JP3153157B2 - 流動床式焼却炉の給じん装置 - Google Patents

流動床式焼却炉の給じん装置

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JP3153157B2 JP18517397A JP18517397A JP3153157B2 JP 3153157 B2 JP3153157 B2 JP 3153157B2 JP 18517397 A JP18517397 A JP 18517397A JP 18517397 A JP18517397 A JP 18517397A JP 3153157 B2 JP3153157 B2 JP 3153157B2
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豊和 田中
章 西澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、流動床式焼却炉
にごみを供給するための給じん装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の給じん装置は、例えば、実開平
6−14731号公報(公報1)、特開昭57−849
21号公報(公報2)などに記載のごとく、この発明の
実施例を示す図1を参照して説明すると、流動床式焼却
炉Aに付設され、ごみaを収納するホッパ1の下部にス
クリューフィーダ2を設けたものであり、ホッパ1にご
みaを満たした状態で、フィーダ2によりごみaを流動
床式焼却炉Aに送り込む。
【0003】この給じん装置においては、ホッパ1内に
ごみaを溜めることでシール性を確保する、いわゆるマ
テリアルシールを採用しているため、ホッパ1内は高い
ごみレベルを保ってシール性を担保する。しかし、ごみ
レベルが高いと、ホッパ1とフィーダ2の接続部にごみ
の詰りや圧密が生じ、例えばごみブリッジが生じて、ご
みaの定量供給が阻害される恐れが多くなる。ごみaの
定量供給が阻害されると、連続して安定した燃焼が担保
できなくなり、可視煙や一酸化炭素(CO)の発生を招
く。
【0004】このため、公報1記載の技術は、フィーダ
2のスクリューに向けて進退するプッシャを設け、この
プッシャにより、フィーダ2にごみaを強制的に押し込
むようにしている。
【0005】また、公報2記載の技術は、フィーダ2の
スクリューを並列に設けて、その両スクリューを相反す
る方向に回転することにより、両スクリュー間にごみa
を噛み込み易くして、ごみaの供給を安定化している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この従来技術の下、公
報2記載の複数のスクリューを有するフィーダ2におい
ても、公報1記載のプッシャを備えれば、フィーダ2へ
のごみ供給が安定し、スクリューへの噛み込み作用も向
上すると考える。
【0007】この発明は、そのごみのスクリューへの噛
み込み作用が確実になされるようにすることを第1の課
題とする。
【0008】また、公報2記載のフィーダは、両スクリ
ューが同一速度で回転して送り速度(搬送速度)が同じ
のため、両スクリュー間では塊状ごみaの剪断作用がな
されにくく、圧縮されつつ塊状のままで回転刃4に至っ
ている。圧縮された塊状ごみaは解砕しにくく、円滑に
解砕されなければ、炉Aの流動燃焼に支障が生じる。
【0009】この発明は、フィーダ内での圧縮塊状化を
極力少なくすることを第2の課題をする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記フィー
ダ2が複数のスクリューを有するものを前提とし、第1
の課題を達成するために、その各スクリュー間にごみを
押し込むようにしたのである。
【0011】スクリュー間は両スクリューが対向した空
隙のため、その空隙に押し込まれたごみは両スクリュー
により別々に搬送作用を受けて、スクリューに円滑に噛
み込む。このとき、隣り合うスクリューの回転方向は同
一でもよいが、相反する方向が好ましい。
【0012】この発明は、第2の課題を達成するため
に、上記各スクリューは隣接するスクリューとは搬送速
度が異なるようにしたのである。
【0013】スクリューの搬送速度が異なれば、その速
度差により、ごみに剪断作用が働き、解砕作用がなされ
る。すなわち、圧縮による塊状化が抑制される。このと
き、隣り合うスクリューの回転方向は同一でもよいが、
相反する方向が好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】上記第1の課題を達成する発明の
実施形態としては、上記スクリューフィーダに上記ホッ
パ内のごみを押し込むプッシャを付設し、このプッシャ
は、上記各スクリュー間に押し込み棒を進退させてごみ
をその間に押し込むものである構成を採用し得る。
【0015】その押し込み棒は、スクリュー間に深く入
ることが好ましいが、スクリューの回転エリアに入れば
