JPH0723522Y2 - スクロール型流体機械 - Google Patents

スクロール型流体機械

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JPH0723522Y2
JPH0723522Y2 JP9261590U JP9261590U JPH0723522Y2 JP H0723522 Y2 JPH0723522 Y2 JP H0723522Y2 JP 9261590 U JP9261590 U JP 9261590U JP 9261590 U JP9261590 U JP 9261590U JP H0723522 Y2 JPH0723522 Y2 JP H0723522Y2
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JP
Japan
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scroll
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fixed
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嘉保 伊藤
英樹 山平
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は圧縮機、膨張機等として使用されるスクロール
型流体機械に関する。
(従来の技術) この種スクロール型流体機械の組立方法が特開昭59-224
490号公報によって開示された。
この組立方法は (1) カップ状ケーシングとこの一端開口を閉塞する
フロントケースとをこれらに穿設された複数のボルト穴
に各々ボルトを螺入することによって仮止めし、 (2) 固定スクロールと旋回スクロールとを互いに噛
合せることによってこれらのうず巻状ラップが接触する
複数の接触点を結ぶ線から回転軸の回転方向と反対方向
に略90°ずれた位置に対向するように固定スクロール及
び旋回スクロールにそれぞれ穿設された位置決め孔を一
致させてカップ状ケーシングの底より位置決め棒をこれ
ら位置決め孔に挿入し、 (3) フロントケースを回転軸の回転方向と反対方向
に移動が停止するまで回転させ、 (4) カップ状ケーシングとフロントケースをボルト
によって完全に締結し、 (5) 位置決め棒を抜き取る。
の手順によって固定スクロールと旋回スクロールとの噛
み合い角度を設定している。
(考案が解決しようとする課題) 従来のスクロール型流体機械の組立方法は上記のように
多くの手間を必要とした。
それに加えて、カップ状ケーシングの底に位置決め棒を
貫通させるための貫通穴を穿設する必要があるとともに
カップ状ケーシングとフロントケースとによって構成さ
れるハウジングの内部のガスがその外部に漏洩するのを
阻止するために上記貫通穴を貫通させたボルトを固定ス
クロールに穿設させた位置決め孔の1部に螺合するとと
もにこのボルトと貫通穴との隙間をシールリング等でシ
ールする必要があるため、部品点数及び加工工数、組立
工数が多く、コストが嵩むと言う問題があった。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記課題を解決するために提案されたものであ
って、その要旨とするところは、カップ状ケーシングの
一端開口をフロントケースで閉塞してなるハウジングの
内部にそれぞれ端板の内面にうず巻状ラップを立設して
なる固定スクロールと旋回スクロールとを所定の角度ず
れをもって互いに噛み合せて収納し、上記固定スクロー
ルを上記ケーシングに固定するとともに上記旋回スクロ
ールを自転阻止機構によって自転を阻止しながら旋回駆
動機構によって公転旋回運動させるスクロール型流体機
械において上記固定スクロールの端板の外面に脚を形成
し、この脚及び上記カップ状ケーシングの底にそれぞれ
位置決め孔を設け、これら位置決め孔にピンを挿入して
固定スクロールとカップ状ケーシングとの相対角度を位
置決めしたことを特徴とするスクロール型流体機械にあ
る。
(作用) 本考案においては、上記構成を具えているため、位置決
め用ピンによってカップ状ケーシングと固定スクロール
が正確な相対角度に位置決めされるので、固定スクロー
ルと旋回スクロールとを所定の角度ずれをもって容易、
かつ、迅速に組立てることができる。
(実施例) 本考案の実施例が第1図に示されている。
第1図において、1はハウジングで、カップ状ケーシン
グ2と、この一端開口を閉塞しボルト3によってこれに
締結されたフロントケース4と、これにボルト5によっ
て締結されたフロントカバー6とからなる。フロントカ
バー6を貫通する回転軸7はベアリング8及び9を介し
てハウジング1に回転自在に支持されている。
ハウジング1の内部には固定スクロール10及び旋回スク
ロール14が配設されている。
固定スクロール10は端板11とその内面に立設されたうず
巻状ラップ12とを備えている。この端板11の外周面をカ
ップ状ケーシング2の内周面にシールリング35を介して
密着させてハウジング1の内部を仕切ることによって端
板11の外側に吐出キャビティ31が限界され、内側に吸入
室32が限界されている。そして、カップ状ケーシング2
の底2aに穿設された複数のボルト穴33をそれぞれ貫通す
るボルト13の先端を端板11に穿設されたねじ孔34に螺入
して締結することによって固定スクロール10はカップ状
ケーシング2に固定されている。
旋回スクロール14は端板15とその内面に立設されたうず
巻状ラップ16を備え、このうず巻状ラップ16は上記うず
巻状ラップ12と実質的に同一の形状を有している。
旋回スクロール14と固定スクロール10とは相互に所定の
距離だけ偏心させ、且つ、180°だけ角度をずらせて図
示のように噛み合わされ、うず巻状ラップ12の先端面に
