JP5603809B2 - ステータの固定構造および駆動装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ステータの固定構造および駆動装置に係り、特に、ステータをハウジングに固定する技術に関する。
従来、モーターまたは発電機として、ステータと、その内周側に設けられるロータと、これらステータおよびロータを収容するケースとを備えているものが知られている。ステータは、ボルトやねじなどによってケースに固定されている(例えば、特許文献1参照)。固定する手法については、このほかに、接着剤によってステータをケースに接着することも知られている。
特開平6−70523号公報
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、ボルト等によってステータをケースに固定する構造では、ステータを固定する際にボルト等を締め付ける作業があるので組み立て時間がかかるという不都合がある。また、ステータにボルト等で固定するための部位を形成するなど、複雑な構造になるという不都合がある。他方、接着剤によって固定する手法であっても、接着剤が硬化する時間を含めると、結局、組み立て時間がかかるという不都合がある。また、作業者の手などに接着剤が付着し易く、作業性が低下し易いという不都合がある。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、簡素な構造としつつ、短時間でステータを固定することができるステータの固定構造および駆動装置を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、本発明は、ステータの固定構造であって、ステータと、その内周面に形成される第1溝部を有し、前記ステータを収容する筒状部を含むハウジングと、前記第1溝部に圧入され、前記ステータを前記筒状部の内周面に押しつけて前記ステータをハウジングに固定する固定部材と、を備え、前記ハウジングは、さらに、前記筒状部の中心軸と略直交する平板形状を有し、前記筒状部の外側から張り出している板状部を含み、前記第1溝部は、前記筒状部と前記板状部とが接合する接合部位と前記中心軸を挟んで向かい合う前記筒状部の周方向における範囲内に配置されているステータの固定構造である。
[作用・効果]本発明に係るステータの固定構造では、ステータは、内周面に第1溝部が形成された筒状部に収容される。第1溝部には固定部材は圧入されて、ステータの外周面の一部を押す。これにより、固定部材は、ステータの反対側の部分を内周面に対して押しつける。ステータと内周面との間には摩擦力が発生し、この摩擦力によってステータは保持される。よって、ステータの位置が筒状部の中心軸方向にずれることを好適に抑制することができる。
このようなステータの固定構造によれば、ステータを固定するためにボルト等を用いないので、構造を簡素にすることができる。また、ハウジングにステータを固定する作業は、固定部材を第1溝部に圧入するだけであり、作業性が良い。また、ステータを短時間で固定することができる。
さらに、本発明では、筒状部の外側から張り出している板状部を備えている。よって、筒状部の剛性(強度)は、筒状部の周方向の位置に応じて異なる。すなわち、板状部と接合している筒状部の部分は、その他の筒状部の部分に比べて剛性が高く、荷重を受けても変形しにくい。上述した第1溝部は、筒状部と板状部との接合部位にあたる内周面とは反対側の内周面に配置されている。よって、固定部材がステータを押しつける内周面は、その外側が接合部位となっている(その背面が接合部位である)。このように、筒状部は比較的に剛性の高い部分でステータの荷重を受け止めるので、筒状部の形状は変形しにくい。よって、ステータの位置が中心軸の径方向にずれることも抑制することができる。
上述した発明において、前記中心軸の方向における前記接合部位の位置は、前記固定部材と重なった位置であることが好ましい。これによれば、中心軸の方向における接合部位の位置は、ステータから荷重を受ける内周面と重なる。よって、背面が接合部位となっている内周面でステータによる荷重を受け止めることができる。このため、筒状部が変形することを的確に抑制することができる。
上述した発明において、前記中心軸の方向における前記接合部位の位置は、前記筒状部の上端面より下方であることが好ましい。これによれば、筒状部の変形を好適に抑制することができる。
上述した発明において、前記筒状部の周方向における前記接合部位の長さは、前記筒状部の全周の4分の1以上であることが好ましい。これによれば、筒状部の剛性を一層高めることができる。また、ステータと内周面との接触面積を大きくすることが可能である。
上述した発明において、前記固定部材は、柱状をなし、その軸芯が前記中心軸に対して平行となる状態で前記第1溝部に圧入されることが好ましい。固定部材がステータを押す力が固定部材の中心軸方向の位置によって不均一となることを好適に抑制することができる。
上述した発明において、前記固定部材は、円柱状であることが好ましい。固定部材がステータを押す向きを、第1溝部から中心軸に向かう径方向に略一致させることができる。
