JP5601869B2 - サーマルプリンター装置 - Google Patents

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Description

本発明は、サーマルプリンター装置に関し、特に、インクリボンの各色領域を頭出ししてから印画を行うサーマルプリンター装置に関する。
サーマルプリンター装置において、印画後のインクリボンが巻き取られた巻取側インクリボンは、印画を行う度に巻径(巻取側インクリボンの直径)が大きくなっていき、慣性モーメントも大きくなっていく。また、巻取側インクリボンの巻き取りを行う駆動モーターを一定速度で動作させると、巻取側インクリボンの巻径が大きくなるにつれてインクリボンの送り速度が速くなる。インクリボンの送り速度が速くなると、インクリボンの各色領域の頭出しを行う際に、頭出しマークを検知した後の駆動モーターのオーバーラン量(頭出しマークの位置から印画開始位置までの間隔)が大きくなり、巻取側インクリボンの巻径によってインクリボン上の印画位置(印画開始位置)にバラツキが生じてしまう。印画位置にバラツキが生じると、インクリボンにバラツキ吸収のための不要な色領域が増えてコストアップの要因となるため、不要な色領域を低減することが望まれている。
上記の問題の対策として、従来のサーマルプリンター装置では、頭出しマークがセンサーを通過する時間を測定し、測定結果に基づいて印画位置を算出して頭出しを行うことによって巻取側インクリボンの巻径の影響を小さくしているものがある(例えば、特許文献1参照)。また、特定の頭出しマークを利用し、1頁分の印刷終了後からこの特定の頭出しマークがセンサーによって検知されるまでの時間を測定し、測定した時間が予め設定した所定時間になるように駆動用DCモーターの電圧を制御することによって巻取側インクリボンの巻径の影響を小さくしているものがある(例えば、特許文献2参照)。また、3色以上のインク領域のうちの連続した2色のみに頭出しマークを設け、前の頭出しマークから次の頭出しマークを検出するまでに要した駆動モーターの回転数を測定して、頭出しマークがない他の領域の頭出しを行うものがある(例えば、特許文献3参照)。
特開平3−57680号公報(第3−4頁) 特開平5−4435号公報(段落[0011]−[0012]) 特開平8−300783号公報(段落[0022]−[0044])
巻取側インクリボンの質量は巻径の2乗に比例するため、慣性モーメントは巻径の4乗に比例する。このように、巻取側インクリボンの巻径が大きくなると、駆動モーターのオーバーラン量が大きくなるが、従来のサーマルプリンター装置ではオーバーラン量について考慮されていなかった。
特許文献1では、頭出しマークが短い場合はセンサーを通過する時間も短くなるため測定精度が低くなり、測定結果から算出される印画位置のバラツキが大きくなる。また、頭出しマークを長くすると測定精度は向上するが、インクシート上の印画に使用できない無駄な部分が増えてしまう。また、特許文献2では、頭出しマークの検知後のオーバーランによる印画位置のバラツキについて考慮されておらず、印画終了から次の頭出しまでの距離もばらつくため、予め設定した所定の時間になるように駆動用DCモーターの電圧を制御しても印画位置を一定にすることは困難である。また、特許文献3では、印画中も含めた1色目と2色目の2つの頭出しマーク間の距離を測定するが、印画位置のバラツキが考慮されていないため3色目の色領域を広く取る必要があり、インクリボンに不要な色領域を増やすことになる。
本発明は、これらの問題を解決するためになされたものであり、巻取側インクリボンの巻径の影響を受けずに印画位置を一定にすることが可能なサーマルプリンター装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明によるサーマルプリンター装置は、複数色の色領域が繰り返して配置されるインクリボンの各色領域を順次熱転写することにより印画を行うサーマルプリンター装置であって、インクリボンの巻き取りを行う駆動モーターと、インクリボンの送り量を検知する検知手段と、インクリボンの印画時の送り量に基づいて巻取側インクリボンの巻径を算出し、当該巻径に基づいてインクリボンの送り速度が一定となるように駆動モーターの駆動速度を制御する制御手段とを備え、制御手段は、各色領域の頭出し動作時において、巻取側インクリボンの巻径に基づく送り量から、インクリボンの各色領域先頭基準位置検知時における各色領域先頭基準位置から印画を開始する位置までの間隔であるオーバーラン量を差し引くことにより、インクリボンの頭出し送り量を一定に制御することを特徴とする。
