JPH0775976A - 回転工具のトルク調整装置 - Google Patents
回転工具のトルク調整装置Info
- Publication number
- JPH0775976A JPH0775976A JP29501893A JP29501893A JPH0775976A JP H0775976 A JPH0775976 A JP H0775976A JP 29501893 A JP29501893 A JP 29501893A JP 29501893 A JP29501893 A JP 29501893A JP H0775976 A JPH0775976 A JP H0775976A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring gear
- torque
- spring
- output shaft
- clutch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な構造ながら、トルクを無限大に設定し
た時の滑りを確実に防ぐことができる上に操作性も良好
である。 【構成】 ばね荷重にて空転が阻止されているとともに
ばね荷重を越える負荷トルクにて空転を始めて出力軸9
への動力伝達を遮断するリングギア43を備えた回転工
具のトルク調整装置において、上記リングギア43のギ
アケース8への固定を自在に行う固定手段3を備えてい
る。
た時の滑りを確実に防ぐことができる上に操作性も良好
である。 【構成】 ばね荷重にて空転が阻止されているとともに
ばね荷重を越える負荷トルクにて空転を始めて出力軸9
への動力伝達を遮断するリングギア43を備えた回転工
具のトルク調整装置において、上記リングギア43のギ
アケース8への固定を自在に行う固定手段3を備えてい
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転工具、殊に電動ドリ
ル・ドライバーのトルク調整装置に関するものである。
ル・ドライバーのトルク調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電動ドライバーのような回転電動工具に
おいては、締め付けトルクを調節可能としておくことが
好ましく、このために、実開平1−38673号公報
に、次のようなものが提案されている。トルクリミッタ
ーとしてのこのトルク調整装置について簡単に説明する
と、モータから出力軸に至る動力伝達経路中に遊星機構
を配して、この遊星機構におけるリングギアを遊転自在
とし、このリングギアの端面に突条を設けておく。
おいては、締め付けトルクを調節可能としておくことが
好ましく、このために、実開平1−38673号公報
に、次のようなものが提案されている。トルクリミッタ
ーとしてのこのトルク調整装置について簡単に説明する
と、モータから出力軸に至る動力伝達経路中に遊星機構
を配して、この遊星機構におけるリングギアを遊転自在
とし、このリングギアの端面に突条を設けておく。
【0003】一方、本体の先端部に本体に対して回動自
在なクラッチハンドルを配置して、ギアケースの段部に
設けた貫通孔内に配置したボールと上記クラッチハンド
ルとの間にクラッチばねとクラッチ板とを配設し、クラ
ッチ板を介して受けるクラッチばねのばね力でボールが
リングギアの上記突条が設けられた一面に接するように
しておく。
在なクラッチハンドルを配置して、ギアケースの段部に
設けた貫通孔内に配置したボールと上記クラッチハンド
ルとの間にクラッチばねとクラッチ板とを配設し、クラ
ッチ板を介して受けるクラッチばねのばね力でボールが
リングギアの上記突条が設けられた一面に接するように
しておく。
【0004】負荷トルクが小さいうちは、リングギアの
回転がボールとの係合によって阻止されていることか
ら、モータから出力軸へと動力が伝達されるものの、リ
ングギアにかかる負荷トルクが、ボールとリングギアと
の間の係合力よりも大きくなると、リングギアが空転を
始めることから、出力軸にはモータの回転が伝わらなく
なる。
回転がボールとの係合によって阻止されていることか
ら、モータから出力軸へと動力が伝達されるものの、リ
ングギアにかかる負荷トルクが、ボールとリングギアと
の間の係合力よりも大きくなると、リングギアが空転を
始めることから、出力軸にはモータの回転が伝わらなく
なる。
【0005】クラッチハンドルを回動させてクラッチば
ねの圧縮量を変えれば、クラッチばねがクラッチ板を介
してボールに与えているボールとリングギアとの間の係
