JP2002178206A - 振動ドリル - Google Patents

振動ドリル

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JP2002178206A
JP2002178206A JP2000377740A JP2000377740A JP2002178206A JP 2002178206 A JP2002178206 A JP 2002178206A JP 2000377740 A JP2000377740 A JP 2000377740A JP 2000377740 A JP2000377740 A JP 2000377740A JP 2002178206 A JP2002178206 A JP 2002178206A
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cam
spindle
vibration
drill
slide
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JP2000377740A
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English (en)
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Michio Okumura
道男 奥村
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Makita Corp
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Makita Corp
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  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性や振動調整の信頼性に優れ、動作モー
ドの切替も良好な操作性で簡単に実現可能とする。 【解決手段】 本体ハウジング2の前方には、スピンド
ル10を軸支し、回転操作によってスピンドル10を、
カム14のカム面15とスライドカム32のカム面33
とが離反する第1の位置と、カム面15,33同士が噛
合可能な第2の位置との間で軸方向にスライドさせるチ
ェンジリング11及びベアリングボックス12を設け、
ベアリングボックス12には、スピンドル10の第2の
位置での更なる回転操作によってスライドカム32の後
面と係合して後方への移動を規制するストッパ26,2
6・・を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動作モードをドリ
ルモードと振動モードとに切り替えて使用可能な振動ド
リルに関する。
【0002】
【従来の技術】振動ドリルは、例えば特開平7−807
11号公報に開示の如く、ハウジング内に、同軸でカム
を固着したスピンドルを軸支すると共に、そのカムと同
軸でスライド可能且つコイルバネによってカム側へ付勢
されるスライドカムを設けて、互いの対向面にはカム面
を夫々形成したものが知られている。よって、スピンド
ルが回転すると、カム面同士の噛合によってスピンドル
に振動が加わることになる。又、ハウジング前端には、
回転操作によってコイルバネを受けるリテーナを軸方向
に移動させるフロントケースを設けて、フロントケース
の回転操作に伴うリテーナの移動でコイルバネの付勢力
を変化させて振動量を調整可能としている。更に、ここ
ではスピンドルが軸方向へ移動可能に設けられ、その軸
線上後方には、径の異なるロッドをスピンドルと直交状
に且つスライド可能に配置して、このロッドの操作によ
り、スピンドルの後退を許容してカムとスライドカムと
の噛合を可能とする振動モードと、スピンドルの後退を
規制してカムとスライドカムとの噛合を阻止してスピン
ドルに回転動作のみ与えるドリルモードとに動作モード
を選択可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記振動ドリルにおい
ては、最大の振動はリテーナの移動でコイルバネを完全
に圧縮させて得る構造となっているから、最大の振動で
の使用が頻繁になるとコイルバネの弾性力が低下し、耐
久性や振動調整機能の信頼性を低下させることとなる。
又、動作モードの切替はロッドで、振動量の切替はフロ
ントケースでというように2つの部材を操作する必要が
あるため、操作が面倒となって使い勝手が悪くなると共
に、構造の複雑化に伴ってコストアップも招いてしま
う。一方、振動モードでは、常にカムとスライドカムと