本発明によると、インクリボンの巻き取りを行う駆動モーターと、インクリボンの送り量を検知する検知手段と、インクリボンの印画時の送り量に基づいて巻取側インクリボンの巻径を算出し、当該巻径に基づいてインクリボンの送り速度が一定となるように駆動モーターの駆動速度を制御する制御手段とを備え、制御手段は、各色領域の頭出し動作時において、巻取側インクリボンの巻径に基づく送り量から、インクリボンの各色領域先頭基準位置検知時における各色領域先頭基準位置から印画を開始する位置までの間隔であるオーバーラン量を差し引くことにより、インクリボンの頭出し送り量を一定に制御するため、巻取側インクリボンの巻径の影響を受けずに印画位置を一定にすることが可能となる。

本発明の実施形態1によるサーマルプリンター装置の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態1によるインクリボンの構成を示す図である。 本発明の実施形態1によるサーマルプリンター装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1によるサーマルプリンター装置の動作を示すフローチャートである。 従来におけるインクリボン上の印画位置を示す図である。 本発明の実施形態1によるインクリボン上の印画位置を示す図である。 本発明の実施形態2によるサーマルプリンター装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2によるサーマルプリンター装置の動作を示すフローチャートである。 前提技術によるインクリボンの構成を示す図である。 前提技術によるサーマルプリンター装置の概略構成を示す図である。
本発明の実施形態について、図面に基づいて以下に説明する。
〈前提技術〉
まず初めに、本発明の前提となる技術について説明する。
図9は、前提技術によるサーマルプリンター装置で使用するインクリボンの構成を示す図である。図9に示すように、インクリボンには、3色以上の色領域であるイエロー領域21a、マゼンタ領域21b、シアン領域21c、および保護層の領域である保護層領域21dが繰り返して配置されている。各領域21a〜21dの先頭には頭出しマーク22が形成されており、頭出しマーク22をプリンター装置に設置された検知手段で検知することによって、各領域の頭出しを行っている。
図10は、前提技術によるサーマルプリンター装置の概略構成を示す図である。図10に示すように、印画動作時に駆動モーター35aが駆動することによって、インクリボン33が供給側インクリボン36から供給されて巻取側インクリボン35に巻き取られる。また、インクリボン33を挟んで対向する位置には受光素子37aおよび発光素子37bが設置されており、受光素子37aおよび発光素子37bによってインクリボン33の頭出しマーク22が検知されると、サーマルヘッド31とプラテンローラ32とが圧接してインクリボン33およびペーパー34を挟持する。挟持した後、サーマルヘッド31に熱が加えられ、当該熱によってインクリボン33の染料(各領域21a〜21d)がペーパー34に熱転写されて1ライン分の画像が形成される。所定のライン数分だけ熱転写されると、サーマルヘッド31とプラテンローラ32との圧接が解除され、インクリボン33が巻取側インクリボン35に巻き取られて次の色(領域21a〜21dのうちのいずれか)の頭出しが行われる。
しかし、図10に示すような前提技術によるサーマルプリンター装置では、前述の通り、インクリボン33の各領域21a〜21dの頭出しを行う際に、受光素子37aおよび発光素子37bによって頭出しマーク22が検知された後に所望の印画開始位置で止める際の駆動モーター35aのオーバーラン量が大きくなり、巻取側インクリボン35の巻径によってインクリボン33上の印画位置(印画開始位置)にバラツキが生じてしまうという問題があった。また、特許文献1〜4においても前述の問題があった。
本発明は、これらの問題を解決するためになされたものであり、以下に詳細を説明する。
〈実施形態1〉
