JP2004284206A - インクリボン巻き取り装置 - Google Patents

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JP2004284206A JP2003079830A JP2003079830A JP2004284206A JP 2004284206 A JP2004284206 A JP 2004284206A JP 2003079830 A JP2003079830 A JP 2003079830A JP 2003079830 A JP2003079830 A JP 2003079830A JP 2004284206 A JP2004284206 A JP 2004284206A
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Hiroshi Nakao
洋 中尾
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Abstract

【課題】染料熱転写方式の複写装置等に用いられるインクリボン巻き取り装置では、転写の前にインクリボンの染料塗布領域の頭出しを行なうが、この頭出し位置がばらつくため、染料塗布領域を必要以上に広げなければならず、無駄な、染料の使用、及びインクリボンの長手方向への増大化を招いていた。
【解決手段】供給インクボビン2に巻装されているインクリボン1のインクリボン残量Xを記憶するICメモリ4をインクカセット5に設け、インクリボン残量Xにもとづく演算によって、巻き取りインクボビン3を回転駆動する駆動モータ7の回転速度Zを演算し、巻き取り時の駆動モータ7の回転速度がZとなるように制御すると共に転写毎にインクリボン残量Xの値を減算して書き換え、回転駆動を停止した後のインクリボンの移動量である空送距離が一定となるようにする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置、複写装置等のインクリボン巻き取り装置に関し、特に受像紙に染料を転写して画像を形成する染料熱転写方式の複写装置のインクリボン巻き取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の巻き取り装置として、例えば印刷シートの発券枚数をセンサにより感知することによってカウントし、このカウント数よりリボンの走行距離を出し、リボン走行距離からリボンの巻き取り半径を演算し、巻き取り半径と巻き取り回転速度との積が一定となるように演算することにより、巻き取りリールを回転駆動する駆動モータを制御するものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、サーマルヘッド上に配置された同一のフォトセンサーによって、印画開始前のインクの種別情報と、印画のシートマーカーによる位置合わせの情報を読み取るものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
また、ロアシェルとアッパシェルとで構成されるインクリボンカートリッジ本体のアッパシェルの一方のスプール収納部の左側縁に、インクリボンのプリントできる残量を表示する複数の小突片をそれぞれ水平歯状にそれぞれ一体突出形成したものがある(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
更には、インクカートリッジを装着するキャリッジが、ICメモリとの接続キンタクトを備え、プリンタ内処理装置は、キャリッジに装着されているインクカートリッジのICメモリに記録されている情報を取得し、警告表示等によりインクカートリッジの交換時期の管理を行なうものがある(例えば、特許文献4参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平7―1807号公報(第1頁、図3)
【特許文献2】
特開平7―52488号公報(第1頁、図1)
【特許文献3】
特開平7―52489号公報(第1頁、図1)
【特許文献4】
特開2002―52738号公報(第1、10頁、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図7乃至図9は、染料熱転写方式の複写装置におけるインクリボン巻き取り装置の動作原理を説明するため、その主要構成部を模式的に示した動作説明図である。従って、従来例ではない。
