JP2006321071A - 中間転写型熱転写印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 フィルム搬送系の異常を確実に検出することができる中間転写型熱転写印刷装置を提供する。
【解決手段】 中間転写型熱転写印刷装置1は、フィルムF上のマークを検出するフォトセンサ55を備えている。装置1では、フィルムF上に第1のマークM1を印字させ、フォトセンサ55がマークM1を検出するまでフィルムFを搬送させて、第2のマークM2を印字させる。その後、マークM1をフォトセンサ55の上流側に移動させた後、パルスモータ50にパルス信号を送出することでプラテンローラ20を回転させてフィルムFを搬送させる。このとき、フォトセンサ55がマークM1を検出してからマークM2を検出するまでにパルスモータ50に送出されたパルス信号のパルス数を計数し、パルス数が所定の範囲外の場合には、フィルムFの搬送状態が異常であると判定する。
【選択図】 図11
【解決手段】 中間転写型熱転写印刷装置1は、フィルムF上のマークを検出するフォトセンサ55を備えている。装置1では、フィルムF上に第1のマークM1を印字させ、フォトセンサ55がマークM1を検出するまでフィルムFを搬送させて、第2のマークM2を印字させる。その後、マークM1をフォトセンサ55の上流側に移動させた後、パルスモータ50にパルス信号を送出することでプラテンローラ20を回転させてフィルムFを搬送させる。このとき、フォトセンサ55がマークM1を検出してからマークM2を検出するまでにパルスモータ50に送出されたパルス信号のパルス数を計数し、パルス数が所定の範囲外の場合には、フィルムFの搬送状態が異常であると判定する。
【選択図】 図11
Description
本発明は、印刷画像をフィルム上に一旦転写した後、フィルム上の画像を記録媒体の表面に再転写するための中間転写型熱転写印刷装置に関するものである。
従来、このような分野の技術として、特開2000−187712号公報がある。この公報に記載されたカード記録装置は、磁気ストライプ付きのカード、ICカードなどの表面に所望の画像を印刷するための装置である。すなわち、このカード記録装置は、フィルム及びカラーインクリボンをサーマルヘッドとプラテンローラとで挟み込んで、カラーインクリボンをフィルム上に熱転写(一次転写)してフィルム上に一旦画像を形成する。その後、フィルム上の画像とカードの表面とを重ね合わせながら、ヒートローラでフィルムを加熱させる。このとき、フィルムをカードに押圧することで、カードの表面にフィルム上の画像が再転写(二次転写)される。
特開2000−187712号公報
このような印刷装置の上記一次転写の際、フィルムは、プラテンローラの表面に巻き付けられ、プラテンローラの回転によって送り量を制御されながら搬送される。このとき、装置の経年劣化やフィルム搬送系の異常により、プラテンローラとフィルムとの間に滑りが発生すれば、一次転写中のフィルムの送り量を正しく制御することができず、フィルム上に形成される一次転写画像の色ズレ等が生じる。このように、フィルム搬送状態の異常が検出されない場合には、画像品質が劣化したカードが作製されることになる。従って、カードにおけるこのような画像品質の劣化を抑制するために、フィルム搬送系の異常を確実に検出することが望まれていた。
本発明は、フィルム搬送系の異常を確実に検出することができる中間転写型熱転写印刷装置を提供することを目的とする。
本発明に係る中間転写型熱転写印刷装置は、サーマルヘッドとプラテンローラとの協働により、インクリボン上の配色に基づいてフィルムの透明受像層に画像が熱転写され、このフィルムを、ヒートローラで加熱させながら記録媒体に押圧することによって、記録媒体の表面にフィルムの透明受像層を貼着させる中間転写型熱転写印刷装置において、フィルムが周面の一部に巻き付けられた状態で回転してフィルムを搬送するプラテンローラと、プラテンローラを回転させるフィルム搬送用のパルスモータと、プラテンローラの位置において、フィルム上にマークを印画させるマーク印画手段と、フィルムの搬送経路上でプラテンローラよりも下流側に設けられ、マーク印画手