図1は、本発明の実施形態1によるサーマルプリンター装置の概略構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態1によるサーマルプリンター装置は、インクリボン3の巻取りを行う駆動モーター5aと、供給側インクリボン6の回転数(すなわち、インクリボン3の送り量)を検知するエンコーダー8(検知手段)と、エンコーダー8の出力(インクリボン3の印画時の送り量)に基づいて巻取側インクリボン5の巻径を算出し、当該巻径に基づいてインクリボン3の送り速度が一定となるように駆動モーター5aの駆動速度を制御する制御回路9(制御手段)とを備えている。制御回路9は、エンコーダー8の出力に応じて、駆動モーター5aの駆動速度をPWM(Pulse Width Modulation)制御する。また、センサー7は、発光素子7aと受光素子7bとから構成され、インクリボン3の頭出しマークを検知する。
図2は、本発明の実施形態1によるインクリボン3の構成を示す図である。図2に示すように、インクリボン3には、3色以上(複数色)の色領域であるイエロー領域11y、マゼンタ領域11m、シアン領域11c、および保護層の領域である保護層領域11pが繰り返して配置されており、各領域を順次熱転写することによって印画が行われる。また、各領域11y,11m,11c,11pの先頭には頭出しマーク12y,12m,12c,12pが形成されており、イエロー用の頭出しマーク12yは他の領域の頭出しマーク12m,12c,12pとは異なるパターンで形成されている。
図3および図4は、本発明の実施形態1によるサーマルプリンター装置の動作を示すフローチャートである。図3はステップS302〜ステップS313はイエロー領域11yの印画時の動作(イエロー印画動作)を示し、図4はステップS314〜ステップS325はマゼンタ領域11mの印画時の動作(マゼンタ印画動作)を示している。
サーマルプリンター装置が印画データを受信すると(ステップS301)、制御回路9は所定のパルスデューティDy0で駆動モーター5aを動作させ(ステップS302)、巻取側インクリボン5へのインクリボン3の巻き取りを開始する。巻き取り動作中にセンサー7がイエロー領域11yの頭出しマーク12yを検知すると(ステップS303)、制御回路9はエンコーダー8から出力されるパルス数のカウントを開始する(ステップS310)。そして、予め設定された補正パルス数Ry0をカウントすると(ステップS311)、制御回路9は駆動モーター5aの動作を停止してインクリボン3を停止させ(ステップS304)、サーマルヘッド1とプラテンローラ2とを圧接させてイエロー領域11yの印画を開始する(ステップS305)。
印画が開始されると、インクリボン3およびペーパー4を1ラインずつ巻取側インクリボン5の方へ搬送させるように駆動モーター5aを駆動させながら、サーマルヘッド1にて生じた画像データに応じた熱をインクリボン3に与えることによってイエロー染料をペーパー4に熱転写してイエローのデータを印画する。イエロー領域11yの印画の際、イエロー領域11yの印画が開始されると同時に、制御回路9はエンコーダー8から出力されるパルス数のカウントを開始し(ステップS312)、イエロー領域11yの印画が終了すると(ステップS306)、カウントを終了して印画中のパルス数Py0を取得する(ステップS313)。
印画中の駆動モーター5aの駆動速度は一定であり、印画の長さも受信した画像データから決められているため、ステップS313にて取得した印画中のパルス数Py0から、供給側インクリボン6の巻径Sy0を計算することができる(ステップS307)。また、供給側インクリボン6の巻径と巻取側インクリボン5の巻径との関係は計算により求められるため、制御回路9に予め計算式を入れておけば、供給側インクリボン6の巻径Sy0から巻取側インクリボン5の巻径Ty0を求めることができる(ステップS308)。
イエロー領域11yの印画が終了すると、ペーパー4の巻戻しを行うとともに、インクリボン3のマゼンタ領域11mの頭出しを行う。マゼンタ領域11mの頭出しについては、イエロー領域11yの印画にて取得した巻取側インクリボン5の巻径Ty0に基づいて、以下の制御を行う。
