JP6096605B2 - サーマルプリンタ - Google Patents

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Description

本発明は、サーマルヘッドと、インクリボンと、を備えるサーマルプリンタに関する。
従来より、サーマルヘッドと、インクリボンと、インクリボンを搬送するリボン搬送部と、を備えるサーマルプリンタが知られている。リボン搬送部は、インクリボンが周面に巻回されて保持される原反ホルダと、インクリボンを周面に巻回して巻き取り保持する巻取ホルダと、巻取ホルダを回転駆動してインクリボンを巻取ホルダに巻き取らせるリボン駆動部と、を備える。
ここで、インクリボンを巻取ホルダに巻き取らせるために、巻取ホルダを一定速度で回転すると、巻取ホルダに巻回されたインクリボンの径が大きくなっていく。巻取ホルダに巻回されたインクリボンの巻径が大きくなるほど、インクリボンの周面の長さが長くなるため、巻取ホルダを一定速度で回転すると、インクリボンの巻き取り速度が速くなる。そのため、インクリボンを印刷開始位置へ精度よく搬送できずにインクリボンが無駄になったり、インクリボンの張力が安定せずにインクリボンにたるみが生じるという問題があった。
これに対し、原反ホルダから繰り出されるインクリボンの長さに基づいて巻取ホルダに巻回されたインクリボンの巻径を算出し、そのインクリボンの巻径に基づいて、インクリボンの送り速度が一定になるように制御するサーマルプリンタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−213070号公報
しかし、特許文献1に記載のサーマルプリンタにおいては、インクリボンの巻径を算出したり、巻取ホルダの回転速度を調整するように制御される。そのため、簡易な構成で、インクリボンを印刷開始位置へ精度よく搬送することができ、インクリボンのテンションを一定に保持して安定して搬送することができるサーマルプリンタが望まれる。
本発明は、簡易な構成で、インクリボンを精度よく安定して搬送することができるサーマルプリンタを提供することを目的とする。
本発明は、サーマルヘッドと、前記サーマルヘッドと被印刷物との間を移送される長尺のインクリボンと、前記インクリボンが周面に巻回されて保持され、周面に巻回された前記インクリボンを前記サーマルヘッドへ向けて順次繰り出す原反ホルダと、前記原反ホルダの周面から繰り出されて前記サーマルヘッドと被印刷物との間を移送された前記インクリボンが周面に巻回されて巻き取り保持される巻取ホルダと、前記原反ホルダに巻回された前記インクリボンの外周面と前記巻取ホルダに巻回された前記インクリボンの外周面とに当接して配置されるホルダ回転体であって、前記ホルダ回転体が回転することにより前記原反ホルダ及び前記巻取ホルダを回転させるホルダ回転体と、前記ホルダ回転体を回転駆動する駆動部と、を備え、前記駆動部は、前記ホルダ回転体を回転駆動することにより、前記原反ホルダから前記インクリボンを繰り出す繰り出し方向に前記原反ホルダを回転させると共に、前記インクリボンを前記巻取ホルダに巻き取る巻き取り方向に前記巻取ホルダを回転させるサーマルプリンタに関する。
また、前記原反ホルダに巻回された前記インクリボンの外周面と前記ホルダ回転体との当接状態を維持すると共に前記巻取ホルダに巻回された前記インクリボンの外周面と前記ホルダ回転体との当接状態とを維持するように、前記原反ホルダを前記ホルダ回転体に向かうように付勢すると共に前記巻取ホルダを前記ホルダ回転体に向かうように付勢し、かつ、前記原反ホルダと前記巻取ホルダとが近づく方向に付勢する付勢部材と、前記ホルダ回転体に近づく方向又は前記ホルダ回転体から離れる方向に前記原反ホルダを移動可能にガイドする第1ガイド部材と、前記ホルダ回転体に近づく方向又は前記ホルダ回転体から離れる方向に前記巻取ホルダを移動可能にガイドする第2ガイド部材と、を更に備えることが好ましい。
また、前記駆動部と前記ホルダ回転体との間に設けられるワンウェイクラッチを更に備え、前記駆動部は、前記サーマルヘッドを前記インクリボンの長手方向に沿って移動させることにより、前記サーマルヘッドを、被印刷物に印刷を行うために待機する印刷待機位置と、被印刷物への印刷が終了した印刷終了位置とに移動させることが可能であり、前記ワンウェイクラッチは、前記サーマルヘッドを前記印刷待機位置から前記印刷終了位置に向けて移動させる場合に前記駆動部の回転駆動力を前記ホルダ回転体に伝達せず、前記サーマルヘッドを前記印刷終了位置から前記印刷待機位置に向けて移動させる場合に前記駆動部からの回転駆動力を前記ホルダ回転体に伝達することが好ましい。
本発明によれば、簡易な構成で、インクリボンを精度よく安定して搬送することができるサーマルプリンタを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るサーマルプリンタ1を前面側から視た全体構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係るサーマルプリンタ1を側面側から視た図である。 本発明に係るサーマルプリンタ1において、駆動機構部3を示す図である。 本発明に係るサーマルプリンタ1において、駆動クラッチ機構部36を説明する図であって、(a)は左右方向Xから視た図であり、(b)は前後方向Yから視た図である。 本発明に係るサーマルプリンタ1の切欠部材363及び駆動用突出ピン334の動作を説明する図であって、(a)は、タイミングベルトVが第1方向D1に移動された場合を説明する図であり、(b)は、タイミングベルトVが第2方向D2に移動された場合を説明する図であり、(c)は、(b)に示す状態から更にタイミングベルトVが第2方向D2に移動された場合を説明する図である。 本発明に係るサーマルプリンタ1の印刷動作を説明する図であって、印字受け部5が押圧位置に位置すると共にサーマルヘッド4が印刷待機位置に位置した状態を示す図である。 本発明に係るサーマルプリンタ1の印刷動作を説明する図であって、図6に示す状態から、サーマルヘッド4が印刷終了位置に移動した状態を示す図である。 本発明に係るサーマルプリンタ1の印刷動作を説明する図であって、図7に示す状態から、印字受け部5が退避位置に位置した状態を示す図である。 本発明に係るサーマルプリンタ1の印刷動作を説明する図であって、図8に示す状態から、インクリボンRの移動を停止した状態で、サーマルヘッド4が印刷待機位置に移動される途中の状態を示す図である。 本発明に係るサーマルプリンタ1の印刷動作を説明する図であって、図9に示す状態から、インクリボンRを移動した状態で、サーマルヘッド4を印刷待機位置に移動された状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図1〜図10を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るサーマルプリンタ1を前面側から視た全体構成を示す図である。図2は、本発明の一実施形態に係るサーマルプリンタ1を側面側から視た図である。図3は、本発明に係るサーマルプリンタ1において、駆動機構部3を示す図である。図4は、本発明に係るサーマルプリンタ1において、駆動クラッチ機構部36を説明する図であって、(a)は左右方向Xから視た図であり、(b)は前後方向Yから視た図である。図5は、本発明に係るサーマルプリンタ1の切欠部材363及び駆動用突出ピン334の動作を説明する図であって、(a)は、タイミングベルトVが第1方向D1に移動された場合を説明する図であり、(b)は、タイミングベルトVが第2方向D2に移動された場合を説明する図であり、(c)は、(b)に示す状態から更にタイミングベルトVが第2方向D2に移動された場合を説明する図である。
