JP6074203B2 - スクロール型圧縮機 - Google Patents

スクロール型圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP6074203B2
JP6074203B2 JP2012210658A JP2012210658A JP6074203B2 JP 6074203 B2 JP6074203 B2 JP 6074203B2 JP 2012210658 A JP2012210658 A JP 2012210658A JP 2012210658 A JP2012210658 A JP 2012210658A JP 6074203 B2 JP6074203 B2 JP 6074203B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
scroll
fixed scroll
drive shaft
compressor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012210658A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014066148A (ja
Inventor
裕展 出口
裕展 出口
秀博 安立
秀博 安立
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Valeo Japan Co Ltd
Original Assignee
Valeo Japan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Valeo Japan Co Ltd filed Critical Valeo Japan Co Ltd
Priority to JP2012210658A priority Critical patent/JP6074203B2/ja
Publication of JP2014066148A publication Critical patent/JP2014066148A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6074203B2 publication Critical patent/JP6074203B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明は、例えば車両用空調装置等の冷凍サイクルに用いられるスクロール型圧縮機に関し、特に固定スクロールについて駆動軸の軸方向への移動を所要範囲に規制する移動範囲規制構造に関する。
車両用空調装置等の冷凍サイクルに用いられるスクロール型圧縮機としては、本願の出願人により出願されて公開された特許文献1に示されるスクロール型圧縮機がある。
この特許文献1に示されるスクロール型圧縮機を概説すると、端板上に渦巻壁を形成して成る固定スクロールと、基板上に渦巻壁を形成して成り固定スクロールと噛合して圧縮室を形成する旋回スクロールと、旋回スクロールに回転力を与える公転機構と、公転機構に回転力を与える駆動軸とを有する構成となっている。そして、この特許文献1の図1及び図2によれば、固定スクロールの端板とハウジングとの間にOリングが介在されて、ハウジング内を高圧部と低圧部とに仕切っている。
一方、この種のスクロール型圧縮機は、固定スクロールについて駆動軸の軸方向に沿った僅かな移動を許容しつつ、その移動範囲を所要内に規制するための移動範囲規制構造を有しているもので、前記特許文献1の図1及び図2では、固定スクロールの移動範囲規制構造として、高圧部においてハウジングから内側に突出した当接部が形成され、この当接部に固定スクロールの端面が当接する構造が示されている。
特開2012−132346号公報
もっとも、特許文献1に示されるような固定スクロールの移動範囲規制構造を用いた場合には、本願の図5に示されるように、スクロール型圧縮機100のハウジング101内で高圧部となる吐出室102に固定スクロール103の端面103aが当接する当接部104を設けるにあたって、ハウジング101に耐圧的な不具合が生じないように、当接部104の当接面104aの縁から延びる吐出室102の内面として大きな曲率を描く円弧面105を形成する必要がある。尚、本願の図5にいて、符号106は旋回スクロールを示し、符号108はハウジング101内を高圧部(吐出室)102と低圧部107とに仕切るOリングを示している。
そして、吐出室102に当接部104を設けることにより、吐出室102の容積が相対的に小さくなり、ひいては吐出脈動が生ずるという不具合がある。
そこで、この発明は、固定スクロールの駆動軸の軸方向への移動範囲規制構造を形成する箇所として高圧部を回避することにより、高圧部の容積を増大させ、吐出脈動の低減を図ったスクロール型圧縮機を提供することを目的とする。
