JP5604842B2 - 大入熱溶接用鋼材 - Google Patents

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Description

本発明は、船舶や建築・土木等の分野における各種鋼構造物に使用される鋼材、特に溶接入熱量が300kJ/cmを超える大入熱溶接に適した鋼材に関するものである。
船舶や建築・土木等の分野で使用される鋼構造物は、溶接接合により所望の形状の構造物に仕上げられるのが一般的である。したがって、これらの構造物は、安全性を確保する観点から、使用される鋼材の母材靱性はもちろんのこと、溶接部の靱性にも優れていることが要請されている。
さらに、近年では、上記船舶や鋼構造物はますます大型化し、使用される鋼材も高強度化や厚肉化が積極的に進められている。それに伴い、溶接施工には、サブマージアーク溶接やエレクトロガス溶接、エレクトロスラグ溶接などの高能率で大入熱の溶接方法が適用されるようになってきている。したがって、大入熱溶接によって溶接施工したときにも、溶接部の靱性に優れる鋼材が必要となってきている。
ここで、溶接部の組織について説明する。図1は、溶接部断面のマクロ組織写真であり、溶接部の中央には、溶融した母材および溶接材料から生成した溶着金属の両者が溶融状態でほぼ均一に混合し、凝固した溶接金属部分が存在しており、その両側には、溶接時に投入された熱によって熱影響を受け、母材の組織と特性が変質した熱影響部(Heat Affected Zone;HAZ)が存在し、さらにその両側には、母材が存在している状態を示している。上記溶接金属と熱影響部の境界部(図中の破線部)は、一般に「ボンド部」と称されている。このボンド部近傍の熱影響部(HAZ)は、熱影響部の中でも特に溶融点付近の高温に加熱され、その後、急冷されるため、硬さが最高硬さを示すことが多い。
また、上記溶接熱影響部(HAZ)は、溶接時の入熱量が大きくなると、結晶粒が粗大化し、靱性が著しく低下することが知られている。このような大入熱溶接に伴うHAZの靱性低下に対しては、これまでにも多くの対策が検討されてきた。例えば、TiNを鋼中に微細分散させて、オーステナイト粒の粗大化を抑制したり、フェライト変態核として利用したりする技術が既に実用化されている。また、Tiの酸化物を分散させることで、上記と同様の効果を狙った技術も開発されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、TiNを活用する上記技術は、大入熱溶接を受けた際に、溶接熱影響部がTiNの溶解温度域まで加熱されるため、TiNが分解して上記分散効果が消失したり、TiNの分解により生成した固溶Tiおよび固溶Nによって鋼の地組織が脆化し、靱性が著しく低下したりするという問題を抱えている。また、Ti酸化物を活用する技術は、酸化物を均一微細に分散させることが難しいという問題がある。
このような問題に対する技術として、例えば、特許文献2には、400kJ/cmを超える大入熱溶接した溶接熱影響部の靱性を向上させるために、硫化物の形態制御のために添加されているCaの量を適正化して、CaSを晶出させ、これをフェライト変態核として有効に活用する技術が開示されている。このCaSは、酸化物に比べて低温で晶出するため、鋼中に微細分散させることが可能であり、さらに、冷却中にこれを核として、MnSやTiN、BN等のフェライト変態生成核が微細に分散するので、溶接熱影響部の組織を微細なフェライトパーライト組織とし、高靱性化を達成することができる。
また、TiNを活用する技術において、TiNの溶解に伴う固溶Nの増加によってボンド部近傍が脆化するのを防止するため、Bを添加して固溶Nを固定する技術が提案されている。しかし、Bの添加は、ボンド部近傍の脆化防止には有効であるものの、ボンド部から離れた位置では、逆にBが脆化要因となるという欠点を有している。
