JP3391855B2 - 回転工具の回転制御装置 - Google Patents

回転工具の回転制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電動ドライバーのような
回転工具において、締め付けトルクが設定値に達した時
に動力伝達を遮断するクラッチを備えるとともに、この
クラッチ作動に伴ってモータをオフとするスイッチを備
えている回転制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】締め付けトルクが設定値に達した時に動
力伝達を遮断するクラッチを備えた回転工具は従来より
種々のものが提供されているが、このクラッチの動作時
に、モータの停止も行うようにしたもの、所謂オートス
トップとしたものがある。そして、このオートストップ
を実現するにあたり、クラッチとシャットオフ用のスイ
ッチとを機械的に連係させたものが、特開平1−252
369号公報に示されている。
【0003】ところで、上記クラッチとしては、通常時
は互いの係合によって一体に連結されている一対のクラ
ッチ部材で構成されるとともに、負荷トルクが設定トル
クより大きくなった時には、一方のクラッチ部材が他方
のクラッチにおける突起に乗り上げる動作を繰り返しつ
つ空転を行うことで動力伝達を遮断するものが用いられ
るが、このクラッチ動作とシャットオフ用スイッチのオ
フ動作とを機械的に連係させるにあたっては、上記乗り
上げ動作が繰り返されることによってオンオフが繰り返
されることがないようにしておかなくてはならない。従
って、上記公報に示されたものでも、シャットオフ用ス
イッチをいったんオフとすれば、モータのオンオフ用の
トリガーハンドルが元に戻されるまではオフ状態が維持
されるようになっている上に、モータ停止時にはモータ
にブレーキがかかるようにしてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報で示
されたものでは、上記オフ状態の維持動作を、モータの
オンオフ用のトリガーハンドルによって行っているため
に、トリガーハンドルを少しだけ引いた状態では、オフ
状態の維持動作がなされないことが生じるものであり、
安定したシャットオフ動作を得ることができなかった。
【0005】本発明はこのような点に鑑み為されたもの
であり、その目的とするところはクラッチとシャットオ
フ用のスイッチとを機械的に連係させたものにおいて、
安定したシャットオフ動作を得ることができる回転工具
の回転制御装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、モー
タの回転軸から出力軸に至る動力伝達を所定の負荷トル
クによって遮断するクラッチと、このクラッチの動作に
連動してモータへの通電を遮断するスイッチとを備えて
いる回転工具の回転制御装置において、クラッチとスイ
ッチとを連動させる連動部材が、クラッチ動作に応じて
移動する移動部材と、その回転によって反転オルタネー
ト型のスイッチを作動させるカムプレートとで構成され
ているとともに、カムプレートは移動部材と係合すると
ともに移動部材の往復移動によって自身を一方向に回転
させてスイッチを作動させるラチェットカム部を備えて
いることに特徴を有している。
【0007】
【作用】本発明によれば、クラッチの動作時に移動部材
の往復移動に対して一方向の動きのみがカムプレートを
介してスイッチに伝えられる上に、スイッチが反転オル
タネート型となっているために、別途リセット操作が加
えられない限り、スイッチはオフ状態を維持する。
【0008】
【実施例】以下本発明を図示の実施例に基づいて詳述す
ると、図2に示す回転工具は、その出力部であるチャッ
ク90にドライバービットやドリルビットが選択的に取
り付けられる電動ドリルドライバーであり、また本体1
におけるハンドル部11に着脱自在に装着される蓄電池
パック95内の蓄電池を電源とするとともに、トリガー
ハンドル15を引いた際にオンとなるスイッチユニット
16を通じて給電されるモータ20を回転動力源とする
電池電源型の電動式のもので、そのハウジング10の後
端部には、トリガーハンドル15の引き具合に応じた出
力を出すスイッチユニット16内のスピードコントロー
ルモジュールの出力に応じて、モータ20の回転数をデ
ューティ比の変化で制御するドライブ回路Dと、締め付
けトルクが設定値に達した時にモータ20への通電を遮
断するシャットオフスイッチS、モータ20の回転方向
を切り換えるための正逆切換スイッチ(これはスイッチ
