JP2002293285A - 電動補助自転車用動力ユニット - Google Patents
電動補助自転車用動力ユニットInfo
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Abstract
ンパクトに形成するとともに、簡単に組立てることがで
きるようにする。 【解決手段】 モータ5をハブ本体33の内側底部に配
置してこのモータ5と減速機31とをハブ本体33内に
車幅方向に並設する。蓋体34の内側に前記減速機31
に向けて開口する凹陥部47を形成する。この凹陥部4
7に前記内装式変速機32を収納した。
Description
ータおよび減速機と、人力駆動系の内装式変速機とを設
けた電動補助自転車用動力ユニットに関するものであ
る。
例えば特開2000−43780号公報に開示されたも
のがある。この公報に示された動力ユニットは、人力駆
動用の内装式変速機を車軸に一体的に設けてハブ内の軸
心部に配置し、この変速機の径方向の外側に駆動用モー
タを同一軸線上に位置するように配設するとともに、こ
のモータの側方に遊星歯車式減速機を配設している。
状のハブ本体と、このハブ本体の開口部を閉塞する蓋体
とによって構成し、外周部にスポーク取付用のリングを
固着している。この動力ユニットを組立てるためには、
先ず、有底円筒状に形成したハブ本体に車軸とともに内
装式変速機を装着し、次に、モータと減速機とをこの順
に組付け、その後、ハブの蓋体を前記ハブ本体に固定す
ることによって行う。
たように構成した従来の電動補助自転車用動力ユニット
は、内装式変速機の径方向の外側にモータが位置してお
り、外径が大きくなるという問題があった。また、ハブ
本体に車軸および内装式変速機と、モータと、減速機
と、蓋体とをこの順に組込まなければならないから、組
立時間を短縮することができないという問題もあった。
になされたもので、電動補助自転車用動力ユニットを径
方向にコンパクトに形成するとともに、短い時間で簡単
に組立てることができるようにすることを目的とする。
め、本発明に係る電動補助自転車用動力ユニットは、モ
ータをハブ本体の内側底部に配置してこのモータと減速
機とをハブ本体内に車幅方向に並設し、ハブの蓋体の内
側に前記減速機に向けて開口する凹陥部を形成し、この
凹陥部に内装式変速機を収納したものである。
装式変速機とを車幅方向に並べて配置できる。また、ハ
ブ本体にモータと減速機とを組込む作業と、蓋体に内装
式変速機を組込む作業とを別の工程で行うことができ
る。さらに、この動力ユニットは、組立時に内装式変速
機の各部材を蓋体によって保持することができる。
転車用動力ユニットは、請求項1に記載した発明に係る
電動補助自転車用動力ユニットにおいて、蓋体に、凹陥
部の内面から径方向の内側へ延びて内装式変速機の外周
部と減速機との間を仕切る円板状の仕切壁を設けたもの
である。この発明によれば、内装式変速機に塗布したグ
リスが遠心力によって径方向の外側へ流れたとしても、
蓋体と仕切壁とによって囲まれた空間に貯留させること
ができる。
転車用動力ユニットは、請求項2に記載した発明に係る
電動補助自転車用動力ユニットにおいて、仕切壁にグリ
ス注入口を穿設し、減速機における前記グリス注入口と
対向する部位に、ハブの回転方向に沿って延びる突条を
形成したものである。
組付けた状態でグリス注入口から内装変速機収納部分に
グリスを注入することができる。また、走行時にはハブ
が回転することによってグリス注入口が減速機の突条に
対向するから、グリスが遠心力で流動したときにグリス
注入口から減速機側へ漏洩するのを前記突条によって防
ぐことができる。
車用動力ユニットの一実施の形態を図1ないし図8によ
って詳細に説明する。図1は本発明に係る動力ユニット
を搭載した電動補助自転車の側面図、図2は動力ユニッ
トの平面図で、同図は車体フレームに取付ける部分を部
分的に破断した状態で描いてある。図3は動力ユニット
