JP5607899B2 - コンクリート用収縮低減剤組成物 - Google Patents
コンクリート用収縮低減剤組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5607899B2 JP5607899B2 JP2009175022A JP2009175022A JP5607899B2 JP 5607899 B2 JP5607899 B2 JP 5607899B2 JP 2009175022 A JP2009175022 A JP 2009175022A JP 2009175022 A JP2009175022 A JP 2009175022A JP 5607899 B2 JP5607899 B2 JP 5607899B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- concrete
- agent
- hydrogen atom
- shrinkage reducing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
- Polyethers (AREA)
- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
Description
好ましい実施形態においては、上記分岐化合物(A)は、トリメチロールアルカンのアルキレンオキシド付加物、ペンタトリオールのアルキレンオキシド付加物、およびソルビトールのアルキレンオキシド付加物から選ばれる少なくとも1種である。
好ましい実施形態においては、上記分岐化合物(A)は、該分岐化合物(A)中の水酸基1モルに対してエチレンオキシドまたはプロピレンオキシドが5〜150モル付加している。
好ましい実施形態においては、本発明のコンクリート用収縮低減剤組成物は、ポリオキシアルキレン基とアニオン性基とを有する重合体(B)を含む。
好ましい実施形態においては、上記分岐化合物(A)、上記AE剤(C)、および上記消泡剤(D)の合計と、上記重合体(B)の重量比が、固形分換算で、((A)+(C)+(D))/(B))=99.9/0.1〜50/50である。
好ましい実施形態においては、上記重合体(B)が、一般式(1)で表されるポリオキシアルキレン基を有する単量体(I)と、一般式(2−1)〜(2−3)で表される単量体の中から選ばれる少なくとも1種の単量体(II)とを共重合して得られる共重合体である。
本発明のコンクリート用収縮低減剤組成物は、ポリオキシアルキレン鎖を分子内に3本以上含む分岐構造を有する分岐化合物(A)を主成分とする。本発明において、主成分とは、組成物中に50重量%以上含まれる成分を意味する。
本発明のコンクリート用収縮低減剤組成物は、AE剤(Air Entraining剤)(C)を必須成分として含む。
本発明のコンクリート用収縮低減剤組成物は、消泡剤(D)を必須成分として含む。
本発明のコンクリート用収縮低減剤組成物は、ポリオキシアルキレン基とアニオン性基とを有する重合体(B)をさらに含むことが好ましい。重合体(B)のアニオン性基としては、優れた収縮低減機能と優れた減水機能を併せ持つ水硬性材料用収縮低減剤組成物を提供し得る点で、カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基のいずれかが好ましい。
3−メチル−3−ブテン−1−オール等の特定の不飽和アルコールにエチレンオキシド等を付加したアルケニルエーテル系単量体、不飽和カルボン酸系単量体、これらの単量体と共重合可能な単量体、から得られる共重合体および/またはその塩(特開昭62−68806号公報、特開平10−236858号公報、特開2001−220417号公報参照);
(メタ)アクリル酸のポリエチレン(プロピレン)グリコールエステルあるいはポリエチレン(プロピレン)グリコールモノ(メタ)アリルエーテル、(メタ)アリルスルホン酸(塩)、(メタ)アクリル酸(塩)、から得られる共重合体(特開昭62−216950号公報参照);
(メタ)アクリル酸のポリエチレン(プロピレン)グリコールエステル、(メタ)アリルスルホン酸(塩)、(メタ)アクリル酸(塩)、から得られる共重合体(特開平1−226757号公報参照);
ポリエチレングリコールモノ(メタ)アリルエーテルとマレイン酸(塩)との共重合体(特開平4−149056号公報参照);
ポリエチレングリコールモノ(メタ)アリルエーテル、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリル酸(塩)、(メタ)アリルスルホン酸(塩)あるいはp−(メタ)アリルオキシベンゼンスルホン酸(塩)、から得られる共重合体(特開平6−191918号公報参照);
アルコキシポリアルキレングリコールモノアリルエーテルと無水マレイン酸との共重合体あるいはその加水分解物またはその塩(特開平5−43288号公報参照);
ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステル系単量体、(メタ)アクリル酸系単量体、これらの単量体と共重合可能な単量体、から得られる共重合体(特公昭59−18338号公報参照);
スルホン酸基を有する(メタ)アクリル酸エステルおよび必要に応じてこれと共重合可能な単量体、から得られる共重合体またはその塩(特公昭62−119147号公報参照);
アルコキシポリアルキレングリコールモノアリルエーテルと無水マレイン酸との共重合体と末端に水酸基を有するポリオキシアルキレン誘導体とのエステル化反応物(特開平6−298555号公報参照);
ポリアルキレングリコールモノエステル系単量体と、(メタ)アクリル酸系単量体、不飽和ジカルボン酸系単量体、および(メタ)アリルスルホン酸系単量体の中から選ばれる1種以上の単量体、から得られる共重合体(特開平7−223852号公報参照);
スチレンスルホン酸、スルホアルキル(メタ)アクリレート、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートモノリン酸エステルから選ばれる1種以上の単量体、(アルコキシ)ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート、および不飽和カルボン酸系単量体、から得られる共重合体またはその塩(特開平11−79811号公報参照);
(アルコキシ)ポリアルキレングリコールモノビニルエーテル系単量体、不飽和カルボン酸系単量体、および(ヒドロキシ)アルキル(メタ)アクリレート、から得られる共重合体(特開平2004−307590号公報参照);
(アルコキシ)ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート、リン酸モノエステル系単量体、およびリン酸ジエステル系単量体、から得られる共重合体またはその塩(特開2006−52381号公報参照);
不飽和(ポリ)アルキレングリコールエーテル系単量体と不飽和モノカルボン酸系単量体との共重合体(特開2002−121055号公報、特開2002−121056号公報参照);
などが挙げられる。
単量体(I)において、上記一般式(1)中のR3は水素原子が好ましく、オキシアルキレン基AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基からなることが好ましく、該オキシアルキレン基AOとしてオキシエチレン基を含むことがより好ましく、該オキシアルキレン基AO全体に対するオキシエチレン基の含有割合が70モル%以上であることがより好ましく、80モル%以上であることがさらに好ましく、90モル%以上であることが特に好ましく、該オキシアルキレン基AO全体がオキシエチレン基であることが最も好ましい。該オキシアルキレン基AOは、pが0の場合は(CH2)qとエーテル結合し、pが1の場合はエステル結合を形成する。p=1が好ましい。mは0〜2の数であり、m=0が好ましい。また、R4は水素原子または炭素数1〜18のアルキル基が好ましく、水素原子または炭素数1〜12のアルキル基がより好ましく、水素原子または炭素数1〜4のアルキル基がさらに好ましく、水素原子または炭素数1、2のアルキル基が特に好ましく、水素原子またはメチル基が最も好ましい。
上記一般式(2−1)で表される単量体(II−1)としては、例えば、(メタ)アクリル酸、クロトン酸等の不飽和モノカルボン酸系単量体;マレイン酸、イタコン酸、フマル酸等の不飽和ジカルボン酸系単量体またはこれらの塩(例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アルキルアンモニウム塩等);などが挙げられ、好ましくは、(メタ)アクリル酸またはこれらのアルカリ金属塩である。
本発明のコンクリート用収縮低減剤組成物は、本発明の作用効果を奏する限り、必要に応じて、その他の成分を含んでいても良い。その他の成分としては、例えば、水溶性高分子物質、高分子エマルジョン、遅延剤、早強剤・促進剤、界面活性剤、防水剤、防錆剤、ひび割れ低減剤、膨張材、セメント湿潤剤、増粘剤、分離低減剤、凝集剤、他の乾燥収縮低減剤、強度増進剤、セルフレベリング剤、防錆剤、着色剤、防カビ剤、高炉スラグ、フライアッシュ、シンダーアッシュ、クリンカーアッシュ、ハスクアッシュ、シリカヒューム、シリカ粉末、石膏が挙げられる。これらは1種のみを用いても良いし、2種以上を併用しても良い。しかしながら、本発明の収縮低減剤組成物は、他の混和材料との組合せを必要とせず、安価で、硬化物の強度低下を抑制し、優れた収縮低減機能を有するという効果を発現できるので、上記に挙げたようなその他の成分は、必要でなければ、特に用いなくても良い。
コンクリート物性評価に用いる各成分の固形分測定は下記のように行った。
1.アルミ皿を精秤した。
2.精秤したアルミ皿上に固形分を測定する成分を載せて精秤した。
3.窒素雰囲気下、130℃に調温した乾燥機内に、上記2で精秤した成分を1時間入れた。
