JP2001088769A - 電動自転車 - Google Patents

電動自転車

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JP2001088769A
JP2001088769A JP26674299A JP26674299A JP2001088769A JP 2001088769 A JP2001088769 A JP 2001088769A JP 26674299 A JP26674299 A JP 26674299A JP 26674299 A JP26674299 A JP 26674299A JP 2001088769 A JP2001088769 A JP 2001088769A
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housing
battery
power unit
vehicle body
controller
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JP26674299A
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English (en)
Inventor
Hironori Nakayama
浩典 中山
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動力ユニットとバッテリーとの間の空間を狭
く形成しながら、バッテリー接続用電極端子の組付け作
業および配線作業を簡単に行えるようにする。 【解決手段】 動力ユニット4のハウジング31の上端
部に、バッテリー16が着脱自在に接続されるバッテリ
ー接続用電極端子26を上方に突出するように一体的に
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペダルクランク軸
を回転自在に支持する動力ユニットの上方にバッテリー
を搭載した電動自転車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電動自転車は、車体フレ
ームのシートチューブと後輪の間にバッテリーを搭載し
ている。このバッテリーは、動力ユニットの上方に配設
したバッテリー用支承部材に下端部を着脱自在に嵌合さ
せている。
【0003】前記支承部材は、バッテリーの下端部に設
けた放電用電極端子を接続するためのバッテリー接続用
電極端子を備えている。このバッテリー接続用電極端子
は、バッテリーの下端部を支承部材に嵌合させることに
よって、前記放電用電極端子に接続する構造を採ってい
る。
【0004】また、バッテリー接続用電極端子は、動力
ユニット側のコントローラに配線を介して接続してい
る。この配線の途中には、配線をバッテリー接続用電極
端子と動力ユニット側とに分断するためのコネクタを介
装している。すなわち、バッテリー接続用電極端子は、
車体(モータ用支承部材)への組付けを動力ユニットと
は別の工程で行ない、動力ユニットを車体に搭載した状
態で前記コネクタを接続して動力ユニットに電気的に接
続している。
【0005】さらに、この電動自転車は、雨水や、前輪
または後輪が跳ね上げた水がかかるのを阻止するため
に、前記支承部材と動力ユニットとの間を外装カバーで
覆っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、バッテリー
用支承部材のバッテリー接続用電極端子と動力ユニット
を接続する配線は、大電流を流すことができるように相
対的に太いものを使用するから、コネクタを接続する配
線作業が簡単にできるように、動力ユニットとバッテリ
ー用支承部材との間に作業スペースを広く形成しなけれ
ばならないという問題があった。しかも、前記配線およ
びコネクタを覆う外装カバーも大型化するばかりか、意
匠上の自由度が小さくなるという問題もあった。
【0007】また、相対的に小さいバッテリー接続用電
極端子を車体に組付けてから動力ユニットを車体に組付
け、その後に前記配線作業を行わなければならないか
ら、組付け作業の作業性が低くなるという問題があっ
た。
【0008】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、動力ユニットとバッテリーとの間の
空間を狭く形成しながら、バッテリー接続用電極端子の
組付け作業および配線作業が簡単に行えるようにするこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明に係る電動自転車は、動力ユニットのハウジン
グの上端部に、バッテリーが着脱自在に接続されるバッ
テリー接続用電極端子を上方に突出するように一体的に
設けたものである。
【0010】本発明によれば、バッテリー接続用電極端
子に接続する配線を全て動力ユニットの内方に収容する
ことができる。また、バッテリー接続用電極端子を動力
ユニットに組付ける作業は、動力ユニットを車体に搭載
する以前に作業スペースが広い状態で行うことができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電動自転車の
一実施の形態を図1ないし図27によって詳細に説明す
る。図1は本発明に係る電動自転車の側面図、図2は動
力ユニット搭載部分を拡大して示す側面図、図3は車体
フレームにおける動力ユニット支持部分の側面図、図4
はカバーを外した動力ユニットの左側面図、図5は同じ
