JP5601733B2 - ワイパーアーム - Google Patents

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Description

本発明は、被払拭面にワイパーブレードを押し付ける力を発生させるための付勢手段(テンションスプリング)を備えたワイパーアームに関する。
ワイパー装置は、一般に、自動車のガラス面等の被払拭面を払拭するワイパーブレードと、ワイパーブレードを保持するワイパーアームと、ワイパーアームを駆動する駆動手段(駆動モータ)とから構成される。ワイパーアームは、駆動手段に対して連係されるアームヘッドと、アームヘッドに対して回動可能に連結されたアーム本体とを備え、アーム本体でワイパーアームを保持するようになっている。
図8には、このような従来のワイパーアームの一部を断面図で示す。図示されるように、ワイパーアーム101は、アームヘッド102と、アームヘッド102に対してピボット軸103を介して回動可能に連結されたリテーナ104とを備えている。ここで、リテーナ104は、アーム本体の一部を構成する部材である。
アームヘッド102とリテーナ104の間には、引っ張りコイルばねであるスプリング105が備えられている。スプリング105の先端側フック部105Aは、固定リベット106を介してリテーナ104に対して取り付けられている。一方、スプリング105の基端側フック部105Bは、フック部材107及び固定ピン108を介してアームヘッド102に対して取り付けられている。
このような構成により、スプリング105は、アームヘッド102に対するリテーナ104の回動動作に対して、付勢力を付与するように機能する。具体的には、図8に示すように、ワイパーアーム101が通常使用状態(リテーナ104がアームヘッド102からほぼ真っすぐに延び出した位置に配置された状態)にあるとき、スプリング105は、リテーナ104に対して、図の時計回り回転方向に回動させる力を与える。これにより、アーム本体に保持されたワイパーブレード(図示せず)は、適度な押し付け力で、被払拭面(図示せず)に押し付けられるようになっている。一方、ワイパーアーム101がロックバック状態(アームヘッド102に対してリテーナ104が図の時計回り回転方向に回動して起立した状態)にあるときには、スプリング105は、リテーナ104を図の反時計回り回転方向に付勢し、リテーナ104を起立状態に保持するようになっている。
特開2009−045971号 特開2008−56051号
このように、ワイパーアーム101において、スプリング105は、アームヘッド102とリテーナ104をピボット軸103の周りで回動させようとするモーメントを発生させるものである。この場合、アームヘッド2とリテーナ104の間に十分な大きさのモーメントを作用させるためには、アームヘッド102の回動中心(ピボット軸103の中心)とスプリング105からの力の作用点(固定ピン108の中心)を結ぶ線分Lの方向に対して、スプリング105から及ぼされる力Wの方向が、ある程度の角度α(理想的には90度)を有していることが必要である。このため、固定ピン108は、ピボット軸103よりも下側(アームヘッド102が回動していく側)に配置されている必要がある。この結果、スプリング105全体をリテーナ104の内側に配置することは出来ず、またフック部材107は、リテーナ104の下側にはみ出す位置に配置されることになり、これは、ワイパーアーム101の薄型化を妨げていた。また、最大限に効率よくモーメントを得るためには、アームヘッド2の回動中心と力の作用点を結ぶ線分Lとスプリング105からの力Wの方向がなす角度αを90度にする必要があるが、そのような配置をとることは難しかった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、ワイパーブレードを被払拭面に押し付ける押し付け力を発生させるための付勢手段を備えたワイパーアームにおいて、適切な押し付け力を確保しつつ、薄型化を図り得るワイパーアームを提供することを目的とする。
