JP5609614B2 - 新規アリールアミンデンドリマー状化合物、その製造方法およびその用途 - Google Patents
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で表される少なくとも1種の芳香族骨格が繰り返し結合している構造であることを特徴とするアリールアミンデンドリマー状化合物、その製造方法およびその用途である。
上記一般式(1)で表される化合物において、Ar1としては、置換基を有してもよい炭素数6〜60の芳香族基であれば特に限定するものではないが、下記一般式(12)〜(15)のいずれかであることが好ましい。
R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R15で表される炭素数1〜18のアルキル基としては、特に限定するものではないが、R1、R2において表した炭素数1〜18のアルキル基を挙げることができる。また、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R15で表される置換基を有してもよいフェニル基としては、特に限定するものではないが、R1、R2において表した置換基を有してもよいフェニル基を挙げることができる。
で表される少なくとも1種のポリハロゲン化芳香族化合物をパラジウム触媒および塩基の存在下に反応させることにより製造することができる。
核磁気共鳴分析装置:バリアン社製 Gemini200
質量分析装置:日立製作所製 M−80B(測定方法:FD−MS分析)
分子量測定装置:GPC(東ソー製:HLC−8220;カラム:TSKgel SuperH3000−TSKgel SuperH2000−TSKgel SuperH1000(いずれも東ソー製))を用い、メタノール/テトラヒドロフラン=9/1(v/v)を溶出溶媒として、流量1.0mL/分、カラム温度40℃で通液し、東ソー製 紫外可視検出器(UV−8020)にて検出した。分子量標準として標準ポリスチレン(東ソー製)を用いた。
冷却管、温度計を装着した300mL四つ口丸底フラスコに、室温下、4,4’−ジヨードビフェニル 19.49g(52.0mmol)、4−n−ブチルアニリン 9.31g(62.4mmol)、ナトリウム−tert−ブトキシド 11.08g(115.2mmol)及びo−キシレン 241mLを仕込んだ。この混合液に、予め窒素雰囲気下で調製したトリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0) 216mg(0.24mmol)及びトリ−tert−ブチルホスフィン 389mg(1.92mmol)のo−キシレン(10mL)溶液を添加した。その後、窒素雰囲気下、温度を120℃まで昇温し、120℃で加熱攪拌しながら3時間熟成した。
13C−NMR(CDCl3)δ(ppm):146.73、138.77、134.35、132.83、128.77、127.72、127.65、124.34
FD−MS(m/z):575(M+)
反応例3
N,N,N’,N’−テトラキス(4−ブロモフェニル)ベンジジンの合成
13C−NMR(CDCl3)δ(ppm):146.15、145.78、135.29、132.23、127.49、125.42、124.32、115.53
FD−MS(m/z):804(M+)
反応例4
ジ(1−ナフチル)フェニルアミンの合成
13C−NMR(CDCl3)δ(ppm):150.27、144.64、135.01、130.03、128.73、128.26、126.02、125.91、125.80、125.42、124.76、124.25、120.44、120.23
反応例5
ビス(4−ブロモ−1−ナフチル)−4−ブロモフェニルアミンの合成
13C−NMR(CDCl3)δ(ppm):148.76、143.78、133.22、131.92、130.80、129.90、128.05、127.87、127.54、127.25、125.11、124.28、121.96、120.05
FD−MS(m/z):579(M+)
反応例6
冷却管、温度計を装着した200mL四つ口丸底フラスコに、室温下、反応例1で合成した一般式(27)で表されるアリールアミンポリマー 1.00g、ナトリウム−tert−ブトキシド 0.80g(8.3mmol)、o―キシレン 50mLを仕込んだ。この混合液に、予め窒素雰囲気下で調製したトリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0) 19.1mg(0.021mmol)及びトリ−tert−ブチルホスフィン 34.0mg(0.168mmol)のo−キシレン(5mL)溶液を添加した。その後、窒素雰囲気下、温度を120℃まで昇温し、ブロモベンゼン 261.7mg(1.67mmol)を添加し、120℃で加熱攪拌しながら3時間熟成した。次いで、ジフェニルアミン 0.564g(3.33mmol)のo−キシレン(3mL)溶液を添加し、さらに3時間熟成した。
