JPH0626632A - 汚泥乾燥焼却装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 汚泥処理のため乾燥機と焼却炉とを並設した
とき両者の間に中間貯槽を配設し、該槽に各種の計器を
取付けてこれを乾燥機及び焼却炉に連係させて両者間の
材料の流れを自動制御するとともに両者にそれぞれ高能
力処理を行なわせる。 【構成】回転乾燥機１１と攪拌円形焼却炉２１との間に
中間貯槽１を配設し、該槽の入口に乾燥機よりの受入コ
ンベヤ３をまた出口に繰出コンベヤ４及び焼却炉への送
込コンベヤ５を設け、前記中間貯槽又は受入コンベヤの
一部に排出部を設けるとともに、該中間貯槽に数段のレ
ベル計７及び水分量計８、温度計９、焼却炉内温度感知
器１０を取付け、前記各計器類にそれぞれ乾燥機及び焼
却炉の受入コンベヤ、送込コンベヤ及び排出部の各作動
を司る制御装置を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は汚泥の乾燥及び焼却を一
貫して処理する装置に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】乾燥機と焼却炉とを併設し、焼却炉の廃
熱を利用して乾燥を行なうことは公知である。

【０００３】また乾燥機と焼却炉間の原料調整送りに関
する先行技術としては焼却炉に適度に調整された適量の
乾燥汚泥を供給するため乾燥機に原料汚泥の流量、水分
量及び排気ガスの温度又は湿度を測定し機内における汚
泥の経時変化を捕えて焼却炉への供給汚泥量を調節する
ようにした汚泥の乾燥制御方法（特開平３−１３７９９
８）及び、

【０００４】乾燥機と焼却炉との間に中間貯槽を設け該
槽内に焼却炉の出口ガス温度に応じて制御される原料送
り用スクリユーコンベヤを設けた汚泥乾燥焼却装置（特
開昭５６−９１１１７）等の提案がある。

【０００５】しかし乍ら前記両提案を含む公知の各乾燥
焼却併設装置は作業中に発生する乾燥機又は焼却炉各内
部の個別的、経時的状況変化に対しては充分対処できな
い。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明は乾燥機と焼却
炉との間に設けた中間貯槽に該槽及び前記乾燥機、焼却
炉間の制御機構を設けることにより原料汚泥の乾燥、焼
却処理を途中停滞及公害発生を起さずに遂行させようと
するものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明の汚泥乾燥焼却装置は、乾燥機１１と焼却炉
２１との間に中間貯槽１を配設し、該槽の入口に乾燥機
よりの受入コンベヤ３をまた出口に繰出コンベヤ４及び
焼却炉２１への送込コンベヤ５を設け、前記中間貯槽１
又は受入コンベヤ３の一部に排出部を設けるとともに、
該中間貯槽１に数段のレベル計７及び水分量計８、（採
取口８ｂよりサンプルを採取して秤量する方式のものを
含む）焼却炉内温度感知器１０を取付け、前記各計器類
にそれぞれ前記乾燥機、焼却炉、受入コンベヤ、送込コ
ンベヤ及び排出部の作動を司る制御装置を設けて成るも
のである。なお図中８ｂは水分量計に設けたサンプル採
取口、１２は乾燥機の回転胴、１３は胴内に配設した回
転攪拌軸、２２は焼却炉内に配設した回転アームを示
す。

【０００８】

【作用】乾燥機１１より引出される乾燥汚泥は受入コン
ベヤ３によって順次中間貯槽１に収容されるとともに、
排出口より繰出コンベヤ４及び送込コンベヤ５によって
焼却炉２１に送込まれる間に下記の作用が行なわれる。 ａ 水分量計８は槽内乾燥汚泥の水分量を指示するとと
もに乾燥不充分の場合は信号を発しこれを乾燥機１１の
回転胴１２及び攪拌軸１３に伝え各回転速度を早め、同
時に乾燥温度を高めて所定の水分量に達する迄乾燥を進
める。 ｂ 各段のレベル計７は槽内貯留量を指示するとともに
減量に伴って乾燥機の前記作動部に信号を発し作動を増
速させて供給の停滞を防ぎ、最上段のレベル計が、満配
を指示するとともに超過量を外部に排出し、又は貯槽ｌ
５に送り保留させる。 ｃ中間貯槽１内の乾燥汚泥は送込コンベヤ５によって適
量づつ焼却炉に送られる。該コンベヤの送込は中間貯槽
１の受入量に対応して進められるが、焼却炉の燃焼開始
時又は終了時、或は炉内が過燃状態となったり其他の異
常時には炉内に設けた計器類の信号を温度感知器１０が
受けて該コンベヤの速度制御を行なうことにより焼却炉
への乾燥汚泥送込量を調節する。

