JP2796504B2 - 廃棄物の貯留排出装置 - Google Patents

廃棄物の貯留排出装置

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JP2796504B2 JP6299782A JP29978294A JP2796504B2 JP 2796504 B2 JP2796504 B2 JP 2796504B2 JP 6299782 A JP6299782 A JP 6299782A JP 29978294 A JP29978294 A JP 29978294A JP 2796504 B2 JP2796504 B2 JP 2796504B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般廃棄物や産業廃棄
物などの廃棄物を一時貯留し、適時排出する廃棄物の貯
留排出装置に関し、特に、感染性物質を包含する医療系
廃棄物の貯留排出及び搬送に適する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の廃棄物処理施設の受入供
給設備では、大規模のものはピットアンドクレーン方式
を採用し、小規模の場合には廃棄物梱包を作業床などに
順次保管し、適宜焼却炉に投入する方式が採用されてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したピットアンド
クレーン方式は、搬入されるごみをごみピットに投入し
て、クレーンで撹拌したのち焼却炉に投入するものであ
るため、従業員が廃棄物梱包に直接接触することは殆ど
ない。しかし、小規模の処理施設の場合には、作業員が
廃棄物梱包に直接接触することが多く、特に、医療系廃
棄物処理施設においては、病院内各施設から排出される
梱包中には、発泡スチロールの如き高発熱量ごみと紙お
むつや厨芥などの難燃物があるほか、感染性廃棄物ある
いは鋭利物を含む廃棄物が混在しているために、作業員
は感染や負傷の危険にさらされながら燃焼状態の激変対
策作業を行っていた。
【0004】従って、厚生省の「感染性廃棄物処理マニ
ュアル」では、感染性廃棄物の飛散・漏出や鋭利物によ
る負傷の防止を目的として、性質・形状別に分別した丈
夫な梱包の表面に、バイオハザードマークを貼付して識
別に便ならしめるとともに、廃棄物の完全燃焼をするよ
うに指導している。
【0005】しかしながら、上記マニュアルが指示する
梱包は高価なために、市販のごみ袋に収納して雑然と排
出されることが多く、廃棄物の種類による発熱量の差を
調整することはもとより、鋭利物の取扱いに注意するこ
とも困難なばかりでなく、非感染系廃棄物梱包中に感染
性廃棄物が混入していることさえある。そのため、梱包
の破損による汚物の漏出や鋭利物による負傷に悩まされ
ながら、焼却炉または貯留排出装置への頻繁な梱包投入
を繰返すという作業が続いている。
【0006】上記諸問題を解決するものとして、図7に
その概要を示す実公平6−8092号公報記載の廃棄物
貯留槽が本出願人により出願されている。
【0007】この廃棄物貯留槽は、上下に2つのダンパ
装置a、bを開閉自在に設けるとともに、上部ダンパa
には、該上部ダンパaが貯留槽本体c内を閉塞する際に
受けるごみの反力を圧力計dで計測し、この計測結果に
基いて、上部ダンパaの閉塞動作を停止せしめるように
なされている。
【0008】この停止動作により、貯留槽本体c内に貯
留された廃棄物梱包の無用な破壊を防止しながら、下部
ダンパbの開閉動作と相まって廃棄物を上方から下方へ
と順次落下させ排出するように構成されている。
【0009】さらに、搬送装置eの搬送速度と下部ダン
パbの開閉タイミングを調整することにより、廃棄物の
連続搬送が可能なようになされている。
【0010】しかしながら、上記廃棄物貯留槽では、廃
棄物を焼却炉に連続搬送することにより、焼却炉での燃
焼状態が安定し、完全燃焼が期待できるものの、上部ダ
ンパaの突出により廃棄物梱包を保持しているため、こ
の排出時における廃棄物梱包の圧壊は、完全には阻止で
きない。このため、破損した梱包から漏出した汚物によ
る感染や、鋭利物による負傷、あるいは汚汁による貯留