4.1時間後、上記成分を乾燥機から取り出し、デシケーター内で15分間放冷した。
5.15分後、乾燥後の上記成分をデシケーターから取り出し、アルミ皿と乾燥後の上記成分を精秤した。
6.下記式により、固形分を算出した。
固形分(%)={〔(上記5の精秤で得られた重量)−(上記1の精秤で得られた重量)〕/〔(上記2の精秤で得られた重量)−(上記1の精秤で得られた重量)〕}×100
≪フレッシュコンクリートの評価≫
得られたフレッシュコンクリートについて、スランプ値、空気量の測定を以下の方法により実施した。
スランプ値:JIS A 1101−1998
空気量 :JIS A 1128−1998
得られたフレッシュコンクリートをゲージピン付の10×10×40cmの供試体型枠に入れ2日間20℃にて封緘養生後脱型し、さらに5日間20℃の静水中で水中養生した後乾燥収縮低減性の評価を開始した。乾燥収縮低減性の評価は、JIS A 1129−3(モルタル及びコンクリートの長さ変化試験方法 第3部:ダイヤルゲージ方法)に準拠して実施した。静水中で5日間養生した供試体の表面の水を紙タオルでふき取った後、直ちに供試体の長さを測定し、この時点の長さを基準とした。その後、温度20℃、湿度60%に設定した恒温恒湿室内に保存し、適時測長した。この際、長さ変化比は、下記式(イ)で示されるように、収縮低減剤(A成分)を含まないコンクリート(基準コンクリート)の収縮量に対する、収縮低減剤(A成分)を添加したコンクリートの収縮量の比とし、値が小さいほど収縮を低減できることを示す。
長さ変化比=
{(収縮低減剤添加コンクリートの収縮量)/(基準コンクリートの収縮量)}×100
・・・(イ)
AE剤および消泡剤を用いて所定の空気量のコンクリートを混練した後、6mm以上の骨材を取り除いたモルタルについてエアボイドアナライザー(AVA;商品名、ジャーマンインストゥルメンツ社製)にて耐凍結融解性の指標となる気泡間隔係数の測定を行った。
まず、20℃に調温したAVA測定用溶液250mlと水約2000mlを測定用カラムに充填した後、モルタル20mlを採取し、カラムの底部に注入した。注入後、モルタルを30秒間攪拌し液中にモルタルの連行空気を十分に液中に放出させた。放出された気泡を経時で測定することにより、気泡間隔係数の計算を行った。気泡間隔係数の計算に際して、コンクリート全体積より6mm以上の骨材の占める体積を除いた値(モルタル容積率)を64.3%とした。
得られたフレッシュコンクリートを10×10×40cmの供試体型枠に入れ、2日間20℃にて封緘養生後脱型し、さらに28日間20℃の静水中で水中養生した後、耐凍結融解性の評価を実施した。
耐凍結融解性の評価は、JIS A 1148−2001中のA法に従い、30サイクルごとにJIS A 1127−2001に従い一次共鳴振動数および供試体重量を測定することにより実施した。
この際、30サイクルごとの耐凍結融解性は、下記式(1)で示されるように、凍結融解サイクル開始前(0サイクル)の一次共鳴振動数に対する、各サイクル終了時点の一次共鳴振動数から相対動弾性係数を算出して評価を実施した。凍結融解サイクルは最大300サイクルとし、300サイクル以前に相対動弾性係数が60%以下となった時点で評価を終了した。また、最終的な耐凍結融解性については、下記式(2)で示す耐久性指数を算出することにより評価を実施した。これらの値はいずれも100に近いほど良好な耐凍結融解性を有することを示す。
相対動弾性係数(%)=(fn 2/f0 2)×100 ・・・(1)
fn:凍結融解nサイクル後の一次共鳴振動(Hz)
f0:凍結融解0サイクル後の一次共鳴振動(Hz)
耐久性指数=(P×N)/300 ・・・(2)
P:凍結融解Nサイクル時の相対動弾性係数(%)
N:相対動弾性係数が60%以下となった凍結融解サイクル数、または300サイクルのいずれか小さいほう
温度計、攪拌機、滴下装置、窒素導入管および還流冷却装置を備えたガラス製反応装置に水200.2gを仕込み、攪拌下に反応装置内を窒素置換し、窒素雰囲気下で80℃まで加熱した。メトキシポリエチレングリコールモノアクリレート(エチレンオキシドの平均付加モル数25)225.2g、メタクリル酸44.8g、水450gおよび連鎖移動剤として3−メルカプトプロピオン酸2.2gを混合したモノマー水溶液を4時間、並びに5.2%過硫酸アンモニウム水溶液60gを5時間かけて反応容器に滴下し、5.2%過硫酸アンモニウム水溶液滴下終了後、さらに1時間引き続いて80℃に温度を維持し、重合反応を完結させ、30%水酸化ナトリウム水溶液でpH7.0まで中和して重量平均分子量22600の共重合体水溶液(共重合体(1))を得た。
製造例1で得られた共重合体(1)および共重合体(2)を、固形分換算の重量比で、共重合体(1)/共重合体(2)=30/70の割合で混合し、ポリオキシアルキレン基とアニオン性基とを有する重合体(B)に相当する共重合体水溶液PC−1を得た。
