JP2010247249A - 電動工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動ねじ締め機において、スピンドルの外部トルクの増大に伴って自動的に低速高トルク出力状態に変速され、この出力状態が変速ロック機構によってロックされ、このロック状態はスイッチレバーのオフ操作によりリセットされる構成を備え、変速装置の第2段インターナルギヤが第1段キャリアと一体で回転する高速低トルク出力状態と、第2段インターナルギヤが第1段キャリアから切り離されてその回転が規制されることにより低速高トルク出力状態に切り換わる構成とした場合に、リセット時における第1段キャリアと第2段インターナルギヤの噛み合い時の衝撃を低減して変速装置の耐久性を高める。
【解決手段】スイッチレバーのオフ操作による電動モータ停止のタイミングに対して変速装置がリセットされるタイミングを遅延機構D1によりずらして、惰性回転停止後に第1段キャリア23に第2段インターナルギヤ34を噛み合わせてその衝撃を低減する。
【選択図】図22

Description

この発明は、例えば電動ドライバやねじ締め機等の主として回転動力を出力する電動工具に関する。
一般にこの種の電動工具は、駆動源としての電動モータの回転動力を変速装置によって減速して必要な回転トルクを出力する構成を備えている。多くの場合変速装置には、遊星歯車機構が用いられている。
例えば、ねじ締め機では、締め付け当初は小さなトルクで足り、締め付けが進行するに従って徐々に大きな回転トルクが必要となる。このため、締め付け当初では変速装置の減速比を小さくして高速低トルクを出力し、締め付け途中で変速装置の減速比を大きくして低速高トルクを出力することが、迅速かつ確実なねじ締めを行う観点で要求される機能となる。しかも、締め付け途中の段階で、ねじ締めビットを経てスピンドル(出力軸)に付加される締め付け抵抗(負荷トルク)が一定値に達した時点で自動的に減速比が切り換わることが使い勝手の点で要求される。
下記の特許文献2には、電動モータの出力軸とねじ締めビットを装着したスピンドルとの間に2段階の遊星歯車機構を有する変速装置を介装したねじ締め機が開示されている。この変速装置によれば、ねじ締め当初では出力側の2段目の遊星歯車機構(第2段遊星)のインターナルギヤと1段目の遊星歯車機構(第1段遊星)のキャリアが回転について一体化された状態とすることにより第1段遊星のキャリアと第2段遊星のキャリアが直結される結果、高速低トルクが出力されて迅速なねじ締めがなされる。ねじ締めが進行して使用者がねじ締め機の押し付け力を強くすると、第2段遊星のインターナルギヤが軸方向へ相対変位して第1段遊星のキャリアから回転について切り離されて固定されることにより、第2段遊星での減速が有効となって第1段遊星での減速に加わる結果当該変速装置の減速比が大きくなって低速高トルクが出力されて確実なねじ締めがなされる。
また、別の従来技術によれば、この低速高トルク出力状態は、第2段遊星のインターナルギヤを第1段遊星のキャリアから切り離した位置に保持することによってロックされる。この場合、リセット機構により、インターナルギヤのロック状態を解除して第1段遊星のキャリアに回転について一体化された初期位置に戻すことによって当該変速装置が高速低トルク出力状態(初期状態)にリセットされる。
下記の特許文献1には、自動変速により切り換わった低速高トルク出力状態を初期状態の高速低トルク出力状態に戻すためのリセット機構が開示されている。この従来のリセット機構によれば、本体部の動作を停止させるためになされるスイッチレバーの戻し動作(オフ操作)を利用して変速装置を初期状態(高速低トルク出力状態)に戻す構成であるので、当該ねじ締め機の使用者の特別の操作を必要とすることなく、変速装置を初期状態にリセットすることができる。
特許第3084138号公報 特許第3289958号公報
しかしながら、これら従来のリセット機構には次のような問題があった。従来のリセット機構は、スイッチレバーをオフ操作すると、これとほぼ同時に第2段遊星のインターナルギヤが初期位置に瞬時に戻される構成となっていた。一方、スイッチレバーのオフ操作により電源が遮断された直後では、電動モータが完全に停止するまでの間惰性により回転し、従って第1段遊星のキャリアが僅かな時間であるが惰性により回転する状態となる。このため、スイッチレバーのオフ操作によりリセット機構が作動すると、惰性により回転する第1段遊星のキャリアに対して回転規制状態であった第2段遊星のインターナルギヤが回転について噛み合わされることとなって、この噛み合い時の衝撃が当該変速装置の耐久性を損なうおそれがあった。
そこで、本発明は、スイッチレバーのオフ操作を利用して変速装置を初期状態にリセットするリセット機構において、リセット時の衝撃を低減して当該変速装置の耐久性を高めることを目的とする。
このため、本発明は、特許請求の範囲の各請求項に記載した構成の電動工具とした。
請求項1記載の電動工具によれば、スイッチレバーをオン操作すると電動モータが起動して当該電動工具を動作させることができる。電動工具の動作中、スピンドルに付加される外部トルクが増大すると、第2段遊星歯車機構のインターナルギヤが回転規制位置に変位してその回転が規制され、その結果変速装置が低速高トルク出力状態に自動的に切り換わる。第2段遊星歯車機構のインターナルギヤが第1段遊星歯車機構のキャリアと一体で回転することにより変速装置の減速比が小さくなって高速低トルク出力状態となり、第2段遊星歯車機構のインターナルギヤが第1段遊星歯車機構のキャリアから切り離されて回転が規制されることにより変速装置の減速比が大きくなって低速高トルク出力状態となる。
この低速高トルク出力状態は変速ロック機構によってロックされ、このロック状態は、スイッチレバーのオフ操作により作動するリセット機構により解除されて変速装置が初期状態にリセットされる。
スイッチレバーのオフ操作によりなされる電動モータの停止のタイミングと、リセット機構によりなされる変速ロック機構の解除のタイミングが遅延機構によって時間的にずれている。このため、スイッチレバーのオフ操作後、電動モータが惰性回転を終了した後若しくは終了する間際に、変速ロック機構が解除されて第2段遊星歯車機構のインターナルギヤが第1段遊星歯車機構のキャリアに噛み合う回転許容位置に戻される。
このように、請求項1記載の電動工具によれば、低速高トルク出力状態での作動終了後にスイッチレバーをオフ操作すると、電動モータが停止後、一定時間遅れて変速ロック機構が解除されて変速装置が初期状態にリセットされる。このため、電動モータが停止してその惰性回転が終了若しくは終了する間際になって、第2段遊星歯車機構のインターナルギヤが回転許容位置に戻されて第1段遊星歯車機構のキャリアに噛み合わされることから、噛み合い時における衝撃を従来よりも大幅に低減して当該変速装置の耐久性を高めることができる。