合力が変化し、これに伴なってリングギアが空転を始め
る負荷トルクが変化する。従って、締め付けトルクの調
整を行なえるわけである。ところで、電動ドリルとして
使用する場合は、出力軸に常時動力が加わるようにして
おくことが好ましく、このために上記のものも、クラッ
チばねを最大限に圧縮して密着状態にした時には、ボー
ルの後退とこれに伴うリングギアの回転とができなくな
ることを利用して、クラッチ部の滑り出しトルクを無限
大に設定することができるようにしていた。
ねの圧縮量を変えれば、クラッチばねがクラッチ板を介
してボールに与えているボールとリングギアとの間の係
合力が変化し、これに伴なってリングギアが空転を始め
る負荷トルクが変化する。従って、締め付けトルクの調
整を行なえるわけである。ところで、電動ドリルとして
使用する場合は、出力軸に常時動力が加わるようにして
おくことが好ましく、このために上記のものも、クラッ
チばねを最大限に圧縮して密着状態にした時には、ボー
ルの後退とこれに伴うリングギアの回転とができなくな
ることを利用して、クラッチ部の滑り出しトルクを無限
大に設定することができるようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、部品精度や剛
性不足といった点から、滑り出しトルクを無限大に設定
していても、衝撃的な力が作用した時に、クラッチが滑
ってしまい、十分な作業ができなくなるという問題があ
った。本発明はこのような点に鑑み為されたものであ
り、その目的とするところは簡単な構造ながら、トルク
を無限大に設定した時の滑りを確実に防ぐことができる
上に操作性も良好な回転工具のトルク調整装置を提供す
るにある。
性不足といった点から、滑り出しトルクを無限大に設定
していても、衝撃的な力が作用した時に、クラッチが滑
ってしまい、十分な作業ができなくなるという問題があ
った。本発明はこのような点に鑑み為されたものであ
り、その目的とするところは簡単な構造ながら、トルク
を無限大に設定した時の滑りを確実に防ぐことができる
上に操作性も良好な回転工具のトルク調整装置を提供す
るにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、ばね
荷重にて空転が阻止されているとともにばね荷重を越え
る負荷トルクにて空転を始めて出力軸への動力伝達を遮
断するリングギアを備えた回転工具のトルク調整装置に
おいて、上記リングギアのギアケースへの固定を自在に
行う固定手段を備えていることに特徴を有している。
荷重にて空転が阻止されているとともにばね荷重を越え
る負荷トルクにて空転を始めて出力軸への動力伝達を遮
断するリングギアを備えた回転工具のトルク調整装置に
おいて、上記リングギアのギアケースへの固定を自在に
行う固定手段を備えていることに特徴を有している。
【0008】
【作用】本発明によれば、ばね荷重を強くすることで滑
り出しトルクが無限大となるようにするのではなく、固
定手段によってリングギアをギアケースに固定してしま
うことで行うために、滑ってしまうことがないものであ
る。ここにおける固定手段としては、クラッチハンドル
の操作に連動して固定を行うものであっても、別途操作
が加えられることで固定を行うものであってもよいが、
複数箇所でリングギアの固定を行うものであることが好
ましい。また、剛体と衝撃吸収弾性体とで形成されると
ともにリングギアとギアケースとの接触部に衝撃吸収弾
性体が位置するものが、衝撃的負荷が加わった時の緩衝
を行える点で好ましい。
り出しトルクが無限大となるようにするのではなく、固
定手段によってリングギアをギアケースに固定してしま
うことで行うために、滑ってしまうことがないものであ
る。ここにおける固定手段としては、クラッチハンドル
の操作に連動して固定を行うものであっても、別途操作
が加えられることで固定を行うものであってもよいが、
複数箇所でリングギアの固定を行うものであることが好
ましい。また、剛体と衝撃吸収弾性体とで形成されると
ともにリングギアとギアケースとの接触部に衝撃吸収弾
性体が位置するものが、衝撃的負荷が加わった時の緩衝
を行える点で好ましい。
【0009】
【実施例】以下本発明を図示の実施例に基づいて詳述す
ると、このトルク調整装置は、電動ドリル・ドライバー
のような回転工具に用いられるものであって、その本体
1内には、モータ4と、ギアケース8とが納められ、ギ
アケース8内にはモータ4の出力を減速する2段の遊星
機構とトルク調整装置とが納められており、ギアケース