ユニット16内に組み込まれている)等が納められてい
る。
【0009】そして本体1内におけるモータ20と上記
チャック90を備えた出力軸9との間には、ギアケース
8と締め付けトルク設定用部材とが納められ、ギアケー
ス8内には図3に示すように、モータ20の出力を減速
する3段の遊星機構と、電動ドライバーとして使用する
時のための締め付けトルク調整用クラッチと、手締め作
業を行う場合に本体1に対して出力軸9をロックするロ
ック機構とが納められている。
【0010】上記モータ20の回転軸に設けられたサン
ギア21と、ギアケース8内面に固着されたリングギア
23とにキャリア24で支持された複数個の遊星ギア2
2が噛み合っており、そしてキャリア24に一体に形成
されているサンギア25と上記リングギア23における
他の内歯車部とに複数個の遊星ギア26が噛み合ってい
る。そし上記遊星ギア26を支持しているキャリア27
は、3段目の遊星機構のサンギア28を一体に備えてお
り、このサンギア28と、ギアケース8内に遊転自在に
配されたリングギア31とに遊星ギア29が噛み合って
いる。遊星ギア29を支持しているキャリア30は、上
記ロック機構におけるロック板60を介して出力軸9に
連結されている。なお、手締め作業時のためのオートロ
ックを行うロック機構については説明を省略する。
【0011】締め付けトルク調整用クラッチは上記3段
目の遊星機構における遊転自在とされたリングギア31
を利用しているもので、このリングギア31の軸方向端
面に形成された突条32と、ギアケース8の段部を軸方
向に貫通するものとして設けられている貫通孔に配設さ
れて上記突条32と係合するボール33と、ギアケース
8の小径とされた先端部外周面に配されている調整部材
34と、調整部材34に一端を弾接するとともに他端を
クリック板35とクラッチ板36とを介して上記ボール
33に弾接させるクラッチばね37と、本体1の先端部
に回動自在に取り付けられたクラッチハンドル3とから
トルク調整用クラッチ及び締め付けトルク設定部とが形
成されており、調整部材34はギアケース8の小径部外
周面に形成された雄ねじと螺合する雌ねじを内周面に備
えるとともに、前記クラッチハンドル3の内面に形成さ
れている軸方向の縦溝と摺動自在に係合する突起39を
外周面に備えて、クラッチハンドル3の回転に伴なって
ギアケース8に対し、軸方向に螺進退するものとなって
いる。なお、クラッチハンドル3の回転に伴って、クリ
ック板35も回転するようになっている。そして、クリ
ック板35とボール33との間に位置する環状のクラッ
チ板36は、ギアケース8に対して回転不能に且つ軸方
向移動自在に取り付けられるもので、連動レバー4の一
端が連結されている。
【0012】次に、トルク調整用クラッチの動作につい
て説明する。モータ20の出力は、1段目及び2段目の
遊星機構と、クラッチばね37による付勢でボール33
が係止することにより回転が妨げられているリングギア
31を備えた3段目の遊星機構とによって減速されて出
力軸9に伝達される。そしてリングギア31にかかる負
荷トルクが、クラッチばね37によって与えられたボー
ル33とリングギア31の突条32との間の係合力より
も高くなれば、リングギア31がクラッチばね36に抗
してボール33を押し出して、空転を始める。リングギ
ア31とボール33とからなるトルク調整用クラッチ部
が滑るために、締め付けトルクの制限がなされるわけで
ある。なお、ここではリングギア31の突条32の断面
形状を図7に示すように、2つの傾斜面を組み合わせた
形状とし、クラッチのトルクを決定することになる立ち
上がり部分の傾斜角θ1よりも、山の頂上部側の傾斜角
θ2を小さくして、後述するシャットオフスイッチSの
切換に必要なストローク(突条32の高さ)を確保しつ
つ、クラッチ動作の安定化を図っている。
【0013】クラッチハンドル3を回転させることによ
り、調整部材34を図3中において下方に移動させてク
ラッチばね37を圧縮したならば、ボール33とリング
ギア31との係合力が大きくなるために、リングギア3
1が空転を始める負荷トルクが大きく、つまりは締め付
けトルクが大きくなる。そして、調整部材34がクラッ
チ板36に接するところまで調整部材34を移動させれ
ば、ボール33が突条51に押されて後退することがで
きなくなるために、クラッチ部の滑り出しトルクが無限
大となるものであり、電動ドリルとしての使用に適した
状態となる。尚、クラッチばね37からリングギア31
に加えられるスラスト力は、ギアケース8を貫通してい
るスラスト受け用ピン80によって受けている。