温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管および還流冷却装置を備えたガラス製反応装置に、イオン交換水を14.66重量部、3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキシドを平均50モル付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル単量体(IPN50)を49.37重量部仕込み、撹拌下、反応装置内を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した後、2%過酸化水素水溶液2.39重量部を添加し、アクリル酸3.15重量部およびイオン交換水0.79重量部からなる水溶液を3.0時間、ならびに、3−メルカプトプロピオン酸0.13重量部、L−アスコルビン酸0.06重量部、およびイオン交換水15.91重量部からなる水溶液を3.5時間かけて滴下した。その後、1時間引き続いて60℃に温度を維持した後、冷却して重合反応を終了させ、48%水酸化ナトリウム水溶液でpH7.0に調整し、重量平均分子量が37700の共重合体水溶液(共重合体(3))を得た。
製造例3で得られた共重合体(3)および共重合体(4)を、固形分換算の重量比で、共重合体(3)/共重合体(4)=30/70の割合で混合し、ポリオキシアルキレン基とアニオン性基とを有する重合体(B)に相当する共重合体水溶液PC−2を得た。
攪拌機、圧力計、および温度計を備えた圧力容器中に、市販のトリメチロールプロパン120gおよび水酸化ナトリウム2.1gを仕込んだ。次いで、反応系を120℃以上まで昇温させた後、150±5℃に維持しながらエチレンオキシド1969.9gを添加し、トリメチロールプロパンの活性水素にエチレンオキシドがそれぞれ16.7モルずつ付加された化合物(以下、TMP50と称する)を得た。
攪拌機、圧力計、および温度計を備えた圧力容器中に、TMP50を900g仕込んだ。次いで、反応系を120℃以上まで昇温させた後、150±5℃に維持しながらエチレンオキシド1696.6gを添加し、トリメチロールプロパンの活性水素にエチレンオキシドがそれぞれ50モルずつ付加された化合物(以下、TMP150と称する)を得た。
攪拌機、圧力計、および温度計を備えた圧力容器中に、TMP50を600gおよび水酸化ナトリウムを0.4g仕込んだ。次いで、反応系を120℃以上まで昇温させた後、150±5℃に維持しながらエチレンオキシド1979.4gを添加し、トリメチロールプロパンの活性水素にエチレンオキシドがそれぞれ75モルずつ付加された化合物(以下、TMP225と称する)を得た。
攪拌機、圧力計、および温度計を備えた圧力容器中に、市販のソルビトール100gおよび水酸化ナトリウム0.8gを仕込んだ。次いで、反応系を120℃以上まで昇温させた後、150±5℃に維持しながらエチレンオキシド1450.8gを添加し、ソルビトールの活性水素にエチレンオキシドがそれぞれ10モルずつ付加された化合物(以下、SB600と称する)を得た。
≪コンクリート配合≫
以下に示すコンクリート配合割合により、練り混ぜ量が30Lとなるようにそれぞれの材料を計量し、パン型強制練りミキサーを使用して材料の混錬を実施した。なお、セメントは太平洋セメント社、住友大阪セメント社、および宇部三菱セメント社製普通ポルトランドセメント(比重3.16)を均等に混合して使用した。この際、細骨材には掛川産陸砂および君津産陸砂、粗骨材には青梅硬質砂岩をそれぞれ使用した。また、市販の空気量調整剤(AE剤およびオキシアルキレン系消泡剤)を使用してコンクリートのフロー値=28±2cm、空気量=4.5±1.5%となるように調整した。
<コンクリート配合割合>
単位セメント量:350kg/m3
単位水量 :175kg/m3
単位細骨材量 :841kg/m3
単位粗骨材量 :905kg/m3
(水セメント比(W/C):50.0%、細骨材率(s/a):49.0%)
≪材料の練り混ぜ≫
粗骨材および使用する半量の細骨材をミキサーに投入し5秒間空練り後、回転を止めセメントおよび残りの細骨材を投入し、さらに5秒間空練りを行った後再び回転を止めて、分岐化合物(A)、重合体(B)、AE剤(C)および消泡剤(D)を含む水を加え、90秒間混錬した後、ミキサーからコンクリートを取り出した。
≪評価≫
取り出したコンクリート(フレッシュコンクリート)について、コンクリート物性の評価を行った。使用した配合物を表1に示し、評価結果を表2に示した。
表3に示した配合で、実施例1〜4および比較例1〜2で行ったのと同様の方法で、フレッシュコンクリート(空気量=5.0±0.5%)を調製し、気泡間隔係数、耐久性指数を測定した。結果を表3に示した。
≪コンクリート配合≫
以下に示すコンクリート配合割合により、練り混ぜ量が30Lとなるようにそれぞれの材料を計量し、強制2軸練りミキサーを使用して材料の混錬を実施した。なお、セメントは太平洋セメント社、住友大阪セメント社、および宇部三菱セメント社製普通ポルトランドセメント(比重3.16)を均等に混合して使用した。この際、細骨材には掛川産陸砂および君津産陸砂、粗骨材には青梅硬質砂岩をそれぞれ使用した。また、高性能AE減水剤、空気量調整剤(AE剤および消泡剤)を使用してコンクリートのスランプ値=8±1cm、空気量=5±1%となるように調整した。