この点、従来は、電動モータが停止した直後若しくはほぼ同時であって、第1段遊星歯車機構のキャリアが惰性回転する段階で、回転が規制された第2段遊星歯車機構のインターナルギヤが噛み合わされる構成であったので、噛み合い時の衝撃が大きく、その結果変速装置の耐久性が損なわれていた。
請求項2記載の電動工具によれば、スピンドルに付加される外部トルクが増大すると第2段遊星歯車機構のインターナルギヤが第1段遊星歯車機構のキャリアから切り離されて回転規制位置に変位することにより当該変速装置が低速高トルク出力状態に自動的に切り換わる。この低速高トルク出力状態は、ロックリングがロック位置に変位して係合球が第2段インターナルギヤに係合することによってロックされる。回転が規制された第2段遊星歯車機構のインターナルギヤには、遊星ギヤを経て回転トルクが付加される。この回転トルクによって係合球が、ロックリングの変位方向に対して交差する方向に変位する。この係合球の変位が許容されるように保持孔が例えば機軸回りに長い長溝孔形状に形成されている。係合球がロックリングの変位方向に交差する方向に変位すると、逃がし凹部内へ進入不能となって当該係合球によりインターナルギヤが回転規制位置にロックされた状態に保持される。このため、リセット機構により変速装置が初期状態にリセットされる段階であって、ロックリングの逃がし凹部内に係合球が収容されて第2段遊星歯車機構のインターナルギヤが回転規制位置から回転許容位置に変位して第1段遊星歯車機構のキャリアに噛み合わされるためには、係合球が保持溝内をロックリングの変位方向に交差する方向に変位する必要があり、そのために要する時間だけ遅れてロックリングがアンロック位置に戻されて第2段遊星歯車機構のインターナルギヤが回転許容位置に戻される。
このことから、スイッチレバーのオフ操作後、電動モータの惰性回転が終了し、若しくは終了する間際に、第2遊星歯車機構のインターナルギヤが第1段遊星歯車機構のキャリアに噛み合わされて初期状態にリセットされることから、第1段遊星歯車機構のキャリアに対する第2段遊星歯車機構のインターナルギヤの噛み合い時点での衝撃を大幅に低下させて当該変速装置の耐久性を高めることができる。
請求項3記載の電動工具によれば、スイッチレバーのオフ操作により電動モータが停止した後、リセットアームに対する当該スイッチレバーの空走時間に相当する時間だけおくれてロックリングがアンロック位置に戻されて第2段遊星歯車機構のインターナルギヤが回転規制位置から回転許容位置に戻され、これにより第2段遊星歯車機構のインターナルギヤが第1段遊星歯車機構のキャリアに噛み合わされて当該変速装置が初期状態にリセットされる。
このため、請求項3記載の電動工具においても、スイッチレバーのオフ操作後、電動モータの惰性回転が停止し、若しくは停止する間際に第2段遊星歯車機構のインターナルギヤが第1段遊星歯車機構のキャリアに噛み合わされて初期状態にリセットされることから、当該インターナルギヤとキャリアとの噛み合い時点での衝撃を従来よりも大幅に低減して当該変速装置の耐久性を高めることができる。
本実施形態の電動工具の全体の縦断面図である。本図は、変速装置の初期状態を示している。 本実施形態に係る変速装置の拡大図である。本図は、変速装置の初期状態であって高速低トルク出力状態を示している。 本実施形態に係る変速装置の拡大図である。本図は、変速装置が低速高トルク出力状態に切り換わった状態を示している。 変速ロック機構の拡大図である。本図は、変速ロック機構のアンロック状態であって変速装置の初期状態を示している。 ロックリング単体の斜視図である。 ギヤハウジング単体の斜視図である。 変速ロック機構及び第1遅延機構の一部縦断面の拡大図である。本図では、変速装置の初期状態であってロックリングがアンロック位置に位置する状態を示している。本図では、ロック位置に移動したロックリングの前部が二点鎖線で示されている。 図7の(VIII)矢視図であって、第1遅延機構における係合球と保持孔とロックリングの位置関係を展開して示す図である。本図では、ロックリングの位置についてアンロック位置が実線で示され、ロック位置が二点鎖線で示されている。本図では、係合球が保持孔の中央に位置する状態が示されている。 変速ロック機構及び第1遅延機構の一部縦断面の拡大図である。本図では、変速装置の低速高トルク出力状態であって第2段遊星歯車機構のインターナルギヤが回転規制位置に変位した状態が示されている。また、本図では、係合球がインターナルギヤの係合溝部に嵌り込んで、ロックリングがロック位置に変位した状態が示されている。 図9の(X)矢視図であって、第1遅延機構における変速装置の低速高トルク出力状態における係合球と保持孔とロックリングの位置関係を展開して示す図である。本図では、係合球が保持孔の中央に位置する状態で示されている。 変速ロック機構及び第1遅延機構の一部縦断面の拡大図である。本図では、変速装置の低速高トルク出力状態であって第2段遊星歯車機構のインターナルギヤが回転規制位置に変位した状態が示されている。また、本図は、係合球が保持孔の端部に変位したことによる機軸方向の距離に相当する距離だけロックリングがさらに前側へ変位した状態を示している。 図11の(XII)矢視図であって、第1遅延機構における変速装置の低速高トルク出力状態における係合球と保持孔とロックリングの位置関係を展開して示す図である。本図は、図10と比較すると係合球が保持孔の端部に変位している点で異なっており、その結果ロックリングがさらに前側へ変位して係合壁部によって保持孔の中央部が覆われた状態となっている点で異なっている。 変速ロック機構におけるリセット機構の側面図である。本図は、ロックリングが前側のロック位置に位置する状態を示している。 変速ロック機構におけるリセット機構の側面図である。本図は、ロックリングが後ろ側のアンロック位置に戻された状態を示している。 リセットアーム単体の斜視図である。 リセットアームを前側から見た図である。 第2遅延機構の側面図である。本図では、スイッチレバーが初期位置に位置し、従ってリセットアームはリセット位置に戻されてロックリングがアンロック位置に保持された状態で示されている。 第2遅延機構の側面図である。本図では、スイッチレバーがオン操作される途中の段階が示されている。本図では、リセットアームがスイッチレバーのアーム作動部で押されて非リセット位置に向けて傾動し始めた段階が示されている。