JP2004074484A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エンドマークが検知センサを通りすぎた用紙がセットされてもそのエンド状態を検出できるようにする。
【解決手段】検出センサ10がエンドマーク4aを検出したことに基づいてインクリボン4の交換を促す表示装置26と、この表示装置26によってインクリボン4の交換が促されたのち、インクリボン4を所定量移動させてその初期位置を設定する第1の制御装置と、初期位置設定時に、記憶装置14がエンドマーク4aの検出情報を記録しているか否かを判別する判別装置27と、エンドマーク4aの検出情報が記録されていた場合には、インクリボン4の移動可能量を計測する計測装置28とを具備し、計測装置28によって計測されたインクリボン4の移動可能量が所定量以下である場合には、転写媒体がエンド状態にあると判断する。
【選択図】 図1
【解決手段】検出センサ10がエンドマーク4aを検出したことに基づいてインクリボン4の交換を促す表示装置26と、この表示装置26によってインクリボン4の交換が促されたのち、インクリボン4を所定量移動させてその初期位置を設定する第1の制御装置と、初期位置設定時に、記憶装置14がエンドマーク4aの検出情報を記録しているか否かを判別する判別装置27と、エンドマーク4aの検出情報が記録されていた場合には、インクリボン4の移動可能量を計測する計測装置28とを具備し、計測装置28によって計測されたインクリボン4の移動可能量が所定量以下である場合には、転写媒体がエンド状態にあると判断する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、インクリボンのインクを印刷ヘッドにより、用紙やカード、通帳類等の被印刷媒体に転写させて文字、画像等の情報を印刷する印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の印刷装置としては、例えば、特開平3−39286号公報に開示されるものが知られている。この印刷装置は印刷ヘッドとこの印刷ヘッドに対向配置された支持体との間に、インクリボンと用紙を重ねた状態で通過させるとともに、印刷ヘッドを駆動することにより、文字、画像等の情報を用紙へ印刷するようになっている。
【0003】
ところで、インクリボンが使用されて残量が残り少なくなると、即ち、ニアエンドになると、印刷装置はオペレータに次のインクリボンを用意するように促す信号を出力する。このインクリボンのニアエンド検出は実際に規定幅、規定搬送速度である印刷動作を利用してインクリボンの巻径を検出することによって行われている。
【0004】
このため、印刷幅によっては正確なインクリボン径の算出が完了するまで数枚の印刷を要し、また、ニアエンドとしての検出しか出来ないため、インクリボンに印刷可能な領域があるのにも拘わらずインクリボンを交換しなければならず、無駄になるという問題がある。
【0005】
このような問題を解決するため、インクリボンにリボンエンドとしてエンドマークを形成し、このエンドマークを検知センサによって検知することにより、リボンエンドを検出可能にするものが開発されている。
【0006】
このエンドマークを付与したインクリボンにおいては、リボンエンドを正確に検出できるため、エンドマーク以降にインク層を塗布する必要がなく、無駄なリボンエリアは生じなくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一度、エンドマークが検知センサを通り過ぎたインクリボンを誤って再度セットして印刷を行った場合には、エンドマークを検知することができない。このため、リボンエンドを検出できなくなり、インクが塗布されていないインクリボンの領域が使用されてしまう。従って、被印刷媒体である用紙が無駄になってしまうという問題が発生する。
【0008】
また、インクリボンが完全に巻き取られてエラーになるまでオペレータにインクリボンの異常を通知することができない。
【0009】