く右側面図、図6は図4におけるVI−VI線断面図、図7
は図5におけるVII−VII線断面図である。
【0012】図8は動力ユニットハウジングの左側面
図、図9は同じく右側面図、図10は図8におけるX−X
線断面図、図11は図9におけるXI−XI線断面図、図1
2は電極端子取付部を拡大して示す平面図である。図1
3はコントローラの平面図、図14は同じく側面図、図
15は同じく底面図、図16は図13におけるXVI−XVI
線断面図である。
【0013】図17は電極端子を示す図で、同図(a)
は平面図、同図(b)は正面図、同図(c)は側面図で
ある。図18はバッテリー支持部材の側面図で、同図は
荷重受け部材とガイド部材の結合部分を破断して描いて
ある。図19はバッテリー搭載部分の平面図、図20は
動力ユニット支持用ブラケットの底面図、図21は荷重
受け部材の平面図、図22は荷重受け部材における電極
端子を挿入する部分の断面図である。
【0014】図23はガイド部材を示す図で、同図
(a)は背面図、同図(b)は(a)図におけるB−B
線断面図、同図(c)は(a)図におけるC−C断面図
である。図24はバッテリーの左側面図、図25は同じ
く背面図、図26は平面図、図27は底面図である。
【0015】これらの図において、符号1で示すものは
この実施の形態による電動自転車である。この電動自転
車1は、サドル2の下方であって車体フレーム3のハン
ガー部に動力ユニット4を搭載し、人力のみによって後
輪5を駆動して走行する形態と、人力と後述するモータ
の動力との合力で後輪5を駆動して走行する形態とを採
ることができる構造を採っている。
【0016】前記車体フレーム3は、フロントフォーク
6を操舵自在に支持するヘッドパイプ7と、このヘッド
パイプ7から後下がりに延びるダウンチューブ8と、こ
のダウンチューブ8の下端部から図1〜図3に示すよう
に上方に延びて上端に前記サドル2を取付けたシートチ
ューブ9と、このシートチューブ9の上端部から後下が
りに延びるシートステー10と、前記シートチューブ9
の下端部に動力ユニット支持用ブラケット11を介して
接続したチェーンステー12などから形成している。前
記シートステー10およびチェーンステー12は、それ
ぞれ左右方向に対をなすように形成し、後端部にエンド
ブラケット(図示せず)を介して後輪5を回転自在に支
持している。
【0017】前記フロントフォーク6は、下端部に前輪
13を回転自在に取付けるとともに、上端部に操向ハン
ドル14を取付けている。前記ダウンチューブ8とシー
トチューブ9との接続は、ラグ15を介して行ってい
る。このラグ15は、動力ユニット4の前端部を支持す
るブラケットを兼ねるように形成している。
【0018】シートチューブ9の上端部に設けたサドル
2は、図2に示すように、後側下部に突設した操作レバ
ー2aを上方へ引き上げることによって、前部の枢軸2
bを中心にして後部が上方へ移動するように回動させる
ことができる構造を採っている。サドル後部を引き上げ
ることによって、シートチューブ9と後輪5との間の空
間が上方に向けて開放される。この空間にバッテリー1
6を配設している。
【0019】バッテリー16は、図24〜図27に示す
ように、縦長の箱状に形成したバッテリーボックス17
に多数のバッテリーセル(図示せず)を収納した構造を
採り、図2に示すように、前記動力ユニット支持用ブラ
ケット11の上面に取付けたバッテリー支持部材18に
着脱可能に搭載している。
【0020】前記バッテリーボックス17は、上端部に
取手19、充電端子20および残量計21(図26参
照)を取付けるとともに、下端部に放電端子22を装着
している。バッテリーセルは、従来からよく知られてい
るNi−MH単電池やNi−Cd単電池などを使用し、
それぞれを直列に接続している。
【0021】前記取手19は、図26に示すように、平
面視コ字状に形成し、両端部を支軸19aによってバッ
テリーボックス17に回動自在に支持させている。この
取手19を図に示す収納位置に位置付けた状態で取手1
9の把持部分19bによって覆われる位置に、前記充電
端子20の接続口を形成している。
【0022】前記残量計21は、インジケータランプ2
1aを複数備え、スイッチ21bが操作されたときにイ
ンジケータランプ21aをバッテリー残量に対応する数
量だけ点灯させる構造を採っている。
【0023】前記放電端子22は雌型接触子22a(図
2および図27参照)を備えている。この雌型接触子2
2aは、後述する動力ユニット側の電極端子の雄型接触
子が下方から着脱可能に嵌合する構造を採っている。
【0024】前記バッテリー支持部材18は、図18に
示すように、バッテリー16を支承するための荷重受け
部材23と、バッテリー後部を保持するためのガイド部
材24とから形成している。荷重受け部材23は、合成
樹脂によって成形し、図21および図22に示すよう
に、底板23aと、車体の左右方向の両端部の側壁23
b,23cと、後端部の後壁23dとを一体に形成し、
底板23aを図19に示すように3本の固定用ボルト2
5によって動力ユニット支持用ブラケット11の上面に
固定している。
【0025】前記底板23aには、図21に示すよう
に、動力ユニット4側の電極端子26を挿入するための
開口23eを形成している。なお、動力ユニット支持用
ブラケット11は、図20に示すように、前記電極端子
26と対応する部分を他の部分より幅が狭くなるように
形成し、電極端子26との干渉を避ける構造を採ってい
る。
【0026】荷重受け部材23の側壁23b,23cお
よび後壁23dは、これら各壁の内側にバッテリーボッ