また、本図では、ロックリングがアンロック位置に位置する状態で示されている。 第2遅延機構の側面図である。本図では、スイッチレバーがオン操作された状態が示されている。リセットアームが非リセット位置にロックされた状態で示されている。また、本図では、アンロック位置のロックリングが実線で示され、ロック位置のロックリングが二点鎖線で示されている。 第2遅延機構の側面図である。本図では、スイッチレバーがオフ操作される途中の段階が示されている。本図では、リセットアームがラッチレバーによって非リセット位置にロックされた状態のままであり、従ってスイッチレバーリセットアームに対して空走していることが示されている。本図では、ロック位置のロックリングが実線で示され、アンロック位置のロックリングが二点鎖線で示されている。 第2遅延機構の側面図である。本図では、図17に示す状態と同じであって、スイッチレバーが初期位置に戻された結果、ラッチレバーが外れてリセットアームがリセット位置に戻され、その結果ロックリングがアンロック位置に戻された状態を示している。 変速ロック機構及び第1遅延機構の一部縦断面の拡大図である。本図では、変速装置の低速高トルク出力状態であって第2段遊星歯車機構のインターナルギヤが回転規制位置にロックされた状態が示されている。本図は、リセット機構によりロックリングがアンロック位置に戻されたが、係合球が保持孔の端部に位置するため逃がし凹部に退避できない結果、インターナルギヤが回転規制位置にロックされた状態のままであることが示されている。 変速ロック機構及び第1遅延機構の一部縦断面の拡大図である。本図では、リセット機構によってロックリングがアンロック位置に戻され、第2段遊星歯車機構のインターナルギヤに対する回転トルクが除去された結果係合球が保持孔の中央部に戻され、その結果、係合球がインターナルギヤの係合溝から逃がし凹部内に戻される直前の瞬間的な状態を示している。
次に、本発明の実施形態を図1〜図23に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る電動工具1の全体を示している。本実施形態では、電動工具1の一例として充電式電動ドライバドリルを例示する。この電動工具1は、先端工具としてドライバビットを装着することにより電動ねじ締め機として用いることができ、ドリルビットを装着することにより孔明け加工用の電動ドリルとして用いることができる。
この電動工具1は、本体部2とハンドル部3を備えている。本体部2は概ね円柱体形状を有するもので、その長手方向(機軸方向)の中程から側方へ突き出す状態にハンドル部3が設けられている。
ハンドル部3の基部前側には、トリガ形式のスイッチレバー4が配置されている。このスイッチレバー4を使用者が指先で引き操作(オン操作)すると、本体部2の後部に内蔵された電動モータ10が起動する。また、ハンドル部3の先端には、バッテリパック5を取り付けるためのバッテリ取り付け台座部6が設けられている。このバッテリパック5を電源として電動モータ10が作動する。
電動モータ10の回転動力は、三つの遊星歯車機構を有する変速装置Hにより減速されてスピンドル11に出力される。スピンドル11の先端には、先端工具を装着するためのチャック12が取り付けられている。
三つの遊星歯車機構は電動モータ10からスピンドル11に至る動力伝達経路に介在されている。以下、動力伝達経路の上流側(電動モータ10側)から第1段遊星20、第2段遊星30、第3段遊星40と言う。この第1〜第3段遊星20,30,40の詳細が図2及び図3に示されている。第1〜第3段遊星20,30,40は、本体部2に固定した円筒形のギヤハウジング15内に組み込まれて、電動モータ10の出力軸10aに同軸に配置され、またスピンドル11に同軸に配置されている。以下、スピンドル11の回転軸線(電動モータ10の出力軸10aの回転軸線)を機軸Jとも言う。この機軸J上に電動モータ10、第1〜第3段遊星20,30,40及びスピンドル11が配置されている。この機軸Jに沿った方向が当該電動工具1の機軸方向であり、この機軸方向が本体部2の長手方向となる。
電動モータ10の出力軸10aに第1段遊星20の第1段太陽ギヤ21が取り付けられている。この第1段太陽ギヤ21には三つの第1段遊星ギヤ22〜22が噛み合わされている。この三つの第1段遊星ギヤ22〜22は、第1段キャリア23に回転自在に支持されている。また、この三つの第1段遊星ギヤ22〜22は、第1段インターナルギヤ24に噛み合わされている。第1段インターナルギヤ24は、ギヤハウジング15の内面に沿って取り付けられている。この第1段インターナルギヤ24は、機軸J回りに回転不能かつ機軸J方向に移動不能に固定されている。
第1段キャリア23の前面中心には、第2段遊星30の第2段太陽ギヤ31が一体に設けられている。この第2段太陽ギヤ31には三つの第2段遊星ギヤ32〜32が噛み合わされている。この三つの第2段遊星ギヤ32〜32は、第2段キャリア33に回転自在に支持されている。また、この三つの第2段遊星ギヤ32〜32は、第2段インターナルギヤ34に噛み合わされている。この第2段インターナルギヤ34は、機軸J回りに回転可能かつ機軸J方向に一定の範囲で変位可能な状態でギヤハウジング15の内面に沿って支持されている。この第2段インターナルギヤ34の詳細については後述する。
第2段キャリア33の前面中心には、第3段遊星40の第3段太陽ギヤ41が一体に設けられている。この第3段太陽ギヤ41には三つの第3段遊星ギヤ42〜42が噛み合わされている。この三つの第3段遊星ギヤ42〜42は、第3段キャリア43に回転自在に支持されている。また、この三つの第3段遊星ギヤ42〜42は、第3段インターナルギヤ44に噛み合わされている。この第3段インターナルギヤ44はギヤハウジング15の内面に沿って取り付けられている。この第3段インターナルギヤ44は、機軸J回りに回転不能かつ機軸J方向に移動不能に固定されている。
第3段キャリア43の前面中心にスピンドル11が同軸に結合されている。スピンドル11は、軸受け13,14を介して機軸J回りに回転自在に支持されている。このスピンドルの先端にチャック12が取り付けられている。
[自動変速装置H]
前記したように第2段インターナルギヤ34は、機軸J回りに回転可能かつ機軸J方向に一定の範囲で移動可能に支持されている。この第2段インターナルギヤ34の後面には、周方向に沿って複数のクラッチ歯34a〜34aが設けられている。このクラッチ歯34a〜34aは、第1段キャリア23の前面に同じく周方向に沿って設けたクラッチ歯23a〜23aに噛み合わされている。図2は、第2段インターナルギヤ34のクラッチ歯34a〜34aが第1段キャリア23のクラッチ歯23a〜23aに噛み合った状態を示している。この噛み合い状態では、第2段インターナルギヤ34は機軸J方向について後側(図2において左側)の回転許容位置に位置しており、この回転許容位置では第2段インターナルギヤ34は第1段キャリア23と一体で回転し、従ってこの場合には第2段太陽ギヤ31と第2段インターナルギヤ34が一体で回転する。