そこで、特許文献3には、鋼中に添加するBの量を靭性に悪影響を与えない程度とし、溶接金属部にはオーステナイト粒界から生成するフェライトサイドプレートの析出を抑えるのに十分な量のBを添加し、さらに、溶接熱影響部にはTiNの分解によって生成する固溶Nを固定するのに必要な最小限のBを溶接金属部から拡散させることにより、大入熱溶接における溶接金属、溶接熱影響部およびボンド部のすべての靭性を高める技術が開示されている。
特許文献2や特許文献3の技術開発により、大入熱溶接に伴う靭性低下はある程度抑制できるようになった。しかしながら、その後の研究により、降伏応力が460MPa以上で、比較的多量のCや合金元素が添加された鋼では、溶接入熱量が300kJ/cmを超える大入熱溶接を施したときに、ボンド部近傍の熱影響部に島状マルテンサイト(MA)と呼ばれる硬質の脆化組織が数vol%形成され、これが溶接部の靭性のさらなる改善を阻んでいることがわかってきた。従って、このような高強度鋼の大入熱溶接部の靭性改善には、フェライト変態核の微細分散や固溶N、固溶Bの低減に加えてさらに、上記ボンド部近傍の熱影響部における島状マルテンサイトの生成を抑制する必要がある。
上記島状マルテンサイトを低減する技術については、例えば、特許文献4には、C量を低減すると同時に、Mn量を増やして変態開始温度を低下させることで、Cの未変態オーステナイト中への分配を低減し、島状マルテンサイトの生成を抑制する技術が開示されている。また、特許文献5には、C,Siの含有量を低減することの他に、Pの含有量の低減が、島状マルテンサイトの低減に有効であることを開示されている。また、特許文献6には、Cr,Mo,V等を積極的に添加することによって、冷却速度が遅くても低温変態ベイナイトが生成できるようにすると共に、塊状ではないフィルム状の島状マルテンサイトを生成させると同時に、極低Cとして生成する島状マルテンサイトを微細化する技術を開示されている。また、特許文献7には、溶接熱影響部の島状マルテンサイトの分率に上限を設ける技術が開示されている。
特開昭57−051243号公報 特開2002−256379号公報 特開2005−2476号公報 特開2007−084912号公報 特開2008−163446号公報 特許3602471号公報 特公平06−076615号公報
しかしながら、特許文献4に記載の技術は、島状マルテンサイトを低減することはできるが、C低減による強度低下を補償するために、Nbを0.03mass%以上添加することを必要としており、これによる島状マルテンサイトの生成が懸念される。さらに、この技術は、変態生成核としてTi酸化物を利用しているため、微細分散させることに課題を抱えている。また、特許文献5に記載の技術は、やはり、島状マルテンサイト低減が可能で、かつ、Caを適正量添加することで、フェライト変態核を微細に分散させることが可能であるが、Niの添加を必須としているため合金コストが高いという問題がある。また、特許文献6に記載の技術は、島状マルテンサイトの低減よりも、その形態制御を主眼した技術であり、大入熱溶接部の靭性の抜本的な改善は難しい。さらに、特許文献7に記載の技術は、本発明が対象とする300kJ/cmを超える大入熱溶接ではなく、130kJ/cm以下の溶接を対象としているため、溶接熱影響部の冷却速度が遅く、島状マルテンサイトがより生成しやすい条件となる大入熱溶接には、そのまま適用することができない。
そこで、本発明の目的は、ボンド部近傍の溶接熱影響部における島状マルテンサイト相の生成を抑制することにより、溶接入熱量が300kJ/cmを超える大入熱溶接を施しても溶接部の靭性に優れる降伏応力が460MPa以上の大入熱溶接用鋼材を提供することにある。