埋設されたチップシール17は端板15の内面に密接し、う
ず巻状ラップ16の先端に埋設されたチップシール18は端
板11の内面に密接し、うず巻状ラップ12と16の側面は互
いに複数個所で線接触する。このようにして、うず巻の
中心に対してほぼ点対称をなす複数の密閉小室19a、19b
が限界されている。
端板15の外面中央部に突設された円筒状のボス20の内部
にはブッシュ21が旋回軸受23を介して回転自在に嵌装さ
れ、このブッシュ21に穿設された偏心孔24内には回転軸
7の内端に突設された偏心ピン25が回転自在に嵌合され
ている。そして、このブッシュ21にはバランスウェイト
27が固定されている。
端板15の外面の外周縁とフロントケース4の端面との間
にはスラスト受け部材36及びオルダムリンク等の自転阻
止機構26が介装されている。
回転軸7のボス7aにはサブバランスウェイト39が取り付
けられている。
しかして、回転軸7を回転させると、偏心ピン25、ブッ
シュ21、旋回軸受23、ボス20等からなる旋回駆動機構を
介して旋回スクロール14が駆動され、旋回スクロール14
は自転阻止機構26によってその自転を阻止されながら公
転旋回運動する。
旋回スクロール14の公転旋回運動によってうず巻状ラッ
プ12と16との線接触部が次第にうず巻の中心に向かって
移動し、この結果、密閉小室19a、19bがその容積を減じ
ながらうず巻の中心に向かって移動する。
すると、ガスが図示しない吸入口を通って吸入室32に吸
入され、うず巻状ラップ12と16との外終端開口部から密
閉小室19a、19b内に取り込まれて圧縮されながら中心室
22に至り、ここから固定スクロール10の端板11に穿設さ
れた吐出ポート29を通り吐出弁30を押し開いて吐出キャ
ビティ31へ吐出され、図示しない吐出口を経てハウジン
グ1の外部に流出する。
固定スクロール10の端板11の外面には外方に突出する脚
40が形成され、この脚40の先端面41はカップ状ケーシン
グ2の底2aから内方に突出する脚42の先端面43に当接す
るようになっている。
上記先端面41には所定深さの位置決め孔44が穿設され、
また先端面43に固定スクロール10とカップ状ケーシング
2が正規の相対角度位置を占めたとき上記位置決め孔44
と対向する所定深さの位置決め孔45が穿設され、これら
位置決め孔44及び45内にはこれらにまたがってピン37が
挿入されている。
次いで、この流体機械の組み立て方法について説明す
る。
予め、フロントケース4及びフロントカバー6に旋回ス
クロール14及びその旋回駆動機構7、8、9、21、23、
24、25やその自転阻止機構26、スラスト受け部材36等を
組み立てる。これによって旋回スクロール14とフロント
ケース4は正規の相対角度に組み立てられる。
次いで、位置決め孔44にピン37の先端を挿入してその後
端を露出させた後、固定スクロール10をカップ状ケーシ
ング2内に入れて、これを適宜回転させることによって
ピン37の後端を位置決め孔45内に挿入すると同時に先端
面41を先端面43に当接させる。
しかる後、ボルト13を用いて、カップ状ケーシング2と
固定スクロール10とを締結する。これによってカップ状
ケーシング2と固定スクロール10は正規の相対角度に組
み立てられる。
次いで、予め組み立てられた旋回スクロール14を固定ス
クロール10と噛み合せた後、フロントケース4とカップ
状ケーシング2をボルト3によって正規の相対角度に締
結する。
図示の実施例においては1個のピン37を用いているが複
数個のピン2を用いることもできる。
また、自転阻止機構26としてオルダムリンクを用いた場
合を示しているが、その他の自転阻止機構を用いること
もできる。
(考案の効果) 本考案においては、固定スクロールの端板の外面に脚を
形成し、この脚及びカップ状ケーシングの底にそれぞれ
位置決め孔を設け、これら位置決め孔にピンを挿入して
固定スクロールとカップ状ケーシングとの相対角度を位
置決めしたため、固定スクロールと旋回スクロールとが
所定の角度ずれをもつようにスクロール型流体機械を容
易、かつ、迅速に組み立て得る。また、従来のものと異
なり位置決め棒挿入用の貫通穴をカップ状ケーシングに
穿設する必要がなく、また、この穴を閉塞するボルトや
シールリングを要しないので、部品点数、加工工数、組
立工数が少なくなりコストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の1実施例を示すスクロール型流体機械
の縦断面図である。 ハウジング……1、ケーシング……2、フロントケース
……4、固定スクロール……10、端板……11、ラップ…
…12、旋回スクロール……14、端板……15、ラップ……
16、旋回駆動機構……7、25、21、23、脚……40、42、
位置決め孔……44、45、ピン……37、自転阻止機構……
26

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カップ状ケーシングの一端開口をフロント
    ケースで閉塞してなるハウジングの内部にそれぞれ端板
    の内面にうず巻状ラップを立設してなる固定スクロール
    と旋回スクロールとを所定の角度ずれをもって互いに噛
    み合せて収納し、上記固定スクロールを上記ケーシング
    に固定するとともに上記旋回スクロールを自転阻止機構
    によって自転を阻止しながら旋回駆動機構によって公転
    旋回運動させるスクロール型流体機械において上記固定
    スクロールの端板の外面に脚を形成し、この脚及び上記
    カップ状ケーシングの底にそれぞれ位置決め孔を設け、
    これら位置決め孔にピンを挿入して固定スクロールとカ
    ップ状ケーシングとの相対角度を位置決めしたことを特
    徴とするスクロール型流体機械。
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