槽周辺への汚染や悪臭の発生を免れることができず、感
染性廃棄物を包含する医療系廃棄物の貯留には、完全な
方式ではないという問題があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
廃棄物の貯留排出装置は、上部に投入口が、下部に排出
口が形成され、内部に廃棄物梱包を貯留する貯留槽本体
と、該貯留槽本体に設けられた排出手段とを備え、上記
排出手段は、下部ダンパと上部ダンパとの少なくとも上
下一組で構成され、下部ダンパは、略水平位置と略垂直
位置との間で回動自在に設けられ、上部ダンパは、下方
に傾斜した傾斜位置と略垂直位置との間で回動自在に設
けられ、上部ダンパの垂直位置への回動により該上部ダ
ンパに支持されていた複数の廃棄物梱包を水平位置にあ
る下部ダンパ上に投するとともに、上部ダンパの傾斜
位置への回帰時に、下部ダンパ上に落下・堆積された複
数の廃棄物梱包のうち下層の廃棄物梱包のみを下部ダン
パ上に残し上層の廃棄物梱包を上部ダンパにより上方
に押戻して支持させ、その後の下部ダンパの垂直位置へ
の回動により、下部ダンパ上に残存する下層の廃棄物梱
包を排出するように構成されたものである。
【0012】本発明の請求項2記載の廃棄物の貯留排出
装置は、貯留槽本体の排出口には、該排出口から排出さ
れる廃棄物梱包を焼却炉内に投入する搬送装置が連設さ
れ、搬送装置には、上記排出口から排出される1回の
廃棄物梱包排出量に相当するコンベアの搬送距離を測定
制御する搬送距離測定装置と、焼却炉に投入する廃棄物
梱包の数を検知する投入梱包数検知装置が設けられる
とともに、廃棄物梱包が上記搬送装置の搬出部先端に配
置されたことを検出する梱包検出装置が設けられること
により搬送装置上に連続して積載されて待機中の廃棄物
梱包を、焼却炉内の温度変化の状況に基づいて設定され
たタイミングで、当該温度変化の状況に基づいて設定さ
れた数だけ即座に投入するように構成されたものであ
る。
【0013】
【0014】
【作用】梱包の排出時において、上部ダンパにより、最
下層の梱包よりも上方に堆積する梱包を上方に押戻した
後、下部ダンパを開放して、最下層の梱包のみを搬送装
置上に排出させ、この後、下部ダンパを閉塞し、上部ダ
ンパを下方に回動せしめることにより、上方に押戻され
た残余の梱包を降下させる。この動作を繰り返し行うこ
とで、貯留槽本体内に貯留した梱包を下方から順次排出
する。
【0015】そして、上下に重なることなく搬送装置上
積載された梱包は、焼却炉内の温度変化の状況に基づ
いて設定されたタイミングで、上記焼却炉内の温度変化
の状況に基づいて設定された数を投入梱包数検知装置で
計数しながら焼却炉に投入する。
【0016】また、投入待機時においては、梱包検出装
置で検出される搬送装置の搬出部先端に梱包を配置し、
この状態で次の投入に備える。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0018】図1は、本発明に係る廃棄物の貯留排出装
置の概略構成を示す側面視の断面図であり、図2は図1
におけるA−A断面図である。
【0019】同図において、1は搬入された複数の廃棄
物梱包11を受入れるダンプボックスであり、底部には
該ダンプボックスを傾動せしめるダンプ用油圧シリンダ
12が配設されている。
【0020】2は、ダンプボックス1から投入された非
定形容器である廃棄物梱包11を、一時貯留し適時排出
するための縦型の貯留槽本体であり、その奥行D(図1
参照)は廃棄物梱包11の1個分乃至2個分の広さを有
し、横幅W(図2参照)は必要貯留量によって決定され
る。
【0021】該貯留槽本体2の上部には投入口21、下
部には排出口22を有し、内部には後述する排出手段3
を備えるとともに、排出口22の下方には排出した廃棄
物梱包11を図示しない焼却炉に搬送するための搬送装
置4が連設されている。
【0022】排出手段3は、水平から40〜50°下向
きに傾斜した傾斜位置と、略垂直となる垂直位置との間
で回動自在な上部ダンパ31と、略水平な水平位置と略
垂直な垂直位置との間で回動自在な下部ダンパ33と、
上部ダンパ31を回動させる上部ダンパ用油圧シリンダ
32と、下部ダンパ33を回動させる下部ダンパ用油圧