インクリボン3の搬送速度(送り速度)を巻取側インクリボン5の巻径の大小によらず一定にするために、巻取側インクリボン5の巻き径が大きい場合は、パルスデューティのON時間を短くして駆動モーター5aの動作速度(駆動速度)を遅くする。一方、巻取側インクリボン5の巻径が小さい場合は、パルスデューティのON時間を長くして駆動モーター5aの動作速度を速くする。このようなパルスデューティを求める計算式を予め制御回路9に組み込むことによって、パルスデューティを変動させることによりインクリボン3の搬送速度を一定に制御することができる。
また、インクリボン3のオーバーラン量を巻取側インクリボン5の巻径の大小によらず一定にするために、補正パルス数を設定する。巻取側インクリボン5の巻径が小さい場合は補正パルス数を大きい値に設定し、巻径が大きい場合は補正パルス数を小さい値に設定する。このような補正パルス数を求める計算式を制御回路9に組み込むことによって、インクリボンのオーバーラン量を一定に制御することができる。
上記のように、制御回路9において、巻取側インクリボン5の巻径Ty0に基づいてパルスデューティDm0と補正パルス数Rm0とが計算される(ステップS309)。ステップS309の後、制御回路9はパルスデューティDm0で駆動モーター5aを動作させ(ステップS314)、巻取側インクリボン5へのインクリボン3の巻き取りを開始する。巻き取り動作中にセンサー7がマゼンタ領域11mの頭出しマーク12mを検知すると(ステップS315)、制御回路9はエンコーダー8から出力されるパルス数のカウントを開始する(ステップS322)。そして、ステップS309にて計算により求められた補正パルス数Rm0をカウントすると(ステップ323)、制御回路9は駆動モーター5aの動作を停止してインクリボン3を停止させ(ステップS316)、サーマルヘッド1とプラテンローラ2とを圧接させてマゼンタ領域11mの印画を開始する(ステップS317)。
印画が開始されると、インクリボン3およびペーパー4を1ラインずつ巻取側インクリボン5の方へ搬送させるように駆動モーター5aを駆動させながら、サーマルヘッド1にて生じた画像データに応じた熱をインクリボン3に与えることによってマゼンタ染料をペーパー4に熱転写してマゼンタのデータを印画する。マゼンタ領域11mの印画の際、マゼンタ領域11mの印画が開始されると同時に、制御回路9はエンコーダー8から出力されるパルス数のカウントを開始し(ステップS324)、マゼンタ領域11mの印画が終了すると(ステップS318)、カウントを終了して印画中のパルス数Pm0を取得する(ステップS325)。マゼンタ領域11mの終了後、ステップS325にて取得した印画中のパルス数Pm0から供給側インクリボン6の巻径Sm0を計算し(ステップS319)、供給側インクリボン6の巻径Sm0から巻取側インクリボン5の巻径Tm0を計算する(ステップS320)。そして、ステップS320にて計算された巻取側インクリボン5の巻径Tm0に基づいて、パルスデューティDc0および補正パルス数Rc0を計算する(ステップS321)。なお、パルスデューティDc0および補正パルス数Rc0の計算方法は、ステップS309と同様である。
マゼンタ領域11mの印画が終了すると、ペーパー4の巻戻しを行うとともに、インクリボン3のシアン領域11cの頭出しを行う。シアン領域11cの頭出しの動作には、ステップS321にて計算されたパルスデューティDc0および補正パルス数Rc0を用いる。
以後、シアン領域11cおよび保護層領域11pの印画動作については、マゼンタ領域11mの印画動作と同様に行う(ステップS326)。イエロー領域11y、マゼンタ領域11m、シアン領域11c、保護層領域11pの各領域の印画が終了すると、ペーパー4を排紙し(ステップS327)、印画動作を終了する。
なお、サーマルプリンター装置が次の(2枚目の)画像データを受信した場合は、前の画像データの最後の領域である保護層領域11pの印画時に得られた巻取側インクリボン5の巻径Tp0に基づいてパルスデューティDy1および補正パルス数Ry1を計算して求める。そして、求められたパルスデューティDy1で駆動モーター5aを動作させ、イエロー領域11yの頭出しマーク12yを検知してから補正パルス数Ry1をカウントした後に駆動モーター5aを停止させ、イエロー印画動作を行う。
また、1枚目のイエロー領域11yの頭出し動作は、巻取側インクリボン5または供給側インクリボン6の巻径が分からないためパルスデューティDy0が計算できないが、オーバーラン量が極力小さくなるような十分に遅い速度となるようにパルスデューティDy0を設定し、イエロー領域11yの頭出しマーク12yの検知後の補正パルス数Ry0を、オーバーランがないとした場合のパルス数に設定することによって、2枚目以降と同じ位置で印画を開始することができる。