図6は、本発明に係るサーマルプリンタ1の印刷動作を説明する図であって、印字受け部5が押圧位置に位置すると共にサーマルヘッド4が印刷待機位置に位置した状態を示す図である。図7は、本発明に係るサーマルプリンタ1の印刷動作を説明する図であって、図6に示す状態から、サーマルヘッド4が印刷終了位置に移動した状態を示す図である。図8は、本発明に係るサーマルプリンタ1の印刷動作を説明する図であって、図7に示す状態から、印字受け部5が退避位置に位置した状態を示す図である。図9は、本発明に係るサーマルプリンタ1の印刷動作を説明する図であって、図8に示す状態から、インクリボンRの移動を停止した状態で、サーマルヘッド4が印刷待機位置に移動される途中の状態を示す図である。図10は、本発明に係るサーマルプリンタ1の印刷動作を説明する図であって、図9に示す状態から、インクリボンRを移動した状態で、サーマルヘッド4を印刷待機位置に移動された状態を示す図である。
なお、本実施形態の説明において、サーマルヘッド4の移動方向を左右方向X(図1において左右方向)とし、左右方向Xの一方側(図1の左方側)を左側X1とし、左右方向Xの他方側(図1の右方側)を右側X2とする。また、左右方向Xに直交する方向であって原反側リボンホルダ21、巻取側リボンホルダ22及びホルダ駆動回転体23の回転軸が延びる方向を前後方向Yとし、前後方向Yの一方側(図2の左方側)を前側Y1とし、前後方向Yの他方側(図2の右方側)を後側Y2とする。また、サーマルプリンタ1における上下方向(垂直方向)を上下方向Zとする。
本実施形態のサーマルプリンタ1は、被印刷物Fに対して印刷を行う。被印刷物Fとしては、例えば包装機(図示せず)から連続的に繰り出される包装フィルムや、袋体供給機(図示せず)から供給される袋状のフィルム状の袋体等が挙げられる。本実施形態においては、被印刷物Fとして、例えば、長尺の帯状のシートで形成される包装フィルムを使用した例について説明する。
本実施形態のサーマルプリンタ1は、図1〜図3に示すように、リボン搬送機構部2と、駆動部としての駆動機構部3と、サーマルヘッド4と、印字受け部5と、保持枠体6と、原反側ホルダブレーキ機構7と、巻取側ホルダブレーキ機構8と、駆動クラッチ機構部36と、を備える。
保持枠体6には、リボン搬送機構部2及びサーマルヘッド4が保持されている。保持枠体6は、矩形状の側板61と、仕切板62と、を有する。側板61は、YZ平面に平行な板部材により形成される。仕切板62は、XZ平面に平行な板部材により形成される。仕切板62は、側板61における前後方向Yの略中央に立設される。
リボン搬送機構部2は、例えば包装機(図示せず)から連続的に繰り出される被印刷物Fと同期させながらインクリボンRを繰り出す。インクリボンRは、長尺に形成され、サーマルヘッド4と被印刷物Fとの間を移送される。
リボン搬送機構部2は、図1及び図2に示すように、原反ホルダとしての原反側リボンホルダ21と、巻取ホルダとしての巻取側リボンホルダ22と、ホルダ回転体としてのホルダ駆動回転体23と、複数のガイドローラ241〜245と、ピールローラ246と、付勢部材としてのコイルスプリング25と、を備える。
原反側リボンホルダ21には、未使用のインクリボンRが周面に巻回されており、インクリボンRが回転自在に保持される。原反側リボンホルダ21は、周面に巻回されたインクリボンRをサーマルヘッド4へ向けて順次繰り出す。原反側リボンホルダ21は、後述する第1ガイド部材としての第1ガイドレール621により上下方向Zに移動可能に構成される。
原反側リボンホルダ21は、原反側ホルダ本体211と、原反側軸部材212と、を有する。原反側ホルダ本体211は、円筒状に形成される。原反側ホルダ本体211の周面には、インクリボンRが巻回されて保持される。原反側リボンホルダ21は、原反側軸部材212を中心に回転可能である。原反側軸部材212は、前後方向Yに延びる。
原反側軸部材212は、第1保持プレート213に対して回転不能に保持される。詳細については後述するが、原反側リボンホルダ21には、後述する原反側ホルダブレーキ機構7が装備される。原反側リボンホルダ21は、原反側ホルダブレーキ機構7により摩擦ブレーキがかけられながら、原反側軸部材212に対して回転される。
第1保持プレート213は、第1ガイド部材としての第1ガイドレール621により上下方向Zに移動可能にガイドされる。第1ガイドレール621は、上下方向Zに直線状に延びる。第1ガイドレール621は、ホルダ駆動回転体23に近づく方向又はホルダ駆動回転体23から離れる方向に原反側リボンホルダ21を移動可能にガイドする。第1ガイドレール621は、保持枠体6の仕切板62に取り付けられている。
第1保持プレート213には、図1及び図2に示すように、第1延在プレート214が接続される。第1延在プレート214は、第1保持プレート213から左右方向Xの右側X2側に延びるように形成される。第1延在プレート214には、後述するコイルスプリング25の上端部が取り付けられている。
巻取側リボンホルダ22は、図1及び図2に示すように、後述するホルダ駆動回転体23を挟んで、原反側リボンホルダ21の上下方向Zの下方側に配置される。巻取側リボンホルダ22には、原反側リボンホルダ21の周面から繰り出されてサーマルヘッド4と被印刷物Fとの間を移送されたインクリボンRが周面に巻回されて巻き取り保持される。巻取側リボンホルダ22は、後述する第2ガイド部材としての第2ガイドレール622により上下方向Zに移動可能に構成される。
巻取側リボンホルダ22は、巻取側ホルダ本体221と、巻取側軸部材222と、を有する。巻取側ホルダ本体221は円筒状に形成される。巻取側ホルダ本体221の周面には、インクリボンRが巻回されて保持される。巻取側リボンホルダ22は、巻取側軸部材222を中心に回転可能である。巻取側軸部材222は、前後方向Yに延びる。
巻取側軸部材222は、第2保持プレート223に対して回転不能に保持される。詳細については後述するが、巻取側リボンホルダ22には、後述する巻取側ホルダブレーキ機構8が装備される。巻取側リボンホルダ22は、巻取側ホルダブレーキ機構8により摩擦ブレーキがかけられながら、巻取側軸部材222に対して回転される。
第2保持プレート223は、第2ガイド部材としての第2ガイドレール622により上下方向Zに移動可能にガイドされる。第2ガイドレール622は、上下方向Zに直線状に延びる。本実施形態においては、第1ガイドレール621及び第2ガイドレール622は、同一直線上において、上下方向Zに延びている。第2ガイドレール622は、ホルダ駆動回転体23に近づく方向又はホルダ駆動回転体23から離れる方向に巻取側リボンホルダ22を移動可能にガイドする。第2ガイドレール622は、保持枠体6の仕切板62に取り付けられている。