発明者らは、降伏応力が460MPa以上の高強度鋼材に対して溶接入熱量が300kJ/cmを超える大入熱溶接を施したときの、ボンド部近傍の熱影響部(HAZ)に生成する島状マルテンサイトの存在量を低減するべく、合金元素と島状マルテンサイトの存在量との関係について鋭意検討した。その結果、Mnには、島状マルテンサイトを極力生成させることなく鋼材の強度を高める効果があること、したがって、鋼材の強度を高めるには、従来から用いられていたCや合金元素を添加する代わりに、Mnを積極的に添加するのが有効であることを見出した。さらに、上記Mn添加鋼においては、不純物元素として不可避的に混入してくるPの含有量を0.012mass%以下に低減することで、大入熱溶接後の冷却中に生成した未変態オーステナイトがセメンタイトに分解しやすくなり、したがって、島状マルテンサイトの存在量を低減しても、鋼材を高強度化することができることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、C:0.035〜0.08mass%、Si:0.01〜0.15mass%、Mn:1.8〜2.6mass%、P:0.012mass%以下、S:0.0005〜0.0040mass%、Al:0.005〜0.1mass%、Nb:0.003〜0.02mass%、Ti:0.003〜0.03mass%、N:0.0025〜0.0058mass%、B:0.0003〜0.0025mass%を含有し、かつ、上記成分を下記(1)式;
eq=C+Mn/6+(Cr+Mo+V)/5+(Cu+Ni)/15 ・・・(1)
ただし、上記式中の元素記号は各元素の含有量(mass%)を示す。
で表される炭素当量Ceqが0.33〜0.45の範囲となるよう含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる成分組成を有し、溶接入熱量が300kJ/cmを超える大入熱溶接を施したときのボンド近傍の熱影響部組織中の島状マルテンサイトが1vol%以下である大入熱溶接用鋼材である。
本発明の大入熱溶接用鋼材は、上記成分組成に加えてさらに、V:0.2mass%以下を含有することを特徴とする。
また、本発明の大入熱溶接用鋼材は、上記成分組成に加えてさらに、Cu:1.0mass%以下、Ni:1.0mass%以下、Cr:0.4mass%以下およびMo:0.4mass%以下のうちから選ばれる1種または2種以上を含有することを特徴とする。
また、本発明の大入熱溶接用鋼材は、上記成分組成に加えてさらに、Ca:0.0005〜0.0050mass%、Mg:0.0005〜0.0050mass%、Zr:0.001〜0.02mass%およびREM:0.001〜0.02mass%のうちから選ばれる1種または2種以上を含有することを特徴とする。
本発明によれば、300kJ/cmを超える大入熱溶接を施しても溶接熱影響部の靭性に優れる鋼材を得ることができる。したがって、本発明の鋼材は、サブマージアーク溶接、エレクトロガス溶接、エレクトロスラグ溶接などの大入熱溶接により施工される船舶や大型鋼構造物に用いて好適である。
溶接継手部断面のマクロ組織を説明する写真である。 P含有量とHAZのMA分率(vol%)との関係を示すグラフである。 HAZのMA分率(vol%)とHAZのvTrs(℃)との関係を示すグラフである。
先ず、本発明の鋼材の特徴であるボンド部近傍の熱影響部の組織について説明する。
島状マルテンサイト:1vol%以下
前述したように、本発明は、溶接部の熱影響部(HAZ)、中でも最も高温に曝され、オーステナイトが粗大化するボンド部近傍の熱影響部における島状マルテンサイトの生成を抑制することによって、大入熱溶接部における靭性の向上を図る技術である。斯かる効果を得るためには、上記ボンド部近傍の熱影響部における島状マルテンサイトの分率(以降、「HAZのMA分率」ともいう。)を1vol%以下に抑える必要がある。
ここで、本発明において、ボンド部近傍の熱影響部とは、ボンド部から500μm以内の範囲の熱影響部を指す。ボンド部近傍の熱影響部の島状マルテンサイトは、溶接部の断面を研摩し、エッチングし、SEMで観察することで確認することができる。なお、ボンド部近傍の熱影響部の組織は、上記島状マルテンサイトの外は、アシキュラーフェライトやベイナイトを主とし、フェライトやパーライトなどを含む組織である。