次に、従来と本実施形態1とにおけるインクリボン上の印画位置について説明する。
図5は、従来におけるインクリボン上の印画位置を示す図である。図5に示すように、従来ではオーバーラン量が考慮されていないため、巻取側インクリボン5の巻径Taが小さい場合は、頭出しマークから印画開始位置までの距離Laが短いが(図5(a))、巻取側インクリボン5の巻径Tbが大きい場合は、頭出しマークから印画開始位置までの距離Lbが長くなる(図5(b))。
図6は、本発明の実施形態1によるインクリボン上の印画位置を示す図である。図6に示すように、巻取側インクリボン5の巻径Taが小さい場合は、補正値Raを大きくとってLa+Raに対応する補正パルス数Rm0,Rc0・・・を大きく設定し(図6(a))、巻取側インクリボン5の巻径Tbが大きい場合は、補正値Rbを小さくとってLb+Rbに対応する補正パルス数Rm0,Rc0・・・を小さく設定する(図6(b))。従って、常に一定の位置から印画を開始することが可能となる。
以上のことから、巻取側インクリボン5の巻径に応じて駆動モーター5aの駆動速度を制御することによって、インクシート3の送り速度を巻取側インクリボン5の巻径の影響を受けずに一定の速度にして頭出しすることができる。また、巻取側インクリボン5の巻径に応じて駆動モーター5aの補正パルス数を設定することによって、一定の位置から印画することが可能となる。また、一定の位置から印画できるため、インクリボンのインク部分(色領域)に余分な部分を設ける必要がなく、インクリボンを効率よく使用でき、インクリボンのランニングコストを削減することができる。
〈実施形態2〉
本発明の実施形態2では、制御回路9が、インクリボン3の各領域(11y,11m,11c,11p)の頭出し動作時において、巻取側インクリボン5の巻径に基づく送り量からインクリボン3の各頭出しマーク(12y,12m,12c,12p)(先頭基準位置)の検知時のオーバーラン量を差し引くことにより、インクリボン3の頭出し送り量を一定に制御することを特徴としている。その他の構成および動作は、実施形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図7および図8は、本発明の実施形態2によるサーマルプリンター装置の動作を示すフローチャートである。図7はステップS602〜ステップS618はイエロー領域11yの印画時の動作(イエロー印画動作)を示し、図8はステップS619〜ステップS635はマゼンタ領域11mの印画時の動作(マゼンタ印画動作)を示している。
サーマルプリンター装置が印画データを受信すると(ステップS601)、制御回路9は所定のパルスデューティDy0で駆動モーター5aを動作させ(ステップS602)、巻取側インクリボン5へのインクリボン3の巻き取りを開始する。巻き取り動作中にセンサー7がイエロー領域11yの頭出しマーク12yを検知すると(ステップS603)、駆動モーター5aの動作を停止させる(ステップS604)と同時に、制御回路9はエンコーダー8から出力されるパルス数のカウントを開始する(ステップS613)。そして、インクリボン3が停止すると(ステップS605)、カウントを終了してエンコーダー8からの出力パルス数Ky0を取得する(ステップS614)。
次に、一定インクリボン長に対応すべく計算(後述する)された送りパルス数Gy0と、ステップS614にて取得した出力パルス数Ky0との差分パルス数であるGy0−Ky0を計算し、オーバーラン量が極力小さくなるように可及的に小さく設定されたパルスデューティDsにて駆動モーター5aを動作させる(ステップS606)と同時に、制御回路9はエンコーダー8から出力されるパルス数のカウントを開始する(ステップS615)。そして、差分パルス数Gy0−Ky0をカウントすると(ステップS616)、制御回路9は駆動モーター5aの動作を停止してインクリボン3を停止させ(ステップS607)、サーマルヘッド1とプラテンローラ2とを圧接させてイエロー領域11yの印画を開始する(ステップS608)。