スピンドル11を経て第2段インターナルギヤ34に一定以上の外部トルクが付加されると、第1段キャリア23に対して第2段インターナルギヤ34が相対回転してクラッチ歯34aとクラッチ歯23aの噛み合いが外れ、その結果第2段インターナルギヤ34が機軸J方向前側(図2において右側)へ変位する。
第2段インターナルギヤ34は、圧縮ばね35によって上記回転許容位置側へ付勢されている。このため、第2段インターナルギヤ34はこの圧縮ばね35の付勢力に抗して機軸J方向前側(クラッチ歯23a,34aが外れる方向)へ変位する。また、この圧縮ばね35の付勢力に基づいて、第2段インターナルギヤ34が前側へ変位して減速比が切り換わるための一定の外部トルクが設定されている。
圧縮ばね35は、第2段インターナルギヤ34の前面に対して押圧板36を介在させて作用している。すなわち、第2段インターナルギヤ34は、その前面に当接された円環形状の押圧板36を介して作用する圧縮ばね35の付勢力によってクラッチ歯34a,23aが噛み合う方向であって回転許容位置側に押し付けられている。
押圧板36の後側には転動板37が配置されている。転動板37も円環形状を有しており、第2段インターナルギヤ34の周囲に沿って機軸J回りに回転可能に支持されている。この転動板37と、第2段インターナルギヤ34の周面に設けたフランジ部34bの前面との間には、多数の鋼球38〜38が挟み込まれている。この鋼球38〜38と転動板37が、第2段インターナルギヤ34を回転自在に支持しつつ圧縮ばね35の付勢力を作用させるためのスラスト軸受けとして機能する。
図1,2,4に示す状態は、スピンドル11に一定値以上の外部トルクが作用していない状態若しくは無負荷状態であって、押圧板36を介して第2段インターナルギヤ34に圧縮ばね35の付勢力が作用し、その結果当該第2段インターナルギヤ34が回転許容位置に保持されて第1段キャリア23と一体で回転する状態となっている。この状態が変速装置Hの初期状態である。
第2段インターナルギヤ34が後側の回転許容位置に位置することによりそのクラッチ歯34a〜34aが第1段キャリア23のクラッチ歯23a〜23aに噛み合った状態では、第2段インターナルギヤ34が第1段キャリア23と一体で回転し、従って第2段遊星歯車機構30の減速比は小さくなる結果、スピンドル11は高速かつ低トルクで回転する(高速低トルク出力状態)。これに対して、スピンドル11に付加される外部トルクが一定値以上に達して第2段インターナルギヤ34が前側の回転規制位置に変位することによりそのクラッチ歯34a〜34aと第1段キャリア23のクラッチ歯23a〜23aとの噛み合いが外れた状態では、第1段遊星による減速に第2段遊星30による減速が付加される結果、スピンドル11は低速かつ高トルクで回転する(低速高トルク出力状態)。前者の高速低トルク出力状態と後者の低速高トルク出力状態との切り換えがスピンドル11に付加される外部トルクに基づいて自動的になされる。
スピンドル11に付加される外部トルクの増大に伴って一旦切り換わった低速高トルク出力状態は、以下説明する変速ロック機構60によりロックされる。
[変速ロック機構60]
次に、変速装置Hは、第2段インターナルギヤ34を回転規制位置にロックして当該変速装置Hを低速高トルク出力状態にロックする変速ロック機構60を備えている。
この変速ロック機構60は、ギヤハウジング15の外周側に支持された円環形状のロックリング62を備えている。このロックリング62は、機軸J方向に一定の範囲で移動可能に支持されている。このロックリング62の後面と、ギヤハウジング15側との間には、圧縮ばね63が介装されている。この圧縮ばね63によってロックリング62は、前側のロック位置側に付勢されている。
図5には、ロックリング62が単独で示されている。このロックリング62の内周面には、3つの逃がし凹部62a〜62aが設けられている。この3つの逃がし凹部62a〜62aは、機軸J回りの周方向3等分位置に配置されている。
図6にはギヤハウジング15が単独で示されている。ギヤハウジング15の周囲3等分位置には、V字形の保持孔16〜16が設けられている。この3つのV字形の保持孔16〜16は、それぞれその両端部16b,16bを前側に位置させ、中央部16aを後ろ側に位置させた向きに配置されている。この3つの保持孔16〜16内に、それぞれ1つの係合球61が、ギヤハウジング15内に突き出す位置と突き出さない位置との間を変位可能な状態で保持されている。
図7〜図12には、変速装置Hが高速低トルク出力状態と低速高トルク出力状態との間で切り換わる段階における、第2段インターナルギヤ34と各係合球61とロックリング62との位置関係(変速ロック機構60の動作状態)が示されている。
図7には、当該変速装置Hの初期状態(図2及び図4に示す状態と同じ)が示されている。この初期状態では、第2段インターナルギヤ34が圧縮ばね35の付勢力によって後ろ側の回転許容位置に位置している。このため、ロックリング62は圧縮ばね63に抗して後ろ側のアンロック位置に位置して、各係合球61が逃がし凹部62a内に退避してギヤハウジング15内に突き出さない位置に保持された状態となっている。その結果、ロックリング62は、後ろ側のアンロック位置に保持された状態となっている。各係合球61が逃がし凹部62a内に進入してロックリング62が後ろ側のアンロック位置に保持されていることから各係合球61は、図8に示すように保持孔16の中央部16aに保持される。
図9及び図10には、スピンドル11の外部トルクが高まって第2段インターナルギヤ34が圧縮ばね35に抗して前側の回転規制位置に変位した状態が示されている。第2段インターナルギヤ34が、そのクラッチ歯34a〜34aを第1段キャリア23のクラッチ歯23a〜23aから離脱させるために必要な距離だけ前側へ変位すると、各保持孔16の下側からフランジ部34bが前側へ外れて係合溝部34cが位置する状態となるため、各係合球61がギヤハウジング15の内周側へ突き出して係合溝部34c内に進入した状態となる。各係合球61が係合溝部34c内に嵌り込んでギヤハウジング15の外周側への突き出し寸法が小さくなることにより、ロックリング62が圧縮ばね63の付勢力によって前側へ変位する。