第2保持プレート223には、図1及び図2に示すように、第2延在プレート224が接続される。第2延在プレート224は、第2保持プレート223から左右方向Xの右側X2に延びるように形成される。第2延在プレート224には、後述するコイルスプリング25の下端部が取り付けられている。
ホルダ駆動回転体23は、図1及び図2に示すように、原反側リボンホルダ21と巻取側リボンホルダ22との間に配置される。本実施形態においては、原反側リボンホルダ21、ホルダ駆動回転体23及び巻取側リボンホルダ22は、上下方向Zにおいて、上方側から下方側に向かってこの順に直線上に配置される。なお、本実施形態においては、原反側リボンホルダ21、ホルダ駆動回転体23及び巻取側リボンホルダ22を、上下方向Zにおいて直線上に配置したが、これに制限されず、例えば、左右方向Xにおいて直線上に配置してもよいし、上下方向Zから傾いて直線上に配置してもよい。
ホルダ駆動回転体23は、ホルダ回転体本体231と、ホルダ回転体軸部材232と、を有する。ホルダ回転体本体231は、円筒状に形成される。ホルダ回転体本体231は、例えば、弾性を有するゴム系の材質により形成される。本実施形態においては、ホルダ回転体本体231は、発泡ウレタンにより形成される。
ホルダ回転体本体231の周面は、原反側リボンホルダ21に巻回されたインクリボンRの外周面と巻取側リボンホルダ22に巻回されたインクリボンRの外周面とに同時に当接して配置される。ホルダ駆動回転体23は、ホルダ駆動回転体23が回転することにより、原反側リボンホルダ21及び巻取側リボンホルダ22を同時に回転させる。
ホルダ回転体軸部材232は、保持枠体6の仕切板62に、回転可能に支持される。ホルダ回転体軸部材232は、前後方向Yに延びる。なお、ホルダ回転体軸部材232は、上下方向Z及び左右方向Xへ移動しないように、保持枠体6の仕切板62を貫通して、仕切板62に対して回転可能に取り付けられている。
ホルダ駆動回転体23は、ホルダ回転体軸部材232が回転することにより、ホルダ回転体軸部材232を中心に、図1に示すC方向に回転される。これにより、ホルダ駆動回転体23は、ホルダ駆動回転体23に当接する原反側リボンホルダ21に巻回されたインクリボンRを、原反側リボンホルダ21と共に図1に示すA方向に回転させる。同時に、ホルダ駆動回転体23は、ホルダ駆動回転体23に当接する巻取側リボンホルダ22に巻回されたインクリボンRを、巻取側リボンホルダ22と共に図1に示すB方向に回転させる。
ホルダ駆動回転体23の周面には、原反側リボンホルダ21に巻回されたインクリボンRと、巻取側リボンホルダ22に巻回されたインクリボンRと、が当接する。そのため、原反側リボンホルダ21から繰り出されるインクリボンRの長さ、及び巻取側リボンホルダ22に巻き取られるインクリボンRの長さは、両者共に、ホルダ駆動回転体23が回転して移動した周面の長さと同じである。従って、原反側リボンホルダ21から繰り出されるインクリボンRの長さは、巻取側リボンホルダ22に巻き取られるインクリボンRの長さと同じである。
ホルダ回転体軸部材232の前後方向Yの後側Y2の端部には、図2に示すように、後述する駆動機構部3が接続されている。駆動機構部3の詳細については後述する。
コイルスプリング25は、図1及び図2に示すように、上下方向Zに延びるように形成される。コイルスプリング25の上端部は、第1延在プレート214の突出部214Aに引っ掛けられた状態で、第1延在プレート214に取り付けられている。コイルスプリング25の下端部は、第2延在プレート224の突出部224Aに引っ掛けられた状態で、第2延在プレート224に取り付けられている。コイルスプリング25は、第1延在プレート214の突出部214A及び第1延在プレート214の突出部214Aに引っ掛けられた状態で、第1延在プレート214と第2延在プレート224とが近づく方向に付勢する。
ここで、原反側リボンホルダ21は、第1延在プレート214に接続された第1保持プレート213に保持されており、第1ガイドレール621により上下方向Zに移動可能にガイドされる。巻取側リボンホルダ22は、第2延在プレート224に接続された第2保持プレート223に保持されており、第2ガイドレール622により上下方向Zに移動可能にガイドされる。
そのため、コイルスプリング25は、原反側リボンホルダ21に巻回されたインクリボンRとホルダ駆動回転体23との当接状態を維持すると共に、巻取側リボンホルダ22に巻回されたインクリボンRとホルダ駆動回転体23との当接状態とを維持するように、原反側リボンホルダ21をホルダ駆動回転体23に向かうように付勢すると共に、巻取側リボンホルダ22をホルダ駆動回転体23に向かうように付勢する。更に、コイルスプリング25は、原反側リボンホルダ21と巻取側リボンホルダ22とが近づく方向に付勢する。
複数のガイドローラ241,242,243,244,245は、原反側リボンホルダ21から巻取側リボンホルダ22に向かって搬送されるインクリボンRをガイドするローラである。
ピールローラ246は、サーマルヘッド4(後述)により印刷が行われた後の使用済みのインクリボンRを、巻取側リボンホルダ22側に向けて送り出すローラである。ピールローラ246は、サーマルヘッド4よりもインクリボンRの搬送方向の下流側に設けられる。ピールローラ246は、サーマルヘッド4と一体的に左右方向Xに移動するように、不図示の取付部材により、サーマルヘッド4に取り付けられている。
以上のように構成されるリボン搬送機構部2は、コイルスプリング25により、原反側リボンホルダ21及び巻取側リボンホルダ22が近づく方向に付勢される。そのため、コイルスプリング25は、原反側リボンホルダ21に巻回されたインクリボンRの巻径や巻取側リボンホルダ22に巻回されたインクリボンRの巻径が変化しても、原反側リボンホルダ21に巻回されたインクリボンRとホルダ駆動回転体23との当接状態を維持すると共に、巻取側リボンホルダ22に巻回されたインクリボンRとホルダ駆動回転体23との当接状態を維持する。
これにより、原反側リボンホルダ21に巻回されたインクリボンRとホルダ駆動回転体23との当接状態と、巻取側リボンホルダ22に巻回されたインクリボンRとホルダ駆動回転体23との当接状態とが維持されるため、原反側リボンホルダ21から繰り出されるインクリボンRの長さと、巻取側リボンホルダ22に巻き取られるインクリボンRの長さとを、同じ長さにすることができる。
次に、原反側ホルダブレーキ機構7及び巻取側ホルダブレーキ機構8について説明する。
原反側ホルダブレーキ機構7は、図2に示すように、原反側リボンホルダ21の内部に設けられている。巻取側ホルダブレーキ機構8は、巻取側リボンホルダ22の内部に設けられている。
本実施形態においては、原反側ホルダブレーキ機構7及び巻取側ホルダブレーキ機構8について、原反側リボンホルダ21及び巻取側リボンホルダ22の回転方向が異なるが、構造は同じである。そのため、原反側ホルダブレーキ機構7及び巻取側ホルダブレーキ機構8について、同時に説明する。なお、原反側ホルダブレーキ機構7と巻取側ホルダブレーキ機構8とにおいて、回転方向が異なる。
原反側ホルダブレーキ機構7及び巻取側ホルダブレーキ機構8は、原反側リボンホルダ21及び巻取側リボンホルダ22についてブレーキを付加しながら回転させることにより、ホルダ駆動回転体23の周面とインクリボンRの周面との間の滑りを低減する。
