃棄物を供給する供給方法であっ
て、送出し装置で燃焼装置側へ送り出される廃棄物のか
さ比重と水分含有率とを計測し、上記計測されたかさ比
重と水分含有率との積に基づいて上記廃棄物の発熱量を
求め、上記求められた廃棄物の発熱量に応じて上記送出
し装置の送出し速度を増減させるものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
1〜図3に基づいて説明する。図1に示すように、1は
燃焼設備に設けられた流動床式ごみ焼却炉(燃焼装置の
一例)であり、内部にけい砂等の耐熱性粉粒体が流動媒
体(図示せず)として充填されており、高圧空気により
流動化された上記流動媒体の中でごみ2(廃棄物の一
例)の乾燥および燃焼を行うものである。
【0022】上記流動床式ごみ焼却炉1のごみ投入口
(図示せず)には、ごみ2を供給する供給装置4が設け
られている。上記供給装置4は、ごみ2を一時貯留する
ごみホッパ5と、このごみホッパ5に貯留されたごみ2
を押し出すプッシャ式の給じん機6と、この給じん機6
から押し出されたごみ2を破砕する2軸破砕機7と、こ
の2軸破砕機7で破砕されたごみ2を送り出す送出し装
置8と、この送出し装置8と上記ごみ焼却炉1との間に
接続された供給通路9とで構成されている。
【0023】上記給じん機6には、ごみ2を押し出す出
退自在なプッシャ11と、このプッシャ11を出退させ
るシリンダ装置12とが備えられている。上記送出し装
置8は、2軸破砕機7で破砕されたごみ2を一時貯留す
るホッパ部14と、上記ごみ2をホッパ部14から供給
通路9へ送り出す2軸のスクリュー式フィーダ15とで
構成されている。また、上記スクリュー式フィーダ15
は、一対の平行に並設された回転軸16と、両回転軸1
6を中心にして回転するねじ状羽根17と、両回転軸1
6を回転駆動させる回転駆動装置18(モータなど)と
を備えている。
【0024】上記供給通路9は、スクリュー式フィーダ
15のごみ出口部19から下方へ垂下する上部供給通路
20と、ごみ焼却炉1のごみ投入口(図示せず)へ連通
する下部シューター21と、上部供給通路20の下端と
下部シューター21の上端との間に水平に形成された中
間部供給通路22とで構成されている。
【0025】上記中間部供給通路22内には、スクリュ
ー式フィーダ15から送り出されたごみ2のかさ比重を
計測するかさ比重計測手段23と、上記ごみ2中に含ま
れる水分含有率を計測する赤外線水分計24(水分計測
手段の一例)とが設けられている。
【0026】上記かさ比重計測手段23は、重量計測手
段の一例であるコンベヤスケール26と、体積計測手段
に相当するレベル検出装置27ならびに速度検出装置2
8とで構成されている。
【0027】上記コンベヤスケール26は、スクリュー
式フィーダ15から送り出されたごみ2を上部供給通路
20から受け取って下部シューター21へ搬出するとと
もに、搬送されるごみ2の重量を計測するものであり、
上記中間部供給通路22内に設置されている。また、上
記コンベヤスケール26は、前後一対のプーリー38,
39と、これら両プーリー38,39間に巻回された搬
送用ベルト30と、前後いずれかのプーリー38を回転
駆動させる回転駆動装置40(モータ等)と、搬送用ベ
ルト30上に積載されたごみ2の重量を検出するロード
セル(図示せず)などを有している。
【0028】上記レベル検出装置27は、図2に示すよ
うに、上記コンベヤスケール26の搬送用ベルト30上
に積載されたごみ2の高さHを検出するものであり、超
音波式や光センサ式(レーザ光式を含む)等の非接触レ
ベル計であり、中間部供給通路22の天井部31に取付
けられている。すなわち、上記レベル検出装置27によ
って中間部供給通路22の天井部31からごみ2の上端
までの距離Dが計測され、中間部供給通路22の底部か
ら上記天井部31までの全高をHa(一定値)、中間部
供給通路22の底部からコンベヤスケール26の搬送用
ベルト30までの高さをHb(一定値)とすると、以下
の式に基づいてごみ2の高さHを検出することができ
る。 H=Ha−D−Hb また、上記速度検出装置28は、コンベヤスケール26
の搬送速度を検出するものである。
【0029】これによると、上記搬送用ベルト30の幅
は常に一定で既知の値であるため、上記レベル検出装置
27でごみ2の高さHを検出することによって、搬送用
ベルト30上に積載されたごみ2の搬送経路41に直交