上述した発明において、前記固定部材は、スリットが形成されたスプリングピンであることが好ましい。スプリングピンは弾性体であるので、ステータおよび/または筒状部の寸法にばらつきがあっても、そのばらつきを吸収し、適切にステータを内周面に押しつけることができる。さらに、スプリングピンによれば、固定部材を小さく実現することができる。この結果、第1溝部を小さくすることができ、筒状部を小型化することができる。
上述した発明において、前記スプリングピンの軸芯を通る前記中心軸の径方向に対して直交する方向を接線方向としたとき、前記軸芯と前記スリットを結ぶ向きは前記接線方向と略一致することが好ましい。スプリングピンが発生する弾性力を的確にステータに作用させることができる。
上述した発明において、前記固定部材の長さは、前記中心軸方向における前記ステータの長さに比べて短いことが好ましい。これによれば、固定部材がステータから突出することがない。よって、固定部材がステータまたはその他の部材と干渉することを好適に抑制することができる。
上述した発明において、前記ステータはその外周面に形成された第2溝部を有し、この第2溝部が前記第1溝部と向かい合うように前記ステータは前記筒状部に収容され、前記固定部材は、前記第1溝部および前記第2溝部によって形成される空隙に圧入されることが好ましい。ステータは第2溝部を有しているので、固定部材はステータを的確に押すことができる。よって、ステータを確実にハウジングに固定することができる。また、ステータが中心軸回りの周方向にずれることも一挙に抑制することができる。
上述した発明において、前記ハウジングに連結され、前記筒状部の開口を閉塞するカバーと、前記ステータの上面と前記カバーの裏面との間に配置され、前記ステータを前記中心軸方向で且つ前記カバーから遠ざかる方向に押さえつける弾性部材と、をさらに備えていることが好ましい。弾性部材はステータを軸方向下向きに押し、ステータの下面を筒状部に押しつける。よって、ステータが中心軸方向に移動することを一層確実に抑制することができる。
上述した発明において、前記筒状部は、その上端面から径方向外側に突出するように形成され、前記カバーを連結するための複数のボス部を有し、前記第1溝部は、前記ボス部のいずれかの近傍に配置されていることが好ましい。これによれば、第1溝部が形成されている筒状部の部分における強度を、少しでも高めることができる。したがって、第1溝部が形成される筒状部の部分が変形することを好適に抑制することができる。
上述した発明において、前記ステータの上面は前記筒状部の上端面よりも上方に突出しており、前記カバーの内側には、前記第1溝部の延長上の位置に形成される切欠部を有することが好ましい。ステータの上側の一部分をカバー内に収容するので、小型化を容易に図ることができる。また、カバーの内側には切欠部を有しているので、固定部材を筒状部の上端面から突出するように設けることができる。
また、本発明は、駆動装置であって、ロータとこのロータの外周側に設けられるステータとを有し、動力を発生するモーターと、その内周面に形成される第1溝部を有し、前記モーターを収容する筒状部を含むハウジングと、前記第1溝部に圧入され、前記ステータを前記筒状部の内周面に押しつけて前記ステータをハウジングに固定する固定部材と、を備え、前記ハウジングは、さらに、前記筒状部の中心軸と略直交する平板形状を有し、前記筒状部の外側から張り出している板状部を含み、前記第1溝部は、前記板状部と前記筒状部とが接合する接合部位と前記中心軸を挟んで向かい合う前記筒状部の周方向における範囲内に配置されている駆動装置である。
[作用・効果]この発明に係る駆動装置によれば、上述したステータの固定構造を採用しているので、ステータの位置が筒状部の中心軸方向にずれること、および、中心軸の径方向にずれることを好適に抑制することができる。また、駆動装置の構造を簡素にすることができる。さらに、ハウジングにステータを固定する作業は、固定部材を第1溝部に圧入するだけであり、作業性が良く、短時間で行うことができる。よって、駆動装置を効率良く組み立てることができる。
上述した発明において、前記駆動装置は自転車に搭載可能であり、前記ハウジングは、さらに前記自転車のクランク軸が挿入されるクランク軸室を有し、前記モーターは、前記クランク軸に連結されるペダルの踏力を補助する動力を発生可能であることが好ましい。自転車の場合、ペダルが地面に最初に接触する場合が多く、クランク軸はこのペダルと連結されている。したがって、自転車に搭載される駆動装置においては、ハウジングが直接的に衝撃を受け、駆動装置の内部はハウジングを介して衝撃を間接的に受ける場合のみならず、クランク軸を通じて駆動装置の内部(クランク室)が直接的に衝撃を受ける場合がある。後者のような場合、ステータに対して中心軸方向の大きな力が働く。しかしながら、本発明に係る駆動装置では、上述したステータの固定構造を採用しているので、ステータの位置が中心軸方向にずれたり、抜けたりすることを好適に抑制することができる。よって、本発明に係る駆動装置によれば、自転車に好適に適用することができる。
上述した発明において、前記板状部は、クランク軸室を形成するための壁部であることが好ましい。板状部はクランク軸室の壁部を兼ねているので、駆動装置の構造を簡素化することができる。