図3は、HAZのMA分率(vol%)とHAZのvTrs(℃)との関係を示したものである。この図から、HAZのMA分率を1vol%以下にすることによって、HAZのvTrsを−55℃以下することができることがわかる。なお、本発明が目標とするHAZの靭性レベルは、vTrsで−55℃以下である。
次に、ボンド部近傍の熱影響部の島状マルテンサイトの存在量を上記範囲に低減し、併せて高強度を達成するために、本発明の鋼材が有すべき成分組成について説明する。
C:0.03〜0.08mass%
Cは、鋼材の強度を高める元素であり、構造用鋼として必要な強度を確保するためには、0.03mass%以上含有させる必要がある。一方、Cが0.08mass%を超えると、島状マルテンサイトが生成し易くなるため、上限は0.08mass%とする。好ましくは、0.035〜0.068mass%の範囲である。
Si:0.01〜0.15mass%
Siは、鋼を溶製する際の脱酸剤として添加される元素であり、0.01mass%以上の添加が必要である。しかし、0.15mass%を超えると、母材の靱性が低下するほか、大入熱溶接した熱影響部に島状マルテンサイトが生成し、靱性の低下を招きやすくなる。よって、Siは0.01〜0.15mass%の範囲とする。好ましくは、0.01〜0.10mass%の範囲である。
Mn:1.8〜2.6mass%
Mnは、母材の強度を高めると共に、大入熱溶接後の冷却中にボンド部近傍のHAZに生成する島状の未変態オーステナイトをセメンタイトに分解しやすくし、無害化する作用効果を有する、本発明においては極めて重要な元素である。上記効果を得るためには、1.8mass%以上の添加が必要である。しかし、2.6mass%を超えて添加すると、逆に溶接部の靱性を低下させる。よって、Mnは1.8〜2.6mass%の範囲とする。好ましくは1.9〜2.3mass%、より好ましくは2.0mass%超え2.3mass%以下の範囲である。
P:0.012mass%以下
Pは、大入熱溶接後の冷却中にボンド部近傍のHAZに生成する島状の未変態オーステナイトをセメンタイトに分解し難くし、靭性を低下させる元素であり、特に、0.012mass%を超える含有は、上記悪影響が著しくなる。図2は、実施例の表1に記載された、P以外の成分がほぼ同じ組成を有するNo.3,17,18および19の鋼材における、Pの含有量とHAZのMA分率との関係を示したものである。図2から、Pの含有量の低下とともにHAZのMA分率も低下し、Pが0.012mass%以下でMA分率は1vol%以下となることがわかる。よって、本発明では、上記弊害を抑制するため、Pは0.012mass%以下に制限する。好ましくは0.010mass%以下、より好ましくは0.006mass%以下である。
S:0.0005〜0.0040mass%
Sは、フェライトの核生成サイトを形成するMnSあるいはCaSを生成するために必要な元素であり、斯かる効果を得るためには、0.0005mass%以上含有させる必要がある。しかし、0.0040mass%を超えると、母材の靱性が却って低下する。よって、Sは0.0005〜0.0040mass%の範囲とする。好ましくは0.0015〜0.0030mass%の範囲である。
Al:0.005〜0.1mass%
Alは、鋼の脱酸のために添加される元素であり、0.005mass%以上含有させる必要がある。しかし、0.1mass%を超えて添加すると、母材の靱性のみならず、溶接金属の靱性をも低下させる。よって、Alは0.005〜0.1mass%の範囲とする。好ましくは0.01〜0.1mass%、より好ましくは、0.03〜0.06mass%の範囲である。
Nb:0.003〜0.03mass%