本発明は、アームヘッドと、前記アームヘッドに対してピボット軸周りで回動可能に連結されたアーム本体と、前記アームヘッドと前記アーム本体の間に設けられた付勢手段とを備えたワイパーアームにおいて、前記アーム本体に対して回動可能に取り付けられたリンク機構を備え、前記付勢手段からの力が、前記リンク機構を介して、前記アームヘッドと前記アーム本体の間で作用するようにし、前記リンク機構は、屈曲部と、前記屈曲部の両側に所定の固定角度をもって設けられた一対の腕部とを有するアーム本体側リンク部材を備え、前記腕部の一方は、前記付勢手段を介して前記アーム本体に連係しているとともに、前記腕部の他方は、前記アームヘッドに連係しており、前記アーム本体側リンク部材は、前記屈曲部において、前記アーム本体に対して回動可能に取り付けられているようにした。
前記リンク機構は前記アームヘッドと連係されるヘッド側リンク部材とを備え前記アーム本体側リンク部材と前記ヘッド側リンク部材は、互いに回動可能に連係されていてもよい。
前記アームヘッドに対して前記アーム本体を起立させたとき、前記アーム本体側リンク部材と前記ヘッド側リンク部材がトグル機構として機能することにより、前記アーム本体を起立した状態に保持する保持力を発生させるようにしてもよい。
前記アーム本体側リンク部材は、屈曲部と、前記屈曲部の両側に設けられた一対の腕部とを備え、前記腕部の一方は、前記付勢手段を介して前記アーム本体に連係しているとともに、前記腕部の他方は、前記アームヘッドに連係している請求項4又は請求項5に記載のワイパーアーム。
前記アーム本体側リンク部材は、前記屈曲部において、前記アーム本体に対して回動可能に取り付けられていてもよい。
前記アーム本体側リンク部材と前記ヘッド側リンク部材の一方に、切り欠き形状の嵌合凹部を備えるとともに、前記アーム本体側リンク部材と前記ヘッド側リンク部材の他方に、前記嵌合凹部に嵌合する嵌合軸を備えてもよい。
本発明によれば、ワイパーアーム(例えばワイパーアーム1)において、アーム本体(例えばリテーナ4)に対して回動可能に取り付けられたリンク機構(例えばリンク機構10)を備え、付勢手段(例えばスプリング7)の力が、リンク機構を介して、アーム本体とアームヘッド(例えばアームヘッド2)の間で作用するようにしたので、付勢手段からの力の方向を、リンク機構を介して適切に変換して、アームヘッドとアーム本体間に作用させることが可能となる。例えば、リンク機構に、屈曲部(例えば屈曲部11A)と屈曲部両側の腕部(例えば先端側腕部11Bと基端側腕部11C)とを有するリンク部材(例えば、アーム本体側リンク部材11)を備え、リンク部材が、屈曲部においてアーム本体に対して回動可能に取り付けられるようにし、前記腕部の一方が、付勢手段を介してアーム本体に連係され、腕部の他方が、アームヘッドに連係するようにすれば、簡素な構成で、水平方向(アーム本体の長手方向)の力を、上下方向の力に変換することができる。したがって、例えば、付勢手段であるスプリングをアーム本体の長手方向に沿って配置して、スプリングのバネ力がアーム本体の長手方向に沿って作用するようにしたとしても、アームヘッドとアーム本体の間には、リンク機構によって方向が変換された力が作用し、アームヘッドに対してリテーナを回動させようとするモーメントを適切に発生させることができる。よって、付勢手段の配置を変更することによって、ワイパーアームの薄型化が可能となる。また、同じ付勢手段の力で、大きなモーメントを効率的に発生させることができるので、付勢手段の小型化が可能となり、結果として、ワイパーアームの小型化(薄型化)を図り得る。
また、リンク機構を、互いに回動可能に連係されたアーム本体側リンク部材(例えばアーム本体側リンク部材11)とヘッド側リンク部材(例えばヘッド側リンク部材12)とから構成し、アーム本体がアームヘッドに対して起立した状態(ロックバック状態)となったときに、アーム本体側リンク部材とヘッド側リンク部材を組み合わせた構成が、トグル機構として機能するようにすれば、アーム本体を起立状態に保持する保持力として、大きな力を得ることができる。したがって、付勢手段を大型化することなく、安定的なロックバック状態を確保できるワイパーアームを構成することが可能となる。
また、リンク機構を介しての力は、リンク部材の形状を変更することによって容易に調整することができ、ワイパーアームに保持されたワイパーブレードを被払拭面に押し付ける押し付け力と、アーム本体をアームヘッドに対して起立した状態に保持するための保持力は、様々に変更することができるので、1つの付勢手段を用いて、押し付け力と保持力が、それぞれ適切な値を有するワイパーアームを容易に構成することが可能となる。
