JP2020175458A - ネジ締め工具 - Google Patents

ネジ締め工具 Download PDF

Info

Publication number
JP2020175458A
JP2020175458A JP2019077899A JP2019077899A JP2020175458A JP 2020175458 A JP2020175458 A JP 2020175458A JP 2019077899 A JP2019077899 A JP 2019077899A JP 2019077899 A JP2019077899 A JP 2019077899A JP 2020175458 A JP2020175458 A JP 2020175458A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spindle
screw tightening
tightening tool
drive shaft
screw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019077899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7217077B2 (ja
Inventor
洋規 生田
Hironori Ikuta
洋規 生田
遼 伊牟田
Ryo Imuta
遼 伊牟田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Makita Corp
Original Assignee
Makita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Makita Corp filed Critical Makita Corp
Priority to JP2019077899A priority Critical patent/JP7217077B2/ja
Priority to PCT/JP2020/016182 priority patent/WO2020213539A1/ja
Priority to DE112020001044.9T priority patent/DE112020001044T5/de
Priority to CN202080028926.5A priority patent/CN113692333B/zh
Priority to US17/439,428 priority patent/US11975423B2/en
Publication of JP2020175458A publication Critical patent/JP2020175458A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7217077B2 publication Critical patent/JP7217077B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25BTOOLS OR BENCH DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, FOR FASTENING, CONNECTING, DISENGAGING OR HOLDING
    • B25B21/00Portable power-driven screw or nut setting or loosening tools; Attachments for drilling apparatus serving the same purpose
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25BTOOLS OR BENCH DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, FOR FASTENING, CONNECTING, DISENGAGING OR HOLDING
    • B25B23/00Details of, or accessories for, spanners, wrenches, screwdrivers
    • B25B23/14Arrangement of torque limiters or torque indicators in wrenches or screwdrivers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

【課題】遊星ローラ式の動力伝達機構を備えたネジ締め工具において、ネジ締めの終了時に速やかにスピンドルへの動力伝達を遮断するための改良を提供する。【解決手段】スクリュードライバ1は、本体ハウジング11、スピンドル3、モータ、動力伝達機構4を備える。動力伝達機構4は、テーパスリーブ41、ギアスリーブ47、リテーナ43、ローラ45を備える。動力伝達機構4は、スピンドル3の後方への移動に応じて、ギアスリーブ47が後方へ移動してテーパスリーブ41に近接することで、ローラ45とテーパ面411、475とが摩擦接触し、ローラ45とテーパ面411、475との間の摩擦力によって、スピンドル3へモータの動力を伝達する。テーパスリーブ41は、前後方向に移動可能であって、摩擦力が閾値に達すると、最後方位置から最前方位置へ移動し、摩擦力が閾値を下回ると、最前方位置から最後方位置へ移動する。【選択図】 図2