段により印画されたマークを検出するマーク検出手段と、を備え、マーク印画手段により、フィルム上に第1のマークを印字させ、マーク検出手段が第1のマークを検出するまでフィルムを搬送させた後、マーク印画手段により、フィルム上に第2のマークを印字させ、その後、第1のマークがマーク検出手段の上流側に移動するようにフィルムを搬送させた後、パルスモータにパルス信号を送出することでプラテンローラを回転させてフィルムを搬送させる際に、マーク検出手段が第1のマークを検出してから第2のマークを検出するまでにパルスモータに送出されたパルス信号のパルス数を計数し、計数した当該パルス数が、予め定められた所定の範囲外の場合には、フィルムの搬送状態が異常であると判定することを特徴とする。
この中間転写型熱転写印刷装置においては、フィルム搬送用のパルスモータの回転によりプラテンローラが駆動され、フィルムは、そのプラテンローラの周面に一部が巻き付けられた状態で搬送される。このフィルムの搬送状態の異常を検出するために、この装置では以下のような処理が行われる。まず、プラテンローラの位置において、マーク印画手段によりフィルムに第1のマークが印画される。その後、フィルムの搬送によって、この第1のマークをマーク検出手段まで移動させ、再度プラテンローラの位置において、マーク印画手段によりフィルムに第2のマークを印画する。以上のような処理により、印画された第1のマークと第2のマークとの搬送経路上における間隔は、プラテンローラとマーク検出手段との間の搬送経路の長さに等しくなる。
続いて、第1のマークがマーク検出手段の上流側にくるようにフィルムを搬送する。その後、パルスモータにパルス信号を送出してプラテンローラを回転させ、フィルムを搬送させる。このフィルム搬送中、印画されたフィルム上の第1及び第2のマークは、フィルム搬送路上のマーク検出手段を通過する際に、それぞれ順次検出される。そして、このフィルム搬送中において、マーク検出手段によって第1のマークを検出してから第2のマークを検出する間でのパルス数をカウントする。これに対し、プラテンローラ上のマーク印画位置とマーク検出手段との間の搬送距離をフィルムが搬送される際にパルスモータに送出されるパルス数は、装置毎に予め規定値として決定されている。
ここで、例えばプラテンローラとフィルムとの間に滑りが生じるといったようなフィルム搬送状態の異常がある場合には、実際に送出されるパルス信号のパルス数が、上記パルス数の規定値に一致しなくなる場合がある。そこで、この中間転写型熱転写印刷装置では、フィルムを上記搬送距離分だけ搬送する間にパルスモータに実際に送出されたパルス信号のパルス数が計数され、この計測値が、規定値付近の所定の範囲外である場合には、フィルム搬送状態に異常があると判定する。このようにして、上記中間転写型熱転写印刷装置では、フィルム搬送系の異常を確実に検出することができる。
本発明によれば、中間転写型熱転写印刷装置におけるフィルム搬送系の異常を確実に検出することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る中間転写型熱転写印刷装置の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1に示すように、中間転写型熱転写印刷装置1は、カードプリンタとも呼ばれ、印刷画像を厚さ約20μm程度の透明なフィルムFに一旦転写した後、このフィルムFから記録媒体(例えばプラスチック製のキャッシュカード、クレジットカード、プリペードカード、ICカードなど)Sに再転写する装置である。このような熱転写印刷装置1は、カードSを発行する際に利用され、高品位な画像をカードSの表面に印刷することできる。従って、セキュリティを高める目的で顔写真の入ったカードSの発行をも可能にする。
このような中間転写型熱転写印刷装置1は、印刷予定のプラスチック製カードSを積層状態でセッティングするためのストック部2を有する。カードSは、送出し爪3の進退運動によってストック部2の一番下から一枚ずつ繰り出され、ストック部2から繰り出されたカードSは、反転部4内に一旦装填される。反転部4が水平状態から90度回転した後、送りローラ6によってカードSが上昇すると、カードSは磁気読み/書き部7内に送り込まれる。そして、この磁気読み/書き部7で、カードSの磁気ストライプ内に所定の情報を書き込んだり、磁気ストライプ内の所定の情報を読み取る。