【0008】
図7中、インクリボン101は、後述するように所定の領域に染料を塗布した薄い帯状フィルムで、供給インクボビン102に巻装されおり、ヘッド104の転写部104aに接する所定の経路を経て巻き取りボビン103に巻き取られる。図10は、インクリボン101の部分平面図である。同図に示すように、インクリボン101は、その長手方向に沿って、染料塗布領域101aと染料が塗布されていない非塗布領域101bとが交互に形成され、非塗布領域101bには、検知マーク101cが形成されている。
【0009】
このインクリボン101の移動経路に沿って、インクリボン101に形成された前記検知マークを検出するインクリボン検知センサ106と、受像紙108(図8)をヘッド104に圧接した状態で搬送するプラテンローラ105が配設されている。
【0010】
以上のように構成された、染料熱転写方式の複写装置におけるインクリボン巻き取り装置の動作について以下に説明する。一般的な染料熱転写方式の複写装置では、印画を行う前にインクリボン101の染料塗布領域101aの頭出しを行う。この頭出しは、図7に示すように、ヘッド104の転写部104aの真下にインクリボン101の染料塗布領域101a(図10)の先端が位置するように、ヘッド104とプラテンローラ105が離間した状態で巻き取りボビン103を回転駆動してインクリボン101を矢印a方向に巻き取る。この時の位置決めは、インクリボン101の検知マーク101c(図10)が、インクリボン検知センサ106の位置に至って、これが検知された直後に巻き取りボビン103の回転駆動を停止させることにより行う。
【0011】
以上の頭出しが終了すると、図8に示すように、受像紙108がインクリボン101とプラテンローラ105の間に挿入され、ヘッド104の転写部104aによって、プラテンローラ105に対してインクリボン101と受像紙108とが互いに重なって押圧された状態とされ、プラテンローラ105によって一体的に矢印b方向に送られて印画が行われる。
【0012】
このような印画を繰り返すと、図9に示すように、供給インクボビン102に巻装されたインクリボン101の残量が減少するため、供給インクボビン102に巻装されたインクリボン101を含む供給インクスプール径は小さくなる。逆に、巻き取りインクボビン103に巻装された使用済みのインクリボン101が増加することにより、巻き取りインクボビン103に巻き取られたインクリボン101を含む巻き取りインクスプール径は大きくなる。
【0013】
上記のような構成のインクリボン巻き取り装置において、前記した染料塗布領域101aの頭出し時に、巻き取りボビン103を駆動する駆動手段が、インクリボン101の残量に関係なく一定の回転速度でインクリボンの巻き取りを行う場合について以下に説明する。
【0014】
この場合、図7に示すように、インクリボンの残量が多い場合には、巻き取りインクスプール径が小さいのでインクリボンの巻き取り速度は遅く、巻き取りインクスプールの慣性モーメントも小さい。一方、図9に示すように、インクリボンの残量が少ない場合には、巻き取りインクスプール径が大きいので、インクリボンの巻き取り速度は速く、巻き取りインクスプールの慣性モーメントも大きくなる。
【0015】
巻き取りボビン103の回転駆動を停止した直後のインクリボンの後述する空送距離は、インクリボン101の巻き取り速度と巻き取りインクスプールの慣性モーメントの積に比例する。つまり、インクリボン101の残量が多い場合にはインクリボンの空送距離は短くなり、逆にインクリボン101の残量が少ない場合にはインクリボンの空送距離は長くなる。
【0016】
ここでインクリボンの空送距離について図8〜14を用いて説明する。尚、図11乃至図14は、空送距離によって、染料塗布領域101aに対する印画領域101dの位置ずれが生じることを説明するための説明図である。
【0017】
図8に示すように、インクリボンの移送経路におけるインクリボン検知センサ106とヘッドの転写部104aの距離をA、インクリボンの空送距離をBとすると、図11に示すように、検知マーク101cの先端と印画領域101dの先端との距離Cは次式
C=A+B
で表される。
【0018】
ここで印画領域101dの長さをD、検知マーク101cの先端と染料塗布領域101aの先端との距離をE、染料塗布領域101aの長さをFとすると、印画領域101dの後端と染料塗布領域101aの後端とのマージンGは次式