本発明は、上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、エンドマークが検出手段を通りすぎた転写媒体がセットされてもエンド検出を行うことができ、しかも、エンドマーク検出後に印刷装置の電源が切られても、電源切断前にエンドマークが検出されていた場合には転写媒体のエンド状態を検出できるようにした印刷装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、印刷ヘッドとこの印刷ヘッドに対向配置される支持体との間に転写媒体と被印刷媒体を送り込んで前記被印刷媒体に印刷する印刷手段と、前記転写媒体を移動させる移動手段と、前記転写媒体の終端部に形成されたエンドマークを検出する検出手段と、この検出手段によって検出されたエンドマークの検出情報を記憶する記憶手段と、前記検出手段が前記エンドマークを検出したことに基づいて前記転写媒体の交換を促す促し手段と、この促し手段によって前記転写媒体の交換が促されたのに基づき、前記移動手段を動作させて転写媒体を所定量移動させてその初期位置を設定する制御手段と、前記初期位置設定時に、前記記憶手段が前記エンドマークの検出情報を記録しているか否かを判別する判別手段と、この判別手段によって前記エンドマークの検出情報が記憶されていると判別されたことに基づいて、前記転写媒体の移動可能量を計測する計測手段とを具備し、前記計測手段によって計測された前記転写媒体の移動可能量が所定量以下である場合には、前記転写媒体がエンド状態にあると判断する。
【0011】
請求項6記載の発明は、印刷ヘッドとこの印刷ヘッドに対向配置される支持体との間に転写媒体と被印刷媒体を送り込んで前記被印刷媒体に印刷する印刷手段と、前記転写媒体を移動させる移動手段と、前記転写媒体の終端部に形成されたエンドマークを検出する検出手段と、この検出手段によって検出されたエンドマークの検出情報を記憶する不揮発性の記憶手段と、前記検出手段が前記エンドマークを検出したことに基づいて前記転写媒体の交換を促す促し手段と、この促し手段によって前記転写媒体の交換が促されたのに基づき、前記移動手段を動作させて転写媒体を所定量移動させてその初期位置を設定する制御手段と、前記初期位置設定時に、前記記憶手段が前記エンドマークの検出情報を記録しているか否かを判別する判別手段と、この判別手段によって前記エンドマークの検出情報が記憶されていると判別されたことに基づいて、前記転写媒体の移動可能量を計測する計測手段とを具備し、前記計測手段によって計測された前記転写媒体の移動可能量が所定量以下である場合には、前記転写媒体がエンド状態にあると判断する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して詳細に説明する。
【0013】
図1は本発明の一実施の形態である印刷装置を示す側面図で、図2はその上面図である。
【0014】
図中1は支持体としてのプラテンローラで、このプラテンローラ1の上部側には、転写媒体としてのインクリボン4及び被印刷媒体としての用紙Pを介して印刷ヘッド2が対向配置されている。前記プラテンローラ1、インクリボン4及び印刷ヘッド2により印刷手段24が構成されている。
【0015】
インクリボン4はその一端側が巻取軸5、他端側が送出軸6にそれぞれ券回され、中途部はガイドピン7,8に掛け渡されている。インクリボン4の終端側にはエンドマーク4aがインクリボン4の幅方向にわたって所定の幅を有して形成され、このエンドマーク4aは遮光性を有している。
【0016】
巻取軸5の一端部にはプーリ16が取付けられ、このプーリ16にはタイミングベルト17を介して駆動モータ18の回転軸に連結されている駆動プーリ19が連動するように設けられている。前記巻取軸5、送出軸6及び駆動モータ18により移動手段25が構成されている。
【0017】
印刷ヘッド2と駆動モータ18には制御手段としての制御装置30が制御回路を介して接続され、印刷ヘッド2と駆動モータ18の駆動が制御されるようになっている。
【0018】
送出軸6のリボン送出側には、インクリボン4のエンドマーク4aを検出する検出手段としての検出センサ10が設けられている。この検出センサ10はインクリボン4を介して対向配置される発光素子11と受光素子12とを有して構成されている。
【0019】
受光素子12にはインクリボン4のエンドマーク4aの検出情報を記憶する記憶手段としての記憶装置14が接続されているとともに、インクリボン4の交換を促す表示装置(促し手段)26が接続されている。記憶装置14にはエンドマーク4aの検出情報を記憶されているか否かを判別する判別手段27が接続されている。