本発明に係るステータの固定構造では、ステータは、内周面に第1溝部が形成された筒状部に収容される。第1溝部には固定部材は圧入されて、ステータの外周面の一部を押す。これにより、固定部材は、ステータの反対側の部分を内周面に対して押しつける。ステータと内周面との間には摩擦力が発生し、この摩擦力によってステータは保持される。よって、ステータの位置が筒状部の中心軸方向にずれることを好適に抑制することができる。
また、筒状部の外側から張り出している板状部を備えている。上述した第1溝部は、筒状部と板状部との接合部位にあたる内周面とは反対側の内周面に配置されている。よって、固定部材がステータを押しつける内周面は、その外側が接合部位となっている。このように、筒状部は比較的に剛性の高い部分でステータの荷重を受け止めるので、筒状部の形状は変形しにくい。よって、ステータの位置が中心軸の径方向にずれることも抑制することができる。
このようなステータの固定構造によれば、構造を簡素にすることができる。また、ハウジングにステータを固定する作業は、固定部材を第1溝部に圧入するだけであり、作業性が良い。また、ステータを短時間で固定することができる。
また、この発明に係る駆動装置によれば、上述したステータの固定構造を採用しているので、ステータの位置が筒状部の中心軸方向にずれること、および、中心軸の径方向にずれることを好適に抑制することができる。また、駆動装置の構造を簡素にすることができる。さらに、ハウジングにステータを固定する作業は、固定部材を第1溝部に圧入するだけであり、作業性が良く、短時間で行うことができる。よって、駆動装置を効率良く組み立てることができる。
実施例に係る駆動装置の外観図である。 駆動装置の要部平面図である。 図1のA−A矢視断面図である。 ハウジングの要部斜視図である。 ステータの要部斜視図である。 スプリングピンの外観斜視図である。 駆動装置の要部分解斜視図である。 ステータの固定構造(1)を示す拡大断面図である。 カバーの裏面の斜視図である。 ステータの固定構造(2)を示す拡大断面図である。 屈曲線材の斜視図である。 図12(a)は屈曲線材51の一部側面図であり、図12(b)は屈曲線材51の平面図である。 駆動装置を搭載した自転車の左側面図である。
以下、図面を参照してこの発明の実施例1を説明する。本実施例では、自転車に適用される駆動装置を例に採って説明する。図1は、実施例1に係る駆動装置の外観図である。
1.駆動装置の全体構成
駆動装置1は、ハウジング3とカバー5を備えている。カバー5は、ハウジング3にボルト7で締結されている。駆動装置1には、自転車のクランク軸71が貫通している。
図2は駆動装置1の要部平面図である。なお、図2では、上述したカバー5、クランク軸7の他、ロータ等についても図示を省略している。図示するように、ハウジング3は、略円筒形状の筒状部11を有している。この筒状部11にはステータ13が収容されている。筒状部11とステータ13との間にはスプリングピン15が圧入されている。
図3を参照する。図3は図1のA−A矢視断面図である。図示するように、ステータ13の内周側には、ロータ16が設けられている。ロータ16には回転軸17が一体に回転可能に連結されている。回転軸17は、回転可能にハウジング3に支持されている。これらステータ13、ロータ16および回転軸17は、動力を発生するモーター18を構成している。回転軸17には、ギアユニット19等を介して出力軸20が連動連結されている。出力軸20は、モーター18が発生する動力を出力する。
上述したカバー5は、筒状部11の上部開口を閉塞する。ハウジング3は、互いに分割可能な左ケース3Lと右ケース3Rとを有している。以下では、左ケース3Lと右ケース3Rを区別する必要がない場合は、単にハウジング3と記載する。
以下、各構成について説明する。なお、本実施例の説明では、便宜上、筒状部11の中心軸Pとステータ13の軸とは略一致するものとして、「中心軸P」を統一して用いる。さらに、本実施例の説明では、便宜上、中心軸P方向の両方向のうち、筒状部11からカバー5側に向かう方向を「中心軸P方向上向き」または「上方」という。例えば、図3では、図面の上側を「中心軸P方向上向き」または単に「上方」と呼び、図面の下側を「中心軸P方向下向き」または単に「下方」と呼ぶ。
2.ハウジングの構成
図4は、ハウジング3の要部斜視図である。なお、図4では、左側ケース3Lのみを図示し、右側ケース3Rの図示を省略している。
図示するように、筒状部11は、その内側に内周面21を有する。内周面21は、ステータ13の外径より若干大きな内径を有し、ステータ13とを収容可能である。内周面21には、筒状部11の中心軸Pと略平行な単一の第1溝部23が形成されている。第1溝部23は略半円形状である。なお、図4では、第1溝部23を図2とは若干異なる位置に示している。
これら内周面21および第1溝部23の下端には、中心軸Pの径方向(以下、適宜「径方向」と略記する)内側に張り出すようにフランジ部24が形成されている。フランジ部24の内径はステータ13の外径より小さい。フランジ部24は、その上面でステータ13の下面と接触してステータ13を支持する。