原反側ホルダブレーキ機構7は、図2に示すように、原反側リボンホルダ21と、原反側軸部材212と、筒状の原反側ワンウェイクラッチ71と、筒状の原反側トルクリミッター72と、を備える。原反側軸部材212には、原反側トルクリミッター72及び原反側ワンウェイクラッチ71が挿通されている。
原反側軸部材212は、回転不能の状態で第1保持プレート213に固定されている。原反側軸部材212には、前後方向Yの後側Y2において、原反側ワンウェイクラッチ71が挿通されて固定されている。
原反側リボンホルダ21には、原反側トルクリミッター72の前側Y1が係合されて固定されている。原反側トルクリミッター72の後側Y2は、原反側ワンウェイクラッチ71の前側Y1に係合されて固定されている。
原反側ワンウェイクラッチ71は、原反側軸部材212の一方向の回転のみを許容する。本実施形態においては、原反側ワンウェイクラッチ71は、原反側リボンホルダ21において、インクリボンRの繰り出し方向A(図1参照)への回転のみを許容する。
巻取側ホルダブレーキ機構8は、図2に示すように、巻取側リボンホルダ22と、巻取側軸部材222と、筒状の巻取側ワンウェイクラッチ81と、筒状の巻取側トルクリミッター82と、を備える。巻取側軸部材222には、巻取側トルクリミッター82及び巻取側ワンウェイクラッチ81が挿通されている。
巻取側軸部材222は、回転不能の状態で第2保持プレート223に固定されている。巻取側軸部材222には、前後方向Yの後側Y2において、巻取側ワンウェイクラッチ81が挿通されて固定されている。
巻取側リボンホルダ22には、巻取側トルクリミッター82の前側Y1が係合されて固定されている。巻取側トルクリミッター82の後側Y2は、巻取側ワンウェイクラッチ81の前側Y1に係合されて固定されている。
巻取側ワンウェイクラッチ81は、巻取側軸部材222の一方向の回転のみを許容する。本実施形態においては、巻取側ワンウェイクラッチ81は、巻取側リボンホルダ22において、インクリボンRの巻き取り方向B(図1参照)への回転のみを許容する。
以上のように構成される原反側ホルダブレーキ機構7及び巻取側ホルダブレーキ機構8において、ホルダ駆動回転体23がC方向(図1における時計回り)に回転駆動すると、原反側リボンホルダ21に巻回されるインクリボンRを介して、原反側リボンホルダ21は、繰り出し方向A(図1参照)に回転する。また、ホルダ駆動回転体23が回転駆動すると、巻取側リボンホルダ22に巻回されるインクリボンRを介して、巻取側リボンホルダ22は、巻き取り方向B(図1参照)に回転する。なお、以下に説明する原反側ホルダブレーキ機構7の原理は、原反側リボンホルダ21の回転方向が異なる(繰り出し方向A又は巻き取り方向B)のみで、巻取側ホルダブレーキ機構8も同様の原理である。そのため、原反側ホルダブレーキ機構7における説明を援用して、巻取側ホルダブレーキ機構8の説明を省略する。
原反側ホルダブレーキ機構7における原反側ワンウェイクラッチ71は、原反側リボンホルダ21がインクリボンRの繰り出し方向A(図1参照)に回転する際に、ロック状態となる。つまり、原反側リボンホルダ21は、インクリボンRの繰り出し方向A(図1参照)に回転可能である。一方、原反側ワンウェイクラッチ71は、原反側リボンホルダ21がインクリボンRの繰り出し方向A(図1参照)と反対方向へ回転する際に、アンロック状態(フリー状態)となる。つまり、原反側リボンホルダ21は、インクリボンRの繰り出し方向A(図1参照)と反対方向には回転不能である。
ここで、原反側トルクリミッター72は、原反側リボンホルダ21と原反側軸部材212との間に設けられている。原反側軸部材212は、第1保持プレート213に固定されている。原反側リボンホルダ21をインクリボンRの繰り出し方向A(図1参照)へ回転させるためには、原反側トルクリミッター72の摩擦トルクを超える回転力により駆動される必要がある。固定された原反側軸部材212に対して原反側リボンホルダ21を回転させるためには、原反側リボンホルダ21は、原反側トルクリミッター72の摩擦トルクを超える回転力により駆動され、原反側トルクリミッター72により発生される摩擦トルクを摩擦ブレーキとして機能させながら回転する。
このように構成される原反側ホルダブレーキ機構7及び巻取側ホルダブレーキ機構8は、インクリボンRを繰り出す際において、原反側リボンホルダ21に巻回されたインクリボンRとホルダ回転体13との間、及び、巻取側リボンホルダ22に巻回されたインクリボンRとホルダ回転体13との間の滑りを低減することができる。これより、原反側ホルダブレーキ機構7及び巻取側ホルダブレーキ機構8は、原反側リボンホルダ21及び巻取側リボンホルダ22に巻回されたインクリボンRの滑りを低減する摩擦ブレーキとして機能する。
次に、駆動機構部3について説明する。
駆動機構部3は、図1〜図3に示すように、駆動モータ31と、駆動モータプーリ32と、ホルダ回転体伝達プーリ33と、2つのベルトガイドプーリ34,35と、タイミングベルトVと、を備える。
駆動モータ31は、駆動モータプーリ32、タイミングベルトV及びホルダ回転体伝達プーリ33を介して、ホルダ駆動回転体23を回転駆動する。駆動モータ31の回転軸311の先端には、駆動モータプーリ32が回転可能に接続されている。
ホルダ回転体伝達プーリ33は、駆動モータプーリ32よりも上方側において、後述する駆動クラッチ機構部36を介して、前述のホルダ回転体軸部材232に回転可能に接続されている。
2つのベルトガイドプーリ34,35は、駆動モータプーリ32よりも下方側において、保持枠体6の仕切板62に回転可能に接続されている。
タイミングベルトVは、図2及び図3に示すように、無端ベルト状に形成される。タイミングベルトVは、駆動モータプーリ32、ホルダ回転体伝達プーリ33及び2つのベルトガイドプーリ34,35に掛け渡されている。
以上のように構成される駆動機構部3は、駆動モータ31が駆動されることで、駆動モータプーリ32が回転される。駆動モータプーリ32が回転されることで、タイミングベルトVが移動される。タイミングベルトVが移動されることで、タイミングベルトVは、タイミングベルトVの一部に接続される後述するサーマルヘッド4を移動させると共に、ホルダ回転体伝達プーリ33を回転させてホルダ駆動回転体23を回転駆動する。
このようにして、駆動機構部3は、タイミングベルトVを介して、サーマルヘッド4をインクリボンRの長手方向に沿って移動させることにより、サーマルヘッド4を、被印刷物Fに印刷を行うために待機する印刷待機位置(図6参照)と、被印刷物Fへの印刷が終了した印刷終了位置(図7参照)とに移動させる。
また、駆動機構部3は、ホルダ駆動回転体23を図1に示すC方向に回転駆動することにより、原反側リボンホルダ21からインクリボンRを繰り出す繰り出し方向Aに原反側リボンホルダ21を回転させると共に、インクリボンRを巻取側リボンホルダ22に巻き取る巻き取り方向Bに巻取側リボンホルダ22を回転させる。
次に、駆動クラッチ機構部36について説明する。
駆動クラッチ機構部36は、図4(a)に示すように、ホルダ駆動回転体23におけるホルダ回転体軸部材232の前後方向Yの後側Y2の端部に接続されている。駆動クラッチ機構部36は、ホルダ回転体伝達プーリ33を含んで構成される。駆動クラッチ機構部36は、駆動機構部3とホルダ駆動回転体23との間に設けられる。