【0020】
送出軸6の一端部には、エンコーダ21が送出軸6に連動して動くように取付けられ、このエンコーダ21の周縁一部は凹状をなすパルス検出センサ22の凹部内を通過するように設けられている。パルス検出センサ22にはインクリボン4の送出可能量即ち、送出軸6におけるインクリボン4の巻径を計測する計測手段としての計測装置28が接続されている。
【0021】
インクリボン4の巻径の計測は規定パルス量が得られるまでインクリボン4を巻き上げ、パルスの0,1(明,暗)の切替時間を記録し、そのエンコーダ21の回転速度の変化を算出することによって巻径を計測する。
【0022】
図3は印刷装置の駆動制御系を示すブロック図である。
【0023】
検出センサ10には送信回路を介して記憶装置14及び表示装置26が接続され、記憶装置14には判別装置27が接続されている。判別装置27には計測装置28が接続され、計測装置28には制御装置30が接続されている。そして、制御装置30には制御回路を介して印刷ヘッド2及び駆動モータ18が接続されている。
【0024】
次に、上記したように構成された印刷装置の印刷動作について説明する。
【0025】
まず、プラテンローラ1と印刷ヘッド2を図示しない駆動機構によって用紙Pとインクリボン4とを挟む方向に駆動させ、用紙Pとインクリボン4とを挟持させる。こののち、プラテンローラ1を図1矢印方向に回転させ、これに同期して印刷ヘッド2に印刷データの信号を入力するとともに、駆動モータ18を回転させる。これにより、用紙Pが搬送されるとともに、インクリボン4の巻取軸5が矢印の方向に回転されてインクリボン4が巻き取られ、インクリボン4のインクが用紙Pに転写されて印刷される。
【0026】
ところで、この印刷動作中にはエンドマーク検出用の検出センサ10の発光素子11からインクリボン4に向かってセンサ光が照射されている。このセンサ光はインクリボン4のエンドマーク4aに照射されると遮光され、受光素子12に受光されなくなる。受光素子12がセンサ光を受光しないことにより、エンドマーク4aが検出されたと判断し、インクリボン4のエンド情報が不揮発性の記憶装置14に記憶保持される。このエンド情報の記憶保持後、用紙Pの印刷が完了したら、表示装置26にインクリボン4を新しいインクリボン4と交換すべき旨の情報が表示される。また、この表示がなされると共に、制御装置30は印刷手段24の動作を停止させて次の用紙Pへの印刷動作を停止する。
【0027】
この後、オペレータによりインクリボン4が交換されると、制御装置30は印刷動作に先立ち、駆動モータ18を動作させて巻取軸5を回転させてインクリボン4を所定量巻き取ってその初期位置を設定する(以下、復帰動作という)。
【0028】
このとき、判別装置27は、記憶装置14がエンド情報を記録しているか否かを判別し、記憶装置14にエンド情報が記録されている場合には、復帰動作において計測装置28によりインクリボン4の送出側の巻径を計測する。
【0029】
制御手段30はこの測定された巻径に基づいてインクリボン4が新品のインクリボン4に交換されたか否かを判断する。即ち、計測された巻径が所定値以下である場合には、インクリボン4がエンド状態にあり、新品のインクリボン4に交換されていないと判断し、測定された巻径が所定値以下でない場合には、新品のインクリボン4に交換されたと判断する。
【0030】
インクリボン4がエンド状態にあると判別された場合には、表示装置26に再度インクリボン4を新しいインクリボン4と交換すべき旨の情報が表示され、印刷手段24の動作は停止したままの状態に制御装置30により制御される。
【0031】
新品のインクリボン4に交換されたと判断された場合には、制御装置30は印刷手段24を動作させて印刷を開始するように制御する。
【0032】
なお、印刷動作前の復帰動作において記憶装置14にエンド情報が記録されていないと判断された場合には、インクリボン4の巻径の検出は行わない。
【0033】
上記したように、エンドマーク検出時にはその情報を記憶装置14に記憶し、印刷動作前の復帰動作時に、記憶装置14にエンドマーク検出情報が記憶されているか否かを判別し、記憶されていた場合には、インクリボン4の巻径を計測し、巻径が所定値以下である場合には、インクリボン4はエンド状態にあると判別する。