【0014】次に、シャットオフスイッチS及び上記ク
ラッチとシャットオフスイッチSとを連動させている連
動機構について説明する。シャットオフスイッチSは図
4に示すように、共通端子板50によって一端が支持さ
れた可動接点板51と、この可動接点板51の先端とケ
ース54内面との間に架設された反転ばね55、一対の
固定接点端子板52,53とからなるもので、反転ばね
55の反転動作によって、可動接点板51が固定接点端
子板52に接した状態と、固定接点端子板53に接した
状態とが共に保持されるようになっている反転オルタネ
ート型のものであり、その上面側にはカムプレート7が
ケース54の軸孔56に挿入される軸70を中心に回動
自在に取り付けられている。このカムプレート7は、ケ
ース54に形成された長孔を通じてケース54に入って
上記可動接点板51の両側に位置する一対の駆動ボス7
1,71と、軸70の近傍に設けられたラチェットカム
部72と、軸70から離れたところに設けられたリセッ
トピン74とを備えたもので、ラチェットカム部72は
送り爪73を有している。
【0015】一方、一端が前述のようにクラッチ板36
に連結された連動レバー4は、図1に示すように、線ば
ねによって形成されたもので、その他端には作動片41
が取り付けられている。この作動片41は、前記クラッ
チの動作に伴って連動レバー4が軸方向に動く時、カム
プレート7におけるラチェットカム部72との係合で、
カムプレート7を一方向に回転させることで、シャット
オフスイッチSを駆動する。
【0016】すなわち、シャットオフスイッチSは、後
述する理由によって、通常時、可動接点板51が固定接
点端子板53に接している状態に反転ばね55で保たれ
ている。また、前記クラッチ部が動力伝達の切り離しを
行っていない状態では、連動レバー4は図1(a)に示す
ように、その作動片41の側面をラチェットカム部72
の送り爪73の側面に接している状態にある。この時、
トリガーハンドル15を引けば、スイッチユニット16
内のメインスイッチS1がオンとなるために、モータ2
0は正逆切換スイッチS3で設定された回転方向に回転
を行う。図6中のS2はスピードコントロールを無効と
するためのスイッチである。
【0017】そして、モータ20を回転させて作業を行
っている際に、その負荷トルクが設定トルクより大きく
なれば、前述のように、リングギア31が空転を始める
のであるが、この時、リングギア31の突条32によっ
て図1(b)(c)に示すように、ボール33及びクラッチ板
36がクラッチばね37に抗して押し出され、突条32
を乗り越えたところで図1(d)(e)に示すように、クラッ
チばね37による付勢でクラッチ板36及びボール33
は再度リングギア31側に戻される。
【0018】この時のクラッチ板36の動きに伴って、
連動レバー4もその長手方向に動くわけであるが、ボー
ル33が突条32の表面を登る時、作動片41はラチェ
ットカム部72の送り爪73の前方側に移動し、ボール
33及びクラッチ板36がクラッチばね37の付勢で戻
される時、連動レバー4の作動片41は、送り爪73と
の係合でカムプレート7を回転させるものであり、この
回転によって、シャットオフスイッチSの可動接点板5
1は固定接点端子板52側に切り換えられるとともに、
この状態が反転ばね55によって保持される。シャット
オフスイッチSのこのような切り換えにより、モータ2
0への通電が遮断されると同時に、図6から明らかなよ
うに、モータ20はその両極が短絡されることでブレー
キがかかる。クラッチの作動で動力伝達が断たれるとと
もに、モータ20の停止がなされるわけである。
【0019】シャットオフスイッチSの復帰は、図5に
示すように、トリガーハンドル15から指を離すことに
よってなされる。この操作によるトリガーハンドル15
の復帰ばね(図示せず)の付勢による復帰に伴い、トリ
ガーハンドル15から突設したリセット突起75がカム
プレート7のリセットピン74と係合してカムプレート
7を逆回転させるために、可動接点板51は再度固定接
点端子板53側に切り替わり、この時、カムプレート7
のラチェットカム部72における送り爪73は、連動レ
バー4を撓ませつつ、作動片41との位置関係を、図1
(e)に示す状態から図1(a)に示す状態に戻す。
【0020】ここにおいて、クラッチの動作に伴うシャ
ットオフスイッチSの切り換えを、ボール33及びクラ
ッチ板36がリングギア31の突条32に乗り上げる際
の動きではなく、乗り上げた後の復帰動作で行うように
しているのは、上述のようにスピードコントロール付き