するおおよその断面積が求められ、このごみ2の断面積
と上記速度検出装置28で検出された搬送速度とを乗算
することによって、コンベヤスケール26で搬送される
ごみ2の体積が算出される。また、ごみ2の重量はコン
ベヤスケール26で計測されるため、計測されたごみ2
の重量を算出されたごみ2の体積で除算することによっ
て、ごみ2のかさ比重が求められる。尚、上記赤外線水
分計24は中間部供給通路22の天井部31に取付けら
れている。
【0030】上記供給装置4には、上記コンベヤスケー
ル26とレベル検出装置27と速度検出装置28とによ
って計測されたごみ2のかさ比重と、上記赤外線水分計
24で計測されたごみ2の水分含有率との積に基づいて
ごみ2の発熱量を演算する発熱量演算部32が備えら
れ、さらに、この発熱量演算部32により求められた発
熱量に応じて上記スクリュー式フィーダ15の回転駆動
装置18を制御してごみ2の送出し速度を増減させると
ともに上記コンベヤスケール26の回転駆動装置40を
制御してごみ2の搬送速度を増減させる制御部33が備
えられている。
【0031】また、上記上部供給通路20の上端部に
は、スクリュー式フィーダ15のごみ出口部19から送
り出されたごみ2を解砕する(ほぐす)解砕機34が設
けられている。この解砕機34は、上部供給通路20の
上端部内に下向きに垂設された回転軸35と、この回転
軸35を中心にして回転するねじ状羽根36と、回転軸
35を回転駆動させる回転駆動装置37とで構成されて
いる。
【0032】以下に、上記構成における作用を説明す
る。ごみ2の低発熱量はごみ2のかさ比重と水分含有率
との影響を受けるため、これらごみ2の低発熱量とかさ
比重と水分含有率との関係を調べたところ以下の関係式
(1)が得られた。 低発熱量=−A×(かさ比重×水分含有率)+B ・・・(1) 尚、上記AとBとはそれぞれごみ焼却炉1を有する燃焼
設備やこの設備の設置場所または季節によって定められ
る固有の係数である。また、低発熱量(真発熱量)は、
ボンブ熱量計によって計測された総発熱量から水蒸気の
凝縮熱を差し引いた数値である。
【0033】例えば、下記の表1は、採集日時a〜gを
変えて採集したごみ2についての平均かさ比重と水分含
有率と低発熱量とかさ比重に水分含有率を乗じた値との
データを示しており、この表1に基づいて、図3に示す
ような、ごみ2のかさ比重に水分含有率を乗じた値とご
み2の低発熱量との関係を示すグラフが得られる。
【0034】
【表1】
【0035】したがって、ごみ2のかさ比重と水分含有
率とを計測し、これに基づいてごみ2の低発熱量を求め
ることができる。すなわち、ごみホッパ5内で一時貯留
されたごみ2は、プッシャ11の出退によって給じん機
6から押し出されて2軸破砕機7で破砕され、送出し装
置8のホッパ部14内へ投入される。
【0036】そして、スクリュー式フィーダ15の回転
駆動装置18によって回転軸16が回転駆動し、ねじ状
羽根17が回転軸16を中心に回転し、これにより、ご
み2は、ホッパ部14からスクリュー式フィーダ15の
内部を通って、ごみ出口部19から上部供給通路20へ
送り出される。
【0037】この際、解砕機34の回転駆動装置37に
よって回転軸35が回転駆動し、ねじ状羽根36が回転
軸35を中心に回転してごみ2を塊らないように解砕す
る(ほぐす)。上記解砕機34でほぐされたごみ2は、
上部供給通路20内を落下して、コンベヤスケール26
の搬送用ベルト30で一旦受け取れらて搬送される。
【0038】この際、ごみ2の重量はコンベヤスケール
26で計測され、さらに、ごみ2の高さHがレベル検出
装置27で検出されるとともに搬送速度が速度検出装置
28で検出され、検出されたごみ2の高さHと搬送速度
とに基づいて、コンベヤスケール26で搬送されるごみ
2の体積が算出される。このようにして計測されたごみ
2の重量を体積で除算することによって、ごみ2のかさ
比重が求められる。また、ごみ2の水分含有率は赤外線
水分計24によって計測される。
【0039】そして、発熱量演算部32において、求め
られたごみ2のかさ比重と水分含有率との積が算出さ
れ、上記関係式(1)に基づいてごみ2の低発熱量が求
められる。
【0040】その後、コンベヤスケール26の下流端ま
で搬送されたごみ2は、順次下部シューター21へ搬出
され、下部シューター21内を滑り落ちてごみ投入口