【0034】
従って、オペレータのミスでエンドマーク4aが検出センサ10を通り越したインクリボンをセットした場合や、インクリボンの交換を忘れた場合でも、インクリボンのエンドを見逃すことなく、オペレータに再度インクリボンの交換を促して印刷動作を停止でき、用紙Pの無駄な消費を防ぐことができる。
【0035】
また、毎回の印刷動作前の復帰動作時においては、インクリボンの巻径検出のための巻上動作を行わないため、復帰時間の短縮が図れると共に無駄なインクリボンの消費を防ぐことができる。
【0036】
さらに、巻取軸5の回転によりインクリボン4を巻き取った際に、送出側からインクリボン4が送り出されない場合には、エンコーダパルスが得られないため、この場合には、インクリボン4が破断したと判断することも可能である。
【0037】
また、リボンエンド検出の情報は不揮発性の記憶装置14を用いて記憶するため、リボンエンド検出後に印刷装置の電源が切られても、電源切断前にリボンエンドが検出されていた場合には、復帰動作にリボンの巻径検出の動作含めることができる。従って、リボンエンドを見逃すことがなく、オペレーションミスによる用紙Pとインクリボン4の無駄な消費を抑えることが可能である。
【0038】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように、オペレータのミスでエンドマークが検知手段を通り越した転写媒体をセットした場合や、転写媒体の交換を忘れた場合でも、転写媒体のエンドを見逃すことなく、オペレータに再度転写媒体の交換を促して印刷動作を停止することが可能となり、被印刷媒体の無駄な消費を防ぐことができ、さらに、転写媒体のエンド検出の情報は不揮発性の記憶手段を用いて記憶するため、エンド検出後に印刷装置の電源が切られても、電源切断前にエンド状態が検出されていた場合には、復帰動作に転写媒体の巻径検出の動作を含めることができ、転写媒体のエンド状態を見逃すことがなく、オペレーションミスによる被印刷媒体と転写媒体の無駄な消費を抑えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である印刷装置を示す側面図。
【図2】図1の印刷装置を示す上面図。
【図3】図1の印刷装置の駆動制御系を示すブロック図。
【符号の説明】
1…プラテンローラ(支持体)、2…印刷ヘッド、4…インクリボン(転写媒体)、4a…エンドマーク、5…巻取軸、6…送出軸、P…用紙(被印刷媒体)、14…印刷手段、10…検知センサ(検出手段)、11…発光素子、12…受光素子、14…記憶手段、21…エンコーダ、25…移動手段、26…表示装置(促し手段)、28…計測手段、30…制御装置(制御手段)。
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、インクリボンのインクを印刷ヘッドにより、用紙やカード、通帳類等の被印刷媒体に転写させて文字、画像等の情報を印刷する印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の印刷装置としては、例えば、特開平3−39286号公報に開示されるものが知られている。この印刷装置は印刷ヘッドとこの印刷ヘッドに対向配置された支持体との間に、インクリボンと用紙を重ねた状態で通過させるとともに、印刷ヘッドを駆動することにより、文字、画像等の情報を用紙へ印刷するようになっている。
【0003】
ところで、インクリボンが使用されて残量が残り少なくなると、即ち、ニアエンドになると、印刷装置はオペレータに次のインクリボンを用意するように促す信号を出力する。このインクリボンのニアエンド検出は実際に規定幅、規定搬送速度である印刷動作を利用してインクリボンの巻径を検出することによって行われている。
【0004】
このため、印刷幅によっては正確なインクリボン径の算出が完了するまで数枚の印刷を要し、また、ニアエンドとしての検出しか出来ないため、インクリボンに印刷可能な領域があるのにも拘わらずインクリボンを交換しなければならず、無駄になるという問題がある。
【0005】
このような問題を解決するため、インクリボンにリボンエンドとしてエンドマークを形成し、このエンドマークを検知センサによって検知することにより、リボンエンドを検出可能にするものが開発されている。