であって、モータ20の回転速度が低速に設定されてい
る時に、上記乗り上げ動作でモータ20を停止させてし
まうと、ボール33が突条32に乗り上げた状態のまま
でモータ20が完全に停止してしまい、再始動させるこ
とができなくなるおそれを排除するためである。
【0021】また、連動レバー4によるカムプレート7
の駆動点と、トリガーハンドル15の復帰に連動させて
カムプレート7の復帰を行わせるためのリセットピン7
4とをカムプレート7における離れた点においたのは、
カムプレート7を回転させる動作をより確実にするため
である。シャットオフスイッチSのケース54には、図
2に示すように、ギアケース8との位置決め嵌合部58
を設けておくと、クラッチとシャットオフスイッチSと
の間の位置精度が向上することになり、安定した動作を
確実に得ることができるものとなる。
【0022】図8に示すカムプレート7は、高速且つ低
クラッチ荷重の際、つまりモータ20の回転慣性が大で
ある時の上記動作を更に安定させるために、補助レバー
81を付加したものである。ラチェットカム部72の近
傍に設けた軸孔76に一端軸部82が差し込まれてこの
軸部82を中心に回動自在となっている補助レバー81
は、ラチェットカム部72の送り爪73の近傍に位置す
る中間片83と、カムプレート7に形成された長孔77
を通じてカムプレート7の下方側に突出するリセット片
84とを備えており、図8(b)に示すように、一方向に
回動した時、リセット片84がリセットピン74に接し
てこの方向の回動が阻止されるとともに、中間片83が
送り爪73の前方側に位置し、逆方向に回動した時に
は、中間片83が送り爪73の前方位置から退去すると
ともに、リセット片84がリセットピン74より離れる
ものである。
【0023】そして、補助レバー81は、そのリセット
片84が、トリガーハンドル15のリセット突起75と
カムプレート7のリセットピン74との間に位置するた
めに、トリガーハンドル15が引かれていない時には、
トリガーハンドル15の復帰ばねの力によって、補助レ
バー81は図9(a)に示すように、リセット片84がリ
セットピン74に接しているとともに、中間片83が送
り爪73の前方位置にあって、連動レバー4先端の作動
片41の側面を押している。
【0024】この状態からトリガーハンドル15を引け
ば、トリガーハンドル15から加えられていた力がかか
らなくなるために、補助レバー81は連動レバー4の弾
性で押されることで回動して、図9(b)に示すように、
中間片83が送り爪73の前方位置から退去するととも
にリセット片84がリセットピン74から離れるもので
あり、この状態で前記クラッチが作動して、連動レバー
4が図9中の下方に一旦移動した後、元に戻る時、作動
片41は中間片73に邪魔されることなく送り爪73を
押してカムプレート7を回転させて、シャットオフスイ
ッチSを切り換える。この後、トリガーハンドル15か
ら指を離せば、その復帰力によって、補助レバー81の
リセット片84が押されてリセットピン74に接触する
とともにカムプレート7も復帰回転して、シャットオフ
スイッチSも元の状態に戻るものであり、この時、補助
レバー81がその中間片83で作動片41の側面を押圧
するために、カムプレート7のラチェットカム部72は
連動レバー4の作動片41に接することなく、初期状態
に復帰する。復帰回転するカムプレート7の送り爪73
で連動レバー4をその軸方向に押し戻すようなことがあ
れば、次にトリガーレバー15を引いて作動させると同
時にシャットオフが働いてしまう異常を生じるが、この
ような事態を招くことがなくなっているものである。
【0025】なお、クラッチの形態は上記実施例で示し
たものに限るものではない。たとえば前記従来例に記さ
れている形態のクラッチであってもよい。また、クラッ
チの動作に伴うシャットオフスイッチSの切り換えを、
ボール33及びクラッチ板36がリングギア31の突条
32に乗り上げる際の動きで行ってもよい。特に、スピ
ードコントロール機能を有していないものならば、これ
でも問題を生じることはない。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明においては、クラッ
チとスイッチとを連動させる連動部材が、クラッチ動作
に応じて移動する移動部材と、その回転によって反転オ
ルタネート型のスイッチを作動させるカムプレートとで
構成されているとともに、カムプレートは移動部材と係
合するとともに移動部材の往復移動によって自身を一方
向に回転させてスイッチを作動させるラチェットカム部
を備えているために、つまりはクラッチの動作時に移動