クス17の下端部が嵌合できるように形成している。ま
た、この荷重受け部材23の車体左側の後部には、図2
2に示すように、バッテリー16を搭載した状態で施錠
するためのキーロック装置27を取付けている。
【0027】前記ガイド部材24は、図23に示すよう
に、上下方向に長い板状に合成樹脂によって成形し、下
端部の係止片24aと、左右方向の両端部から上端部に
延びる係合片24bを一体に形成している。
【0028】前記係止片24aは、前記荷重受け部材2
3の後壁23dに形成した係合孔23f(図21参照)
に上方から係入して固定される構造を採っている。な
お、このガイド部材24の上端部は、図2に示すよう
に、ガイド部材支持用ブラケット28を介してシートス
テー10に支持させている。このガイド部材支持用ブラ
ケット28は、上端部をシートステー10に溶接してい
る。
【0029】前記係合片24bは、図23(a)に示す
ように、後方から見て下向きU字状に形成し、バッテリ
ーボックス17の後壁17aに図25および図27に示
すように形成したガイド溝29に嵌合する構造を採って
いる。ガイド溝29は、前記後壁17aの下端部で下方
に向けて開口し、この後壁17aの下端部から後壁17
aに沿って後壁上端部まで延びるように形成している。
すなわち、ガイド溝29にガイド部材24の係合片24
bを下方から嵌合させることによって、バッテリーボッ
クス17の後部をガイド部材24で左右方向および前後
方向に保持することができる。
【0030】前記動力ユニット4は、図4〜図12にお
いて符号31で示す動力ユニットハウジング(以下、単
にハウジングという)と、このハウジング31の車体左
側に図2に示すように取付用ボルト32,33によって
着脱可能に取付けたモータカバー34およびコントロー
ラカバー35と、ハウジング31の車体右側に図6に示
すように取付用ボルト36によって着脱可能に取付けた
ギヤカバー37に、後述する各部材を組付けることによ
って形成している。
【0031】この動力ユニット4の車体フレーム3への
固定は、図2に示すように、前記ハウジング31の前端
部を固定用ボルト38で前記ラグ15に固定するととも
に、上端部と後端部とを前記動力ユニット支持用ブラケ
ット11に固定用ボルト39,40で固定することによ
って行っている。前記ラグ15における固定用ボルト3
8を挿通させるボルト孔を図3において符号41で示
し、動力ユニット支持用ブラケット11における固定用
ボルト39,40を挿通させるボルト孔を符号42で示
す。
【0032】この実施の形態では、上述したように動力
ユニット4を車体フレーム3に搭載した状態で、図1に
示すように合成樹脂製の外装カバー43で覆っている。
この外装カバー43は、動力ユニット4の車体左側を覆
う左側半部43aと、動力ユニット4の車体右側を覆う
右側半部とから構成し、車体フレーム3に固定してい
る。
【0033】前記ハウジング31およびカバー34,3
5,37に組付ける各部材とは、図6に示すように、ハ
ウジング31を車体の左右方向に貫通するペダルクラン
ク軸51と、このペダルクランク軸51より車体の後方
(図6の下側)に配設したモータ52と、ペダルクラン
ク軸51より車体の前方に配設したコントローラ53
と、ハウジング31の車体右側に配設した歯車式動力伝
達装置54と、人力の大きさを検出するためのセンサ5
5(図4参照)と、電極端子26(図4,5参照)など
である。
【0034】前記ハウジング31は、アルミニウム合金
を材料として鋳造によって成形し、図8〜図11に示す
ように、枠状の外周壁56と、この外周壁56の内方で
上下方向および前後方向に延びる縦壁57とを一体に形
成している。前記縦壁57には、図10および図11中
に符号58で示す円筒状のボスと、図8中に符号59で
示す側面視円弧状の仕切壁とを車体左側に突出するよう
に一体に形成している。
【0035】この実施の形態では、仕切壁59をボス5
8の一部を構成するとともに、ボス58の後側で上下方
向に延びるように形成している。また、前記外周壁5
6、ボス58および仕切壁59の車体左側の端面は、図
4および図8に示すように、同一平面上に形成してい
る。
【0036】前記仕切壁59と外周壁56の後端部とに
よって、車体左側から見て円形のモータ用収容室60を
形成し、前記ボス58および仕切壁59より車体の前方
にコントローラ用収容室61を形成している。すなわ
ち、前記ボス58と仕切壁59は、ハウジング31内の
車体左側をモータ用収容室60とコントローラ用収容室
61とに画成している。モータ用収容室60の開口は、
前記モータカバー34によって閉塞し、コントローラ用
収容室61の開口は、前記コントローラカバー35によ
って閉塞している。
【0037】モータカバー34は、図2に示すように円
板状に形成し、前記仕切壁59と前記外周壁56の後端
部の車体左側の端面にシール部材62(図6参照)を介
して対接させている。コントローラカバー35は、コン
トローラ用収容室61の側面形状と略等しい形状に形成
し、ボス58、仕切壁59および外周壁56の他の部位
の車体左側の端面に前記シール部材62を介して対接さ
せている。
【0038】前記外周壁56、ボス58および仕切壁5
9の車体左側の端面(カバーの合わせ面)は上述したよ
うに同一平面上に形成しているから、この実施の形態で
は一つのシール部材62でモータカバー34とハウジン
グ31との間と、コントローラカバー35とハウジング
31との間とをシールする構造を採っている。
【0039】一方、前記縦壁57より車体右側には、図