Description

本発明は、先端工具を回転駆動するように構成されたネジ締め工具に関する。
スピンドルの押込みに応じて、モータの動力をスピンドルへ伝達する動力伝達機構(クラッチ)を備えたネジ締め工具が知られている。例えば、特許文献1には、いわゆる遊星ローラ式の動力伝達機構を備えたスクリュードライバが開示されている。この動力伝達機構は、固定ハブと、駆動ギアと、固定ハブおよび駆動ギアのテーパ面の間に配置された遊星ローラと、スピンドルに固定された遊星ローラの保持部材とを備えている。駆動ギアがモータの動力によって回転され、スピンドルが後方に押し込まれると、遊星ローラは固定ハブおよび駆動ギアのテーパ面に摩擦接触し、摩擦力が生じる。この摩擦力により、スピンドルに回転力が伝達され、ネジ締めが行われる。
特開2012―135842号公報
上述の遊星ローラ式の動力伝達機構では、ネジ締めが進行し、スピンドルに対する後方への押圧力が徐々に低下するのにつれて、遊星ローラとテーパ面との間の摩擦力が低下する。その結果、駆動ギアからスピンドルへ伝達される回転力がネジの締め付けに必要な回転力を下回ると、動力伝達が遮断され、スピンドルの回転が停止する。しかしながら、ネジ締め終了時に、駆動ギアからスピンドルへ伝達される回転力に若干の上下動が生じ、スピンドルの回転の停止タイミングが不安定になる場合がある。
本発明は、かかる状況に鑑み、遊星ローラ式の動力伝達機構を備えたネジ締め工具において、ネジ締めの終了時に速やかにスピンドルへの動力伝達を遮断するための改良を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、先端工具を回転駆動することでネジ締めを行うように構成されたネジ締め工具が提供される。このネジ締め工具は、ハウジングと、スピンドルと、モータと、動力伝達機構とを備える。
スピンドルは、ネジ締め工具の前後方向を規定する駆動軸に沿って、前後方向に移動可能、且つ、駆動軸周りに回転可能にハウジングに支持されている。また、スピンドルは、先端工具を着脱可能に構成された前端部を有する。モータは、ハウジングに収容されている。動力伝達機構は、太陽部材と、リング部材と、キャリア部材と、遊星ローラとを含み、ハウジングに収容されている。太陽部材、リング部材、およびキャリア部材は、駆動軸と同軸状に配置されている。遊星ローラは、キャリア部材に自転可能に保持されている。太陽部材およびリング部材は、駆動軸に対して傾斜した第1テーパ面および第2テーパ面を夫々に有する。動力伝達機構は、スピンドルの後方への移動に応じて、リング部材が後方へ移動して太陽部材に近接することで、遊星ローラと第1テーパ面および第2テーパ面とが摩擦接触し、遊星ローラと第1テーパ面および第2テーパ面との間の摩擦力によってスピンドルへモータの動力を伝達するように構成されている。太陽部材は、第1位置と、第1位置よりも前方の第2位置との間で前後方向に移動可能である。また、太陽部材は、遊星ローラと第1テーパ面および第2テーパ面との間の摩擦力が閾値に達すると、第1位置から第2位置に移動し、摩擦力が閾値を下回ると、第2位置から第1位置に移動するように構成されている。
本態様のネジ締め工具は、遊星ローラと、太陽部材の第1テーパ面およびリング部材の第2テーパ面との間の摩擦力によって、動力を伝達するように構成された動力伝達機構を備えている。そして、太陽部材は、摩擦力が閾値に達すると、第1位置から、より前方の第2位置に移動する一方、摩擦力が閾値を下回ると、第2位置から、より後方の第1位置に移動する。つまり、摩擦力が閾値を下回ると、太陽部材は、リング部材から離れる方向に移動することになる。このため、ネジ締めの終了時に摩擦力が閾値を下回った時点で、スピンドルへの動力伝達を速やかに遮断することができる。
本発明の一態様において、ネジ締め工具は、太陽部材を第1位置に向けて付勢するバネ部材と、太陽部材の駆動軸周りの回動を、太陽部材の前後方向の直線運動に変換するように構成された運動変換機構とを更に備えてもよい。そして、リング部材は、モータの動力で回転されるように構成されていてもよい。太陽部材は、第1位置に配置されている状態で、摩擦力が閾値に達すると、リング部材から伝達された動力で回動し、運動変換機構によって、バネ部材の付勢力に抗して第2位置へ移動されるように構成されていてもよい。本態様によれば、バネ部材と運動変換機構とによって、摩擦力が閾値を下回る場合には太陽部材を第1位置で保持し、摩擦力が閾値に達すると、第2位置へ移動させる合理的な構成を実現することができる。なお、運動変換機構は、典型的には、傾斜面または傾斜溝を利用したカム機構として構成されうる。
本発明の一態様において、キャリア部材は、太陽部材と共にスピンドルに対して前後方向に移動可能に配置されていてもよい。そして、バネ部材は、キャリア部材を介して太陽部材を後方に付勢してもよい。本態様によれば、バネ部材の付勢力によって、太陽部材とキャリア部材との位置関係を適切に維持することができる。
本発明の一態様において、ネジ締め工具は、太陽部材が駆動軸周りに回動可能な角度範囲を規定するように構成された回転規制部を更に備えてもよい。太陽部材の回動は、運動変換機構によって前後方向の直線運動に変換されるため、回転規制部は、太陽部材が回動可能な角度範囲を規定することで、太陽部材が前後方向に移動可能な距離を規定することができる。これにより、太陽部材の第1位置および第2位置を定め、リング部材と太陽部材との位置関係を安定化させることができる。
本発明の一態様において、バネ部材は、スピンドルと太陽部材とを、夫々、前方および後方へ付勢してもよい。本態様によれば、単一のバネ部材によって、太陽部材を第2位置に向けて付勢するとともに、スピンドルの押込みが解除された場合にスピンドルを最前方位置へ復帰させることができる。
本発明の一態様において、ネジ締め工具は、ハウジングとは別個に形成され、ハウジングに駆動軸周りに回転不能に連結されたカム部材を更に備えてもよい。そして、運動変換機構は、カム部材に設けられた第1カム部と、太陽部材に設けられた第2カム部とを含むカム機構として構成されてもよい。本態様によれば、カム部材に第1カム部を形成し、その後、ハウジングに連結することができるため、製造が容易なカム機構を実現することができる。
本発明の一態様において、モータは、正転方向および逆転方向に回転駆動可能に構成されていてもよい。正転方向は、先端工具がネジを締める方向に対応する回転方向である。逆転方向は、先端工具がネジを緩める方向に対応する回転方向である。そして、太陽部材は、モータが正転方向に回転駆動される場合にのみ、第1位置と第2位置の間で移動するように構成されていてもよい。ネジ緩め時には、使用者はネジの緩み具合を確認し、スピンドルの押込みを解除することで、スピンドルへの動力伝達を容易に遮断させることができる。よって、ネジ締め時にのみ、太陽部材が第1位置と第2位置との間を移動可能とすることで、構成の複雑化を回避することができる。
スクリュードライバの断面図である。 図1の部分拡大図である。 図2のIII−III線における断面図である。 スピンドルおよび動力伝達機構の分解斜視図である。 ベースの前側からの斜視図である。 テーパスリーブ41の後側からの斜視図である。 図3のVII−VII線における断面図である(但し、ベースとテーパスリーブのみを示す)。 図2のVIII−VIII線における断面図に相当し、ローラとテーパスリーブおよびギアスリーブとの非摩擦接触状態を示す説明図である。 テーパスリーブが最前方位置に配置され、動力伝達機構が伝達状態にあるスクリュードライバの縦断面図である。 図9のX−X線における断面図に相当し、ローラとテーパスリーブおよびギアスリーブとの摩擦接触状態を示す説明図である。 ロケータが被加工物に当接し、テーパスリーブが最後方位置に戻った状態のスクリュードライバの縦断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るスクリュードライバ1について説明する。スクリュードライバ1は、先端工具を回転駆動するネジ締め工具の一例であって、より詳細には、スピンドル3に装着されたドライバビット9を回転駆動することで、ネジ締め作業やネジ緩め作業を遂行可能なネジ締め工具の一例である。
まず、スクリュードライバ1の概略構成について説明する。図1に示すように、スクリュードライバ1は、モータ2、スピンドル3等を含む本体部10と、ハンドル部17とを備えている。本体部10は、全体としては、所定の駆動軸A1に沿って延在する長尺状に形成されている。本体部10の長軸方向(駆動軸A1の軸方向)の一端部に、ドライバビット9が取り外し可能に装着される。ハンドル部17は、全体としてはC字状に形成されており、本体部10の長軸方向における他端部にループ状に連結されている。ハンドル部17のうち、本体部10から離間して、駆動軸A1に概ね直交する方向に直線状に延在する部分は、使用者によって把持される把持部171を構成する。なお、把持部171の長軸方向における一端部は駆動軸A1上に配置されており、この一端部には、使用者による引き操作が可能なトリガ173が設けられている。また、把持部171の他端部には、外部の交流電源に接続可能な電源ケーブル179が接続されている。
本実施形態のスクリュードライバ1では、使用者によってトリガ173が引き操作されると、モータ2が駆動される。また、ネジ90が被加工物に押し付けられ、スピンドル3が後方へ押し込まれると、モータ2の動力がスピンドル3に伝達され、ドライバビット9が回転駆動される。これによりネジ締め作業やネジ緩め作業が遂行される。
以下、スクリュードライバ1の詳細構成について説明する。なお、以下の説明では、便宜上、駆動軸A1の軸方向を、スクリュードライバ1の前後方向と規定する。前後方向において、ドライバビット9が着脱される側を前側、把持部171が配置されている側を後側と規定する。また、駆動軸A1に直交する方向であって、把持部171の延在方向に対応する方向を上下方向と規定する。上下方向において、トリガ173が配置されている側を上側、電源ケーブル179が接続されている側を下側と規定する。また、前後方向および上下方向に直交する方向を左右方向と規定する。