(図示せず)からごみ焼却炉1へ供給される。
【0041】上記発熱量演算部32で求められたごみ2
の発熱量が一定値よりも増大した場合、制御部33が、
スクリュー式フィーダ15の回転駆動装置18を制御し
て回転軸16の回転数を低減させるとともに、コンベヤ
スケール26の回転駆動装置40を制御してプーリー3
8の回転数を低減させる。これにより、スクリュー式フ
ィーダ15による送出し速度とコンベヤスケール26の
搬送速度とが低減して、ごみ焼却炉1へのごみ2の供給
量が減少し、ごみ焼却炉1内でごみ2を燃焼した際の低
発熱量が増大することなくほぼ一定に維持される。
【0042】反対に、発熱量演算部32で求められたご
み2の発熱量が一定値よりも減少した場合、制御部33
が、回転駆動装置18を制御して回転軸16の回転数を
増加させるとともに、回転駆動装置40を制御してプー
リー38の回転数を増加させる。これにより、スクリュ
ー式フィーダ15による送出し速度とコンベヤスケール
26の搬送速度とが増加して、ごみ焼却炉1へのごみ2
の供給量が増加し、ごみ焼却炉1内でごみ2を燃焼した
際の低発熱量が低減することなくほぼ一定に維持され
る。
【0043】また、上記のようなごみ2の供給におい
て、「ごみ2の大量落下(どか落ち)」が発生して、ス
クリュー式フィーダ15のごみ出口部19から一度に多
量のごみ2が送り出された場合、このごみ2は、一旦コ
ンベヤスケール26の搬送用ベルト30で受け取られて
搬送用ベルト30上に広がり、コンベヤスケール26の
下流端から徐々に搬出されるため、「ごみ2の大量落
下」の程度が軽減され、ごみ焼却炉1内へ投入されるご
み2の量の変動をある程度抑制することができる。
【0044】上記実施の形態では、レベル検出装置27
として、超音波式や光センサ式(レーザ光式を含む)等
の非接触レベル計を用いているが、他の実施の形態とし
て、図4に示すように、上下方向へ揺動自在な検出用板
体45(フラッパなど)を用いてもよい。この場合、ご
み2の高さHが上昇すると、上記検出用板体45の角度
αが減少し、ごみ2の高さHが下降すると、上記検出用
板体45の角度αが増加することによって、ごみ2の高
さHが求められる。
【0045】
【発明の効果】本第1発明によると、廃棄物の発熱量は
廃棄物のかさ比重と水分含有率との積に対して比例する
ことに注目して、かさ比重計測手段および水分計測手段
で送出し装置から送り出された廃棄物のかさ比重および
水分含有率が計測され、計測されたかさ比重と水分含有
率との積に基づいて廃棄物の発熱量が発熱量演算部で求
められる。
【0046】上記発熱量演算部で求められた廃棄物の発
熱量が増大した場合、制御部が送出し装置の送出し速度
を低減させ、これにより、廃棄物の供給量が減少して、
燃焼装置内で廃棄物を燃焼した際の発熱量が増大するこ
となくほぼ一定に維持される。
【0047】反対に、上記発熱量演算部で求められた廃
棄物の発熱量が減少した場合、制御部が送出し装置の送
出し速度を増加させ、これにより、廃棄物の供給量が増
加して、燃焼装置内で廃棄物を燃焼した際の発熱量が低
減することなくほぼ一定に維持される。
【0048】本第2発明によると、重量計測手段で計測
された廃棄物の重量を体積計測手段で計測された廃棄物
の体積で除算することによって、廃棄物のかさ比重を求
めることができる。
【0049】本第3発明によると、送出し装置から送り
出された廃棄物は、供給通路の上流側からコンベヤスケ
ールで一旦受け取られて搬送され、順次供給通路の下流
側へ搬出され、燃焼装置内へ投入される。
【0050】上記のような廃棄物の供給において、「廃
棄物の大量落下(どか落ち)」が発生して、送出し装置
から一度に多量の廃棄物が送り出された場合、この廃棄
物は、一旦コンベヤスケールで受け取られてコンベヤス
ケールの下流端から徐々に搬出されるため、「ごみの大
量落下」の程度が軽減され、燃焼装置内へ投入されるご
みの量の変動をある程度抑制することができる。
【0051】また、コンベヤスケールで搬送されている
廃棄物の重量が計測されるとともに、レベル検出装置で
検出された廃棄物の高さと速度検出装置で検出された搬
送速度とに基づいて廃棄物の体積が測定され、さらに、
赤外線水分計で廃棄物中の水分含有率が測定される。
【0052】そして、発熱量演算部で求められた廃棄物
の発熱量が増大した場合、制御部が送出し装置の送出し
速度とコンベヤスケールの搬送速度とを低減させ、これ