Nbは、母材の強度・靱性および溶接継手の強度を確保するのに有効な元素である。しかし、0.003mass%未満の添加では、上記効果が小さく、一方、0.03mass%を超えて添加すると、溶接熱影響部に島状マルテンサイトが生成して靱性を低下させるようになる。よって、Nbは0.003〜0.03mass%の範囲とする。好ましくは、0.005〜0.02mass%の範囲である。
Ti:0.003〜0.03mass%
Tiは、凝固時にTiNとなって析出し、溶接熱影響部のオーステナイト粒の粗大化を抑制し、また、フェライトの変態核となって、溶接部の高靱性化に寄与する。斯かる効果を得るためには、0.003mass%以上の添加が必要である。一方、0.03mass%を超えて添加すると、析出したTiNが粗大化し、上記効果が得られなくなる。よって、Tiは、0.003〜0.03mass%の範囲とする。好ましくは、0.005〜0.02mass%の範囲である。
N:0.0025〜0.0070mass%
Nは、上述したTiNの生成に必要な元素であり、TiNを必要量確保するには、0.0025mass%以上含有させる必要がある。しかし、0.0070mass%を超えて添加すると、溶接入熱によってTiNが溶解する領域における固溶N量が増加し、却って溶接部の靱性を低下させる。よって、Nは、0.0025〜0.0070mass%の範囲とする。好ましくは、0.0040〜0.0060mass%の範囲である。
B:0.0003〜0.0025mass%
Bは、溶接熱影響部でBNを生成して、固溶Nを低減するとともに、フェライト変態核として作用するので、溶接熱影響部の高靭性化にとって有用な元素である。このような効果を得るには、0.0003mass%以上添加する必要がある。しかし、0.0025mass%を超えて添加すると、焼入れ性が高まり、却って靱性の低下を招く。よって、Bは、0.0003〜0.0025mass%の範囲とする。好ましくは、0.0005〜0.0020mass%の範囲である。
炭素当量Ceq:0.33〜0.45
本発明の鋼材は、上記成分が、上記組成範囲を満たして含有していることに加えて、下記(1)式;
eq=C+Mn/6+(Cr+Mo+V)/5+(Cu+Ni)/15 ・・・(1)
ただし、上記式中の元素記号は各元素の含有量(mass%)を示す。
で表される炭素当量Ceqが0.33〜0.45の範囲となるよう含有していることが必要である。炭素当量Ceqが0.33未満では、必要な母材強度が得られない。一方、炭素等量Ceqが0.45を超えると、大入熱溶接によってボンド部近傍の熱影響部に生成する島状マルテンサイトの量が1vol%を超えて、熱影響部の靭性が低下するからである。なお、このCeqは、好ましくは0.37〜0.42、より好ましくは0.39〜0.42の範囲である。
さらに、本発明の鋼材は、上記必須成分に加えて、Vを下記の範囲で添加することができる。
V:0.2mass%以下
Vは、VNとして析出し、母材の強度・靱性の向上に寄与すると共に、フェライト生成核としても作用するので、必要に応じて添加することができる。しかし、過剰の添加は、却って靱性の低下を招くので、上限は0.2mass%とするのが好ましい。より好ましくは、0.1mass%以下である。
本発明の鋼材は、上記成分に加えてさらに、強度向上などを目的として、Cu,Ni,CrおよびMoから選ばれる1種または2種以上を下記の範囲で添加することができる。
Cu:1.0mass%以下、Ni:1.0mass%以下、Cr:0.4mass%以下およびMo:0.4mass%以下
Cu,Ni,CrおよびMoは、母材の高強度化に有効な元素であるが、その効果を得るためにはCu,Niは0.05mass%以上、Cr,Moは0.02mass%以上の添加が必要である。しかし、いずれの元素も多量に添加し過ぎると、靱性に悪影響を及ぼすため、添加する場合には、Cu,Niはそれぞれ1.0mass%以下、Cr,Moはそれぞれ0.4mass%以下とするのが望ましい。なお、Cu,Niは、より好ましくはそれぞれ0.4mass%以下である。
また、本発明の鋼材は、上記成分に加えてさらに、Ca,Mg,ZrおよびREMから選ばれる少なくとも1種または2種以上を下記の範囲で添加することができる。