【0006】
このエンドマークを付与したインクリボンにおいては、リボンエンドを正確に検出できるため、エンドマーク以降にインク層を塗布する必要がなく、無駄なリボンエリアは生じなくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一度、エンドマークが検知センサを通り過ぎたインクリボンを誤って再度セットして印刷を行った場合には、エンドマークを検知することができない。このため、リボンエンドを検出できなくなり、インクが塗布されていないインクリボンの領域が使用されてしまう。従って、被印刷媒体である用紙が無駄になってしまうという問題が発生する。
【0008】
また、インクリボンが完全に巻き取られてエラーになるまでオペレータにインクリボンの異常を通知することができない。
【0009】
本発明は、上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、エンドマークが検出手段を通りすぎた転写媒体がセットされてもエンド検出を行うことができ、しかも、エンドマーク検出後に印刷装置の電源が切られても、電源切断前にエンドマークが検出されていた場合には転写媒体のエンド状態を検出できるようにした印刷装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、印刷ヘッドとこの印刷ヘッドに対向配置される支持体との間に転写媒体と被印刷媒体を送り込んで前記被印刷媒体に印刷する印刷手段と、前記転写媒体を移動させる移動手段と、前記転写媒体の終端部に形成されたエンドマークを検出する検出手段と、この検出手段によって検出されたエンドマークの検出情報を記憶する記憶手段と、前記検出手段が前記エンドマークを検出したことに基づいて前記転写媒体の交換を促す促し手段と、この促し手段によって前記転写媒体の交換が促されたのに基づき、前記移動手段を動作させて転写媒体を所定量移動させてその初期位置を設定する制御手段と、前記初期位置設定時に、前記記憶手段が前記エンドマークの検出情報を記録しているか否かを判別する判別手段と、この判別手段によって前記エンドマークの検出情報が記憶されていると判別されたことに基づいて、前記転写媒体の移動可能量を計測する計測手段とを具備し、前記計測手段によって計測された前記転写媒体の移動可能量が所定量以下である場合には、前記転写媒体がエンド状態にあると判断する。
【0011】
請求項6記載の発明は、印刷ヘッドとこの印刷ヘッドに対向配置される支持体との間に転写媒体と被印刷媒体を送り込んで前記被印刷媒体に印刷する印刷手段と、前記転写媒体を移動させる移動手段と、前記転写媒体の終端部に形成されたエンドマークを検出する検出手段と、この検出手段によって検出されたエンドマークの検出情報を記憶する不揮発性の記憶手段と、前記検出手段が前記エンドマークを検出したことに基づいて前記転写媒体の交換を促す促し手段と、この促し手段によって前記転写媒体の交換が促されたのに基づき、前記移動手段を動作させて転写媒体を所定量移動させてその初期位置を設定する制御手段と、前記初期位置設定時に、前記記憶手段が前記エンドマークの検出情報を記録しているか否かを判別する判別手段と、この判別手段によって前記エンドマークの検出情報が記憶されていると判別されたことに基づいて、前記転写媒体の移動可能量を計測する計測手段とを具備し、前記計測手段によって計測された前記転写媒体の移動可能量が所定量以下である場合には、前記転写媒体がエンド状態にあると判断する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して詳細に説明する。
【0013】
図1は本発明の一実施の形態である印刷装置を示す側面図で、図2はその上面図である。
【0014】
図中1は支持体としてのプラテンローラで、このプラテンローラ1の上部側には、転写媒体としてのインクリボン4及び被印刷媒体としての用紙Pを介して印刷ヘッド2が対向配置されている。前記プラテンローラ1、インクリボン4及び印刷ヘッド2により印刷手段24が構成されている。
【0015】
インクリボン4はその一端側が巻取軸5、他端側が送出軸6にそれぞれ券回され、中途部はガイドピン7,8に掛け渡されている。インクリボン4の終端側にはエンドマーク4aがインクリボン4の幅方向にわたって所定の幅を有して形成され、このエンドマーク4aは遮光性を有している。