8の先端から突出する出力軸9の先端には、ドライバー
ビットやドリルビットが選択的に取り付けられるチャッ
ク90が取り付けられている。
ると、このトルク調整装置は、電動ドリル・ドライバー
のような回転工具に用いられるものであって、その本体
1内には、モータ4と、ギアケース8とが納められ、ギ
アケース8内にはモータ4の出力を減速する2段の遊星
機構とトルク調整装置とが納められており、ギアケース
8の先端から突出する出力軸9の先端には、ドライバー
ビットやドリルビットが選択的に取り付けられるチャッ
ク90が取り付けられている。
【0010】このチャック90は、出力軸9の先端面に
設けられた六角穴91と、出力軸9の外周面に設けた軸
方向に長い長孔96に配したボール92と、出力軸9の
先端部外周に配したリリースリング93とからなるもの
で、コイルばね94によって前方側へと付勢されたリリ
ースリング93の内面には、ボール92を内側へと押す
突部95が設けられている。六角孔91に差し込まれた
ビット2は、上記突部95で内側へと押されたボール9
2が外周面の溝20に係合するために、図8に示すよう
に、引き抜こうとしても抜くことができないが、リリー
スリング93を後退させたならば、図6(b)に示すよう
に、ボール92の外周から突部95が外れるために、ビ
ット2を抜くことができる。また、このチャック90に
おいては、ビット2を六角孔91に差し込むと、図6
(a)に示すように、ボール92は長孔96に沿って後退
すると同時に突部95の内周面に形成されたテーパ面に
沿ってコイルばね94を外周方向へ押圧しつつ逃げるた
めに、リリースリング93を操作することなくビット2
の装着を行えるものとなっている。
設けられた六角穴91と、出力軸9の外周面に設けた軸
方向に長い長孔96に配したボール92と、出力軸9の
先端部外周に配したリリースリング93とからなるもの
で、コイルばね94によって前方側へと付勢されたリリ
ースリング93の内面には、ボール92を内側へと押す
突部95が設けられている。六角孔91に差し込まれた
ビット2は、上記突部95で内側へと押されたボール9
2が外周面の溝20に係合するために、図8に示すよう
に、引き抜こうとしても抜くことができないが、リリー
スリング93を後退させたならば、図6(b)に示すよう
に、ボール92の外周から突部95が外れるために、ビ
ット2を抜くことができる。また、このチャック90に
おいては、ビット2を六角孔91に差し込むと、図6
(a)に示すように、ボール92は長孔96に沿って後退
すると同時に突部95の内周面に形成されたテーパ面に
沿ってコイルばね94を外周方向へ押圧しつつ逃げるた
めに、リリースリング93を操作することなくビット2
の装着を行えるものとなっている。
【0011】さて、前記遊星機構について説明すると、
上記モータ4の出力軸に設けられたサンギア41と、ギ
アケース8内に遊転自在に配されたリングギア43とに
キャリア44で支持された複数個の遊星ギア42が噛み
合っており、そしてキャリア44に一体に形成されてい
るサンギア45と上記リングギア43とに出力軸9にて
支持された複数個の遊星ギア46が噛み合っている。
上記モータ4の出力軸に設けられたサンギア41と、ギ
アケース8内に遊転自在に配されたリングギア43とに
キャリア44で支持された複数個の遊星ギア42が噛み
合っており、そしてキャリア44に一体に形成されてい
るサンギア45と上記リングギア43とに出力軸9にて
支持された複数個の遊星ギア46が噛み合っている。
【0012】トルク調整装置は上記遊星機構における遊
転自在とされたリングギア43を利用しているもので、
このリングギア43の軸方向端面に形成された突条55
と、ギアケース8の段部を軸方向に貫通するものとして
設けられている貫通孔に配設されて上記突条55と係合
するボール5と、本体1の先端部に回動自在に取り付け
られたクラッチハンドル10と、クラッチハンドル10
内面に形成された階段状凸部11に接するばね受け板1
2に一端を弾接するとともに他端をクラッチ板56を介
して上記ボール5に弾接させるクラッチばね57とから
なる。
転自在とされたリングギア43を利用しているもので、
このリングギア43の軸方向端面に形成された突条55
と、ギアケース8の段部を軸方向に貫通するものとして
設けられている貫通孔に配設されて上記突条55と係合
するボール5と、本体1の先端部に回動自在に取り付け
られたクラッチハンドル10と、クラッチハンドル10
内面に形成された階段状凸部11に接するばね受け板1