また、アーム本体側リンク部材とヘッド側リンク部材の一方に、切り欠き形状の嵌合凹部(例えば嵌合凹部12D)を備えるとともに、アーム本体側リンク部材とヘッド側リンク部材の他方に、嵌合凹部に嵌合する嵌合軸(例えば嵌合軸11F)を備えるようにすれば、リンク機構の組み立ては、切り欠きである嵌合凹部に嵌合軸に嵌め込むだけで済むので、リンク機構、ひいてはワイパーアームの組み立てを、効率的に行うことができる。
本発明の実施形態のワイパーアーム全体を示す側面図である。 同じくワイパーアーム全体を示す側断面図であり、通常使用状態にあるワイパーアームを示す図である。 同じくワイパーアーム全体を示す側断面図であり、ロックバック状態にあるワイパーアームを示す図である。 同じくワイパーアームの一部を示す分解斜視図である。 同じくリンク機構を示す分解斜視図である。 同じくワイパーアームの一部を示す側断面図であり、通常使用状態にあるワイパーアームを示す図である。 同じくワイパーアームの一部を示す側断面図であり、ロックバック状態にあるワイパーアームを示す図である。 従来のワイパーアームの一部を示す側断面図である。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施形態について説明する。
図1から図3には、本発明の実施形態におけるワイパーアーム1の全体構成を示す。図示されるように、ワイパーアーム1は、アームヘッド2と、アームヘッド2に対してピボット軸3を介して回動可能に連結されたリテーナ4と、リテーナ4に保持されたアームピース5とを備えている。本実施形態においては、リテーナ4とアームピース5が、アーム本体を構成している。
図4にも詳細に示すように、アームヘッド2は、略円盤形状の略円柱形の基端部2Aと、基端部2Aから先端側に延び出す胴体部2Bとを備えている。基端部2Aには、上下方向に貫通した連結穴2Cが形成されており、この連結穴2Cに、駆動手段(駆動モータ)の駆動軸(図示せず)が嵌合することにより、ワイパーアーム1が駆動手段により駆動されるようになっている。
胴体部2Bの先端側の所定位置には、胴体部2Bを左右方向に貫通するピボット軸穴2Dが形成されている。このピボット軸穴2Dには、ピボット軸3が回動可能に挿通されている。
胴体部2Bの先端部分は、左右一対の先端部2Eとなっており、各先端部2Eには、左右方向に貫通するローラーピン穴2Fが形成されている。これらのローラーピン穴2Fには、ローラーピン6が挿通されている。また、先端部2Eの間には、空隙部2Gが形成されている。この空隙部2Gには、後述するリンク機構10のヘッド側リンク部材12が配置され、ローラーピン6の空隙部2Gにおける露出部分に装着されるようになっている。
リテーナ4は、ワイパーアーム1の長手方向の中央部分を構成する部材であり、天面4Aと、天面4Aの両側部から下方に延び出す両側の側面4Bとを備えている。リテーナ4の両側側面4Bの基端側(アームヘッド2側)には、それぞれ延長部4Cが設けられている。これらの延長部4Cには、それぞれ、ピボット軸穴4Dが形成されている。ピボット軸3は、リテーナ4のピボット軸穴4Dとアームヘッド2のピボット軸穴2Eを貫通して装着されている。
このような構成により、リテーナ4は、アームヘッド2に対して、ピボット軸3の周りで回動可能に連結されており、ワイパーアーム1は、アームヘッド2に対するリテーナ4の回動により、アーム本体(リテーナ4及びアームピース5)がアームヘッド2から長手方向にほぼ真っ直ぐに延び出した通常使用状態(図1及び図2に示す状態)と、アーム本体がアームヘッド2に対して起立したロックバック状態(図3に示す状態)とを、選択的にとり得るようになっている。
リテーナ4の先端部4Eには、アームピース5が装着されている。アームピース5は、その先端部分に、U字型に湾曲したUフック部5Aを備えており、このフック部5Aにおいて、図示されないワイパーブレードを保持するようになっている。
リテーナ4の天面4Aと両側側面4Bで囲まれた空間内には、引っ張りコイルばねであるスプリング7と、スプリング7のバネ力を変換して伝達するリンク機構10が収容されている。