G=(E+F)−(A+B+D)
で表される。
従って、インクリボン101の空送距離Bが短い場合には次の不等式
E+F>A+B+D
が成り立つ。この場合には図11に示すようにマージンGが確保され、受像紙108上には図12に示すような正常な印画が形成される。
【0019】
一方、インクリボン101の空送距離Bが長い場合には次の不等式
E+F<A+B+D
が成り立つ。この場合には、図13に示すように印画領域101dの後端が染料塗布領域101aを越えるために印画の後端が失われ、受像紙108上には図14に示すような端部が欠落した印画が得られる。
【0020】
このため、図14に示すような不良印画が生じないようにするには、印画領域101dの長さDに対して染料塗布領域101aの長さFを十分に長くすることが求められる。しかしながら、この場合、実際には印画が行われない余分な染料塗布領域を広げることとなり、無駄な染料が増加するという問題点があった。また、染料塗布領域が長くなるので、印画可能な枚数を減らさないためには、その分インクリボン全体が長くなり、インクスプール径が大きくなるという問題点もあった。
【0021】
前記した各引用文献の中には、インクリボンの巻装状態を検出する手段はあっても、上記の問題点に対しての対策を開示するものはなかった。この発明の目的は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、インクリボンの残量に関係なく、インクリボンの空送距離を一定にすることでこれらの問題を解決することが可能なインクリボン巻き取り装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明のインクリボン巻き取り装置は、供給インクボビンに巻装されたインクリボンを巻き取りインクボビンで巻き取るインクリボン巻き取り装置であって、
前記供給インクボビン又は巻き取りインクボビンに巻装されたインクリボンの量情報を記憶する記憶手段と、前記巻き取りインクボビンを回転駆動する回転駆動手段と、前記インクリボンの巻き取りを行なう際の前記巻き取りインクボビンの回転速度を、前記量情報に基づく演算によって求め、前記巻き取りインクボビンが、求めた前記回転速度となるように、前記回転駆動手段を制御する駆動制御手段とを有し、
前記巻き取りインクボビンの回転駆動を停止した後の前記インクリボンの移動量である空送距離が、前記インクボビンの量情報にかかわらず、略一定となるようにしたことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、本発明によるインクリボン巻き取り装置を採用した実施の形態1の複写装置20の要部構成を示す外形斜視図である。
【0024】
同図中、薄い帯状フィルムに染料が塗布されたインクリボン1は、供給インクボビン2に予め巻装され、後述する所定の移動経路を経由して巻き取りインクボビン3に巻き取られる。プラテンローラ11は、受像紙10を、所定の移動経路に沿って搬送すると共に、インクリボン1と受像紙10とを重ねた状態でヘッド12とによってこれ等を圧接する。ヘッド12は、プラテンローラ11に対して、圧接状態と離間した状態とが取り得るように移動可能に保持され、この圧接状態のとき、インクリボン1に塗布されている染料を受像紙10に転写し、受像紙10に画像を形成する。
【0025】
駆動モータ7は、制御装置14によって回転駆動され、その回転力を摩擦回転伝達ローラ8に伝える。この摩擦回転伝達ローラ8は、駆動モータ7と、巻き取りインクボビン3の一端に配設されたリールディスク6との間に介在し、駆動モータ7の回転を、摩擦力を利用してリールディスク6に伝達する。従って、巻き取りインクボビン3は、制御装置14の制御のもとに、駆動モータ7によって回転駆動される。尚、駆動モータ7と摩擦回転伝達ローラ8とが回転駆動手段に相当し、制御装置14が駆動制御手段に相当する。
【0026】
インクリボン検知センサ9は、インクリボン1の移動経路の所定位置で、インクリボン1の後述する検知マーク1c(図2)を検知し、これを制御装置1に出力する。インクカセット5は、供給インクボビン2及び巻き取りインクボビン3を一対として内部に回転自在に並設し、その外側に記憶手段に相当するICメモリ4を配設している。このICメモリ4には、供給インクボビン2に巻装されたインクリボン1の残量情報が記録され、インクカセット5の外側に配設されることによって、外側から上記残量情報の読み取り及び書き換えが可能となるように構成されている。