2に一端を弾接するとともに他端をクラッチ板56を介
して上記ボール5に弾接させるクラッチばね57とから
なる。
【0013】このものにおいて、モータ4の出力は、通
常時、クラッチばね57による付勢でボール5が係止す
ることによりリングギア43の回転が妨げられているた
めに、2段の遊星機構によって減速されて出力軸9に伝
達される。そしてリングギア43にかかる負荷トルク
が、クラッチばね57によって与えられたボール5とリ
ングギア43との係合力よりも高くなれば、リングギア
43がクラッチばね57に抗してボール5を押し出して
空転を始め、出力軸9への動力伝達をカットする。突条
55を備えたリングギア43とボール5とからなるトル
ク調整用クラッチ部が滑るために、締め付けトルクの制
限がなされるわけである。クラッチハンドル10を回転
させることにより、階段状凸部11でばね受け板12を
出力軸9の軸方向に移動させれば、クラッチばね57の
圧縮量が変わるために、ボール5とリングギア43との
係合力も変化し、リングギア43が空転を始める負荷ト
ルク(滑り出しトルク)が変わる。
常時、クラッチばね57による付勢でボール5が係止す
ることによりリングギア43の回転が妨げられているた
めに、2段の遊星機構によって減速されて出力軸9に伝
達される。そしてリングギア43にかかる負荷トルク
が、クラッチばね57によって与えられたボール5とリ
ングギア43との係合力よりも高くなれば、リングギア
43がクラッチばね57に抗してボール5を押し出して
空転を始め、出力軸9への動力伝達をカットする。突条
55を備えたリングギア43とボール5とからなるトル
ク調整用クラッチ部が滑るために、締め付けトルクの制
限がなされるわけである。クラッチハンドル10を回転
させることにより、階段状凸部11でばね受け板12を
出力軸9の軸方向に移動させれば、クラッチばね57の
圧縮量が変わるために、ボール5とリングギア43との
係合力も変化し、リングギア43が空転を始める負荷ト
ルク(滑り出しトルク)が変わる。
【0014】このようにクラッチばね57によって加え
られるばね荷重に応じたトルク調整がなされるわけであ
るが、ドリルとして使用するために滑り出しトルクを無
限大とする時は、クラッチばね57を利用したばね荷重
の変更ではなく、キー3によるリングギア43のギアケ
ース8への固定によって行う。図1〜図5に示す実施例
においては、鋼球によってキー3が形成されており、複
数個のキー3がギアケース8に設けた複数の孔の部分に
夫々配設されているとともに、リングギア43の外周面
には軸方向に走るキー溝84が周方向に間隔をおいて複
数個形成されている。そして前記クラッチハンドル10
の後端からは、後方へと突出する複数本の突片15が突
設されている。これら突片15はクラッチハンドル10
を回転させた時、ある位置において、キー3の外周に位
置して鋼球であるキー3を内方に押し込む。
られるばね荷重に応じたトルク調整がなされるわけであ
るが、ドリルとして使用するために滑り出しトルクを無
限大とする時は、クラッチばね57を利用したばね荷重
の変更ではなく、キー3によるリングギア43のギアケ
ース8への固定によって行う。図1〜図5に示す実施例
においては、鋼球によってキー3が形成されており、複
数個のキー3がギアケース8に設けた複数の孔の部分に
夫々配設されているとともに、リングギア43の外周面
には軸方向に走るキー溝84が周方向に間隔をおいて複
数個形成されている。そして前記クラッチハンドル10
の後端からは、後方へと突出する複数本の突片15が突
設されている。これら突片15はクラッチハンドル10
を回転させた時、ある位置において、キー3の外周に位
置して鋼球であるキー3を内方に押し込む。
【0015】しかして、通常時は、上記突片15が図1
及び図3に示すように、キー3から外れた位置にあるた
めに、トルク調整装置の作動、つまりリングギア43の
回転が可能となっているが、クラッチハンドル10を回
転させて図5に示す指標18を固定位置19に合わせれ
ば、図2及び図4に示すように、突片15がキー3を押
し込んでギアケース8外面のキー溝84に係合させてギ
アケース8にリングギア43を固定してしまう。この状
態では、リングギア43の空転が不能となるために、モ
ータ4の回転は出力軸9に常時伝達されることになる。
クラッチハンドル10を回して他の位置にすれば、突片
15がキー3から外れ、キー3が外周に移動することを
許すために、前記トルク調整が可能となる。なお、キー
3は強度の点から複数個設けておくことが望ましい。