まず、本体部10およびハンドル部17について簡単に説明する。図1に示すように、本体部10の外郭は、主として本体ハウジング11によって形成されている。本体ハウジング11は、モータ2を収容する筒状の後部ハウジング12と、スピンドル3を収容する筒状の前部ハウジング13と、後部ハウジング12および前部ハウジング13の間に配置された中央ハウジング14を含む。なお、中央ハウジング14の前端部は、駆動軸A1に概ね直交するように配置された区画壁141を有する。中央ハウジング14および前部ハウジング13がネジによって後部ハウジング12に固定されることで、3つのハウジングが本体ハウジング11として一体化されている。なお、本体部10の内部構造を含む詳細については後述する。
また、前部ハウジング13の前端部には、前端部を覆うように、筒状のロケータ19が取り外し可能に連結されている。なお、ロケータ19は、前部ハウジング13に対して前後方向に相対移動可能であり、使用者によって任意の位置に固定される。これにより、ロケータ19からのドライバビット9の突出量、つまり、ネジの締め付け深さが設定される。
図1に示すように、ハンドル部17の外郭は、主としてハンドルハウジング18によって形成されている。ハンドルハウジング18は、左右の半割体によって構成されている。なお、左側の半割体は、後部ハウジング12と一体形成されている。ハンドルハウジング18には、メインスイッチ174と、回転方向スイッチ176と、コントローラ178とが収容されている。
メインスイッチ174は、モータ2の起動用のスイッチであって、トリガ173の後側で把持部171内に配置されている。メインスイッチ174は、常時にはオフ状態で維持され、トリガ173の引き操作に応じてオン状態に切り替えられる。メインスイッチ174は、図示しない配線を介して、オン状態またはオフ状態を示す信号をコントローラ178に出力する。
ハンドルハウジング18のうち、把持部171の下端部と本体部10(後部ハウジング12)の下後端部に接続する部分には、ドライバビット9の回転方向(詳細には、モータ2の回転方向)を切り替えるための切替レバー175が設けられている。使用者は、切替レバー175の操作により、モータ2(モータシャフト23)の回転方向を、ドライバビット9がネジ90を締める方向(正転方向、ネジ締め方向ともいう)、または、ドライバビット9がネジ90を緩める方向(逆転方向、ネジ緩め方向ともいう)のうち一方に設定することができる。回転方向スイッチ176は、図示しない配線を介して、切替レバー175を介して設定された回転方向に応じた信号をコントローラ178に出力する。
制御回路を含むコントローラ178は、メインスイッチ174の下方に配置されている。コントローラ178は、メインスイッチ174からの信号がオン状態を示す場合、回転方向スイッチ176からの信号が示す回転方向に従って、モータ2を正転方または逆転方向に駆動するように構成されている。
以下、本体部10の内部構造を含む詳細構成について説明する。
図1に示すように、後部ハウジング12には、モータ2が収容されている。モータ2のロータ21から延設されたモータシャフト23は、駆動軸A1の下側で、駆動軸A1と平行に(前後方向に)延在している。モータシャフト23は、前端部と後端部において、ベアリング231、233によって回転可能に支持されている。なお、前側のベアリング231は、中央ハウジング14の区画壁141に支持され、後側のベアリング233は後部ハウジング12の後端部に支持されている。また、モータシャフト23のロータ21よりも前側の部分には、モータ2の冷却用のファン25が固定され、中央ハウジング14内に収容されている。モータシャフト23の前端部は、区画壁141に設けられた貫通孔を通して前部ハウジング13内に突出している。モータシャフト23の前端部には、ピニオンギア24が形成されている。
前部ハウジング13には、スピンドル3と、動力伝達機構4とが収容されている。以下、これらの詳細構成について順に説明する。
スピンドル3は、略円柱状の長尺部材であって、駆動軸A1に沿って、前後方向に延在している。本実施形態では、スピンドル3は、別個に形成された前側シャフト31と後側シャフト32とが固定状に連結され、一体化されることで構成されている。しかしながら、スピンドル3は、単一のシャフトのみによって構成されていてもよい。スピンドル3は、前後方向における中央部(詳細には、前側シャフト31の後端部)に、径方向外側に突出するフランジ34を有する。
スピンドル3は、中央ハウジング14の区画壁141に支持されたベアリング(詳細には、オイルレスベアリング)301と、前部ハウジング13の前端部に支持されたベアリング(詳細には、ボールベアリング)302によって、駆動軸A1周りに回転可能、且つ、駆動軸A1に沿って前後方向に移動可能に支持されている。なお、スピンドル3は、後述する付勢バネ49の付勢力によって、常に前方へ付勢されている。このため、スピンドル3に対して後方へ向かう外力が作用していない初期状態では、フランジ34の前端面が前部ハウジング13内に設けられたストッパ部135(図2に参照)に当接する位置で保持されている。このときのスピンドル3の位置が、スピンドル3の移動可能範囲における最前方位置(初期位置ともいう)である。
また、スピンドル3(前側シャフト31)の前端部は、前部ハウジング13からロケータ19内に突出している。スピンドル3(前側シャフト31)の前端部には、駆動軸A1に沿ってビット挿入孔311が設けられている。ビット挿入孔311に挿入されたドライバビット9の小径部に対し、リーフスプリングで付勢されたスチール製のボールが係合することによって、ドライバビット9が取り外し可能に保持される。
以下、動力伝達機構4について説明する。
動力伝達機構4は、モータ2の動力をスピンドル3に伝達する機構である。図2および図3に示すように、本実施形態の動力伝達機構4は、テーパスリーブ41と、リテーナ43と、複数のローラ45と、ギアスリーブ47とを含む遊星機構を主体として構成されている。テーパスリーブ41、リテーナ43、およびギアスリーブ47は、スピンドル3(駆動軸A1)と同軸状に配置されている。テーパスリーブ41、リテーナ43、ローラ45、およびギアスリーブ47は、夫々、遊星機構における太陽部材、キャリア部材、遊星部材、およびリング部材に相当する。なお、本実施形態では、動力伝達機構4は、テーパスリーブ41が固定要素、ギアスリーブ47が入力要素、リテーナ43が出力要素として動作する、いわゆるソーラ型の遊星減速機構として構成されており、ギアスリーブ47とリテーナ43(スピンドル3)は同一方向に回転する。なお、本実施形態では、テーパスリーブ41は、スピンドル3への動力伝達時には回転することなく固定要素として機能するが、特定の場合には、所定の角度範囲内で回動する。この点については後で詳述する。
また、動力伝達機構4は、モータ2の動力をスピンドル3に伝達する、または、動力の伝達を遮断するように構成されている。具体的には、動力伝達機構4は、スピンドル3の後方への移動に応じて、ローラ45がテーパスリーブ41およびギアスリーブ47に摩擦接触し、ローラ45とテーパスリーブ41およびギアスリーブ47との間に生じる摩擦力によって、モータ2の動力をスピンドル3に伝達する。また、動力伝達機構4は、ローラ45とテーパスリーブ41およびギアスリーブ47との間の摩擦力がある程度低下すると、モータ2からスピンドル3への動力の伝達を遮断する。つまり、本実施形態の動力伝達機構4は、遊星ローラ式の摩擦クラッチ機構として構成されているということができる。
以下に、動力伝達機構4の各部材の詳細構成および配置について説明する。
まず、テーパスリーブ41について説明する。図2〜図4に示すように、テーパスリーブ41は、筒状部材として構成され、スピンドル3に遊嵌されている。テーパスリーブ41の外周面は、駆動軸A1に対して所定角度で傾斜するテーパ面411として構成されている。より詳細には、テーパスリーブ41の外形は、前方へ向かって細くなる(直径が小さくなる)円錐台状であって、テーパ面411は前方へ向かって駆動軸A1に近づく方向に傾斜する円錐面として構成されている。
また、本実施形態では、テーパスリーブ41は、本体ハウジング11に連結されたベース15に当接した状態で、本体ハウジング11に対して所定範囲内で前後方向に移動可能、且つ、所定範囲内で駆動軸A1周りに回転可能に構成されている。より詳細には、ベース15およびテーパスリーブ41には、テーパスリーブ41の駆動軸A1周りの回動を、テーパスリーブ41の前後方向の直線運動に変換するための運動変換機構(詳細には、カム機構)が設けられている。
ベース15は、本体ハウジング11とは別部材として形成され、駆動軸A1と同軸状に本体ハウジング11に連結されている。より詳細には、図5に示すように、ベース15は、全体としては略円環状のカム部151と、カム部151の外縁から後方に突出する複数の脚部159とを含む。ベース15の脚部159は、区画壁141に形成された凹部(図示略)に嵌合されており、これにより、ベース15は、本体ハウジング11に対して駆動軸A1周りに回転不能に連結されている。カム部151は、ベアリング301の前側に配置されている(図2参照)。
カム部151は、前方へ突出する4つのカム突起152を含む。カム突起152は、駆動軸A1周りの周方向において、互いから離間して配置されている。また、各カム突起152は、周方向における一端側に傾斜面153を有する。より詳細には、傾斜面153は、前面側からみて時計回り方向(図5の矢印A方向)において、カム突起152の上流側の端部に設けられており、上流側から下流側に向かうにつれて、前方へ傾斜している(下流側に向かうにつれてカム突起152の突出高さが漸増するように傾斜しているともいえる)。