各係合球61は、ロックリング62の逃がし凹部62aの端部(傾斜面)に押されることによって確実に係合溝部34c内に進入する。各係合球61が圧縮ばね63の間接作用によって係合溝部34c内に押し込まれることにより、第2段インターナルギヤ34がさらに僅かな距離(例えば3mm)だけ前側へ変位する。
各係合球61を係合溝部34c内に押し込みつつ、ロックリング62が圧縮ばね63によって前側のロック位置に変位すると、図10に示すように各係合球61に対して逃がし凹部62aが前側へ外れるため、各係合球61が係合溝部34c内に進入した状態に固定される。各係合球61が係合溝部34c内に固定されることにより、第2段インターナルギヤ34が第1段キャリア23から切り離された位置にロックされる。
第2段インターナルギヤ34には、第1段キャリア23から切り離された後には、第2段遊星ギヤ32〜32の噛み合いを経て回転トルクが付加されている。この回転トルクによって第2インターナルギヤ34は、第1段キャリア23から切り離された後に瞬間的に僅かな角度だけ回転する。一方、係合溝部34cは、各係合球61に対応して第2段インターナルギヤ34の周方向3等分位置に一定の角度範囲で設けられている。このため、第2段インターナルギヤ34が僅かな角度だけ回転することによって、3つの係合球61〜61がそれぞれ各係合溝部34cの周方向端部の係合壁部34dに係合され、この係合状態のまま第2インターナルギヤ34が一定角度だけ回転することにより、各係合球61がロックリング62の変位方向(機軸J方向)に交差する方向であって保持孔16の一方の端部16bに変位する。こうして各係合球61が、第2段インターナルギヤ34の各係合溝部34cの端部(係合壁部34d)と、保持孔16の端部16bに挟み込まれることにより当該第2段インターナルギヤ34の回転が規制された状態となる。
[第1遅延機構D1]
変速ロック機構60には、ロックリング62によるロック状態を解除するタイミングについて、スイッチレバー4のオフ操作に対して一定時間ずらすための第1遅延機構D1が付加されている。
前記したように各保持孔16は前側へ開いたV字形に形成されていることから、各係合球61が第2段インターナルギヤ34の回転トルク(回転動作)によって保持孔16の端部16bに変位することによって、第2段インターナルギヤ34が前側へ僅かな距離(例えば1.5mm)だけさらに変位する。この状態が図11及び図12に示されている。
図12に示すように各係合球61が第2段インターナルギヤ34に付加された回転トルクにより保持孔16の端部16bに変位することによって、当該各係合球61が逃がし凹部62aに対して周方向(図12では上側)にずれた状態となる。このため、第2段インターナルギヤ34に第2段遊星ギヤ32を経て回転トルクが付加されている間は、各係合球61が保持孔16の端部16bに保持されて逃がし凹部62a内に退避できないことから係合溝部34c内に進入した位置に確実にロックされる。こうして各係合球61が係合溝部34cの係合壁部34dに係合し、かつ保持孔16の端部16bに保持されることにより、第2インターナルギヤ34が機軸J方向前側の回転規制位置にロックされ、従って当該変速装置Hが低速高トルク出力状態にロックされた状態となる。
また、ロックリング62の内周面には各逃がし凹部62aに対応して係合壁部62cが設けられている。図12に示すように各係合球61がギヤハウジング15の内周側に突き出してロックリング62が圧縮ばね63の付勢力によってロック位置に変位すると、これと一体で係合壁部62cが前側に変位して保持孔16の中央部16aを覆う状態になる。このため、各係合球61は係合壁部62cによって保持孔16の中央部16aに変位できず、その端部16bに保持された状態にロックされる。これによれば、低速高トルク出力状態において、スピンドル11に付加される外部トルクが低下し、若しくは無負荷状態になっても、ロックリング62が圧縮ばね63に抗してアンロック位置まで後退しない限り(変速ロック機構60が解除されない限り)、各係合球61は保持孔16の端部16bに保持されて中央に変位できない状態に保持され、その結果逃がし凹部62a内に戻ることができないためギヤハウジング15の内周側に突き出して係合溝部34c内に嵌り込んだ状態に保持される。このため、スピンドル11の外部トルクが低下等しても第2段インターナルギヤ34が回転規制位置にそのまま保持されて当該変速装置Hが低速高トルク出力状態に維持される。
変速ロック機構60のロック状態は、係合球61が保持孔16の端部16bから中央部16aに戻された後に、当該係合球61が逃がし凹部62a内に退避することにより解除されることから、当該変速装置Hの初期状態へのリセットは、係合球61が保持孔16の端部16bから中央部16aまで戻るのに必要な時間だけ遅れる。このことから、各係合球61を保持する保持孔16をV字形に形成して、第2段インターナルギヤ34の係合溝部34cに係合した状態の各係合球61を、ロックリング62の変位方向(機軸J方向)に交差する方向であって当該保持孔16の中央部16aから端部16bに変位させる構成が第1遅延機構D1に相当する。
[リセット機構90]
変速ロック機構60のロック状態は、以下説明するリセット機構90によってロックリング62がアンロック側(初期位置)に戻されることにより解除されて、当該変速装置Hが初期状態に戻されるようになっている。このリセット機構90の詳細が図13以降に示されている。このリセット機構90は、スイッチレバー4のオフ操作によって作動する。このリセット機構90は、リセットアーム91を備えている。
図15及び図16に、リセットアーム91が示されている。図示するようにこのリセットアーム91は、概ね半円弧形に湾曲した形状を有しており、本体部2の下側ほぼ半周に沿って支持されている。このリセットアーム91は、その両端部に左右対をなす作動部91a,91aと、円弧中央の係合部91bと左右一対の支持孔91c,91cを備えている。左右の支持孔91c,91cに、本体部2の左右側部に相互に同軸に設けた支軸92,92がそれぞれ挿入されて、当該リセットアーム91が両支軸92,92を介して前後に傾動可能に支持されている。
リセットアーム91は、捩りばね97,97によってその作動部91a,91aを後ろ側へ変位させるリセット方向に付勢されている。両捩りばね97,97のそれぞれの一端側はギヤハウジング15側に係合され、他端側は相互に結合されてリセットアーム91側に係合されている。この捩りばね97,97の付勢力によって当該リセットアーム91がリセット側に傾動することにより、ロックリング62がアンロック位置に戻されて当該変速装置Hが初期状態にリセットされる。