イエロー領域11yの印画における以後の動作は、実施形態1と同様である。すなわち、イエロー領域11yの印画中のパルス数Py0をカウントして取得し(ステップS608,609,617,618)、取得した印画中のパルス数Py0から供給側インクリボン6の巻径Sy0を計算し(ステップS610)、供給インクリボン6の巻径Sy0から巻取側インクリボン5の巻径Ty0を計算する(ステップS611)。そして、巻取側インクリボン5の巻径Ty0に基づいて、パルスデューティDm0を計算する(ステップS612)。
イエロー領域11yの印画が終了すると、ペーパー4の巻戻しを行うとともに、インクリボン3のマゼンタ領域11mの頭出しを行う。マゼンタ領域11mの頭出しについては、イエロー領域11yの印画にて取得した巻取側インクリボン5の巻径Ty0に基づいて計算されたパルデューティーDm0にて駆動モーター5aを動作させる(ステップS619)。巻き取り動作中にセンサー7がマゼンタ領域11mの頭出しマーク12mを検知すると(ステップS620)、駆動モーター5aの動作を停止させる(ステップS621)と同時に、制御回路9はエンコーダー8から出力されるパルス数のカウントを開始する(ステップS630)。そして、インクリボン3が停止すると(ステップS622)、カウントを終了してエンコーダー8からの出力パルス数Km0を取得する(ステップS631)。
次に、ステップS611にて計算された巻取側インクリボン5の巻径Ty0に基づいて計算されたパルス数Gm0(巻径にかかわらず、一定のインクリボン長に対応するエンコーダー8の出力パルス数)と、ステップS631にて取得した出力パルス数Km0との差分パルス数であるGm0−Km0を計算し、オーバーラン量が極力小さくなるように可及的に小さく設定されたパルスデューティDsにて駆動モーター5aを動作させる(ステップS623)と同時に、制御回路9はエンコーダー8から出力されるパルス数のカウントを開始する(ステップS632)。そして、差分パルス数Gm0−Km0をカウントすると(ステップS633)、制御回路9は駆動モーター5aの動作を停止してインクリボン3を停止させ(ステップS624)、サーマルヘッド1とプラテンローラ2とを圧接させてマゼンタ領域11mの印画を開始する(ステップS625)。マゼンタ領域11mの印画における以後の動作は、実施形態1と同様である。
なお、ステップS611にて計算された巻取側インクリボン5の巻径Ty0に基づいて計算されたパルス数Gm0は、図示していないが、ステップS612にてパルスデューティDm0を計算したときに一緒に計算してもよい。
以後、シアン領域11cおよび保護層領域11pの印画動作については、マゼンタ領域11mの印画動作と同様に行う(ステップS636)。イエロー領域11y、マゼンタ領域11m、シアン領域11c、保護層領域11pの各領域の印画が終了すると、ペーパー4を排紙し(ステップS637)、印画動作を終了する。
なお、サーマルプリンター装置が次の(2枚目の)画像データを受信した場合は、前の画像データの保護層領域の印画時に得られた巻取側インクリボン5の巻径Tp0に基づいてパルスデューティDy1で駆動モーター5aを動作させる。
また、1枚目のイエロー領域11yの頭出し動作は、巻取側インクリボン5または供給側インクリボン6の巻径が分からないためパルスデューティDy0が計算できないが、オーバーラン量が極力小さくなるような十分に遅い速度となるようにパルスデューティDy0を設定(すなわち、予め想定された巻取側インクリボン5の最大巻径に対応したパルスデューティDy0を設定)すれば、オーバーラン量を想定内に収めることができる。
以上のことから、実施形態1の効果に加え、巻取側インクリボン5の巻径の影響を受けずに、実施形態1よりも正確に一定の位置から印画を開始することができる。
なお、本実施形態2では、頭出しマークを検知した後に一旦駆動モーター5aを停止したが、頭出しマークの検知後にエンコーダー8のカウントを開始すると同時に駆動モーター5aのパルスデューティをDsに下げ、エンコーダー8のパルス数が所定値(例えば、Gy0,Gm0)になれば印画を開始するといった動作としてもよい。
また、本実施形態1および2において、インクリボンの巻戻し機構(巻戻し手段)をさらに備え、予め数画面巻戻した状態から一定のパルスデューティでインクリボン3を動作させ、頭出しマーク間のエンコーダー8の出力パルスをカウントすることによって巻取側インクリボン5の巻径が計算できるため、1枚目のイエロー領域11yの頭出し動作の前に検知することが可能となる。すなわち、制御回路9は、インクリボン3の印画時の送り量に代えて、インクリボン3の巻戻し後の順送り量に基づいて巻取側インクリボン5の巻径を算出する。
