JP2003021065A - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機

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JP2003021065A
JP2003021065A JP2001206536A JP2001206536A JP2003021065A JP 2003021065 A JP2003021065 A JP 2003021065A JP 2001206536 A JP2001206536 A JP 2001206536A JP 2001206536 A JP2001206536 A JP 2001206536A JP 2003021065 A JP2003021065 A JP 2003021065A
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JP
Japan
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stator
core
casing
rotation
flat surface
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JP2001206536A
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English (en)
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Katsushi Hidano
克史 肥田野
Susumu Sakamoto
晋 坂本
Yoshio Kobayashi
義雄 小林
Masanori Sugimoto
正則 杉本
Kiminobu Iwano
公宣 岩野
Shunsuke Takenaka
俊介 竹中
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K5/00Casings; Enclosures; Supports
    • H02K5/04Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof
    • H02K5/18Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof with ribs or fins for improving heat transfer
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K7/00Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
    • H02K7/14Structural association with mechanical loads, e.g. with hand-held machine tools or fans

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  • Thermal Sciences (AREA)
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  • Compressor (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステータのコアに加工を施すことなく、ケー
シング内にステータを回り止め状態に固定することによ
り、製造コストを低減する。 【解決手段】 ケーシング1のモータケース2には、そ
の径方向にステータ9のコア10に形成された平坦面1
0Bに対応する位置にねじ穴21を形成し、このねじ穴
21にはコア10の平坦面10Bに当接してステータ9
の回転を規制する回転規制ねじ22を螺着する構成とし
ている。従って、回転規制ねじ22をモータケース2の
ねじ穴21に螺着し、その先端側をコア10の平坦面1
0Bに当接させることにより、この平坦面10Bを利用
してステータ9の回転を規制することができる。これに
より、コアにねじ穴、ピン穴等を加工する必要がなくな
るから、ステータ9のコア10を安価に製造することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクロール式圧縮
機、スクリュ式圧縮機、ベーン式圧縮機等の圧縮機に関
し、特にケーシング内に電動モータを内蔵した圧縮機に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、吸込んだ流体を圧縮して吐出す
る圧縮手段には、スクロール式、スクリュ式、ベーン式