<コンクリート配合割合>
単位セメント量:301kg/m3
単位水量 :160kg/m3
単位細骨材量 :824kg/m3
単位粗骨材量 :1002kg/m3
(水セメント比(W/C):53.1%、細骨材率(s/a):46.0%)
≪材料の練り混ぜ≫
粗骨材および使用する半量の細骨材をミキサーに投入し5秒間空練り後、回転を止めセメントおよび残りの細骨材を投入し、さらに5秒間空練りを行った後再び回転を止めて、収縮低減剤、空気量調整剤および高性能AE減水剤を含む水を加え、90秒間混錬した後、ミキサーからコンクリートを取り出した。
≪評価≫
取り出したコンクリート(フレッシュコンクリート)について、耐久性指数、収縮低減性能を測定した。使用した配合物を表4に示し、評価結果を表5に示した。
Claims (4)
- ポリオキシアルキレン鎖を分子内に3本以上含む分岐構造を有する分岐化合物(A)を主成分とし、AE剤(C)および消泡剤(D)を含有する、コンクリート用収縮低減剤組成物であって、
AE剤(C)と消泡剤(D)を、固形分換算で、(C)/(D)=90/10〜20/80の重量比で含み、
該分岐化合物(A)は、トリメチロールアルカンのアルキレンオキシド付加物およびソルビトールのアルキレンオキシド付加物から選ばれる少なくとも1種であり、
該分岐化合物(A)は、該分岐化合物(A)中の水酸基1モルに対してエチレンオキシドまたはプロピレンオキシドが10〜150モル付加している、
コンクリート用収縮低減剤組成物。 - ポリオキシアルキレン基とアニオン性基とを有する重合体(B)を含む、請求項1に記載のコンクリート用収縮低減剤組成物。
- 前記分岐化合物(A)、前記AE剤(C)、および前記消泡剤(D)の合計と、前記重合体(B)の重量比が、固形分換算で、((A)+(C)+(D))/(B)=99.9/0.1〜50/50である、請求項2に記載のコンクリート用収縮低減剤組成物。
- 前記重合体(B)が、一般式(1)で表されるポリオキシアルキレン基を有する単量体(I)と、一般式(2−1)〜(2−3)で表される単量体の中から選ばれる少なくとも1種の単量体(II)とを共重合して得られる共重合体である、請求項2または3に記載のコンクリート用収縮低減剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009175022A JP5607899B2 (ja) | 2008-07-31 | 2009-07-28 | コンクリート用収縮低減剤組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008197678 | 2008-07-31 | ||
JP2008197678 | 2008-07-31 | ||
JP2009175022A JP5607899B2 (ja) | 2008-07-31 | 2009-07-28 | コンクリート用収縮低減剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010053025A JP2010053025A (ja) | 2010-03-11 |
JP5607899B2 true JP5607899B2 (ja) | 2014-10-15 |
Family
ID=42069326
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009175022A Expired - Fee Related JP5607899B2 (ja) | 2008-07-31 | 2009-07-28 | コンクリート用収縮低減剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5607899B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5545435B2 (ja) * | 2010-03-30 | 2014-07-09 | 日油株式会社 | セメント用分散剤組成物 |
US8058377B1 (en) * | 2010-06-24 | 2011-11-15 | W. R. Grace & Co.-Conn. | Phosphate-containing polycarboxylate polymer dispersants |
JP5815250B2 (ja) * | 2011-02-17 | 2015-11-17 | 株式会社大林組 | モルタル組成物 |
CN111378115B (zh) * | 2018-12-29 | 2023-01-03 | 江苏苏博特新材料股份有限公司 | 一种糖基减水剂及其制备方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5921557A (ja) * | 1982-07-26 | 1984-02-03 | 電気化学工業株式会社 | セメントの乾燥収縮防止剤 |