筒状部11は、さらにカバー5を連結するための複数(例えば3箇所)のボス部25を有している。ボス部25は、筒状部11の外側から径方向外側に向けて突出(膨出)している(後述する図7においても、ボス部25の形状が明瞭に表れている)。突出している範囲は、筒状部11の上端面27から下部にわたっている。上述した第1溝部23の周方向Qの位置は、ボス部25のいずれかの近傍に配置されている。
ハウジング3は、さらに、筒状部11の外側から張り出している板状部29を備えている。板状部29は、中心軸Pと略直交する平板形状を有している。このように筒状部11は、その周方向Qの一部が板状部29と接合しているので、筒状部11の剛性(強度)は、周方向Qの位置に応じて異なっている。具体的には、板状部29と接合している筒状部11の部分は、その他の部分に比べて剛性が高く、荷重を受けても変形しにくく、たわみにくい。以下では、筒状部11と板状部29とが接合する部位を接合部位Bと呼び、接合部位Bの位置について詳しく説明する。
中心軸P方向における接合部位Bの位置は、図4に明示されるように、筒状部11の上端面27よりも下方である。また、図3に示すように、中心軸P方向における接合部位Bの位置は、スプリング15の下端より上方である。換言すれば、中心軸P方向における接合部位Bの位置は、スプリングピン15と重なるように配置されている。なお、板状部29は、クランク軸71が挿入されるクランク軸室72を形成する壁部を兼ねている。
また、接合部位Bは周方向Qの広い範囲にわたって連なっている。具体的には、図2に示すようにように、周方向Qにおける接合部位Bの長さは、筒状部11の全周の約3分の1である。換言すれば、接合部位Bを、中心軸Pを中心とする円弧とみなしたとき、接合部位Bの中心角θは約120度である。
なお、ボス部25は中心軸Pと略平行な形状を有しており、この点でボス部25は板状部29と異なる。また、ボス部25の付け根にあたる部位(ボス部25と筒状部11本体との接合部位)は、中心軸P方向に略平行であるのに対し、接合部位Bは中心軸Pに略直交しており、この点でもボス部25は板状部29と異なる。また、ボス部25が張り出している範囲は、筒状部11の上端面27に達しており、この点でもボス部25は板状部29と異なる。
上述した第1溝部23の周方向Qにおける位置は、接合部位Bと中心軸Pを挟んで向かい合う範囲内に配置されている。この範囲は、具体的には、図2に示す点C1と点C2とで囲まれる内周面21の範囲の意味である。より好ましくは、周方向Qにおける接合部位Bの中央部分にあたる内周面と向かい合う内周面に、第1溝部23が配置されている。
3.ステータの構成
図3に示すように、ステータ13は、ステータコア31と絶縁性ボビン35とコイル37とを有する。図5は、ステータの要部斜視図である。図示するように、ステータコア31の外周面32には、中心軸Pと略平行な第2溝部33が形成されている。第2溝部33は、略半円形状である。ステータコア31は、さらに複数のティース34を有する。隣り合うティース34の間にはそれぞれスロットFが形成されている。第2溝部33はこのスロットFの径方向外側に配置されている。
4.スプリングピンの構成
図6はスプリングピン15の外観斜視図である。図示するように、スプリングピン15は略円柱形状を有し、その軸芯S方向に平行なスリットDを有する。スプリングピン15の上端15aおよび下端15bは、面取りされており、それぞれ先細り(テーパー)となっている。スプリングピン15を軸芯Sの径方向内向きに圧縮変形させると、スプリングピン15は、その軸芯Sの径方向外向きの弾性力を発揮する。
5.ハウジング、ステータおよびスプリングピンによるステータの固定構造(1)
ここで、本実施例の駆動装置1に用いられる固定構造(1)について詳細に説明する。図7は駆動装置1の要部分解斜視図である。図示するように、まず、第2溝部33が第1溝部23と向かい合うように、筒状部11にステータ13を取り付ける。これにより、第1溝部23と第2溝部33とによって略円形の空隙が形成される。続いて、この空隙にスプリングピン15を圧入する。
図8を参照する。図8は、ステータの固定構造(1)を示す拡大断面図である。図示するように、スプリングピン15は、その軸芯Sが中心軸Pに対して略平行となり、かつ、圧縮変形した状態に保たれる。なお、スプリングピン15が圧縮変形すると、スリットDの幅は狭くなる。ただし、スプリングピン15が圧縮変形した状態であっても、スリットDが塞がれない(スプリングピン15は閉じない)ように設計されている。
図2を参照する。圧入の際、スプリングピン15のスリットDの向きは、ステータ13の第2溝部33の位置における接線方向と一致するように調整される。より厳密に言えば、スプリングピン15の軸芯SとスリットDとを結ぶ径方向をスリット方向Tとし(図6を併せて参照)、軸芯Sを通る中心軸Pの径方向Vと直交する方向を接線方向Wとすると(図2を参照)、スリット方向Tが接線方向Wと略平行となるようにスプリングピン15が設置されている。これにより、スプリングピン15の弾性力をステータ13に確実に作用させることができる。また、ステータ13に作用するスプリングピン15の力の向きを、スプリングピン15の軸芯Sから中心軸Pに向かう方向(すなわち、径方向V)と略一致させることができる。さらに、スプリングピン15の軸芯Sが中心軸Pに対して略平行であるので、スプリングピン15の中心軸P方向の位置に関わらず略均一な力でステータ13を押すことができる。