等があり、例えばスクロール式の圧縮手段を備えたスク
ロール式圧縮機は、筒状のケーシングと、該ケーシング
内に設けられた電動モータと、前記ケーシングに設けら
れ、該電動モータによって駆動されることにより吸込ん
だ流体を圧縮して吐出する圧縮手段とによって大略構成
されている(例えば特開平9−88849号公報等)。
【0003】ここで、電動モータは、大径な円筒状に形
成されたコアおよび該コアに巻回されたコイルからなる
ステータと、該ステータの内周側に位置して駆動軸の外
周に取付けられた小径な円筒状のロータとによって構成
され、前記駆動軸の先端側は、クランクとなって旋回ス
クロールに取付けられている。そして、ステータは、そ
のコアが筒状のケーシング内に挿嵌して取付けられてい
る。また、ロータは、駆動軸の両端側がケーシングに軸
受を介して回転可能に支持されることにより、ステータ
の内周側で回転可能となっている。
【0004】また、電動モータのステータは、ケーシン
グ内に回転しないように取付ける必要がある。その回転
防止手段としては、ケーシングの径方向に挿通穴を設
け、ステータのコアに該挿通穴に対応するねじ穴を形成
し、ボルトをケーシングの挿通穴を介してコアのねじ穴
に螺着している。また、ケーシングとステータのコアと
に亘ってリーマ加工でピン穴を形成し、ピンをこのピン
穴に挿嵌している。これらの手段により、ケーシングに
ステータを固定し、ステータが回転するのを規制してい
る。
【0005】そして、従来技術によるスクロール式圧縮
機では、ケーシング内に設けられた電動モータの駆動軸
を回転駆動し、旋回スクロールを固定スクロールに対し
一定の偏心寸法をもって旋回運動させる。これにより、
固定スクロールの外周側に設けた吸込口から空気等の流
体が吸込まれ、この流体は、固定スクロールと旋回スク
ロールとの間に画成される圧縮室内で順次圧縮され、固
定スクロールの中心部に設けた吐出口から外部に向けて
吐出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるスクロール式圧縮機は、ケーシングの径方
向に挿通穴を設け、ステータのコアにねじ穴を形成し、
ケーシングの挿通穴を介してコアのねじ穴にボルトを螺
着したり、ケーシングとコアに亘ってピン穴を形成し、
このピン穴にピンを挿嵌することにより、ステータの回
転を規制している。
【0007】しかし、ステータのコアは、多数枚のケイ
素鋼板を重ねることによって円筒状に形成されており、
このコアにねじ穴やピン穴を加工するのは難しく手間を
要してしまい、製造コストが上昇するという問題があ
る。
【0008】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、ステータのコアに加工
を施すことなく、ケーシング内にステータを固定するこ
とにより、製造コストを低減できるようにした圧縮機を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による圧縮機は、
筒状のケーシングと、該ケーシング内に設けられた電動
モータと、前記ケーシングに設けられ該電動モータによ
って駆動されることにより吸込んだ流体を圧縮して吐出
する圧縮手段とを備えている。
【0010】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1の発明が採用する構成の特徴は、電動モータ
は、ケーシング内に設けられ外周が円弧面および該円弧
面の一部を切欠いた平坦面からなるコアを用いたステー
タと該ステータの内周側に位置して駆動軸の外周に取付
けられたロータとにより形成し、ケーシングの径方向に
は、前記コアの平坦面に対応する位置にねじ穴を設け、
該ねじ穴には、先端側を前記コアの平坦面に当接させて
前記ステータの回転を規制する回転規制ねじを螺着する
構成としたことにある。
【0011】このように構成したことにより、回転規制
ねじをケーシングのねじ穴に螺着し、その先端側をケー
シング内に突出させてコアの平坦面に当接させる。この
状態では、ステータがケーシングに対して回転しようと
しても、ケーシング内に突出した回転規制ねじがストッ
パとなって平坦面に当接するから、該回転規制ねじはコ
アの平坦面を利用してステータの回転を規制することが
できる。
【0012】請求項2の発明によると、電動モータのロ
ータが一定方向に回転する場合において、ねじ穴はコア
の平坦面を回転方向に2分割する線よりもロータの回転
方向の前側に位置して形成したことにある。
【0013】このように構成したことにより、ステータ
はロータに反発して該ロータの回転方向と逆方向に回転
しようとする。このときには、コアの平坦面のうち回転
方向に2分割する線よりもロータの回転方向の前側に位