詳しく説明すると、リテーナ4の両側の側面4Bには、長手方向のほぼ中央付近に、リベット穴4Fが形成されている。これらのリベット穴4Eには、中間リベット8が装着されており、この中間リベット8に対して、スプリング7の先端部7Aが係止されている。また、リテーナ4の両側側面4Bの延長部4Cに隣接した位置には、リベット穴4Fが設けられている。これらのリベット穴4Fには、支持リベット9が装着固定され、この支持リベット9に対して、リンク機構10が回動可能に取り付けられている。これにより、リンク機構10にかかる力は、支持リベット9により支持されるようになっている。
図5に詳細に示すように、リンク機構10は、スプリング7に接続されるアーム本体側リンク部材11と、アームヘッド2に連係されるヘッド側リンク部材12とから構成される。
アーム本体側リンク部材11は、略90度に屈曲した屈曲部11Aを有する断面L字型の部材であり、屈曲部11Aの両側に、先端側腕部11Bと基端側腕部11Cとを備えている。また、屈曲部11Aには、左右方向に貫通した軸穴11Dが形成されている。この軸穴11Dには、支持リベット9が挿通されており、これにより、アーム本体側リンク部材11は、支持リベット9に対して、回動可能に取り付けられている。
アーム本体側リンク部材11の先端側腕部11Bには、フック部11Cが設けられており、このフック部11Cに対して、スプリング7の基端部7Bが係合している。また、アーム本体側リンク部材11の基端側腕部11Cの両側側面には、円柱形状の突起である嵌合軸11Fが設けられている。
ヘッド側リンク部材12は、両側の側壁部12A、12Aと、側壁部12A、12Aを連結する架橋部12Bとから構成されている。側壁部12Aの各々には、ローラーピン穴12Cが貫通して形成されている。前述もしたように、ヘッド側リンク部材12は、アームヘッドの先端部2Eの間に形成された空隙部2Gに配置され、ローラーピン穴12Cには、ローラーピン6が回動可能に挿通されている。これにより、ヘッド側リンク部材12は、ローラーピン6を介して、アームヘッド2の胴体部2Bの先端部2Eに対して、回動可能に連結されている。
ヘッド側リンク部材12の各側壁部12Aの下端には、略半円形の嵌合凹部12Dが切り欠かれている。ヘッド側リンク部材12は、両側の側壁部12Aで、アーム本体側リンク部材11の基端側腕部11Cを跨ぐように配置され、嵌合凹部12Dには、アーム本体側リンク部材11の両側の嵌合軸11Fが回動可能に嵌合する。これにより、アーム本体側リンク部材11とヘッド側リンク部材12は、嵌合軸11Fの周りで互いに回動可能に連結されている。このように、アーム本体側リンク部材11とヘッド側リンク部材12の連結は、切り欠きである嵌合凹部12Dに嵌合軸11Fを嵌合させるだけで行えるので、リンク機構10の組み立ては極めて容易に行うことができる。
次に、図6及び図7を参照して、本実施形態のワイパーアーム1の作用について説明する。
図6に示すように、ワイパーアーム1が通常使用状態(アーム本体(リテーナ4及びアームピース5)がアームヘッド2から長手方向にほぼ真っ直ぐに延び出した状態)にあるとき、リンク機構10のアーム本体側リンク部材11は、基端側腕部11Cがリテーナ4の長手方向に沿って配置され、先端側腕部11Bは上方に向けて配置された状態となっている。また、ヘッド側リンク部材12は、アーム本体側リンク部材11の先端側腕部11Bに近接した位置まで回動した状態にあり、ローラーピン6(すなわち、アームヘッド2の先端部2E)の下側に配置されている。
このような通常使用状態において、スプリング7の引っ張り力Fが、アーム本体側リンク部材11の先端側腕部11Bをワイパーアーム1の先端側に向けて引き込むように作用すると、アーム本体側リンク部材11は、支持リベット9の周りで、図の時計周り方向に回転しようとする。これにより、アーム本体側リンク部材11の基端側腕部11Cは、ヘッド側リンク部材12を上方に押し上げるように作用し、アームヘッド2の胴体部2Bの先端部2Eには、ヘッド側リンク部材12から、上方に押し上げる力Wが作用する。すなわち、リンク機構10は、スプリング7から作用する水平方向(リテーナ4の長手方向)のバネ力Fを、略上下方向の力Wに変換して、アームヘッド2に対して伝達する。この場合、リンク機構10は、支持リベット9を介してリテーナ4により支持されているので、力Wは、リテーナ4とアームヘッド2の間で作用する力となる。