が噛合状態となるため、スピンドルに装着したビットを
地面等に押し付ける負荷時も、ビットを地面等から離し
た無負荷時の何れにおいても振動が作業者に伝わり、使
用感を損ねる。
【0004】そこで、請求項1に記載の発明は、耐久性
や振動調整の信頼性に優れ、動作モードの切替も良好な
操作性で簡単に実現可能となる振動ドリルを提供するこ
とを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、ハウジングに、スピンド
ルを軸支し、回転操作によってスピンドルを、カム面同
士が離反する第1の位置と、カム面同士が噛合可能な第
2の位置との間で軸方向にスライドさせる切替部材を設
け、切替部材に、スピンドルの第2の位置での更なる回
転操作によってスライドカムと干渉し、スライドカムの
カムから離反方向への移動を規制するストッパを設けた
ことを特徴とするものである。請求項2に記載の発明
は、請求項1の目的に加えて、振動モードでの使用感を
向上させるために、スピンドルを切替部材に対して更に
軸方向へスライド可能且つ前方への付勢状態で設けて、
切替部材の回転操作によりスピンドルが第2の位置にあ
る場合でもカム面同士を離反させ、第2の位置では、ス
ピンドルのハウジングへの押し込みによってカム面同士
を噛合させる構成としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は振動ドリルの一部縦断面図
で、振動ドリル1は、本体ハウジング2内に直流モータ
3を内蔵し、本体ハウジング2に延設されたハンドル5
の下端には図示しないバッテリーパックを着脱可能とな
っている。本体ハウジング2において、直流モータ3の
前方(図1の右側を前方として説明する。以下同じ。)
にはギヤケース6が固着され、そのギヤケース6に、複
数の遊星歯車を支持するキャリアを軸方向へ二段連結し
てなる遊星歯車減速機構7が内設されて、直流モータ3
の出力軸4の回転を減速して二段目のキャリア8に伝達
可能としている。又、ギヤケース6の前端には、ボール
ベアリング9によってスピンドル10の後方部が回動可
能且つ軸方向へスライド可能に軸支されて、後端をキャ
リア8とスプライン結合させている。よって、スピンド
ル10はキャリア8と一体に回転する。
【0007】一方、本体ハウジング2の前端には、カッ
プ状のチェンジリング11が回動自在に組み付けられ
て、スピンドル10がチェンジリング11を貫通して前
方へ突出している。チェンジリング11の裏側には、ボ
ールベアリング13を把持する円盤状のベアリングボッ
クス12が、図示しないキー結合により、回転はチェン
ジリング11と一体で、軸方向へはスライド自在に嵌入
されて、ボールベアリング13にスピンドル10の中間
部位を軸支させている。このチェンジリング11とベア
リングボックス12とが本発明の切替部材に相当する。
【0008】又、スピンドル10におけるボールベアリ
ング13の後方部位には、図2にも示す如く、カム14
が同軸で一体に外装される一方、ボールベアリング13
前方のワッシャー16の前方部分は、ワッシャー16の
内径より大きい中径部17が形成されて、スピンドル1
0は、カム14がボールベアリング13に当接する前方
位置と、中径部17がワッシャー16に当接する後方位
置との間(遊びL)で軸方向へスライド可能となってい
る。ここでワッシャー16と、中径部17の前方に形成
された大径部18との間にコイルバネ19が外装されて
いるため、スピンドル10は、軸方向への無負荷時では
カム14がボールベアリング13に当接する前進位置に
付勢される。
【0009】20は、ギヤケース6と同径で、ギヤケー
ス6とチェンジリング11との間にあってギヤケース6
の前方から固着されるカップ状のフロントケースで、ス
ピンドル10及びカム14が貫通する円盤部21の前面
には、円周方向の両側を傾斜面とした6つのカム山2
2,22・・が放射状に等間隔で突設され、円盤部21
の後面には、リング状のストッパ部23が突設される。
更に円盤部21におけるカム山22,22・・の外周側
には、円弧状のスリット24,24・・が周方向に等間
隔で3つ形成されている(図3(C))。そして、ベア
リングボックス12の後面には、フロントケース20の
カム山22,22・・と対向する位置で、同じく円周方
向の両側を傾斜面とした6つのカム山25,25・・が
放射状に等間隔で、且つカム山22と同じ高さで形成さ
れると共に、そのカム山25,25・・の外周に、フロ
ントケース20のスリット24,24・・を貫通する3
つのストッパ26,26・・が後方へ向けて固着されて
いる。各ストッパ26は、後方部26aが前方側よりも
周方向に沿って長くなる逆L字状を呈すると共に、外周