一方、図6に示すように、テーパスリーブ41の後端部は、後方へ突出する4つのカム突起413を含むカム部412として構成されている。カム突起413は、駆動軸A1周りの周方向において、互いから離間して配置されている。各カム突起413は、周方向における一端側に、傾斜面414を有する。より詳細には、傾斜面414は、背面側からみて反時計回り方向(図6の矢印A方向(前面側からみて時計回り方向))において、下流側の端部に設けられている。傾斜面414は、傾斜面153に整合する傾斜面であって、上流側から下流側に向かうにつれて、前方へ傾斜している(下流側に向かうにつれてカム突起413の突出高さが漸減するように傾斜しているともいえる)。
更に、テーパスリーブ41およびベース15には、テーパスリーブ41の駆動軸A1周りの回動可能範囲を制限するための構成が設けられている。より詳細には、図6に示すように、テーパスリーブ41の後端部には、後方へ突出する一対の規制突起416が設けられている。一対の規制突起416は、駆動軸A1を挟んで反対側に配置されている。一方、図5に示すように、ベース15のカム部151には、内周端から径方向外側に凹む一対の規制凹部155が設けられている。一対の規制凹部155は、駆動軸A1を挟んで反対側に配置されている。一対の規制突起416は、夫々、一対の規制凹部155内に挿入されている。図7に示すように、規制凹部155の周方向(ベース15とテーパスリーブ41の相対回動方向ともいえる)の長さは、規制突起416の周方向の長さよりも大きく設定されている。このため、テーパスリーブ41は、ベース15に対し、規制突起416が規制凹部155内で移動可能な範囲内で、駆動軸A1周りに回動することができる。
詳細は後述するが、テーパスリーブ41は後方に付勢されており、スピンドル3の押しこみ時には、傾斜面153の少なくとも一部と傾斜面414の少なくとも一部とが接触した状態で保持される。この状態でテーパスリーブ41がベース15に対して相対的に回動すると、カム部412、151の作用で、テーパスリーブ41はベース15に対して相対的に前後方向に移動する。なお、上述のような傾斜面153、414の構成により、テーパスリーブ41がベース15に対して背面側からみて反時計回り方向(図6、図5の矢印A方向(前面側からみて時計回り方向))に回動すると、テーパスリーブ41は、ベース15に対して前方へ移動することになる。また、上述のように、テーパスリーブ41の回動可能範囲は、規制突起416と規制凹部155によって制限されているため、テーパスリーブ41の前後方向の移動可能距離は、回動可能範囲に対応して制限されることとなる。なお、規制突起416の長さは、テーパスリーブ41の前後方向の移動可能距離よりも長く設定されている。
次に、リテーナ43について説明する。リテーナ43は、ローラ45を自転可能に保持する部材である。図2〜図4に示すように、リテーナ43は、底壁431と、フランジ部433と、複数の保持アーム434とを含む。
底壁431は、中央部に貫通孔を有する略円筒状の部分である。フランジ部433は、底壁431の前端部から径方向外側に突出する環状の部分である。保持アーム434は、周方向に互いから離間して配置され、フランジ部433の周縁部の後面から概ね後方へ突出している。なお、各保持アーム434は、駆動軸A1に対してテーパスリーブ41のテーパ面411と同じ傾斜角をなすように(つまり、テーパ面411に平行に)、延びている。周方向に隣接する保持アーム434間に形成される空間は、ローラ45の保持空間として機能する。この空間の前端は、フランジ部433によって閉塞されている。フランジ部433の後面は、ローラ45の前端に当接し、ローラ45の前方への移動を規制する規制面として機能する。また、フランジ部433の前面は、後述する付勢バネ49の後方への付勢力を受けるバネ受け部として機能する。
本実施形態では、リテーナ43は、保持アーム434の一部がテーパスリーブ41の径方向外側に配置された状態で、スピンドル3に対して回転不能、且つ、前後方向に移動可能にスピンドル3に支持されている。より詳細には、図3および図4に示すように、スピンドル3の後端部には、駆動軸A1を挟んで一対の溝321が形成されている。各溝321は、前後方向に直線状に延在している。各溝321には、スチール製のボール36が転動可能に配置されている。また、リテーナ43の底壁431の後面には、駆動軸A1を挟んで一対の凹部432が形成されている。溝321内に配置されたボール36の一部は、凹部432に係合している。更に、テーパスリーブ41の前端面の中央部には、環状の凹部419が形成されている。詳細は後述するが、リテーナ43は、付勢バネ49によって後方に付勢されており、ボール36が凹部419、432で規定される空間内に配置され、底壁431の後面がテーパスリーブ41の前端面に当接した状態で保持されている。なお、このとき、保持アーム434の後端は、ベース15から前側に離間した位置に配置される。
このような構成により、リテーナ43は、スピンドル3の径方向および周方向において、ボール36を介してスピンドル3と係合しており、スピンドル3と一体的に回転可能とされている。なお、ボール36はテーパスリーブ41の環状の凹部419内を転動可能であり、リテーナ43はスピンドル3と共にテーパスリーブ41に対して駆動軸A1周りに回転可能である。一方、スピンドル3は、ボール36が溝321内を転動可能な範囲で、リテーナ43およびテーパスリーブ41に対して前後方向に移動可能である。
図2〜図4に示すように、ローラ45は、円柱状の部材である。本実施形態では、各ローラ45は、一定の径を有し、隣接する保持アーム434の間に、テーパ面411に概ね平行な回転軸周りに自転可能に保持されている。なお、ローラ45の長さは、保持アーム434よりも長く設定されている。また、図8に示すように、保持アーム434に保持された状態において、ローラ45の外周面の一部は、リテーナ43の径方向において、保持アーム434の内面および外面よりも僅かに突出している。
次に、ギアスリーブ47について説明する。図2〜図4に示すように、ギアスリーブ47は、テーパスリーブ41およびリテーナ43の外径よりも大きい内径を有する略カップ状の部材として構成されている。ギアスリーブ47は、貫通孔を有する底壁471と、底壁471に接続する筒状の周壁474とを有する。周壁474の内周面のうち、底壁471の近傍の部分には、ベアリング(詳細には、ボールベアリング)48の外輪481が固定されている。ギアスリーブ47は、底壁471が前側に位置する向きで(後方に開口するように)、リテーナ43よりも前側に配置され、ベアリング48の内輪483に挿通されたスピンドル3によって、スピンドル3に対して回転可能に支持されている。これにより、ベアリング48の後側では、スピンドル3と周壁474との間に筒状の内部空間が形成されている。この内部空間には、テーパスリーブ41、リテーナ43およびローラ45の一部と、後述の付勢バネ49とが配置されている。また、ギアスリーブ47(詳細には周壁474)の外周には、ピニオンギア24に常に噛合するギア歯470が一体的に形成されている。このため、ギアスリーブ47は、モータシャフト23の回転に伴って回転駆動される。
図2および図3に示すように、ギアスリーブ47の周壁474のうち、ベアリング48よりも後側の部分(開口端側の部分)の内周面は、駆動軸A1に対してテーパスリーブ41のテーパ面411と同じ角度で傾斜する(つまり、テーパ面411に平行な)テーパ面475を含む。つまり、テーパ面475は、後方(ギアスリーブ47の開口端)へ向かって駆動軸A1から離れる方向に傾斜する円錐面として形成されている。リテーナ43に保持されたローラ45の少なくとも一部(詳細には前部)は、スピンドル3の径方向(駆動軸A1に直交する方向)において、テーパ面411とテーパ面475の間に位置する。
また、本実施形態では、動力伝達機構4は、前後方向において、ギアスリーブ47とリテーナ43の間に介在する付勢バネ49を含む。本実施形態では、付勢バネ49は、円錐コイルバネとして構成されている。付勢バネ49の大径側の端部は、リテーナ43のフランジ部433の前面に当接している。付勢バネ49の小径側の端部は、ベアリング48の内輪483の後側に配置されたワッシャ492に当接している。つまり、付勢バネ49は、リテーナ43と共に回転可能であるが、ギアスリーブ47の回転からは遮断されている。
付勢バネ49は、常に、リテーナ43とギアスリーブ47とを互いに離れる方向、つまり、後方および前方に夫々付勢している。これにより、リテーナ43は、付勢バネ49の付勢力で、底壁431の後面がテーパスリーブ41の前端面に当接する位置で保持され、その前後方向への移動が規制される。また、ローラ45は、リテーナ43のフランジ部433の後面とベース15の前端面の間で保持され、その前後方向への移動が規制される。なお、「移動が規制されている」とは、移動が完全に禁止されていることを意味するものではなく、僅かな移動は許容される意である。
また、上述のように、テーパスリーブ41も所定範囲内で前後方向に移動可能であるが、付勢バネ49は、リテーナ43を介してテーパスリーブ41も後方に付勢する。よって、初期状態では、図2に示すように、テーパスリーブ41は、付勢バネ49の付勢力で、カム突起413の突出端面(後端面)415(図6参照)がベース15のカム部151の平坦面(隣接するカム突起152の間の平面部)158(図5参照)に当接する位置(以下、最後方位置または初期位置という)で保持され、その前後方向への移動が規制される。このとき、図7に示すように、テーパスリーブ41の規制突起416は、ベース15の規制凹部155の周方向の2つの端156、157のうち、背面視で反時計回り方向(図の矢印A方向)上流側の端156に当接している。