この発明に係るスクロール型圧縮機は、ハウジングと、前記ハウジングに収納され、端板及びこの端板から立設した渦巻状の壁部を有する固定スクロールと、端板及びこの端板から立設した渦巻状の壁部を有する旋回スクロールと、前記固定スクロールの前記渦巻状の壁部と前記旋回スクロールの前記渦巻状の壁部とが対向するように配置されることで形成される圧縮室と、前記旋回スクロールを駆動させる駆動軸と、前記固定スクロールの端板と前記ハウジングとの間に介在されて前記ハウジング内を高圧部と低圧部とに仕切るシール部材と、を備え、前記固定スクロールは、前記駆動軸の軸方向に沿った移動が許容されているスクロール型圧縮機において、前記低圧部であって、且つ前記圧縮室よりも前記駆動軸の径方向の外側に、前記固定スクロールの前記駆動軸の軸方向に沿った移動範囲を規制する移動範囲規制構造を有することを特徴とする。ここで、固定スクロールは、不動のものではなく、旋回スクロールのように公転運動をしないものである。また、シール部材は、例えばOリング等である。
これにより、ハウジング内の低圧部であって、且つ圧縮室よりも駆動軸の径方向の外側に位置する移動範囲規制構造のみで固定スクロールの駆動軸の軸方向に沿った移動範囲を所要範囲に規制するので、高圧部に形成した当接部にて固定スクロールの駆動軸の軸方向に沿った移動範囲を所要範囲に規制する場合に比較して、当接部を高圧部に設けない分、高圧部の容積を大きくすることが可能となる。そして、高圧部の容積を大きくすることにより、高圧脈動を防止することが可能となる。また、ハウジングの高圧部に当接部を形成しなくても良くなるので、高圧部を形成するための部位の形状を簡略化させることが可能となる。
そして、この発明に係るスクロール型圧縮機では、前記移動範囲規制構造は、前記固定スクロールの外周部に設けられた突起部と、前記ハウジングの内部に設けられて前記突起部と当接することが可能な当接部と、によって構成されることを特徴としている(請求項2)。ここで、ハウジングの当接部は、一連の円環状に設けられているが、固定スクロールの突起部は必ずしも一連の円環状に設けられていなくても良く、例えば複数の円弧状の部位で断続的に構成されたものとしても良い。
これにより、固定スクロールの外周部に突起部を設け、ハウジングの内部に固定スクロールの突起部と当接することが可能な当接部を設けることにより、固定スクロールが駆動軸の軸方向に沿って所要範囲ほど移動したときに、固定スクロールの突起部がハウジングの当接部に当接するようにすることで、固定スクロールが所要範囲以上に移動しないように規制することが可能となる。
以上のように、請求項1及び請求項2に記載の発明によれば、ハウジング内の低圧部であって、且つ圧縮室よりも駆動軸の径方向の外側に位置する移動範囲規制構造のみで固定スクロールの駆動軸の軸方向に沿った移動範囲を所要範囲に規制するので、高圧部に形成した当接部にて固定スクロールの駆動軸の軸方向に沿った移動範囲を所要範囲に規制する場合に比較して、高圧部の容積を大きくすることが可能となる。
そして、請求項1及び請求項2に記載の発明によれば、高圧部の容積を大きくすることで、高圧脈動を防止することが可能となる。
また、請求項1及び請求項2に記載の発明によれば、ハウジングの高圧部に当接部を形成しなくても良くなるので、高圧部を形成するための部位の形状を簡略化させることが可能となる。
特に請求項2に記載の発明によれば、固定スクロールの外周部に突起部を設け、ハウジングの内部に固定スクロールの突起部と当接することが可能な当接部を設けることにより、固定スクロールが駆動軸の軸方向に沿って所要範囲ほど移動したときに、固定スクロールの突起部がハウジングの当接部に当接するようにすることで、固定スクロールが所要範囲以上に移動しないように規制することが可能となる。
図1は、この発明に係るスクロール型圧縮機の全体構造を示す概略断面図である。 図2は、前記スクロール型圧縮機の一方端側の構造を駆動軸の径方向から見た状態を示す概略断面図であり、特に、この発明の固定スクロールの外周部に設けられた突起部と、ハウジングの内部に設けられて突起部と当接することが可能な当接部とで構成された移動範囲規制構造を示した説明図である。 図3は、前記スクロール型圧縮機の一方端側の構造を駆動軸の軸方向から見た状態を示す概略断面図であり、特に、この発明の移動範囲規制構造のうち固定スクロールの突起部を示した説明図である。 図4は、前記スクロール型圧縮機の固定スクロールを単体で示した説明図である。 図5は、従来のスクロール型圧縮機の一方端側の構造を駆動軸の径方向から見た状態を示す概略断面図であり、特に、従来の固定スクロールの移動範囲規制構造を示した説明図である。
以下、この発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1から図4において、この発明に係るスクロール型圧縮機1の一例が示されており、スクロール型圧縮機1は、冷媒を作動流体とする冷凍サイクルに適した電動式の圧縮機であり、車両用空調装置等に用いられる。