このようにアームヘッド2に作用する力Wは、リテーナ4の回動中心(ピボット軸の中心)と力の作用点(ローラーピン6の中心)を結ぶ線分Lに対して、リンク機構10の構造により決定される所定の角度を持ったものとなる。したがって、アームヘッド2とリテーナ4の間には、互いを回動させようとするモーメントが発生する。すなわち、スプリング7のバネ力は、アームヘッド2に対してリテーナ4を図6の時計回り方向に回動させるように作用し、アーム本体に保持されたワイパーブレードに対して、適度な押し付け力が与えられることになる。
このように、本実施形態のワイパーアーム1によれば、通常使用状態におけるスプリング7の略水平方向の力は、リンク機構10によって上下方向の力Wに変換されてアームヘッド2に作用するので、図6に示すように、スプリング7をリテーナ4の長手方向に沿って配置し、リテーナ4の天面4Aに近接した位置に配置することができる。言い換えると、従来のワイパーアーム(図8参照)においては、アームヘッドとリテーナの間に作用するモーメントを発生させるために、厚み方向の距離が必要となっていたのに対し、本実施形態のワイパーアーム1では、リンク機構10の存在により、スプリング7の力を水平方向に作用させたとしても、適切なモーメントを発生させることができるので、厚み方向にモーメント発生のための距離を確保する必要が無くなる。したがって、ワイパーアーム1を薄型化することが可能となる。
また、リンク機構10は、全体をリテーナ4の内側(天面4Aと両側側壁4Bに囲まれた空間内)に配置することができ、更に、スプリングの基端部7Bとリンク機構10のアーム本体側リンク部材11との連結部分(フック部11E)も、リテーナ4の下側にはみ出すことはない。したがって、リテーナ4からのスプリング7及びリンク機構10のはみ出しによって、ワイパーアーム1の厚みが増してしまうことはない。
また、リンク機構10により変換された力Wは、モーメントの腕Lに対して、ほぼ直交する方向に作用するようにできるので、同じバネ力で、最大のモーメントを効率良く得ることができる。したがって、比較的小型のスプリング7によっても、十分な大きさのモーメントを得ることができるので、スプリング7の小型化(薄型化)によるワイパーアーム1の小型化(薄型化)が可能となる。
また、リンク機構10は、互いに回動可能なアーム本体側リンク部材11とヘッド側リンク部材12とからなっているので、アームヘッド2に対するリテーナ4の回動角度が変化した場合でも、アーム本体側リンク部材11とヘッド側リンク部材12の互いの回動によって、適切な位置調整が自動的に行われる。
一方、図7に示すように、ワイパーアーム1がロックバック状態(アーム本体がアームヘッド2に対して起立した状態)にあるとき、リンク機構10のヘッド側リンク部材12は、アーム本体側リンク部材11の先端側腕部11Cに対して大きな角度を持って離れた位置まで回動した状態となる。この状態では、リンク機構10のアーム本体側リンク部材11とヘッド側リンク部材12は、トグル機構として機能し、ワイパーアーム1をロックバック状態に堅固に保持するように作用する。
詳しく説明すると、スプリング7の引っ張り力が、アーム本体側リンク部材11に対して、先端側腕部11Bがヘッド側リンク部材12から遠ざかる方向に回動させる力Fを及ぼすと、スプリング部材11とヘッド側リンク部材12の連結部分(嵌合軸11F)には、水平方向の力fが作用する。この結果、アーム本体側リンク部材11とヘッド側リンク部材12は、互いの回動によって、互いの間の角度を拡げて行くので、結果として、ヘッド側リンク部材12は、アームヘッド2の先端部2Eに対して、下方に向けて押し下げる力Wを及ぼす。
ここで、力Wは、モーメントの腕Lに対して角度を持っているため、アームヘッド2とリテーナ4の間に、リテーナ4を図7の反時計回り回転方向に回動させようとするモーメントを与えるように作用する。一方、リンク機構10におけるヘッド側リンク部材12の回動は、図7に示すように、ヘッド側リンク部材12がアームヘッド2の停止端面2H(アームヘッド2の空隙部2G部分における先端面)に当接することによって制限される。したがって、リテーナ4の反時計回り回転方向の回動も、ヘッド側リンク部材12がアームヘッド2の停止端面2Hに当接する回動角度で止められるので、結果として、ワイパーアーム1は、ロックバック状態に保持されることになる。