また、付勢バネ49の付勢力でギアスリーブ47が前方へ付勢されることで、スピンドル3も前方へ付勢されている。これにより、初期状態では、スピンドル3が最前方位置(初期位置)に保持される。詳細な説明は省略するが、ギアスリーブ47とスピンドル3のフランジ34の間には、複数の部材が介在しており、付勢バネ49は、ギアスリーブ47およびこれらの介在部材を介してスピンドル3を前方へ付勢している。なお、これらの介在部材は省略されてもよい。
以下に、モータ2の駆動およびスピンドル3の移動に伴う動力伝達機構4の動作について説明する。
まず、モータ2が駆動されておらず、スピンドル3が初期位置に配置されているときには、図2および図8に示すように、ローラ45は、テーパスリーブ41のテーパ面411と、ギアスリーブ47のテーパ面475の間に遊嵌状に配置されており(より詳細には、テーパ面475から離間しており)、テーパスリーブ41およびギアスリーブ47と非摩擦接触状態にある。つまり、動力伝達機構4は、モータ2の動力をスピンドル3に伝達不能な状態(以下、遮断状態という)にある。
切替レバー175(図1参照)を介して正転方向(ネジ締め方向)が設定されている場合には、使用者によってトリガ173が引き操作され、メインスイッチ174がオン状態とされると、コントローラ178は、モータ2を正転方向に駆動する。モータ2の動力を受けてギアスリーブ47は回転するが、動力伝達機構4は遮断状態にあるため、ギアスリーブ47はスピンドル3周りを空転する。なお、モータ2が正転方向に駆動されるときのギアスリーブ47の回転方向は、背面視で時計回り方向である。
ギアスリーブ47の空転状態において、使用者がスクリュードライバ1を前方(被加工物900(図9参照)の方)へ移動させ、ドライバビット9に係合したネジ90を被加工物900に押し付けると、スピンドル3は、付勢バネ49の付勢力に抗して本体ハウジング11に対して後方へ押し込まれる。フランジ34によって、介在部材とともにギアスリーブ47も後方へ押され、スピンドル3と一体的に本体ハウジング11に対して後方へ移動する。これに対し、上述のように、テーパスリーブ41は、付勢バネ49によって後方へ付勢され、最後方位置(初期位置)で保持されている。また、リテーナ43およびローラ45も、付勢バネ49によって後方へ付勢され、本体ハウジング11に対する前後方向の移動が規制された状態で保持されている。ギアスリーブ47は、後方への移動に伴ってテーパスリーブ41に近接し、テーパスリーブ41のテーパ面411とギアスリーブ47のテーパ面475との径方向の間隔は徐々に狭まっていく。
これに伴い、図9および図10に示すように、リテーナ43に保持されたローラ45が、テーパ面411とテーパ面475の間に挟まれて摩擦接触状態とされる。つまり、ローラ45とテーパ面411、475との接触部分に摩擦力が発生する。摩擦力がある程度大きくなり、所定の閾値に達すると、ローラ45は、ギアスリーブ47の回転力を受けて自転しつつ公転し、テーパスリーブ41を、ギアスリーブ47とは逆方向(つまり、背面視で反時計回り方向(図6の矢印A方向)に回動させるとともに、リテーナ43をギアスリーブ47と同一方向に回転させる。つまり、テーパスリーブ41およびリテーナ43は、ローラ45を介してギアスリーブ47から伝達された回転力により、駆動軸A1周りに回動する。これにより、動力伝達機構4は、遮断状態から、スピンドル3への動力伝達が可能な状態(以下、伝達状態という)に移行する。
テーパスリーブ41は、回動に伴い、カム突起152、413の傾斜面153、414の作用で、付勢バネ49の付勢力に抗して、リテーナ43およびローラ45と共に最後方位置から前方へ移動する。より詳細には、テーパスリーブ41は、規制突起416が、ベース15の規制凹部155の周方向の端156、157のうち、背面視で反時計回り方向(図7の矢印A方向)下流側の端157に当接する位置まで回動するとともに、移動可能範囲内で最前方位置(図9参照)に配置される。これにより、ギアスリーブ47とテーパスリーブ41とが更に近接する。なお、テーパスリーブ41が最前方位置にあるとき、突出端面415は平坦面158から離間するが、傾斜面414と傾斜面153とは部分的に当接している。
テーパスリーブ41が最前方位置に配置されると、規制突起416が端157に当接してテーパスリーブ41のそれ以上の回動が禁止される。これにより、テーパスリーブ41は駆動軸A1周りに回動不能となる。よって、ローラ45は、ギアスリーブ47の回転を受けてテーパスリーブ41のテーパ面411上を自転しつつ公転し、リテーナ43のみを、駆動軸A1周りに回転させる。
このようにして、ネジ締め時には、スピンドル3が初期位置から後方に移動するのに応じて、動力伝達機構4が遮断状態から伝達状態に移行するとともにテーパスリーブ41が最前方位置へ移動し、被加工物900に対するネジ90の締め込みが開始される。なお、スピンドル3は、ギアスリーブ47の回転速度よりも遅い速度で、ギアスリーブ47と同一方向に回転する。
ネジ90の被加工物900への締め込みが進行し、図11に示すように、ロケータ19の先端部が被加工物900に当接すると、押圧力を受ける部位は、スピンドル3からロケータ19へ移行していくため、スピンドル3に対する押圧力は徐々に低下する。このため、ローラ45とテーパ面411およびテーパ面475との間の摩擦力、ひいてはギアスリーブ47からスピンドル3へ伝達される回転力も徐々に低下する。そして、伝達される回転力が、ネジ90の締め付けに必要な回転力を下回り、摩擦力が所定の閾値を下回ると、テーパスリーブ41は、付勢バネ49によって、リテーナ43を介して後方へ付勢され、傾斜面153、414が当接した状態で回動しつつ最後方位置まで移動する。これにより、動力伝達機構4は、伝達状態から遮断状態に移行する。スピンドル3の回転が停止されることで、ネジ締め作業が終了する。
一方、切替レバー175を介して逆転方向(ネジ緩め方向)が設定されている場合には、メインスイッチ174がオン状態とされると、コントローラ178は、モータ2の逆転駆動を開始する。ギアスリーブ47は、背面視で反時計回り方向に空転する。
スピンドル3が、付勢バネ49の付勢力に抗して本体ハウジング11に対して後方へ押し込まれ、ギアスリーブ47が後方へ移動してテーパスリーブ41に近接し、ローラ45が、テーパ面411とテーパ面475の間に挟まれて摩擦接触状態とされる。摩擦力が閾値以上となると、ローラ45は、ギアスリーブ47の回転力を受けて自転しつつ公転するが、テーパスリーブ41は、規制突起416が規制凹部155の端156に当接しているため、背面視で時計回り方向(図7の矢印B方向)に回転することが禁止される。つまり、ネジ緩め時には、テーパスリーブ41は最後方位置において固定要素として機能する。ローラ45は、ギアスリーブ47の回転を受けてテーパスリーブ41のテーパ面411上を自転しつつ公転し、リテーナ43のみを駆動軸A1周りに回転させる。このように、ネジ緩め時には、摩擦力が閾値に達すると、テーパスリーブ41が最後方位置に配置されたままの状態で、動力伝達機構4は遮断状態から伝達状態に移行し、スピンドル3が回転され、ネジ緩め作業が遂行される。
使用者がネジの緩み具合を確認しつつ押付けを緩めると、ローラ45と、テーパ面411およびテーパ面475との摩擦接触状態が解消されて、動力伝達機構4が伝達状態から遮断状態に移行し、ネジ緩め作業が終了する。
以上に説明したように、本実施形態のスクリュードライバ1は、ローラ45(遊星部材)と、テーパスリーブ41(太陽部材)のテーパ面411およびギアスリーブ47(リング部材)のテーパ面475との間の摩擦力によって、動力を伝達するように構成された動力伝達機構4を備えている。そして、テーパスリーブ41は、ローラ45とテーパ面411、475との間の摩擦力が閾値に達すると、最後方位置から最前方位置に移動する一方、摩擦力が閾値を下回ると、最前方位置から最後方位置へ移動する。つまり、摩擦力が閾値を下回ると、テーパスリーブ41は、ギアスリーブ47から離れる方向に移動する。このため、スクリュードライバ1は、ネジ締めの終了時に摩擦力が閾値を下回った時点で、スピンドル3への動力伝達を速やかに遮断することができる。
また、本実施形態では、スクリュードライバ1は、テーパスリーブ41を最後方位置に向けて後方に付勢する付勢バネ49と、テーパスリーブ41の駆動軸A1周りの回動を、テーパスリーブ41の前後方向の直線運動に変換するように構成されたカム機構(カム部151、412)とを備えている。そして、テーパスリーブ41は最後方位置に配置されている状態で、ローラ45とテーパ面411、475との間の摩擦力が閾値に達すると、ギアスリーブ47から伝達された動力で回動し、カム機構によって、付勢バネ49の付勢力に抗して最前方位置へ移動される。このように、付勢バネ49とカム機構とによって、摩擦力が閾値を下回る場合にはテーパスリーブ41を最後方位置で保持し、摩擦力が閾値に達すると、最前方位置へ移動させる合理的な構成が実現されている。
特に、本実施形態では、カム機構は、ベース15に設けられたカム部151(詳細には、傾斜面153を有するカム突起152)と、テーパスリーブ41に設けられたカム部412(詳細には、傾斜面414を有するカム突起413)を含む。そして、ベース15は、本体ハウジング11とは別個に形成され、本体ハウジング11に駆動軸A1周りに回転不能に連結されている。このような構成では、ベース15にカム部151を形成し、その後、本体ハウジング11に連結することができるため、製造が容易なカム機構を実現することができる。
また、本実施形態では、リテーナ43は、テーパスリーブ41と共にスピンドル3に対して前後方向に移動可能であり、付勢バネ49は、リテーナ43を介してテーパスリーブ41を後方に付勢している。リテーナ43は、テーパ面411、475の間からローラ45が外れないように保持可能な位置に配置される必要がある。これに対し、付勢バネ49がリテーナ43をテーパスリーブ41と共に後方へ付勢することで、テーパスリーブ41とリテーナ43との位置関係を適切に維持することができる。更に、本実施形態では、付勢バネ49は、リテーナ43を介してローラ45も後方に付勢しているため、ローラ45と、テーパスリーブ41およびリテーナ43との位置関係も適切に維持することができる。