US5413634A (en) * | 1993-08-06 | 1995-05-09 | Arco Chemical Technology, L.P. | Cement composition |
JPH11180747A (ja) * | 1997-12-22 | 1999-07-06 | Nof Corp | セメント用収縮低減剤 |
JP3537731B2 (ja) * | 2000-04-10 | 2004-06-14 | 花王株式会社 | コンクリート混和剤 |
JP4495828B2 (ja) * | 2000-04-13 | 2010-07-07 | 太平洋セメント株式会社 | 水硬性組成物用混和剤及び水硬性組成物 |
JP2007210877A (ja) * | 2005-06-16 | 2007-08-23 | Kao Corp | 水硬性組成物用分散剤 |
-
2009
- 2009-07-28 JP JP2009175022A patent/JP5607899B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010053025A (ja) | 2010-03-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6263522B2 (ja) | 水硬性材料用収縮低減剤 | |
JP5562008B2 (ja) | 水硬性材料用収縮低減剤 | |
JP6091049B2 (ja) | 水硬性材料用収縮低減剤 | |
JP4500325B2 (ja) | 収縮低減性aeコンクリート組成物 | |
KR20110044212A (ko) | 수경성 재료용 수축 저감제 및 수경성 재료용 수축 저감제 조성물 | |
JP6537282B2 (ja) | アルカノールアミン系セメント添加剤、並びにセメント組成物 | |
JP5740081B2 (ja) | 水硬性材料用収縮低減剤組成物 | |
JP5607899B2 (ja) | コンクリート用収縮低減剤組成物 | |
JP5883215B2 (ja) | 高炉セメント用収縮低減剤 | |
JP5135056B2 (ja) | 水硬性材料用収縮低減剤および水硬性材料用収縮低減剤組成物 | |
JP5519972B2 (ja) | 水硬性材料用収縮低減剤 | |
JP5801592B2 (ja) | 親水性共重合体の製造方法 | |
JP6091050B2 (ja) | 水硬性材料用の収縮低減剤 | |
JP2016050124A (ja) | 水硬性組成物、水硬性モルタル、及びその硬化体 | |
JP5523189B2 (ja) | 水硬性材料用収縮低減剤組成物 | |
JP5084672B2 (ja) | 水硬性材料用収縮低減剤 | |
JP2011102202A (ja) | 高炉セメントコンクリート組成物 | |
JP5443949B2 (ja) | コンクリート用収縮低減剤 | |
JP6030283B2 (ja) | 水硬性材料に用いる収縮低減剤 | |
JP5416556B2 (ja) | 高炉セメント用収縮低減剤 | |
JP2011102212A (ja) | コンクリート組成物 | |
JP6223750B2 (ja) | 水硬性材料用添加剤 | |
JP2016050123A (ja) | 収縮低減剤及び添加剤キット | |
JP2012153580A (ja) | 水硬性材料組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120227 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130327 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130403 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130529 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140219 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140414 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140806 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140829 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5607899 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |