JP4448049B2 - 電動ドライバ - Google Patents

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本発明は、ネジ締めやナット締め作業に用いられ、所定のトルクで出力軸へのトルク伝達を遮断できるトルクリミッタを備えた電動ドライバに関する。
電動ドライバは、モータを内蔵したハウジングに、モータ駆動で回転する出力軸を軸支させて前方へ突出させ、出力軸に装着したドライバビット等の先端工具によってネジやナットの締付作業を行う。また、モータと出力軸との間には、出力軸の所定のトルクで出力軸へのトルク伝達を遮断できるトルクリミッタが設けられて、ネジ等の締付が設定した一定のトルクで行えるようになっている。このトルクリミッタとしては、モータと出力軸との間に設けられる遊星歯車減速機構の1つのインターナルギヤを回転自在に設けると共に、インターナルギヤと対向するカム面が回転方向で係合する押圧部材を設けて、押圧部材をコイルバネ等の付勢手段によってインターナルギヤ側へ押圧し、所定のトルクに達すると、インターナルギヤが押圧部材との係合を解除して空転することでトルク伝達を遮断する機構が良く用いられている。また、例えば特許文献1に開示の如く、モータ側と先端工具側との回転伝達部に、互いの対向面に回転方向で係合するクラッチ爪を備えたトルクリミッタ用のクラッチを夫々設け、一方のクラッチを他方側へ付勢手段で押圧することで、同様に所定トルクでトルク伝達を遮断する機構も知られている。
実公昭50−33759号公報
このようなトルクリミッタ付の電動ドライバを用いてネジ締め等を行う場合、電動ドライバのハウジングには、出力軸の回転方向と反対方向への反力が働くため、作業者は、ハウジングが当該方向へ回転しないようにこの反力に抗してハウジングを支持することになる。しかし、この状態でトルクリミッタが働くとハウジングへの反力も失われるため、それまで支持していたハウジングごと手が反動で回転してしまい、作業者に不快感を与えたり、先端工具がネジから外れて被加工材を傷付けたりするおそれがある。
そこで、本発明は、トルクリミッタ付のものにおいて、トルクリミッタ動作時の反力維持が実現でき、使用感や使い勝手に優れる電動ドライバを提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、筒状部と出力軸との間に、出力軸の正回転時には出力軸の回転を許容し、トルクリミッタの作動に伴う出力軸の筒状部に対する相対的な逆回転時には出力軸の回転を規制するワンウェイクラッチを設けると共に、そのワンウェイクラッチに、出力軸の逆回転時の回転規制を任意に解除可能な解除手段を設けたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、モータの逆回転時には解除手段を確実に動作させるために、解除手段を、モータの逆回転への切替操作に連動して動作させる構成としたものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の目的に加えて、モータの正逆回転の切替操作が、モータの駆動回路に設けられた正逆切替スイッチのスライド操作によるものにおいて、解除手段の連動を簡単な構成で行うために、正逆切替スイッチと解除手段とを連結部材で連結して、正逆切替スイッチのスライド操作に解除手段が連動可能としたものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかの目的に加えて、ワンウェイクラッチ及び解除手段を簡単且つ合理的に形成するために、ワンウェイクラッチを、筒状部側と出力軸との間に介装され、軸方向のスリットを所定間隔で周方向に複数形成した筒状のクラッチリテーナと、各スリット内に収容され、出力軸の半径方向で筒状部側の内周面と出力軸の外周面との間隔より僅かに大きい直径を有する転動体と、筒状部側の内周面でスリットに対応して設けられ、転動体の進入時には転動体が出力軸の外周面と非接触となる逃げ凹部と、クラッチリテーナに設けられ、各転動体を出力軸の逆回転方向で逃げ凹部から離れる方向へ付勢する弾性部材とからなるものとし、解除手段を、クラッチリテーナを、出力軸の停止時に各転動体を逃げ凹部の外へ移動させるクラッチセット位置から、出力軸の停止時に各転動体を逃げ凹部内へ移動させるクラッチ解除位置へ回転可能としたものである。
なお、ここでいう「筒状部側」は、筒状部自体は勿論、筒状部の内側へ一体に装着される別体のスリーブも含む趣旨である。
請求項1に記載の発明によれば、出力軸の正回転による通常のネジ締め等の作業時には、トルクリミッタが作動してもワンウェイクラッチの働きによって反力が突然失われることがなく、作業者への不快感の発生や被加工材の損傷等を効果的に防止可能となる一方、ワンウェイクラッチを利かせることなく出力軸を逆回転させてネジの取り外し等を行うこともできる。よって、使用感や使い勝手に優れたものとなる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、モータの逆回転時には解除手段を確実に動作させて出力軸を逆回転させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加えて、解除手段の連動が簡単な構成で実現可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の何れかの効果に加えて、ワンウェイクラッチ及び解除手段を簡単且つ合理的に形成可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、電動ドライバの一例を示す縦断面図で、電動ドライバ1は、下方にハンドル3を延設した本体ハウジング2の後方(図1の左側)に、正逆回転可能なモータ4を収容し、本体ハウジング2の前方に、前端の筒状部7で出力軸8を軸支する先端ハウジング6を組み付けてなる。9はモータ4の駆動回路に設けられるスイッチ、10は押し込み操作によってスイッチ9をONさせるスイッチレバーで、スイッチ9の上方には、モータ4の回転方向を切替可能な正逆切替スイッチ11が設けられている。この正逆切替スイッチ11を左右方向へスライド操作することにより、モータ軸5の回転を正回転(前方に向かって右回転)と逆回転(同左回転)とに選択可能としている。ここでは、正逆切替レバー11の右側へのスライド位置で正回転、左側へのスライド位置で逆回転となる。
モータ4の前方には、後方に遊星ギヤ14,14を支持するキャリア13を軸方向へ二段配設してなる遊星歯車減速機構12が収容されて、モータ軸5の回転を減速して出力可能としている。最終段のキャリア13には、出力盤15が一体回転可能に嵌着されて、先端ハウジング6内に設けられるスピンドル16の後端を同軸で軸支している。このスピンドル16は、前端軸心に設けた角孔17に、出力軸8の後端に延設した角ロッド18が嵌入することで、出力軸8と回転方向で一体に連結されるもので、スピンドル16の後方部には、出力盤15と略同径の連結盤19が、スピンドル16の外周面と連結盤19の内周面とに夫々軸方向に凹設された連結溝20,21に跨って嵌合するスチールボール22によって一体回転可能且つ軸方向へ移動可能に外装されている。
また、スピンドル16の前方部には、ネジ部23が形成され、そのネジ部23に、円盤状のネジ送り盤24が直交状に螺合すると共に、ネジ送り盤24の後方に、略同径の円盤状のバネ受盤25が軸方向へ移動可能に遊嵌されて、バネ受盤25と後方の連結盤19との間に設けられたコイルバネ26の付勢により、バネ受盤25はネジ送り盤24へ、連結盤19は出力盤15へ夫々押圧されている。バネ受板25の前面側には、先端ハウジング6の上方に穿設された窓27を通してドライバの先端を差込可能な差込溝28が形成される一方、ネジ送り盤24の後面外周には、差込溝28に差し込まれたドライバと噛合可能な放射状の歯29,29・・が等間隔で形成されている。よって、差込溝28にドライバを差し込んで回転させることで、歯29を介してネジ送り盤24を回転させて軸方向へネジ送りさせ、コイルバネ26の圧縮量、すなわち押圧力を調整することができる。
一方、連結盤19と出力盤15との間には、互いの対向面に凹設した凹部30,31間に跨る格好で複数のスチールボール32,32・・が周方向に所定間隔で設けられて、コイルバネ26の押圧力と相俟って連結盤19を出力盤15へ回転方向で一体化するトルクリミッタを構成している。よって、出力盤15の回転は、スチールボール32を介して連結盤19に伝わり、連結盤19と回転一体のスピンドル16を回転させ、その前方で出力軸8を一体回転させることになる。出力軸8の前端には、ドライバビット等の先端工具の挿入孔33と、その挿入孔33に挿入された先端工具をボール35,35によって抜け止めして出力軸8と一体化させるチャックスリーブ34が外装されている。
そして、先端ハウジング6の筒状部7内には、出力軸8を軸支するボールベアリング36,37が前後に配置され、ボールベアリング36,37の間には、ワンウェイクラッチ38が設けられている。このワンウェイクラッチ38は、図2に示すように、筒状部7内に同軸で内挿され、外周へ軸方向に設けた一対の突条40,40と、筒状部7の内周に設けた同方向の凹溝41,41との嵌合によって回転不能に保持され、後述する逃げ凹部48を内周面に形成した固定スリーブ39と、その固定スリーブ39と出力軸8との間で回転可能且つボールベアリング36,37間で軸方向への移動を規制されて設けられ、軸方向のスリット43,43・・を周方向へ等間隔に形成した筒状のクラッチリテーナ42と、出力軸8と固定スリーブ39との間でクラッチリテーナ42の各スリット43内に収容される転動体としての円柱状のニードル44,44・・と、クラッチリテーナ42において各スリット43と隣接する軸方向の仕切部46,46・・に設けられる弾性部材としての横断面コ字状の板バネ45,45・・とからなる。
固定スリーブ39は、前端がボールベアリング36に、後端が、クラッチリテーナ42の後端外周面で周方向に突設された突条47に当接して軸方向への移動を規制され、内周面には、円周方向の断面が円弧状となる軸方向の逃げ凹部48,48・・が、ニードル44と同じ数だけ固定スリーブ39の周方向へ等間隔に凹設されている。ニードル44は、出力軸8の半径方向で逃げ凹部48の最深部と出力軸8の外周面との間隔よりも直径が小さくなるように、且つ逃げ凹部48を除く固定スリーブ39の内周面と出力軸8の外周面との間隔よりも直径が僅かに大きくなるように形成されている。
また、各板バネ45は、コ字状の一端を、各仕切部46の外周面側で軸方向に形成された係止溝49に挿入することで仕切部46に保持され、隣接するスリット43内へ傾斜状に突出させた他端を、出力軸8側からニードル44に当接させて、各ニードル44を、出力軸8の逆回転方向(図2(A)の矢印と逆方向)で隣接する仕切部46及び固定スリーブ39側に付勢している。よって、各ニードル44と逃げ凹部48とが周方向で一致した場合には、ニードル44は逃げ凹部48の最深部に進入して出力軸8から離れることになる。なお、各仕切部46におけるニードル44側のスリット形成面には、出力軸8側へ行くに従ってニードル44と出力軸8との間へ突出する突出部50が形成されて、ニードル44の逃げ凹部48側へのスムーズな移動を可能としている。
一方、筒状部7には、切替スリーブ51が回転可能に外装されている。この切替スリーブ51は、先端ハウジング6の下方で後方へ延び、正逆切替スイッチ11と連結されるリンクレバー52と二本のネジ53,53によって連結されるもので、リンクレバー52と共に切替スリーブ51にネジ止めされる連結板54が、切替スリーブ51及び筒状部7を半径方向で遊挿して、先端をクラッチリテーナ42と連結されている。すなわち、リンクレバー52及び切替スリーブ51、連結板54が本発明の解除手段を構成する連結部材となる。なお、筒状部7における連結板54の遊挿孔は、周方向に長い長孔となっている。
リンクレバー52の後端は、図3に示すように、左右方向に長い矩形状の切替操作部55となって、スイッチ9の上方位置で本体ハウジング2へ前方から挿入されて、左右端を本体ハウジング2の左右へ突出させている。切替操作部55の下面には、左右方向へ長い矩形状の係合凹部56が凹設されて、スイッチ9上面の正逆切替スイッチ11に係合している。57は、スイッチ9の上方に突設され、係合凹部56に嵌合して切替操作部55の位置決めとスライドの案内とを行うガイド突起である。
よって、リンクレバー52は、切替操作部55の左右端を押し込み操作することで、正逆切替スイッチ11をスライドさせて切替操作できると共に、この押し込み操作に追従した左右への揺動により、切替スリーブ51及びクラッチリテーナ42を回転させることができる。
ここでは、リンクレバー52が、図3の右に示す正面図において実線で表される切替操作部55の押込み位置では、モータ4は正回転となり、リンクレバー52と連動した切替スリーブ51の回転位置では、クラッチリテーナ42は図2(A)のクラッチセット位置にあって、各板バネ45を逃げ凹部48寄りに位置させる。よって、各板バネ45で付勢される各ニードル44は、逃げ凹部48の外で周方向にずれた固定スリーブ39の内周面と出力軸8の外周面との間に押圧される。一方、リンクレバー52が図3の正面図において点線で表される切替操作部55の押込み位置では、モータ4は逆回転となり、リンクレバー52と連動した切替スリーブ51の回転位置では、クラッチリテーナ42は図2(B)のクラッチ解除位置にあって、仕切部46を出力軸8の正回転方向で逃げ凹部48寄りに位置させる。よって、各板バネ45で付勢される各ニードル44は、仕切部46の突出部50に乗り上がる格好で逃げ凹部48内の最深部に押圧されて、出力軸8から離れる。
以上の如く構成された電動ドライバ1においては、切替操作部55の押し込み操作によってモータ4の正回転とクラッチリテーナ42のクラッチセット位置とを選択してスイッチレバー10を押し込むと、スイッチ9がONしてモータ4を駆動させ、正回転するモータ軸5のトルクを、遊星歯車減速機構12を介してスピンドル16に伝達し、出力軸8を右回転させる。すると、図2(A)の位置で出力軸8と当接している各ニードル44が同図で右回転し、板バネ45の付勢に抗して逃げ凹部48側へ転動するため、出力軸8の回転を妨げない。よって、チャックスリーブ34によって出力軸8に装着したドライバビットでネジ締めが可能となる。このネジ締め時には、本体ハウジング2や先端ハウジング6に、締め方向と逆回転方向への反力が働くため、ハンドル3を把持する作業者は、この反力に抗してハンドル3を支持することになる。
ネジ締めが進んで出力軸8への負荷が高まり、トルクリミッタにおいて、出力盤15と係合する連結盤19へのコイルバネ26の押圧力を超えると、連結盤19がコイルバネ26の付勢に抗して前進してスチールボール32,32・・から外れ、出力盤15からの回転伝達を遮断するため、スピンドル16と出力軸8との回転は停止する。
この停止と同時に、本体ハウジング2や先端ハウジング6への反力が失われ、反力に抗してハンドル3を支持する力により、本体ハウジング2及び先端ハウジング6が出力軸8の正回転方向へ回転しようとする。すなわち、停止する出力軸8が相対的に逆回転しようとすることになる。しかし、ワンウェイクラッチ38においては、板バネ45の付勢によって各ニードル44が逃げ凹部48の外へ出て再び図2(A)のように固定スリーブ39と出力軸8との間へ押し込まれるため、出力軸8に対する固定スリーブ39の回転が阻止されると共に、固定スリーブ39と一体の先端ハウジング6及び本体ハウジング2の回転も阻止される。よって、本体ハウジング2等への反力が失われてもそのままの姿勢で支持でき、ハンドル3を把持する手が不意に回転したりすることがなくなる。