面には、軸方向に突条27が突設されている。よって、
フロントケース20の内周には、各スリット24から突
条27が貫通可能な逃がし溝28が軸方向に夫々凹設さ
れるが、この逃がし溝28は、フロントケース20の各
カム山22とベアリングボックス12の各カム山25と
が対向する位置でストッパ26,26・・の貫通を許容
する位置に設けられている。
【0010】更に、フロントケース20の内周後方側に
は、逃がし溝28と連通する凹部29,29・・が後縁
から形成される。この凹部29は、図3(A)にも示す
如く、チェンジリング11及びベアリングボックス12
の組み付け状態で、各スリット24を貫通したストッパ
26の突条27が進入し、ベアリングボックス12の前
方から見た左回転に伴う突条27の移動を許容する範囲
に亘って形成されるが、周方向に表れる凹部29前端の
壁は、逃がし溝28の開口際から、前方から見た左回転
側へ向かって徐々に後方へ高くなるテーパ面30を介し
て、逃がし溝28の開口際よりもカム山22の高さ分後
方へ高くなる段差部31を形成している。
【0011】更に、フロントケース20内でカム14の
後方には、スピンドル10に同軸で遊挿される円盤状の
スライドカム32が軸方向へスライド可能に配置され、
カム14とスライドカム32との対向面には、互いに噛
合可能なカム面15,33が夫々形成されている。一
方、ギヤケース6の前方には、二面幅の先端部34が突
設され、その先端部34に、先端部34形状に合致する
二面幅の透孔36を有した円盤状のロックプレート35
が嵌合し、ロックプレート35とスライドカム32との
間に配置されたコイルバネ37によって、スライドカム
32をカム14側へ付勢している。よって、スライドカ
ム32は、フロントケース20内のストッパ部23へ当
接して前進を規制されることとなる。又、ロックプレー
ト35の外周には、等間隔で3つのストッパ片38,3
8・・が軸方向で前方に向けて突設され、各ストッパ片
38は、図3(B)にも示すように、スライドカム32
の外周に等間隔で形成された6つの切欠き39,39・
・に1つおきに嵌合して、スライドカム32の回り止め
を図っている。更に、残りの3つの切欠き39,39・
・には、フロントケース20のスリット24を貫通した
ベアリングボックス12のストッパ26,26・・が遊
挿する。
【0012】以上の如く構成された振動ドリル1におい
ては、図1の状態では、ベアリングボックス12のカム
山25,25・・とフロントケース20のカム山22,
22・・とが互いに当接して、ベアリングボックス12
をチェンジリング11の背面に当接する前進位置で規制
する。そして、スピンドル10への無負荷時での第1の
位置では、ボールベアリング13に当接するカム14の
カム面15と、フロントケース20内のストッパ部23
によって前進位置を規制されるスライドカム32のカム
面33とは大きく離れる。この間隔Hは遊びLよりも大
きいので、ここからスピンドル10が遊びLだけ後退し
ても、カム面15,33同士は噛合しない。よって、こ
の状態で直流モータ3を駆動させると、遊星歯車減速機
構7を介してスピンドル10が回転するが、前述の如く
カム14とスライドカム32とは干渉しないので、スピ
ンドル10の先端に装着されたドリルチャック40は回
転のみ行う。又、図4に示すように、ドリルチャック4
0に装着したドリルビット等を地面に押し当ててスピン
ドル10を遊びLだけ後退させても(負荷時)、カム面
15,33同士は噛合しないので、常に回転のみ行うド
リルモードとなる。
【0013】次に、ここからチェンジリング11を前方
から見て左へ15°回転させると(図示しないが、チェ
ンジリング11と本体ハウジング2との間には、15°
刻みで回転位置を位置決めするクリックが設けられてい
る。)、ベアリングボックス12も同時に左回転して、
図6(C)の如く、カム山25,25・・とフロントケ
ース20のカム山22,22・・とが周方向にずれる一
方、ベアリングボックス12の回転に伴うストッパ2
6,26・・の回転で、突条27がテーパ面30から段
差部31に乗り上げてベアリングボックス12を後方へ
引っ張る格好となる。よって、ベアリングボックス12
は図5のように後退し、同時にスピンドル10を後退さ
せてカム14とスライドカム32との距離を接近させ
る。このスピンドル10の第2の位置では、無負荷時で
カム面15,33同士は噛合しないが、スピンドル10
が遊びLだけ後退すると、図7のようにカム面15,3
3同士が噛み合う設定となっている。従って、直流モー
タ3を駆動させてスピンドル10を回転させると、無負
荷時ではカム14とスライドカム32とは干渉しないの