置する面が、ねじ穴に螺着された回転規制ねじに向けて
移動することになるから、この面に対向する回転規制ね
じは、ステータの微小な回転も規制することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
圧縮機としてスクロール式空気圧縮機を例に挙げ、図1
ないし図4に従って詳細に説明する。
【0015】1はスクロール式空気圧縮機の外枠を形成
するケーシングで、該ケーシング1は、軸線が水平状態
となるように横置きに配置されている。そして、ケーシ
ング1は、後述のモータケース2、油溜め3、前ケース
4、スラスト受5等によって構成され、モータケース2
内には後述の電動モータ8が内蔵されている。
【0016】2はケーシング1のモータケースで、該モ
ータケース2は、前,後方向(水平方向)に延びる略円
筒状に形成され、その内周面2Aには、後述するステー
タ9が挿嵌されている。また、モータケース2には、図
2に示すように、その上側位置、左側位置および右側位
置にそれぞれ複数枚の放熱フィン2B,2B,…が前,
後方向に延びるように突設されている。また、モータケ
ース2は、その前側が後述する前ケース4の前軸受箱4
Aによって閉塞され、後側が後述の後軸受箱6によって
閉塞されている。さらに、モータケース2には、上側の
各放熱フィン2Bと左側の各放熱フィン2Bとの間に位
置して後述のねじ穴21が形成されている。
【0017】3はモータケース2の下部側に一体に設け
られた油溜めで、該油溜め3は冷却、潤滑用の油液を溜
めるもので、その前側は後述する前ケース4の前蓋体4
Dによって閉塞され、後側は後述の後蓋体7によって閉
塞されている。
【0018】4はケーシング1の一部を構成し、モータ
ケース2、油溜め3の前側に取付けられた別部材からな
る前ケースで、該前ケース4は、前側が開口した略筒体
状に形成されている。そして、前ケース4は、モータケ
ース2の前側を閉塞する前軸受箱4Aと、該前軸受箱4
Aから前側に拡径して延びた周面部4Bと、該周面部4
Bの先端部から径方向外向きに突出したフランジ部4C
と、前記前軸受箱4Aの下側に位置して油溜め3の前側
を閉塞する前蓋体4Dとによって大略構成されている。
【0019】5は前ケース4のフランジ部4Cの内周側
に一体的に設けられたスラスト受で、該スラスト受5
は、後述する旋回スクロール17の摺接面17Dに摺接
し、該旋回スクロール17に作用するスラスト荷重を受
承するものである。そして、スラスト受5は、フランジ
部4Cから径方向内側に延び中央が開口した円板状に形
成されている。
【0020】6はモータケース2の後側に取付けられた
後軸受箱で、該後軸受箱6はモータケース2の後側を閉
塞している。また、7は油溜め3の後側に取付けられた
後蓋体で、該後蓋体7は油溜め3の後側を閉塞してい
る。
【0021】8はケーシング1のモータケース2内に設
けられた電動モータで、該電動モータ8は、圧縮手段を
なす後述の旋回スクロール17を旋回駆動するものであ
る。そして、電動モータ8は、後述するステータ9、ロ
ータ12、駆動軸13等によって大略構成されている。
【0022】9はモータケース2内に設けられたステー
タで、該ステータ9は、図3に示す如く、円環状のけい
素鋼板を軸方向に重ねて形成された大径な円筒状のコア
10と、該コア10の内周側寄りに巻線を巻回して設け
られたコイル11とによって大略構成されている。ま
た、コア10の外周面は、モータケース2の内周面2A
に摺接するように該内周面2Aよりも僅かに小さな円弧
を持って形成された円弧面10Aと、該各円弧面10A
の一部、例えばほぼ90度間隔で軸方向に延びるように
切欠いて形成された4箇所の平坦面10B,10B,…
となっている。ここで、コア10は、円弧面10Aの一
部を平坦面10Bとすることにより、モータケース2の
内周面2Aに容易に嵌合できるようになっている。この
平坦面10Bを設ける手法は、丸穴に円柱体を嵌合する
ときに一般的に用いられるもので、コア10には予め平
坦面10Bが形成されているものがある。
【0023】そして、ステータ9は、モータケース2内
に挿嵌する場合に、コア10の各円弧面10Aが上側、
左側、右側の各放熱フィン2B,2B,…の位置で内周
面2Aに接触するように上側、左側、右側に位置決めさ
れた状態で挿嵌されている。このように各円弧面10A
を放熱フィン2Bの位置に配置することにより、ステー
タ9の熱を各放熱フィン2Bから効率よく放出できるよ
うにしている。
【0024】12はステータ9の内周側に配設されたロ
ータで、該ロータ12は、コア10との間に僅かな隙間
を有する小径な円筒状に形成されている。また、ロータ
12は、後述する駆動軸13の外周に取付けられ、該駆