【0027】
端子13は、制御装置14に接続しており、インクカセット5の外側からICメモリ4に当接することで、上記残量情報を制御装置14に伝達したり、制御装置14から、印画を行う毎に上記残量情報を書き換えるための信号を上記ICメモリ4に伝達する。駆動モータ7の制御装置14は、駆動モータ7の起動及び停止、更には端子13により読み取られた上記残量情報に基づき、駆動モータ7の回転速度を制御する。
【0028】
図2は、前記したようにインクリボン1を巻装した供給インクボビン2及び巻き取りインクボビン3を併設するインクカセット5の要部構造を模式的に示した平面図であり、図3はその側面図である。
【0029】
図2に示すように、供給インクボビン2及び巻き取りインクボビン3に巻装されるインクリボン1は、長手方向に沿って染料塗布領域1aと染料が塗布されていない非塗布領域1bとが交互に形成され、非塗布領域1b内には、検知マーク1cが形成されている。
【0030】
図4及び図5は、複写装置20のインクリボン巻き取り装置の動作原理を説明するため、その主要構成部を模式的に示した動作説明図である。
【0031】
インクリボン1の染料塗布領域の頭出しは、図4に示すように、ヘッド12とプラテンローラ11が離間した状態で行なわれる。そしてヘッド12の転写部12aの真下にインクリボン1の染料塗布領域1a(図2)の先端が来るように、駆動モータ7を回転させてインクリボン1を矢印a方向に巻き取り、検知マーク1c(図2)がインクリボン検知センサ9による所定の検出位置に来た直後に駆動モータ7の駆動を停止する。尚、この後に行なわれる受像紙10への印画は、前記した図8を用いて説明した前記動作と全く同じなため、ここでの説明は省略する。また、この印画時におけるインクリボン1の巻き取り動作については、本発明と直接関係しないため、その説明を省略する。
【0032】
この印画を繰り返すと、供給インクボビン2に巻装されたインクリボン1の残量が減少するため、供給インクボビン2に巻装されたインクリボン1を含む供給インクスプール径は小さくなる。逆に、巻き取りインクボビン3に巻装された使用済みのインクリボン1が増加することにより、巻き取りインクボビン3に巻き取られたインクリボン1を含む巻き取りインクスプール径は大きくなる。
【0033】
図2、図3に示すように、インクリボン1の検知マーク1cと次の検知マークと1cの距離、すなわち1枚分の印画を行うのに必要な長さをL、インクリボンの厚さをT、供給インクボビン2にあらかじめ巻装されたインクリボン1で印画可能な枚数である初期枚数をN、供給インクボビン2に残っているインクリボンで印画可能な枚数、即ちインクリボンの量情報に相当するインクリボン残量をX(X≦N)とする。このとき、図3に示すように、側面から見た巻き取りインクスプールの巻き取りインクボビン3を除くドーナツ状の部分(図の左側の斜線部分)は、使用済みのインクリボン1が巻き取られたものであるから、印画前後でインクリボンの厚さが変わらないと仮定すると、その面積Mは次式
=L・T(N−X)
で表される。
【0034】
一方、巻き取りインクボビン3の径をS、巻き取りインクスプール径をYとすると、上記ドーナツ状の部分の面積Mは、下式
=π(Y−S)/4
とも表される。これらM、Mが互いに等しくなることから、巻き取りインクスプール径Yは、下式
Y={S+4L・T(N−X)/π}1/2 …(1)
となる。
【0035】
また、駆動モータ7(図1)の回転速度をZとすると、インクリボン1の巻き取り速度Vは、下式
V=K・Y・Z (Kは比例定数)
で表される。
ここで巻き取りインクスプールが均一な中実円筒であると仮定すると、巻き取りインクスプールの慣性モーメントIはYに比例するので次式
I=K・Y (Kは比例定数)
で表される。
【0036】
従って、インクリボン1の空送距離Bは、インクリボン1の巻き取り速度Vと巻き取りインクスプールの慣性モーメントIの積に比例するので、次式
B=K・V・I=K・K・K・Y・Z …(2) (Kは比例定数)
が成り立つ。
【0037】
一方、インクリボン残量が初期枚数Nの状態、即ち印画がまだ行われておらず、使用済みのインクリボン1がまだ巻き取られていない状態での巻き取りインクスプール径は、巻き取りインクボビン3の径Sとなる。このときの駆動モータ7(図1)の回転速度をZとすると、インクリボンの空送距離Bは次式