でドリルチャック40は回転のみ行うが、負荷時では、
スピンドル10とカム14との後退によりカム面15,
33同士が噛み合うため、このカム面15,33同士の
干渉によってスピンドル10に振動が加わる振動モード
となる。但し、スライドカム32はコイルバネ37の弾
性によってカム面15,33同士の噛み合いの際に後退
と前進とを繰り返すため、振動が緩和されて比較的小さ
い振動が発生することになる(振動モード・緩衝仕
様)。
【0014】そして、図6(C)の位置からチェンジリ
ング11を更に左へ15°回転させると、ベアリングボ
ックス12も更に回転して、図9(B)のようにストッ
パ26,26・・の基端がスライドカム32の切欠き3
9,39・・の端部まで移動する。すると、各ストッパ
26の後方部26aが夫々スライドカム32の後方へ回
り込み、スライドカム32の後退を規制する格好とな
る。尚、この場合も図8に示す如く、ベアリングボック
ス12は突条27の段差部31への乗り上げによって後
方位置にあり、無負荷時ではカム面15,33同士が噛
合せず、スピンドル10が遊びL後退するとカム面1
5,33同士が噛合するのは図5と同じである。よっ
て、直流モータ3を駆動させてスピンドル10を回転さ
せると、無負荷時ではカム14とスライドカム32とは
干渉しないのでドリルチャック40は回転のみ行うが、
負荷時では、図10のようにスピンドル10とカム14
との後退によりカム面15,33同士が噛み合うため、
同様にスピンドル10に振動が加わる振動モードである
ことは変わらない。しかし、スライドカム32は各スト
ッパ26の後方部26aによって後方への移動を規制さ
れるため、コイルバネ37による緩衝作用は発揮され
ず、カム面15,33同士の噛み合いによる振動がスピ
ンドル10に直接伝わって大きい振動が発生することに
なる(振動モード・非緩衝仕様)。
【0015】このように上記形態によれば、チェンジリ
ング11の回転操作のみによって、ドリルモードと振動
モードとに切替可能となると共に、振動モードでは、ス
トッパ26の位置によってスライドカム32の移動を許
容する「緩衝仕様」と、スライドカム32の移動を規制
する「非緩衝仕様」とが選択可能となる。よって、振動
が小さくても作業者への振動を緩衝して使用したい場合
は「緩衝仕様」にして使い勝手を確保する一方、振動を
緩衝しなくても大きい振動が必要な場合は「非緩衝仕
様」にして作業効率を向上させるといった使い分けが可
能となり、操作性や使い勝手に優れる。又、「非緩衝仕
様」は、従来のようにコイルバネ37の付勢力を利用せ
ず、ストッパ26によってスライドカム32の移動を強
制的に規制することで実現しているから、コイルバネ3
7の弾性を低下させることなく安定して利用でき、「非
緩衝仕様」での信頼性が高くなって耐久性や振動調整の
信頼性にも優れたものとなる。特にここでは、スピンド
ル10を、ベアリングボックス12に対して遊びLだけ
軸方向にスライド可能且つコイルバネ19によって前方
への付勢状態で設けているから、ドリルチャック40に
装着したビットを地面等に押し付けない無負荷時では、
振動モードであってもカム14とスライドカム32とが
離反して振動が発生せず、作業者の使用感を向上させる
ことができる。
【0016】尚、上記形態では、ベアリングボックス1
2の後方への移動を、ストッパ26に設けた突条27が
フロントケース20側の段差部31へ乗り上げることで
実現しているが、これらの構造に代えて、チェンジリン
グ11の背面とベアリングボックス12の前面との間に
コイルバネや皿バネ等の弾性部材を介在させ、カム山2
2,25のずれによってベアリングボックス12が後退
する構造とすることもできる。又、上記形態ではカム1
4が前方、スライドカム32が後方にあってスライドカ
ム32を後方から前方へ付勢しているが、これと逆にカ
ムが後方、スライドカムが前方に配されたものでも同様
に適用できる。この場合ベアリングボックスのストッパ
は回転によりスライドカムの前進を阻止することにな
る。更に、切替部材は、チェンジリング11とベアリン
グボックス12とによって構成しているが、必ずしも2
部材とする必要はなく、例えばチェンジリングとベアリ
ングボックスを一体化させたような1つの切替部材をハ
ウジングに螺合させ、切替部材のねじ込み動作でスピン
ドルを軸方向へ移動させてカムとスライドカムとの離反
と噛合及びストッパによる規制とを実現することも考え
られる。このようにすればフロントケースやカム山等が
省略できて構成の簡略化が図られる。
【0017】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、切替部
材の回転操作のみによって、ドリルモード(スピンドル