6に示すように、ギヤカバー37との間に歯車用収容室
63を形成している。
【0040】前記ペダルクランク軸51は、図6に示す
ように、前記ボス58に挿通させてハウジング31を車
体の左右方向に貫通しており、車体左側の端部を軸受6
4によってボス58に回転自在に支持させるとともに、
車体右側の端部をギヤカバー37に軸受65,66およ
び後述する合力軸67を介して回転自在に支持させてい
る。このペダルクランク軸51の両端部に、ペダル68
(図1参照)を有するクランク69を固定している。
【0041】前記合力軸67は、ペダルクランク軸51
とギヤカバー37との間に介装した円筒71と、この円
筒71におけるギヤカバー37の内側の部位に径方向の
外側に延びるように一体に形成した円板72と、この円
板72の外周部に一方向クラッチ73を介して接続した
リングギヤ74と、前記円板72の外周部に固着した円
環状のストッパープレート75とから構成している。前
記一方向クラッチ73は、リングギヤ74から円板72
に動力を伝達する構造を採っている。前記ストッパープ
レート75は、リングギヤ74が円板72から外れるの
を阻止するために設けている。
【0042】前記円筒71は、ギヤカバー37から車体
右側に突出させ、突出側端部に後輪駆動用のチェーンス
プロケット76を固定している。このチェーンスプロケ
ット76と、後輪5のフリーホイール(図示せず)とに
チェーン77を巻掛けている。すなわち、合力軸67が
回転することによって、この回転がチェーン77を介し
て後輪5に伝達され、後輪5が回転する。
【0043】前記モータ52は、インナーロータ式のブ
ラシレスDCモータからなり、図4および図6に示すよ
うに、軸線方向がペダルクランク軸51と平行になる状
態でハウジング31のモータ用収容室60に装着してい
る。
【0044】詳述すると、このモータ52は、外周部の
ステータ78をハウジング31における前記仕切壁59
と外周壁後部の内周面に嵌合させて固着し、ロータ79
の回転軸79aの車体右側の端部をハウジング31の縦
壁57に軸受80を介して回転自在に支持させるととも
に、前記回転軸79aの車体左側の端部をモータカバー
34の内側ボス34aに軸受81を介して回転自在に支
持させている。
【0045】ステータ78のコイル78aは、図4に示
すように、給電用ケーブル82を介してコントローラ5
3に接続している。この給電用ケーブル82は、前記仕
切壁59の下部に嵌合させたゴム製のケーブルホルダー
83を貫通してモータ用収容室60からコントローラ用
収容室61に導出させている。前記ケーブルホルダー8
3は、仕切壁59に車体左側へ向けて開放するように形
成した切欠き84(図8参照)に車体左側から嵌合させ
ている。
【0046】前記給電用ケーブル83におけるコントロ
ーラ用収容室61内に位置する部位は、図4に示すよう
に、コントローラ用収容室61の最下部において巻回さ
せ、ハウジング31に固定したケーブル保持部材85で
縦壁57側に保持させている。なお、この実施の形態で
は、前記給電用ケーブル82の途中にコネクタ86を介
装し、給電用ケーブル82をモータ52側とコントロー
ラ53側とに分割できるようにしている。
【0047】ロータ79の回転軸79aにおける車体右
側の端部は、前記縦壁57を貫通して前記歯車用収容室
63に臨ませ、突出側端部に前記リングギヤ74が噛合
する歯87を形成している。すなわち、ロータ79の回
転は、この回転軸79aからリングギヤ74および一方
向クラッチ73を介して合力軸67の円板72に伝達さ
れる。
【0048】前記歯車式動力伝達装置54は、図5およ
び図6に示すように、ペダルクランク軸51に同軸状に
設けた遊星歯車式増速機91と、合力軸67のリングギ
ヤ74およびモータ52の回転軸79aからなる歯車な
どから構成している。
【0049】遊星歯車式増速機91は、遊星歯車92を
回転自在(自転自在)に支持するキャリア93をペダル
クランク軸51に一方向クラッチ94を介して接続して
いる。この一方向クラッチ94は、ペダルクランク軸5
1からキャリア93へ動力を伝達する構造を採ってい
る。
【0050】この遊星歯車式増速機91の太陽歯車95
は、前記合力軸67の円筒71における車体左側の端部
に歯を形成することによって構成している。また、外周
歯車96は、図5に示すように、外周部における車体前
側の下部から下方へ突出する第1のレバー97と、外周
部の後側上部から後上方へ突出する第2のレバー98と
を一体に形成し、ハウジング31の縦壁57に車体右側
へ向けて開口するように形成した環状凹陥部99に外周
部を嵌合させて回動自在に支持させている。
【0051】また、図6において外周歯車96の車体右
側に近接させて設けた符号100で示すものは、外周歯
車96が前記環状凹陥部99から外れるのを阻止するた
めのストッパーである。このストッパー100は、外周
歯車96の外周部が嵌合する構造を採り、ハウジング3
1の縦壁57に車体右側から固定している。このストッ
パー100の固定部分を図5中に符号100aで示す。
【0052】外周歯車96の前記第1のレバー97は、
図5に示すように、遊星歯車式増速機91の下方に配設
したトルク反力受け装置101を介してハウジング31
に接続し、前記第2のレバー98は、トーションスプリ
ング102に接触させている。
【0053】前記トルク反力受け装置101は、ペダル
クランク軸51が前進方向(図5において時計方向)に
回転するときに外周歯車96に作用する反力(外周歯車
96をペダルクランク軸51と同一の方向に回転させる