=K・K・K・S・Z …(3)
で表される。
以上の(2)、(3)、及び(1)式より、インクリボン残量X、或いは巻き取りインクスプール径Yが変化しても、インクリボンの空送距離Bを常にBにするような駆動モータ7(図1)の回転速度Zは、次式
Figure 2004284206
で表される。
【0038】
つまり、インクリボン残量Xから計算された巻き取りインクスプール径Yにより、インクリボンの空送距離Bが一定(B)になるような駆動モータ7の回転速度を計算することができる。
【0039】
図6は、以上の構成及びデータ処理にもとづいて、複写装置20が行なう動作の流を示すフローチャートであり、このフローチャートを参照しながら、複写装置20の動作について以下に説明する。
【0040】
図4は、供給インクスプール径が大きく、インクリボン残量が多い状態を示している。また、図5は、供給インクスプール径が小さく、インクリボン残量が少ない状態を示している。いずれの状態においても、印画が開始されると、制御装置14(図1)は、端子13を介して、ICメモリ4に記録されたインクリボン1の残量情報を読取る(ステップ(以下S)1)。そしてインクリボン残量Xがゼロか否かを判断し(S2)、残量ゼロの場合、メッセージ「インクリボンなし」を図示しない表示手段によって表示する(S3)。
【0041】
インクリボン残量Xがゼロ以外の場合、前記した(1)式によって巻き取りインクスプール径Yを計算し(S4)、更に前記した(4)式によって、巻き取りインクスプール径が変化してもインクリボン1の空送距離Bが一定(B)になるような駆動モータ7の回転速度Zを計算する(S5)。駆動モータ7が、この計算結果に基づく回転速度Zで回転するように、駆動モータ7に送る信号を決定し(S6)、駆動モータ7の駆動が停止した直後のインクリボン1の空送距離が一定(B)になるようにインクリボン1の染料塗布領域1a(図2)の頭出しを行ない(S7)、その後印画を開始する(S8)。
【0042】
制御装置14は、1枚の印画が終了する毎に、端子13を介してICメモリ4に記録された残量情報であるインクリボン残量Xを1枚ずつ少なくするように残量情報の書き換えを行い(S9)、その結果インクリボン残量Xがゼロになったか否かを再度判断し(S10)、残量ゼロとなった場合にはメッセージ「インクリボンなし」を図示しない表示手段によって表示し(S11)、ゼロ以外の場合には待機状態とする(S12)。
【0043】
以上のように、実施の形態1の複写装置におけるインクリボン巻き取り装置によれば、駆動モータ7の駆動を停止した直後のインクリボン1の空送距離を、インクリボン残量によらず一定にするとこが出来るので、インクリボン1の染料塗布領域1cを必要以上に広げて形成する必要がなく、インクリボン全体を無駄なく効率的に形成することができる。
【0044】
実施の形態2.
本実施の形態2の複写装置は、前記した図1に示す実施の形態1の複写装置20におけるリールディスク8に回転力を与える駆動モータ7(図1)としてステッピングモータを採用するもので、その他の構成については実施の形態1の複写装置20と同一である。従って、実施の形態1の複写装置と共通する部分の説明は省略し、異なる点を重点的に、図1を参照しながら説明する。
【0045】
本実施の形態では、前記した式(4)によって計算された回転速度Zでステッピングモータを回転させるように、制御装置14がステッピングモータへ単位時間に出力するパルス数を増減する。ステッピングモータは、回転するロータ部分の外周面と、静止しているステータ部分の内周面とがそれぞれノコギリ刃のような規則正しい突極構造をなしており、その突極構造のピッチで決まる微小なステップ角(通常は0.72〜3.75度)を持ち、ステッピングモータへ1パルス入力されると1ステップ角分の回転を行うように構成されている。
【0046】
このため、単位時間に出力するパルス数を増加させると回転速度が速くなり、逆にパルス数を減少させると回転速度が遅くなる特性を持っているので、単位時間に出力するパルス数を増減することにより、ステッピングモータの回転速度を制御することができる。
【0047】
以上のように、実施の形態2の複写装置によれば、ステッピングモータの駆動を停止した直後のインクリボン1の空送距離が一定になるようなインクリボン巻き取り装置を備えることができる。
【0048】
実施の形態3.