シリンダ34とから構成されている。
【0023】前記上部ダンパ31及び下部ダンパ33の
各先端は、これら上部ダンパ31及び下部ダンパ33の
作動時において、廃棄物梱包11を破損しないように面
取りや丸みを付けて仕上げられている。
【0024】貯留槽本体2は、上記上部ダンパ31と下
部ダンパ33の取付位置を基準として、投入口21から
上部ダンパ31までを上部貯留槽2a、上部ダンパ31
から下部ダンパ33間を中部貯留槽2b、下部ダンパ3
3から排出口22までを下部貯留槽2cとしてそれぞれ
区分されている。
【0025】投入口21の上方には、該投入口21での
ブリッジを解消するためのブリッジ解消装置26及びブ
リッジ解消用油圧シリンダ27が配設されている。
【0026】また、上部貯留槽2a及び中部貯留槽2b
のダンプボックスと対向する壁面は傾斜面24に形成
され、この傾斜面24により上部貯留槽2aから中部貯
留槽2bにかけての前記奥行Dは下方に漸次幅広に構成
され、この部位でのブリッジ現象を防止するようになさ
れている。
【0027】前記搬送装置4は、コンベア本体41aに
等間隔を隔てて立設されたひれ部41bを有する硬質ゴ
ム製のひれ付コンベア41と、水平部42、傾斜部4
3、投入部44からなるケーシングと、コンベア本体4
1aを支持する複数のローラ群45と、図示しない駆動
装置とにより主体部が構成されている。
【0028】また、図2に示すように、水平部42の一
端部側面には点検口421が形成されている。水平部4
2の傾斜部43との連結部側には、その上方にひれ付コ
ンベア41で搬送される廃棄物梱包11の高さを調節可
能な堆積高さ調節装置422が取付けられ、その底部側
面にはひれ付コンベア41による廃棄物梱包11の搬送
距離を測定する搬送距離測定装置46が配設されてい
る。
【0029】上記搬送距離測定装置46は、該搬送距離
測定装置46を通過するひれ付コンベア41のひれの通
過枚数を計測することで搬送距離を測定するように構成
されている。
【0030】さらに、図示しない焼却炉への投入口にあ
たる投入部44の先端部には、光電式または超音波式な
どの間接手法による投入梱包数検知装置47が配設され
るとともに、ひれ付コンベア41の終端部に相当する位
置には、上記と同方式の梱包検出装置48がそれぞれ配
設されている。
【0031】次に、このように構成された廃棄物の貯留
排出装置の動作について説明する。
【0032】図3乃至図5は、貯留槽本体2における排
出手段3による廃棄物梱包11の貯留及び排出状態を示
した説明図であり、図3は受入時の、図4は排出準備時
の、図5は排出時の状態を示す。
【0033】まず、図示しない運搬手段により搬入され
た、破損しやすいごみ袋等の廃棄物梱包11に収納され
た廃棄物は、図1に示すように水平状態にあるダンプボ
ックス1内に投入される。
【0034】そして、上部ダンパ31が図3に示すよう
に斜め下向40〜50°の傾斜位置に配置されており、
且つ上部貯留槽2aに設置された図示しない上部レベル
計が空状態を示せば、ダンプ用油圧シリンダ12により
ダンプボックス1を傾動させ、廃棄物梱包11を上部貯
留槽2a内に投入する。これにより複数の廃棄物梱包1
1は上部ダンパ31に支持された状態で上部貯留槽2a
に貯留される(図3参照)。
【0035】次に、下部ダンパ33を、下部ダンパ用油
圧シリンダ34により図3の垂直位置から図4に示す水
平位置に押上げた後、上部ダンパ31を上部ダンパ用油
圧シリンダ32により、図3の傾斜位置から図4の垂直
位置まで回動させれば、上部貯留槽2aに貯留されてい
る廃棄物梱包11は、中部貯留槽2bに自重で降下し下
部ダンパ33に支持される(図4参照)。この状態が排
出準備状態であり、図示しない中部レベル計により中部
貯留槽2bの充満表示が出る。
【0036】このように廃棄物梱包11を投入して貯留
する際、上部貯留槽2aから中部貯留槽2bにかけての
前記奥行Dは下方に漸次幅広に構成されているために、
上述した廃棄物梱包11の降下時におけるブリッジ現象
の発生を防止することができる。また、投入口21付近
でブリッジが発生した場合は、ブリッジ解消用油圧シリ
ンダ27によりブリッジ解消装置26を、図に実線で