が第1の位置)と振動モード(スピンドルが第2の位
置)とに切替可能となると共に、振動モードでは、スト
ッパの位置によってスライドカムの移動を許容する「緩
衝仕様」と、スライドカムの移動を規制する「非緩衝仕
様」とが選択可能となる。よって、振動が小さくても作
業者への振動を緩衝して使用したい場合は「緩衝仕様」
にして使い勝手を確保する一方、振動を緩衝しなくても
大きい振動が必要な場合は「非緩衝仕様」にして作業効
率を向上させるといった使い分けが可能となり、操作性
や使い勝手に優れる。又、「非緩衝仕様」は、従来のよ
うにコイルバネの付勢力を利用せず、ストッパによって
スライドカムの移動を規制することで実現しているか
ら、コイルバネの弾性を低下させることなく安定して利
用でき、「非緩衝仕様」での信頼性が高くなって耐久性
や振動調整の信頼性にも優れたものとなる。
【0018】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加えて、スピンドルを切替部材に対して更に軸
方向へスライド可能且つ前方への付勢状態で設けて、切
替部材の回転操作によりスピンドルが第2の位置にある
場合でもカム面同士を離反させ、第2の位置では、スピ
ンドルのハウジングへの押し込みによってカム面同士を
噛合させる構成としたことで、スピンドルに装着したビ
ットを地面等に押し付けない無負荷時では、振動モード
であってもカムとスライドカムとが離反して振動が発生
せず、作業者の使用感を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】振動ドリルの一部縦断面図である(ドリルモー
ド、無負荷時)。
【図2】モード切替構造の分解斜視図である。
【図3】(A)図1におけるA−A線断面図である。 (B)図1におけるB−B線断面図である。 (C)図1におけるC−C線断面図である。 (D)図1におけるD−D線断面図である。
【図4】振動ドリルの一部縦断面図である(ドリルモー
ド、負荷時)。
【図5】振動ドリルの一部縦断面図である(振動モー
ド、緩衝仕様、無負荷時)。
【図6】(A)図5におけるA−A線断面図である。 (B)図5におけるB−B線断面図である。 (C)図5におけるC−C線断面図である。 (D)図5におけるD−D線断面図である。
【図7】振動ドリルの一部縦断面図である(振動モー
ド、緩衝仕様、負荷時)。
【図8】振動ドリルの一部縦断面図である(振動モー
ド、非緩衝仕様、無負荷時)。
【図9】(A)図8におけるA−A線断面図である。 (B)図8におけるB−B線断面図である。 (C)図8におけるC−C線断面図である。 (D)図8におけるD−D線断面図である。
【図10】振動ドリルの一部縦断面図である(振動モー
ド、非緩衝仕様、負荷時)。
【符号の説明】
1・・振動ドリル、2・・本体ハウジング、10・・ス
ピンドル、11・・チェンジリング、12・・ベアリン
グボックス、14・・カム、15,33・・カム面、2
0・・フロントケース、22,25・・カム山、26・
・ストッパ、32・・スライドカム、35・・ロックプ
レート、37・・コイルバネ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに軸支されて前方へ突出する
    スピンドルと、そのスピンドルに同軸で固着されたカム
    と、そのカムと同軸でスライド可能且つ前記カムに向け
    て所定位置へ付勢されるスライドカムとを備え、前記カ
    ムとスライドカムとの対向面に互いに噛合可能なカム面
    を夫々形成した振動ドリルであって、 前記ハウジングに、前記スピンドルを軸支し、回転操作
    によって前記スピンドルを、前記カム面同士が離反する
    第1の位置と、前記カム面同士が噛合可能な第2の位置
    との間で軸方向にスライドさせる切替部材を設け、前記
    切替部材に、前記スピンドルの第2の位置での更なる回
    転操作によって前記スライドカムと干渉し、前記スライ
    ドカムの前記カムから離反方向への移動を規制するスト
    ッパを設けたことを特徴とする振動ドリル。
  2. 【請求項2】 スピンドルを切替部材に対して更に軸方
    向へスライド可能且つ前方への付勢状態で設けて、切替
    部材の回転操作により前記スピンドルが第2の位置にあ
    る場合でもカム面同士を離反させ、前記第2の位置で
    は、前記スピンドルのハウジングへの押し込みによって
    前記カム面同士を噛合させるものとした請求項1に記載
    の振動ドリル。
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