Ca:0.0005〜0.0050mass%
Caは、Sの固定や、酸化物、硫化物の分散による靱性改善効果を得るために添加することができる。上記効果を得るには、少なくとも0.0005mass%の添加が必要である。しかし、0.0050mass%を超えて添加しても、上記効果は飽和するだけである。よって、Caを添加する場合は、0.0005〜0.0050mass%の範囲とするのが好ましい。より好ましくは、0.0010〜0.0030mass%の範囲である。
Mg:0.0005〜0.0050mass%、Zr:0.001〜0.02mass%、REM:0.001〜0.02mass%
Mg,ZrおよびREMはいずれも、酸化物の分散による靱性改善効果を有する元素である。このような効果を発現させるには、Mgは0.0005mass%以上、ZrおよびREMは0.001mass%添加する必要がある。一方、Mgは0.0050mass%超え、ZrおよびREMは0.02mass%超え添加しても、その効果は飽和するだけである。よって、これらの元素を添加する場合は、上記範囲とするのが好ましい。より好ましくは、Mg:0.0010〜0.0030mass%、Zr:0.005〜0.015mass%、REM:0.005〜0.015mass%の範囲である。
本発明の鋼材における上記成分以外の残部は、Feおよび不可避的不純物である。ただし、本発明の作用効果を害さない範囲であれば、他の元素の含有を拒むものではない。例えば、不可避的不純物として、O:0.005mass%以下であれば許容できる。より好ましくは、0.003mass%以下である。
次に、本発明の高張力鋼材の母材組織について説明する。
本発明の高張力鋼材の母材組織は、微細ベイナイトを主体する組織であり、その面積率は60vol%以上であることが好ましい。より好ましくは70vol%以上である。微細ベイナイトの面積率が60vol%未満では、粗大な上部ベイナイト組織の割合が増加して靭性が低下するからである。一方、微細ベイナイトの面積率には、特に上限規制はない。なお、本発明の高張力鋼材における上記微細ベイナイト組織とは、細かい針状あるいはラス状の形態を有する、結晶粒内の転位密度が高いベイナイト組織のことであり、ポリゴナルフェライトや粗大な上部ベイナイト組織とは異なるものである。
なお、本発明の鋼材は、従来公知の方法で製造することができ、製造条件に特に制限はない。例えば、本発明の鋼材は、以下のようにして製造するのが好ましい。まず、溶銑を転炉等で溶鋼とした後、RH脱ガス等で鋼成分を上記適正範囲に調整し、その後、連続鋳造または造塊−分塊工程を経て鋼片とする。次いで、上記鋼片を1250℃以下の温度に再加熱し、加熱温度から650℃の温度域で所定の板厚まで熱間圧延して所望の寸法の鋼材とした後、放冷するか、あるいは、上記熱間圧延後、加速冷却、直接焼入れ−焼戻し、再加熱焼入れ−焼戻し、再加熱焼準−焼戻しなどの工程を経て製造するのが好ましい。
上記熱間圧延後の放冷以外の工程についてさらに説明すると、(1)加速冷却の例としては、熱間圧延後、空冷しあるいは1〜40℃/secで加速冷却して200〜600℃で冷却停止し、その後、空冷する工程、あるいは、(2)直接焼入れ−焼戻しの例としては、上記熱間圧延後、650℃以上の温度域から直接焼入れし、その後、500℃±150℃にて焼戻しする工程、(3)再加熱焼入れ−焼戻しの例としては、熱間圧延後の鋼材を850℃から950℃までの温度域に再加熱焼入れし500℃±250℃にて焼戻しする工程、(4)再加熱焼準−焼戻しの例としては、熱間圧延後の鋼材を1000℃以下の温度に再加熱焼準し、その後、650℃以下で焼戻しする工程、のいずれかを採用することができ、また、再加熱焼準する場合には、その後の焼戻しを省略することもできる。