の断面図、図4は要部を拡大して示す断面図、図5は減
速機の側面図、図6は蓋体に入力部材と二つの一方向ク
ラッチとを組付けた状態を示す側面図である。図7はハ
ブ本体と蓋体の断面図、図8は仕切板を示す図で、同図
(a)は正面図、同図(b)は断面図である。
は、この実施の形態による電動補助自転車である。この
電動補助自転車1は、後輪2の軸心部に動力ユニット3
を搭載し、ペダル4を踏込む力(人力)と、動力ユニッ
ト3内のモータ5(図3参照)の動力との合力によって
後輪2を駆動して走行するものである。
3と、この動力ユニット3のハブ6にスポーク7を介し
て接続したリム8と、タイヤ9などによって構成してい
る。前記ペダル4を踏込む力は、ペダルクランク軸10
に設けたチェーンリング(図示せず)からチェーン11
によって動力ユニット3の入力用スプロケット12(図
3参照)に伝達される。
シ付きDCモータを使用しており、車体フレーム13の
シートチューブ14と後輪2との間に配設たバッテリー
15から給電されて回転する。このモータ5のモータハ
ウジング15は、図2および図3に示すように、軸線方
向の中央部に位置する円筒16と、この円筒16の両端
に連結用ボルト17によって固定した左側カバー18と
右側カバー19とによって構成している。前記円筒16
の内周面に複数の永久磁石20を固着し、前記両カバー
18,19の軸心部に、コイル21を有するロータ22
を軸受23によって回転自在に支持させている。このロ
ータ22の車体右側の端部には、図3に示すように、出
力歯車24を一体に形成している。また、左側カバー1
8には、前記コイル21に給電するためのブラシ25を
取付けている。
比例するように増減させる。詳述すると、前記チェーン
リングの近傍に設けた踏力検出用センサ26(図1参
照)により人力を検出し、前記バッテリー15の下方に
搭載したコントローラ27によって前記人力の大きさに
略比例するようにモータ5の動力を増減させている。
に、前記ハブ6の内部に前記モータ5と、減速機31
と、内装式変速機32とを収納することによって形成し
ている。前記ハブ6は、図7に示すように、有底円筒状
に形成したハブ本体33と、このハブ本体33の開口部
を閉塞する蓋体34とによって構成しており、モータ5
と減速機31とを用いて形成した後述する車軸35に軸
受36〜39によって回転自在に支持させている。
を接続するためのフランジ40を一体に形成し、車体左
側の端部に後述するドラムブレーキ41(図2参照)の
ブレーキドラム42を一体に形成している。前記蓋体3
4は、図7に示すように、ハブ本体33の開口部に嵌合
する外側円筒43と、この外側円筒43の内側に同一軸
線上に位置するように設けた内側円筒44と、これら両
円筒43,44の車体右側の端部に接続して径方向に延
びる円環状の底板45とから形成しており、外周部を固
定用ボルト46(図2,3参照)によってハブ本体33
の開口端部に固定している。前記内側円筒44と底板4
5とによって囲まれた部分、言い換えれば車体左側に向
けて(減速機31に向けて)開口する凹陥部47に、後
述する内装式変速機32を収納している。
知られている拡径式のもので、図1および図2中に符号
51で示すシュープレートによって車軸35に支持させ
ている。このシュープレート51の前端部は、図1に示
すように、車体フレーム13のチェーンステー52に固
定用バンド53によって固定している。このドラムブレ
ーキ41のブレーキレバーを図1中に符号54で示す。
図2において、符号55はアンカーピンを示し、56は
ブレーキカム軸を示す。
に、車体左側の端部に位置する左側ボルト61と、この
ボルト61を圧入して保持した前記モータハウジング1
5と、このモータハウジング15の車体右側の端部に固
定用ボルト62によって締結させた減速機用フレーム6
3と、この減速機用フレーム63に圧入して車体右側へ
突出させた右側ボルト64などによって構成している。
前記モータハウジング15の車体左側の端部の小径ボス