示す壁面側から2点鎖線で示す内方側に回動させること
により、ブリッジの脚を形成している廃棄物梱包11を
ダンプボックス1側に押戻してブリッジを解消させるこ
とができる。
【0037】続いて、前述した図4に示す排出準備状態
から、上部ダンパ31を上部ダンパ用油圧シリンダ32
により、図5に示す受入位置まで戻し、一旦、中部貯留
槽2b側に降下した廃棄物梱包11のうち最下の廃棄物
梱包11−1のみを中部貯留槽2bに残し、後の大部分
の廃棄物梱包11(図示では、11−2、11−3、1
1−4、11−5)を上部ダンパ31で支持する上部貯
留槽2a側に押戻す。
【0038】この際、上部ダンパ31及び下部ダンパ3
3の先端は円滑に仕上げられており、また、上部ダンパ
31の回転角度は40〜50°と少なく、横幅も広いた
め、廃棄物梱包11への圧迫も軽く、ごみ袋を破損する
ことはない。
【0039】これにより廃棄物梱包11のうち最下の廃
棄物梱包11−1のみが貯留槽本体2の横幅Wに相当す
る個数だけ中部貯留槽2bに残ることになる。
【0040】この後、下部ダンパ用油圧シリンダ34に
より、下部ダンパ33を図5に示す垂直位置まで回動さ
せれば、中部貯留槽2b内に残留した最下の廃棄物梱包
11−1は、下部貯留槽2c及び排出口22を通り、搬
送装置4上に落下し、図示しない中部レベル計は空状態
に戻る。
【0041】以上で、1回分の廃棄物梱包11の排出作
業が終り、以後、この動作を繰返して廃棄物梱包11を
順次搬送装置4に排出する。
【0042】上述の如く、廃棄物梱包11は、中部貯留
槽2bに貯留された最下の梱包11−1のみが、貯留槽
本体2の横幅Wに相当する個数、即ち少量を1列分程度
だけ排出されるため、ひれ付コンベア41上には適量の
廃棄物梱包11が1列に並ぶことになる。
【0043】このように廃棄物梱包11が上下に重なる
ことなく排出されるので、排出時において、廃棄物梱包
11に外部から圧力を加えることがないために、廃棄物
梱包11の圧壊を防止することができる。
【0044】そして、搬送距離測定装置46により、貯
留槽本体2の横幅Wに相当する距離だけひれ付コンベア
41を運転したあと、上述の排出作業を行うことによ
り、ひれ付コンベア41上の各ひれ部41b間には廃棄
物梱包11が連続して積載されることになる。
【0045】しかし、万一の場合、多量の廃棄物梱包1
1が落下して、下部貯留槽2c内に堆積することがあれ
ば、図示しない下部レベル計によりその状態を検知して
警報を発する。これとともに、前述のひれ付コンベア4
1による搬送距離の制御を解除し、その状態でひれ付コ
ンベア41を運転することで、水平部42の搬出側に設
置された堆積高さ調節装置422により、設定レベルを
越える過高堆積物を後方に順送りして平滑な荷姿に改善
する。
【0046】このようにして搬送装置4に搬入された廃
棄物梱包11は、搬送装置4により以下のようにして図
示しない焼却炉に搬送される。
【0047】図6は、廃棄物梱包11を図示しない焼却
炉に投入するための搬送装置4の動作を示すフローチャ
ート図である。
【0048】上述の如く、複数の廃棄物梱包11が適当
に積載された状態で運転することにより、ひれ付コンベ
ア41が傾斜部43にかかれば、この部位の廃棄物梱包
11は自重により背後のひれ部41bまで後退した姿と
なり、各廃棄物梱包11はひれ部41bの間隔に見合う
検出しやすい適当な間隔を持って、投入部44まで断続
的に連なった状態になり、この状態で運転準備が完了す
る(ステップS1)。
【0049】そして、ステップS2により図示しない温
度計により焼却炉内温度を計測し、ステップS3におい
て焼却炉内の温度変化を分析し、焼却炉内が廃棄物梱包
11を投入する状況にあるか否かを判断し(ステップS
4)、廃棄物梱包11を投入する状況にあれば、ステッ
プS5で温度変化に基づいた廃棄物梱包11の単位時間
当たりの投入量を設定する。例えば、ある一定時間の温
度降下勾配が大きければ廃棄物梱包11の投入量(単位
時間当たりの投入個数)を多く設定し、温度降下勾配が
小さければ投入量を少なく設定する。
【0050】そして、ステップS6では、ひれ付コンベ
ア41を起動させ、ひれ付コンベア41の先端部にある