なお、本発明の鋼材とは、板厚が6mm以上の厚鋼板または熱延鋼板のことを意味しており、上記厚鋼板の製造には、たとえば通常のリバース式圧延機を使用することができ、また、上記熱延鋼板は、通常のタンデム式圧延機を用いて通常の条件で製造することが可能である。
また、本発明の鋼材の溶接に適用される方法には、特に制限はなく、アーク溶接やサブマージアーク溶接、エレクトロスラグ溶接、エレクトロガス溶接、その他の熱源の溶接方法も適用できる。
150kgの高周波溶解炉を用いて、表1に示す成分組成を有するNo.1〜27の鋼を溶製し、鋳造して鋼塊としたのち、熱間圧延して厚さが70mmの鋼片とした。この鋼片を1150℃に2時間加熱後、板厚中心温度が850℃以上で熱間圧延して板厚が30mmの厚鋼板とした後、板厚中心における冷却速度が8℃/secとなるよう加速冷却した。この加速冷却条件は、板厚60mmの厚鋼板の1/4tの冷却速度を、30mmの板厚中心でシミュレートしたものである。なお、表1に示したNo.26および27の鋼は、先述した特許文献2の表2に記載されたNo.39および43の鋼材とほほ同じ成分組成のものである。
Figure 0005604842
次いで、上記30mmの厚鋼板に、500℃×10minの焼戻し処理を施した後、上記厚鋼板から、試験片長手方向が板幅方向と一致するように、平行部14φ×85mm、標点間距離70mmの丸棒引張試験片を採取し、母材強度(降伏応力YS,引張強さTS)を測定した。また、上記厚鋼板から、試験片長手方向が圧延方向と一致するように、2mmVノッチシャルピー試験片を採取し、−100〜40℃の範囲で適宜シャルピー衝撃試験を行い、延性破面率50%となる破面遷移温度vTrsを求め、靭性を評価した。
さらに、溶接熱影響部の靭性を評価するため、上記厚鋼板から、幅80mm×長さ80mm×厚み15mmの試験片を採取し、1450℃に加熱後、800〜500℃を270secで冷却する熱処理を付与した後、2mmVノッチシャルピー試験片を採取して、上記と同様にして−100〜40℃の範囲で適宜シャルピー衝撃試験を行い、延性破面率50%となる破面遷移温度vTrsを求め、靭性を評価した。ここで、上記熱処理条件は、入熱量400kJ/cmのエレクトロガス溶接された熱影響部の熱サイクルに相当する。
また、上記熱処理後の厚鋼板の断面を研摩後、2段エッチング法で島状マルテンサイトを現出したのち、SEMを用いて2000倍で5視野の組織写真を撮影し、それらを画像解析して、島状マルテンサイトの平均面積分率を求め、これをボンド部近傍の熱影響部(HAZ)のMA体積分率とした。
表2に、母材(厚鋼板)の引張特性と靭性および溶接熱影響部を模した熱処理を施した試験片の島状マルテンサイトの分率と靭性の測定結果を示した。なお、表2のNo.28および29の鋼板は、表1のNo.2と5の鋼素材を板厚30mmの厚鋼板に圧延後、No.2と5の鋼板よりも速い25℃/secで加速冷却し、母材強度を約150MPa高めた例である。
Figure 0005604842
表2から、本発明例のNo.1〜11,28(ただし、No.7,10は参考例)および29の鋼板は、いずれも島状マルテンサイトの分率が1vol%以下であり、熱影響部のvTrsもすべて−55℃以下で、優れた溶接部靭性が得られている。さらに、表2のNo.28と29は、表1のNo.2と5の鋼素材を板厚30mmの厚鋼板に圧延後、No.2と5の鋼板よりも速い25℃/secで加速冷却し、母材強度を約150MPa高めた例であるが、本発明の鋼材は、母材強度が高くなった場合でも、高いHAZ靭性が得られる。
なお、参考までに、上記発明例の鋼板については、熱影響部の−10℃および−40℃におけるシャルピー衝撃試験の吸収エネルギー(それぞれ、vE−10、vE−40と表記する。)についても表2に示したが、vE−10は257〜297J、vE−40は217〜242Jの範囲にあり、いずれも特許文献3,5および6に開示されたボンド部近傍の熱影響部の吸収エネルギーよりも高い。このことからも、本発明例の鋼材は、溶接部靭性に優れていることが確認できる。