部65に前記軸受36を介してハブ本体33の車体左側
の端部を回転自在に支持させている。
は、左側ボルト61と右側ボルト64とをそれぞれ車体
フレーム13のエンドプレート66に挿通させ、両ボル
ト61,64に固定用ナット67を締付けることによっ
て行う。この締結時には、モータハウジング15の前記
小径ボス部65の外端面に凹設した位置決め用の丸穴6
8(図2参照)に前記シュープレート51のストッパー
ピン69を嵌合させる。このストッパーピン69はリベ
ットによって形成している。
と丸穴68とを車軸35の軸心を挾んで一方と他方の二
箇所に配設している。このようにストッパーピン69を
丸穴68に嵌合させることによって、モータ駆動時の反
力がストッパーピン69からシュープレート51を介し
て車体フレーム13に伝達され、前記反力を車体フレー
ム13で支えることができる。
ュープレート51に密着することによってモータ5の熱
がシュープレート51を介して車体フレーム13側に伝
導されるから、ハブ6内に収納されているモータ5を冷
却することができる。
ハブ6に伝達するもので、図3および図5に示すよう
に、前記減速機用フレーム63に支軸71を介して回転
自在に支持させた3個の中間歯車72と、前記蓋体34
の内側円筒44に回転自在に支持させた内歯歯車からな
る外周歯車73とを備えている。前記減速機用フレーム
63は、モータハウジング15の車体右側の端面に突出
させた三箇所の取付座74に脚部75を車体右側から嵌
合させ、この脚部75に固定用ボルト62を貫通させて
モータハウジング15に固定している。
形しており、大径歯車76と小径歯車77とを一体に形
成している。この中間歯車72の大径歯車76は前記出
力歯車24に噛合させ、小径歯車77は前記外周歯車7
3に噛合させている。この外周歯車73は、外周部を前
記蓋体34の外側円筒43に一方向クラッチ78を介し
て接続している。この一方向クラッチ78は、スプラグ
型のものを使用し、外周歯車73から外側円筒43のみ
に動力が伝達されるように構成している。この一方向ク
ラッチ78のスプラグ片を図3および図4において符号
78aで示し、外輪を符号78bで示し、内輪を符号7
8cで示す。前記外輪78bは、図3および図4中に符
号79で示すホルダーリングによって車体左側への移動
が阻止されている。前記ホルダーリング79は、前記外
側円筒43の先端とハブ本体33の段部とによって挟持
している。
車76に形成した符号80で示すものは、3個の中間歯
車72の位相を一致させるためのマークである。このマ
ーク80の先端が示す大径歯車76の歯を出力歯車24
に噛合させることによって、3個の中間歯車72の位相
が一致し、全ての中間歯車72の小径歯車77を外周歯
車73に噛合させることができる。
られているように遊星歯車機構を用いた2段変速型のも
ので、図3および図4に示すように、前記入力用スプロ
ケット12を固着した円筒状の入力部材81と、この入
力部材81の外周部とハブ6の蓋体34との間に介装し
た低速段用一方向クラッチ82と、前記入力部材81の
車体左側の端部に設けた遊星歯車式増速機83と、この
遊星歯車式増速機83の外周歯車84と前記蓋体34と
の間に介装した高速段用一方向クラッチ85と、遊星歯
車式増速機83の太陽歯車86を用いて構成した切換機
構87とによって構成している。
前記右側ボルト64に前記軸受37,38によって回転
自在に支持させるとともに、外周部に前記軸受39を介
して蓋体34を回転自在に支持している。すなわち、こ
の入力部材81は、蓋体34と右側ボルト64との間に
軸受37〜39を介して介装されている。前記低速段用
一方向クラッチ82は、パウル型のもので、入力部材8
1から蓋体34へ動力を伝達するように構成している。
詳述すると、この低速段用一方向クラッチ82は、図4
および図6に示すように、ラチェット片82aを入力部
材81に回転方向への移動が規制される状態で回動自在