【0016】
巻取軸5の一端部にはプーリ16が取付けられ、このプーリ16にはタイミングベルト17を介して駆動モータ18の回転軸に連結されている駆動プーリ19が連動するように設けられている。前記巻取軸5、送出軸6及び駆動モータ18により移動手段25が構成されている。
【0017】
印刷ヘッド2と駆動モータ18には制御手段としての制御装置30が制御回路を介して接続され、印刷ヘッド2と駆動モータ18の駆動が制御されるようになっている。
【0018】
送出軸6のリボン送出側には、インクリボン4のエンドマーク4aを検出する検出手段としての検出センサ10が設けられている。この検出センサ10はインクリボン4を介して対向配置される発光素子11と受光素子12とを有して構成されている。
【0019】
受光素子12にはインクリボン4のエンドマーク4aの検出情報を記憶する記憶手段としての記憶装置14が接続されているとともに、インクリボン4の交換を促す表示装置(促し手段)26が接続されている。記憶装置14にはエンドマーク4aの検出情報を記憶されているか否かを判別する判別手段27が接続されている。
【0020】
送出軸6の一端部には、エンコーダ21が送出軸6に連動して動くように取付けられ、このエンコーダ21の周縁一部は凹状をなすパルス検出センサ22の凹部内を通過するように設けられている。パルス検出センサ22にはインクリボン4の送出可能量即ち、送出軸6におけるインクリボン4の巻径を計測する計測手段としての計測装置28が接続されている。
【0021】
インクリボン4の巻径の計測は規定パルス量が得られるまでインクリボン4を巻き上げ、パルスの0,1(明,暗)の切替時間を記録し、そのエンコーダ21の回転速度の変化を算出することによって巻径を計測する。
【0022】
図3は印刷装置の駆動制御系を示すブロック図である。
【0023】
検出センサ10には送信回路を介して記憶装置14及び表示装置26が接続され、記憶装置14には判別装置27が接続されている。判別装置27には計測装置28が接続され、計測装置28には制御装置30が接続されている。そして、制御装置30には制御回路を介して印刷ヘッド2及び駆動モータ18が接続されている。
【0024】
次に、上記したように構成された印刷装置の印刷動作について説明する。
【0025】
まず、プラテンローラ1と印刷ヘッド2を図示しない駆動機構によって用紙Pとインクリボン4とを挟む方向に駆動させ、用紙Pとインクリボン4とを挟持させる。こののち、プラテンローラ1を図1矢印方向に回転させ、これに同期して印刷ヘッド2に印刷データの信号を入力するとともに、駆動モータ18を回転させる。これにより、用紙Pが搬送されるとともに、インクリボン4の巻取軸5が矢印の方向に回転されてインクリボン4が巻き取られ、インクリボン4のインクが用紙Pに転写されて印刷される。
【0026】
ところで、この印刷動作中にはエンドマーク検出用の検出センサ10の発光素子11からインクリボン4に向かってセンサ光が照射されている。このセンサ光はインクリボン4のエンドマーク4aに照射されると遮光され、受光素子12に受光されなくなる。受光素子12がセンサ光を受光しないことにより、エンドマーク4aが検出されたと判断し、インクリボン4のエンド情報が不揮発性の記憶装置14に記憶保持される。このエンド情報の記憶保持後、用紙Pの印刷が完了したら、表示装置26にインクリボン4を新しいインクリボン4と交換すべき旨の情報が表示される。また、この表示がなされると共に、制御装置30は印刷手段24の動作を停止させて次の用紙Pへの印刷動作を停止する。
【0027】
この後、オペレータによりインクリボン4が交換されると、制御装置30は印刷動作に先立ち、駆動モータ18を動作させて巻取軸5を回転させてインクリボン4を所定量巻き取ってその初期位置を設定する(以下、復帰動作という)。
【0028】
このとき、判別装置27は、記憶装置14がエンド情報を記録しているか否かを判別し、記憶装置14にエンド情報が記録されている場合には、復帰動作において計測装置28によりインクリボン4の送出側の巻径を計測する。
【0029】