図13及び図14に示すようにリセットアーム91の係合部91bは、本体部2の下面側に位置している。この係合部91bが前後に変位することによって当該リセットアーム91が前後に傾動する。
一方、ロックリング62の左右両側部には、係合凸部62b,62bが設けられている。この両係合凸部62b,62bの前側にリセットアーム91の左右両作動部91a,91aが当接される。後述するようにスイッチレバー4のオフ操作により係合部91bが前側へ変位することによりリセットアーム91が支軸92,92を中心にして図示反時計回り方向(リセット方向、図14中白抜きの矢印で示す方向)に傾動する。リセットアーム91が図14中白抜きの矢印で示すリセット方向に傾動すると、係合凸部62b,62bがそれぞれ作動部91a,91aによって後ろ側へ押されるためロックリング62が、図14中二点鎖線で示す前側のロック位置から実線で示す後ろ側のアンロック位置に戻される。
このリセットアーム91は、スイッチレバー4のオンオフ操作に連係して傾動する。スイッチレバー4のオンオフ操作によるリセットアーム91の動作状態が図17〜図21に示されている。スイッチレバー4には、アーム作動部4aとラッチ作動部4bが一体に設けられている。また、ハンドル部3の基部付近(本体部2の下部)であってこのスイッチレバー4のラッチ作動部4bとリセットアーム91の係合部91bとの間には、ラッチレバー93が配置されている。このラッチレバー93は、その長手方向ほぼ中央に結合した支軸94を介して本体部2の下部に上下に傾動可能に支持されている。このラッチレバー93は、捩りばね95によって図示時計回り方向(リセット方向とも言う)に付勢されている。この捩りばね95によって、ラッチレバー93の前側作動部(支軸94に対して前側の端部)93aは斜め下方へ変位する方向に付勢され、後ろ側作動部(支軸94に対して後ろ側の端部)93bは斜め上方へ変位する方向に付勢されている。このラッチレバー93の図示時計回り方向の傾動範囲は、本体部2の下部に設けたストッパ部96によって規制されている。
図17は、スイッチレバー4をオン操作していない初期状態を示している。この初期状態では、スイッチレバー4はばね付勢力によって前側のオフ位置に位置している。このオフ位置では、ラッチレバー93の前側作動部93aがスイッチレバー4のラッチ作動部4bで押し上げられた状態であり、従ってラッチレバー93の後ろ側作動部93bが斜め下方に退避した状態となっている。ラッチレバー93の後ろ側作動部93bが斜め下方に退避することによって、リセットアーム91の係合部91bの後方への変位が許容される。
この初期状態からスイッチレバー4を引き操作(オン操作)すると、本体部2において電動モータ10が起動するとともに、図18及び図19に示すようにリセットアーム91の係合部91bがスイッチレバー4のアーム作動部4aによって後ろ側へ押されることにより当該リセットアーム91がその作動部91a,91aを前側へ変位させる方向(反リセット方向)に傾動する。前記したようにリセットアーム91は、捩りばね97,97によってその作動部91a,91aを後ろ側へ変位させる方向(リセット方向)に付勢されている。このため、スイッチレバー4のオン操作は、捩りばね97,97に抗してリセットアーム91を反リセット方向(図において時計回り方向)に傾動させつつなされる。
また、スイッチレバー4がオン操作されてリセットアーム91が図17→図18→図19に示す過程を経て反リセット方向に傾動することによってその係合部91bがラッチレバー93の後ろ側作動部93bに対して相対的に後ろ側へ変位する。一方、スイッチレバー4がオン操作されてそのラッチ作動部4bがラッチレバー93の前側作動部93aに対して後ろ側へ外れる結果、図19に示すようにラッチレバー93は捩りばね95の付勢力によって時計回り方向に傾動する。このことから、スイッチレバー4がオン操作された本体部2の作動中は、ラッチレバー93がストッパ部96に当接した状態(図19に示す状態)に保持される。この状態では、図示するようにリセットアーム91がその作動部91a,91aを前側へ変位させた状態であることから、ロックリング62が前側のロック位置側へ変位可能な状態であって変速装置Hの低速高トルク出力状態をロックする位置へ変位可能な状態となっている。リセットアーム91は、スイッチレバー4のアーム作動部4aで押され、かつその係合部91bの前側にラッチレバー93の後ろ側作動部93bが位置していることにより、当該反リセット方向に傾動した状態(図19に示す位置)にロックされている。
[第2遅延機構D2]
図19に示す本体部2の動作中において、変速装置Hが高速低トルク出力状態から低速高トルク出力状態に変速し、この状態が変速ロック機構60のロックリング62が図19中二点鎖線で示すように前側のロック位置に変位することによりロックされる。この変速ロック状態は、スピンドル11の負荷トルクが低下した状態(例えば無負荷状態)に移行しても保持される。
この変速ロック状態は、スイッチレバー4をオフ操作することによって動作するリセット機構90によってリセットされる。スイッチレバー4をオフ操作することによりなされるリセット機構90の動作が図20及び図21に示されている。
この変速装置Hが低速高トルク出力状態にロックされた状態において、スイッチレバー4がオフ操作によって前側へ変位すると、そのアーム作動部4aが前側へ変位してリセットアーム91の係合部91bから離間する。しかしながら、この段階ではラッチレバー93の後ろ側作動部93bが未だ係合部91bの前側に位置しているため、リセットアーム91は反リセット方向に保持されており、従ってロックリング62は図中実線で示す前側のロック位置に位置している。このことから、スイッチレバー4のオフ操作当初は、リセットアーム91に対して一定距離だけ空走することになり、その時間だけリセット動作が遅れるようになっている。係る構成が第2遅延機構D2を構成している。
図21に示すようにスイッチレバー4がさらに前側へオフ操作されて初期位置に戻されると、そのラッチ作動部4bがラッチレバー93の前側作動部93aの下側へ進入し、これにより当該前側作動部93aが上方へ押し上げられることによってラッチレバー93が捩りばね95に抗して図示反時計回り方向に傾動する。
ラッチレバー93が図20から図21に示す過程を経て図示反時計回り方向に傾動すると、その後ろ側作動部93bが斜め下方に退避して、リセットアーム91の係合部91bから外れる。このため、係合部91bは前側へ変位可能となり、従って当該リセットアーム91が捩りばね97,97の付勢力によってリセット方向(図中反時計回り方向)へ傾動する。リセットアーム91が捩りばね97,97によってリセット方向へ傾動し、これによりその作動部91a,91aによって係合凸部62b,62bが後ろ側へ押されることにより、ロックリング62がアンロック側へ変位する。