このスクロール型圧縮機1は、アルミ合金で構成されたハウジング2内に、図1中の右方において圧縮機構3を有し、図1中の左方において圧縮機構3を駆動する電動機4を有している。尚、図1において、図中の左方を圧縮機1の前方、図中の右方を圧縮機1の後方としている。
ハウジング2は、圧縮機構3を収容する圧縮機構収容ハウジング部材2aと、電動機4を収容するための電動機収容ハウジング部材2bと、電動機4を駆動制御する図示しないインバータ装置を収容するためのインバータ収容ハウジング部材2cとで構成されている。そして、これらのハウジング部材2a、2b、2cは、位置決めピン7(ハウジング部材2a、2b間の位置決めピンについては図示せず。)により相互の当接位置の位置決めがなされ、締結ボルト8により下記する駆動軸12の軸方向に沿って締結されることで、ハウジング2を形成している。
電動機収容ハウジング部材2bの圧縮機構収容ハウジング部材2aと対峙する側には、軸支部9aが一体に形成された仕切壁10が設けられ、また、インバータ収容ハウジング部材2cの電動機収容ハウジング部材2bと対峙する側にも軸支部9bが一体に形成された仕切壁11が設けられている。そして、仕切壁10、11の軸支部9a、9bに駆動軸12がベアリング13、14を介して回転可能に支持されている。更に、電動機収容ハウジング部材2bとインバータ収容ハウジング部材2cとにそれぞれ形成された仕切壁10、11により、ハウジング2の内部は、圧縮機構3を収容する圧縮機構収容部15a、電動機4を収容する電動機収容部15b、及びインバータ装置を収容するインバータ収容部15cに仕切られている。尚、インバータ収容部15cは、この実施形態では、インバータ収容部15cに蓋体16を図示しないボルト等の固定具で固定することにより形成されている。
圧縮機構3は、固定スクロール21と旋回スクロール22とを有するスクロールタイプのものである。固定スクロール21は、駆動軸12の軸方向への移動が後述する移動範囲規制構造による規制の範囲内で許容されつつ、図示しない位置決めピンにより駆動軸12の径方向及び回転方向への移動が規制されているもので、円板状の端板21aと、この端板21aの外縁に沿って且つ端板21aの全周にわたって設けられると共にハウジング2内に収容時に圧縮機1の前方に向かって延びるように立設された外周壁部21bと、この外周壁部21bの内側において端板21aからハウジング2内に収容時に圧縮機1の前方に向かって延びるように立設された渦巻状の壁部21cとを有している。
旋回スクロール22は、円板状の端板22aと、この端板22aからハウジング2内に収容時に圧縮機1の後方に向かって延びるように立設された渦巻状の壁部22bとを有し、更に、端板22aの渦巻状の壁部22bを有する側とは反対側にボス部22cを有している。そして、駆動軸12の軸方向のうち圧縮機1の後方の端部に、駆動軸12の軸心に対して偏心して設けられた偏心軸17がブッシュ23及びラジアル軸受24を介して旋回スクロール22のボス部22cに支持されることで、旋回スクロール22は、駆動軸12の軸心を中心として公転運動可能になっている。
また、固定スクロール21と旋回スクロール22とは、それぞれ渦巻状の壁部21cと渦巻状の壁部22bとを互いに噛み合わせることで、渦巻状の壁部21cの側面と渦巻状の壁部22bの側面とが対向するように配置されており、固定スクロール21の端板21a及び渦巻状の壁部21cと旋回スクロール22の端板22a及び渦巻状の壁部22bとによって囲まれた空間に圧縮室25が形成されている。
更に、固定スクロール21の外周壁部21bと仕切壁10との間には、環状で薄板状のスラストレース26が挟持されており、固定スクロール21と仕切壁10とはこのスラストレース26を介して突き合わされている。
このスラストレース26は、耐磨耗性に優れた素材で形成されているもので、中央に旋回スクロール22のボス部22cや後述するオルダムリング27が貫挿される中央孔が形成されている。また、固定スクロール21、スラストレース26、及び電動機収容ハウジング部材2bは、スラストレース26に形成されたピン挿通孔に挿通される位置決めピン(図示せず。)により、駆動軸12の径方向及び回転方向に沿った位置が定められるようになっている。
電動機収容ハウジング部材2bの仕切壁10に形成された軸支部9aは、中央に貫通孔を有し、この貫通孔の内径寸法は、スラストレース26に向かうに従い段階的に大きくなっているもので、スラストレース26から最も離れたベアリング収容部31、このベアリング収容部31よりもスラストレース26に近いウエイト収容部32、スラストレース26に最も近いオルダム収納部34の順に配されている。そして、ベアリング収容部31には前記したベアリング13が収納され、ウエイト収容部32は、ブッシュ23に一体形成され又はブッシュ23に対して相対回転不能に外嵌されることでブッシュ23と一体をなして、駆動軸12の回転に伴って回転するバランスウエイト33が収納されている。この実施形態では、バランスウエイト33はブッシュ23と別体に形成されて、ブッシュ23に相対回転不能に外嵌されている。オルダム収納部34は、ウエイト収容部32に続いて形成されているもので、旋回スクロール22の自転を防止するオルダムリング27が収納されている。