により、廃棄物の供給量が減少して、燃焼装置内で廃棄
物を燃焼した際の発熱量が増大することなくほぼ一定に
維持される。
【0053】反対に、上記発熱量演算部で求められた廃
棄物の発熱量が減少した場合、制御部が送出し装置の送
出し速度とコンベヤスケールの搬送速度とを増加させ、
これにより、廃棄物の供給量が増加して、燃焼装置内で
廃棄物を燃焼した際の発熱量が低減することなくほぼ一
定に維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における供給装置の構成を
示す断面図である。
【図2】同、供給装置のかさ比重計測手段と水分計測手
段との構成を示す図である。
【図3】ごみのかさ比重×水分含有率と低発熱量との関
係を示すグラフである。
【図4】本発明の他の実施の形態における供給装置のレ
ベル検出装置の図である。
【図5】従来における供給装置の構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 流動床式ごみ焼却炉(燃焼装置) 2 ごみ(廃棄物) 4 供給装置 8 送出し装置 9 供給通路 15 スクリュー式フィーダ 23 かさ比重計測手段 24 赤外線水分計(水分計測手段) 26 コンベヤスケール(重量計測手段) 27 レベル検出装置(体積計測手段) 28 速度検出装置(体積計測手段) 32 発熱量演算部 33 制御部 H ごみの高さ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼装置へ廃棄物を供給する供給装置で
    あって、廃棄物を送り出す送出し装置と上記燃焼装置と
    が供給通路を介して接続され、上記供給通路の途中に、
    送出し装置から送り出された廃棄物のかさ比重を計測す
    るかさ比重計測手段と、上記廃棄物中に含まれる水分含
    有率を計測する水分計測手段とが設けられ、上記かさ比
    重計測手段で計測されたかさ比重と上記水分計測手段で
    計測された水分含有率との積に基づいて上記廃棄物の発
    熱量を演算する発熱量演算部と、上記発熱量演算部によ
    り求められた廃棄物の発熱量に応じて上記送出し装置の
    送出し速度を増減させる制御部とが備えられていること
    を特徴とする燃焼装置の廃棄物供給装置。
  2. 【請求項2】 かさ比重計測手段は、送出し装置から送
    り出された廃棄物の重量を計測する重量計測手段と、上
    記廃棄物の体積を計測する体積計測手段とで構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の燃焼装置の廃棄物
    供給装置。
  3. 【請求項3】 重量計測手段として、供給通路の途中に
    設けられ、かつ送出し装置から送り出された廃棄物を供
    給通路の上流側から受け取って供給通路の下流側へ搬出
    するコンベヤスケールが用いられ、体積計測手段とし
    て、上記コンベヤスケール上に積載された廃棄物の高さ
    を検出するレベル検出装置と、上記コンベヤスケールの
    搬送速度を検出する速度検出装置とが用いられ、水分計
    測手段には、上記コンベヤスケール上に積載された廃棄
    物中の水分含有率を測定する赤外線水分計が用いられ、
    制御部は、発熱量演算部により求められた廃棄物の発熱
    量に応じて送出し装置の送出し速度と上記コンベヤスケ
    ールの搬送速度とを増減することを特徴とする請求項2
    記載の燃焼装置の廃棄物供給装置。
  4. 【請求項4】 燃焼装置として流動床式ごみ焼却炉が用
    いられ、送出し装置としてスクリュー式フィーダが用い
    られていることを特徴とする請求項1から請求項3のい
    ずれかに記載の燃焼装置の廃棄物供給装置。
  5. 【請求項5】 燃焼装置へ廃棄物を供給する供給方法で
    あって、送出し装置で燃焼装置側へ送り出される廃棄物
    のかさ比重と水分含有率とを計測し、上記計測されたか
    さ比重と水分含有率との積に基づいて上記廃棄物の発熱
    量を求め、上記求められた廃棄物の発熱量に応じて上記
    送出し装置の送出し速度を増減させることを特徴とする
    燃焼装置の廃棄物供給方法。
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