この場合、アーム本体側リンク部材11とヘッド側リンク部材12は、トグル機構を構成しているので、回動によって互いの間の角度が拡がっていくと、同一の力f(力F)に対して、力Wは急激に大きな値となって行く。したがって、ワイパーアーム1をロックバック状態に保持する保持力として、大きな力が得られる。
このように、本実施形態のワイパーアーム1によれば、ワイパーアーム1をロックバック状態とした場合には、リンク機構10が、トグル機構として作用するので、通常のスプリング7のバネ力によっても、ワイパーアーム1をロックバック状態に保持するために、大きな保持力を発生させることができる。したがって、比較的小型のスプリング7によっても、十分な保持力を確保することができ、安定したロックバック状態を実現できる。
また、ワイパーアーム1をロックバック状態に保持する保持力は、ロックバック状態におけるアーム本体側リンク部材11とヘッド側リンク部材12の間の回動角度を調整することにより、容易に適切な値に調整することができる。したがって、ワイパーブレードを被払拭面に押し付ける押し付け力とロックバック状態への保持力のそれぞれが適切に調整されたワイパーアーム1を容易に構成することが可能となる。
1 ワイパーアーム
2 アームヘッド
2A 基端部
2B 胴体部
2C 連結穴
2D ピボット軸穴
2E 先端部
2F ローラーピン穴
2G 空隙部
2H 停止端面
3 ピボット軸
4 リテーナ
4A リテーナの上面
4B リテーナの側面
4C 延長部
4D ピボット軸穴
4E リベット穴
4F リベット穴
5 アームピース
6 ローラーピン
7 スプリング
8 中間リベット
9 支持リベット
10 リンク機構
11 アーム本体側リンク部材
11A 屈曲部
11B 先端側腕部
11C 基端側腕部
11D 軸穴
11E フック部
11F 嵌合軸
12 ヘッド側リンク部材
12A 側壁部
12B 架橋部
12C ローラーピン穴
12D 嵌合凹部

Claims (6)

  1. アームヘッドと、前記アームヘッドに対してピボット軸周りで回動可能に連結されたアーム本体と、前記アームヘッドと前記アーム本体の間に設けられた付勢手段とを備えたワイパーアームにおいて、
    前記アーム本体に対して回動可能に取り付けられたリンク機構を備え、
    前記付勢手段からの力が、前記リンク機構を介して、前記アームヘッドと前記アーム本体の間で作用するようにし、
    前記リンク機構は、屈曲部と、前記屈曲部の両側に所定の固定角度をもって設けられた一対の腕部とを有するアーム本体側リンク部材を備え、前記腕部の一方は、前記付勢手段を介して前記アーム本体に連係しているとともに、前記腕部の他方は、前記アームヘッドに連係しており、
    前記アーム本体側リンク部材は、前記屈曲部において、前記アーム本体に対して回動可能に取り付けられているワイパーアーム。
  2. 前記リンク機構は前記アームヘッドと連係されるヘッド側リンク部材とを備え前記アーム本体側リンク部材と前記ヘッド側リンク部材は、互いに回動可能に連係されている請求項1に記載のワイパーアーム。
  3. 前記アームヘッドに対して前記アーム本体を起立させたとき、前記アーム本体側リンク部材と前記ヘッド側リンク部材がトグル機構として機能することにより、前記アーム本体を起立した状態に保持する保持力を発生させる請求項2に記載のワイパーアーム。
  4. 前記アーム本体側リンク部材は、屈曲部と、前記屈曲部の両側に設けられた一対の腕部とを備え、前記腕部の一方は、前記付勢手段を介して前記アーム本体に連係しているとともに、前記腕部の他方は、前記アームヘッドに連係している請求項2又は請求項3に記載のワイパーアーム。
  5. 前記アーム本体側リンク部材は、前記屈曲部において、前記アーム本体に対して回動可能に取り付けられている請求項4に記載のワイパーアーム。
  6. 前記アーム本体側リンク部材と前記ヘッド側リンク部材の一方に、切り欠き形状の嵌合凹部を備えるとともに、前記アーム本体側リンク部材と前記ヘッド側リンク部材の他方に、前記嵌合凹部に嵌合する嵌合軸を備えた請求項2から請求項5のいずれか1項に記載のワイパーアーム。
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