JPH068092U - 自動車用サイドミラー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、１個のミラーにより、後方，側方
を視認できるほか、運転席の上方，前方下部をも視認で
き、取り付けのスペースを小さく、安全に運転できる自
動車用サイドミラーを提供することを目的としている。 【構成】 本考案の自動車用サイドミラー１０は、後方
ａを視認できるバックミラー１２とこのバックミラー１
２の回りを曲げてなり、側方ｂ，ｃ，運転席の上方ｄ，
前方下部ｅを視認できる第２のミラー１３とを備えたも
のである。したがって、走行時、網域となる部分を少な
くでき、安全に運転できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車用サイドミラー、特に、貨物自動車などにおいて、死角部分 を少なくできる自動車用サイドミラーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の自動車用サイドミラーとして、図３および図４に示すものが知 られている。図３は従来の自動車用サイドミラーを示す斜視図、図４は従来の自 動車用サイドミラーを取り付けた自動車の走行時の視野を示す説明図である。

【０００３】 貨物自動車等においては、図３および図４に示したように、貨物自動車の前部 ６に固定した棒状体７に、サイドミラー１の本体であるフレーム２に設けたバッ クミラー３とアンダーミラー８を取り付け、バックミラー３より運転席の視点Ｗ から自動車Ｘの側方４と後方５の自動車Ｙ，Ｚなどを視認できるようになってお り、また、アンダーミラー８により、たとえば、交差点で左折または右折，運転 席から前方地上部９を視認できるようになっていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の自動車用サイドミラーにおいては、たとえば、高速道路 の入口部における加速線で、死角になる部分が生じることがあった。

【０００５】 また、貨物自動車などにおいては、運転席が地上から高所にあるため、交差点 で側方４、後方５の見透しが悪く、このため、死角になる部分で巻込事故を防止 するため、バックミラー３とアンダーミラー８を設けたものでは、車線変更を視 認しにくいという問題があった。

【０００６】 そして、走行速度が速く、左右の両ラインに数多くの走行車がいるとき、早め に追越車を視認するために、バックミラーのほかにアンダーミラーを取り付けた ものでは、両ミラーに運転中、視神経を集中しなければならなくなるという煩わ しさがあった。

【０００７】 本考案は、このような問題点を解決するためになされたもので、後方を視認で きる第１のミラーと、第１のミラーの回りを曲げてなる第２のミラーを備えたこ とにより、死角部分を少なくし、安全に走行できる自動車用サイドミラーを提供 することを目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

このため、本考案の自動車用サイドミラーは、後方を視認できる第１のミラー と、第１のミラーの回りに曲げてなり、側方，運転席の上方，前方下部を視認で きる第２のミラーを備えたものである。

【０００９】

【作用】

上記の構成において、通常走行時、第１のミラーにより自動車の後方を視認で きるほか、第２のミラーにより側方，運転席の上方，前方下部を視認できる。

【００１０】

【実施例】

以下に、本考案の一実施例の自動車用サイドミラーについて、図に基づいて説 明する。 図１は本考案の一実施例を示す説明図で、（ａ）は同正面図、（ｂ）は同側面 図、図２は同自動車用サイドミラーを取り付けた自動車の走行時の視野を示す説 明図である。 従来例、図３および図４におけると同一部分または相当部分は同一符号を用い 、説明の重複を避ける。 図において、１０は自動車用サイドミラー、１１はこの自動車用サイドミラー １０の本体であるフレーム、１２は自動車用サイドミラー１０の第１のミラーで あるバックミラー（Ａ）で、矢印ａで示したように、視点Ｗから自動車Ｘの後方 を視認できるようになっている。

【００１１】 １３は、側方，運転席の上方を視認できる第２のミラー（Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅ）で 、この第２のミラー１３は、前記バックミラー１２の回りを曲げてなり、第１の ミラー１２に隣接して設けてあり、この第２のミラー１３を設けたことにより、 視点Ｗから側方ｂ，ｃと後方ａと運転席の上方ｄ，前方下部ｅを視認できるよう になっている。１４はこのバックミラー１２と第２のミラー１３間の隣接部であ り、前記自動車用サイドミラー１０は、前記バックミラー１２，第２のミラー１ ３，フレーム１１とから構成されている。この一実施例では、自動車用サイドミ ラー１０を、それぞれの自動車の左右の部分Ｌ，Ｒに取り付けた場合について説 明する。

【００１２】 以上の構成において、走行時、車両後方ａをバックミラー１２（Ａ）により視 認できる。たとえば、高速道路入口部の加速車線における走行では、第２のミラ ー１３により、問題となる死角部分がなく、視認できる。 すなわち、図２に示したように、第２のミラーのＢ，Ｃ部により側部ｂ，ｃを 、Ｄ部により運転席の上方ｄを、Ｅ部により前方下部ｅをそれぞれ視認でき、従 来サイドミラーでは確認しにくい部分を多角度的に見ることができる。 バックミラー１２を第２のミラー１３に隣接したので、一体に製造し易く、し かも安価でコンパクトにできる。

【００１３】 この考案の一実施例の自動車サイドミラーにおいては、自動車のサイドミラー １０のフレーム１１に設けた自動車Ｘの後方ａを視認できるバックミラー１２と 、側方ｂ，ｃ，運転席の上方ｄ，前方下部ｅを視認できる第２のミラー１３とを 備えたことにより、取り付けスペースが小さくてすみ、従来のサイドミラーと代 替して装着でき、しかも車両の外観を損ずることなく、安全に運転できる。

【００１４】 （他の実施例） 本考案の一実施例では、自動車用サイドミラー１０を貨物自動車に取り付けた 場合について説明したが、普通自動車，オートバイ，軽車両，バス等に取り付け ても、同様な効果を奏するほか、交差点で、側方４についても視点Ｗから見透し よく視認でき、死角によって生じる巻込事故の発生を防止できる自動車用サイド ミラーを提供できる。

【００１５】

【考案の効果】

上述したように、本考案の自動車用サイドミラーによれば、自動車後方の地上 部を視認できる第１のミラーと、第１のミラーの外側部に隣接した第２のミラー を有したことにより、取り付けのためのスペースが小さく、自動車としての外観 を損ずることなく、また、走行中においても、追越車を視点から視認し易くなり 、１個のミラーにより、後方と両側方の追越車を視認し、しかも、運転席の上方 ，前方下部を視認でき、安全に運転できる自動車用サイドミラーを提供できる効 果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例の自動車用サイドミラーを
示す説明図

【図２】 同自動車用サイドミラーを取り付けた自動車
の走行時の視野を示す説明図

【図３】 従来の自動車用サイドミラーを示す斜視図

【図４】 同サイドミラーを取り付けた自動車の走行時
の視野を示す説明図

【符号の説明】

１０ 自動車用サイドミラー １１ フレーム １２ バックミラー（Ａ） １３ 第２のミラー（Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅ） なお、各図中、同一符号は同一部分または相当部分を示
す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車のサイドミラーの本体に設けた自
   動車の後方を視認できる第１のミラーと、該第１のミラ
   ーの回りを曲げてなり、側方，運転席の上方，前方下部
   を視認できる第２のミラーとを備えたことを特徴とする
   自動車用サイドミラー。