これにより、旋回スクロール22は、駆動軸12の回転により自転力が発生するが、オルダムリング27により自転が規制されつつ駆動軸12の軸心に対して公転運動するようになっている。
そして、固定スクロール21の外周壁部21bと旋回スクロール22の渦巻状の壁部22bの最も外周側の部位との間には、図示しない吸入口から導入された冷媒を、後述する吸入経路45を介して吸入する吸入室35が形成されている。また、ハウジング2の固定スクロール21よりも圧縮機1の後方には、圧縮室25で圧縮された冷媒ガスが固定スクロール21の略中央に形成された吐出孔36を介して吐出される吐出室37が形成されている。図1、図2の符号39は、吐出孔36を開閉するための吐出弁を示している。そして、吐出室37に吐出された冷媒ガスは、図示しない吐出口を介して外部冷媒回路に圧送されるようになっている。尚、吐出室37を形成するための構成については後述する。
これに対して、ハウジング2内の仕切壁10よりも圧縮機1の前方の部分に形成された電動機収容部15bには、ブラシレスDCモータから成る電動機4を構成するステータ41とロータ42とが収容されている。ステータ41は、円筒状をなす鉄心とこれに巻回されたコイルとで構成され、ハウジング2(電動機収容ハウジング部材2b)の内面に固定されている。また、駆動軸12には、ステータ41の内側において回転可能に収容されたマグネットから成るロータ42が固装され、このロータ42がステータ41によって形成される回転磁力により回転され、駆動軸12を回転させるようになっている。
そして、ハウジング2の電動機収容ハウジング部材2bの側面には、電動機収容部15bに冷媒ガスを吸入するための吸入口(図示ぜす)が形成され、ステータ41とハウジング2(電動機収容ハウジング部材2b)との隙間や、仕切壁10に形成された孔、及び固定スクロール21とハウジング2との間に形成される隙間を介して、吸入口から電動機収容部15bに流入した冷媒を吸入室35に導く吸入経路45が構成されている。
尚、インバータ収容ハウジング部材2cに収容されるインバータ装置は、この実施形態では、仕切壁11に形成された貫通孔61に取り付けられるターミナル(気密端子)60を介してステータ41と電気的に接続し、電動機4に対してインバータ装置から給電するようになっている。
従って、電動機4へのインバータ装置からの給電により、ロータ42が回転して駆動軸12が回転すると、圧縮機構3において、旋回スクロール22が偏心軸17を介して駆動されるので、旋回スクロール22は、固定スクロール21の軸心の周りを公転することとなる。このとき、旋回スクロール22は、オルダムリング27から成る自転阻止機構によって自転が阻止されているので、公転運動のみが許容される。
そして、この旋回スクロール22の公転運動により、圧縮室25は、両スクロール21、22の外周側から中心側へ容積を徐々に小さくしつつ移動するので、吸入室35から圧縮室25に吸入された冷媒ガスは圧縮され、この圧縮された冷媒ガスは固定スクロール21の端板21aに形成された吐出孔36を介して吐出室37に吐出され、更にこの吐出室37から外部冷媒回路に吐出される。
ところで、吐出室37は、ハウジング2の圧縮機構収容ハウジング部材2aの内側面のうち圧縮機1の最も後方に位置する部位と端板21aの圧縮機1の後方側面とで画成されている。そして、図2に示されるように、端板21aの駆動軸12の軸方向に沿って延びる外周面51に形成された環状の窪みに装着されたOリング38により、端板21aの駆動軸12の軸方向に沿って延びる外周面51と圧縮機構収容ハウジング部材2aの内周面のうち駆動軸12の軸方向に沿って延びる部位52とが、固定スクロール21が駆動軸12の軸方向にある程度移動しても気密性良く接合した状態を維持して、高圧の冷媒ガスがOリング38よりも圧縮機1の前方に漏洩しないようになっている。すなわち、Oリング38は、ハウジング2内を相対的に高圧の吐出室37とこの吐出室37以外となる相対的に低圧の低圧部とに仕切っている。
そして、固定スクロール21の駆動軸12の軸方向に沿った移動を許容しつつその移動を所要範囲に規制する移動範囲規制構造として、図2から図4に示されるように、固定スクロール21は、Oリング38よりも圧縮機1の前方(低圧部)であって圧縮室25よりも駆動軸12の径方向の外側において、外周壁部21bに端板21aの外周面51よりも駆動軸12の径方向の外側に突出させた突起部53が設けられている。この固定スクロール21の突起部53は、この実施形態では、図3及び図4に示されるように、圧縮機1の他の圧縮機構3の構成要素の干渉により、外周壁部21bに対し一連の円環状に形成されておらず、複数(この実施形態では4つ)の円弧状のものとなっており、各突起部53の外周壁部21bの周方向に沿った幅もそれぞれ異なったものとなっている。但し、圧縮機1の他の圧縮機構3の構成要素の干渉が解消できれば、突起部53は図示しないが一連の円環状の形状としても良い。また、突起部53は、上記の形状に限定されるものではなく、例えば、複数の突起部53は矩形状や半円形状に形成されてもよい。