動軸13と一体に矢示A方向に回転するものである。
【0025】13は外周側にロータ12が固定して取付
けられた電動モータ8の駆動軸で、該駆動軸13は、ケ
ーシング1内を軸方向に延びて設けられている。また、
駆動軸13は、その先端側が前ケース4の前軸受箱4A
に玉軸受14を介して回転可能に支持され、基端側が後
軸受箱6に玉軸受15を介して回転可能に支持されてい
る。また、駆動軸13の先端側には、クランク13Aが
軸方向に突出して設けられ、該クランク13Aは、その
軸線O2−O2が駆動軸13の軸線O1−O1に対して寸法
δだけ偏心している。
【0026】16はケーシング1の前ケース4に設けら
れた固定スクロールで、該固定スクロール16は、スラ
スト受5、駆動軸13、後述の旋回スクロール17等と
共にスクロール式の圧縮手段を構成している。そして、
固定スクロール16は、円板状に形成され中心が後述す
る駆動軸13の軸線O1−O1と一致するように配設され
た鏡板16Aと、該鏡板16Aの表面に立設された渦巻
状のラップ部16Bと、前記鏡板16Aの外周側からラ
ップ部16Bを取囲むように軸方向に突出した筒部16
Cと、該筒部16Cの開口端外周から径方向外側に突出
して前ケース4のフランジ部4C取付けられるフランジ
部16Dとにより構成されれている。
【0027】17は固定スクロール16に対面して駆動
軸13の先端側に旋回可能に設けられた旋回スクロール
で、該旋回スクロール17は、円板状に形成された鏡板
17Aと、該鏡板17Aの前面側に立設された渦巻状の
ラップ部17Bとによって大略構成されている。また、
旋回スクロール17の鏡板17Aには、その背面側中央
に位置してボス部17Cが突設され、該ボス部17C
は、旋回軸受18を介して駆動軸13のクランク13A
に回転可能に取付けられている。そして、鏡板17A
は、その前面側が固定スクロール16のフランジ部16
Dに摺接すると共に、背面側はスラスト受5に摺接する
摺接面17Dとなっている。
【0028】そして、旋回スクロール17は、固定スク
ロール16のラップ部16Bに対し例えば180度だけ
ずらして重なり合うように配設され、両者のラップ部1
6B,17B間には複数の圧縮室19,19,…が画成
される。そして、スクロール式空気圧縮機の運転時に
は、電動モータ8の駆動軸13によって旋回スクロール
17が旋回動作することにより、固定スクロール16の
外周側に設けた吸込口(図示せず)から外周側の圧縮室
19内に空気を吸込みつつ、この空気を各圧縮室19内
で順次圧縮し、最後に中心側の圧縮室19から固定スク
ロール16の中心に設けた吐出口20を介して外部に吐
出する。
【0029】次に、21はケーシング1のモータケース
2に設けられたねじ穴で、該ねじ穴21は、図2、図3
に示す如く、例えばコア10の左上の平坦面10Bに対
応するように、上側の各放熱フィン2Bと左側の各放熱
フィン2Bとの間のスペースにモータケース2を径方向
に貫通するように形成されている。
【0030】ここで、ねじ穴21の形成されている位置
について図4を参照して説明する。まず、コア10の平
坦面10Bを線BCとすると、この線BCに直交して駆
動軸13の軸線O1−O1を通る線O1Dは、線BCをロ
ータ12の回転方向に2分割することになる。そして、
ねじ穴21は、線BC(平坦面10B)をロータ12の
回転方向に2分割する線O1Dよりも回転方向(矢示A
方向)の前側、即ち点Dと点Cとの間に形成されてい
る。
【0031】また、22はモータケース2のねじ穴21
に螺着された回転規制ねじで、該ねじ22は、ステータ
9が矢示A方向に回転するロータ12に反発して逆方向
に回転するのを規制するものである。そして、回転規制
ねじ22は、ねじ穴21に螺着することにより、その先
端側をモータケース2内に突出させてコア10の平坦面
10Bに当接する。これにより、回転規制ねじ22は、
ステータ9のコア10を周方向に固定してステータ9の
回転を規制している。
【0032】ここで、回転規制ねじ22が螺着されるね
じ穴21は、コア10の平坦面10Bのうち、線BC
(平坦面10B)をロータ12の回転方向に2分割する
線O1Dよりも回転方向(矢示A方向)の前側の点Dと
点Cとの間に形成されているから、このねじ穴21に螺
着された回転規制ねじ22は、平坦面10Bの点DC間
に当接する。従って、ステータ9が回転しようとする
と、コア10の平坦面10Bのうち、点DC間の面は、
回転規制ねじ22に向かう方向に移動しようとする。し
かし、この面が移動しようとする方向には回転規制ねじ
22が存在するから、該回転規制ねじ22は、ステータ
9の微小な回転も規制することができる。
【0033】なお、23は前ケース4の前蓋体4Dに設
けられ、一端側が油溜め3内の油液中に開口した吸込通
