JP5604841B2 - 親水性コーティングフィルム及び化粧シート - Google Patents
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Description
で表わされるオルガノシリケート及び/又はその縮合物を配合してなる塗料組成物であって、酸処理後の塗膜表面の水に対する接触角が70度以下であることを特徴とする耐汚れ性に優れた上塗り塗料組成物。」が記載されている。
1.電離放射線硬化型樹脂とメトキシ基を有するアルキルシリケートとを含有する親水性コーティング剤の塗膜を硬化させることにより得られる親水性コーティングフィルムであって、更に表面にエンボス凹凸形状を有する親水性コーティングフィルム。
2.前記アルキルシリケートは、分子量が150〜2500である、上記項1に記載の親水性コーティングフィルム。
3.前記電離放射線硬化型樹脂は、カプロラクトン系ウレタンアクリレートである、上記項1又は2に記載の親水性コーティングフィルム。
4.前記電離放射線硬化型樹脂は、重量平均分子量が1000〜10000である、上記項1〜3のいずれかに記載の親水性コーティングフィルム。
5.前記電離放射線硬化型樹脂100質量部に対して前記アルキルシリケート1〜20質量部を含有する、上記項1〜4のいずれかに記載の親水性コーティングフィルム。
6.トリアジン系紫外線吸収剤及び/又はヒンダードアミン系光安定剤を含有する、上記項1〜5のいずれかに記載の親水性コーティングフィルム。
7.基材シート上に1又は2以上の層が積層された化粧シートであって、上記項1〜6のいずれかに記載の親水性コーティングフィルムを最表面に位置する表面保護層として有する化粧シート。
本発明の親水性コーティング剤は、電離放射線硬化型樹脂とメトキシ基を有するアルキルシリケートとを含有することを特徴とする。
本発明の親水性コーティング剤は、例えば、グラビアコート、ロールコート等の公知の塗工法によりフィルム状の塗膜を形成後、塗膜を硬化させることにより親水性コーティングフィルムにできる。この塗膜は、コーティング対象の構造物に直接形成してもよく、剥離可能な転写シート基材に積層して形成してもよい。塗膜を硬化させるためには、例えば、電離放射線を照射すればよい。
本発明の親水性コーティングフィルムは、屋外構造物等の表面を装飾する化粧シートの最表面に位置する表面保護層として用いることができる。つまり、基材シート上に1又は2以上の層が積層された化粧シートの最表面(表面保護層)として、本発明の親水性コーティングフィルムを用いることができる。
(1)基材シートに表面保護層を積層した構成、
(2)基材シートにプライマー層及び表面保護層を順に積層した構成、
(3)基材シートに絵柄模様層、プライマー層及び表面保護層を順に積層した構成、
(4)基材シートに透明性樹脂層、プライマー層及び表面保護層を順に積層した構成、
(5)基材シートに接着剤層、透明性樹脂層、プライマー層及び表面保護層を順に積層した構成、
(6)基材シートに絵柄模様層、接着剤層、透明性樹脂層、プライマー層及び表面保護層を順に積層した構成、などが挙げられる。
(基材シート)
基材シートとしては限定的ではないが、樹脂成分としてポリオレフィン系樹脂を含む基材シートが好ましい。実質的には、ポリオレフィン系樹脂からなるシートを用いる。
(絵柄模様層)
基材シートの上には、絵柄模様層を形成する。
(着色隠蔽層)
絵柄模様層の下地として又は絵柄模様層に代えて、着色隠蔽層を形成してもよい。着色隠蔽層は、化粧シートのおもて面から被着材の地色を隠蔽したい場合に設けられる。基材シートが透明性である場合は勿論、基材シートが隠蔽着色されている場合でも、隠蔽性を安定化するために形成してもよい。
(透明性接着剤層)
絵柄模様層の上には、透明性接着剤層が形成されている。透明性接着剤層は、透明性のものであれば特に限定されず、無色透明、着色透明、半透明等のいずれも含む。透明性接着剤層は、絵柄模様層と透明性樹脂層とを接着するために形成されている。
(透明性樹脂層)
透明性樹脂層は透明である限り着色されていてもよく、絵柄模様層が視認できる範囲内で半透明であってもよい。
(プライマー層)
透明性樹脂層の上には、表面保護層の形成を容易とするためのプライマー層を設ける。
(エンボス加工)
上記透明性樹脂層の上に表面保護層(最表面層)として親水性コーティングフィルムを積層した後、表面保護層のおもて面にはエンボス加工を施してもよい。
(化粧シートの作製)
基材として、透明ポリプロピレン樹脂(厚さ80μm)からなる樹脂シートを用意した。
(コーティングフィルムの評価)
各コーティングフィルムについて、自浄性、自浄性効果発現速度、耐擦過性、耐温水性、耐候性及び耐傷性について調べた。各試験方法及び評価基準は下記の通りとした。
≪自浄性≫
試験方法…屋外曝露試験(化粧シートを屋外(南向き、傾斜45度)に2〜3ヶ月放置)を実施した。その後、各コーティングフィルムの外観を観察し、汚れの付着・沈着具合を評価した。
≪自浄性効果発現速度≫
試験方法…化粧シートを室内で放置後、各コーティングフィルムの親水性が発現するまでの時間を評価した。
≪耐擦過性≫
試験方法…化粧シートの各コーティングフィルムをガーゼでラビング試験(1500g荷重、50往復)し、その後の親水性能を評価した。
≪耐温水性≫
試験方法…化粧シートを80℃温水に3日浸漬し、各コーティングフィルムの外観を評価した。
≪耐候性≫
試験方法…S−W.O.M.(スガ試験機製:試験条件はJIS A1415準拠)に化粧シートを投入し、4000時間経過後の各コーティングフィルムの外観を観察した。
≪耐傷性≫
試験方法…爪マーリング試験(爪で化粧シートの各コーティングフィルムを20往復擦る)後、各コーティングフィルムの外観を評価した。
Claims (7)
- 電離放射線硬化型樹脂とメトキシ基を有するアルキルシリケートとを含有する親水性コーティング剤の塗膜を硬化させることにより得られる親水性コーティングフィルムであって、更に表面にエンボス凹凸形状を有する親水性コーティングフィルム。
- 前記アルキルシリケートは、分子量が150〜2500である、請求項1に記載の親水性コーティングフィルム。
- 前記電離放射線硬化型樹脂は、カプロラクトン系ウレタンアクリレートである、請求項1又は2に記載の親水性コーティングフィルム。
- 前記電離放射線硬化型樹脂は、重量平均分子量が1000〜10000である、請求項1〜3のいずれかに記載の親水性コーティングフィルム。
- 前記電離放射線硬化型樹脂100質量部に対して前記アルキルシリケート1〜20質量部を含有する、請求項1〜4のいずれかに記載の親水性コーティングフィルム。
- トリアジン系紫外線吸収剤及び/又はヒンダードアミン系光安定剤を含有する、請求項1〜5のいずれかに記載の親水性コーティングフィルム。
- 基材シート上に1又は2以上の層が積層された化粧シートであって、請求項1〜6のいずれかに記載の親水性コーティングフィルムを最表面に位置する表面保護層として有する化粧シート。
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