力)を受けるためのもので、図5および図7に示すよう
に、第1のレバー97に接続する第1のばね受け部材1
03と、ハウジング31に支承させた第2のばね受け部
材104と、これら両ばね受け部材103,104の間
に弾装した圧縮コイルばね105とから形成している。
また、このトルク反力受け装置101は、図11に示す
ように、ハウジング31に車体右側に開放するように形
成した凹陥部106に収容している。
【0054】前記第1のばね受け部材103は、合成樹
脂によって成形し、第1のレバー97の先端部を車体右
側および車体左側から挾むガイド板103a,103b
と、圧縮コイルばね105の一端が嵌合する円筒103
cと、第1のレバー97の円弧状押圧片97aが摺接す
る受圧板103dとを一体に形成している。
【0055】第2のばね受け部材104も合成樹脂によ
って成形し、圧縮コイルばね105の他端が嵌合する円
筒104aと、圧縮コイルばね105から荷重を受ける
受圧板104bと、ハウジング31に嵌合する枢軸10
4cとを一体に形成している。
【0056】前記枢軸104cは、車体後側(図5にお
いて左側)を円柱状に形成し、ハウジング31に形成し
た断面半円状の凹陥部107に摺動自在に嵌合させてい
る。このように枢軸104cをハウジング31の凹陥部
107に嵌合させることによって、外周歯車96の回動
によって第1のレバー97の位置が周方向に変化して
も、このトルク反力受け装置101は圧縮コイルばね1
05が伸縮し易いように枢軸104cを中心にして上下
方向に揺動することができる。
【0057】このように形成したトルク反力受け装置1
01においては、ペダルクランク軸51が前進方向に回
転するときの反力が第1のレバー97から第1のばね受
け部材103に伝達され、圧縮コイルばね105が人力
の大きさに対応する変形量をもって圧縮される。また、
この圧縮コイルばね105は、ペダルクランク軸51に
加えられている人力が消失したときに初期の寸法まで伸
張する。このため、外周歯車96は、走行時には人力の
大きさに対応する角度だけ図5において時計方向に回動
するようになる。
【0058】この実施の形態では、第1のレバー97と
第1のばね受け部材103との接触部と、第2のばね受
け部材104とハウジング31の接触部で摺動が円滑に
なされるように、第1および第2のばね受け部材10
3,104をそれぞれ自己潤滑性を有する合成樹脂材
料、例えばポリアセタールによって形成している。
【0059】また、第2のばね受け部材104の枢軸1
04cは、図7に示すようにハウジング31に組込んだ
状態で、車体右側(同図の下側)の端面がハウジング3
1とギヤカバー37との合わせ面と同一平面上に位置す
るように形成している。ギヤカバー37は、ハウジング
31との合わせ面を前記枢軸104cと対向する部位に
まで延在するように形成している。すなわち、第2のば
ね受け部材104がハウジング31から外れるのをギヤ
カバー37で阻止する構造を採っている。
【0060】前記外周歯車96の第2のレバー98が接
触するトーションスプリング102は、前記第1のレバ
ー97がトルク反力受け装置101から離間することが
ないように外周歯車96を図5において時計方向に付勢
するためのものである。このトーションスプリング10
2は、ハウジング31の縦壁57に立設したピン108
に回動自在に支持させ、一端を第2のレバー98に接触
させるとともに、他端をハウジング31に係止させてい
る。
【0061】外周歯車96における第2のレバー98の
近傍には、センサ55を駆動するためのピン109を立
設している。このピン109は、外周歯車96の外周部
に車体右側へ向けて突出するように設け、センサ55の
レバー110を添接させている。
【0062】センサ55は、ポテンショメータからな
り、図9に示すようにハウジング31の縦壁57に穿設
した円形孔111に本体55aを嵌合させ、図4に示す
ように、ハウジング31の縦壁57における車体左側で
あって、前記ボス58および仕切壁59と、後述するコ
ントローラ53との間に、固定用ボルト112によって
固定している。
【0063】このセンサ55の入力軸55b(図5参
照)は、前記本体55aから車体右側に突出させ、突出
側端部に前記レバー110を固着している。すなわち、
外周歯車96が回動してピン109がレバー110を回
動させることによって、センサ55の出力が増減する構
造を採っている。
【0064】この実施の形態では、外周歯車96は人力
の大きさに対応する角度をもって図5において時計方向
に回動するから、前記レバー110は、人力の大きさに
対応する角度だけ図5において反時計方向に回動する。
レバー110が反時計方向に最も大きく回動したときの
位置を図5中に二点鎖線で示す。この二点鎖線で示す位
置までレバー110が回動するのは、前記トルク反力受
け装置101の第1のばね受け部材103が第2のばね
受け部材104に当接するまで外周歯車96が時計方向
に回動したときである。
【0065】このセンサ55の出力の増減に対応するよ
うに、後述するコントローラ53がモータ52の出力を
増減させる。コントローラ53は、図4、図6、図13
〜図16に示すように、プリント配線板121に電子部
品を実装するとともにヒートシンク122を取付けた構
造を採り、ハウジング31内のコントローラ用収容室6
1における車体前側の端部にプリント配線板121の主
面が車体の前後方向を指向するように立てて配設してお
り、前記ヒートシンク122を介してハウジング31の
縦壁57に固定している。