そして、スプリングピン15はステータコア31の第2溝部33を押し、ステータ13の反対側の部分を内周面21に対して押しつける。具体的には、径方向Vと内周面21が交わる点C3を中心とし、周方向Q両側に広がる範囲で、ステータ13と内周面21が面接触する。
ステータ13と面接触した内周面21は、中心軸Pの径方向外向きの荷重を受ける。これにより、ステータ13と内周面21との間に摩擦力が発生する。この摩擦力によってステータ13は保持される。すなわち、ステータ13が中心軸P方向にずれることが好適に抑制される。
また、ステータ13と面接触する内周面21は、その外側(背面)が接合部位Bとなっている。上述したように接合部位Bにあたる筒状部11の部分は、その他の筒状部11の部分に比べて剛性が高いので、筒状部11は変形しにくい。よって、ステータ13が中心軸Pの径方向にずれることも好適に抑制される。
例えば、第1溝部23の位置を本実施例とは反対側の位置、すなわち、点C3の位置に変更した比較例と対比する。この比較例では、スプリングピンは、接合部位Bから外れた筒状部11の部分(すなわち、本実施例の第1溝部23を中心した範囲)に向けてステータ13を押しつける。上述したとおり、接合部位Bから外れた筒状部11の部分は、接合部位Bにあたる筒状部11の部分に比べて変形し易い。そして、仮に変形すれば、ステータ13と面接触する内周面21全体が中心軸Pに対して拡径するように変形する。このため、筒状部11の変形に伴って、ステータ13の位置は径方向にずれる。このように、本実施例の固定構造(1)は、比較例と比べて、ステータ13の位置が径方向にずれることを抑制することができる。
なお、本実施例が採用する固定構造(1)であっても、第1溝部23は、スプリングピン15から中心軸Pの径方向V外向きの荷重を受ける。しかし、第1溝部23が荷重を受ける範囲は、内周面21がステータ13から荷重を受ける範囲に比べて小さく、局所的である。すなわち、第1溝部23の周方向Q両側における内主面21は、径方向外向きの荷重を受けない。第1溝部23の両側にあたる筒状部11の部分は、第1溝部23に向かって引っ張られるような力を受けるのみである。ただし、この力は、その向きを考慮すれば、内周面21の径を効果的に拡張、拡大させるように作用しない。したがって、仮に第1溝部23にあたる筒状部の部分が拡径するように変形したとしても、第1溝部23の両側における内周面21は拡径しにくく、この結果、ステータ13も径方向にずれにくい。このように、本実施例が採用する固定構造(1)では、第1溝部23にあたる筒状部11が仮に変形しても、ステータ13の位置が径方向にずれにくい構造となっている。
固定構造(1)のその他の特徴を説明する。図3を参照する。ステータ13(ステータコア31)の上面は、筒状部11の上端面27よりも上方に突出している。このように、筒状部11の深さ(すなわち、上端面27からフランジ部24の上面までの寸法)は、中心軸P方向におけるステータ13(ステータコア31)の寸法に比べて短く設定されている。
スプリングピン15の上端15aは、ステータ13(ステータコア31)の上面より上方に突出していない。このように、スプリングピン15の長さは、中心軸P方向におけるステータ13の寸法に比べて短く設定されている。このため、スプリングピン15はステータ13から突出していないので、スプリングピン15がステータ13またはその他の部材と干渉することを好適に抑制することができる。他方、スプリングピン15は、筒状部11の上端面27に対しては上方に突出している。
また、本実施例の固定構造では、中心軸P方向における接合部位Bの位置は、スプリングピン15と重なるように配置されているので、筒状部11が変形することを的確に抑制することができる。
また、スプリングピン15はステータ13の外周面を押すので、中心軸P方向におけるステータ13(ステータコア31)の寸法にばらつきがあっても、その影響を全く受けることなく、ステータ13を内周面21に押しつけることができる。
また、固定部材として弾性変形するスプリングピン15を用いているので、筒状部11の内周面21の内径や第1溝部23の寸法、または、ステータ13(ステータコア31)の外径や第2溝部33の寸法にばらつきがあっても、そのばらつきを吸収し、適切にステータ13を内周面21に押しつけることができる。また、スプリングピン15は比較的にコンパクトな弾性体であるので、第1溝部23、第2溝部33を小さくすることができる。よって、筒状部11およびステータ13を小型化することができる。
また、周方向Qにおける接合部位Bの長さは、筒状部11の全周の約3分の1であるので、筒状部の剛性を一層高めることができる。また、ステータ13と内周面21との接触面積を大きくすることができる。
また、ステータ13は第2溝部33を有しているので、スプリングピン15はステータ13を適切に押すことができる。また、ステータ13が周方向Qにずれることも一挙に抑制することができる。
6.カバーの構成