また、本実施形態1および2において、インクリボン3に当該インクリボン3の残量を記録するICタグなどの記録手段を設け、サーマルプリンター装置に読み書き可能な回路(読取手段)を設けることによって、記録手段に記録されたインクリボンの残量から巻径を計算することができるため、1枚目のイエロー領域11yから巻径を検知することができる。すなわち、制御回路9は、インクリボン3の印画時の送り量に代えて、読取手段により読み取ったインクリボン3の残量に基づいて、巻取側インクリボン5の巻径を算出する。
また、本実施形態において、温度によってオーバーラン量が異なる場合には、温度センサーを設けて温度による補正値を設定することによって、温度の影響も考慮して補正することができる。
また、本実施形態では、供給側インクリボン6にエンコーダー8を設ける構成としたが、巻取側インクリボン5に設けてもよく、供給側インクリボン6および巻取側インクリボン5の両方に設けてもよい。
また、本実施形態では、各色領域先頭基準位置として頭出しマーク12を設けたインクリボン3について説明したが、頭出しマーク12に代えて、各色領域自体の先頭をカラーセンサーによって検知する構成としてもよい。
また、本実施形態では、駆動モーター5aはPWM制御方式であるとして説明したが、PWM制御方式に限らず、駆動電圧を変化させることによってインクリボン3の送り速度を変える構成としてもよい。
1 サーマルヘッド、2 プラテンローラ、3 インクリボン、4 ペーパー、5 巻取側インクリボン、5a 駆動モーター、6 供給側インクリボン、7 センサー、7a 発光素子、7b 受光素子、8 エンコーダー、9 制御回路、11y イエロー領域、11m マゼンタ領域、11c シアン領域、11p 保護層領域、12y,12m,12c,12p 頭出しマーク、21a イエロー領域、21b マゼンタ領域、21c シアン領域、21d 保護層領域、22 頭出しマーク、31 サーマルヘッド、32 プラテンローラ、33 インクリボン、34 ペーパー、35 巻取側インクリボン、35a 駆動モーター、36 供給側インクリボン、37a 受光素子、37b 発光素子。

Claims (4)

  1. 複数色の色領域が繰り返して配置されるインクリボンの前記各色領域を順次熱転写により印画を行うサーマルプリンター装置であって、
    前記インクリボンの巻き取りを行う駆動モーターと、
    前記インクリボンの送り量を検知する検知手段と、
    前記インクリボンの印画時の送り量に基づいて巻取側インクリボンの巻径を算出し、当該巻径に基づいて前記インクリボンの送り速度が一定となるように前記駆動モーターの駆動速度を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記各色領域の頭出し動作時において、前記巻取側インクリボンの前記巻径に基づく送り量から、前記インクリボンの各色領域先頭基準位置検知時における前記各色領域先頭基準位置から前記印画を開始する位置までの間隔であるオーバーラン量を差し引くことにより、前記インクリボンの頭出し送り量を一定に制御することを特徴とする、サーマルプリンター装置。
  2. 前記検知手段は、供給側または巻取側インクリボンに設けられたエンコーダーを備えることを特徴とする、請求項1に記載のサーマルプリンター装置。
  3. 前記インクリボンの巻き戻し手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記インクリボンの印画時の送り量に代えて、前記インクリボンの巻戻し後の順送り量に基づいて巻取側インクリボンの巻径を算出することを特徴とする、請求項1または2に記載のサーマルプリンター装置。
  4. 前記検知手段は、前記インクリボンに設けられ当該インクリボンの残量を記録する記録手段と、前記記録手段の前記記録を読み取る読取手段とを備え、
    前記制御手段は、前記インクリボンの印画時の送り量に代えて、前記読取手段により読み取った前記インクリボンの残量に基づいて、前記巻取側インクリボンの巻径を算出することを特徴とする、請求項1に記載のサーマルプリンター装置。
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