【0066】前記プリント配線板121は、モータ制御
用のFET123を6個、プリント配線板121の両端
部に3個ずつ並ぶように立てて実装し、FET123と
は反対側に、電解コンデンサ124を実装するとともに
各種のケーブルを接続している。また、図示してはいな
いが、プリント配線板121におけるFET123を実
装した実装面にCPUや他の電子部品を実装している。
【0067】前記ヒートシンク122は、アルミニウム
合金を材料としてダイキャスト法によって成形し、プリ
ント配線板121の両端部(図4においては車体左側の
端部と車体右側の端部)と対向する側板125,125
と、これらの側板125どうしを接続する第1〜第3の
クロスメンバ126〜128とを一体に形成している。
前記側板125にFET123の放熱部123a(図1
6参照)を取付用ねじ129によって固定している。
【0068】また、前記側板125は、図4に示すよう
に、コントローラ53をハウジング31に組付けた状態
でハウジング31の外周壁56の内周面に略沿うよう
に、換言すれば側面形状が車体の前方に向けて凸になる
円弧状になるように形成している。この側板125の最
も車体前側に位置する部分に前記第2のクロスメンバ1
27を設け、上下方向の両端部に第1および第3のクロ
スメンバ126,128を設けている。また、この側板
125には、プリント配線板121側に突出する4個の
突起125aを一体に形成している。この突起125a
および側板125を貫通する4本の取付用ボルト130
によって、プリント配線板121にヒートシンク122
を固定している。
【0069】コントローラ53のハウジング31への固
定は、前記第1および第3のクロスメンバ126,12
8のうち、下側の第1のクロスメンバ126の近傍の側
板125を貫通する固定用ボルト131と、第3のクロ
スメンバ128を貫通する固定用ボルト132を縦壁5
7のねじ孔133(図8参照)に車体左側から螺着する
ことによって行っている。このようにコントローラ53
をハウジング31に固定することによって、ヒートシン
ク122の車体右側の側板125が図6に示すように縦
壁57に接触し、FET123の熱をハウジング31に
伝導によって放散させることができる。
【0070】前記プリント配線板121に接続する配線
は、図4に示すように、前記モータ52に給電するため
の給電用ケーブル82の他に、バッテリー16に接続す
る4本のケーブル134〜137と、前記センサ55の
ケーブル138と、操向ハンドル14のスイッチボック
ス139(図1参照)に接続するケーブルおよびヘッド
ランプ140(図1参照)に接続するケーブルなどがあ
る。
【0071】これらのケーブルのうちバッテリー16に
接続するケーブル134〜137は、先端を前記電極端
子26に接続している。この実施の形態では、前記4本
のケーブル134〜137のうち相対的に太い2本のケ
ーブル135,136(電源ケーブル)の途中にコネク
タ141を介装している。なお、相対的に細い他の2本
のケーブル134,137(信号ケーブル)にも途中に
コネクタを介装することができる。
【0072】前記電極端子26は、図17に示すよう
に、前記ケーブル134〜137の先端にそれぞれ接続
した4本の雄型接触子142と、これらの雄型接触子1
42を保持する合成樹脂製のモールドケース143と、
ハウジング31に取付けるためのフランジ144とから
形成している。この電極端子26が本発明に係るバッテ
リー接続用電極端子を構成している。
【0073】モールドケース143は、雄型接触子14
2およびケーブル134〜137の先端部をインサート
成形することによって一体的に保持する構造を採るとと
もに、フランジ144を一体に形成している。モールド
ケース143およびフランジ144を形成する材料は、
絶縁性および弾性を有する合成ゴムを採用している。前
記フランジ144は、側縁部の全域に凹溝144aを途
切れることがないよう一連に形成している。
【0074】電極端子26のハウジング31への固定
は、図12に示すようにハウジング31の外周壁56に
車体左側へ向けて開放する切欠き145を形成し、この
切欠き145に前記フランジ144を嵌合させ、コント
ローラカバー35をハウジング31に取付けることによ
って行う。フランジ144を切欠き145に嵌合させる
ときには、切欠き145の端縁を凹溝144aに嵌入さ
せる。
【0075】また、前記スイッチボックス139やヘッ
ドランプ140に接続するケーブルは、コントローラ用
収容室61内を車体の後方へ配線し、図4に示すように
ハウジング31の後側下部に取付けたゴム製のケーブル
ホルダー146を貫通してハウジング外に導出させてい
る。このケーブルホルダー146の取付構造は、前記電
極端子26の取付構造と同一の構造を採っている。ケー
ブルホルダー146から導出させたケーブルを図2にお
いて符号147で示す。
【0076】なお、スイッチボックス139に接続する
ケーブルは、スイッチボックス139に設けたメインス
イッチ(図示せず)の開閉を検出するためと、スイッチ
ボックス139に設けたバッテリー残量表示ランプ(図
示せず)に給電するために用いている。また、ヘッドラ
ンプ140に接続するケーブルは、バッテリー16の電
力によってヘッドランプ140を点灯させるために用い
る。
【0077】次に、上述したように構成した動力ユニッ
ト4を組立てる手順について説明する。動力ユニット4
の組立ては、ハウジング31に各部材を車体の左右方向
の両側から組付けることによって行う。車体左側から組