干渉する。このため、棒の押し込み位置はその回転エリ
ア近くまでとする。しかし、その干渉も防止するよう
に、スクリューの回転速度と押し込み棒の進退速度との
タイミングの調和を図れば、棒の押し込み位置を回転エ
リア内まで至らすこともできる。
【0016】上記第2の課題を達成する発明の実施形態
としては、各スクリュー軸にギアをそれぞれ設け、その
各ギアは、隣接するスクリューのギアと噛み合って、噛
み合うギア同士は大きさが異なっており、前記ギアの一
つを駆動させることにより、隣り合うスクリューを速度
を異ならせて回転させる構成を採用し得る。
【0017】噛み合うギアの大きさが異なれば、隣り合
うスクリューは相反対方向に異なる速度で回転して搬送
速度が異なり、その速度差によって、ごみの剪断作用が
なされる。
【0018】ごみ搬送速度を異ならせる手段としては、
スクリューの回転速度を異ならせる他に、スクリューの
送りピッチを異ならせても行うことができる。このた
め、回転速度に加え、その送りピッチをも相違させるこ
とができる。また、回転速度が同じで、該送りピッチを
異ならせたスクリューフィーダを採用することもでき
る。
【0019】
【実施例】図1乃至図3に一実施例を示し、この実施例
も従来と同様に、負圧で駆動される流動床焼却炉Aへの
ごみ投入路Bの基枠10上に備えられている。この基枠
10にはホッパ1が備えられて、このホッパ1の下部に
スクリューフィーダ2が設けられている。ホッパ1には
超音波レベル計(図示せず)が取付けられており、この
レベル計により、常時ホッパ1内のごみ貯留量を一定以
上に保つようにごみ送り込みコンベア(図示せず)が制
御される。この作用により、ごみaによるシール性の確
保及び上流機器の電力消費低減がなされる。
【0020】上記フィーダ2は同一ピッチ同一大きさの
2本のスクリュー2a、2bを有し、この両スクリュー
2a、2bは、図3(b)に示すように大きさの異なる
歯車20a、20bが噛み合っている。この歯車20
a、20bは図示しない駆動機により回転され、両スク
リュー2a、2bが同図(a)矢印方向に異なる速度で
回転してホッパ1内のごみaを投入路Bに供給する。こ
のとき、その回転差によりごみaが剪断される。なお、
フィーダ2の電動機は可変速であり、中央操作盤におけ
る手動操作又は自動制御器からの入力信号によってスク
リュー2a、2bの回転速度が制御されて、炉A内の負
荷に応じたごみaを供給する。
【0021】また、ホッパ1にはごみ押し込み用プッシ
ャ5が備えられており、このプッシャ5はエアシリンダ
51とそのピストンロッドの押し込み棒52とからな
る。図1鎖線のごとく、このプッシャ5は押し込み棒5
2を進行させて、図2、図3(a)のごとく、ごみaを
両スクリュー2a、2b間に押し込み、スクリュー2
a、2bに確実に喰い込ませる。このとき、押し込み棒
52はスクリュー2a、2bに干渉しないようにその回
転エリアに入り込まないようにしてある。プッシャ5の
駆動は、逆止弁付流量調整弁53を介し電動切換弁54
により圧縮空気をシリンダ51に給排することにより行
う。その給排時期は、一定時間毎、又はごみaのブリッ
ジなどの詰りが生じたときに行う。ごみの詰りは、作業
者の目視で検出したり、ブリッジが生じたことによる、
フィーダ2へのごみ送り量の減少に基づくフィーダ駆動
機の電流値の降下又はホッパ1内のごみ高さの上昇に基
づく超音波レベル計の高値によって検出し、その検出に
よりプッシャ5を駆動する。シリンダ51は油圧でもよ
い。
【0022】フィーダ2のごみ押出口3には回転刃4が
対向して設けられており、この回転刃4は周囲4等分位
に放射状の羽根4aを有するものであり、この羽根4a
の回転により、押し出されたごみaを解砕する。
【0023】回転刃4の軸41は基枠10上の台車42
に回転自在に支持され、この台車42上の電動機43に
より、スプロケット44、チェーン45を介して回転刃
4が所要の速度で回転される。台車42に代えて、基枠
10上を摺動する架台ともし得る。図中、43aはギヤ
ボックスである。
【0024】基枠10には台車42の後方にエアシリン
ダ6が設置され、このエアシリンダ6のピストンロッド
61が台車42に連結されており、このピストンロッド
61の進退により、台車42が移動して、回転刃4がフ
ィーダ2の押出口3に対し接離する。エアシリンダ6に
は、逆止弁付流量調整弁62、リリーフ弁63を介し電
動切換弁64により圧縮空気が給排され、この切換えに
より、ピストンロッド61が進退する。図中、65は圧
力計、66はサイレンサである。
【0025】リリーフ弁63の設定圧は、回転刃4が所
定位置(図1実線)においてごみaを円滑に解砕するご
み押出し受圧の最大値に対応するように実験等により適
宜に決定する。例えば、0.5〜1.0kg/cm2
範囲で、0.8kg/cm2程度とする。このため、フ
ィーダ2からのごみ圧縮度、量が増して回転刃4への押
出しごみ圧がリリーフ弁63の設定圧によるごみ押出し