これに対して、送りローラ6によってカードSが下降すると、カードSは、非接触IC読み/書き部8内に送り込まれる。そして、この非接触IC読み/書き部8で、カードSのIC内に所定の情報を書き込んだり、IC内の所定の情報を読み取る。その後、反転部4から送り出されたカードSは、着脱自在なクリーニングローラ10を通過した後、ガイド溝12で両側を支持されながら、搬送ローラ11によりカードSは画像印刷される直前まで移動する。
なお、磁気検出や非接触IC検出が必要ない場合には、反転部4は水平に維持される。また、磁気読み/書き部7又は非接触IC読み/書き部8で不適切と判断されたカードSは、反転部4の回転後、送りローラ6によってイジェクトボックス9内に排出される。
次に、カードSへの画像転写を可能にするために、この熱転写印刷装置1は、フィルムFに画像を熱転写する記録部(一次転写部)Aと、フィルムFに転写された画像とカードSとを対向させて、カードSに画像を熱転写する再転写部(二次転写部)Bと、画像転写後のカードSの反りを矯正する反り矯正部Cとを備えている。
さらに、この熱転写印刷装置1は、抜き差しにより交換可能なフィルムカートリッジ13とリボンカートリッジ14とを有している。このフィルムカートリッジ13では、フィルムFが上下一対のボビン15,16に巻かれ、リボンカートリッジ14では、カラーインクリボンRが上下一対のボビン17,18に巻かれている。そして、リボンカートリッジ14内のカラーインクリボンRには、溶融性又は昇華性のイエロー・マゼンタ・シアンの3色(またはブラックを加えた4色)のインクを1フレームとして周期的にインクが塗布されている。また、フィルムカートリッジ13内のフィルムFは、図2に示すように、シート基材40上に剥離層41を介して透明受像層42が設けられた構造をなしている。詳細は後述するが、フィルムFのこのような構造によって、記録部(一次転写部)Aで所望の画像を透明受像層42に転写することができ、剥離層41によって、この透明受像層42を再転写部(二次転写部)Bでシート基材40から容易に剥離することができる。
ここで、前述した記録部Aでは、水平方向に進退可能なフィルム引出しローラ19a,19bと、パルスモータ50によって回転するプラテンローラ(通称「プラテン」)20との協働により、プラテンローラ20の略半周面にフィルムFが押し当てられるように巻き付けられ、サーマルヘッド21によって、プラテンローラ20上のフィルムFにカラーインクリボンRが押し当てられる。そして、フィルムFとカラーインクリボンRとを同期させながら下方に送ることで、加熱状態のサーマルヘッド21によって、カラーインクリボンRの第1色目(シアン)がフィルムFの透明受像層42上に熱転写される。
次に、ラック・ピニオン駆動機構22によってサーマルヘッド21を後退させて、フィルムFとカラーインクリボンRとを離間させた状態で、プラテンローラ20を逆転させながらフィルムFを上昇させて元の位置に復帰させる。その後、前述の転写動作を繰り返しながら、透明受像層42上にマゼンタ、イエロー、ブラックの順に色を重層させて、所望のカラー画像をフィルムFの透明受像層42上に作り出す。
その後、フィルム引出しローラ19a,19bをプラテンローラ20から離間させた状態で、供給側ボビン15及び巻取り側ボビン16の回転によってフィルムF上の記録画像をヒートローラ23の手前まで移動させる。このとき、カードSの先端は、フィルムF上の記録画像の先端と位置合わせされ、カードSとフィルムFとは、重ね合わされた状態で再転写部Bに送り込まれる。