続いて、本実施例の駆動装置1に他の構成について説明する。図9、図10を参照する。図9は、カバー5の裏面の斜視図であり、図10は、ステータの固定構造(2)を示す拡大断面図である。カバー5の裏面には、側壁部41が形成されている。側壁部41は、中心軸Pの周方向Qにわたって形成されている。側壁部41の内径はステータ13の外径より若干大きい。この側壁部41内に、筒状部11から突出するステータ13(ステータコア31)が収容される。このように、ステータ13の上側の一部分をカバー5内に収容するので、駆動装置1の小型化を容易に図ることができる。
図9および図8に示すように、側壁部41には、第1溝部23の延長上の位置に形成される切欠部43が形成されている。切欠部43には、筒状部11の上端面27から上方に突出するスプリングピン15が収容される。
再び、図8、図9を参照する。カバー5は、さらに張出部45を備えている。張出部45は、側壁部41の上端から径方向内側に張り出すように設けられている。張出部45は、中心軸Pの径方向内側に向かって中心軸P方向下向きに傾斜している。この結果、側壁部41と張出部45との間には環状の凹部(空間)が形成されている。
7.屈曲線材の構成
駆動装置1は、さらにカバー5とステータ13との間に設けられる屈曲線材51を備えている。屈曲線材51は、上述した側壁部41および張出部45に止められるとともに、ステータコア31の周縁部に直接接触している。そして、屈曲線材51は、ステータ13に対して中心軸P方向下向きの弾性力を与える。
図11を参照する。図11は屈曲線材51の斜視図であり、図12(a)は屈曲線材51の一部側面図であり、図12(b)は屈曲線材51の平面図である。なお、図11は、圧縮変形していないときの屈曲線材51を示し、図12は、カバー5とステータ13との間に設けられて圧縮変形しているときの屈曲線材51を示す。
屈曲線材51は丸鋼等の単一の線材からなる。屈曲線材51は、図12(a)に示すように、側面視において中心軸P方向の上下方向に山部および谷部が交互に連続した山形状となるように、線材が屈曲された複数の屈曲部53と、線材が直線的に延ばされ、隣り合う屈曲部53同士を結ぶ複数の直線部55とを有している。さらに、図12(b)に示すように、平面視において屈曲線材51の外形状が各屈曲部53を頂点とし、かつ、一部が開放されている多角形状(例えば、正二十四角形)となるように、屈曲部53で線材が屈曲されている。この屈曲線材51は、予め、平面視においてステータ13の外径よりも大きな外形状となるように成形されている。
このような屈曲線材51では、屈曲部53が中心軸P方向の上下方向に交互に突出する。そして、屈曲線材51が中心軸P方向に圧縮されると、屈曲線材51は中心軸P方向に伸張して元の形状に復帰しようとする弾性力を発生する。また、屈曲線材51がその外形状が小さくなるように中心軸Pの径方向内向きに圧縮されると、屈曲線材51は径方向外向きに広がって元の形状に復帰しようとする弾性力を発生する。
8.ステータ、カバーおよび屈曲線材によるステータの固定構造(2)
ここで、本実施例の駆動装置1に用いられるもう一つの固定構造(2)について説明する。図9に示すように、まず、その外形状が小さくなるように屈曲線材51を圧縮させつつ、カバー5の側壁部41に沿わせるように取り付ける。屈曲線材51は径方向外向きの弾性力を発生し、この弾性力によって屈曲線材51は側壁部41の周方向にわたって突っ張り、この側壁部41に止められる。続いて、カバー5をハウジング3に締結する。
図10を参照する。カバー5をハウジング3に連結すると、中心軸P方向下向きに突出した屈曲部53はステータ13(ステータコア31)の周縁部と接触する。また、中心軸P方向上向きに突出した屈曲部53は、張出部45と接触する。そして、屈曲部53は中心軸P方向に圧縮された状態で保持される。このため、屈曲線材51は、ステータ13に対して中心軸P方向下向きの弾性力を作用させる。すなわち、屈曲線材51は、中心軸P方向で且つカバー5から遠ざかる方向にステータ13を押す。これにより、ステータ13の下面はフランジ部24に押しつけられる。
このような固定構造(2)によれば、上述した固定構造(1)とあいまって、ステータ13が中心軸P方向にずれることを一層確実に抑制することができる。
また、上述したように、スプリングピン15はステータ13(ステータコア31)の上方に突出していないので、スプリングピン15が屈曲線材51と干渉することを好適に抑制することができる。
9.自転車への適用例
最後に本実施例の駆動装置1を自転車に適用した例を説明する。図13は駆動装置1を搭載した自転車61の左側面図である。自転車61は、車体フレーム63と車体フレーム63に回転可能に支持される前輪65および後輪67と、車体フレーム63に支持され、前輪65を操舵するハンドル69とを備えている。
駆動装置1は、自転車61の略中央下部において車体フレーム63に支持されている。駆動装置1は、筒状部11の中心軸Pが略水平となるように設けられている。駆動装置1にはクランク軸71が略水平に貫通されている。クランク軸71の両端には、ペダル73が連結されている。ペダル73を踏む踏力によってクランク軸71は回転する。クランク軸71の回転動力は、チェーン75を介して後輪67に伝達される。また、車体フレーム63には、ステータ13等で構成されるモーター18を駆動するためのバッテリー77が支持されている。