路、24は該吸込通路23の他端側に位置してスラスト
受5と旋回スクロール17との間に設けられた給油ポン
プで、該給油ポンプ24は、例えば本出願人が先に出願
した特開2000−249087号公報に記載された給
油ポンプとほぼ同様に構成されている。また、25は旋
回スクロール17の鏡板17A内部に設けられた吐出通
路で、該吐出通路25は、給油ポンプ24からの油液を
ボス部17C、摺接面17Dに供給するものである。
【0034】次に、このように構成された本実施の形態
によるスクロール式空気圧縮機の作動について説明す
る。
【0035】まず、電動モータ8により駆動軸13を回
転させると、旋回スクロール17が旋回動作するから、
固定スクロール16のラップ部16Bと旋回スクロール
17のラップ部17Bとの間に画成される圧縮室19,
19,…が連続的に縮小する。これにより、固定スクロ
ール16の吸込口から吸込んだ外気を各圧縮室19で順
次圧縮しつつ、この圧縮空気を固定スクロール16の吐
出口20から外部の空気タンク(図示せず)等に貯留させ
る。また、運転時には給油ポンプ24が駆動され、油溜
め3内の油液をスラスト受5と旋回スクロール17との
摺接部、旋回軸受18等の給油部位に供給する。
【0036】また、上述した運転時には、電動モータ8
のステータ9が矢示A方向に回転するロータ12に反発
して逆方向に回転しようとする。しかし、ケーシング1
のモータケース2には、該モータケース2内に突出して
ステータ9のコア10の平坦面10Bに当接する回転規
制ねじ22を設けているから、該回転規制ねじ22によ
ってステータ9が回転するのを防止することができる。
【0037】このように、本実施の形態によれば、ケー
シング1のモータケース2には、その径方向にステータ
9のコア10に形成された平坦面10Bに対応する位置
にねじ穴21を形成し、該ねじ穴21には前記コア10
の平坦面10Bに当接して該ステータ9の回転を規制す
る回転規制ねじ22を螺着する構成としている。従っ
て、回転規制ねじ22をモータケース2のねじ穴21に
螺着し、その先端側をコア10の平坦面10Bに当接さ
せることにより、この平坦面10Bを利用してステータ
9の回転を規制することができる。これにより、従来技
術のようにコアにねじ穴、ピン穴等を加工する必要がな
くなるから、ステータ9のコア10を安価に製造するこ
とができ、製造コストを低減することができる。
【0038】しかも、モータケース2のねじ穴21は、
図4に示す如く、コア10の平坦面10Bのうち、線B
C(平坦面10B)をロータ12の回転方向に2分割す
る線O1Dよりも回転方向(矢示A方向)の前側の点D
と点Cとの間に形成している。従って、このねじ穴21
に螺着された回転規制ねじ22は、矢示A方向と逆方向
に回転しようとするコア10の平坦面10B(点DC
間)を押えることができるから、ステータ9の微小な回
転も規制して、信頼性を向上することができる。
【0039】なお、実施の形態では、ケーシング1は、
一体に設けられたモータケース2、油溜め3と、別体に
設けられた前ケース4とによって構成した場合を例に挙
げて説明したが、これに替えて、例えばモータケース
2、油溜め3、前ケース4をそれぞれ別体に設ける構成
としてもよい。またモータケース2または油溜め3と前
ケース4とを一体に設ける構成としてもよい。またモー
タケース2、油溜め3、前ケース4を一体に設ける構成
としてもよい。さらにケーシング1を4個以上の部材に
よって構成してもよい。
【0040】また、実施の形態では、油溜め3内の油液
は給油ポンプ24を用いて給油部位に供給するものとし
て説明したが、本発明はこれに限らず、例えば駆動軸1
3に油液まで延びる油掻きを設け、該油掻きによって油
液を拡散して給油する構成としてもよい。
【0041】さらに、実施の形態では、スクロール式の
圧縮手段を備えたスクロール式空気圧縮機を例に挙げて
説明したが、本発明はこれに限らず、例えばスクリュ式
圧縮機、ベーン式圧縮機、往復動式圧縮機等の他の圧縮
手段を備えた圧縮機に適用してもよい。また、空気圧縮
機に替えて例えば真空ポンプ、冷媒圧縮機等にも広く適
用することができる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、電動モータは、ケーシング内に設けられ外周が円
弧面および該円弧面の一部を切欠いた平坦面からなるコ
アを用いたステータと該ステータの内周側に位置して駆
動軸の外周に取付けられたロータとにより形成し、ケー
シングの径方向には、前記コアの平坦面に対応する位置
にねじ穴を設け、該ねじ穴には、先端側を前記コアの平
坦面に当接させて前記ステータの回転を規制する回転規
制ねじを螺着する構成としている。従って、回転規制ね