図3に示すように、この再転写部Bにおいて、位置合わせされたカードSとフィルムFとは、重ね合わされた状態でヒートローラ23と押圧ローラ24とで挟み込まれ、160〜200°Cに加熱されたヒートローラ23と押圧ローラ24との協働により、カードSとフィルムFとを加圧搬送させながら、フィルムF上の記録画像をカードSの表面に徐々に転写させる。その後、フィルムFのシート基材40は、剥離層41を境にして、カードSの表面に貼着した透明受像層42と分離し、カードSから剥離しながらボビン16に巻き取られていく。このようにして、画像が形成された透明受像層42がカードS表面に残されることで、カードSの表面に画像が印刷されることになる。また、ヒートローラ23によって加熱されたカードSには反りが発生するので、カードSは、反り矯正部Cに送り込まれて加圧処理された後、真っ直ぐな状態で装置1外に排出される。
上述したように、このような装置1の記録部Aにおいては、プラテンローラ20の周面に巻き付けられたフィルムFを、このプラテンローラ20の回転によって下方に送りながら、サーマルヘッド21によって、透明受像層42上にマゼンタ、イエロー、ブラックの各色の画像を形成している。この際、フィルムFがプラテンローラ20の周面に密着することにより、フィルムFの送りがプラテンローラ20の回転に追従することになる。従って、プラテンローラ20の回転を制御することによりフィルムFの送り量を制御することができ、サーマルヘッド21による正確な画像が透明受像層42上に形成されることになる。
ところが、プラテンローラ20の経年劣化やフィルム搬送系の異常により、プラテンローラ20とフィルムFとの間に滑りが生じれば、フィルムFの送り量を正確に制御することができず、透明受像層42上に形成される画像の色ズレ等の品質劣化が生じてしまう。そして、このようなフィルム搬送系の異常が、フィルムにジャム等を発生させる程のレベルでない場合には、ユーザが気付かないうちに印刷品質が劣化したカードSが作製されてしまうことになる。
そこで、装置1は、図4に示すように、フィルム搬送系の異常を検出する異常検出処理を行うために、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等を有する中央処理部52と、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュROM等のデータ書き換え可能なROM(Read Only Memory)、又はRAMによって構成されるメモリ部53と、を備えている。さらに、この装置1には、フィルムFの搬送路上においてプラテンローラ20の下流側にフォトインタラプタ型のフォトセンサ55が設けられており、通常、このフォトセンサ55は、フィルムFに転写された画像の頭出し等に用いられる。そして、中央処理部52は、メモリ部53に格納されているプログラムコード及びデータを読み出すことにより、装置1全体の動作制御を行う。
また、中央処理部52には、パルスモータ50が電気的に接続され、中央処理部32は、制御パルス信号を送出することによりパルスモータ50の回転角度及び回転方向を制御する。このパルスモータ50は、プラテンローラ20の駆動源として利用される。さらに、中央処理部52には、フォトセンサ55が電気的に接続されている。フィルムFは、このフォトセンサ55の投光部55aと受光部55bとの間を走行しており(図3参照)、フィルムF上に印画された所定のマークが投光部55aからの光を遮ることによってこのマークが検出され、フォトセンサ55は検出信号を送出する。中央処理部52は、フォトセンサ55からの検出信号を受信することでフィルムFの位置を特定し、その位置に応じてパルスモータ50の回転を制御する。
このように構成された中間転写型熱転写印刷装置1におけるフィルム搬送系の異常検出について、図5のフロー図、及び図6〜図11を参照しながら説明する。フィルム搬送系の異常検出においては、中央処理部52によって、メモリ部53に格納されているプログラムコードが読み出され、そのプログラムコードに従って以下のような処理が行われる。
異常検出処理の開始条件(例えば、ユーザによるスイッチ操作がなされる場合、運転時間が所定の値を超えるような場合等)が満たされて異常検出処理が開始されると、中央処理部52による以下のような処理が行われる。まず、図6に示すように、フィルム引出しローラ19a,19bが水平左方向に移動して、プラテンローラ20の略半周面にフィルムFが押し当てられるように巻き付けられ(S102)、サーマルヘッド21によって、プラテンローラ20上のフィルムFにカラーインクリボンRが押し当てられる。そして、プラテンローラ20の回転によってフィルムFが下方に送られながら、加熱状態のサーマルヘッド21によって、カラーインクリボンRのブラックがフィルムF上に熱転写され、フィルムF上に、搬送方向の長さが約4mmの黒色矩形の第1のマークM1が印画される(S104)。このマークM1は、フォトセンサ55の投光部55aからの光を遮る位置に形成される。