に支持させ、このラチェット片82aが係合する外周側
の内歯部材82bを蓋体34の底板45の内周部に圧入
によって固定している。
材81に立設したキャリアピン91に遊星歯車92を回
転自在に支持させ、外周歯車84を前記高速段用一方向
クラッチ85を介して蓋体34に接続している。前記外
周歯車84は、この実施の形態では高速段用一方向クラ
ッチ85の一部を構成するように形成している。この高
速段用一方向クラッチ85は、パウル型のものを用いて
前記外周歯車84から蓋体34へのみ動力が伝達される
ように構成しており、図4および図6に示すように、ラ
チェット片85aを蓋体34の内側円筒44に回転方向
への移動が規制される状態で回動自在に支持させ、この
ラチェット片85aが係合する内周側の外歯部材85b
に前記外周歯車84を一体に形成している。
記遊星歯車92と、前記減速機31との間には、本発明
に係る仕切壁を構成する仕切板93を配設している。こ
の仕切板93は、図8に示すように円板状に形成し、図
4に示すように、外周部を蓋体34の内側円筒44にサ
ークリップ94によって保持させて蓋体34の凹陥部4
7の内周面から径方向の内側へ延びている。また、この
仕切板93は、蓋体34との間に形成された変速機収納
空間にグリスを注入するためのグリス注入口95を穿設
している。さらに、この仕切板93に隣接する前記減速
機用フレーム63には、前記グリス注入口95と対向す
る部位にハブ6の回転方向に沿って延びる突条96を一
体に形成している。
円筒状に形成して車軸35の右側ボルト64に回転自在
および軸線方向に移動自在に支持させている。この太陽
歯車86の車体左側の端部には、減速機用フレーム63
に形成した歯97と協働してドッグクラッチ98を構成
する歯99を一体に形成し、内周部には、後述する切換
機構87の駆動用ピン100を内周側段部86aとサー
クリップ101,102とによって挾んで係合させてい
る。
が図4に示すように車体左側に移動して歯97と歯99
とが噛合することにより接続し、太陽歯車86が車体右
側に移動し、歯97から歯99が離間して前記噛合状態
が解消されることによって切断される。このドッグクラ
ッチ98が接続状態になって太陽歯車86の回転が減速
機用フレーム63によって阻止されることにより、前記
入力部材81の回転が遊星歯車式増速機83と高速段用
一方向クラッチ85とを介して蓋体34に伝達される。
また、ドッグクラッチ98が切断されることによって、
太陽歯車86が自由に回転できるようになって遊星歯車
式増速機83を経由する動力伝達系が遮断され、前記入
力部材81の回転が低速段用一方向クラッチ82を介し
て蓋体34に伝達される。入力部材81の回転数を一定
とした場合、前記ドッグクラッチ98が接続する状態に
較べてドッグクラッチ98が切断される状態では、ハブ
6の回転数は低くなる。
を切換機構87によって切換えている。この切換機構8
7は、前記太陽歯車86に係合させた駆動用ピン100
を右側ボルト64のガイド穴103に車幅方向へ移動自
在に嵌合させ、このピン100をプッシュロッド104
と圧縮コイルばね105とによって車幅方向へ移動させ
て太陽歯車86を軸線方向に平行移動させる。前記プッ
シュロッド104は、前記右側ボルト64の軸心部の貫
通孔64aに移動自在に挿入して車体右側へ突出させ、
突出側端部に操作機構(図示せず)を接続している。前
記圧縮コイルばね105は、右側ボルト64の中空部1
06に装填し、前記駆動用ピン100と盲プラグ107
との間に弾装している。
は、駆動用ピン100をプッシュロッド104により圧
縮コイルばね105の弾発力に抗して車体左側へ移動さ
せることによって、駆動用ピン100とともに太陽歯車
86が車体左側へ移動し、前記ドッグクラッチ98が接
続する。また、プッシュロッド104を車体右側へ移動
させることにより、駆動用ピン100が圧縮コイルばね
105の弾発力によって車体右側へ移動し、これに伴っ
て太陽歯車86が同方向へ移動してドッグクラッチ98