付ける部材は、モータ52、コントローラ53、センサ
55、電極端子26、モータカバー34およびコントロ
ーラカバー35などであり、車体右側から組付ける部材
は、ペダルクランク軸51、合力軸67、遊星歯車式増
速機91、トルク反力受け装置101およびギヤカバー
37などである。
【0078】車体左側からの部材の組付けは、先ず、モ
ータ52のステータ78をハウジング31に取付け、次
いで、ロータ79をハウジング31に組付ける。そし
て、モータカバー34をハウジング31にシール部材6
2を介して取付ける。また、予めプリント配線板121
にヒートシンク122を取付けて組立てたコントローラ
53をハウジング31に組付けるとともに、センサ55
および電極端子26をハウジング31に取付ける。この
とき、モータ52とコントローラ53とを接続する給電
用ケーブル82は、コントローラ用収容室61内で巻回
させる。相対的に太い給電用ケーブル82をこのように
巻回させて配線することによって、コントローラ53の
位置が給電用ケーブル82によって規制されることがな
くなるから、コントローラ53の組付けがし易くなる。
その後、コントローラカバー35をハウジング31にシ
ール部材62を介して取付ける。
【0079】一方、車体右側からの部材の組付けは、先
ず、遊星歯車式増速機91のキャリア93および遊星歯
車92を予めペダルクランク軸51に装着してなる組立
体をハウジング31に組付け、遊星歯車式増速機91の
外周歯車96をストッパー100とともに組付ける。外
周歯車96を装着した後、センサ55の入力軸55bに
レバー110を取付け、トルク反力受け装置101およ
びトーションスプリング102を取付ける。
【0080】しかる後、合力軸67をペダルクランク軸
51の車体右側の端部に組付ける。この合力軸67は、
ペダルクランク軸51に組付ける以前に、予め円板72
に一方向クラッチ73を介してリングギヤ74を装着し
ておき、ペダルクランク軸51に組付けるときにリング
ギヤ74をモータ52の回転軸79aに噛合させる。
【0081】そして、ギヤカバー37をハウジング31
にシール部材151を介して取付け、後輪駆動用チェー
ンスプロケット76を合力軸67に組付ける。
【0082】したがって、上述したように構成した動力
ユニット4は、バッテリー16が着脱自在に接続される
電極端子26をハウジング31に一体的に設けているか
ら、この電極端子26に接続する配線を全て動力ユニッ
ト4の内方に収容することができる。
【0083】この結果、動力ユニット4とバッテリー1
6との間の空間を狭く形成することができ、外装カバー
43にもたせる防水機能を省くことができるし、外装カ
バー43を設けない構成を採ることもできる。この実施
の形態で示したように外装カバー43を設ける構造で
も、外装カバー43の設計上の自由度や、意匠上の自由
度が向上する。
【0084】電極端子26を動力ユニット4に組付ける
作業は、動力ユニット4を車体に搭載する以前に作業ス
ペースが広い状態で行うことができるから、電極端子2
6の組付作業および配線作業の作業性が向上する。
【0085】この実施の形態による動力ユニット4は、
モータ52を軸線方向がペダルクランク軸51と平行に
なる状態でペダルクランク軸51より車体の後方に配設
するとともに、前方にコントローラ53を配設し、これ
らのモータ52およびコントローラ53を、ハウジング
31に車体左側から組付ける構造とし、モータ52およ
びペダルクランク軸51の回転を合力軸67に伝達する
歯車式動力伝達装置54を、ハウジング31に車体右側
から組付ける構造を採っているから、モータ52、コン
トローラ53および歯車式動力伝達装置54をペダルク
ランク軸51の軸線方向と平行な方向に組付けることが
できる。しかも、ハウジング31の部材取付部の加工も
ペダルクランク軸51の軸線方向と平行な方向から行う
ことができる。
【0086】また、発熱部材であるモータ52とコント
ローラ53とをハウジング31の前端部と後端部とに離
間させて配置できるから、これら両者の間の熱伝達経路
を長くとることができる。
【0087】さらに、ハウジング31のモータ用収容室
60とコントローラ用収容室61とを、ペダルクランク
軸支持用のボス58と、このボス58に一体に形成した
仕切壁59とによって画成しているから、モータ52と
コントローラ53との間の熱伝達経路の途中に前記ボス
58と仕切壁59とが位置し、モータ52からコントロ
ーラ53に向かって伝達される熱や、コントローラ53
からモータ52に向って伝達される熱をボス58と仕切
壁59とによって遮ることができる。これとともに、ボ
ス58および仕切壁59が実質的に受熱部材として機能
し、前記熱をハウジング31に伝達することができる。
【0088】さらにまた、コントローラ53をプリント
配線板121に電子部品を実装した構造とし、前記プリ
ント配線板121を、コントローラ用収容室61におけ
るペダルクランク軸51とは反対側の端部(前端部)に
主面が車体の前後方向を指向するように配設し、このプ
リント配線板121と、ボス58および仕切壁59との
間に、センサ55およびケーブルを配設しているから、
コントローラ53をハウジング31の外周壁56の近傍
に占有空間が可及的狭くなるように配設することがで
き、コントローラ53とボス58および仕切壁59との
間に断熱用の空間を広く形成することができる。また、
前記断熱用の空間を利用してセンサ55と配線を収容す
ることができる。
【0089】加えて、センサ55をハウジング31にペ
ダルクランク軸51の軸線方向と平行な方向から組付け