本実施の形態3の複写装置は、前記した図1に示す実施の形態1の複写装置20におけるリールディスク6に回転力を与える駆動モータ7(図1)としてDC(直流)モータを採用するもので、その他の構成については実施の形態1の複写装置20と同一である。従って、実施の形態1の複写装置と共通する部分の説明は省略し、異なる点を重点的に、図1を参照しながら説明する。
【0049】
本実施の形態では、前記した式(4)によって計算された回転速度ZでDCモータを回転させるように、制御装置14がDCモータへ供給する電圧を上下する。DCモータは、供給電圧を上げると回転速度が速くなり、逆に供給電圧を下げると回転速度が遅くなる特性を持っているので、制御装置14で計算された回転速度計算値データをD/A変換して得られる電気信号をDCモータの供給電圧として利用することにより、DCモータの回転速度を制御することができる。
【0050】
以上のように、実施の形態3の複写装置によれば、簡単な構成によってDCモータの駆動を停止した直後のインクリボン1の空送距離が一定になるようなインクリボン巻き取り装置を備えることができる。
【0051】
尚、前記実施の形態では、ICメモリ4に残量情報として、供給インクボビンに残っているインクリボンで印画可能な枚数であるインクリボン残量Xを記録し、印画が行なわれる毎に、1つ減した数量に書き換えるようにしたが、これに限定されるものではなく、巻き取りインクボビンに巻き取ったインクリボンで印画した枚数であるインクリボン使用量((N−X)に相当)を記録し、印画が行なわれる毎に、1つ加えた数量に書き換えるようにしても良いなど、種々の態様を取り得るものである。
【0052】
【発明の効果】
本発明のインクリボン巻き取り装置によれば、巻き取りインクボビンの回転駆動を停止した後の前記インクリボンの移動量である空送距離を一定に保つことができるため、インクリボンの染料塗布領域を必要以上に広げる必要がないため、無駄な、染料の使用やインクリボンの長手方向の増大化を防げるなど、インクリボン全体を無駄なく効率的に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインクリボン巻き取り装置を採用した実施の形態1の複写装置20の要部構成を示す外形斜視図である。
【図2】インクリボン1を巻装した供給インクボビン2及び巻き取りインクボビン3を併設するインクカセット5の要部構造を模式的に示した平面図である。
【図3】インクカセット5の要部構造を模式的に示した側面図である。
【図4】実施の形態1の複写装置20のインクリボン巻き取り装置の動作原理を説明するため、その主要構成部を模式的に示した動作説明図である。
【図5】実施の形態1の複写装置20のインクリボン巻き取り装置の動作原理を説明するため、その主要構成部を模式的に示した動作説明図である。
【図6】実施の形態1の複写装置20が行なう動作の流を示すフローチャートである。
【図7】複写装置におけるインクリボン巻き取り装置の動作原理を説明するため、その主要構成部を模式的に示した動作説明図である。
【図8】複写装置におけるインクリボン巻き取り装置の動作原理を説明するため、その主要構成部を模式的に示した動作説明図である。
【図9】複写装置におけるインクリボン巻き取り装置の動作原理を説明するため、その主要構成部を模式的に示した動作説明図である。
【図10】インクリボン101の部分平面図である。
【図11】空送距離によって、染料塗布領域101aに対する印画領域101dの位置ずれが生じることを説明するための説明図である。
【図12】印画が正常に形成された受像紙を示す説明図である。
【図13】空送距離によって、染料塗布領域101aに対する印画領域101dの位置ずれが生じることを説明するための説明図である。
【図14】印画が正常に形成されなかった受像紙を示す説明図である。
【符号の説明】