このようにスピンドル11の外部トルクが低下し、若しくは除去された無負荷状態でスイッチレバー4をオフ操作すると、第2遅延機構D2によって一定時間遅れた後に、リセット機構90が作動してロックリング62がアンロック位置に戻される。ロックリング62が圧縮ばね63に抗してアンロック位置に戻されると、変速装置Hが初期状態の高速低トルク出力状態にリセットされる。
図22に示すようにロックリング62がリセット機構90によってアンロック位置に戻されると、これと一体で係合壁部62cが後退するため、各係合球61が保持孔16の中央部16aへ変位可能な状態となる。一方、スピンドル11の外部トルクが低下し、若しくは無負荷状態であることから、第2段インターナルギヤ34には第2段遊星32〜32を経て大きな回転トルクが付加されない状態となっている。このため、第2段インターナルギヤ34を介して各係合球61に対して保持孔16の端部16bに保持するための外力が付加されない状態となっている。このことから、ロックリング62ひいては係合壁部62cが後退すると、第2段インターナルギヤ34が圧縮ばね35の付勢力によって回転許容位置側に後退し始め、これに伴って係合溝部34cに嵌り込んだ各係合球61が保持孔16の中央部16aへ押される。
図23に示すように各係合球61が保持孔16の中央部16aへ戻されると、その径方向外方(図23では上側)に逃がし凹部62aが位置している。このため、各係合球61が第2段インターナルギヤ34の後退動作によってギヤハウジング15の内周側へはみ出さない位置(アンロック位置)に押し出されて図7に示すように逃がし凹部62a内に戻される。各係合球61が逃がし凹部62a内に戻されて、保持孔16が第2段インターナルギヤ34のフランジ部34bで塞がれることにより、各係合球61が逃がし凹部62a内に保持され、従ってロックリング62が後ろ側のアンロック位置にロックされる。こうしてリセット機構90により変速ロック機構60が解除され、これにより第2段インターナルギヤ34が回転許容位置に戻されて当該変速装置Hが図2,4,7に示す初期状態にリセットされる。
以上のように構成した変速装置Hを備えた電動工具1によれば、変速ロック機構60の低速高トルク出力状態をロックするための変速ロック機構60において、係合球61〜61がロックリング62の逃がし凹部62a内から第2段インターナルギヤ34の係合溝部34c内に嵌り込むことにより、当該第2段インターナルギヤ34が回転規制位置において機軸J方向に移動不能にロックされる。また、各係合球61が第2段インターナルギヤ34の係合溝部34c内に嵌り込んだ状態で保持孔16の中央部16aから端部16bへ変位することによって当該第2段インターナルギヤ34が回転不能にロックされる。各係合球61は、保持孔16の中央部16aに位置する状態でのみ逃がし凹部62a内に進入可能であり、保持孔16の端部16bに位置する状態では、逃がし凹部62a内に進入することができない構成となっている。
係る構成によれば、スイッチレバー4をオフ操作してリセット機構90により変速装置Hをリセットする段階では、ロックリング62をアンロック位置に後退させた後、第2段インターナルギヤ34が回転許容位置に戻されるまでの間に、係合球61〜61が保持孔16の端部16bから中央部16aへ戻される必要があり、そのための時間(20〜30msec)だけ第2段インターナルギヤ34のクラッチ歯34a〜34aと第1段キャリア23のクラッチ歯23a〜23aの噛み合いが遅れるようになっている。
このことから、係合球61〜61が回転規制位置における第2段インターナルギヤ34の回転トルクによって保持孔16の中央部16aから端部16bに変位し、当該回転トルクが除去された後には第2段インターナルギヤ34を経て作用する圧縮ばね35の付勢力によって保持孔16の端部16bから中央部16aに戻される構成が第1遅延機構D1を構成している。
この第1遅延機構D1によって、スイッチレバー4のオフ操作後に、電動モータ10及び第1段キャリア23の惰性回転が停止した後若しくは停止間際にそのクラッチ歯23a〜23aに対して第2段インターナルギヤ34のクラッチ歯34a〜34aが噛み合わされることから当該噛み合わせ時の衝撃が大幅に低減され、これにより両クラッチ歯23a〜23a、34a〜34aひいては変速装置Hの耐久性を高めることができる。
また、例示したリセット機構90によれば、スイッチレバー4とリセットアーム91との間にラッチレバー93を主体とする第2遅延機構D2が介装されている。この第2遅延機構D2によれば、スイッチレバー4のオフ操作時に、当該ラッチレバー93が捩りばね95に抗して一定角度傾動するために必要な時間(スイッチレバー4の空走時間)が経過した後にリセットアーム91が捩りばね97,97によってリセット方向に傾動してロックリング62がアンロック位置に戻される。このため、スイッチレバー4のオフ操作後、ラッチレバー93が一定角度傾動するまでの時間だけロックリング62がアンロック位置に戻される時間が遅くなることから、電動モータ10及び第1段キャリア23の惰性回転停止後若しくは停止間際に当該第1段キャリア23のクラッチ歯23a〜23aに第2段インターナルギア34のクラッチ歯34a〜34aが噛み合わされることとなってより一層確実に噛み合わせ時の衝撃を低減して当該変速装置Hの耐久性を高めることができる。
さらに、ロックリング62の内周側に各逃がし凹部62aに対応して係合壁部62cを設け、この係合壁部62cによって保持孔16の中央部16aを覆うことにより各係合球61の中央部16aへの戻りを規制し、これにより当該変速ロック機構60によるロック状態が不用意(リセット機構90に依らないで)に解除されてしまわないようにすることができる。このことから、スピンドル11の外部トルクが低減し若しくは無負荷状態になっても第2段インターナルギヤ34が回転規制位置にロックされた状態は解除されず、従って当該変速装置Hが低速高トルク出力状態に維持される。係る構成によれば、当該電動工具1を孔明けドリルとして用いる場合における貫通作業、あるいはねじ締め機として用いる場合におけるねじ外し作業において、作業の進行に伴ってスピンドル11に対する外部トルクが低減し、若しくは無負荷状態になった時点(負荷が抜けた時点)で、変速装置Hが初期状態にリセットされてしまうことを防止することができる。この場合、スイッチレバー4のオフ操作によって変速装置Hがリセットされ、且つ第2遅延機構D2によって大きな衝撃を生ずることなくリセットされる。