これに対して、No.12〜27(No.23を除く)の比較例の鋼板は、C,Mn,P,Ceq等のいずれかが、本発明範囲を外れることにより、島状マルテンサイトの分率が1vol%を超えてしまい、熱影響部のvTrsが上昇して靱性が低下している例である。また、No.22の比較例の鋼板は、N含有量が低過ぎたため、ボンド部近傍のフリーBが過剰となり、焼入性が高くなって島状マルテンサイトの分率が増加した例、No.23の比較例の鋼板は、逆にN含有量が高過ぎたため、島状マルテンサイトの分率は1vol%未満であるが、固溶Nが増加して靱性が低下した例である。
なお、表1および2に示したNo.26および27の鋼板は、先述したように、特許文献2の発明鋼(表2のNo.39および43)とほぼ同じ成分組成の鋼材であるが、圧延後の冷却速度の違い(10℃/secと8℃/sec)や圧下率の違い(100mmから20mmへの圧下と70mmから30mmへの圧下)等のため、本発明鋼板の母材の強度特性は、特許文献2の鋼板と比べて低く、母材の靭性レベルもほぼ同じレベルである。しかし、上記本発明の鋼板は、HAZのMA分率がいずれも1.2vol%と本発明の範囲(1vol%以下)を超えていたため、HAZの靭性を示すvTrsは、特許文献2の表3に開示されたHAZのvTrs(−46℃、−48℃)と比較して劣っている。この原因は、特許文献2の実施例で鋼材に付与した溶接熱サイクルの最高加熱温度が1400℃であるのに対して、本発明では1450℃まで加熱している、すなわち、より入熱量の大きい条件で試験を行ったためである。
本発明によれば、300kJ/cmを超える大入熱溶接を行っても、溶接熱影響部の靱性に優れる鋼材を得ることができる。したがって、本発明の鋼材は、サブマージアーク溶接やエレクトロガス溶接、エレクトロスラグ溶接などの大入熱溶接によって施工される造船や建築分野などの大型鋼構造物の品質向上にも大きく寄与する。

Claims (4)

  1. C:0.035〜0.08mass%、Si:0.01〜0.15mass%、Mn:1.8〜2.6mass%、P:0.012mass%以下、S:0.0005〜0.0040mass%、Al:0.005〜0.1mass%、Nb:0.003〜0.02mass%、Ti:0.003〜0.03mass%、N:0.0025〜0.0058mass%、B:0.0003〜0.0025mass%を含有し、かつ、上記成分を下記(1)式で表される炭素当量Ceqが0.33〜0.45の範囲となるよう含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる成分組成を有し、溶接入熱量が300kJ/cmを超える大入熱溶接を施したときのボンド近傍の熱影響部組織中の島状マルテンサイトが1vol%以下である大入熱溶接用鋼材。
    eq=C+Mn/6+(Cr+Mo+V)/5+(Cu+Ni)/15 ・・・(1)
    ただし、上記式中の元素記号は各元素の含有量(mass%)を示す。
  2. 上記成分組成に加えてさらに、V:0.2mass%以下を含有することを特徴とする請求項1に記載の大入熱溶接用鋼材。
  3. 上記成分組成に加えてさらに、Cu:1.0mass%以下、Ni:1.0mass%以下、Cr:0.4mass%以下およびMo:0.4mass%以下のうちから選ばれる1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の大入熱溶接用鋼材。
  4. 上記成分組成に加えてさらに、Ca:0.0005〜0.0050mass%、Mg:0.0005〜0.0050mass%、Zr:0.001〜0.02mass%およびREM:0.001〜0.02mass%のうちから選ばれる1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の大入熱溶接用鋼材。
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