る構造を採っているから、ハウジング31に収容する全
ての電装部品をペダルクランク軸51の軸線方向と平行
な方向に組付けることができる。
【0090】また、モータ52をインナーロータ式と
し、ハウジング31におけるモータ用収容室60を形成
する外周壁56と仕切壁59にステータ78を固定して
いるから、ステータ78の熱を伝導によってハウジング
31に放散させることができる。
【0091】さらに、ペダルクランク軸51に合力軸6
7を同軸状に回転自在に支持させ、ペダルクランク軸5
1をこれと同軸状に設けた遊星歯車式増速機91を介し
て前記合力軸67に連結し、前記遊星歯車式増速機91
は、太陽歯車95を合力軸67に設け、外周歯車96を
トルク反力受け装置101を介してハウジング31に接
続するとともにセンサ55を接続し、前記トルク反力受
け装置101を、圧縮コイルばね105と第1および第
2のばね受け部材103,104とから形成してハウジ
ング31にペダルクランク軸51の軸線方向と平行な方
向から組付ける構造としたから、人力の大きさを検出す
るために設けるトルク反力受け装置101もペダルクラ
ンク軸51や歯車群と同じ方向から組付けることができ
る。
【0092】さらにまた、ハウジング31と、モータカ
バー34およびコントローラカバー35との合わせ面を
同一平面上に形成しているから、ハウジング31とモー
タカバー34との間と、ハウジング31とコントローラ
カバー35との間を一つのシール部材62でシールする
ことができる。
【0093】前記両カバー34,35の合わせ面が同一
平面上に位置しているにもかかわらず、両カバー34,
35を一体に形成していないのは、ロータ79の車体左
側の端部を支持するモータカバー34を簡単に製造でき
るようにするためである。すなわち、ロータ79の車体
左側の端部を支持する軸受81を取付けるための内側ボ
ス34aをモータカバー34に形成するときに、モータ
カバー34を旋盤などによって回転させて内側ボス34
aを切削によって簡単に形成することができる。
【0094】なお、この実施の形態ではペダルクランク
軸51の回転を増速して合力軸67に伝達するために遊
星歯車式増速機91を用いる例を示したが、遊星歯車式
増速機91の代わりに遊星ローラ式増速機を用いること
もできる。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、バ
ッテリー接続用電極端子に接続する配線を全て動力ユニ
ットの内方に収容することができるから、動力ユニット
とバッテリーとの間の空間を狭く形成することができ
る。
【0096】このため、外装カバーにもたせる防水機能
を省くことができるし、外装カバーを設けない構成を採
ることもできる。外装カバーを設ける構造でも外装カバ
ーの設計上の自由度や、意匠上の自由度が向上する。
【0097】また、バッテリー接続用電極端子を動力ユ
ニットに組付ける作業は、動力ユニットを車体に搭載す
る以前に作業スペースが広い状態で行うことができるか
ら、組付作業および配線作業の作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電動自転車の側面図である。
【図2】 動力ユニット搭載部分を拡大して示す側面図
である。
【図3】 車体フレームにおける動力ユニット支持部分
の側面図である。
【図4】 カバーを外した動力ユニットの左側面図であ
る。
【図5】 カバーを外した動力ユニットの右側面図であ
る。
【図6】 図4におけるVI−VI線断面図である。
【図7】 図5におけるVII−VII線断面図である。
【図8】 動力ユニットハウジングの左側面図である。
【図9】 動力ユニットハウジングの右側面図である。
【図10】 図8におけるX−X線断面図である。
【図11】 図9におけるXI−XI線断面図である。
【図12】 電極端子取付部を拡大して示す平面図であ
る。
【図13】 コントローラの平面図である。
【図14】 コントローラの側面図である。
【図15】 コントローラの底面図である。
【図16】 図13におけるXVI−XVI線断面図である。
【図17】 電極端子を示す図である。
【図18】 バッテリー支持部材の側面図である。
【図19】 バッテリー搭載部分の平面図である。
【図20】 動力ユニット支持用ブラケットの底面図で
ある。
【図21】 荷重受け部材の平面図である。
【図22】 荷重受け部材における電極端子を挿入する
部分の断面図である。
【図23】 ガイド部材を示す図である。
【図24】 バッテリーの左側面図である。
【図25】 バッテリーの背面図である。
【図26】 バッテリーの平面図である。
【図27】 バッテリーの底面図である。
【符号の説明】
1…電動自転車、4…動力ユニット、16…バッテリ
ー、22…放電端子、26…電極端子、31…ハウジン
グ、52…モータ、53…コントローラ、134〜13
8…ケーブル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペダルクランク軸を動力ユニットに回転
    自在に支持させ、この動力ユニットの上方であってシー
    トチューブと後輪との間にバッテリーを搭載した電動自
    転車において、前記動力ユニットのハウジングの上端部
    に、前記バッテリーが着脱自在に接続されるバッテリー
    接続用電極端子を上方に突出するように一体的に設けた
    ことを特徴とする電動自転車。
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