制御手段30はこの測定された巻径に基づいてインクリボン4が新品のインクリボン4に交換されたか否かを判断する。即ち、計測された巻径が所定値以下である場合には、インクリボン4がエンド状態にあり、新品のインクリボン4に交換されていないと判断し、測定された巻径が所定値以下でない場合には、新品のインクリボン4に交換されたと判断する。
【0030】
インクリボン4がエンド状態にあると判別された場合には、表示装置26に再度インクリボン4を新しいインクリボン4と交換すべき旨の情報が表示され、印刷手段24の動作は停止したままの状態に制御装置30により制御される。
【0031】
新品のインクリボン4に交換されたと判断された場合には、制御装置30は印刷手段24を動作させて印刷を開始するように制御する。
【0032】
なお、印刷動作前の復帰動作において記憶装置14にエンド情報が記録されていないと判断された場合には、インクリボン4の巻径の検出は行わない。
【0033】
上記したように、エンドマーク検出時にはその情報を記憶装置14に記憶し、印刷動作前の復帰動作時に、記憶装置14にエンドマーク検出情報が記憶されているか否かを判別し、記憶されていた場合には、インクリボン4の巻径を計測し、巻径が所定値以下である場合には、インクリボン4はエンド状態にあると判別する。
【0034】
従って、オペレータのミスでエンドマーク4aが検出センサ10を通り越したインクリボンをセットした場合や、インクリボンの交換を忘れた場合でも、インクリボンのエンドを見逃すことなく、オペレータに再度インクリボンの交換を促して印刷動作を停止でき、用紙Pの無駄な消費を防ぐことができる。
【0035】
また、毎回の印刷動作前の復帰動作時においては、インクリボンの巻径検出のための巻上動作を行わないため、復帰時間の短縮が図れると共に無駄なインクリボンの消費を防ぐことができる。
【0036】
さらに、巻取軸5の回転によりインクリボン4を巻き取った際に、送出側からインクリボン4が送り出されない場合には、エンコーダパルスが得られないため、この場合には、インクリボン4が破断したと判断することも可能である。
【0037】
また、リボンエンド検出の情報は不揮発性の記憶装置14を用いて記憶するため、リボンエンド検出後に印刷装置の電源が切られても、電源切断前にリボンエンドが検出されていた場合には、復帰動作にリボンの巻径検出の動作含めることができる。従って、リボンエンドを見逃すことがなく、オペレーションミスによる用紙Pとインクリボン4の無駄な消費を抑えることが可能である。
【0038】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように、オペレータのミスでエンドマークが検知手段を通り越した転写媒体をセットした場合や、転写媒体の交換を忘れた場合でも、転写媒体のエンドを見逃すことなく、オペレータに再度転写媒体の交換を促して印刷動作を停止することが可能となり、被印刷媒体の無駄な消費を防ぐことができ、さらに、転写媒体のエンド検出の情報は不揮発性の記憶手段を用いて記憶するため、エンド検出後に印刷装置の電源が切られても、電源切断前にエンド状態が検出されていた場合には、復帰動作に転写媒体の巻径検出の動作を含めることができ、転写媒体のエンド状態を見逃すことがなく、オペレーションミスによる被印刷媒体と転写媒体の無駄な消費を抑えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である印刷装置を示す側面図。
【図2】図1の印刷装置を示す上面図。
【図3】図1の印刷装置の駆動制御系を示すブロック図。
【符号の説明】
1…プラテンローラ(支持体)、2…印刷ヘッド、4…インクリボン(転写媒体)、4a…エンドマーク、5…巻取軸、6…送出軸、P…用紙(被印刷媒体)、14…印刷手段、10…検知センサ(検出手段)、11…発光素子、12…受光素子、14…記憶手段、21…エンコーダ、25…移動手段、26…表示装置(促し手段)、28…計測手段、30…制御装置(制御手段)。
Claims (6)
- 印刷ヘッドとこの印刷ヘッドに対向配置される支持体との間に転写媒体と被印刷媒体を送り込んで前記被印刷媒体に印刷する印刷手段と、
前記転写媒体を移動させる移動手段と、
前記転写媒体の終端部に形成されたエンドマークを検出する検出手段と、
この検出手段によって検出されたエンドマークの検出情報を記憶する記憶手段と、