また、本実施形態では、規制突起416および規制凹部155によって、テーパスリーブ41が駆動軸A1周りに回動可能な角度範囲が規定されている。テーパスリーブ41の回動は、カム機構(カム部151、412)によって前後方向の直線運動に変換されるため、回動可能範囲が規定されることで、テーパスリーブ41が前後方向に移動可能な距離も規定される。これにより、テーパスリーブ41の最後方位置および最前方位置を定め、テーパスリーブ41とギアスリーブ47との位置関係、ひいてはスピンドル3の押込み量と伝達される回転力との関係を安定化させることができる。また、ベース15に規制凹部155という簡易な構成を設けるだけで、テーパスリーブ41の前後方向の移動可能距離を規定できるため、テーパスリーブ41に当接して前方への移動を規制するストッパを設ける場合に比べ、製造コストも抑えることができる。
また、本実施形態では、付勢バネ49は、スピンドル3とテーパスリーブ41とを、夫々、前方および後方へ付勢している。つまり、単一の付勢バネ49を利用して、テーパスリーブ41を最後方位置に向けて付勢するとともに、スピンドル3の押込みが解除された場合にスピンドル3を最前方位置へ復帰させる構成が実現されている。
更に、本実施形態では、テーパスリーブ41は、モータ2が正転方向に回転駆動される場合にのみ、最前方位置と最後方位置の間で移動するように構成されている。ネジ緩め時には、使用者はネジ90の緩み具合を確認し、スピンドル3の押込みを解除することで、スピンドル3への動力伝達を容易に遮断させることができる。よって、ネジ締め時にのみ、テーパスリーブ41が最前方位置と最後方位置の間を移動可能とすることで、構成の複雑化を回避することができる。
上記実施形態および変形例の各構成要素と本発明の各構成要素の対応関係を以下に示す。スクリュードライバ1は、本発明の「ネジ締め工具」の一例である。ドライバビット9は、「先端工具」の一例である。本体ハウジング11は、「ハウジング」の一例である。スピンドル3は、スピンドル」の一例である。駆動軸A1は、「駆動軸」の一例である。モータ2は、「モータ」の一例である。動力伝達機構4、テーパスリーブ41、ギアスリーブ47、リテーナ43、およびローラ45は、夫々、「動力伝達機構」、「太陽部材」、「リング部材」、「キャリア部材」、「遊星ローラ」の一例である。テーパ面411およびテーパ面475は、夫々、「第1テーパ面」および「第2テーパ面」の一例である。テーパスリーブ41の最前方位置および最後方位置は、夫々、「第1位置」および「第2位置」の一例である。付勢バネ49は、本発明の「バネ部材」の一例である。カム部151およびカム部412は、協働して「運動変換機構(カム機構)」の一例を構成するとともに、夫々が「第1カム部」および「第2カム部」の一例である。ベース15は、「カム部材」の一例である。規制凹部155は、「回転規制部」の一例である。
上記実施形態は単なる例示であり、本発明に係るネジ締め工具は、例示されたスクリュードライバ1の構成に限定されるものではない。例えば、下記に例示される変更を加えることができる。なお、これらの変更は、これらのうちいずれか1つのみ、あるいは複数が、独立して、または実施形態に示すスクリュードライバ1、あるいは各請求項に記載された発明と組み合わされて採用されうる。
動力伝達機構4において、太陽部材、リング部材、キャリア部材、および遊星ローラの構成(形状、サイズ、数等)および配置は、適宜変更されてよい。例えば、リテーナ43の保持アーム434の数およびローラ45の数は、10に限られるものではなく、適宜変更が可能である。リテーナ43は、スピンドル3に前後方向に移動不能に固定されていてもよい。この場合、例えば、リテーナ43とテーパスリーブ41の間に、テーパスリーブ41を最後方位置に向けて付勢するバネ部材が配置されてもよい。
上記実施形態では、付勢バネ49は、様々な機能を有する。具体的には、太陽部材としてのテーパスリーブ41を最後方位置へ向けて付勢する機能、キャリア部材としてのリテーナ43および遊星ローラとしてのローラ45の前後方向の移動を規制する機能、スピンドル3を初期位置に向けて付勢する機能、および、ギアスリーブ47とテーパスリーブ41およびリテーナ43を、動力伝達を遮断する方向に付勢する機能が挙げられる。つまり、単一の付勢バネ49が、複数の機能を発揮している。しかしながら、これらの機能は、夫々に別個の部材(例えば、バネ部材)によって実現されてもよいし、一部の機能が省略されてもよい。
上記実施形態では、テーパスリーブ41の駆動軸A1周りの回動を、テーパスリーブ41の前後方向の直線運動に変換するように構成された運動変換機構として、傾斜面153、414を利用するカム機構(カム部151、412)が例示されている。しかしながら、このような運動変換機構は、適宜変更されうる。例えば、カム突起152、413の形状、数、および配置は、上記実施形態の例に限られない。例えば、カム部151、412のうち、何れか一方のみが傾斜面を有してもよい。また、カム部151、412に代えて、傾斜溝(螺旋状の溝を含む)を利用するカム機構や、ネジ溝を利用するネジ機構が採用されてもよい。また、例えば、ベース15ではなく、本体ハウジング11にカム部151が設けられてもよい。
テーパスリーブ41の駆動軸A1周りの回動可能範囲を規定する構成は、規制凹部155に限られるものではない。例えば、上記実施形態とは逆に、ベース15に規制突起が設けられ、規制突起が挿入される規制凹部がテーパスリーブ41に設けられてもよい。また、ベース15ではなく、本体ハウジング11に、テーパスリーブ41の一部に当接することで、回動可能範囲を規定する突起が設けられてもよい。また、テーパスリーブ41の駆動軸A1周りの回動可能範囲を規定するのではなく、テーパスリーブ41に前方から当接することで、テーパスリーブ41の前後方向の移動可能距離(つまり、最前方位置)を規定する当接部が設けられてもよい。
また、本体ハウジング11やハンドル部17の形状や連結構造、モータ2の種類や配置も、適宜変更可能である。
更に、本発明および上記実施形態の趣旨に鑑み、以下の構成(態様)が構築される。以下の構成のうちいずれか1つのみ、あるいは複数が、実施形態のスクリュードライバ1およびその変形例、あるいは各請求項に記載された発明と組み合わされて採用されうる。
[態様1]
前記動力伝達機構は、前記摩擦力が閾値に達すると、前記太陽部材が前記第1位置から前記第2位置へ移動しつつ、前記スピンドルへ前記動力を伝達するように構成されている。
[態様2]
前記太陽部材、前記リング部材および前記キャリア部材は、夫々、遊星ローラ式の動力伝達機構における固定要素、入力要素および出力要素であって、前記キャリア部材は、スピンドルと一体的に回転するように構成されている。
[態様3]
前記太陽部材は、前記モータが逆転方向に回転駆動される場合、前記第1位置において、前記固定要素として機能するように構成されている。
[態様4]
前記カム機構は、前記ハウジングまたは前記ハウジングに連結された部材に設けられ、第1当接面を有する第1カム部と、前記太陽部材に設けられ、第2当接面を有する第2カム部とを含み、
前記第1当接面および前記第2当接面の少なくとも一方は、前記駆動軸周りの周方向に傾斜する傾斜面を含み、
前記第1カム部および前記第2カム部は、前記第1当接面と前記第2当接面の摺動により、前記太陽部材の回動を、前記太陽部材の前記前後方向の直線移動に変換するように構成されている。
[態様5]
前記バネ部材は、前記リング部材と前記太陽部材を互いから離れる方向に付勢する。
[態様6]
前記バネ部材は、前記リング部材とキャリア部材とを、互いから離間するように付勢する。
[態様7]
前記回転規制部は、前記ハウジングまたは前記ハウジングに回転不能に連結された部材に設けられ、前記太陽部材の回動方向において前記太陽部材の一部に当接し、回動を規制するように構成されている。
[態様8]
前記太陽部材は、凸部または凹部を有し、前記回転規制部は、前記太陽部材の前記凸部に係合可能な凹部、または前記太陽部材の前記凹部に係合可能な凸部として構成されている。
[態様9]
前記回転規制部は、前記モータが前記逆転方向に回転駆動される場合、前記太陽部材の回転を禁止するように構成されている。
[態様10]
前記ハウジングの前端部に装着され、ネジの締め付け深さを規定するように構成されたロケータを更に備える。
1:スクリュードライバ、10:本体部、11:本体ハウジング、12:後部ハウジング、13:前部ハウジング、135:ストッパ部、14:中央ハウジング、141:区画壁、15:ベース、151:カム部、152:カム突起、153:傾斜面、155:規制凹部、156:端、157:端、158:平坦面、159:脚部、17:ハンドル部、171:把持部、173:トリガ、174:メインスイッチ、175:切替レバー、176:回転方向スイッチ、178:コントローラ、179:電源ケーブル、18:ハンドルハウジング、19:ロケータ、2:モータ、21:ロータ、23:モータシャフト、231:ベアリング、233:ベアリング、24:ピニオンギア、25:ファン、3:スピンドル、301:ベアリング、302:ベアリング、31:前側シャフト、311:ビット挿入孔、32:後側シャフト、321:溝、34:フランジ、36:ボール、4:動力伝達機構、41:テーパスリーブ、411:テーパ面、412:カム部、413:カム突起、414:傾斜面、415:突出端面、416:規制突起、419:凹部、43:リテーナ、431:底壁、432:凹部、433:フランジ部、434:保持アーム、45:ローラ、47:ギアスリーブ、470:ギア歯、471:底壁、474:周壁、475:テーパ面、48:ベアリング、481:外輪、483:内輪、49:付勢バネ、9:ドライバビット、90:ネジ、492:ワッシャ、900:被加工物、A1:駆動軸