廃棄物梱包11を図示しない焼却炉内に投入する。
【0051】この際、投入部44の先端に配設された投
入梱包数検知装置47が廃棄物梱包11の投入数を検知
し(ステップS7)、設定数(通常は1個または2個)
を投入し終えたら(ステップS8)ひれ付コンベア41
を停止して、廃棄物梱包11の連続投入を止める(ステ
ップS9)。
【0052】一定の休止時間を経過した後(ステップS
10)、ひれ付コンベア41は再起動され(ステップS
11)、梱包検出装置48により適当な間を隔てた次の
廃棄物梱包11が到着したことを検出すれば(ステップ
S12)、廃棄物梱包11が投入部44の先端に配置さ
れて次の投入準備が完了したことになり、ひれ付コンベ
ア41を停止する(ステップS13)。
【0053】この断続運転は、下部ダンパ33の回動に
より、必ずしも最下の廃棄物梱包11−1が順序良くひ
れ付コンベア41の各ひれ部41b間に連続的に排出さ
れるとは限らないため、各ひれ部41b間に廃棄物梱包
11が連続して収納されず、前後の廃棄物梱包11間に
大きな間隔が生じた場合、この間隔を是正して次に投入
する廃棄物梱包11を投入部44の先端部に配置するこ
とで、ひれ付コンベア41を起動させた際に、すぐに廃
棄物梱包11を焼却炉に投入できるようにしたものであ
る。
【0054】そして、ステップS14で焼却作業を継続
する場合はステップS2に戻り、作業を終了する場合は
ENDに進む。
【0055】このように焼却炉内の温度変化を勘案しな
がら、廃棄物梱包11を投入するため、焼却炉の燃焼状
態が安定し、完全燃焼が可能になるという結果を生み出
すことができる。
【0056】また、前述の排出操作の際にこぼれたり、
上述の搬送操作の際に、ひれ付コンベア41の表面に付
着したまま、図示しない焼却炉に投入されなかった廃棄
物の細片等は、図示しない清掃装置により水平部42に
集められ、適宜、点検口421から排除される。
【0057】なお、本例では、貯留槽本体2は、必要量
を1基で貯留するように説明したが、複数基の貯留槽本
体2を並列配置してもよい。
【0058】また、排出手段3は、上・下各1組のダン
パ装置により構成されるものとしたが、上部ダンパ31
の上方にもしくは下部ダンパ33の下方に落下緩衝用の
ダンパを設けてもよい。
【0059】さらに、搬送装置4は、硬質ゴム製のひれ
部を有するひれ付コンベアと説明したが、ひれ部の材質
は鋼製など何れでもよく、また、ひれ部は必ずしも必要
でなく、廃棄物梱包11が円滑に搬送可能であればひれ
部のないコンベアを用いてもよい。
【0060】また、本例では、焼却炉内の温度変化状況
を炉内温度計による計測温度に基づいて把握したが、排
ガス流量計により焼却炉から排出される排ガス流量を計
測することで把握してもよいし、酸素濃度計、一酸化炭
素濃度計等により排ガス中に残存する酸素、一酸化炭素
等の濃度を計測することで把握してもよく、これら計測
器を適宜に併用してもよい。
【0061】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の廃棄
物の貯留排出装置によれば、廃棄物梱包の排出時におい
て、上部ダンパの回帰時に、下部ダンパの上方に堆積す
る廃棄物梱包を上方に押戻して支持した後、下部ダンパ
を開放して、下層の梱包のみを搬送装置上に排出させる
ため、廃棄物梱包が上下に重なることなく適量ずつ排出
され、廃棄物梱包に無理な外力が加わらない。このた
め、廃棄物、特に感染性物質を包含する医療系廃棄物が
破損しやすいごみ袋等の非定形容器に収納されていて
も、焼却炉に投入するまでは梱包が破損することはな
く、従って、内容物の飛散・漏出による作業員の感染や
負傷を防止できるだけでなく、汚水や悪臭による公害を
発生させる虞がない。
【0062】請求項2記載の廃棄物の貯留排出装置によ
れば、上下に重なることなく搬送距離測定装置により
送装置上に連続して積載された梱包を、焼却炉内の温度
変化の状況に基づいて設定されたタイミングで、上記焼
却炉内の温度変化の状況に基づいて設定された数だけ
入梱包数検知装置で計数しながら焼却炉に投入するとと
もに、投入待機時においては、梱包検出装置で検出され
る搬送装置の搬出部先端に梱包を配置し、この状態で次