図3を参照する。クランク軸71は、駆動装置1のクランク軸室72に挿入されている。クランク軸室72には、このほかに、クランク軸71のトルクを検出するトルクセンサ(図示省略)や、モーター18を制御するための制御部(図示省略)が設けられている。モーター18が発生した動力は、出力軸20に出力される。出力軸20が出力する回転動力は、上述したチェーン75を介して後輪67に伝達可能に構成されている。
そして、制御部は、トルクセンサの検出結果に基づいてモーター18を制御する。モーター18はペダル73の踏力に応じた動力を発生させる。そして、踏力およびモーター18が発生する動力は、それぞれクランク軸71および出力軸20を介してチェーン75に伝達される。チェーン75は、これら踏力および動力を合成し、後輪67に伝達する。これにより、自転車61が走行する。
ここで、自転車61の場合、地面に最初に接触する部材はペダル73であることが多い。ペダル73にはクランク軸71が連結されている。したがって、一般に、自転車61に搭載される駆動装置においては、駆動装置の表面(ハウジングの外面)が直接的に衝撃を受ける場合のほか、クランク軸を通じて駆動装置の内部(クランク室)が直接的に衝撃を受ける場合がある。駆動装置の内部に衝撃が直接的に伝わると、ステータに対して中心軸P方向に一層大きな力が伝わる。しかしながら、本発明に係る駆動装置1では、上述したステータ13の固定構造(1)または/および(2)を採用しているので、ステータ13の位置が中心軸P方向にずれることを好適に抑制することができる。よって、本実施例の駆動装置1によれば、自転車61に好適に適用することができる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、固定構造(1)および固定構造(2)の双方を用いていたが、固定構造(2)については省略してもよい。
(2)上述した実施例では、ステータ13は第2溝部33を有していたが、第2溝部33を省略してもよい。この場合、スプリングピン15を第1溝部23のみに圧入するように変更してもよい。このような変形例によっても、スプリングピン15はステータ13を内周面21に対して好適に押しつけることができ、ステータ13が中心軸P方向に位置ずれすることを好適に防止することができる。
(3)上述した実施例では、第1溝部23および第2溝部33によって形成される空隙は、略円形であったが、空隙の形状はこれに限られない。たとえば、略矩形や略楕円形の空隙を形成するように変更してもよい。
(4)上述した実施例では、周方向Qにおける接合部位Bの長さは、筒状部11の全周の約3分の1であると説明したが、これに限られず、適宜に変更することができる。例えば、周方向Qにおける接合部位Bの長さを約3分の1以上に変更してもよいし、約3分の1以下に変更してもよい。あるいは、周方向Qにおける接合部位Bの長さを4分の1以上に変更してもよい。
(5)上述した実施例では、板状部29は、クランク軸室の壁部として機能していたが、これに限られない。他の機能を有するように板状部29を変更してもよい。また、専ら接合部位Bを形成して、筒状部11の剛性を高める機能のみを有するように板状部29を変更してもよい。
(6)上述した実施例では、この第2溝部33はスロットFの径方向外側に配置されていたが、これに限られず、適宜に選択変更してよい。例えば、ティース34の径方向外側に配置するように変更してもよい。
(7)上述した実施例では、スプリングピン15に限られない。例えば、弾性を有しない剛体に変更してもよい。具体的には、くさび、テーパーピン、平行ピン等に変更してもよい。また、形状も円柱形状に限られない。たとえば、多角柱などの柱状に変更してもよいし、円錐や角錐等の錐体状に変更してもよい。
(8)上述した実施例では、自転車に適用される駆動装置1に限られず、任意の装置に適用してもよい。この変更に伴って、クランク軸室72を省略するように変更してもよい。
(9)上述した実施例では、ステータ13はモーター18の要素として例示したが、これに限られない。たとえば、発電機を構成するステータ13に本発明を適用してもよい。
(10)上述した実施例では、弾性部材として屈曲線材51を例示したが、これに限られない。屈曲線材51を、各種の弾性体や、ばね等の機械要素に変更してもよい。
(11)上述した実施例および上記(1)から(10)で説明した各変形実施例については、さらに各構成を他の変形実施例の構成に置換または組み合わせるなどして適宜に変更してもよい。
1 … 駆動装置
3 … ハウジング
5 … カバー
11 … 筒状部
13 … ステータ
15 … スプリングピン(固定部材)
16 … ロータ
18 … モーター
21 … 内周面
23 … 第1溝部
25 … ボス部
27 … 上端面
29 … 板状部
31 … ステータコア
32 … 外周面
33 … 第2溝部
51 … 屈曲線材(弾性部材)
61 … 自転車
71 … クランク軸
72 … クランク軸室
73 … ペダル
B … 接合部位
P … 中心軸
Q … 周方向
S … 軸芯
T … スリット方向
V … スプリングピンの軸芯を通る中心軸の径方向
W … 接線方向

Claims (16)

  1. ステータの固定構造であって、
    ステータと、