及び図3に示すように、キー3から外れた位置にあるた
めに、トルク調整装置の作動、つまりリングギア43の
回転が可能となっているが、クラッチハンドル10を回
転させて図5に示す指標18を固定位置19に合わせれ
ば、図2及び図4に示すように、突片15がキー3を押
し込んでギアケース8外面のキー溝84に係合させてギ
アケース8にリングギア43を固定してしまう。この状
態では、リングギア43の空転が不能となるために、モ
ータ4の回転は出力軸9に常時伝達されることになる。
クラッチハンドル10を回して他の位置にすれば、突片
15がキー3から外れ、キー3が外周に移動することを
許すために、前記トルク調整が可能となる。なお、キー
3は強度の点から複数個設けておくことが望ましい。
【0016】図7〜図9に示す実施例では、一端が操作
部30となっている棒状のキー3を、本体1の前後軸方
向にスライド自在とするとともに、その先端に弾性体に
て形成されたキャップ31を被せている。また、ギアケ
ース8の内面にキー溝83を形成しており、上記リング
ギア43の外周面にも、キー溝84を周方向に間隔をお
いて複数個形成している。
部30となっている棒状のキー3を、本体1の前後軸方
向にスライド自在とするとともに、その先端に弾性体に
て形成されたキャップ31を被せている。また、ギアケ
ース8の内面にキー溝83を形成しており、上記リング
ギア43の外周面にも、キー溝84を周方向に間隔をお
いて複数個形成している。
【0017】キー3を前進させると、ボール5と突状5
5とによるリングギア43の位置規制に合致する位置に
おいて、図8に示すように、キー3が上記両キー溝8
3,84に同時に係合して、リングギア43の回転を阻
止し、リングギア43の空転を不能とする。このため
に、モータ4の回転が出力軸9に常時伝達されることに
なる。また、このものではギアケース8とリングギア4
3とに接触する上記キャップ31が、ドリルが急に食い
込んだ場合のような衝撃的な外力を緩衝してギア等の破
損を防ぐ。強い静荷重については、剛体であるキー3が
回り止めを行う。キー3を後退させれば、キー溝83,
84からキー3が外れるために、前記トルク調整が可能
となる。
5とによるリングギア43の位置規制に合致する位置に
おいて、図8に示すように、キー3が上記両キー溝8
3,84に同時に係合して、リングギア43の回転を阻
止し、リングギア43の空転を不能とする。このため
に、モータ4の回転が出力軸9に常時伝達されることに
なる。また、このものではギアケース8とリングギア4
3とに接触する上記キャップ31が、ドリルが急に食い
込んだ場合のような衝撃的な外力を緩衝してギア等の破
損を防ぐ。強い静荷重については、剛体であるキー3が
回り止めを行う。キー3を後退させれば、キー溝83,
84からキー3が外れるために、前記トルク調整が可能
となる。
【0018】ここでは、キー3を用いたが、他の周知の
凹凸係合手段は摩擦係止手段によってリングギア43を
固定してもよいのはもちろんである。
凹凸係合手段は摩擦係止手段によってリングギア43を
固定してもよいのはもちろんである。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明においては、ばね荷
重を強くすることで滑り出しトルクが無限大となるよう
にするのではなく、固定手段によってリングギアをギア
ケースに固定してしまうことで行うために、負荷がいく
ら大きくても、また衝撃的な負荷が加わったとしても滑
ってしまうことがないものである。
重を強くすることで滑り出しトルクが無限大となるよう
にするのではなく、固定手段によってリングギアをギア
ケースに固定してしまうことで行うために、負荷がいく
ら大きくても、また衝撃的な負荷が加わったとしても滑
ってしまうことがないものである。
【0020】この時、トルク調整のためのクラッチハン
ドルで固定手段の操作も行えるようにしておけば、トル
ク調整操作との一貫性をもった操作性のよいものを得る
ことができ、トルク調整のためのクラッチハンドルから
分離独立させたものとしておけば、トルク調整値をある
値にしたままの状態で、固定手段を操作することで滑り
出しトルクが無限大となる状態に即座に移行できること
になるとともに、固定手段の付加のみで構成することが
できるものである。
ドルで固定手段の操作も行えるようにしておけば、トル
ク調整操作との一貫性をもった操作性のよいものを得る
ことができ、トルク調整のためのクラッチハンドルから
分離独立させたものとしておけば、トルク調整値をある
値にしたままの状態で、固定手段を操作することで滑り
出しトルクが無限大となる状態に即座に移行できること
になるとともに、固定手段の付加のみで構成することが
できるものである。
【図1】一実施例の縦断面図である。
【図2】同上の固定手段を有効とした時の縦断面図であ
る。
る。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図2のB−B線断面図である。
【図5】同上の側面図である。
【図6】同上のチャック部分を示すもので、(a)はビッ
ト装着時の断面図、(b)はビット抜き取り時の断面図で
ある。
ト装着時の断面図、(b)はビット抜き取り時の断面図で
ある。
【図7】他の実施例の縦断面図である。
【図8】同上の固定手段を有効とした時の縦断面図であ
る。
る。
【図9】同上のキーを示すもので、(a)は断面図、(b)は
斜視図である。
斜視図である。
3 キー 8 ギアケース 9 出力軸 10 クラッチハンドル 43 リングギア 57 クラッチばね
Claims (5)
- 【請求項1】 ばね荷重にて空転が阻止されているとと
もにばね荷重を越える負荷トルクにて空転を始めて出力
軸への動力伝達を遮断するリングギアを備えた回転工具
のトルク調整装置において、上記リングギアのギアケー
スへの固定を自在に行う固定手段を備えていることを特
徴とする回転工具のトルク調整装置。 - 【請求項2】 固定手段は、上記ばね荷重を変更するク
ラッチトルク調整用のクラッチハンドルが固定と解除の
ための操作部であることを特徴とする請求項1記載の回
転工具のトルク調整装置。 - 【請求項3】 固定手段は上記ばね荷重を変更するクラ
ッチトルク調整用のクラッチハンドルから分離独立して
設けられていることを特徴とする請求項1記載の回転工
具のトルク調整装置。 - 【請求項4】 固定手段は複数の固定部を備えているこ
とを特徴とする請求項1記載の回転工具のトルク調整装
置。 - 【請求項5】 固定手段は剛体と衝撃吸収弾性体とで形
成されており、固定手段におけるリングギアとギアケー
スとの接触部が衝撃吸収弾性体であることを特徴とする
請求項1記載の回転工具のトルク調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29501893A JPH0775976A (ja) | 1993-01-26 | 1993-11-25 | 回転工具のトルク調整装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-11184 | 1993-01-26 | ||
JP1118493 | 1993-01-26 | ||
JP29501893A JPH0775976A (ja) | 1993-01-26 | 1993-11-25 | 回転工具のトルク調整装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0775976A true JPH0775976A (ja) | 1995-03-20 |
Family
ID=26346586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29501893A Withdrawn JPH0775976A (ja) | 1993-01-26 | 1993-11-25 | 回転工具のトルク調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0775976A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016000441A (ja) * | 2014-06-12 | 2016-01-07 | 美之嵐機械工業有限公司 | 二段階締付式電気スクリュードライバー |
CN111503187A (zh) * | 2019-01-30 | 2020-08-07 | 株式会社万都 | 致动器和具有致动器的机电盘式制动器 |
-
1993
- 1993-11-25 JP JP29501893A patent/JPH0775976A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016000441A (ja) * | 2014-06-12 | 2016-01-07 | 美之嵐機械工業有限公司 | 二段階締付式電気スクリュードライバー |
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