受圧より高くなると、シリンダ6内の圧が上昇するた
め、リリーフ弁63はその圧を逃がし、これによってピ
ストンロッド61は後退して、台車42が矢印のごとく
動き、回転刃4が押出口3から離れてフィーダ2からの
ごみ押出し受圧を低下させて設定圧と均り合った位置で
停止する。ごみ押出し圧が低下すれば、台車42が前進
して回転刃4を押出口3に接近させ、設定圧と均り合っ
た位置又は実線位置で停止する。
【0026】すなわち、リリーフ弁63の作用により、
回転刃4は、フィーダ2からのごみ押出し圧に応じて、
その対向方向後側の所要位置に後退して、自己の受ける
押出しごみ圧(ごみ押出し受圧)を一定にされて解砕作
用をなす。フィーダ2と回転刃4の間にごみの閉塞状態
が続き、ごみ押出し受圧が許容範囲以上となれば、その
検出信号、例えば電動機43の負荷電流の所定値以上の
検出信号によって、切換弁64により、シリンダ6への
圧縮空気の入れ換えを行って、ピストンロッド61を最
大ストローク後退させて、その閉塞状態の解消を図る。
【0027】なお、スクリュー2a、2bの本数は任意
であり、その本数に合わせて、プッシャ5の押し込み棒
52を設ける。例えば、3本であれば、押し込み棒52
は2本となり、このとき、その棒52は1つのシリンダ
又は別々のシリンダで駆動させることができる。
【0028】
【発明の効果】この発明は、以上の説明から理解できる
ように、スクリューにごみが確実に噛み込み、また、フ
ィーダの搬送中にごみが剪断されて、圧縮塊状化が極力
抑制されるのでごみが円滑に送られて、安定した燃焼作
用を担保し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の概略正面図
【図2】同実施例の概略平面図
【図3】(a)、(b)ともに同実施例の要部切断側面
【符号の説明】
1 ごみホッパ 2 スクリューフィーダ 2a、2b スクリュー 3 スクリューフィーダ押出口 4 回転刃 5 ごみ押し込みプッシャ 6 回転刃進退用エアシリンダ 42 回転刃支持台車 43 回転刃用電動機 51 プッシャ用エアシリンダ 52 プッシャ用押し込み棒 54 ごみ押し込みプッシャ駆動用切換弁 61 ピストンロッド 63 ごみ押出し受圧設定用リリーフ弁 a ごみ a’ 解砕ごみ A 流動床式焼却炉
フロントページの続き (72)発明者 堂野 千里 大阪市西区北堀江1丁目12番19号 株式 会社栗本鐵工所内 (56)参考文献 特開 平9−142667(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23G 5/30 F23G 5/44 F23K 3/16 302

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ごみaを収容するホッパ1の下部に、流
    動床式焼却炉Aに前記ごみaを供給する複数の並列され
    たスクリュー2a、2bからなるスクリューフィーダ2
    を設けた給じん装置において、 上記スクリューフィーダ2に上記ホッパ1内のごみaを
    押し込むプッシャ5を付設し、このプッシャ5は、上記
    各スクリュー2a、2b間に押し込み棒52を進退させ
    てごみaをその間に押し込むものであることを特徴とす
    る流動床式焼却炉の給じん装置。
  2. 【請求項2】 ごみaを収容するホッパ1の下部に、流
    動床式焼却炉Aに前記ごみaを供給する複数の並列され
    たスクリュー2a、2bからなるスクリューフィーダ2
    を設けた給じん装置において、 上記各スクリュー2a、2bは隣接するスクリュー2
    a、2bとは搬送速度が異なることを特徴とする流動床
    式焼却炉の給じん装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の給じん装置において、各
    スクリュー2a、2bの軸にギア20a、20bをそれ
    ぞれ設け、この各ギヤは、隣接するスクリューのギアと
    噛み合って、その噛み合うギア20a、20b同士は大
    きさが異なっており、前記ギアの一つを駆動させること
    により、隣り合うスクリュー2a、2bを速度を異なら
    せて回転させるようにしたことを特徴とする流動床式焼
    却炉の給じん装置。
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JP5243001B2 (ja) * 2007-11-21 2013-07-24 株式会社荏原製作所 可燃性原料供給システム
KR100998934B1 (ko) 2008-09-19 2010-12-09 한국에너지기술연구원 미분탄 고온반응 측정시스템
JP5393293B2 (ja) * 2009-06-30 2014-01-22 日立造船株式会社 給じん装置

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