Claims (7)

  1. 先端工具を回転駆動することでネジ締めを行うように構成されたネジ締め工具であって、
    ハウジングと、
    前記ネジ締め工具の前後方向を規定する駆動軸に沿って、前記前後方向に移動可能、且つ、前記駆動軸周りに回転可能に前記ハウジングに支持され、前記先端工具を着脱可能に構成された前端部を有するスピンドルと、
    前記ハウジングに収容されたモータと、
    前記駆動軸と同軸状に配置された太陽部材、リング部材、およびキャリア部材と、前記キャリア部材に自転可能に保持された遊星ローラとを含み、前記ハウジングに収容された動力伝達機構とを備え、
    前記太陽部材および前記リング部材は、前記駆動軸に対して傾斜した第1テーパ面および第2テーパ面を夫々に有し、
    前記動力伝達機構は、前記スピンドルの後方への移動に応じて、前記リング部材が後方へ移動して前記太陽部材に近接することで、前記遊星ローラと前記第1テーパ面および前記第2テーパ面とが摩擦接触し、前記遊星ローラと前記第1テーパ面および前記第2テーパ面との間の摩擦力によって前記スピンドルへ前記モータの動力を伝達するように構成されており、
    前記太陽部材は、第1位置と、前記第1位置よりも前方の第2位置との間で前記前後方向に移動可能であって、前記摩擦力が閾値に達すると、前記第1位置から前記第2位置へ移動し、前記摩擦力が前記閾値を下回ると、前記第2位置から前記第1位置へ移動するように構成されていることを特徴とするネジ締め工具。
  2. 請求項1に記載のネジ締め工具であって、
    前記太陽部材を前記第1位置に向けて付勢するバネ部材と、
    前記太陽部材の前記駆動軸周りの回動を、前記太陽部材の前記前後方向の直線運動に変換するように構成された運動変換機構とを更に備え、
    前記リング部材は、前記モータの前記動力で回転されるように構成されており、
    前記太陽部材は、前記第1位置に配置されている状態で、前記摩擦力が前記閾値に達すると、前記リング部材から伝達された前記動力で回動し、前記運動変換機構によって、前記バネ部材の付勢力に抗して前記第2位置へ移動されるように構成されていることを特徴とするネジ締め工具。
  3. 請求項2に記載のネジ締め工具であって、
    前記キャリア部材は、前記太陽部材と共に前記スピンドルに対して前記前後方向に移動可能に配置されており、
    前記バネ部材は、前記キャリア部材を介して前記太陽部材を後方に付勢することを特徴とするネジ締め工具。
  4. 請求項2または3に記載のネジ締め工具であって、
    前記太陽部材が前記駆動軸周りに回動可能な角度範囲を規定するように構成された回転規制部を更に備えたことを特徴とするネジ締め工具。
  5. 請求項2〜4の何れか1つに記載のネジ締め工具であって、
    前記バネ部材は、前記スピンドルと前記太陽部材とを、夫々、前方および後方へ付勢することを特徴とするネジ締め工具。
  6. 請求項2〜5の何れか1つに記載のネジ締め工具であって、
    前記ハウジングとは別個に形成され、前記ハウジングに前記駆動軸周りに回転不能に連結されたカム部材を更に備え、
    前記運動変換機構は、前記カム部材に設けられた第1カム部と、前記太陽部材に設けられた第2カム部とを含むカム機構として構成されていることを特徴とするネジ締め工具。
  7. 請求項1〜6の何れか1つに記載のネジ締め工具であって、
    前記モータは、前記先端工具がネジを締める方向に対応する正転方向、および、前記先端工具が前記ネジを緩める方向に対応する逆転方向に回転駆動可能であって、
    前記太陽部材は、前記モータが前記正転方向に回転駆動される場合にのみ、前記第1位置と前記第2位置の間で移動するように構成されていることを特徴とするネジ締め工具。
JP2019077899A 2019-04-16 2019-04-16 ネジ締め工具 Active JP7217077B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019077899A JP7217077B2 (ja) 2019-04-16 2019-04-16 ネジ締め工具
PCT/JP2020/016182 WO2020213539A1 (ja) 2019-04-16 2020-04-10 ネジ締め工具
DE112020001044.9T DE112020001044T5 (de) 2019-04-16 2020-04-10 Schraubenanziehwerkzeug
CN202080028926.5A CN113692333B (zh) 2019-04-16 2020-04-10 螺钉紧固工具
US17/439,428 US11975423B2 (en) 2019-04-16 2020-04-10 Screw-tightening tool