1 インクリボン、 1a 染料塗布領域、 1b 非塗布領域、 1c 検知マーク、101d 印画領域、 2 供給インクボビン、 3 巻き取りインクボビン、 4 ICメモリ、 5 インクカセット、 6 リールディスク、7 駆動モータ、 8 摩擦回転伝達ローラ、 9 インクリボン検知センサ、 10 受像紙、 11 プラテンローラ、 12 ヘッド、 12a 転写部、 13 端子、 14 制御装置、 20 複写装置、 101 インクリボン、 101a 染料塗布領域、 101b 非塗布領域、 101c 検知マーク、101d 印画領域、 102 供給インクボビン、 103 巻き取りボビン、 104 ヘッド、 104a 転写部、 105 プラテンローラ、 106 インクリボン検知センサ、 108 受像紙。

Claims (8)

  1. 供給インクボビンに巻装されたインクリボンを巻き取りインクボビンで巻き取るインクリボン巻き取り装置において、
    前記供給インクボビン又は巻き取りインクボビンに巻装されたインクリボンの量情報を記憶する記憶手段と、
    前記巻き取りインクボビンを回転駆動する回転駆動手段と、
    前記インクリボンの巻き取りを行なう際の前記巻き取りインクボビンの回転速度を、前記量情報に基づく演算によって求め、前記巻き取りインクボビンが、求めた前記回転速度となるように、前記回転駆動手段を制御する駆動制御手段と
    を有し、
    前記巻き取りインクボビンの回転駆動を停止した後の前記インクリボンの移動量である空送距離が、前記インクボビンの量情報にかかわらず、略一定となるようにしたことを特徴とするインクリボン巻き取り装置。
  2. 前記回転速度を求める前記演算を、次式
    Y=Y・S/{S+4・L・T(N−X)/π}5/2
    但し、
    Y:演算によって求める巻き取りインクボビンの回転速度
    :(N=X)のときの巻き取りインクボビンの回転速度
    S:巻き取りインクボビンの径
    L:1枚分の印画を行うのに必要なインクリボンの長さ
    T:インクリボンの厚さ
    N:供給インクボビンにあらかじめ巻装されたインクリボンで印画可能な枚数
    X:供給インクボビンに残っているインクリボンで印画可能な枚数
    に基づいて行なうことを特徴とする請求項1記載のインクリボン巻き取り装置。
  3. 更にインクリボン検知センサを有し、前記インクリボンの長手方向において所定間隔に形成された検知マークが、該インクリボン検知センサによって検出されるのに同期して前記巻き取りインクボビンの回転駆動を停止することを特徴とする請求項1記載のインクリボン巻き取り装置。
  4. 前記制御装置は、前記回転駆動の停止に同期して前記インクリボンの量情報を書き換えることを特徴とする請求項3記載のインクリボン巻き取り装置。
  5. 前記供給インクボビン、前記巻き取りインクボビン、及び前記記憶手段が、インクカセットとして一体的に形成されていることを特徴とする請求項1記載のインクリボン巻き取り装置。
  6. 前記記憶手段をICメモリとし、該ICメモリの接続端子を前記インクカセットの外部に形成したことを特徴とする請求項5記載のインクリボン巻き取り装置。
  7. 前記回転駆動手段がステッピングモータを有し、演算で求めた前記回転速度で該ステッピングモータを回転させるように、前記制御手段が前記ステッピングモータへ単位時間に出力するパルス数を増減することを特徴とする請求項1記載のインクリボン巻き取り装置。
  8. 前記回転駆動手段がDCモータを有し、演算で求めた前記回転速度で該DCモータを回転させるように、前記制御手段が前記DCモータへ供給する電圧を上下することを特徴とする請求項1記載のインクリボン巻き取り装置。
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