駆動クラッチ機構部36は、図4(a)に示すように、ホルダ回転体伝達プーリ33と、駆動用ワンウェイクラッチ361と、駆動用突出ピン334と、切欠部材363と、を備える。ホルダ回転体伝達プーリ33は、ホルダ回転体軸部材232に挿通されている。ホルダ回転体伝達プーリ33は、ホルダ回転体軸部材232に対して回転可能である。
ホルダ回転体伝達プーリ33は、プーリ本体331と、内側(前側Y1)に配置される円板状の内側円板332と、外側(後側Y2)に配置される円板状の外側円板333とを有する。円板状の内側円板332及び円板状の外側円板333は、プーリ本体331を挟んで互いが平行に配置される。
外側円板333の後側Y2の面には、図4(a)及び図4(b)に示すように、上方側において、駆動用突出ピン334が突出して形成される。駆動用突出ピン334は、後述する切欠部材363における扇形状に欠けた部分において、前後方向Yの後側Y2に向けて突出している。駆動用突出ピン334は、外側円板333の後側Y2の面から突出されており、ホルダ回転体伝達プーリ33と一体的に回転する。
切欠部材363は、図4(b)に示すように、第1円弧部材364と、第2円弧部材365と、を有して構成される。第1円弧部材364は、第2円弧部材365よりも前後方向Yの後側Y2に配置される。切欠部材363は、第1円弧部材364及び第2円弧部材365の中心を一致させた状態で、第1円弧部材364及び第2円弧部材365の中心角度をずらして配置することで、扇形状に欠けた部分の開放角度αを異ならせることができる。
切欠部材363の中心は、締結ボルト367を介して、ホルダ回転体軸部材232の前後方向Yの後側Y2の端部に締結されている。これにより、切欠部材363は、ホルダ回転体軸部材232と一体的に回転する。
第1円弧部材364は、円弧状に湾曲して貫通する円弧状孔部364Aを有する。第1円弧部材364は、円弧状孔部364Aに角度固定ボルト366を挿通させて、その角度固定ボルト366の頭部で第1円弧部材364を係止した状態で、第2円弧部材365に締結される。これにより、第2円弧部材365には、第1円弧部材364が取り付けられる。
第1円弧部材364及び第2円弧部材365は、中心角度をずらして配置した状態で、円弧状孔部364Aの位置をずらして角度固定ボルト366により締結することで、切欠部材363における扇形状に欠けた部分の開放角度αを異ならせることができる。
切欠部材363の開放角度αは、印刷終了時から印刷開始時に移行する際におけるインクリボンRを送り出す長さにより、適宜設定される。
駆動用ワンウェイクラッチ361は、切欠部材363の内部に装備されている。駆動用ワンウェイクラッチ361は、駆動機構部3とホルダ駆動回転体23との間に設けられる。具体的には、駆動用ワンウェイクラッチ361は、駆動機構部3におけるホルダ回転体伝達プーリ33と、ホルダ回転体軸部材232に締結される切欠部材363と、の間に設けられている。
駆動用ワンウェイクラッチ361は、ホルダ回転体軸部材232の一方向の回転のみを許容する。
具体的には、図5(a)に示すように、駆動機構部3によりタイミングベルトVが第1方向D1に移動された場合に、図4(b)に示す状態から、タイミングベルトVの移動に従動して、ホルダ回転体伝達プーリ33と共に駆動用突出ピン334がP1方向に回転される。タイミングベルトVにおける第1方向D1とは、サーマルヘッド4を印刷待機位置(図6参照)から印刷終了位置(図7参照)に向けて移動させる場合に、サーマルヘッド4が印刷待機位置(図6参照)から印刷終了位置(図7参照)に向かう方向である。ホルダ回転体伝達プーリ33及び駆動用突出ピン334がP1方向に回転されることで、駆動用突出ピン334は、図5(a)に示すように、切欠部材363の第1縁部363Aに当接する。ここで、駆動用ワンウェイクラッチ361は、駆動機構部3におけるホルダ回転体伝達プーリ33と、ホルダ回転体軸部材232に締結される切欠部材363と、の間に設けられている。そして、駆動用ワンウェイクラッチ361は、サーマルヘッド4を印刷待機位置(図6参照)から印刷終了位置(図7参照)に向けて(第1方向D1に)移動させる場合に、駆動モータ31の回転駆動力をホルダ駆動回転体23に伝達しない。
そのため、駆動用ワンウェイクラッチ361は、タイミングベルトVを第1方向D1に移動させる場合には、フリーの状態(ロックしない状態)であり、駆動用突出ピン334が切欠部材363の第1縁部363Aを押圧しても、切欠部材363は、回転しない。よって、駆動用突出ピン334は、切欠部材363に締結されるホルダ回転体軸部材232を回転させない。
一方、図5(b)に示すように、駆動機構部3によりタイミングベルトVが第2方向D2に移動された場合に、タイミングベルトVの移動に従動して、ホルダ回転体伝達プーリ33と共に駆動用突出ピン334がP2方向に回転される。タイミングベルトVにおける第2方向D2とは、サーマルヘッド4を印刷終了位置(図7参照)から印刷待機位置(図10参照)に向けて移動させる場合に、サーマルヘッド4が印刷終了位置(図7参照)から印刷待機位置(図10参照)に向かう方向である。ホルダ回転体伝達プーリ33及び駆動用突出ピン334がP2方向に回転されることで、駆動用突出ピン334は、切欠部材363の第2縁部363Bに当接する。ここで、駆動用ワンウェイクラッチ361は、駆動機構部3におけるホルダ回転体伝達プーリ33と、ホルダ駆動回転体23のホルダ回転体軸部材232に締結される切欠部材363と、の間に設けられている。そして、駆動用ワンウェイクラッチ361は、サーマルヘッド4を印刷終了位置(図7参照)から印刷待機位置(図10参照)に向けて(第2方向D2に)移動させる場合に、駆動モータ31からの回転駆動力をホルダ回転体23に伝達する。
そのため、駆動用ワンウェイクラッチ361は、タイミングベルトVを第2方向D2に移動させる場合には、ロックした状態であり、駆動用突出ピン334が切欠部材363の第2縁部363Bを押圧することで、図5(c)に示すように、切欠部材363を更にP2方向に回転させる。そして、駆動用突出ピン334は、切欠部材363に締結されるホルダ回転体軸部材232を回転させる。
ここで、切欠部材363及び駆動用突出ピン334の機能について説明する。
サーマルプリンタ1における印刷時において、インクリボンRが使用される長手方向の範囲は、サーマルヘッド4が移動する範囲において、印刷開始時の所定時間及び印刷終了時の所定時間の分だけ、サーマルヘッド4が移動する範囲よりも短い。そのため、サーマルヘッド4の移動量とインクリボンRの繰り出し量とを同じにすると、インクリボンRにおける印刷開始時の所定時間及び印刷終了時の所定時間に対応する部分において、未使用の部分が発生する。
ここで、本実施形態のサーマルプリンタ1は、切欠部材363及び駆動用突出ピン334を備える。サーマルヘッド4が印刷待機位置(図6参照)から印刷終了位置(図7参照)に移動した場合には、タイミングベルトVが第1方向D1に移動しているため、図5(a)に示すように、駆動用突出ピン334は、切欠部材363の第1縁部363Aに当接している。