【００１１】

【実施例】図２は本発明の一実施例を示し、１は中間貯
槽、１１は回転乾燥機、１２は回転胴、１３は攪拌軸、
１４は原料汚泥ホッパ、２１は攪拌円形焼却炉、２２は
回転アーム、２４は燃焼ファン２５は補助バーナ、２６
は排気ダクト、２７はバイパス、２８は灰送出コンベ
ヤ、２９は灰ホッパ、 ４１は集塵装置、４２は誘引フ
ァン、４３はし渣ホッパ、５１は二次燃焼装置、５２は
バーナ、５３は燃焼ファン、５５は熱交換器、５６は煙
突、５７はオイルポンプを示す。

【００１２】次に各部の作用を説明すると、 回転乾燥機１１ 原量汚泥ホッパ１４より機内に送り込まれた原料汚泥は
回転胴１２及び攪拌軸１３の回転、攪拌を受けつつ機内
を前進し、排気ダクト２６より焼却炉２１の高温排気を
受けて順次乾燥される。回転胴１２及び攪拌軸１３の回
転及吹込温度は、前記中間貯槽１に設けられたレベル計
７、水分量計８等の計器類に けた制御装置によって自
動制御され、所定含水率に達した乾燥汚泥を順次中間貯
槽１に送る。 中間貯槽１ 構成及作用は前述の通りに付説明省略

【００１３】攪拌円形焼却炉２１ 送込コンベヤ５によって炉内に送り込まれる乾燥汚泥は
炉内で焼却され、排気の一部は排気ダクト２６を経て乾
燥機１１に送られ、残部はバイパス２７に入り乾燥機１
１よりの排気に合流し、集塵装置４１、誘引ファン４２
を経て二次燃焼装置５１に送られる。

【００１４】二次燃焼装置５１ 本装置は乾燥機１１及び焼却炉２１の排気を更にバーナ
５２と燃焼ファン５３とによって高熱燃焼し、酸化、脱
臭させた後熱交換器５５を経て適温迄冷却して煙突５６
より放出させる。また必要に応じて排気受入部に設けた
誘引ファン４２は焼却炉の静圧に応じて風量のコントロ
ールを行う。

【００１５】し渣ホッパ４３及び灰ホッパ２９ し渣は、し渣ホッパ４３に流し込んでおき、焼却炉２１
内に適時適量づつ排出させて焼却する。焼却された残灰
は灰送出コンベヤ２８によって灰ホッパ２９に送られ
る。熱灰は途中で水冷ジャケットを通過させ又は噴霧等
の手段により適温迄冷却させて設備の耐熱保護を行な
う。灰ホッパにも数段のレベル計を設けると好具合であ
る。

【００１６】

【発明の効果】本発明は乾燥機と焼却炉とを相連係させ
焼却炉の排気の一部を乾燥機に戻して乾燥に利用するよ
うにした汚泥処理装置において、回転乾燥機と攪拌円形
焼却炉との間に特殊構成の中間貯槽を設けることによ
り、適当含水率迄乾燥された汚泥を順次該槽に流し込む
とともに、該中間貯槽に取付けた数段のレベル計及び水
分量計等に設けた制御装置を乾燥機及び焼却炉並びにこ
れらを連係する繰出コンベヤ等に伝達させて材料の流れ
を制御し、合理的な汚泥処理を自動的に行なわせるもの
である。

【００１７】また焼却温度感知器は焼却炉内の温度を感
知してこれを中間貯槽に伝えて、繰出コンベヤの繰出速
度を調整し、また乾燥汚泥を完全に焼却するとともに炉
内にクリンカーの発生附着を防止する。

【００１８】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明汚泥乾燥焼却装置の概要説明図。

【図２】本発明装置を適用する乾燥焼却実施例のフロー
シート。

【符号の説明】

１ 中間貯槽 ３ 受入コンベヤ ４ 繰出コンベヤ ５ 送込コンベヤ ６ａ ６ｂ 排出部 ７ レベル計 ８ 水分量計 ９ 温度計 １０ 炉内温度感知器 １２ 回転乾燥器 ２１ 攪拌円形焼却炉

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 併置された回転乾燥機１１と攪拌円形焼
   却炉２１との間に中間貯槽１を配設し、該槽の入口に乾
   燥機１１よりの受入コンベヤ３をまた出口に繰出コンベ
   ヤ４及び焼却炉２１への送込コンベヤ５を設け、前記中
   間貯槽１又は受入コンベヤ３の一部に排出部６ａ又は６
   ｂを設けるとともに、該中間貯槽１に数段のレベル計７
   及び水分量計８等を取付け、前記各計器類にそれぞれ乾
   燥機１１、焼却炉２１、受入コンベヤ３、送込コンベヤ
   ５及び排出部６ａ又は６ｂの作動を司る制御装置を設け
   て成る汚泥乾燥焼却装置。
2. 【請求項２】 繰出コンベヤ４に焼却炉の炉内温度感知
   器１０を連係させて成る請求項１に記載の汚泥乾燥焼却
   装置。