また、圧縮機1は、前記移動範囲規制構造として、図2及び図3に示されるように、ハウジング2の圧縮機構収容ハウジング部材2aの内面に、Oリング38よりも圧縮機1の前方(低圧部)であって圧縮室25よりも駆動軸12の径方向の外側において、駆動軸12の径方向に延びる当接面54aを有する当接部54が設けられている。この当接部54は、圧縮機構収容ハウジング部材2aの内面において一連の円環状に形成されている。
固定スクロール21の端板21aと旋回スクロール22の渦巻状の壁部22bとが当接した状態で、固定スクロール21の突起部53と圧縮機構収容ハウジング部材2aの当接部54の当接面54aとの間には図2に示されるように隙間を有する。
圧縮機1がこのような移動範囲規制構造を有することで、固定スクロール21が駆動軸12の軸方向に沿って圧縮機1の後方に向けて移動していくと、固定スクロール21の突起部53が圧縮機構収容ハウジング部材2aの当接部54の当接面54aに必ず当接するので、固定スクロール21のそれ以上の移動が規制される。
そして、圧縮機1は、固定スクロール21の移動範囲規制構造である、突起部53と当接部54とを、Oリング38よりも圧縮機1の前方(低圧部)であって圧縮室25よりも駆動軸12の径方向の外側に設けたことにより、固定スクロール21の圧縮機1の後方側面と当接するための当接部を高圧部に形成する必要がなくなる。
これに伴い、圧縮機構収容ハウジング部材2aの内側面のうち圧縮機1の最も後方に位置する部位において、所望の耐圧を得るために形成する傾斜面を、図5に示される従来の圧縮機1よりも駆動軸12の径方向外側にすることもできるので、吐出室37の容積を相対的に大きくすることが可能となる。このように、吐出室37の容積が相対的に大きくなることで、吐出脈動の低減が図られ、スクロール型圧縮機1の性能を向上させることが可能となる。また、圧縮機構収容ハウジング部材2aの吐出室37内に固定スクロール21の端板21aと当接する当接部を形成する必要がなくなるので、圧縮機構収容ハウジング部材2aの吐出室37を形成するための部位の形状を簡略化させることが可能となる。
1 スクロール型圧縮機
2 ハウジング
2a 圧縮機構収容ハウジング部材
3 圧縮機構
4 電動機
12 駆動軸
15a 圧縮機構収容部
21 固定スクロール
21a 端板
21b 外周壁部(固定スクロールの外周部)
21c 渦巻状の壁部
22 旋回スクロール
22a 端板
22b 渦巻状の壁部
25 圧縮室
37 吐出室(高圧部)
38 Oリング(シール部材)
53 突起部
54 当接部

Claims (2)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジングに収納され、端板及びこの端板から立設した渦巻状の壁部を有する固定スクロールと、
    端板及びこの端板から立設した渦巻状の壁部を有する旋回スクロールと、
    前記固定スクロールの前記渦巻状の壁部と前記旋回スクロールの前記渦巻状の壁部とが対向するように配置されることで形成される圧縮室と、
    前記旋回スクロールを駆動させる駆動軸と、
    前記固定スクロールの端板と前記ハウジングとの間に介在されて前記ハウジング内を高圧部と低圧部とに仕切るシール部材と、
    を備え、前記固定スクロールは、前記駆動軸の軸方向に沿った移動が許容されているスクロール型圧縮機において、
    前記低圧部であって、且つ前記圧縮室よりも前記駆動軸の径方向の外側に、前記固定スクロールの前記駆動軸の軸方向に沿った移動範囲を規制する移動範囲規制構造を有することを特徴とするスクロール型圧縮機。
  2. 前記移動範囲規制構造は、前記固定スクロールの外周部に設けられた突起部と、前記ハウジングの内部に設けられて前記突起部と当接することが可能な当接部と、によって構成されることを特徴とする請求項1に記載のスクロール型圧縮機。
JP2012210658A 2012-09-25 2012-09-25 スクロール型圧縮機 Active JP6074203B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012210658A JP6074203B2 (ja) 2012-09-25 2012-09-25 スクロール型圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012210658A JP6074203B2 (ja) 2012-09-25 2012-09-25 スクロール型圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014066148A JP2014066148A (ja) 2014-04-17
JP6074203B2 true JP6074203B2 (ja) 2017-02-01

Family