部材の往復移動に対して一方向の動きのみがカムプレー
トを介してスイッチに伝えられる上に、スイッチが反転
オルタネート型となっているために、別途リセット操作
が加えられない限り、スイッチはオフ状態に移行すると
そのオフ状態を維持するものであり、従って、安定した
シャットオフ動作を得ることができるものである。
【0027】またクラッチが、突条を有するクラッチ部
材と、このクラッチ部材の突条にばね付勢にて係合する
他のクラッチ部材とで構成されて動力伝達の遮断がクラ
ッチ部材の突条への他のクラッチ部材の乗り上げ通過に
よってなされるものである時、移動部材の移動によるカ
ムプレートの回転を、上記他のクラッチ部材の突条への
乗り上げの後の復帰に伴う移動部材の移動でなされるよ
うにしておけば、スピードコントロール付きであってモ
ータの回転が低速である時にシャットオフ動作がなされ
ても、クラッチ動作及びシャットオフ動作を確実なもの
とすることができる。
【0028】さらに、モータのオンオフ用のメインのス
イッチを制御するトリガーハンドルの復帰動作でカムプ
レートを復帰回転させるとともに、トリガーハンドルの
復帰動作に伴ってラチェットカム部から移動部材を引き
外す補助部材を設けておけば、カムプレートと移動部材
との連係動作がより確実になされるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(e)は一実施例の動作を示す動作説明図で
ある。
【図2】同上の断面図である。
【図3】同上のギア部の断面図である。
【図4】(a)はシャットオフスイッチの平面図、(b)はシ
ャットオフスイッチの断面図、(c)はカムプレートの斜
視図である。
【図5】(a)(b)(c)はトリガーハンドルとカムプレート
の動きを示す斜視図である。
【図6】同上の回路図である。
【図7】同上のリングギアにおける突条の断面図であ
る。
【図8】カムプレートの他例を示すもので、(a)は分解
斜視図、(b)は平面図である。
【図9】(a)(b)は同上のカムプレートと連動レバーとト
リガーハンドルの動きを示す平面図である。
【符号の説明】
S シャットオフスイッチ 4 連動レバー 7 カムプレート

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの回転軸から出力軸に至る動力伝
    達を所定の負荷トルクによって遮断するクラッチと、こ
    のクラッチの動作に連動してモータへの通電を遮断する
    スイッチとを備えている回転工具の回転制御装置におい
    て、クラッチとスイッチとを連動させる連動部材が、ク
    ラッチ動作に応じて移動する移動部材と、その回転によ
    って反転オルタネート型のスイッチを作動させるカムプ
    レートとで構成されているとともに、カムプレートは移
    動部材と係合するとともに移動部材の往復移動によって
    自身を一方向に回転させてスイッチを作動させるラチェ
    ットカム部を備えていることを特徴とする回転工具の回
    転制御装置。
  2. 【請求項2】 クラッチは、突条を有するクラッチ部材
    と、このクラッチ部材の突条にばね付勢にて係合する他
    のクラッチ部材とで構成されて動力伝達の遮断がクラッ
    チ部材の突条への他のクラッチ部材の乗り上げ通過によ
    ってなされるものであり、移動部材の移動によるカムプ
    レートの回転は、上記他のクラッチ部材の突条への乗り
    上げの後の復帰に伴う移動部材の移動でなされることを
    特徴とする請求項1記載の回転工具の回転制御装置。
  3. 【請求項3】 カムプレートはモータのオンオフ用のメ
    インのスイッチを制御するトリガーハンドルの復帰動作
    で復帰回転するものであって、カムプレートにおけるト
    リガーハンドルとの係合部が、ラチェットカム部から離
    れた位置に設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の回転工具の回転制御装置。
  4. 【請求項4】 カムプレートはモータのオンオフ用のメ
    インのスイッチを制御するトリガーハンドルの復帰動作
    で復帰回転するものであるとともに、トリガーハンドル
    の復帰動作に伴ってラチェットカム部から移動部材を引
    き外す補助部材を備えていることを特徴とする請求項1
    記載の回転工具の回転制御装置。
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