が切断される。
ユニット3を組立てるためには、先ず、モータ5に減速
機31を固定用ボルト62によって固定して車軸35を
組立てる。このときには、予めモータハウジング15に
左側ボルト61を取付け、減速機用フレーム63に右側
ボルト64を取付けておく。この右側ボルト64には盲
プラグ107を予め取付けておく。
機31から突出する右側ボルト64に遊星歯車式増速機
83の太陽歯車86を装着し、さらに、駆動用ピン10
0および圧縮コイルばね105を装着する。その後、太
陽歯車86にサークリップ101,102を取付ける。
減速機31は、外周歯車73と一方向クラッチ78を取
外した状態とする。次に、上述したように形成した車軸
35をハブ本体33の開口側端部(車体右側の端部)か
らハブ本体33内に挿入し、モータハウジング15の小
径ボス部65に軸受36を介してハブ本体33を接続す
る。
4に内装式変速機32と減速機31の外周歯車73およ
び一方向クラッチ78などを後述する手順によって組付
ける。この組付けは、先ず、蓋体34の内周部に、軸受
39と、低速段用一方向クラッチ82の内歯部材82b
とを圧入し、高速段用一方向クラッチ85のラチェット
片85aを装着する。
る。このとき、入力部材81には、予め軸受37,38
と、低速段用一方向クラッチ82のラチェット片82a
とを組付けておく。入力部材81の蓋体34への組付け
は、蓋体34の内側(ハブ本体33側)から行い、組付
け工程の途中でラチェット片82aを内歯部材82bに
係合させる。この組付けが終了した後、高速段用一方向
クラッチ85の外歯部材85b(遊星歯車式増速機83
の外周歯車84)を組付ける。さらに、遊星歯車増速機
83のキャリアピン91を入力部材81に取付けるとと
もに、このキャリアピン91に、遊星歯車92をこれが
外周歯車84に噛合する状態で取付ける。
組込んだ後、仕切板93をサークリップ94によって取
付け、仕切板93のグリス注入口95から内部にグリス
を注入する。仕切板93を上述したように蓋体34に取
付けることによって、内装式変速機32が蓋体34から
外れるのを阻止できるようになる。グリス注入後、減速
機31の外周歯車73と一方向クラッチ78とを蓋体3
4に装着する。この外周歯車73と一方向クラッチ78
の各摺動部にもグリスを塗布する。このグリスによって
外周歯車73と一方向クラッチ78とが蓋体34に保持
されるから、次の工程で蓋体34をとり回すときに前記
両部材が脱落するのを防ぐことができる。
に各部材をそれぞれ組込んだ後、ハブ本体33内にホル
ダーリング79を挿入し、蓋体34の外側円筒43をハ
ブ本体33内に嵌合させる。この嵌合作業の途中で、減
速機31の外周歯車73が中間歯車72に噛合し、内装
式変速機32の遊星歯車92が太陽歯車86に噛合す
る。また、入力部材81の内周側に設けた軸受37,3
8が右側ボルト64に嵌合する。蓋体34をハブ本体3
3に組付けた後に固定用ボルト46で蓋体34をハブ本
体33に固定することによって、動力ユニット3の組立
て作業が終了する。
動力ユニット3は、モータ5と、減速機31と、内装式
変速機32とを車幅方向に並べて配置しているから、こ
れらの部材が径方向に並ぶ場合に較べて外径を小さく形
成することができる。また、ハブ本体33にモータ5と
減速機31とを組込む作業と、蓋体34に内装式変速機
32を組込む作業とを別の工程で行うことができるか
ら、全ての部材をハブ本体33に順次組込む場合に較べ
て、組立時間を短縮することができる。
内装式変速機32の入力部材81と、低速側および高速
段用一方向クラッチ82,85と、遊星歯車92および
外周歯車84を蓋体34によって保持することができ
る。すなわち、相対的に小型の部材を組合わせて形成さ
れる一方向クラッチ82,85や、小型の部品である遊
星歯車92を簡単に組込むことができる。
仕切板93を蓋体34に取付けているから、内装式変速
機32に塗布したグリスが遠心力によって径方向の外側