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019077899A JP7217077B2 (ja) 2019-04-16 2019-04-16 ネジ締め工具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020175458A true JP2020175458A (ja) 2020-10-29
JP7217077B2 JP7217077B2 (ja) 2023-02-02

Family

ID=72837859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019077899A Active JP7217077B2 (ja) 2019-04-16 2019-04-16 ネジ締め工具

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11975423B2 (ja)
JP (1) JP7217077B2 (ja)
CN (1) CN113692333B (ja)
DE (1) DE112020001044T5 (ja)
WO (1) WO2020213539A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP1710821S (ja) * 2021-08-05 2022-03-25 携帯用電気ハンマードリル本体
USD1034128S1 (en) * 2022-02-07 2024-07-09 Robert Bosch Gmbh Hammer drill

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11193851A (ja) * 1997-12-26 1999-07-21 Teijin Seiki Co Ltd 減速装置
JP2002293285A (ja) * 2001-03-30 2002-10-09 Yamaha Motor Co Ltd 電動補助自転車用動力ユニット
JP2009072903A (ja) * 2007-08-28 2009-04-09 Panasonic Electric Works Co Ltd 電動工具および変速機構
JP2012135842A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Makita Corp 作業工具
JP2012135843A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Makita Corp 作業工具

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2839952A (en) * 1954-12-20 1958-06-24 Supreme Products Corp Reversible power tool drive attachment
TW512211B (en) * 1999-03-16 2002-12-01 Sumitomo Heavy Industries Driving device
JP4327061B2 (ja) * 2004-10-21 2009-09-09 株式会社マキタ 締付け工具
JP5099440B2 (ja) * 2008-05-27 2012-12-19 日立工機株式会社 ねじ締め機
EP2505307B1 (en) * 2011-03-31 2014-01-08 Makita Corporation Power tool
CN104440739B (zh) * 2013-09-19 2016-06-29 株式会社牧田 作业工具
JP6657527B2 (ja) * 2015-11-11 2020-03-04 株式会社マキタ 作業工具

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11193851A (ja) * 1997-12-26 1999-07-21 Teijin Seiki Co Ltd 減速装置
JP2002293285A (ja) * 2001-03-30 2002-10-09 Yamaha Motor Co Ltd 電動補助自転車用動力ユニット
JP2009072903A (ja) * 2007-08-28 2009-04-09 Panasonic Electric Works Co Ltd 電動工具および変速機構
JP2012135842A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Makita Corp 作業工具
JP2012135843A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Makita Corp 作業工具

Also Published As

Publication number Publication date
CN113692333A (zh) 2021-11-23
WO2020213539A1 (ja) 2020-10-22
JP7217077B2 (ja) 2023-02-02
DE112020001044T5 (de) 2021-12-23
US20220152792A1 (en) 2022-05-19
US11975423B2 (en) 2024-05-07
CN113692333B (zh) 2023-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5122400B2 (ja) 電動工具
JP4227028B2 (ja) ドライバドリル
JP3677190B2 (ja) ドライバドリルのクラッチ機構
JP5562540B2 (ja) 電動工具
JP2006263914A (ja) コンビネーションドリル
WO2020213539A1 (ja) ネジ締め工具
JP7246202B2 (ja) 震動機構付き電動工具
JP2010247249A (ja) 電動工具
JP5341429B2 (ja) 電動工具
JP3655481B2 (ja) 震動ドライバドリル
JP6322988B2 (ja) 締め付け工具のトルククラッチ機構
JP7231329B2 (ja) ネジ締め工具
JP7136705B2 (ja) 作業工具
JP2012006101A (ja) 打撃工具
JP2023058840A (ja) ネジ締め工具
JP2002178206A (ja) 振動ドリル
CN111757793B (zh) 作业工具
US11607780B2 (en) Work tool
JP6759815B2 (ja) 電動工具
JP2020124791A (ja) ネジ締め工具
WO2024024250A1 (ja) 作業機
WO2024024685A1 (ja) 作業機
JP3881232B2 (ja) ドライバドリル
JP2024018364A (ja) 作業機
JP2024018362A (ja) 作業機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230117

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20230119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7217077

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150