冷却管、温度計を装着した100mL四つ口丸底フラスコに、室温下、反応例1で合成した一般式(27)で表されるアリールアミンポリマー 2.00g(数平均分子量換算:0.83mmol)、ナトリウム−tert−ブトキシド 1.60g(16.7mmol)、反応例2で合成したトリス(4’−クロロビフェニル−4−イル)アミン 319.7mg(0.56mmol)およびo−キシレン 70mLを仕込んだ。この混合液に、予め窒素雰囲気下で調製したトリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0) 39.5mg(0.042mmol)およびトリ−tert−ブチルホスフィン 68.0mg(0.34mmol)のo−キシレン(5mL)溶液を添加した。その後、窒素雰囲気下、温度を120℃まで昇温し、120℃で加熱攪拌しながら3時間熟成した。ブロモベンゼン 261.5mg(1.67mmol)を添加し、120℃で更に3時間熟成した。次いで、ジフェニルアミン 0.85g(5.00mmol)のo−キシレン(2mL)溶液を添加し、更に3時間熟成した。
冷却管、温度計を装着した100mL四つ口丸底フラスコに、室温下、反応例1で合成した一般式(27)で表されるアリールアミンポリマー 2.00g(数平均分子量換算:0.83mmol)、ナトリウム−tert−ブトキシド 1.60g(16.7mmol)、反応例3で合成したN,N,N’,N’−テトラキス(4−ブロモフェニル)ベンジジン 333.7mg(0.42mmol)およびo−キシレン 70mLを仕込んだ。この混合液に、予め窒素雰囲気下で調製したトリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム 39.5mg(0.042mmol)およびトリ−tert−ブチルホスフィン 68.0mg(0.34mmol)のo−キシレン(5mL)溶液を添加した。その後、窒素雰囲気下、温度を120℃まで昇温し、120℃で加熱攪拌しながら3時間熟成した。ブロモベンゼン 261.5mg(1.67mmol)を添加し、120℃で更に3時間熟成した。次いで、ジフェニルアミン 0.85g(5.00mmol)のo−キシレン(2mL)溶液を添加し、更に3時間熟成した。
実施例1のトリス(4’−クロロビフェニル−4−イル)アミンをビス(4−ブロモ−1−ナフチル)−4−ブロモフェニルアミンに変更した以外は、実施例1と同様にして反応を行い、淡黄色粉体を得た(収率83%)。
厚さ130nmのITO透明電極を有するガラス基板をアセトン、イソプロピルアルコールで順次超音波洗浄し、次いで、イソプロピルアルコールで煮沸洗浄した後、乾燥した。更に、UV/オゾン処理したものを透明導電性支持基板として使用した。
実施例4において、実施例1で合成したアリールアミンデンドリマー状化合物の代わりに実施例2で合成したアリールアミンデンドリマー状化合物を用いた他は、実施例4と同様に素子を作製した。発光特性を表4に示す。
実施例4において、実施例1で合成したアリールアミンデンドリマー状化合物の代わりに実施例3で合成したアリールアミンデンドリマー状化合物を用いた他は、実施例4と同様に素子を作製した。発光特性を表4に示す。また、得られた有機EL素子の初期輝度を2000cd/m2とした際に、初期輝度の50%までの輝度減衰時間を測定した。当該50%輝度減衰時間を、後掲の比較例1の50%輝度減衰時間で規格化した規格化50%駆動寿命を表5に示す。表5に示す通り、本発明のアリールアミンデンドリマー状化合物を用いることで、長寿命な素子が得られた。
実施例6において、実施例3で合成したアリールアミンデンドリマー状化合物の代わりに反応例1で合成した一般式(28)で表される直線状アリールアミンポリマーを用いた他は実施例6と同様に素子を作成し、50%輝度減衰時間を測定した。
Claims (8)
- 重量平均分子量が、ポリスチレン換算で1,000〜1,000,000の範囲であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のアリールアミンデンドリマー状化合物。
- 下記一般式(22)
で表されるアリールアミンポリマーと一般式(23)〜(26)
で表される少なくとも1種のポリハロゲン化芳香族化合物とをパラジウム触媒および塩基の存在下に反応させることを特徴とする、下記一般式(1)
で表されるアリールアミンポリマー骨格と一般式(2)〜(5)
- 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のアリールアミンデンドリマー状化合物を用いることを特徴とする電子素子。
- 電子素子が、有機エレクトロルミネッセンス素子であることを特徴とする請求項7に記載の電子素子。
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