じをケーシングのねじ穴に螺着し、その先端側をケーシ
ング内に突出させてコアの平坦面に当接させることによ
り、ステータがケーシングに対して回転しようとして
も、ケーシング内に突出した回転規制ねじがストッパと
なって平坦面に当接することができるから、該回転規制
ねじはコアの平坦面を利用してステータの回転を規制す
ることができる。この結果、従来技術で述べたようにコ
アにねじ穴、ピン穴等を別途加工する必要がなくなるか
ら、電動モータを安価に製造することができ、製造コス
トを低減することができる。
【0043】請求項2の発明によれば、電動モータのロ
ータが一定方向に回転する場合において、ねじ穴はコア
の平坦面を回転方向に2分割する線よりもロータの回転
方向の前側に位置して形成しているので、ステータがロ
ータに反発して該ロータの回転方向と逆方向に回転しよ
うとしたときには、コアの平坦面のうち回転方向に2分
割する線よりもロータの回転方向の前側に位置する面
が、ねじ穴に螺着された回転規制ねじに向けて移動する
ことになるから、この面に対向する回転規制ねじは、ス
テータの微小な回転も規制することができ、信頼性を向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用されるスクロール式
空気圧縮機を示す縦断面図である。
【図2】スクロール式空気圧縮機を図1中の矢示II−II
方向からみた横断面図である。
【図3】モータケースにステータを挿嵌する前の状態を
示す分解斜視図である。
【図4】ケーシングのねじ穴の位置をコアの平坦面を基
準にして示す要部拡大の横断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 モータケース 3 油溜め 4 前ケース 8 電動モータ 9 ステータ 10 コア 10A 円弧面 10B 平坦面 11 コイル 12 ロータ 13 駆動軸(圧縮手段) 16 固定スクロール(圧縮手段) 17 旋回スクロール(圧縮手段) 21 ねじ穴 22 回転規制ねじ A ロータ、駆動軸の回転方向 O1D 平坦面をロータの回転方向に2分割する線 O1−O1 駆動軸の軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 1/12 H02K 1/12 A 5H607 1/18 1/18 Z 5/18 5/18 7/14 7/14 B (72)発明者 小林 義雄 神奈川県綾瀬市小園1116番地 トキコ株式 会社相模工場内 (72)発明者 杉本 正則 神奈川県綾瀬市小園1116番地 トキコ株式 会社相模工場内 (72)発明者 岩野 公宣 神奈川県綾瀬市小園1116番地 トキコ株式 会社相模工場内 (72)発明者 竹中 俊介 神奈川県綾瀬市小園1116番地 トキコ株式 会社相模工場内 Fターム(参考) 3H003 AA05 AB05 AC02 CF04 3H029 AA02 AA03 AA05 AA11 AA15 AA21 AB03 BB32 BB33 BB42 CC07 CC09 3H040 AA09 BB04 BB05 BB11 CC09 CC16 CC17 DD37 5H002 AA08 AB04 AC00 AE08 5H605 AA04 BB07 BB17 CC01 DD12 GG06 5H607 AA00 BB01 BB14 CC05 DD19 FF07 JJ05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のケーシングと、該ケーシング内に
    設けられた電動モータと、前記ケーシングに設けられ該
    電動モータによって駆動されることにより吸込んだ流体
    を圧縮して吐出する圧縮手段とを備えてなる圧縮機にお
    いて、 前記電動モータは、前記ケーシング内に設けられ外周が
    円弧面および該円弧面の一部を切欠いた平坦面からなる
    コアを用いたステータと該ステータの内周側に位置して
    駆動軸の外周に取付けられたロータとにより形成し、 前記ケーシングの径方向には、前記コアの平坦面に対応
    する位置にねじ穴を設け、 該ねじ穴には、先端側を前記コアの平坦面に当接させて
    前記ステータの回転を規制する回転規制ねじを螺着する
    構成としてなる圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記電動モータのロータが一定方向に回
    転する場合において、前記ねじ穴は前記コアの平坦面を
    回転方向に2分割する中心線よりもロータの回転方向の
    前側に位置して形成してなる請求項1に記載の圧縮機。
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