そして、ネジの取り外し等のために出力軸8を逆回転させる場合、まず、切替操作部55の押し込み操作によって正逆切替スイッチ11の逆回転位置とクラッチリテーナ42のクラッチ解除位置とを選択してスイッチレバー10を押し込むと、モータ軸5が逆回転してスピンドル16及び出力軸8を逆回転させることになるが、ワンウェイクラッチ38においては、図2(B)のようにクラッチリテーナ42の回転によって各ニードル44が逃げ凹部48内の最深部へ移動して出力軸8と非接触となっているため、ワンウェイクラッチ38が働くことがなく、出力軸8の逆回転に影響を与えない。
このように、上記形態の電動ドライバ1によれば、筒状部7と出力軸8との間に、出力軸8の正回転時には出力軸8の回転を許容し、トルクリミッタの作動に伴う出力軸8の筒状部7に対する相対的な逆回転時には出力軸8の回転を規制するワンウェイクラッチ38を設けると共に、そのワンウェイクラッチ38に、出力軸8の逆回転時の回転規制を任意に解除可能な解除手段(クラッチリテーナ42のクラッチ解除位置の選択)を設けたことで、出力軸8の正回転による通常のネジ締め等の作業時には、トルクリミッタが作動してもワンウェイクラッチ38の働きによって反力が突然失われることがなく、作業者への不快感の発生や被加工材の損傷等を効果的に防止可能となる一方、ワンウェイクラッチ38を利かせることなく出力軸8を逆回転させてネジの取り外し等を行うこともできる。よって、使用感や使い勝手に優れたものとなる。
また、クラッチリテーナ42を、正逆切替スイッチ11によるモータ4の逆回転への切替操作に連動して回転させるようにしたことで、モータ4の逆回転時には解除手段を確実に動作させて出力軸8を逆回転させることができる。
さらに、正逆切替スイッチ11とクラッチリテーナ42とを連結部材(リンクレバー52、切替スリーブ51、連結板54)で連結して、正逆切替スイッチ11のスライド操作にクラッチリテーナ42が連動して回転可能としたことで、正逆切替スイッチ11とクラッチリテーナ42との連動を簡単な構成で実現することができる。
そして、ワンウェイクラッチ38を、クラッチリテーナ42と、クラッチリテーナ42の各スリット43内に収容されたニードル44と、固定スリーブ39に形成された逃げ凹部48と、クラッチリテーナ42に設けられ、各ニードル44を出力軸8の逆回転方向で逃げ凹部48から離れる方向へ付勢する板バネ45とから形成し、解除手段を、クラッチリテーナ42を、出力軸8の停止時に各ニードル44を逃げ凹部48の外へ移動させるクラッチセット位置から、出力軸8の停止時に各ニードル44を逃げ凹部48内へ移動させるクラッチ解除位置へ回転可能とする構成としたことで、ワンウェイクラッチ38及びその解除手段が簡単且つ合理的に形成可能となる。
なお、ワンウェイクラッチは、上記形態に限らず適宜変更可能で、例えば上記形態のワンウェイクラッチでは逃げ凹部を固定スリーブに形成しているが、固定スリーブをなくして先端ハウジングの筒状部に直接逃げ凹部を設けることもできるし、転動体もニードルに代えてボールやローラが使用できる。よって、弾性部材もコ字状に限らず、転動体の形態に合わせてコイルバネ等も使用可能である。
また、解除手段を構成する連結部材も、上記形態のリンクレバーや切替スリーブに限らず、部材の数や形状、具体的な連結構造等は適宜変更可能である。
一方、上記形態では、正逆切替スイッチとクラッチリテーナとをリンクレバー等の連結部材で連結してクラッチリテーナの連動を得ているが、このような連結部材による連動に限らず、例えば正逆切替スイッチ等の切替部材の逆回転への切替動作をマイクロスイッチや近接センサ等で検出し、別途設けた回転駆動機構でクラッチリテーナを回転させてワンウェイクラッチを解除するようにしても良い。
逆に、このように解除手段をモータの正逆切替操作に連動させる構成に限らず、解除手段を単独で動作させる構成とすることもできる。例えば上記形態では、正逆切替スイッチと連結するリンクレバーをなくして、切替スリーブを直接回転操作することでクラッチリテーナをクラッチ解除位置へ回転させる構造となる。