へ流れたとしても、このグリスを蓋体34と仕切板93
とによって囲まれた空間に貯留させることができる。
5を形成しているから、蓋体34に内装式変速機32を
組付けた状態でグリス注入口95から内部の内装変速機
収納部分にグリスを注入することができる。しかも、走
行時にハブ6が回転することによってグリス注入口95
が減速機31の突条96に対向するから、グリスがグリ
ス注入口95から減速機31側へ漏洩するのを前記突条
96によって防ぐことができる。
ータと、減速機と、内装式変速機とが車幅方向に並ぶか
ら、内装式変速機の外周側にモータを設けた従来の動力
ユニットに較べて径方向の小型化を図ることができる。
また、ハブ本体にモータと減速機とを組込む作業と、蓋
体に内装式変速機を組込む作業とを別の工程で行うこと
ができるから、全ての部材をハブ本体に順次組込む場合
に較べて、組立時間を短縮することができる。さらに、
この動力ユニットは、組立時に内装式変速機の各部材を
蓋体によって保持することができるから、相対的に小さ
い部材を多く有する内装式変速機の組込み作業を簡単に
行うことができる。
機に塗布したグリスが遠心力によって径方向の外側へ流
れたとしても、このグリスを蓋体と仕切壁とによって囲
まれた空間に貯留させることができる。このため、長期
間にわたって内装式変速機をグリスによって潤滑するこ
とができ、内装式変速機の信頼性が高い動力ユニットを
実現することができる。
式変速機を組付けた状態でグリス注入口から内装変速機
収納部分にグリスを注入することができるから、グリス
を簡単に注入することができる。また、走行時には、グ
リス注入口から減速機側へグリスが漏洩するのを減速機
の突条が防ぐようになるから、グリスの注入を簡単に行
うことができる構造を採りながら、前記グリスが蓋体側
に貯留し易くなる。
助自転車の側面図である。
組付けた状態を示す側面図である。
31…減速機、32…内装式変速機、33…ハブ本体、
34…蓋体、47…凹陥部、93…仕切板、95…グリ
ス注入口、96…突条。
Claims (3)
- 【請求項1】 後輪のハブを有底円筒状のハブ本体と、
このハブ本体の開口部を閉塞する蓋体とによって構成
し、このハブ内に駆動用モータおよび減速機と、人力駆
動系の内装式変速機とを設けた電動補助自転車用動力ユ
ニットにおいて、前記モータを前記ハブ本体の内側底部
に配置してこのモータと前記減速機とをハブ本体内に車
幅方向に並設し、前記蓋体の内側に前記減速機に向けて
開口する凹陥部を形成し、この凹陥部に前記内装式変速
機を収納したことを特徴とする電動補助自転車用動力ユ
ニット。 - 【請求項2】 請求項1記載の電動補助自転車用動力ユ
ニットにおいて、蓋体に、凹陥部の内面から径方向の内
側へ延びて内装式変速機の外周部と減速機との間を仕切
る円板状の仕切壁を設けたことを特徴とする電動補助自
転車用動力ユニット。 - 【請求項3】 請求項2記載の電動補助自転車用動力ユ
ニットにおいて、仕切壁にグリス注入口を穿設し、減速
機における前記グリス注入口と対向する部位に、ハブの
回転方向に沿って延びる突条を形成したことを特徴とす
る電動補助自転車用動力ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001098257A JP4437623B2 (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | 電動補助自転車用動力ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001098257A JP4437623B2 (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | 電動補助自転車用動力ユニット |
Publications (2)
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