次に、図5及び図7に示すように、サーマルヘッド21をプラテンローラ20から離間させて、ボビン16の回転によってフィルムFのテンションが維持されながら、プラテンローラ20の回転によってフィルムFが下方に搬送される。そして、搬送されるフィルムF上のマークM1がフォトセンサ55の投光部55aの光を遮り、中央処理部52がフォトセンサ55からの検出信号を受信し、た時に、ボビン16及びプラテンローラ20を停止させる。このとき、マークM1はフォトセンサ55の位置で停止する(S106)。
次に、図5及び図8に示すように、再び、サーマルヘッド21によって、プラテンローラ20上のフィルムFにカラーインクリボンRが押し当てられ、プラテンローラ20の回転によってフィルムFが下方に送られながら、加熱状態のサーマルヘッド21によって、カラーインクリボンRのブラックがフィルムF上に熱転写され、フィルムF上にマークM1同様の黒色矩形の第2のマークM2が印画される(S108)。このようにして、フィルムF上に所定の間隔で配列された2つのマークM1,M2が印画される。この場合、マークM1とマークM2との間隔は、プラテンローラ20とサーマルヘッド21とが接触する印画位置からフォトセンサ55までのフィルムFの搬送経路の長さ(例えば、100mm程度)である。
続いて、図5及び図9に示すように、サーマルヘッド21をプラテンローラ20から離間させて、ボビン15及びプラテンローラ20の逆転によって、フィルムFを上方に搬送させ、フィルムF上のマークM1がフォトセンサ55よりも上方に移動した時にフィルムFの搬送を停止させる(S110)。
次に、中央処理部52は、制御パルス信号をパルスモータ50に送出し続け、ボビン16の回転によってフィルムFのテンションが維持されながら、このパルス信号を受信するパルスモータ50によりプラテンローラ20が正転し、フィルムFが下方に搬送される(S112)。このフィルムF搬送の継続中において、マークM1がフォトセンサ55の位置に到達した時に(図10参照)フォトセンサ55からの1回目の検出信号が中央処理部52に送出され、続いて、マークM2がフォトセンサ55の位置に到達した時に(図11参照)フォトセンサ55からの2回目の検出信号が中央処理部52に送出される。このとき、中央処理部52は、1回目の検出信号を受信した時点で、パルスモータ50に送出し続けているパルス信号のパルス数のカウントアップを開始し、2回目の検出信号を受信した時点で、カウントアップを終了する。こうして、中央処理部52は、1回目の検出信号を受信してから2回目の検出信号を受信するまでの間に、パルスモータ50に対して送出したパルス信号のパルス数を計数する(S114)。
中央処理部52は、このパルス数の計数値を、メモリ部33に予め格納された正常範囲のパルス数と比較し、計数値が正常範囲内であるか否かを判断する(S116)。計数値が正常範囲内であるときは、フィルムの搬送状態は正常であると判定し、フィルム引出しローラ19a,19bを水平右方向に移動して、フィルムFをプラテンローラ20から離間させて(S118)、処理を終了する。一方、計数値が正常範囲外であるときは、フィルムの搬送状態に異常があるものと判定する。このとき、装置1は、例えば、警告音、エラーメッセージ表示といったエラー処理を行い(S120)、ユーザに対してフィルム搬送系の確認を促すことができる。