そして、解除手段は、上記形態ではクラッチリテーナをクラッチセット位置からクラッチ解除位置へ回転させることで実現しているが、この構造に限らず、例えば上記形態の固定スリーブのように筒状部と別体のスリーブを有するものにあっては、このスリーブを回転可能として逃げ凹部を移動させることでクラッチ解除を可能としても良い。
その他、トルクリミッタも、上記形態の出力盤と連結盤との間のスチールボールに代えて、両者の対向面に突設されて周方向に傾斜面を有するカム突起としたり、遊星歯車減速機構の1つのインターナルギヤを回転可能としてこれに押圧される押圧部材とをスチールボールやカム突起で回転方向で係合させたりする等、適宜設計変更して差し支えない。
電動ドライバの一部縦断面図である。 ワンウェイクラッチ部分の拡大説明図で、(A)がクラッチセット状態、(B)がクラッチ解除状態を夫々示す。 正逆切替スイッチと切替スリーブとの連結構造の説明図で、上が平面、下が側面、右が正面を夫々示す。
符号の説明
1・・電動ドライバ、2・・本体ハウジング、3・・ハンドル、4・・モータ、6・・先端ハウジング、7・・筒状部、8・・出力軸、9・・スイッチ、11・・正逆切替スイッチ、12・・遊星歯車減速機構、15・・出力盤、16・・スピンドル、19・・連結盤、26・・コイルバネ、38・・ワンウェイクラッチ、39・・固定スリーブ、42・・クラッチリテーナ、43・・スリット、44・・ニードル、45・・板バネ、46・・仕切部、48・・逃げ凹部、51・・切替スリーブ、52・・リンクレバー、55・・切替操作部。

Claims (4)

  1. ハウジング内に、切替操作によって正逆回転可能なモータを内蔵すると共に、前記モータの駆動で正逆回転する出力軸を前記ハウジングの先端に設けた筒状部で軸支して前方に突出させ、前記モータと出力軸との間に、前記出力軸の所定トルクで前記モータからの回転伝達を遮断するトルクリミッタを設けた電動ドライバであって、
    前記筒状部と出力軸との間に、前記出力軸の正回転時には前記出力軸の回転を許容し、前記トルクリミッタの作動に伴う前記出力軸の前記筒状部に対する相対的な逆回転時には前記出力軸の回転を規制するワンウェイクラッチを設けると共に、そのワンウェイクラッチに、前記出力軸の逆回転時の回転規制を任意に解除可能な解除手段を設けたことを特徴とする電動ドライバ。
  2. 解除手段を、モータの逆回転への切替操作に連動して動作させるものとした請求項1に記載の電動ドライバ。
  3. モータの正逆回転の切替操作が、前記モータの駆動回路に設けられた正逆切替スイッチのスライド操作によるものにあっては、前記正逆切替スイッチと解除手段とを連結部材で連結して、前記正逆切替スイッチのスライド操作に前記解除手段が連動可能とした請求項1又は2に記載の電動ドライバ。
  4. ワンウェイクラッチが、筒状部側と出力軸との間に介装され、軸方向のスリットを所定間隔で周方向に複数形成した筒状のクラッチリテーナと、前記各スリット内に収容され、前記出力軸の半径方向で前記筒状部側の内周面と出力軸の外周面との間隔より僅かに大きい直径を有する転動体と、前記筒状部側の内周面で前記スリットに対応して設けられ、前記転動体の進入時には前記転動体が前記出力軸の外周面と非接触となる逃げ凹部と、前記クラッチリテーナに設けられ、前記各転動体を前記出力軸の逆回転方向で前記逃げ凹部から離れる方向へ付勢する弾性部材とからなり、解除手段が、前記クラッチリテーナを、前記出力軸の停止時に前記各転動体を前記逃げ凹部の外へ移動させるクラッチセット位置から、前記出力軸の停止時に前記各転動体を前記逃げ凹部内へ移動させるクラッチ解除位置へ回転可能としたものである請求項1乃至3の何れかに記載の電動ドライバ。
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