その状態において、サーマルヘッド4を印刷終了位置(図7参照)から印刷待機位置(図10参照)に移動させる。ここで、本実施形態においては、ホルダ回転体伝達プーリ33は、タイミングベルトVを第2方向D2に移動させても、切欠部材363が第1縁部363Aから第2縁部363Bに達するまでの間においては、切欠部材363を動作させずに空転する(図5(a)及び(b)参照)。これにより、ホルダ回転体伝達プーリ33が空転して、インクリボンRは、切欠部材363の扇形状に欠けた部分を空転する分においては移動しない。よって、この場合には、サーマルヘッド4が印刷終了位置(図7参照)から印刷待機位置(図10参照)に第1方向D1に所定距離移動しているが、インクリボンRは、移動しない状態である。このように構成することにより、サーマルヘッド4を印刷終了位置(図7参照)から印刷待機位置(図10参照)に移動させる場合に、未使用部分のインクリボンRを繰り出す量をサーマルヘッド4の移動量よりも少なくすることができる。これにより、インクリボンRにおいて、印刷時に使用される部分と次の印刷時に使用される部分との間の部分において、未使用部分を少なくして、インクリボンRの無駄を低減することができる。
次に、サーマルヘッド4及び印字受け部5について説明する。
サーマルヘッド4は、図1〜図3に示すように、その先端に複数の発熱素子を備える。サーマルヘッド4は、サーマルプリンタ1がサーマルヘッド4に通電させることにより、所望の発熱素子が発熱する。
サーマルヘッド4は、固定部材42によりタイミングベルトVに連結されている。固定部材42は、図1及び図2に示すように、サーマルヘッド4の上端側を支持する支持バー41の前後方向Yの後側Y2寄りの部分との間で、下方側からタイミングベルトVの所定部分を挟み込む。支持バー41は、前後方向Yに延びる。
サーマルヘッド4を支持する支持バー41の上部には、サーマルヘッド保持部材43が取り付けられている。サーマルヘッド保持部材43は、仕切板62に取り付けられたサーマルヘッドガイドレール44に沿って前後方向Yに移動可能である。サーマルヘッドガイドレール44は、X方向に直線状に延びる。サーマルヘッドガイドレール44は、保持枠体6に取り付けられている。
サーマルヘッド4は、駆動モータ31の駆動により、タイミングベルトVの所定部分が移動する。これにより、サーマルヘッド4は、タイミングベルトVの移動により移動されて、サーマルヘッドガイドレール44に沿って移動し、印刷待機位置(図6及び図10参照)と、印刷終了位置(図7参照)と、の間を移動可能に構成される。
支持バー41の前後方向Yの後側Y2の端部には、図2に示すように、遮蔽板45が配置される。遮蔽板45は、支持バー41の前後方向Yの後側Y2の端部から上方側に向かって延びる。遮蔽板45が位置検出センサ46のセンサ部分を遮蔽することで、位置検出センサ46は、サーマルヘッド4の印刷待機位置(基準位置)を検出する。
印字受け部5は、被印刷物Fに対して、サーマルヘッド4と反対側に配置される。
印字受け部5は、図1及び図3に示すように、保持板51と、プラテン板52と、印字受け駆動部(不図示)と、を備える。印字受け駆動部(不図示)は、ロッド部53を進退可能に保持し、ロッド部53を進退方向に移動させる。
ロッド部53の先端には、保持板51が取り付けられている。保持板51には、プラテン板52が取り付けられている。
プラテン板52は、サーマルヘッド4と印字受け部5との間を通過する被印刷物Fに平行な平面を有する板状に形成される。プラテン板52は、例えば、シリコンゴム等の所定の弾性を有する部材により形成される。
プラテン板52が印字受け駆動部(不図示)の駆動により進退方向に移動することにより、プラテン板52が被印刷物FをインクリボンR及びサーマルヘッド4側に押圧する押圧位置(図6参照)と、プラテン板52が被印刷物Fから離間する退避位置(図1参照)と、に移動可能である。本実施形態においては、印字受け駆動部(不図示)は、例えば、エアシリンダなどのアクチュエータにより構成されている。
このように構成されるサーマルプリンタ1は、被印刷物Fが印刷停止位置に停止中に、印字受け部5のプラテン板52を、退避位置(図1参照)から押圧位置(図6参照)に向かうように進行方向に移動させる。これにより、印字受け部5のプラテン板52は、被印刷物Fを、インクリボンR及びサーマルヘッド4側に押圧する。そして、図1に示すように、サーマルヘッド4が左右方向Xにおける右側X2から左側X1に向けて移動されることにより、印字受け部5のプラテン板52の表面において、発熱した所望の発熱素子と接触したインクリボンRは、被印刷物Fに接触する。これにより、サーマルプリンタ1は、インクリボンRに塗布されたインクを被印刷物Fに接着させ、印刷部(不図示)を印刷する。
次に、サーマルプリンタ1の動作について説明する。
サーマルプリンタ1は、原反側リボンホルダ21と巻取側リボンホルダ22との間を移送されるインクリボンRを用いて、被印刷物Fに印刷を行う。
まず、印字受け部5を図1に示す退避位置から図6に示す押圧位置に移動させて、図6に示すように、印字受け部5のプラテン板52をサーマルヘッド4に押し付ける。
次に、サーマルヘッド4を印刷待機位置(図6参照)から印刷終了位置(図7参照)まで移動させる。具体的には、サーマルヘッド4は、タイミングベルトVの一部に接続されている。そのため、駆動モータ31を駆動することにより、図6に示す状態から、タイミングベルトVを所定距離だけ第1方向D1に移動させる。そして、タイミングベルトVの移動により、ホルダ回転体伝達プーリ33は、P1方向に回転する。これにより、図7に示すように、駆動用突出ピン334は、切欠部材363の第1縁部363Aに当接する。ここで、駆動用ワンウェイクラッチ361は、タイミングベルトVを第1方向D1に移動させる場合には、フリーの状態(ロックしない状態)であり、駆動用突出ピン334が切欠部材363の第1縁部363Aを押圧しても、切欠部材363は、回転しない。よって、駆動用突出ピン334は、切欠部材363に締結されるホルダ回転体軸部材232を回転させない。
そのため、サーマルヘッド4は、インクリボンRを停止させた状態で、印刷待機位置(図6参照)から印刷終了位置(図7参照)まで移動される。
ここで、サーマルヘッド4が印刷待機位置(図6参照)から印刷終了位置(図7参照)まで移動されて印刷が行われる構成においては、サーマルヘッド4は、印刷開始時において、移動開始から印刷可能となる所定速度に達するまでに所定時間を要する。また、サーマルヘッド4は、印刷終了時において、停止開始から完全に停止するまでに所定時間を要すると共に、印刷終了からインクリボンRと被印刷物Fとが離れるまでに所定時間を要する。
そのため、インクリボンRが使用される範囲は、サーマルヘッド4が移動する範囲において、印刷開始時の所定時間及び印刷終了時の所定時間の分だけ、サーマルヘッド4が移動する範囲よりも短い。詳細には、インクリボンRにおける印刷が開始される位置は、サーマルヘッド4が移動を開始する位置よりもサーマルヘッド4の移動方向の下流側の位置である。インクリボンRにおける印刷が終了される位置は、サーマルヘッド4が移動を終了する位置よりもサーマルヘッド4の移動方向の上流側の位置である。
次に、印字受け部5を、押圧位置(図7参照)から退避位置(図8参照)に移動させる。
次に、サーマルヘッド4を、印刷終了位置(図8参照)から印刷待機位置(図10参照)まで移動させる。同時に、インクリボンRの未使用の部分を繰り出す。