以上のような処理によって、フィルム搬送状態の異常の有無を判定できる理由は以下の通りである。上述した処理S102〜S108において印画されるマークM1とマークM2との間隔は、上記の通り、プラテンローラ20とサーマルヘッド21とが接触する位置からフォトセンサ55までのフィルムFの搬送経路の長さ(以下「長さL1」)に一致し、この長さは、装置1ごとに定まる一定の距離である。よって、フィルムFの搬送中に、フォトセンサ55がマークM1を検出してからマークM2を検出するまでの間には、フィルムFが、長さL1だけ搬送されることになる。フィルムFは、プラテンローラ20に巻き付けられた状態で、プラテンローラ20の回転数に応じた長さだけ搬送されるので、フィルムFを長さL1だけ搬送するためにパルスモータ50が必要とするパルス信号のパルス数も、装置1の組み付け及びパルスモータ50の特性等に依存する一定の値(規定値)となる。すなわち、フィルムの搬送状態が正常であれば、上述のパルス数の計数値は、一定の規定値に一致するはずであるが、一致しない場合は、例えば、プラテンローラ20とフィルムFとの間に滑りが生じているというように、フィルムF搬送状態に異常が発生していることが考えられる。従って、予め試験等により装置1ごとに特有の上記規定値を決定し、許容できる計数値の範囲を正常範囲として定めてメモリ部33に格納しておくことにより、計数値が正常範囲外となったときには、フィルムFの搬送状態の異常、すなわちフィルム搬送系の異常があるものと判定することができる。
なお、フィルムFとして、他のマーク(例えば、フィルムの頭出しに用いられる頭出しマーク)が既に印刷されているものが用いられる場合もあるが、この場合には、マークM1,M2を、上記他のマークと異なる位置や形状に印画することで、フォトセンサ55による両者の区別を可能にすればよい。
1…中間転写型熱転写印刷装置、20…プラテンローラ、21…サーマルヘッド(マーク印画手段)、23…ヒートローラ、42…透明受像層、50…パルスモータ、55…フォトセンサ(マーク検出手段)、F…フィルム、M1…第1のマーク、M2…第2のマーク、R…カラーインクリボン、S…カード(記録媒体)。
Claims (1)
- サーマルヘッドとプラテンローラとの協働により、インクリボン上の配色に基づいてフィルムの透明受像層に画像が熱転写され、このフィルムを、ヒートローラで加熱させながら記録媒体に押圧することによって、前記記録媒体の表面に前記フィルムの前記透明受像層を貼着させる中間転写型熱転写印刷装置において、
前記フィルムが周面の一部に巻き付けられた状態で回転して前記フィルムを搬送する前記プラテンローラと、
前記プラテンローラを回転させるフィルム搬送用のパルスモータと、
前記プラテンローラの位置において、前記フィルム上にマークを印画させるマーク印画手段と、
前記フィルムの搬送経路上で前記プラテンローラよりも下流側に設けられ、前記マーク印画手段により印画された前記マークを検出するマーク検出手段と、を備え、
前記マーク印画手段により、前記フィルム上に第1のマークを印字させ、前記マーク検出手段が前記第1のマークを検出するまで前記フィルムを搬送させた後、前記マーク印画手段により、前記フィルム上に第2のマークを印字させ、
その後、前記第1のマークが前記マーク検出手段の上流側に移動するように前記フィルムを搬送させた後、前記パルスモータにパルス信号を送出することで前記プラテンローラを回転させて前記フィルムを搬送させる際に、前記マーク検出手段が前記第1のマークを検出してから前記第2のマークを検出するまでに前記パルスモータに送出された前記パルス信号のパルス数を計数し、
計数した当該パルス数が、予め定められた所定の範囲外の場合には、前記フィルムの搬送状態が異常であると判定することを特徴とする中間転写型熱転写印刷装置。
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JP2013184301A (ja) * | 2012-03-06 | 2013-09-19 | Nidec Sankyo Corp | 熱転写印字装置、熱転写印字装置の制御方法、および、熱転写印字方法 |
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- 2005-05-17 JP JP2005144336A patent/JP2006321071A/ja active Pending
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