    その内周面に形成される第1溝部を有し、前記ステータを収容する筒状部を含むハウジングと、
    前記第1溝部に圧入され、前記ステータを前記筒状部の内周面に押しつけて前記ステータをハウジングに固定する固定部材と、
    を備え、
    前記ハウジングは、さらに、前記筒状部の中心軸と略直交する平板形状を有し、前記筒状部の外側から張り出している板状部を含み、
    前記第1溝部は、前記筒状部と前記板状部とが接合する接合部位と前記中心軸を挟んで向かい合う前記筒状部の周方向における範囲内に配置されているステータの固定構造。
  2. 請求項1に記載のステータの固定構造において、
    前記中心軸の方向における前記接合部位の位置は、前記固定部材と重なった位置であるステータの固定構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載のステータの固定構造において、
    前記中心軸の方向における前記接合部位の位置は、前記筒状部の上端面より下方であるステータの固定構造。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のステータの固定構造において、
    前記筒状部の周方向における前記接合部位の長さは、前記筒状部の全周の4分の1以上であるステータの固定構造。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のステータの固定構造において、
    前記固定部材は、柱状をなし、その軸芯が前記中心軸に対して平行となる状態で前記第1溝部に圧入されるステータの固定構造。
  6. 請求項5に記載のステータの固定構造において、
    前記固定部材は、円柱状であるステータの固定構造。
  7. 請求項5または請求項6に記載のステータの固定構造において、
    前記固定部材は、スリットが形成されたスプリングピンであるステータの固定構造。
  8. 請求項7に記載のステータの固定構造において、
    前記スプリングピンの軸芯を通る前記中心軸の径方向に対して直交する方向を接線方向としたとき、前記軸芯と前記スリットを結ぶ向きは前記接線方向と略一致するステータの固定構造。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載のステータの固定構造において、
    前記固定部材の長さは、前記中心軸方向における前記ステータの長さに比べて短いステータの固定構造。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載のステータの固定構造において、
    前記ステータはその外周面に形成された第2溝部を有し、この第2溝部が前記第1溝部と向かい合うように前記ステータは前記筒状部に収容され、
    前記固定部材は、前記第1溝部および前記第2溝部によって形成される空隙に圧入されるステータの固定構造。
  11. 請求項1から請求項10のいずれかに記載のステータの固定構造において、
    前記ハウジングに連結され、前記筒状部の開口を閉塞するカバーと、
    前記ステータの上面と前記カバーの裏面との間に配置され、前記ステータを前記中心軸方向で且つ前記カバーから遠ざかる方向に押さえつける弾性部材と、
    をさらに備えているステータの固定構造。
  12. 請求項11に記載のステータの固定構造において、
    前記筒状部は、その上端面から径方向外側に突出するように形成され、前記カバーを連結するための複数のボス部を有し、
    前記第1溝部は、前記ボス部のいずれかの近傍に配置されているステータの固定構造。
  13. 請求項11または請求項12に記載のステータの固定構造において、
    前記ステータの上面は前記筒状部の上端面よりも上方に突出しており、
    前記カバーの内側には、前記第1溝部の延長上の位置に形成される切欠部を有するステータの固定構造。
  14. 駆動装置であって、
    ロータとこのロータの外周側に設けられるステータとを有し、動力を発生するモーターと、
    その内周面に形成される第1溝部を有し、前記モーターを収容する筒状部を含むハウジングと、
    前記第1溝部に圧入され、前記ステータを前記筒状部の内周面に押しつけて前記ステータをハウジングに固定する固定部材と、
    を備え、
    前記ハウジングは、さらに、前記筒状部の中心軸と略直交する平板形状を有し、前記筒状部の外側から張り出している板状部を含み、
    前記第1溝部は、前記板状部と前記筒状部とが接合する接合部位と前記中心軸を挟んで向かい合う前記筒状部の周方向における範囲内に配置されている駆動装置。
  15. 請求項14に記載の駆動装置において、
    前記駆動装置は自転車に搭載可能であり、
    前記ハウジングは、さらに前記自転車のクランク軸が挿入されるクランク軸室を有し、
    前記モーターは、前記クランク軸に連結されるペダルの踏力を補助する動力を発生可能である駆動装置。
  16. 請求項15に記載の駆動装置において、
    前記板状部は、クランク軸室を形成するための壁部である駆動装置。
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