前記検出手段が前記エンドマークを検出したことに基づいて前記転写媒体の交換を促す促し手段と、
この促し手段によって前記転写媒体の交換が促されたのに基づき、前記移動手段を動作させることにより転写媒体を所定量移動させてその初期位置を設定する制御手段と、
前記初期位置設定時に、前記記憶手段が前記エンドマークの検出情報を記録しているか否かを判別する判別手段と、
この判別手段によって前記エンドマークの検出情報が記憶されていると判別されたことに基づいて、前記転写媒体の移動可能量を計測する計測手段とを具備し、
前記計測手段によって計測された前記転写媒体の移動可能量が所定量以下である場合には、前記転写媒体がエンド状態にあると判断することを特徴とする印刷装置。 - 前記移動手段は前記転写媒体の一端側を券回する巻取軸と、他端側を券回する送出軸とを有し、前記巻取軸の回転により前記転写媒体を移動させる請求項1記載の印刷装置。
- 前記計測手段は送出軸に取付けられたエンコーダの回転速度の変化を読み取ることにより、前記転写媒体の移動可能量を計測することを特徴とする請求項2記載の印刷装置。
- 前記記憶手段が前記エンドマークの検出情報を記憶していないと前記判断手段が判断した場合には、前記転写媒体の移動可能量を計測しないことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
- 前記検出手段は前記転写媒体を介して対向配置される発光素子とこの発光素子から発光された光を受光する受光素子とを有して構成され、
前記エンドマークは前記発光素子から発光された光を遮光する遮光性を有することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。 - 印刷ヘッドとこの印刷ヘッドに対向配置される支持体との間に転写媒体と被印刷媒体を送り込んで前記被印刷媒体に印刷する印刷手段と、
前記転写媒体を移動させる移動手段と、
前記転写媒体の終端部に形成されたエンドマークを検出する検出手段と、
この検出手段によって検出されたエンドマークの検出情報を記憶する不揮発性の記憶手段と、
前記検出手段が前記エンドマークを検出したことに基づいて前記転写媒体の交換を促す促し手段と、
この促し手段によって前記転写媒体の交換が促されたのに基づき、前記移動手段を動作させることにより転写媒体を所定量移動させてその初期位置を設定する制御手段と、
前記初期位置設定時に、前記記憶手段が前記エンドマークの検出情報を記録しているか否かを判別する判別手段と、
この判別手段によって前記エンドマークの検出情報が記憶されていると判別されたことに基づいて、前記転写媒体の移動可能量を計測する計測手段とを具備し、
前記計測手段によって計測された前記転写媒体の移動可能量が所定量以下である場合には、前記転写媒体がエンド状態にあると判断することを特徴とする印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002235076A JP2004074484A (ja) | 2002-08-12 | 2002-08-12 | 印刷装置 |
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JP2002235076A JP2004074484A (ja) | 2002-08-12 | 2002-08-12 | 印刷装置 |
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ID=32019694
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JP (1) | JP2004074484A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015100939A (ja) * | 2013-11-22 | 2015-06-04 | 日本電産サンキョー株式会社 | 印刷システムおよび印刷システムの制御方法 |
-
2002
- 2002-08-12 JP JP2002235076A patent/JP2004074484A/ja active Pending
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