具体的には、サーマルヘッド4は、タイミングベルトVの一部に接続されている。そのため、駆動モータ31を駆動することにより、図8に示す状態から、タイミングベルトVを所定距離だけ第2方向D2に移動させる。そして、タイミングベルトVの移動により、ホルダ回転体伝達プーリ33は、P2方向に回転する。これにより、駆動用突出ピン334は、図9に示すように、切欠部材363の第2縁部363Bに当接する。ここで、駆動用ワンウェイクラッチ361は、タイミングベルトVを第2方向D2に移動させる場合には、ロックした状態であり、駆動用突出ピン334が切欠部材363の第2縁部363Bを押圧することで、切欠部材363を更にP2方向に回転させる。よって、切欠部材363がP2方向に回転することで、切欠部材363に締結されるホルダ回転体軸部材232は回転される。
そのため、サーマルヘッド4は、印刷終了位置(図8参照)から、図9の状態を経て、印刷待機位置(図10参照)まで移動される。
また、インクリボンRの未使用の部分は、原反側リボンホルダ21から繰り出される。ここで、インクリボンRが使用される範囲は、サーマルヘッド4が移動する範囲において、印刷開始時の所定時間及び印刷終了時の所定時間の分だけ、サーマルヘッド4が移動する範囲よりも短い。そのため、サーマルヘッド4の移動量とインクリボンRの繰り出し量とを同じにすると、インクリボンRにおける印刷開始時の所定時間及び印刷終了時の所定時間に対応する部分において、未使用の部分が発生して、インクリボンRが無駄になる。
ここで、本実施形態のサーマルプリンタ1は、切欠部材363及び駆動用突出ピン334を備える。サーマルヘッド4が印刷終了位置にある場合には、図8に示すように、駆動用突出ピン334は、切欠部材363の第1縁部363Aに当接している。
そして、その状態から、タイミングベルトVが第2方向D2に移動されることにより、ホルダ回転体伝達プーリ33がP2方向に回転される。これにより、駆動用突出ピン334は、図9に示すように、切欠部材363の第2縁部363Bに当接する。
この状態において、ホルダ回転体伝達プーリ33及び駆動用突出ピン334は、切欠部材363が第1縁部363Aから第2縁部363Bに達するまでの間においては、切欠部材363を動作させずに空転する(図8及び図9参照)。これにより、切欠部材363が第1縁部363Aに当接した状態(図8参照)から第2縁部363Bに当接した状態(図9参照)に達するまでの間においては、インクリボンRは、繰り出されない。よって、この場合には、サーマルヘッド4が印刷終了位置(図8参照)から第2方向D2に所定距離移動する(図9参照)が、インクリボンRは、移動せずに、未使用部分が繰り出されていない状態である。
その後、タイミングベルトVは、図9に示す状態から、更に第2方向D2に移動される。これにより、ホルダ駆動回転体23は、更にP2方向に回転される。これにより、駆動用突出ピン334は、切欠部材363の第2縁部363Bに当接して押圧する状態となる。ここで、駆動用ワンウェイクラッチ361は、駆動機構部3におけるホルダ回転体伝達プーリ33と、ホルダ回転体軸部材232に締結される切欠部材363と、の間に設けられている。駆動用ワンウェイクラッチ361は、タイミングベルトVを第2方向D2に移動させる場合には、ロックした状態である。そのため、駆動用突出ピン334が切欠部材363の第2縁部363Bを押圧することで、切欠部材363を更にP2方向に回転させることができる。よって、駆動用突出ピン334は、切欠部材363を更にP2方向に回転させることで、切欠部材363に締結されるホルダ回転体軸部材232を回転させる。よって、この場合には、図10に示すように、ホルダ回転体軸部材232の回転によりホルダ駆動回転体23が回転され、インクリボンRは、繰り出し方向に繰り出される。
本発明に係るサーマルプリンタ1においては、インクリボンRは、ホルダ駆動回転体23が回転されることにより、繰り出される。具体的には、ホルダ駆動回転体23は、原反側リボンホルダ21に巻回されたインクリボンRの外周面及び巻取側リボンホルダ22に巻回されたインクリボンRの外周面に当接する。そのため、原反側リボンホルダ21に巻回されたインクリボンRの巻径及び巻取側リボンホルダ22に巻回されたインクリボンRの巻径が異なっていても、ホルダ駆動回転体23が回転した周面の長さと同じ長さだけ原反側リボンホルダ21から繰り出されると共に、ホルダ駆動回転体23が移動した周面の長さと同じ長さだけ巻取側リボンホルダ22に巻き取られる。
また、本発明に係るサーマルプリンタ1は、原反側ホルダブレーキ機構7及び巻取側ホルダブレーキ機構8を備える。そのため、原反側リボンホルダ21及び巻取側リボンホルダ22が摩擦トルクを受けた状態で回転することにより、原反側リボンホルダ21に巻回されたインクリボンRの外周面及び巻取側リボンホルダ22に巻回されたインクリボンRとホルダ駆動回転体23との周面との間の滑りを低減することができる。
本実施形態のサーマルプリンタ1によれば、例えば、以下の効果が奏される。
本実施形態においては、サーマルヘッド4と、長尺のインクリボンRと、インクリボンRが周面に巻回されて保持される原反側リボンホルダ21と、インクリボンRが周面に巻回されて巻き取り保持される巻取側リボンホルダ22と、原反側リボンホルダ21に巻回されたインクリボンRの外周面と巻取側リボンホルダ22に巻回されたインクリボンRの外周面とに当接して配置されるホルダ駆動回転体23と、ホルダ駆動回転体23を回転駆動する駆動機構部3と、を備え、駆動機構部3は、ホルダ駆動回転体23を回転駆動することにより、原反側リボンホルダ21からインクリボンRを繰り出す繰り出し方向に原反側リボンホルダ21を回転させると共に、インクリボンRを巻取側リボンホルダ22に巻き取る巻き取り方向に巻取側リボンホルダ22を回転させる。
そのため、ホルダ駆動回転体23を回転させるだけの簡易な構成で、原反側リボンホルダ21が繰り出すインクリボンRの長さと、巻取側リボンホルダ22が巻き取るインクリボンRの長さとを、等しくすることができる。これにより、簡易な構成で、インクリボンRを精度よく安定して搬送することができる。また、インクリボンRの張力を安定させることができる。
また、本実施形態においては、原反側リボンホルダ21に巻回されたインクリボンRの外周面とホルダ駆動回転体23との当接状態を維持すると共に巻取側リボンホルダ22に巻回されたインクリボンRの外周面とホルダ駆動回転体23との当接状態とを維持するように、原反側リボンホルダ21をホルダ駆動回転体23に向かうように付勢すると共に巻取側リボンホルダ22をホルダ駆動回転体23に向かうように付勢し、かつ、原反側リボンホルダ21と巻取側リボンホルダ22とが近づく方向に付勢するコイルスプリング25と、ホルダ駆動回転体23に近づく方向又はホルダ駆動回転体23から離れる方向に原反側リボンホルダ21を移動可能にガイドする第1ガイドレール621と、ホルダ駆動回転体23に近づく方向又はホルダ駆動回転体23から離れる方向に巻取側リボンホルダ22を移動可能にガイドする第2ガイドレール622と、更に備える。
そのため、コイルスプリング25を原反側リボンホルダ21と巻取側リボンホルダ22とが近づく方向に付勢するだけの簡易な構成で、原反側リボンホルダ21に巻回されたインクリボンRの外周面とホルダ駆動回転体23とを安定して当接させることができると共に、原反側リボンホルダ21に巻回されたインクリボンRの外周面とホルダ駆動回転体23とを安定して当接させることができる。