の投入に備えることで、廃棄物梱包を適正な状態で即座
に投入することができ、焼却炉の燃焼状態が安定し、完
全燃焼が可能になるという結果を生み出すことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る廃棄物の貯留排出装置の概略構成
を示す側面視の断面図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】廃棄物梱包の受入れ時の状態を示す説明図であ
る。
【図4】廃棄物梱包の排出準備時の状態を示す説明図で
ある。
【図5】廃棄物梱包の排出時の状態を示す説明図であ
る。
【図6】搬送装置の動作を示すフローチャート図であ
る。
【図7】従来の廃棄物貯留槽の概略構成を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
2 貯留槽本体 21 投入口 22 排出口 3 排出手段 31 上部ダンパ 33 下部ダンパ 4 搬送装置46 搬送距離測定装置 47 投入梱包数検知装置 48 梱包検出装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−46119(JP,A) 特開 昭63−187018(JP,A) 特開 昭49−130076(JP,A) 特開 平6−293417(JP,A) 特開 平6−26632(JP,A) 特開 平4−55611(JP,A) 特開 平2−13705(JP,A) 実開 昭63−24130(JP,U) 実開 昭59−144341(JP,U) 特公 昭45−26580(JP,B1) 特公 平4−70528(JP,B2) 特公 平4−68534(JP,B2) 実公 平6−8092(JP,Y2) 実公 昭63−12093(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65F 5/00 B65G 47/08 B65G 47/44 B65G 47/78 B65G 47/88

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に投入口が、下部に排出口が形成さ
    れ、内部に廃棄物梱包を貯留する貯留槽本体と、該貯留
    槽本体に設けられた排出手段とを備え、 上記排出手段は、下部ダンパと上部ダンパとの少なくと
    も上下一組で構成され、下部ダンパは、略水平位置と略
    垂直位置との間で回動自在に設けられ、上部ダンパは、
    下方に傾斜した傾斜位置と略垂直位置との間で回動自在
    に設けられ、上部ダンパの垂直位置への回動により該上
    部ダンパに支持されていた複数の廃棄物梱包を水平位置
    にある下部ダンパ上に投するとともに、上部ダンパの
    傾斜位置への回帰時に、下部ダンパ上に落下・堆積され
    た複数の廃棄物梱包のうち下層の廃棄物梱包のみを下部
    ダンパ上に残し上層の廃棄物梱包を上部ダンパにより
    上方に押戻して支持させ、その後の下部ダンパの垂直位
    置への回動により、下部ダンパ上に残存する下層の廃棄
    物梱包を排出するように構成されたことを特徴とする廃
    棄物の貯留排出装置。
  2. 【請求項2】 貯留槽本体の排出口には、該排出口から
    排出される廃棄物梱包を焼却炉内に投入する搬送装置が
    連設され、搬送装置には、上記排出口から排出される
    1回の廃棄物梱包排出量に相当するコンベアの搬送距離
    を測定制御する搬送距離測定装置と、焼却炉に投入する
    廃棄物梱包の数を検知する投入梱包数検知装置が設け
    られるとともに、廃棄物梱包が上記搬送装置の搬出部先
    端に配置されたことを検出する梱包検出装置が設けられ
    ることにより搬送装置上に連続して積載されて待機中の
    廃棄物梱包を、焼却炉内の温度変化の状況に基づいて設
    定されたタイミングで、当該温度変化の状況に基づいて
    設定された数だけ即座に投入するように構成された請求
    項1記載の廃棄物の貯留排出装置。
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