また、各係合球61が、ロックリング62の変位方向(機軸J方向)に交差する方向であって当該保持孔16の端部16bに変位して第2段インターナルギヤ34が回転規制位置にロックされ、これにより当該変速装置Hが低速高トルク出力状態にロックされる構成となっている。係る構成によれば、ロックリング62のロック位置とアンロック位置との間のストローク(変位量)を小さくしても、各係合球61の逃がし凹部62a内への進入を規制してより確実なロック状態を確保することができるので、ロックリング62のストロークを小さくすることができ、ひいてはスイッチレバー4の引き操作量が不十分な場合(トリガの引きが甘い場合)であっても確実な変速ロック状態を実現することができる。
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、第1及び第2遅延機構D1,D2を備える構成を例示したが、いずれか一方の遅延機構のみを備える構成としてもよい。
また、第1遅延機構D1において、保持孔16をV字形に形成する構成を例示したが、単に周方向に長い長溝孔形状の保持孔としてもよい。
さらに、ロックリング62の内周側に周方向に一定の範囲で延びる係合壁部62cを設け、この係合壁部62cによって保持孔16の中央部16aを覆うことにより係合球61の中央部16aへの戻りを規制する構成を例示したが、この係合壁部62cに代えて例えば図12において二点鎖線で示すように規制凸部62dをロックリング62の内周側に一体に設ける構成としてもよい。この規制凸部62dが保持孔16の中央部16aに張り出された状態とすることによってに係合球61の中央部16aへの戻りを規制することができ、例示した係合壁部62cと同様の作用効果を得ることができる。
また、スピンドル11を正転させる場合について説明したが、当該電動工具1をねじ締め機として用いる場合であってスピンドル11を逆転させる場合についても同様に適用することができる。スピンドル11を逆転させる場合には、第2段インターナルギヤ34の回転方向が逆になることから変速ロック機構60による低速高トルク出力状態のロック状態では各係合球61が保持孔16のもう一方の端部16b(例えば図8において下側の端部16b)に変位する。
1…電動工具
2…本体部
J…機軸(スピンドルの回転軸)
3…ハンドル部
4…スイッチレバー、4a…アーム作動部、4b…ラッチ作動部
5…バッテリパック
10…電動モータ
11…スピンドル
12…チャック
13,14…軸受け
15…ギヤハウジング
16…保持孔、16a…中央部、16b…端部
H…変速装置
20…第1段遊星歯車機構
21…第1段太陽ギヤ
23…第1段キャリア、23a…クラッチ歯
30…第2段遊星歯車機構
31…第2段太陽ギヤ
34…第2段インターナルギヤ
34a…クラッチ歯、34b…フランジ部、34c…係合溝部、34d…係合壁部
35…圧縮ばね
40…第3段遊星歯車機構
60…変速ロック機構
61…係合球
62…ロックリング
62a…逃がし凹部、62b…係合凸部、62c…係合壁部、62d…規制凸部
63…圧縮ばね
90…リセット機構
91…リセットアーム、91a…作動部、91b…係合部、91c…支持孔
92…支軸
93…ラッチレバー、93a…前側作動部、93b…後ろ側作動部
94…支軸
95…捩りばね
96…ストッパ部
97…捩りばね
D1…第1遅延機構
D2…第2遅延機構

Claims (3)

  1. スイッチレバーのオン操作により起動する電動モータと、該電動モータの回転動力を減速してスピンドルに出力するための変速装置を内蔵した電動工具であって、
    前記変速装置は、動力伝達経路の上流側の第1段遊星歯車機構と、下流側の第2段遊星歯車機構を備えて、前記スピンドルに付加される外部トルクの増大に伴って、前記第2段遊星歯車機構のインターナルギヤを前記第1段遊星歯車機構のキャリアに噛み合わせた回転許容位置に位置させて前記スピンドルに高速低トルクを出力する初期状態から前記第2段遊星歯車機構のインターナルギヤを前記第1段遊星歯車機構のキャリアに対する噛み合いを切り離して回転が規制される回転規制位置に変位させて前記スピンドルに低速高トルクを出力する状態に自動的に切り換わる構成とされ、
    該変速装置の前記低速高トルク出力状態をロックする変速ロック機構と、前記スイッチレバーのオフ操作に基づいて該変速ロック機構を解除して前記変速装置を前記初期状態にリセットするリセット機構を備え、
    前記スイッチレバーのオフ操作によりなされる前記電動モータの停止のタイミングと、前記リセット機構によりなされる前記変速ロック機構の解除のタイミングを時間的にずらすための遅延機構を備えた電動工具。
  2. 請求項1記載の電動工具であって、前記変速ロック機構は、前記第2段遊星歯車機構を収容するギヤハウジングの保持孔内に保持されて、前記インターナルギヤが前記回転規制位置に変位すると該インターナルギヤに係合して該インターナルギヤを該回転規制位置にロックする係合球と、該係合球を前記インターナルギヤに係合させた状態にロックするロック位置と前記係合球を逃がし凹部内に収容して前記インターナルギヤから離脱させたアンロック位置との間を変位するロックリングを備え、
    前記遅延機構は、前記係合球を前記インターナルギヤに係合させた状態で前記ロックリングの変位方向に交差する方向に変位させて、前記ロックリングの前記アンロック位置へ変位するタイミングと、前記係合球が前記逃がし凹部内へ収容されて前記インターナルギヤが前記回転許容位置に変位するタイミングを時間的にずらす構成とした電動工具。
  3. 請求項1記載の電動工具であって、前記変速ロック機構は、ロック位置に変位して前記インターナルギヤを前記回転規制位置にロックする一方、前記アンロック位置に変位して前記インターナルギヤの前記回転許容位置への変位を許容するアンロック位置との間を変位するロックリングを備え、
    前記リセット機構は、前記スイッチレバーのオフ操作に伴って前記ロックリングを前記アンロック位置に変位させるリセットレバーを備え、
    前記遅延機構は、前記スイッチレバーと前記リセットレバーとの間にラッチレバーを介装し、該ラッチレバーを介して前記ロックリングの前記アンロック位置への変位に対する前記スイッチレバーのオフ操作による変位について空走距離を設定して、前記スイッチレバーのオフ操作によりなされる前記電動モータの停止のタイミングと、前記ロックリングの前記アンロック位置への変位によりなされる前記変速ロック機構の解除のタイミングを時間的にずらす構成とした電動工具。
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