特に、1つのコイルスプリング25で原反側リボンホルダ21と巻取側リボンホルダ22とが近づく方向に付勢する構成であるため、インクリボンRの搬送により原反側リボンホルダ21と巻取側リボンホルダ22の巻径が変化するが、1つのコイルスプリング25においては、原反側リボンホルダ21及び巻取側リボンホルダ22が近づく方向への全体としての付勢力は変化しにくい。一方、原反側リボンホルダ21をホルダ駆動回転体23に向かうように付勢するコイルスプリングと、巻取側リボンホルダ22をホルダ駆動回転体23に向かうように付勢するコイルスプリングとがそれぞれ別々の2つのコイルスプリングで構成されている場合には、一方のコイルスプリングと他方のコイルスプリングとは、原反側リボンホルダ21の巻径及び巻取側リボンホルダ22の巻径が変化すると、付勢力が異なってくる。そのため、1つのコイルスプリング25で原反側リボンホルダ21と巻取側リボンホルダ22とが近づく方向に付勢する場合には、原反側リボンホルダ21を付勢するコイルスプリングと巻取側リボンホルダ22を付勢するコイルスプリングとを別々に設けてそれぞれを付勢するよりも、安定して付勢できる。
また、本実施形態においては、コイルスプリング25は、原反側リボンホルダ21に巻回されたインクリボンRの外周面とホルダ駆動回転体23との当接状態を維持すると共に巻取側リボンホルダ22に巻回されたインクリボンRの外周面とホルダ駆動回転体23との当接状態とを維持するように、原反側リボンホルダ21をホルダ駆動回転体23に向かうように付勢すると共に巻取側リボンホルダ22をホルダ駆動回転体23に向かうように付勢し、かつ、原反側リボンホルダ21と巻取側リボンホルダ22とが近づく方向に付勢する。
またコイルスプリング25は、ホルダ駆動回転体23に近づく方向又はホルダ駆動回転体23から離れる方向に原反側リボンホルダ21を移動可能にガイドする。巻取側リボンホルダ22、ホルダ駆動回転体23に近づく方向又はホルダ駆動回転体23から離れる方向に巻取側リボンホルダ22を移動可能にガイドする。と、を更に備える。
また、本実施形態においては、駆動機構部3とホルダ駆動回転体23との間に設けられる駆動用ワンウェイクラッチ361を更に備え、駆動機構部3は、サーマルヘッド4をインクリボンRの長手方向に沿って移動させることにより、サーマルヘッド4を、被印刷物Fに印刷を行うために待機する印刷待機位置と、被印刷物Fへの印刷が終了した印刷終了位置とに移動させることが可能であり、駆動用ワンウェイクラッチ361は、サーマルヘッド4を印刷待機位置から印刷終了位置に向けて移動させる場合に、駆動機構部3の回転駆動力をホルダ駆動回転体23に伝達せずに、サーマルヘッド4を印刷終了位置から印刷待機位置に向けて移動させる場合に、駆動機構部3からの回転駆動力をホルダ駆動回転体23に伝達する。
そのため、サーマルヘッド4の駆動を、ホルダ駆動回転体23を駆動させる駆動モータ31を用いて行うことができる。これにより、インクリボンRの移動とサーマルヘッド4の駆動とを、1つの駆動モータ31により行うことができる。これにより、駆動モータの数を低減でき、駆動モータに要するコストを低減することができる。
以上、好適な実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されることなく種々の形態で実施することができる。
例えば、前記実施形態においては、被印刷物Fを、長尺の帯状のシートで形成される包装フィルムとしたが、これに制限されない。被印刷物は、例えば、袋状に形成されたシート等であってもよい。
また、前記実施形態においては、原反側ホルダブレーキ機構7及び巻取側ホルダブレーキ機構8の両方を設けたが、これに制限されず、原反側ホルダブレーキ機構7及び巻取側ホルダブレーキ機構8のうちのどちらか一方を設けてもよいし、いずれも設けなくてもよい。
1 サーマルプリンタ
3 駆動機構部(駆動部)
4 サーマルヘッド
21 原反側リボンホルダ(原反ホルダ)
22 巻取側リボンホルダ(巻取ホルダ)
23 ホルダ駆動回転体(ホルダ回転体)
25 コイルスプリング(付勢部材)
361 駆動用ワンウェイクラッチ(ワンウェイクラッチ)
621 第1ガイドレール(第1ガイド部材)
622 第2ガイドレール(第2ガイド部材)
F 被印字物
R インクリボン

Claims (3)

  1. サーマルヘッドと、
    前記サーマルヘッドと被印刷物との間を移送される長尺のインクリボンと、
    前記インクリボンが周面に巻回されて保持され、周面に巻回された前記インクリボンを前記サーマルヘッドへ向けて順次繰り出す原反ホルダと、
    前記原反ホルダの周面から繰り出されて前記サーマルヘッドと被印刷物との間を移送された前記インクリボンが周面に巻回されて巻き取り保持される巻取ホルダと、
    前記原反ホルダに巻回された前記インクリボンの外周面と前記巻取ホルダに巻回された前記インクリボンの外周面とに当接して配置されるホルダ回転体であって、前記ホルダ回転体が回転することにより前記原反ホルダ及び前記巻取ホルダを回転させるホルダ回転体と、
    前記ホルダ回転体を回転駆動する駆動部と、を備え、
    前記駆動部は、前記ホルダ回転体を回転駆動することにより、前記原反ホルダから前記インクリボンを繰り出す繰り出し方向に前記原反ホルダを回転させると共に、前記インクリボンを前記巻取ホルダに巻き取る巻き取り方向に前記巻取ホルダを回転させる
    サーマルプリンタ。
  2. 前記原反ホルダに巻回された前記インクリボンの外周面と前記ホルダ回転体との当接状態を維持すると共に前記巻取ホルダに巻回された前記インクリボンの外周面と前記ホルダ回転体との当接状態とを維持するように、前記原反ホルダを前記ホルダ回転体に向かうように付勢すると共に前記巻取ホルダを前記ホルダ回転体に向かうように付勢し、かつ、前記原反ホルダと前記巻取ホルダとが近づく方向に付勢する付勢部材と、
    前記ホルダ回転体に近づく方向又は前記ホルダ回転体から離れる方向に前記原反ホルダを移動可能にガイドする第1ガイド部材と、
    前記ホルダ回転体に近づく方向又は前記ホルダ回転体から離れる方向に前記巻取ホルダを移動可能にガイドする第2ガイド部材と、を更に備える
    請求項1に記載のサーマルプリンタ。
  3. 前記駆動部と前記ホルダ回転体との間に設けられるワンウェイクラッチを更に備え、
    前記駆動部は、前記サーマルヘッドを前記インクリボンの長手方向に沿って移動させることにより、前記サーマルヘッドを、被印刷物に印刷を行うために待機する印刷待機位置と、被印刷物への印刷が終了した印刷終了位置とに移動させることが可能であり、
    前記ワンウェイクラッチは、前記サーマルヘッドを前記印刷待機位置から前記印刷終了位置に向けて移動させる場合に前記駆動部の回転駆動力を前記ホルダ回転体に伝達せず、前記サーマルヘッドを前記印刷終了位置から前記印刷待機位置に向けて移動させる場合に前記駆動部からの回転駆動力を前記ホルダ回転体に伝達する、
    請求項1又は2に記載のサーマルプリンタ。
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