ID=50742782

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012210658A Active JP6074203B2 (ja) 2012-09-25 2012-09-25 スクロール型圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6074203B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016104336A1 (ja) * 2014-12-24 2016-06-30 株式会社ヴァレオジャパン 電動スクロール圧縮機
JP2019178676A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 株式会社豊田自動織機 スクロール型圧縮機

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58222901A (ja) * 1982-06-18 1983-12-24 Toyoda Autom Loom Works Ltd 容積式流体機械
JPS63158594U (ja) * 1987-04-04 1988-10-18
JPH0619836Y2 (ja) * 1989-12-21 1994-05-25 株式会社豊田自動織機製作所 スクロール型圧縮機
JPH0723522Y2 (ja) * 1990-09-03 1995-05-31 三菱重工業株式会社 スクロール型流体機械
JP2000257569A (ja) * 1999-03-04 2000-09-19 Sanden Corp スクロール圧縮機
JP2001329954A (ja) * 2000-05-22 2001-11-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 流体圧縮機械
JP2005147101A (ja) * 2003-11-20 2005-06-09 Mitsubishi Electric Corp スクロール圧縮機及びこれを用いた冷凍空調装置
JP2008121444A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd スクロール圧縮機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014066148A (ja) 2014-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6587636B2 (ja) 電動スクロール圧縮機
EP3093493B1 (en) Electric scroll compressor
JP6208534B2 (ja) 電動スクロール圧縮機
US9651044B2 (en) Electric compressor
JP6153836B2 (ja) スクロール式流体機械
JP2012144997A (ja) 圧縮機用モータおよびそれを用いた電動圧縮機
JP2020056394A (ja) スクロール圧縮機
JP6555543B2 (ja) スクロール圧縮機
CN110319012B (zh) 电动压缩机
CN111749886B (zh) 涡旋型压缩机
JP6074203B2 (ja) スクロール型圧縮機
EP3015710B1 (en) Compressor
JP5697968B2 (ja) スクロール型圧縮機
JP2009167943A (ja) 圧縮機
WO2023188917A1 (ja) 両回転式スクロール型圧縮機
JP2018131919A (ja) 圧縮機
KR101682247B1 (ko) 전동식 압축기
US20200227959A1 (en) Motor and compressor having the same
JP6036405B2 (ja) 電動圧縮機
JP2020148114A (ja) スクロール圧縮機
KR20120062414A (ko) 전동식 압축기
JP2021105345A (ja) スクロール圧縮機
JP2012013025A (ja) スクロール圧縮機
JP2019173658A (ja) 電動圧縮機
JP2007120421A (ja) スクロール圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150915

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160629

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160810

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6074203

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250